JPH02151548A - 車両のシートベルト支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は車両のシートベルト支持構造に関し、特に２シ
ータタイプのオープンカーのシートベルト支持構造に関
する。

〔従来技術〕

一般に、自動車のシートベルト装置として各種方式のも
のがあるが、乗員保護性能に優れ且つ実用性も高い３点
式シートベルト装置が広く使用されている。

通常、上記３点式シートベルト装置では、シートベルト
がピラの上端近傍部に設けられた第１支持部と、シャフ
トトンネルの側壁部やフロアパネルに設けられた第２支
持部と、サイドシルの側壁部に設けられた第３支持部と
の３点で車体に連結され、ピラ下端部内に設けられたり
トラクタから第１支持部を介して繰り出されるようにな
っている。例えば、実開昭６２−２０３７６７号公報に
は、フロアパネルにベルトアンカーを設けたシートベル
トアンカー取付部構造が記載されている。

一方、２シータタイプのオープンカーとして、ルーフが
複数のルーフ分割部材で構成され、リヤピラの上端近傍
部に設けられた駆動機構で前後に揺動駆動されるロール
バーを介してルーフ分割部材をオープンカー後部の収納
部に格納するようにしたものも実用化されている。

〔発明が解決しようとする課題］ 通常、上記２シータタイプのオープンカーでは、リヤピ
ラの上端部がリヤフェンダの上端部と略同じ高さに位置
しており、３点式シートベルト装置を適用した場合、第
１支持部がリヤピラの上端部、つまり乗員の肩と略同じ
高さ位置に取付けられることになり、シートベルトが乗
員の側方から肩に掛けられるので乗員のホールド性が十
分でないという問題があった。

また、リヤピラの上端近傍部には、ルーフを格納するた
めの駆動機構が設けられているので、第１支持部の配設
スペースに無理があった。

本発明の目的は、車室内の見栄えを損ねずに乗員のホー
ルド性を向上し得るような車両のシートベルト支持構造
を提供することにある。

［課題を解決するための手段〕 本発明に係る車両のシートベルト支持構造は、車両のシ
ートベルト支持構造において、座席後方に左右のピラを
連結する連結部材を設け、上記連結部材にシートベルト
部材を支持する支持部を設けたものである。

〔作用〕

本発明に係る車両のシートベルト支持構造においては、
シートベルト部材を支持する支持部が、左右のピラを連
結する比較的強度・剛性の高い連結部材に設けられてい
るので、支持部の取付けがスペース的に有利になり、し
かも充分なシートベルト支持剛性を得ることが出来る。

また、支持部が座席の後方に設けられ、シートベルトは
その使用時に座席の後方から繰り出されて乗員を座席に
拘束するので、乗員の肩から外れたりすることもなくシ
ートベルトによる乗員のホールド性が向上するとともに
、収納時には座席の後方に収納されるので、車室内の見
栄えを損ねることはない。

〔発明の効果〕

本発明に係る車両のシートベルト支持構造によれば、以
上説明したように、シートベルト支持剛性を低下させる
ことなく支持部の取付けをスペース的に有利に出来るこ
と、シートベルトによる乗員のホールド性を向上出来る
こと、シートベルト収納時車室内の見栄えを損ねること
がないこと、などの効果が得られる。

〔実施例］ 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

本実施例は、２シータタイプのオープンカーに本発明に
係る車両のシートベルト支持構造を適用した場合のもの
である。

第１図〜第３図・第６図に示すように、自動車の車体１
の後部には左右１対のりャフエンダ２が設けられ、両リ
ヤフェンダ２の内側にはサイドパネル３が設けられ、両
リヤフェンダ２の前端部と両サイドパネル３の前端部と
で略鉛直方向向きの左右１対のリヤピラ４がリヤフェン
ダ２と略同じ高さまで形成され、両リヤピラ４の上端部
間は断面コ字状の連結部材７で連結され、両リヤピラ４
の下端部には前方へ延びるサイドシル５が設けられ、両
リヤピラ４間には略平板状のバックパネル６が設けられ
ている。

上記バックパネル６はその下部に形成された略鉛直なバ
ックパネルロアロａと、その中段部に形成され前方下が
りに傾斜した傾斜部６ｂと、その上部に形成された略鉛
直なバックパネルアッパ６Ｃと、その上端部から後方へ
屈曲形成された仕切部６ｄとから形成され、断面略コ字
状の補強部材７の上下両端部はバックパネルアッパ６Ｃ
及び傾斜部６ｂの後端面に夫々接合され、補強部材７と
バックパネル６とで閉断面状の連結部材８が形成され、
両リヤピラ４はこの連結部材８で連結されて充分な強度
・剛性が付与されている。

上記バックパネル６の下端部には前方へ延びるフロアパ
ネル９が固着され、フロアパネル９の略中央部には前後
方向向きのシャフトトンネル１０が設けられ、シャフト
トンネル１０の両側のフロアパネル９上には左右１対の
シート１１が設けられ、バックパネル６の略中段部には
後方へ略水平に延びるタンク収容部上壁１２が設けられ
、タンク収容部上壁１２の後端部には下方へ延びる仕切
パネル１３が設けられ、仕切パネル１３の下端部には後
方上がりに湾曲形成され更に後方へ延びるリヤフロアパ
ネル１４が設けられ、リヤフロアパネル１４の上方には
ルーフ１５を収容するための収容部１６が形成されてい
る。

上記ルーフ１５は、第３図に示すように、フロントルー
フ１７とフロントルーフ１７の後端部に図示外の連結機
構を介して連結されたりャルーフ１８とで構成され、フ
ロントルーフ１７とリヤルーフ１８とはともに鋼板や繊
維強化プラスチツク材料製のハード部材であり、左右１
対の旋回駆動機構１９により車室上方を覆った閉状態と
、収容部１６に折り畳んで格納した開状態とに旋回駆動
される。

上記各旋回駆動機構１９は、第２図・第３図・第５図に
示すように、補強部材７に１対のブラケント２０を介し
て回転自在に支持された左右方向向きの旋回軸２１と、
タンク収容部上壁１２上に設けられ旋回軸２１を回転駆
動するモータ２２等を備えたもので、リヤルーフ１８の
下端部はリンク部材２３を介して旋回軸２１の外端近傍
部に連結されている。

上記自動車のシートベルト装置は、腰ベルト２５と肩ベ
ルト２６とからなる連続的な帯状のシートベルト２７と
、肩ベルト２５を巻き取るリトラクタ２８と、アンカレ
ッジ３１と、タング２９及びバックル３０とを備えた３
点式シートベルト装置で、次のようになシートベルト支
持構造で車体１に支持されている。尚、上記シートベル
ト装置は左右１対設けられるが、両者は同一のものなの
で右側のものについて説明する。

上記リトラクタ２８の支持構造について説明すると、第
５図・第６図に示すように、タンク収容部上壁１２の右
端上面には断面略し字状の補強部材４５が立設され、補
強部材４５の右端部はリヤピラ４の内側面に接合され、
前端部は傾斜部６ｂの後端面に接合され、補強部材４５
の後側においてタンク収容部上壁１２上面には断面略し
字状の補強部材３２が立設されている。

補強部材３２の右端部はリヤピラ４の内側面に接合され
、前端部は補強部材４５の後端面に接合され、上端部は
連結部材８の下端面に接合され、補強部材３２とリヤピ
ラ４と補強部材４５とでリヤピラ４を補強する閉断面状
の補強ピラ３３が形成され、リトラクタ２８は補強ピラ
３３の下部内に収容され、補強部材３２に固着されてい
る。

上記シートベルト２７の支持構造について説明すると、
第１図〜第５図に示すように、腰ベルト２５の右端部は
サイドシル５の内壁面の後端近傍部に連結金具４６を介
して連結され、腰ベルト２５と肩ベルト２６との境界部
分にはタング２９が設けられ、シャフトトンネル１０の
側壁部の後端近傍部にはタング２９と係脱可能なバック
ル３０を有するアンカレッジ３１が固着され、肩ベルト
２６の途中部はシート１１の上端近傍部の右側を通って
後方へ延び、その端部はリトラクタ２日に巻取り・繰出
し可能に接続されている。

上記肩ベルト２６の途中部は、次のような構成の支持構
造で車体ｌに支持され、リトラクタ２８に接続されてい
る。

第２図〜第６図に示すように、シー）１１の上端近傍部
の右側に対応する補強部材７の上壁部には上方へ突出す
る略台形状の突出部３４が形成され、バックパネルアッ
パ６Ｃの右部には傾斜部６ｂの路上端部まで切欠かれた
切欠部３５が形成され、切欠部３５はバックパネルアッ
パ６ｃ及び仕切部６ｄに連なって着脱可能に取付けられ
た仕切部材３６により覆われ、仕切部材３６の略中央部
にはその下端部から突出部３４よりやや高い位置まで切
欠かれた切欠部３７が形成され、突出部３４の前側には
切欠部３５・３７で開口部３８が形成されている。

突出部３４の上端面には支持部材３９が固着され、支持
部材３９には開口部３８から前方へ突出する略口字状の
ガイドリング４０が回動自在に設けられ、補強部材３２
の近傍部の補強部材７の下壁部７ａには左右方向に細長
い挿通孔４１が形成され、補強部材３２の左壁部３２ａ
の前端近傍上部には上下方向に細長い挿通孔４２が形成
され、肩ベルト２６の途中部はガイドリング４０に掛装
されて開口部３８から突出部３４内に導入され、両種通
孔４１・４２を挿通してリトラクタ２８に接続されてい
る。

次に、上記シートベルト支持構造の作用について説明す
る。

肩ベルト２６の途中部が掛装されるガイドリング４０が
、支持部材３９を介して比較的強度・剛性の高い補強部
材７に連結支持されているので、シートベルト２７を充
分な支持剛性で車体１に連結出来る。

シートベルト２７を使用する際には、シート１１に座っ
た状態で、シー）１１後方のタング２９を前方へ引っ張
り、リトラクタ２８に巻取られた肩ベルト２６を繰出し
て、タング２９とバックル３９とを係合させることにな
るが、この時肩ベルト２６はシート１１の後方のガイド
リング４０に案内され、シート１１の上端近傍部の右側
を通って、乗員の右肩の略中央部から左膝にかけて装着
され、腰ベルト２５は乗員の左膝から右腰にかけて装着
される。

シートベルト２７収納するためバックル３０とタング２
９との係合を解除すると、肩ベルト２６がリトラクタ２
８により巻取られて、タング２９がシー）１１後方のガ
イドリング４０に当接して保持されるとともに、腰ベル
ト２５がタング２９とともにシート１１の後方へ移動す
る。

以上のように、支持部材３９を介してガイドリング４０
を比較的強度・剛性の高い連結部材７に連結支持してい
るので、肩ベルト２６の途中部の支持剛性を向上出来る
。また、ガイドリング４０をシート１１の後方に設けで
あるので、後方から繰出された肩ベルト２６で乗員を拘
束出来、シートベルト２７による乗員のホールド性が向
上するとともに、肩ベルト２６収納時にはタング２９及
び腰ベルト２５がシート１１の後方に隠れ、車室内の見
栄えを損ねることもない。

ここで、上記シートベルト支持構造の構成を部分的に変
更して次のようにしてもよい。尚、同一部材には同一符
号を付してその説明を省略する。

第７図に示すように、補強部材７の突出部３４を省略し
た補強部材７Ａで左右のリヤピラ４が連結され、補強部
材７Ａの右端近傍部には突出部３４と略同じ形状のベー
ス部材３４Ａが着脱可能に固着され、ベース部材３４Ａ
の上端面にガイドリング４０を支持する支持部材３９が
固着され、ベース部材３４Ａの左右両端部に旋回軸２４
を回転自在に支持するブラケット２０が夫々固着され、
仕切部材３５及びバックパネルアッパ６Ｃの切欠部３５
が省略されてバックパネルアッパ６Ｃが連続的に左右の
リアピラ４間に設けられ、リトラクタ２８はガイドリン
グ４０の略真下に設けられ、ガイドリング４０に掛装さ
れた肩ベルト２６は略鉛直方向に下方へ延びてリトラク
タ２８に接続されている。尚、上記リトラクタ２８は、
前記と同様の位置に設けるようにしてもよい。

上記シートベルト支持構造では、前記シートベルト支持
構造と同様の効果を得ることが出来るとともに、ガイド
リング４０及びブラケット２０がベース部材３４Ａに一
体的に設けられているので、それらの補強部材７Ａに対
する組付性を向上出来る。

また、前記実施例では、連結部材にシートベルトの途中
部を支持させたが、上記連結部材にリトラクタ本体を支
持させてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は車体後部
の要部斜視図、第２図は自動車の要部縦断正面図、第３
図は自動車の要部縦断側面図、第４図はリヤピラ近傍部
の斜視図、第５図は連結部材近傍部の斜視図、第６図は
リヤピラ近傍部の横断平面図、第７図は変形例に係るシ
ートベルト支持構造の第５図相当図である。 １・・車体、　４・・リヤピラ、　７・７Ａ・補強部材
、　８・・連結部材、　　１１・・シート、２５・・腰
ベルト、　２６・・肩ベルト、　２７・・シートベルト
、　　２８・・リトラクタ、３９・・支持部材、　　４
０・・ガイドリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車両のシートベルト支持構造において、座席後方
   に左右のピラを連結する連結部材を設け、 上記連結部材にシートベルト部材を支持する支持部を設
   けたことを特徴とする車両のシートベルト支持構造。