JPH0765025B2 - ポリエステル系接着剤 - Google Patents

ポリエステル系接着剤

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JPH0765025B2
JPH0765025B2 JP62128482A JP12848287A JPH0765025B2 JP H0765025 B2 JPH0765025 B2 JP H0765025B2 JP 62128482 A JP62128482 A JP 62128482A JP 12848287 A JP12848287 A JP 12848287A JP H0765025 B2 JPH0765025 B2 JP H0765025B2
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    • C09J175/06Polyurethanes from polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 発明の目的 <産業上の利用分野> 本発明はプラスチック、金属などの接着において優れた
特性を発揮するポリエステル系接着剤に関するものであ
る。本発明の接着剤は、特に各種のラミネート製品の製
造に有用であり、本発明の接着剤によって製造されたラ
ミネート鋼板は建築材料、自動車、電気製品などの部品
として、多岐の用途に用いられるもので、本発明は鉄鋼
業界、土木建築業界および自動車工業界等で広く利用さ
れるものである。
<従来の技術> 金属板または金属箔とプラスチックフィルムとのラミネ
ート、または異種のプラスチックフィルム同志のラミネ
ートの際に用いられる接着剤としてポリエステル樹脂か
らなる接着剤、またはポリエステル樹脂にイソシアネー
ト化合物もしくはエポキシ化合物を単に混合してなるポ
リエステル系接着剤等が検討されている。(特公昭48−
37974、48−37975)。しかし、使用分野が拡大するにつ
れてより高度な接着強度、耐久性及び作業性に優れた接
着剤が求められており、従来のポリエステル系接着剤で
はこれらの要求を十分満足させることができない。
また、塩ビラミネート鋼板は、従来塩ビゾルコーティン
グ法を用いて製造されてきたが、近年製品の美観および
生産ライン適正を改良するために、塩ビシートラミネー
ト法が用いられるようになった。この方法によって塩ビ
ラミネート鋼板を作る際に、二液型ウレタン系接着剤、
ポリエステル樹脂にポリイソシアネート化合物を混合し
てなるポリエステル系接着剤あるいはアクリル系接着剤
が検討されている。しかし、これらの接着剤を用いて塩
ビシートラミネート法によって製造された塩ビラミネー
ト鋼板は、塩ビゾルコーティング法によって製造された
ものと比較して、塩ビと鋼板との接着強度、接着の耐久
性および製造された塩ビラミネート鋼板の加工性の点で
劣っているという欠点がある。
また、塩ビシートラミネート法における塩ビシートと鋼
板との接着は、必要な接着性能を得るために、従来200
℃以上の温度で行なわれているが、このような高い温度
を用いると、接着時に塩ビの劣化をひきおこし、更に塩
ビシート表面に設けられるエンボス模様などに悪影響を
与えることによって、製品の美観を損ねるという欠点が
ある。また、高温に加熱するためにエネルギーコストが
高くなり、経済性が悪いという問題点もある。
<発明の解決しようとする問題点> 本発明の目的は、第一に上記例示に示される塩ビラミネ
ート鋼板の塩ビシートラミネート法による製造等におけ
る様な欠点を除き、180℃以下の温度でかつ短い時間の
加熱による接着を可能とし、しかも得られた接着体の接
着強度および接着部の耐久性に優れ、加工性に優れた製
品を製造することのできる接着剤を提供することであ
る。また第二に各種金属およびプラスチックの接着に際
して、架橋反応することによって、優れた特性を発揮す
る接着剤を提供することでもある。
(ロ) 発明の構成 <問題点を解決するための手段> 本発明者等は前記した欠点のない優れた接着剤を求める
べく検討して、熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリイソシ
アネート化合物およびエポキシ化合物との反応生成物を
主剤とし、ポリイソシアネート化合物を硬化剤とする接
着剤がそれらの条件を満足することを見出して本発明を
完成した。
熱可塑性ポリエステル樹脂 本発明において用いられる熱可塑性ポリエステル樹脂と
しては、二塩基性酸と炭素数が2〜15のグリコール、オ
キシ酸を適当に選択、組み合わせて常法により重縮合す
ることにより得られるものが挙げられる。
二塩基性酸の具体例としては例えばテレフタル酸、イソ
フタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、
ジフェニルジカルボン酸等の芳香族二塩基性酸、例えば
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン2
酸、コハク酸、ピメリン酸、スペリン酸、ダイマー酸等
の脂肪族二塩基性酸、例えばヘキサヒドロテレフタル
酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸
等の脂環族二塩基性酸を挙げられる。
またグリコールとしては、例えばエチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ヘキサメチレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,4−ビスオキシエトキシベンゼン、ビスフェノ
ール−A、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコールなどがあり、オキシ酸と
してはp−オキシ安息香酸、1,2−ヒドロキシステアリ
ン酸、p−β−オキシエトキシ安息香酸などが挙げられ
る。
更にこれらの二塩基性酸、グリコール、オキシ酸のほか
に3価以上のエステル形成性基を有する化合物を必要に
応じて加えて製造された熱可塑性ポリエステル樹脂も本
発明に使用することができ、かかる化合物としては例え
ばトリメチロールプロパン、ペタエリスリトール、グリ
セリン、トリメリット酸、ピロメリット酸などが挙げら
れる。
本発明において用いられる熱可塑性ポリエステル樹脂の
内、好ましいものは、重量平均分子量8000〜100000より
好ましいものは15000〜80000のものであって、融点が好
ましくは60〜250℃のものであって、より好ましくは80
〜150℃のものであり、水酸基価が1.0〜14.0(KOHmg/
g)のものが好ましく、より好ましくは1.4〜8.0のもの
である。構成成分としては、酸成分としてテレフタル酸
残基を20〜100モル%含み、ポリオール成分としてエチ
レグリコール残基とネオペンチルグリコール残基を合せ
て40〜100モル%含有するものが好ましい。また、通常
ランダム共重合した熱可塑性ポリエステル樹脂が用いら
れるが、ブロック状のものでも差しつかえなく、使用で
きる。
ポリイソシアネート化合物 本発明において反応生成物を得る際に用いられるポリイ
ソシアネート化合物としては、分子内に2つ以上のイソ
シアネート基を持つ化合物で、例えば2,4−トリレンジ
イソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、これらの混合物、こ
れらのポリイソシアネート化合物をポリオールに付加せ
しめてなるアダクトイソシアネート、またはポリイソシ
アネート化合物の重合体等を挙げることができ、また末
端基としてイソシアネート基を持つウレタンポリマーを
用いることもできる。
一方、硬化剤として用いられるポリイソシアネート化合
物としても上記と同様の化合物を挙げることができる。
しかし、反応生成物を得る際に用いるものと硬化剤とし
て用いるものと同一のポリイソシアネート化合物である
必要はなく、硬化剤に用いるものとしては好ましくは、
ポリイソシアネート化合物をポリオールに付加せしめて
なるアダクトイソシアネート、またはポリイソシアネー
ト化合物の重合体である。
エポキシ化合物 本発明で用いられるエポキシ化合物とは、分子内にエポ
キシ基を持つ化合物であって、本発明にとり好ましい化
合物はエポキシ基を2個以上有し分子量が200〜10000の
化合物であって、このような化合物は、たとえば「新エ
ポキシ樹脂」(垣内 弘編、昭晃堂発行、昭和60年刊)
に記載されている。かかる化合物の具体例として、たと
えばビスフェノールAとエピクロヒドリンとの反応で得
られるビスフェノールA型エポキシ樹脂を挙げることが
でき、市販品としてエピコート812、820、827、828、10
01、1004、1007、1009(いずれも油化シェルエポキシ
(株)製)が挙げられる。その他、ノボラック等とエピ
クロヒドリンとの反応で得られるノボラック型エポキシ
樹脂、たとえばエピコート154(油化シェルエポキシ
(株)製)、DER431、438(いずれもダウ・ケミカル
(株)製)、エポトートYDCN701、702、703、704(いず
れも東都化成(株)製)など、またポリオキシアルキレ
ン型エポキシ樹脂、たとえばDER732、736(いずれもダ
ウ・ケミカル(株)製)など、芳香族アミン化合物また
はその水素化物とエピクロヒドリンとの反応で得られる
グリシジルアミン系エポキシ化合物、たとえばエピコー
ト604(油化シェルエポキシ(株)製)、TETRAD−X、T
ETRAD−D(いずれも三菱瓦斯化学(株)製)、GAN、GO
T(いずれも日本化薬(株)製)などが挙げられる。し
かし、本発明に用いられるエポキシ化合物はこれらに限
定されるものではなく、また2種以上のエポキシ化合物
を合わせて用いることもできる。
本発明のエポキシ化合物として特に好ましいものは分子
量1000〜4000のエポキシ化合物、または分子量1000〜40
00のエポキシ化合物と分子量200〜700のエポキシ化合物
の混合物である。
反応生成物の製法 熱可塑性ポリエステル、ポリイソシアネート化合物及び
エポキシ化合物との反応生成物は、溶液中または溶剤を
用いずに溶融混合して反応させることによって得られ、
この際、有機金属系触媒を用いるのが望ましい。
かかる反応において反応生成物を得る際、熱可塑性ポリ
エステル樹脂とポリイソシアネート化合物との割合は熱
可塑性ポリエステル樹脂のヒドロキシ基1.0当量に対し
て、ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基が0.
2〜4.0当量、好ましくは1.0〜2.5当量になるように選ぶ
のが望ましい。ここで、イソシアネート基が0.2当量未
満であると、十分な接着性能が得られず、また4.0当量
より多いと反応生成物の分子量が高くなりすぎてゲル化
及び作業性の低下という問題を生じ、良好な貯蔵安定性
も得られず、十分な接着性能や接着時の加工性が損われ
る恐れがある。一方、ここで用いるエポキシ化合物の量
は、熱可塑性ポリエステル樹脂の100重量部に対して、
1〜50重量部であるのが好ましく、より好ましくは5〜
30重量部である。ここで、エポキシ化合物の量が1重量
部未満であれば十分な初期接着力が得られず、また50重
量部より多いと十分な接着の耐久性が得られない恐れが
ある。
反応を溶液中で行う場合の反応温度は70〜150℃であ
る。また、その場合の反応時間は好ましくは0.5〜15時
間、より好ましくは2〜8時間である。一方、この反応
を溶融混合で行なう場合の反応温度は熱可塑性ポリエス
テル樹脂が溶融して撹拌が可能な粘度になる温度である
ことが必要であり、ポリエステル樹脂の物性によって異
なるが、80〜300℃の温度が適用され、好ましいいのは1
20〜250℃である。また、この場合の反応時間は0.5〜15
時間、好ましくは1〜5時間である。
かかる反応を行うためには一般の反応器又は反応槽が用
いられる。例えば、スチーム加温ジャケット、冷却器お
よび撹拌器のついた反応器が用いられる。この時、反応
系は窒素シールされることが好ましい。
反応の手順としては、反応開始時にポリエステル樹脂、
ポリイソシナネート化合物およびエポキシ化合物のすべ
てを混合して行っても良く、またポリエステル樹脂とポ
リイソシアネート化合物とを0.5〜15時間反応させた後
にエポキシ化合物を添加する方法で行なっても良い。さ
らに2種類以上のエポキシ化合物を用いる場合には、2
回以上に分けてエポキシ化合物を添加しても良い。
反応に際しては、通常の触媒を用いても良くスズ、鉄、
コバルトをはじめとする任意のものが使用される。代表
的な触媒としてはスズ系のものが挙げられ、ジブチルス
ズマレート、ジブチルスズラウレートマレート、ジブチ
ルスズメルカプト、ジオクチルスズラウレート、スタナ
スオクトエートなどが挙げられる。ただし、接着剤使用
の際のポリイソシアネート添加時に、使用可能な安定性
を得るためには、予備重合終了後に失活する触媒、例え
ばスタナスオクトエートなどを用いるのが望ましい。
ポリイソシアネート化合物の反応生成物への配合方法
および接着方法 上記のようにして得られた反応生成物に、さらにポリイ
ソシアネート化合物を硬化剤として配合することにより
接着剤として用いられるようになる。この際、溶液で使
用することが一般的であるが、必ずしもその必要はな
い。
ここで用いられるポリイソシアネート化合物は前記記載
の化合物であり、その配合量は、反応生成物100重量部
に対して、ポリイソシアネート化合物が2〜60重量部で
あることが好ましく、より好ましくは5〜30重量部であ
る。
ポリイソシアネート化合物の反応生成物への配合方法と
しては通常の方法を採用することができ、例えば溶液と
して使用する場合であれば常温常圧で通常の撹拌槽を混
合するという方法で実施できる。ただし、この際ポリイ
ソシアネート化合物は均一に混合されなければならな
い。かかる配合は、使用の直前に行なわれるのが好まし
く、またディスペンサーなどを用いて、2液を別のノズ
ルから射出して均一に混合しながら使用することも可能
である。
このようにして得られた接着剤を、一方または両方の披
着体に塗布した後、溶剤を使用する場合であれば、常温
〜200℃好ましくは50〜150℃で乾燥する。接着剤を塗布
した披着体を100〜300℃好ましくは150〜250℃の温度に
加熱して、若干の圧力を加えながら披着体を合わせた
後、急冷することによって接着が完了する。
<作 用> 本発明の接着剤はポリエステル樹脂をベース樹脂とする
主剤に、使用時にポリイソシアネート化合物を配合し、
硬化反応をおこさせることによって接着を行なう形式の
接着剤である。しかし、本発明においては、主剤として
熱可塑性ポリエステル樹脂、ポリイソシアネート化合物
とエポキシ化合物との反応生成物を用いることによっ
て、従来の未変成のポリエステル樹脂、またはその単な
る混合物を主剤とする公知の接着剤では得られない極め
て高い接着性能と接着の耐久性及び優れた作業性、貯蔵
安定性を有する接着剤が得られる。
本発明におけるポリイソシアネート化合物とエポキシ化
合物の効果に関しては、必ずしも明確ではないが、次の
ように推定される。ポリエステル樹脂との反応において
あらかじめポリエステル樹脂とポリイソシアネート化合
物を反応させておくことによって、未変成のポリエステ
ルと比べて接着時の硬化反応が早くおこり、より低い温
度で優れた接着性能が得られる。また、エポキシ化合物
は、ポリイソシアネート化合物との反応またはエポキシ
化合物同志の反応を起こしてより密度の高い三次元編目
構造を形成し、接着の耐久性を向上させる。さらに、エ
ポキシ化合物を用いることによって接着剤の金属に対す
る密着性が高められ、金属に対する接着性が向上する。
本発明の接着剤はこれらの効果により、金属やプラスチ
ックの接着において、低い温度の加温で、強い接着強度
と接着の耐久性を与えるものと考えられる。
反応生成物にさらに硬化剤として、ポリイソシアネート
化合物を使用することにより、十分な接着性能が得ら
れ、硬化剤としてのポリイソシアネート化合物を使用し
ないと本発明の目的とする効果は得られない。
<実施例> 以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
なお実施例中、部は重量部を示す。
実施例1 テレフタル酸ジメチル87.4g(0.5モル)、エチレングリ
コール67.0g(1.2モル)、ネオペンチルグリコール74.9
g(0.8モル)およびテトラ−n−ブトキシチタン0.2gを
反応容器に加え、140〜190℃でエステル交換反応を行っ
た。これにひき続き、イソフタル酸74.8g(0.5モル)を
加え190〜210℃でエステル交換反応を行った後、昇温と
減圧を同時に行い、圧力5mmHg、210〜270℃にて重合を
行って、分子量30000、融点115〜125℃、水酸基価4.8の
熱可塑性ポリエステル樹脂(A)を得た。
得られたポリエステル樹脂(A)80gを、モレキュラー
シーブを用いて乾燥したトルエン−シクロヘキサノン混
合溶媒に溶解した。これにジフェニルメタン−4,4′−
ジイソシアネート(MDI)2.1g(0.0084モル)およびス
タナスオクトエート2滴を加えた後、窒素気流下で3時
間還流した。還流終了後、エピコート−1007(油化シェ
ルエポキシ(株)製エポキシ樹脂)20gを加え、さらに
3時間還流した後、トルエンおよびシクロヘキサノンを
加えて、固型分30%の溶液とした。
得られた反応生成物溶液100部に対し、コロネート−203
0(日本ポリウレタン工業(株)製ポリイソシアネート
溶液:2,4−トリレンジイソシアネートの重合体の40%塩
基メチレン溶液)10部を加え、乾燥後の膜厚が約5μm
になるように、亜鉛処理鋼板に塗布した。この鋼板を、
最高温度が160℃になる条件で30秒間加熱した後、160℃
で厚さ0.2mmの軟質塩ビシートを貼り付け、その直後に
急冷した。
このようにして得られた接着試験片について、JIS企画
K−6744に示させれた方法に準じて、180゜ハクリ試験
およびエリクセン試験を行った。また、接着試験片を沸
騰水に2時間浸せきした後、同様の試験を行った。この
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1で用いた熱可塑性ポリエステル樹脂(A)80g
をモレキュラーシーブを用いて乾燥したトルエン−シク
ロヘキサノン混合溶剤に溶解し、MDI2.1g、TETRAD−D
(三菱瓦斯化学工業(株)製エピキシ化合物)5gおよび
スタナスオクトエート2滴を加え、窒素気流下で3時間
環流した。環流終了後、エピコート−1007 5gを加えさ
らに3時間還流した後、固型分30%の溶液に調整した。
得られた反応生成物溶液100部にコロネート−2030を10
部加え、実施例1と同様に接着試験を行った。この結果
を表1に示す。
比較例1 実施例1で用いた熱可塑性ポリエステル樹脂(A)のト
ルエン−シクロヘキサノン溶液(固型分30%)100部に
コロネート2−2030を10部加えて、実施例1と同じ要領
で接着試験を行った。この結果を表1に示す。
比較例2 実施例1で用いた熱可塑性ポリエステル樹脂(A)80
部、エピコート−100715部およびTETRAD−D 5部をト
ルエン−シクロヘキサノン混合溶剤に溶かし、固型分30
%の溶液とした。この溶液100部に対してコロネート−2
030 10部を加え、実施例と同じ要領で接着試験を行っ
た。この結果を表1に示す。実施例3〜8 実施例1と同一の条件で表2に示す熱可塑性ポリエステ
ル樹脂(B)及び(C)を合成し、実施例1、2と同一
の条件で表3に示す接着剤を調製して接着試験を行っ
た。
(ハ) 発明の効果 本発明による接着剤は、金属およびプラスチックに対し
て優れた接着強度と耐久性を持ち、しかも容易な方法で
かつ温和な条件で接着することができる。中でも、塩ビ
ラミネート鋼板の製造においては、180℃以下の温度
で、しかも短い時間の加熱によって接着することが可能
であり、外観のすぐれた塩ビラミネート鋼板を低コスト
で製造することができる。
また、本発明による接着剤は汎用の原料を用い、通常の
装置で合成できるため、低コストで大量に製造すること
が可能で、工業的に有用なものであり、本発明の奏する
効果は非常に大きなものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−50376(JP,A) 特開 昭52−74680(JP,A) 特開 昭54−7441(JP,A) 特開 昭55−58277(JP,A) 特開 昭56−67381(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性ポリエステル樹脂とポリイソシア
    ネート化合物とエポキシ化合物を70℃〜300℃の温度で
    反応させて得られる反応生成物を主剤としポリイソシア
    ネート化合物を硬化剤とすることを特徴とするポリエス
    テル系接着剤。
JP62128482A 1987-05-27 1987-05-27 ポリエステル系接着剤 Expired - Lifetime JPH0765025B2 (ja)

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