JPH0766291A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0766291A
JPH0766291A JP21650793A JP21650793A JPH0766291A JP H0766291 A JPH0766291 A JP H0766291A JP 21650793 A JP21650793 A JP 21650793A JP 21650793 A JP21650793 A JP 21650793A JP H0766291 A JPH0766291 A JP H0766291A
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JP
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insulating film
film
film thickness
thickness
semiconductor device
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JP21650793A
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Masatoshi Kato
政利 加藤
Fumio Obara
文雄 小原
Masaharu Toyoshima
正治 豊島
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、特に凹凸パターンを有する基板上
に形成される層間絶縁膜において、膜厚分布の一様性が
確保されるようにした半導体装置の製造方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】基板11上に金属配線等によって凹凸パターンが
形成されているもので、この凹凸パターン上に第1の絶
縁膜13を形成し、これをエッチバックしてアスペクト比
が向上されるようにする。その後、この第1の絶縁膜13
上に第2の絶縁膜14を形成し所定の膜厚とする。第1お
よび第2の絶縁膜13、14は(A)(B)図で示すように
逆の膜厚パターンで形成されるもので、この様な膜厚パ
ターンは絶縁膜を形成するプラズマCVD法において電
極間距離を可変し、またガス流量を可変することによっ
て選択設定される。そして、この絶縁膜13、14によって
構成される層間絶縁膜の膜厚の均一性が得られるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属配線等が施され
て表面に凹凸パターンを有する基板上に層間絶縁膜を形
成する方法に係るものであり、特にこの層間絶縁膜の表
面が平坦化されるようにした半導体装置の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置においては、シリコン基板上
にアルミニウム等による配線が施された状態で、この基
板上に層間絶縁層を形成し、この層間絶縁層上にさらに
各種配線を施すように構成されている。このため層間絶
縁層の表面は、アルミニウム蒸着等による配線層が段切
れ等を生ずることなく形成されるように、特に平坦化し
て構成する必要があり、このための平坦化工程が重要で
ある。
【0003】この様な層間絶縁層表面の平坦化工程は、
配線層等によって凹凸パターンの形成された基板表面に
絶縁膜を厚く堆積形成し、この絶縁膜を所望の厚さとな
るまでエッチバックして、所定の膜厚の層間絶縁層とす
ることにより、配線による凹凸パターンの段差部分をな
くすと共に平坦化している。
【0004】この様な表面平坦化工程によると、孤立し
て基板表面に形成される配線部に対応する部分の平坦度
をよくするため、この配線の形成された基板表面に充分
な厚さの絶縁層を堆積するものであり、この絶縁膜をエ
ッチバックしているものであるが、絶縁膜を厚く形成す
るとこの絶縁膜に膜厚分布が発生する。エッチバックに
よって配線による凹凸パターンの段差部分は平坦化され
るものであるが、この成膜時における膜厚分布はエッチ
ング後においても残り、例えば中央部分と周辺部分のよ
うに、ある部位と他の部位とにおいて絶縁膜厚さに差が
存在するようになる。
【0005】この様に膜厚の均一性が悪化すると、例え
ばこの層間絶縁膜に対して配線部を導出するためのスル
ーホールを形成した場合、そのスルーホールの形状が膜
厚の差によって変化するようになって、配線構造におい
て信頼性を確実に確保するために障害となることがあ
る。また局所的にストレスが増大し、層間容量や耐圧に
ばらつきが大きくなる等の問題も生ずる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、配線等による凹凸パターン
を有する基板上に、特に膜厚分布が一様とされる層間絶
縁膜が形成されて、この絶縁膜に対して形成されように
なるスルーホールの形状が安定化されると共に、絶縁膜
部において不要なストレスが増大されることなく、層間
容量や耐圧が安定化して設定されて信頼性が確実に向上
されるようにした半導体装置の製造方法を提供しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体装
置の製造方法は、第1の絶縁膜形成工程で表面に凹凸の
パターンを有する基板上に第1の絶縁膜を堆積し、さら
にこの堆積された第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積
するもので、この堆積された第1および第2の絶縁膜を
一方を所望の膜厚までエッチバックする。そして、前記
第1および第2の絶縁膜形成工程では、それぞれ互いに
逆の膜厚分布が設定される成膜条件で絶縁膜が堆積され
るようにしている。ここで、前記第1および第2の絶縁
膜形成工程では、周辺部分に比較して中央部分の膜厚が
小さく、またその逆に中央部分に対応して周辺部の膜厚
が小さくされる成膜条件がそれぞれ設定されるようにし
ているもので、これらの絶縁膜形成工程においてはそれ
ぞれプラズマCVD法によって成膜する手段を用い、そ
の電極間距離の変化によって周辺部分に比較して中央部
分の膜厚が小さくなる膜厚分布を設定し、あるいは供給
される反応ガスの流量の変化で中央部分に対応して周辺
部の膜厚が小さくされる膜厚分布が設定されるようにし
ている。
【0008】
【作用】この様な半導体装置の製造方法によれば、例え
ば第1の絶縁膜形成工程において、中央部に比較して周
辺部分で薄くなるような膜厚分布で第1の絶縁膜が堆積
されたような場合に、この第1の絶縁膜をエッチバック
しても、これにより形成された絶縁膜にはこの膜圧分布
がそのまま残る。しかし、第2の絶縁膜形成工程におい
てその逆の中央部分に比較して周辺部で厚くなる膜厚分
布が設定され第2の絶縁膜を形成すれば、エッチバック
時に残っている膜厚分布が第2の絶縁膜の膜厚分布によ
って相殺され、この第1および第2の絶縁膜の積層によ
って構成された層間絶縁膜は、全体で均一の膜厚が設定
されるようになる。したがって、この層間絶縁膜に対し
て例えばスルーホールを形成してもその形状が一様とな
り、また不要なストレスが存在することがなく、層間容
量や耐圧が安定して設定された信頼性の高い半導体が製
造されるようになる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
説明する。図1はその製造工程を順次示しているもの
で、まず(A)図で示すように層間絶縁層を形成しよう
とするシリコン等の基板11の表面には、アルミニウムの
蒸着等による金属配線12が施されていて、基板11の表面
に凹凸パターンが形成された状態となっている。そし
て、この様に凹凸パターンの形成された基板11の表面上
に、プラズマCVD法によって良質の第1の絶縁膜13を
形成する。
【0010】この様に凹凸パターンが表面に形成される
ような状態で第1の絶縁膜13が形成されるものである
が、次に(B)図で示すように配線12の間の空隙部に絶
縁膜を埋め込むために、Arのスパッタエッチングを行
う。その後、(C)図で示すように再度プラズマCVD
法によって第2の絶縁膜14を成膜する。この第2の絶縁
膜14の膜厚は、後工程の平坦化のために2.0μm以上
必要であり、これによってほとんどの配線12の間が埋め
込まれるようにする。そして、(D)図で示すように平
行平板ドライエッチング装置によって絶縁膜14をエッチ
ングし、所望の膜厚と平坦度が得られるようにする。
【0011】所望の平坦度が得られるようにするため、
第2の絶縁膜14を厚く堆積し、これをエッチバックして
所望の厚さが得られるようにしている。この様に堆積す
る絶縁膜14の厚さを大きくすると、プラズマCVD法の
特徴によって、形成された絶縁膜に膜厚分布が存在する
ようになり、基板11の面内で約0.25μm程度の膜厚
差が生じる。
【0012】2μm以上の厚さに絶縁膜を積層すると、
均一性±5%として最大膜厚部と最小膜厚部の差は20
0nm程度となる。この状態で(D)図のようにエッチ
バックを行って所定の膜厚(配線膜厚と同程度)、例え
ば200nmにすると、エッチバックの均一性が±2%
程度としても、図2に(A)および(B)で示すように
その膜厚差aおよびbはほとんど変らない。すなわち、
最終膜厚の均一性は膜厚差200nmとすれば約16.
7%とななる。
【0013】この様にして形成された層間絶縁層にスル
ーホールを形成するに際して、スルーホールの径と絶縁
膜の膜厚の比、すなわちアスペクト比が1以上の領域
(膜厚が大)では、アルミニウム配線がこのホール中に
うまく埋め込めないために、配線に断線が起こる可能性
がある。膜厚差が200nmで平均膜厚が600nmで
あるとすると、ホール径は最大700nmのときに0.
7μmがほぼ限界となるもので、これより小さな径のホ
ールは形成できない。膜厚の均一性の悪化は、この様に
エッチバックによって平坦化を行う場合の本質的な問題
となる。
【0014】この実施例においては、この様な膜厚差の
発生を可能な限り小さくしようとして、基板11の範囲内
において膜厚の均一性が改善されるようにしているもの
で、第1の絶縁膜13が形成されるプラズマCVD法にお
いて、例えば図2の(A)で破線で示すように、基板11
の中央部分で膜厚が薄く、その周辺部分で膜厚が厚くな
るような膜厚分布の第1の絶縁膜13が形成された場合、
これをこのままエッチバックすると、この中央部で薄く
なる膜厚分布が実線で示すエッチバック後においても残
る。
【0015】すなわち、図1の(B)の段階において第
1の絶縁膜13による膜厚分布が存在するものであり、し
たがって次の第2の絶縁膜14を形成する第2の絶縁膜形
成工程において、図2の(B)で示すように中央部で厚
く周辺部で薄くなる(A)図とは逆の膜厚パターンが形
成される条件の下で、第2の絶縁膜14を成膜する。
【0016】したがって、この様な逆の厚膜パターンの
第1および第2の絶縁膜13および14が積層された状態で
は、図2の(C)図で示すようにこの第1および第2の
膜厚パターンが互いに相殺され、この第1および第2の
絶縁膜13および14によって構成される層間絶縁膜は、全
体に均一な厚さに構成されるようになる。
【0017】この様な図2の(A)および(B)で示し
たような膜厚分布は、プラズマCVDにおける成膜条件
を変えることによって選択することができるもので、プ
ラスマCVD装置において半導体基板とガス吹き込み口
との距離、すなわち電極間距離を可変制御することでで
きる。
【0018】例えば、図3の(A)で示すように、膜厚
偏差0%の平均値に対して電極間距離が100〜300
milsまでは基板の中央部分の膜厚が薄くなり、その基板
周辺部においては厚くなる。これは、図2の(A)に示
した膜厚分布に近い状態である。この電極間距離を10
0〜300milsの範囲で変化させることによって、基板
中央部と周辺部の膜厚偏差を制御することができるもの
で、任意の膜厚パターンが設定可能である。
【0019】さらにプラズマCVD層において供給され
るガス(TEOS/O2 )のトータル流量を変えること
で、さらに膜厚分布の他の制御が可能とされる。すなわ
ち、図3の(B)で示すようにTEOS/O2 の流量比
を0.5として、トータルの流量を50/100sccm〜
200/400sccmまで、膜厚偏差0%に対して中央部
は厚くなり周辺部は薄くなって、図2の(B)で示した
膜厚分布が得られるようになる。
【0020】この電極間制御および流量制御に関連する
プラズマCVD装置における模式図を図4に示す。すな
わち、(A)図のように電極21と22との間にはには、基
板11の周辺部で密度が高くなるプラズマ分布が設定され
るものであるため、111 で示すように基板が移動して電
極21との間の距離が変化した場合に、その周辺部におけ
る膜厚がより大きくなる。また(B)図で示すように電
極21の中央部付近からガスが供給される状態で、プラズ
マ分布が中央部で大きくなり、基板11の中央部分の膜厚
が厚く成膜されるようになる。
【0021】実施例の説明においては、金属配線等によ
って凹凸を有する基板11上に第1の絶縁膜13を形成し、
これをエッチバックして凹凸の段差のアスペクト比を向
上させた後に、さらに第2の絶縁膜14を形成し、これを
所定の厚さまでエッチバックするようにしているもの
で、この第1および第2の絶縁膜13および14を形成する
に際して、図2の(A)および(B)で示したような厚
膜分布の設定されるプラズマCVD法を用いて成膜し、
膜厚偏差のない層間絶縁層が形成されるようにしてい
る。
【0022】しかし、アスペクト比を向上させる絶縁膜
の形成並びにエッチバック工程の後に行われる第2の絶
縁膜を、1度の成膜工程ではなく、成膜条件の相違する
数回の成膜工程により行うようにしてもよい。すなわ
ち、例えばこの第2の絶縁膜14が第1の絶縁膜形成工程
と第2の絶縁膜形成工程とによって形成されるようにす
るもので、この第1および第2の絶縁膜形成工程におい
て、図2の(A)および(B)で示される膜厚パターン
が設定されるようにする。また、必要に応じてこの成膜
条件の異なる絶縁膜形成工程をさらに繰り返すことによ
って、膜厚均一性がさらに向上される。
【0023】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る半導体装置
の製造方法によれば、配線等による凹凸パターンを有す
る基板上に、特に膜厚分布が一様とされる層間絶縁膜が
形成されるものであり、例えばこの絶縁膜に対して形成
されスルーホールの形状が安定化されると共に、絶縁膜
部において不要なストレスが増大されることなく、層間
容量や耐圧が安定化して設定されて、半導体装置の信頼
性が確実に向上されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)はこの発明の一実施例に係る半
導体装置の製造工程において、特に層間絶縁膜の形成工
程を順次説明する断面構成図。
【図2】(A)および(B)は上記層間絶縁膜を形成す
るための膜厚パターンを説明する図、(C)はこの厚膜
パターンを重ねた状態を説明する図。
【図3】(A)および(B)はそれぞれ図2の(A)お
よび(B)で示した膜厚パターンを得るための、プラズ
マCVDにおける電極間距離に対応する膜厚偏差の状
態、およびガストータル流量に対する膜厚偏差の状態を
説明する図。
【図4】(A)および(B)はそれぞれ電極間距離の変
化とガス流量の変化に対応するプラズマ分布の状況を説
明する模式図。
【符号の説明】
11…基板、12…金属配線、13…第1の絶縁膜、14…第2
の絶縁膜。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/31 H01L 21/31 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸のパターンを有する基板上に
    第1の絶縁膜を堆積する第1の絶縁膜形成工程と、 この第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積する第2の絶
    縁膜形成工程と、 前記堆積された第1および第2の絶縁膜の少なくとも一
    方を所望の膜厚までエッチバックするエッチバック工程
    とを具備し、 前記第1および第2の絶縁膜形成工程では、互いに逆の
    膜厚分布が設定される成膜条件で絶縁膜が堆積されるよ
    うにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶縁膜が形成された後に前記
    エッチバックが行われ、その後前記第2の絶縁膜が形成
    されるようにした請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の絶縁膜形成工程
    は、周辺部分に比較して中央部分の膜厚が小さく、また
    その逆に中央部分に対応して周辺部の膜厚が小さくされ
    る成膜条件がそれぞれ設定されるようにした請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の絶縁膜形成工程は
    それぞれプラズマCVDによって成膜する手段を用い、
    その電極間距離の変化によって周辺部分に比較して中央
    部分の膜厚が小さくなる膜厚分布を設定し、供給される
    反応ガスの流量の変化で中央部分に対応して周辺部の膜
    厚が小さくされる膜厚分布が設定されるようにした請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面に凹凸のパターンを有する基板上に
    アスペクト比の向上された層間絶縁膜を堆積する層間絶
    縁膜形成工程と、 前記層間絶縁膜上に第1の絶縁膜を堆積する第1の絶縁
    膜形成工程と、 この第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積する第2の絶
    縁膜形成工程と、 前記堆積された第1および第2の絶縁膜の少なくとも一
    方を所望の膜厚までエッチバックするエッチバック工程
    とを具備し、 前記第1および第2の絶縁膜形成工程では、互いに逆の
    膜厚分布が設定される成膜条件で絶縁膜が堆積されるよ
    うにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP21650793A 1993-08-31 1993-08-31 半導体装置の製造方法 Pending JPH0766291A (ja)

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