JPH0764280B2 - オープンカーの後部車体構造 - Google Patents

オープンカーの後部車体構造

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JPH0764280B2
JPH0764280B2 JP63191728A JP19172888A JPH0764280B2 JP H0764280 B2 JPH0764280 B2 JP H0764280B2 JP 63191728 A JP63191728 A JP 63191728A JP 19172888 A JP19172888 A JP 19172888A JP H0764280 B2 JPH0764280 B2 JP H0764280B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はオープンカーの後部車体構造に関するものであ
る。
(従来技術) 近年、自動車分野においてはニーズの多様化に対処する
もののひとつとしてオープンカーの開発が進められてい
る。そして、このようなオープンカーにおいても乗員の
保護という観点から各シート部分にはそれぞれシートベ
ルトが配置される。
ところで、このようなオープンカーにおけるシートベル
トの取付方法としては、例えば実開昭62−62526号公報
に開示される如くシートベルトリトラクター及びシート
ベルト引出し用のスルーリングを比較的剛性の高いセン
ターピラーに設けるのが一般的である。
(発明が解決しょうとする課題) ところが、この公知例のようにシートベルトリトラクタ
ー及びスルーリングをセンターピラーに設けるようにし
た場合には、元々オープンカーにおいては解放感を維持
するという観点からセンターピラーの高さが車体のベル
トラインとほぼ同じ高さに設定されている関係上、この
センターピラーにスルーリングを取付けると、該スルー
リングからシートベルトを引き出してこれをシートに着
座した乗員の肩部にかける場合、該シートベルトの引出
し位置は、上下方向においては乗員のほぼ肩高さとさ
れ、通常のボックスタイプの自動車においてそセンター
ピラーにスルーリングを取付けた場合に比して可成り低
くなる。このため、このようなオープンカーにおいては
平面方向におけるシートベルトの引出し方向によってシ
ートベルトのホールド性が大きく左右され、特に上述の
スルーリングをシートの側方側にあるセンターピラーに
取付けた場合には、シートベルトが乗員の肩に対してそ
の側方から回り込むような状態となり、該シートベルト
が乗員の肩から外れて腕の方へ移動し易く、それだけシ
ートベルトの乗員に対するホールド性が損なわれるとい
う問題があった。
また、オープンカーにおいては、一般に展開・折り畳み
自在のキャンバストップを設け、このキャンバストップ
を不使用時には車体後部に折り畳み状態で収納するよう
にしているが、この場合、このキャンバストップをシー
トベルトのホールド性を損なうことなく、且つよりコン
パクトに収納することが必要である。
そこで本発明では、シートベルトをできるだけ乗員の後
方側から引き出して該シートベルトのホールド性を高め
以て高い乗員保護性能を達成するとともに、併せてキャ
ンバストップのコンパクト収納を可能としたオープンカ
ーの後部車体構造を提案せんとするものである。
(課題を解決するための手段) このような課題を解決するために本発明では、乗員が着
座するシートが取り付けられるフロアパネルと、上記シ
ートの後方において上記フロアパネルよりも上方に位置
するリヤフロアパネルと、該リヤフロアパネルの後部か
ら両側部へ回り込んだ状態で立設配置されるサイドパネ
ルとを備えたオープンカーにおいて、上記リヤフロアパ
ネル上における上記サイドパネルの側部から車幅方向内
側へ所定間隔離間するとともに該サイドパネルの後部か
ら車体前方側へ所定間隔離間した位置に、シートベルト
取付用のアンカータワーを上方に向けて突設し、該アン
カタワーと上記サイドパネルとの間に該アンカタワーの
両側部から後方へ回り込む溝状のキャンバストップ収納
部を形成するとともに、該アンカータワーには、上記シ
ートに着座した乗員の肩部に向けてシートベルトを引き
出すためのシートベルトアンカーを取り付けたことを特
徴としている。
(作 用) 本願発明では、シートの後方に位置するリヤフロアパネ
ルにおけるサイドパネルの側部から車幅方向内側へ所定
間隔離間するとともに該サイドパネルの後部から車体前
方側へ所定間隔離間した位置に上方に向けてアンカタワ
ーを突設し該アンカタワーにシートベルトアンカーを取
り付け、該シートベルトアンカーからシートに着座した
乗員の肩部に向けてシートベルトを引き出すようにして
いることから、例えばシートの側方から乗員の肩部に向
けてシートベルトを引き出す場合に比して、該シートベ
ルトが乗員の肩部から腕の方へズレ落ちにくくなり、そ
れだけシートベルトの掛止状態が良好ならしめられる。
また、この場合、上記アンカタワーを、サイドパネルの
側部から車幅方向内側へ所定間隔離間するとともに該サ
イドパネルの後部から車体前方側へ所定間隔離間した位
置に設けることで該アンカタワーの両側部から後方へ回
り込む溝状のキャンバストップ収納部を形成するように
しているため、アンカタワーをサイドパネルから離間さ
せて配置したことにより生じる遊休スペースを有効に利
用してキャンバストップをよりコンパクトに収納するこ
とができるものである。
(発明の効果) 従って、本発明のオープンカーの後部車体構造によれ
ば、シートベルトが乗員の後方側からその肩部に対して
かけられることで該シートベルトの乗員に対するホール
ド性が向上し結果的にシートベルトによる乗員の保護性
能がより一層高められるとともに、アンカタワーの設置
により生じた遊休スペースを有効に利用することでキャ
ンバストップのコンパクト収納が可能ならしめられると
いう効果が奏せられるものである。
(実施例) 以下、第1図ないし第4図を参照して本発明の好適な実
施例を説明する。
第1図には本発明の実施例に係る後部車体構造を備えた
2座式のオープンカーの車体後部が示されており、同図
において符号1は車室中央部の床面を構成するフロアパ
ネル、2は該フロアパネル1の両側部に位置するサイド
シル、3はドア開口部5より車体後方側の外面を構成す
るリヤフエンダパネルである。上記フロアパネル1の後
端部1aは斜上方に向って折曲して立上っており、その後
端部1bにはリヤフロアパネル4が接続されている。この
フロアパネル1のコーナ部分にシート(図示省略)が車
体前方側に向けて配置される(第2図参照)。そして、
このリヤフロアパネル4の両側部には、本発明を適用し
て、後述するアンカータワー10が取付けられている
(尚、第1図には右座席用のアンカータワー10のみを図
示し、左座席用のアンカータワー10はその図示を省略し
ている)。さらに、この左右一対のアンカータワー10の
外側方から後方にかけての部分にはそれぞれ後述するキ
ャンバストップ50のサイド部分を収納するための略湾曲
溝状のキャンバストップ収納部40がそれぞれ形成されて
いる。以下、このアンカータワー10とキャンバストップ
収納部40及びキャンバストップ50の構成を第2図ないし
第4図を併用して詳述する。
アンカータワー10は、第1図示ないし第3図にそれぞれ
示すように、リヤフロアパネル4の側部上面側(即ち、
フロアパネル1のコーナ部に設けられるシートの後方位
置)に立設配置される台状部材であって、後述する4枚
のプレート11,12,13,14で立体的に形成されている。
第1プレート11は、第3図に示すように、サイドパネル
6の前端縁にその前端縁が接続されるとともに車体後方
側に回り込むように折曲形成されたプレート材であっ
て、車体側方側に位置して車体前後方向に延びその後端
部はアンカータワー10の外側壁を構成する側壁部11a
と、該側壁部11aの後端から車幅内側に折曲して延びア
ンカータワー10の後壁を構成する後壁部11bと、該後壁
部11bの下端側に延設されて車体後方側に延びタイヤハ
ウスパネル8に接合される延設部11cとを有している。
第2プレート12は、その下半部にシートベルトリトラク
ター36取付用の開口15を形成したプレート材であって、
上記第1プレート11の後壁部11bの前方位置に所定間隔
をもって対向配置されてアンカータワー10の前壁を構成
する。そして、この第2プレート12は、その下端部が上
記リヤフロアパネル4に、車幅方向外側部が上記第1プ
レート11の側壁部11aに、また車幅方向内側部が後述す
る第3プレート13にそれぞれ接合される。
第3プレート13は、アンカータワー10の車幅方向内側壁
を構成するプレート材であって、その前部13aは上記第
2プレート12の側部と上記第1プレート11の後壁部11c
の側部とにそれぞれ接合され、またその後部13bは該後
壁部11cから大きく後方にリブ状に延出して上記タイヤ
ハウスパネル8側に接合されている。
第4プレート14は、アンカータワー10の上面を構成する
ものであって、上記第1プレート11の側壁部11aと後壁
部11cと第2プレート12と第3プレート13の4者で略矩
形状に囲繞形成された筒体の上端開口部にこれを閉塞す
る如くして設けられている。
そして、これら4つのプレート材によって形成されたア
ンカータワー10の上面、即ち第4プレート14には、取付
ボルト38によってスルーリング35(特許請求の範囲の中
のシートベルトアンカーに該当する)が固定されるとと
もに、該アンカータワー10の内部にはシートベルトリト
ラクター36が上記開口15を通して取付けられている。そ
して、このシートベルトリトラクター36から引き出され
たシートベルト37は、上記スルーリング35を挿通した
後、車体前方側に引き出され、シートに着座した乗員の
肩部に掛け回される(第2図及び第3図示参照)。
このように、シートの後方側位置にアンカータワー10を
立設配置しこのアンカータワー10からシートベルト37を
引き出すようにした場合には、例えばこのシートベルト
37を車体側部から引き出すようにした場合に比して、該
シートベルト37を乗員の肩に対してより体の前後方向線
に沿った方向からかけることができるため、該シートベ
ルト37が乗員の肩から腕の方へズリ落ちるというような
こともなく、それだけシートベルト37のホールド性が向
上し、該シートベルト37による乗員保護性能がより一層
高められるものである。
また、このようにリヤフロアパネル4上にアンカータワ
ー10を立設した場合、ベルト張力により該アンカータワ
ー10にその前方側への倒れ力が働くが、この実施例のよ
うにアンカータワー10の一部、具体的には第1プレート
11の延設部11cと第3プレート13の後部13bを車体後方側
に延ばしてこれを車体側部材、即ちタイヤハウスパネル
8に固定するようにしているため、アンカータワー10は
シートベルト張力に対してより大きな断面でもって抵抗
することができ、シートベルト張力に対する支持剛性が
より一層高められることになる。このアンカータワー10
の支持剛性の向上効果と、上記シートベルト37のホール
ド性の向上効果との相乗作用により、乗員の安全性がよ
り高水準に維持されるものである。
一方、この実施例のものにおいては上述のようにキャン
バストップ50(第2図ないし第4図参照)を備えるが、
その場合、上記第1プレート11の側壁部11aと第3プレ
ート13の後部13bと上記サイドパネル6の内面との間に
は上記アンカータワー10の構成上必然的に該アンカータ
ワー10の側部からその後方側に回り込むようにして溝状
スペースが形成されるため、この実施例においてはこの
溝状のスペースをキャンバストップ収納部40として利用
し、キャンバストップ50のサイド部分をここに収納する
ようにしている(尚、キャンバストップ50の中央部分は
第3図に示すようにリヤフロアパネル4の後方側位置に
車幅方向に向けて収納される)。具体的には、第2図な
いし第4図に示すように、第1プレート11の側壁部11a
の前端部11aの前端部内側に第1ブラケット21を取付
け、さらに、この第1ブラケット21には略U字状に折曲
された第2ブラケット22を枢着している。そして、この
第2ブラケット22には、キャンバストップ50のサイド部
分に位置して該キャンバストップ50の開閉時にこれを揺
動支持する第1リンク51と第2リンク52の基端部がそれ
ぞれ枢支されており、キャンバストップ50の格納状態時
(第2図、第3図に示す状態)においては該キャンバス
トップ50のサイド部分はこのキャンバストップ収納部40
内に収納される。尚、第4図においては作図の便宜上、
キャンバストップ50の第1リンク51と第2リンク52を立
てた状態で示してある。
このようにアンカータワー10の側部に形成される空間部
をキャンバストップ50の収納部として利用することによ
り、該アンカータワー10を車体側部より車幅方向内側位
置に設けたことに起因して生じる遊体スペースを有効に
利用することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例に係る後部車体構造を備えたオ
ープンカーの車体要部斜視図、第2図は第1図に示した
アンカータワー部分の拡大側面図、第3図は第2図のII
I−III矢視図、第4図は第2図のIV−IV要部縦断面図で
ある。 1……フロアパネル 2……サイドシル 3……リヤフエンダパネル 4……リヤフロアパネル 5……ドア開口部 6……サイドパネル 8……タイヤハウスパネル 10……アンカータワー 11〜14……プレート 15……開口 21,22……ブラケット 35……スルーリング(シートベルトアンカー) 36……シートベルトリトラクター 37……シートベルト 40……キャンバストップ収納部 50……キャンバストップ 51,52……リンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員が着座するシートが取り付けられるフ
    ロアパネルと、上記シートの後方において上記フロアパ
    ネルよりも上方に位置するリヤフロアパネルと、該リヤ
    フロアパネルの後部から両側部へ回り込んだ状態で立設
    配置されるサイドパネルとを備えたオープンカーにおい
    て、 上記リヤフロアパネル上における上記サイドパネルの側
    部から車幅方向内側へ所定間隔離間するとともに該サイ
    ドパネルの後部から車体前方側へ所定間隔離間した位置
    に、シートベルト取付用のアンカータワーを上方に向け
    て突設し、該アンカタワーと上記サイドパネルとの間に
    該アンカタワーの両側部から後方へ回り込む溝状のキャ
    ンバストップ収納部を形成するとともに、 該アンカータワーに、上記シートに着座した乗員の肩部
    に向けてシートベルトを引き出すためのシートベルトア
    ンカーを取り付けたことを特徴とするオープンカーの後
    部車体構造。
JP63191728A 1988-07-30 1988-07-30 オープンカーの後部車体構造 Expired - Fee Related JPH0764280B2 (ja)

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