JPH076553B2 - ツインクラッチ - Google Patents

ツインクラッチ

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JPH076553B2
JPH076553B2 JP1315559A JP31555989A JPH076553B2 JP H076553 B2 JPH076553 B2 JP H076553B2 JP 1315559 A JP1315559 A JP 1315559A JP 31555989 A JP31555989 A JP 31555989A JP H076553 B2 JPH076553 B2 JP H076553B2
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clutch
pressure plate
flywheel
intermediate plate
plate
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JPH03177621A (ja
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佳修 福田
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株式会社大金製作所
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/22Friction clutches with axially-movable clutching members
    • F16D13/38Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs
    • F16D13/385Friction clutches with axially-movable clutching members with flat clutching surfaces, e.g. discs double clutches, i.e. comprising two friction disc mounted on one driven shaft

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プレッシャプレートとフライホイールとの間
に、インターメディエイトプレートを挟んで2個のクラ
ッチディスクを有するツインクラッチに関するものであ
る。
(従来の技術) 第10図は従来のツインクラッチを示す縦断面部分図であ
る。このツインクラッチは、プルタイプのものであり、
インターメディエイトプレートにロールピンを設け、イ
ンターメディエイトプレートの切れ代を確保できるとと
もにクラッチディスクのフェーシングの摩耗にもインタ
ーメディエイトプレートが追従できるようにした構造の
ものである。図において、1はフライホイール、2はプ
レッシャプレート、3、4はクラッチディスク、5はイ
ンターメディエイトプレート、10はクラッチカバー、30
はダイヤフラムスプリングである。クラッチカバー10は
フライホイールリング11を介してフライホイール1に剛
直に固定されてフライホイール組立体を構成している。
フライホイールリング11は円板環状本体11aとその円周
方向の複数箇所で軸方向に突出したボス11bとからなっ
ており、ボス11bがフライホイール1に固定されてい
る。インターメディエイトプレート5は、弾性ストラッ
プ(図示せず)を介してフライホイールリング11に連結
され、フライホイールリング11に対して相対回転不能且
つ軸方向移動可能となっており、またプレッシャプレー
ト2は、弾性ストラップ(図示せず)を介してクラッチ
カバー10に連結され、クラッチカバー10に対して相対回
転不能且つ軸方向移動可能となっており、プレッシャプ
レート2、インターメディエイトプレート5は共に各弾
性ストラップにより軸方向クラッチカバー側に付勢され
ている。インターメディエイトプレート5の外周の複数
箇所には半径方向外方へ突出したボス13が設けてあり、
ボス13には軸方向にロールピン50が嵌通して設けてあ
る。ロールピン50はボス13に対して摺動可能となってお
り、その摺動に要する荷重(摺動荷重)はインターメデ
ィエイトプレート5を付勢する弾性ストラップの弾性力
より大きく且つプレッシャプレート2に加えられるダイ
ヤフラムスプリング30からの押圧力より小さくなるよう
設定されている。またロールピン50は、クラッチ接続時
において一方の端面50aがフライホイール1に当接し他
方の端面50bと本体11aとの間にインターメディエイトプ
レート5の切れ代となる間隔δが確保されるように設け
られている。切れ代とは、クラッチ接続状態にあるイン
ターメディエイトプレート5が両側のクラッチディスク
3、4に接続しないクラッチ遮断状態となるための軸方
向の移動距離である。
このようなツインクラッチにおいて、クラッチ遮断動作
では、ダイヤフラムスプリング30の内周部が軸方向後方
(クラッチカバー10側)に移動すると、プレッシャプレ
ート2、インターメディエイトプレート5が各弾性スト
ラップの弾性力により共に後方に移動する。これによ
り、まずクラッチディスク3がフライホイール1から離
れ、インターメディエイトプレート5がクラッチディス
ク3から離れる。このときクラッチディスク4はまだプ
レッシャプレート2とインターメディエイトプレート5
に挾まれている。インターメディエイトプレート5は、
間隔δだけ後方に移動すると、ロールピン50の端面50b
が本体11aに当接するために移動が止まる。そしてここ
からはプレッシャプレート2だけが移動し、クラッチデ
ィスク4がインターメディエイトプレート5から離れ、
プレッシャプレート2がクラッチディスク4から離れ
る。第11図はクラッチ遮断時におけるレリーズ量とプレ
ッシャプレート(PP)2及びインターメディエイトプレ
ート(IMP)5の移動量との関係を示す。
またクラッチ接続動作では、ダイヤフラムスプリング30
の内周部が軸方向前方(フライホイール1側)に移動す
ると、まずプレッシャプレート2がクラッチディスク4
がを伴なってフライホイール1側に移動し、クラッチデ
ィスク4が、ロールピン50の端面50bが本体11aに当接し
て止まった状態にあるインターメディエイトプレート5
に接触する。即ちまずクラッチディスク4がプレッシャ
プレート2とインターメディエイトプレート5に挾まれ
る。そしてインターメディエイトプレート5がクラッチ
ディスク3を伴なって移動し、クラッチディスク3がフ
ライホイール1に接触する。即ちクラッチディスク3が
インターメディエイトプレート5とフライホイール1に
挾まれる。こうしてプレッシャプレート2の押付荷重が
両クラッチディスク3、4に伝わり、クラッチが接続す
る。
またクラッチ接続状態において、クラッチディスク3、
4のフェーシングがそれぞれ摩耗すると、ロールピン50
の端面50aがフライホイール1に当接しており且つロー
ルピン50の摺動荷重がプレッシャプレート2に加えられ
るダイヤフラムスプリング30からの押圧力より小さく設
定されていることから、ボス13がロールピン50に対して
摺動し、即ちインターメディエイトプレート5がフライ
ホイール1側に移動し、プレッシャプレート2、クラッ
チディスク4もフライホイール1側に移動する。即ちプ
レッシャプレート2、インターメディエイトプレート5
はクラッチディスク3、4のフェーシングの摩耗に追随
して移動することとなる。
(発明が解決しようとする問題点) 上記構造のツインクラッチでは、クラッチ接続動作にお
いて、まずクラッチディスク4にトルクが伝達され、次
いでクラッチディスク3にトルクが伝達される。このた
めクラッチディスク4は強制滑りの頻度が多くなりフェ
ーシング摩耗量がクラッチディスク3に比して大きくな
り、クラッチディスク4の寿命がクラッチディスク3に
比して短くなるという問題があった。またクラッチディ
スク4とこれがスプライン結合している出力軸(図示せ
ず)との間の軸方向の摺動抵抗が増大して所謂インター
ロック状態が生ずる恐れがあった。
本発明は、インターメディエイトプレートの切れ代を確
保できるとともにプレッシャプレート、インターメディ
エイトプレートがクラッチディスクのフェーシングの摩
耗にも追従でき、しかも2つのクラッチディスクのフェ
ーシング摩耗量を同等にして2つのクラッチディスクの
寿命を同等にできるツインクラッチを提供することを目
的とする。
(発明の構成) 本発明は、フライホイールにクラッチカバーが固定され
たフライホイール組立体のフライホイールとプレッシャ
プレートとの間に2個のクラッチディスクを配置し、両
クラッチディスクの間にインターメディエイトプレート
を配置し、インターメディエイトプレートを第1の弾性
ストラップにより、プレッシャプレートを第2の弾性ス
トラップによりそれぞれフライホイール組立体に対して
相対回転不能且つ軸方向移動可能に連結したツインクラ
ッチにおいて、第1の弾性ストラップを、インターメデ
ィエイトプレートをクラッチディスクと共にフライホイ
ールへ押圧する弾性力を持たせて設け、インターメディ
エイトプレートの外周部に、ロールピンを軸方向に嵌通
させ且つ摺動可能に、しかもプレッシャプレート側端面
がクラッチ接続状態にはプレッシャプレートの外周部に
当接するよう設け、ロールピンの摺動に要する荷重を第
1の弾性ストラップの上記弾性力より大きく且つプレッ
シャプレートに加えられるダイヤフラムスプリングから
の押圧力より小さく設定し、プレッシャプレートの外周
部にアジャスト用具をロールピンに挿通させて固定し、
アジャスト用具のフライホイール側先端に、ロールピン
のフライホイール側端面に当接してロールピンに対する
アジャスト用具の移動を止めるストッパを設け、ストッ
パと上記フライホイール側端面との間隔をクラッチ接続
状態にはインターメディエイトプレートの切れ代と等し
くなるよう設け、上記切れ代はクラッチ接続状態のイン
ターメディエイトプレートがクラッチ遮断状態となるの
に要する軸方向移動距離であり、第2の弾性ストラップ
を、プレッシャプレートをこれにアジャスト用具及びロ
ールピンを介して連結されたインターメディエイトプレ
ートと共にクラッチ遮断状態に維持する弾性力を持たせ
て設けたことを特徴とするツインクラッチである。
(作用) クラッチ接続動作において、プレッシャプレートがフラ
イホイール側に移動すると、インターメディエイトプレ
ートが第1の弾性ストラップの弾性力によりフライホイ
ール側に移動する。そしてまずフライホイール側のクラ
ッチディスクがインターメディエイトプレートとフライ
ホイールとの間に挾まれ、次いでプレッシャプレート側
のクラッチディスクがプレッシャプレートとインターメ
ディエイトプレートとの間に挾まれる。
クラッチ接続状態において、両クラッチディスクのフェ
ーシングが摩耗すると、インターメディエイトプレート
は第1の弾性ストラップによりフライホイール側へ押さ
れる。プレッシャプレートはロールピンを摺動させなが
らフライホイール側へ移動する。従ってプレッシャプレ
ート、インターメディエイトプレートはフェーシングの
摩耗に追従する。なおこのときでも、アジャスト用具の
ストッパとロールピンのフライホイール側端面との間隔
はインターメディエイトプレートの切れ代分だけ確保さ
れている。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。第1図
は本発明のツインクラッチを示す平面部分断面略図、第
2図は第1図のII−II断面図である。このツインクラッ
チはプルタイプのものである。図において、第10図と同
一符号は同じ又は相当するものを示す。フライホイール
1とプレッシャプレート2との間には2個のクラッチデ
ィスク3、4が配置され、両クラッチディスク3、4の
間にはインターメディエイトプレート5が配置されてい
る。クラッチディスク3、4は外周部の両面にフェーシ
ングを備えており、内周部が出力軸(図示せず)にスプ
ライン嵌合している。
クラッチカバー10はフライホイールリング11を介してフ
ライホイール1に剛直に固定されてフライホイール組立
体を構成している。即ちフライホイールリング11はクラ
ッチディスク3、4より半径方向外側に位置する円板環
状本体11aと本体11aの円周方向に間隔を隔てた複数箇所
にて軸方向に突出して本体11aに一体に設けられたボス1
1bとからなっており、クラッチカバー10は本体11aの後
面(ボス11bと反対側の面)にボルト12により固定さ
れ、ボス11bがフライホイール1に剛直に固定されてい
る。
インターメディエイトプレート5の外周の複数箇所(こ
こでは1個所のみ図示)には、隣接する2個のボス11b
の間に向かって半径方向外方へ突出する2個のボス13、
19が円周方向に並んでインターメディエイトプレート5
と一体に設けられている。そしてボス19の後面には第1
の弾性ストラップ21の一端部がリベット16により固定さ
れている。ストラップ21は概ねクラッチ接続方向に延び
ており、他端部がボス11bの側面段部11cにボルト31によ
り固定されており、これによりインターメディエイトプ
レート5はフライホイールリング11に対して相対回転不
能且つ軸方向移動可能となっている。そしてストラップ
21には、インターメディエイトプレート5自体をクラッ
チディスク3と共にフライホイール1に押圧することが
できる強さの弾性力が持たせてある。
ボス13にはロールピン50が軸方向に嵌通して且つ摺動自
在に設けられている。ロールピン50の摺動に要する荷重
(摺動荷重)は、ストラップ21の上記弾性力より大きく
且つプレッシャプレート2に加えられるダイヤフラムス
プリング30の押圧力より小さく設定されている。一方、
プレッシャプレート2の外周にはアジャストピン60が固
定されている。アジャストピン60は第3図に示すよう
に、直方体状の基部60aと基部60aから延びたピン60bと
で構成されており、ピン60bをロールピン50に挿通させ
た状態で基部60aがねじ60cによりプレッシャプレート2
の外周に固定されている。ピン60bの先端にはスナップ
リング60dが取付けられている。スナップリング60dは、
ロールピン50のフライホイール1側の端面50aに当接し
てロールピン50に対するアジャストピン60の移動を止め
るストッパとして機能するものであり、第6図に示すよ
うにクラッチ接続状態において端面50aとの間にインタ
ーメディエイトプレート5の切れ代と等しい間隔δを有
するよう取付けられている。切れ代(間隔δ)とは、ク
ラッチ接続状態にあるインターメディエイトプレート5
が両クラッチディスク3、4に接触しないクラッチ遮断
状態となるのに要する軸方向移動距離である。なおロー
ルピン50はプレッシャプレート2側の端面50bがクラッ
チ接続状態には基部60aに当接するよう設けられてい
る。
プレッシャプレート2の外周の基部60aの近傍には半径
方向外方に突出したボス15がプレッシャプレート2と一
体に設けられている。ボス15はボス19と同じ数だけ設け
られており、その後面には第2の弾性ストラップ22の一
端部がリベット17により固定されている。ストラップ22
は概ねクラッチ接線方向に延びて他端部がリベット18に
よりクラッチカバー10の内面に固定されている。これに
よりプレッシャプレート2はクラッチカバー10に対して
相対回転不能且つ軸方向移動可能となっている。そして
ストラップ22には、ストラップ21による押圧力が加わっ
ているインターメディエイトプレート5をアジャストピ
ン60及びロールピン50を介して後方に引張って、第1
図、第2図に示すようなクラッチ遮断状態を確保するこ
とができる強さの弾性力が持たせてある。
また第2図に示すように、プレッシャプレート2とクラ
ッチカバー10との間にはダイヤフラムスプリング30が配
置されている。ダイヤフラムスプリング30は、外周端C1
がクラッチカバー10の角部10aで支持され、中間部C2が
プレッシャプレート2のファルクラムランド2aに当接さ
れ、内周部がレリーズ機構(図示せず)に連結されてい
る。中間部C2はプレッシャプレート2に固定されたクリ
ップ70によりファルクラムランド2aに押圧されている。
クリップ70はダイヤフラムスプリング30のスリット30a
の外側端部の拡大開孔部30bを通って設けられている。
そしてダイヤフラムスプリング30は、クラッチ接続動作
においては外周端C1を支点として内周部が前方に移動し
て中間部C2がプレッシャプレート2をフライホイール1
側へ押圧するようになっている。
次に動作について説明する。クラッチ遮断状態において
は第1図、第2図に示すように、アジャストピン60のス
ナップリング60dがロールピン50の端面50aに当接してお
り、インターメディエイトプレート5はロールピン50、
アジャストピン60を介して後方に引張られてクラッチデ
ィスク3との接続が遮断された位置に維持されている。
そしてクラッチ接続動作において、ダイヤフラムスプリ
ング30からプレッシャプレート2に押付荷重が加わる
と、プレッシャプレート2が徐々に前方に移動し、これ
と同時にインターメディエイトプレート5がストラップ
21の弾性力により端面50aにスナップリング60dを当接さ
せた状態で徐々に前方に、即ちフライホイール1側に移
動する。このときロールピン50は、その摺動荷重がスト
ラップ21の弾性力より大きく設定されているので、ボス
13に対して摺動することはない。そしてクラッチディス
ク3がインターメディエイトプレート5、次いでフライ
ホイール1に接触する。このときプレッシャプレート2
はクラッチディスク4に接触しているが、クラッチディ
スク4はインターメディエイトプレート5には接触して
いない。従ってクラッチディスク3にはプレッシャプレ
ート2の押付荷重は伝わってはいない。この状態を第4
図に示す。そして更にプレッシャプレート2が前方に移
動してクラッチディスク4がインターメディエイトプレ
ート5に接触する。この状態を第5図に示す。第6図は
第5図のVI−VI断面図である。そしてこの後プレッシャ
プレート2の押付荷重が両クラッチディスク3、4に伝
わることとなる。即ちクラッチ接続動作においては、ま
ずクラッチディスク3がインターメディエイトプレート
5とフライホイール1に挟まれ、次いでクラッチディス
ク4がプレッシャプレート2とインターメディエトプレ
ート5に挟まれることとなる。従ってクラッチディスク
4の強制滑りの頻度はクラッチディスク3に比して少く
なり、またクラッチディスク4がプレッシャプレート2
から押付荷重に受けた状態で出力軸上を摺動することも
少くなるためにインターロック状態の生ずる恐れも少な
くなる。なおクラッチディスク3の方がクラッチディス
ク4より先に接続状態となっても、ヒートマスの関係か
らクラッチディスク3はクラッチディスク4に比して効
率良く冷却されるので、クラッチディスク3のフェーシ
ングが多く摩耗する恐れはない。
このクラッチ接続状態において、クラッチディスク3、
4のフェーシングがそれぞれ摩耗すると、インターメデ
ィエイトプレート5はストラップ21の弾性力によりフラ
イホイール1側へ移動し、プレッシャプレート2は、基
部60aがロールピン50の端面50bに当接しており且つロー
ルピン50の摺動荷重がプレッシャプレート2に加えられ
るダイヤフラムスプリング30からの押圧力より小さく設
定されていることから、ロールピン50をボス13に対して
摺動させながらフライホイール1側へ移動する。即ちプ
レッシャプレート2、インターメディエイトプレート5
はフェーシングの摩耗に追随して移動する。なおクラッ
チ接続状態において、上記のようにプレッシャプレート
2、インターメディエイトプレート5が追随して移動し
ても、ロールピン50の端面50bは基部60aに当接した状態
にあるので、端面50aとスナップリング60dとの間隔δは
常に確保されている。
次にクラッチ遮断動作では、ダイヤフラムスプリング30
からの押付荷重がないので、プレッシャプレート2がス
トラップ22の弾性力により後方へ徐々に移動する。この
ときインターメディエイトプレート5はストラップ21の
弾性力によりフライホイール1側に付勢されているた
め、後方へは移動しない。従ってまずクラッチディスク
4がインターメディエイトプレート5から離れる。プレ
ッシャプレート2が間隔δだけ後方へ移動してスナップ
リング60dが端面50aに当接すると、インターメディエイ
トプレート5はアジャストピン60、ロールピン50を介し
てプレッシャプレート2により引張られて後方へ移動す
る。これによりクラッチディスク3とフライホイール1
との接触、インターメディエイトプレート5とクラッチ
ディスク3、及びプレッシャプレート2とクラッチディ
スク4との接触が順次遮断されていき、第1図、第2図
に示すクラッチ遮断状態となる。なお第7図はクラッチ
遮断時におけるレリーズ量とプレッシャプレート(PP)
2及びインターメディエイトプレート(IMP)5の移動
量との関係を示す。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、以下のような効果
を奏する。
(1)クラッチ接続動作において、先にクラッチディス
ク3がインターメディエイトプレート5とフライホイー
ル1に挟まれ、次いでクラッチディスク4がプレッシャ
プレート2とインターメディエイトプレート5に挟まれ
るようになっているので、クラッチディスク4の強制滑
りの頻度をクラッチディスク3に比して少なくでき、2
つのクラッチディスク3、4のフェーシング摩耗量を同
等にして寿命を同等にできる。またクラッチディスク4
に基づくインターロック状態が生ずるのを防止できる。
(2)ロールピン50とアジャストピン60とからなる機構
を設け、クラッチ接続状態での端面50aとスナップリン
グ60dとの間にインターメディエイトプレート5の切れ
代となる間隔δを確保しているので、インターメディエ
イトプレート5の切れ代を確保できる。
(3)ロールピン50とアジャストピン60とからなる機構
を設け、ロールピン50の摺動荷重をストラップ21の弾性
力より大きく且つプレッシャプレート2に加えられるダ
イヤフラムスプリング30の押圧力より小さく設定してい
るので、プレッシャプレート2、インターメディエイト
プレート5はクラッチディスク3、4のフェーシングの
摩耗にも追従できる。
(別の実施例) アジャストピン60の代りに第8図に示すようなアジャス
トプレート61を用いてもよい。アジャストプレート61
は、頭部61aと脚部61bとからなるT字状の板状体であ
り、頭部61aが第9図に示すように、アジャストピン60
のスナップリング60dと同じ役割を果たすようになって
いる。61cは脚部61bをプレッシャプレート2の外周に固
定するためのねじである。
またロールピン50、アジャストピン60を用いた本発明の
構造は、プルタイプだけでなくプッシュタイプのツイン
クラッチにも適用できるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のツインクラッチを示す平面部分断面略
図、第2図は第1図のII−II断面図、第3図はアジャス
トピンを示す分解斜視図、第4図、第5図はそれぞれク
ラッチ接続動作の各状態を示す平面部分断面略図、第6
図は第5図のVI−VI断面図、第7図はクラッチ遮断時に
おけるレリーズ量とプレッシャプレート(PP)及びイン
ターメディエイトプレート(IMP)の移動量との関係を
示す図、第8図は第3図に示すアジャストピンの別の例
であるアジャストプレートを示す分解斜視図、第9図は
第8図のアジャストプレートを示す断面図、第10図は従
来のツインクラッチを示す縦断面図、第11図は従来例の
クラッチ遮断時におけるレリーズ量とプレッシャプレー
ト(PP)及びインターメディエイトプレート(IMP)の
移動量との関係を示す図である。1……フライホイー
ル、2……プレッシャプレート、3、4……クラッチデ
ィスク、5……インターメディエイトプレート、10……
クラッチカバー、21……第1の弾性ストラップ、22……
第2の弾性ストラップ、50……ロールピン、50a、50b…
…端面、60……アジャストピン、60d……スナップリン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−107434(JP,A) 特開 昭62−80312(JP,A) 特開 平1−307523(JP,A) 実開 昭60−95235(JP,U) 実開 昭60−164125(JP,U) 実開 昭61−89522(JP,U) 実開 昭61−160324(JP,U) 実公 平5−32657(JP,Y2) 実公 平1−63822(JP,Y2) 実公 昭54−31941(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フライホイールにクラッチカバーが固定さ
    れたフライホイール組立体のフライホイールとプレッシ
    ャプレートとの間に2個のクラッチディスクを配置し、
    両クラッチディスクの間にインターメディエイトプレー
    トを配置し、インターメディエイトプレートを第1の弾
    性ストラップにより、プレッシャプレートを第2の弾性
    ストラップによりそれぞれフライホイール組立体に対し
    て相対回転不能且つ軸方向移動可能に連結したツインク
    ラッチにおいて、第1の弾性ストラップを、インターメ
    ディエイトプレートをクラッチディスクと共にフライホ
    イールへ押圧する弾性力を持たせて設け、インターメデ
    ィエイトプレートの外周部に、ロールピンを軸方向に嵌
    通させ且つ摺動可能に、しかもプレッシャプレート側端
    面がクラッチ接続状態にはプレッシャプレートの外周部
    に当接するよう設け、ロールピンの摺動に要する荷重を
    第1の弾性ストラップの上記弾性力より大きく且つプレ
    ッシャプレートに加えられるダイヤフラムスプリングか
    らの押圧力より小さく設定し、プレッシャプレートの外
    周部にアジャスト用具をロールピンに挿通させて固定
    し、アジャスト用具のフライホイール側先端に、ロール
    ピンのフライホイール側端面に当接してロールピンに対
    するアジャスト用具の移動を止めるストッパを設け、ス
    トッパと上記フライホイール側端面との間隔をクラッチ
    接続状態にはインターメディエイトプレートの切れ代と
    等しくなるよう設け、上記切れ代はクラッチ接続状態の
    インターメディエイトプレートがクラッチ遮断状態とな
    るのに要する軸方向移動距離であり、第2の弾性ストラ
    ップを、プレッシャプレートをこれにアジャスト用具及
    びロールピンを介して連結されたインターメディエイト
    プレートと共にクラッチ遮断状態に維持する弾性力を持
    たせて設けたことを特徴とするツインクラッチ。
JP1315559A 1989-12-04 1989-12-04 ツインクラッチ Expired - Lifetime JPH076553B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1315559A JPH076553B2 (ja) 1989-12-04 1989-12-04 ツインクラッチ
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