JPH0766631A - Pll検波回路 - Google Patents

Pll検波回路

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JPH0766631A
JPH0766631A JP5212809A JP21280993A JPH0766631A JP H0766631 A JPH0766631 A JP H0766631A JP 5212809 A JP5212809 A JP 5212809A JP 21280993 A JP21280993 A JP 21280993A JP H0766631 A JPH0766631 A JP H0766631A
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vco
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control voltage
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Makoto Murayama
誠 村山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検波出力レベルが一定のPLL検波回路を得
る。 【構成】 本発明は、制御電圧に応じて発振周波数が変
化するVCO(7)と、入力信号と前記VCOの発振出
力信号との位相比較を行なう位相比較器(3)と、該位
相比較器の出力信号の高周波成分を除去した信号を前記
VCOに制御電圧として印加するLPF(4)とを有す
るPLL検波回路において、前記VCOの制御電圧対発
振周波数の応答感度を調整する調整手段(14)を設け
たことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FM変調された入力信
号を検波するPLL検波回路に関するもので、特に検波
出力レベルを一定にできるPLL検波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】PLL回路を利用して、FM変調された
入力信号の検波を行なうものが知られている。図2は、
その様なPLL検波回路を示すブロック図で、入力端子
(1)に印加される入力信号の中心周波数と等しい周波
数で発振するVCO(電圧制御発振器)(2)が設けら
れている。該VCO(2)の発振出力信号は、位相比較
器(3)で入力信号との位相比較が行なわれ、そのエラ
ー信号がLPF(4)に印加される。LPF(4)は、
前記エラー信号中の高周波の不要成分を除去し、VCO
(2)に発振周波数制御用の信号を印加する。これによ
り、VCO(2)は、入力信号の周波数及び位相にロッ
クする。
【0003】この状態で、入力信号の周波数が変化する
と、その変化に応じた信号(FM復調信号)がバッファ
(5)から出力端子(6)に得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2の
出力端子(6)には一定レベルの検波出力を得ることが
困難であった。出力レベルを一定にする為にはAGC回
路やALC回路を利用することが考えられるが、回路素
子数が増加すると共に大容量のコンデンサを必要とし、
IC化を考慮すると問題であった。この為、簡単な方法
でレベル調整が行なえるものが希求されていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の点に鑑み
成されたもので、制御電圧に応じて発振周波数が変化す
るVCOと、入力信号と前記VCOの発振出力信号との
位相比較を行なう位相比較器と、該位相比較器の出力信
号の高周波成分を除去した信号を前記VCOに制御電圧
として印加するLPFとを有するPLL検波回路におい
て、前記VCOの制御電圧対発振周波数の応答感度を調
整する調整手段を設け、該調整手段の調整により、前記
LPFより一定レベルの検波出力信号を得るようにした
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明に依れば、PLL検波回路におけるVC
Oの制御電圧対発振周波数の応答感度を変えることによ
り、簡単にLPFからの検波出力信号レベルを調整でき
る。
【0007】
【実施例】図1は、本発明のPLL検波回路の一実施例
を示すもので、(7)は互いのベースとコレクタがバッ
ファ用のトランジスタを介して接続され、エミッタ間に
充放電コンデンサ(8)を有する第1及び第2トランジ
スタ(9)及び(10)と、該第1トランジスタ(9)
のエミッタに接続された第1電流源(11)と、前記第
2トランジスタ(10)のエミッタに接続された第2電
流源(12)とを有し、制御端子(13)に印加される
検波出力(制御電圧)に応じて発振周波数が変化するV
CO、(14)はトランジスタ(15)及び(16)と
基準電源(17)とを備えVCO(7)の出力端子(1
8)の出力信号振幅を変化させる調整手段である。
【0008】尚、図1において、図2と同一の回路ブロ
ックについては、同一の符号を付し、説明を省略する。
図1のVCO(7)では、基準電源(17)の電圧V1
によって出力端子(18)の出力信号振幅V2が定ま
る。即ち、第1及び第2トランジスタ(9)及び(1
0)は、交互にオンし、第1及び第2電流源(11)及
び(12)の電流により充放電コンデンサ(8)を交互
に充電し発振しており、出力端子(18)の最大値VH
は第1トランジスタ(9)がオン、第2トランジスタ
(10)がオフしている時であり、
【0009】
【数1】
【0010】(但し、VBEは、トランジスタのベースエ
ミッタ間電圧)最小値VLは、第2トランジスタ(1
0)がオンしている時で、
【0011】
【数2】
【0012】となる。そこで、式(1)及び式(2)よ
り出力信号の振幅V2(=VH−VL)を求めると、
【0013】
【数3】
【0014】となる。一方、VCO(7)の充放電コン
デンサ(8)の容量値をC、第1及び第2電流源(1
1)及び(12)に流れる電流をIとすると、その発振
周波数fは、
【0015】
【数4】
【0016】となる。制御端子(13)の制御電圧(検
波出力)VSと電流Iとの関係は、抵抗(19)の値を
Rとすると、
【0017】
【数5】
【0018】と表わされるので、式(5)は
【0019】
【数6】
【0020】のように表わされる。この為、式(4)と
式(6)から発振周波数fは
【0021】
【数7】
【0022】となり、検波出力VSは式(7)より
【0023】
【数8】
【0024】となる。式(8)の周波数fは、入力信号
周波数に追従するので今、周波数f1とf2が到来したと
するとその時の検波出力VS1とVS2
【0025】
【数9】
【0026】
【数10】
【0027】となり、検波出力振幅VSAC(=VS1−V
S2)は
【0028】
【数11】
【0029】となる。式(11)から明らかなように検
波出力振幅VSACは、容量値C、抵抗値や電圧VBEで定
まるα及びβ、VCO(7)の出力信号振幅V2によっ
て定まっており、IC化した際にはマスクズレなどによ
る容量値C、抵抗値の変動や温度による電圧VBEの変動
が発生し、検波出力振幅VSACが一定とならない。そこ
で、本発明では式(11)の出力信号振幅V2を外部か
ら調整することにより、検波出力振幅VSACを一定にし
ている。即ち、式(3)に示す如く、振幅V2は、基準
電源(17)の電圧V1を変えることで変化させられ
る。そこで、基準電源(17)をICの外部に配置し、
ボリューム等でその値を調整すれば良い。この事は、即
ち、VCO(7)の制御電圧対発振周波数の応答感度を
変えることになる。
【0030】又、基準電源(17)の値を変えるのには
種々の方法が考えられる。例えば、マイクロコンピュー
タからのデジタル信号による調整も可能である。
【0031】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に依れば検波出
力レベルを簡単に調整できるPLL検波回路を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPLL検波回路を示すブロック図であ
る。
【図2】従来のPLL検波回路を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
(3) 位相比較器 (4) LPF (7) VCO (14) 調整手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧に応じて発振周波数が変化する
    VCOと、入力信号と前記VCOの発振出力信号との位
    相比較を行なう位相比較器と、該位相比較器の出力信号
    の高周波成分を除去した信号を前記VCOに制御電圧と
    して印加するLPFとを有するPLL検波回路におい
    て、 前記VCOの制御電圧対発振周波数の応答感度を調整す
    る調整手段を設け、該調整手段の調整により、前記LP
    Fより一定レベルの検波出力信号を得るようにしたこと
    を特徴とするPLL検波回路。
  2. 【請求項2】 前記VCOは、互いのベースとコレクタ
    が接続され、エミッタ間に充放電コンデンサを有する第
    1及び第2トランジスタと、該第1トランジスタのエミ
    ッタに接続された第1電流源と、前記第2トランジスタ
    のエミッタに接続された第2電流源とを有し、前記調整
    手段は、前記第1及び第2トランジスタのコレクタ間に
    接続される振幅制限用の電圧源であることを特徴とする
    請求項1記載のPLL検波回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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