JPH076076A - ハイパーメディアシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、ネットワーク上に構成される参照
リンクから自動的に構造リンクを抽出し、情報の論理的
な構造を表示、編集することが可能とすることを目的と
する。 【構成】この発明のハイパーメディアシステムは、ネッ
トワーク状に構成される参照リンクビューのカードアイ
コンレイアウト情報を元に、自動的に構造リンクを抽出
し、その結果を構造リンクビューにて表示するようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、情報と情報の間をリ
ンクする形で構築される情報空間の関係を表示すること
が可能なコンピュータやワークステーションなどのハイ
パーメディアシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、たとえばパソコン（パーソナルコ
ンピュータ）においては、リンクで連結されたマルチメ
ディアデータをカード単位に表示し、これをリンクにそ
って辿ることができるシステムが開発されている。

【０００３】こうしたシステムにおいては、その情報の
作成あるいはブラウズする（見る）場合には、ネットワ
ーク状に構築された情報空間の中で、今どこに位置し、
どの方向に向かっているのかがわからなくなる。

【０００４】目的とする情報にたどり着くまでに余分な
情報をアクセスしなくてはならない、といった問題点が
指摘されており、これらを解決するためにリンク構造を
マップとして表示する方法が開発されている。

【０００５】例えばハイパーメディアシステム（特願平
４−３０５１２２号）においては、カードイメージを縮
小したカードアイコンを用い、カードアイコンを２次元
平面上の任意位置にレイアウトし、カード間のリンク関
係をカードアイコン間の線として表現することで、カー
ドアイコンをネットワーク状に配置し表示するシステム
がある。

【０００６】また、アイデアプロセッサと呼ばれるシス
テムでは、情報間の意味的な上下関係よりリンクを木構
造で表現する構造リンクとして捉え、カードアイコンを
階層的に配置し表示する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記したように、カー
ドアイコンをネットワーク上にレイアウトして表示する
場合には、情報を自由に組み合わせ配置することが可能
なために、情報を作成する際に、思い付いたことを思い
付いたまま表現することが可能であるかわりに、情報全
体の論理的構造を把握することが難しく、その論理構造
を簡単に編集することができないなどの欠点があった。

【０００８】またカードアイコンを階層的に配置し表示
する場合には、情報全体の論理的構造が把握しやすく論
理構造を簡単に編集できるかわりに、情報を作成する段
階でその論理的な関係を意識することが必要で、その分
作成者に余計な負担を与えるなどの欠点があった。

【０００９】そこで、この発明は、全体的な論理構造を
意識せずに情報を作成し、かつその論理構造が把握しや
すい形で表示することが可能なハイパーメディアシステ
ムを提供することを目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明のハイパーメディアシステムにあって
は、マルチメディアデータを蓄積し、それを管理するデ
ータ管理部と、このデータ管理部で管理される複数のマ
ルチメディアデータをカード単位でレイアウトするため
の情報を管理するカードレイアウト管理部と、このカー
ドレイアウト管理部で管理されるカードレイアウト情報
に基づいてカードイメージを作成するカード表示制御部
と、上記データ管理部で管理される上記マルチメディア
データ相互を、方向性を有する参照リンクあるいは親子
関係を示す構造リンクで連結し、それを管理するリンク
管理部と、このリンク管理部で管理されるカード間の参
照リンクと構造リンクのリンク関係を表示する場合のレ
イアウト情報を管理する参照リンクビューレイアウト管
理部と、この参照リンクビューレイアウト管理部で管理
されるレイアウト情報に基づいてリンクの関係を示すイ
メージを作成する参照リンクビュー表示制御部と、上記
リンク管理部で管理される構造リンク情報に基づいてリ
ンクの関係を示すイメージを作成する構造リンクビュー
表示制御部と、この構造リンクビュー表示制御部で作成
されるリンク関係を示すイメージと、上記参照リンクビ
ュー表示制御部で作成されるリンク関係を示すイメー
ジ、および上記カード表示制御部で作成されるカードイ
メージを表示する表示装置と、この表示装置での表示を
もとに指示を入力する入力装置からなるハイパーメディ
アシステムにであって、上記参照リンクビューレイアウ
ト管理部で管理されるレイアウト情報をもとに構造リン
クを抽出する手段を設けた構成とされている。

【００１１】

【作用】この発明は、上記した手段により、ネットワー
ク状に構成される参照リンクから構造リンクが作成され
るため、ハイパーメディア情報の論理的な構造を把握で
きるようになり、かつ論理構造の編集が可能となるもの
である。

【００１２】

【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図１は、本発明にかかるハイパーメデ
ィアシステムの構成の概略を示すものである。

【００１３】すなわち、このハイパーメディアシステム
は例えばシステム本体１１０と、ＣＲＴディスプレイか
らなる表示装置１２０と、キーボードやマウスのような
ポインティングデバイスなどからなる入力装置１３０と
から構成されている。

【００１４】上記システム本体１１０は、例えばプリミ
ティブ（基本）データ管理部１１１、カードレイアウト
管理部１１２、リンク管理部１１３、参照リンクビュー
レイアウト管理部１１４からなるデータ管理部１１５、
カード表示制御部１１６、参照リンクビュー表示制御部
１１７、および構造リンクビュー表示制御部１１８によ
り構成されている。

【００１５】上記データ管理部１１５は、例えばハード
ディスク装置により構成されるものであり、そのプロミ
ティブデータ管理部１１１では、テキスト、イメージ、
音声、動画などの基本的なマルチメディアデータなどが
蓄積管理されるようになっている。

【００１６】カードレイアウト管理部１１２では、上記
プリミティブデータ管理部１１１内のデータをカード上
にレイアウトして表示する際のカードレイアウト情報が
管理されるようになっている。

【００１７】リンク管理部１１３では、上記カードレイ
アウト管理部１１２の情報をもとに、 上記カード表示
制御部１１６にレイアウトされる情報間に張られたリン
クが管理されるようになっている。

【００１８】参照リンクビューレイアウト管理部１１４
では、カード間のリンクの関係をネットワーク状に表現
されるマップとして表示するための参照リンクビューレ
イアウト情報が管理されるようになっている。

【００１９】データ管理部１１５においては、管理され
るデータと共に、そのデータが作成された日時も同時に
記録、管理される。カード表示制御部１１６は、上記カ
ードレイアウト管理部１１２の情報をもとに、上記表示
装置１２０の画面上にカード情報を表示するためのもの
である。

【００２０】また、上記カード表示部位１１６は、カー
ド上のレイアウト情報の変更や、カード上のデータ更新
をトリガとして、カードアイコン用のイメージデータを
作成する機能を有している。この機能は、カードイメー
ジに対して、カードアイコンのサイズまで間引き処理な
どのイメージ縮少処理を施し、これをカードアイコン用
のイメージデータとして上記プリミティブデータ管理部
１１１に保存するものである。

【００２１】参照リンクビュー表示制御部１１７は、上
記参照リンクビューレイアウト管理部１１４の情報をも
とに、上記表示装置１２０の画面上にリンク情報を表示
するためのものである。

【００２２】構造リンクビュー表示制御部１１８は、上
記リンク管理部１１３の情報をもとに、上記表示装置１
２０の画面上にリンク情報を表示するためのものであ
る。図２は上記表示装置１２０におけるカード表示の例
を示すものである。

【００２３】このカード２００の場合には、例えばテキ
ストデータ２０１と２つのイメージデータ２０２、２０
３がレイアウトされている。この例では、カード２００
は固定サイズで表現できるようになっているが、サイズ
を自由に変更できるウインドウであっても良い。

【００２４】また、テキストデータ２０１やイメージデ
ータ２０２、２０３の他に動画データや音声データ等を
レイアウトすることもできる。この例では、テキストデ
ータ２０１とイメージデータ２０２、２０３のデータが
プリミティブデータ管理部１１１に蓄積されている。

【００２５】カードレイアウト管理部１１２では図３に
示されるような形でデータが管理される。カードデータ
はカードリスト３０１と呼ばれる配列で管理され、配列
にはカードデータ３０２へのポインタを持つ。ここでは
配列としているがリスト構造でも良い。カードデータ３
０２はカードの大きさを示す座標値と、カード上にレイ
アウトされているオブジェクトの集合であるオブジェク
トリスト３０３へのポインタを持つ。オブジェクトリス
ト３０３はプリミティブデータ管理部１１１で管理され
るテキストデータなどへのポインタと、そのオブジェク
トが表示されるべき領域を示す座標値と、リンクデータ
へのポインタをまとめとして、これらをカード上にレイ
アウトされるオブジェクトの数だけ配列として持つ。

【００２６】カード表示制御部１１６では、カードレイ
アウト管理部１１２で管理されるデータ（図３）をもと
に、図２に示すようなイメージを作成し表示する。ここ
でカードおよびカード上にレイアウトされる個々のデー
タと、同じカード上の他のデータまたは別のカード上の
データとの間にリンクを張ることができる。これによ
り、例えば上記カード２００のイメージデータ２０２か
ら他のカード上にレイアウトされたデータへリンクが張
られている場合には、このイメージデータ２０２をマウ
スなどの入力装置１３０によって選択することで、リン
ク先のデータを持つカードを表示させることができるよ
うになっている。

【００２７】こうしたリンク関係は、図３に示されるよ
うに、オブジェクトリスト３０３の各オブジェクトにリ
ンクデータへのポインタを持たせることで実現される。
リンクを持たないオブジェクトにはリンクがないことを
示すＮＵＬＬポインタを持つ。

【００２８】また、リンク管理部１１３では図４の示す
ようにデータが管理される。リンクデータ４０１はリン
ク元のカードおよびオブジェクトのポインタと、リンク
先のカードおよびオブジェクトへのポインタが格納さ
れ、さらにリンクの種類を示すためのフラグ情報を持
つ。この図４の例ではリンク１はカード１のオブジェク
ト１１からカード２のオブジェクト２３へ張られたリン
クデータである。

【００２９】リンクの種類を示すためのフラグ情報とし
ては、参照リンクまたは構造リンクを示すものが用意さ
れる。参照リンクとは、リンク元からリンク先への方向
性を持つリンクのことである。これに対し構造リンク
は、参照リンクと同様にリンク元からリンク先への方向
性を持つリンクというだけでなく、リンク元とリンク先
の間に論理的な構造が存在することを示す。この論理構
造は図５のリンクツリー５０１に示す形で、リンク管理
部１１３にて管理される。

【００３０】図４の例では、リンク１はカード１からカ
ード２へのリンクであり、構造リンクフラグが立ってい
ることから、構造リンクであることを示している。構造
リンクは別途図５に示す形でその論理構造が管理されて
おり、この例ではカード１はカード２の親にあたること
を示している。カード１はカード２、３、４の親であ
り、カード１自身は親をもたない。こうしたカードをル
ートと呼ぶ。カード１の子供であるカード２、３、４に
は上下関係が存在し、カード２がカード３よりも上位に
位置する場合、カード２はカード３の兄と呼び、また逆
にカード３はカード２の弟と呼ばれる。全てのカードは
子供を持つことができ、この例ではカード２の子供とし
てカード５を持つ。カード１から見るとカード５は孫に
あたる。こうしたリンク間の論理構造は例えばＢ−Ｔｒ
ｅｅ構造で実現される。

【００３１】参照リンクを作成するには、カード表示制
御部１１６により作成されるカードイメージ上の任意オ
ブジェクトを、マウスなどの入力装置１３０を用いてリ
ンク元として選択する。次に新規リンク作成コマンドを
選択し、リンク先となるオブジェクトが表示されるよう
に表示画面を切り替えた後、リンク先のオブジェクトを
選択する。この結果は、リンク管理部１１３に新たに参
照リンクオブジェクトが生成されると同時に、カードレ
イアウト管理部１１２にて管理されるオブジェクトリス
トの内容が更新される。

【００３２】図６は上記表示装置１２０における参照リ
ンクビューの例を示すものである。この参照リンクビュ
ーはカードアイコン６０２の間につながれたリンク６０
３によって、カード間のリンクの関係を表示するもので
ある。

【００３３】この例ではリンク６０３の方向性を矢印を
使って表現している。また、本実施例ではカードアイコ
ン６０２には、カード表示制御部１１６にて作成される
カードイメージを縮小して得たイメージデータを用いる
ため、カードアイコン６０２により各カードの内容を概
略的に知ることができる。

【００３４】図７に、上記した参照リンクビューレイア
ウト管理部１１４における情報管理の例を示す。すなわ
ち、仮想空間上にレイアウトされるカードアイコンの座
標データなどは、カードアイコンレイアウト情報リスト
７０２として参照リンクビューレイアウト管理部１１４
にて管理される。

【００３５】また、表示するリンク情報はリンクレイア
ウト情報リスト７０３として参照リンクビューレイアウ
ト管理部１１４にて管理される。さらに参照リンクビュ
ーの仮想空間座標に対する実際の表示領域などは参照リ
ンクビュー７０１として参照リンクビューレイアウト管
理部１１４にて管理される。

【００３６】参照リンクビュー表示制御部１１７は、参
照リンクビューレイアウト管理部１１４の情報を元にし
て、例えば図６に示すような参照リンクビューを作成
し、表示装置１２０に表示する。また参照リンクビュー
制御部１１７ではマウスなどの入力装置１３０を用い
て、カードアイコンを選択し、移動することができる。
そして、その移動に応じて表示部の内容を更新すると同
時に、参照リンクビューレイアウト管理部１１４の、カ
ードアイコンレイアウト情報リスト７０２およびリンク
レイアウト情報リスト７０３の座標データの内容を更新
する。

【００３７】次に、参照リンクビューレイアウト管理部
１１４にて管理されるカードアイコンのレイアウト情報
を元に、構造リンクビュー表示制御部１１８において構
造リンクを抽出する手順を図８を用いて説明する。

【００３８】まず、構造リンクを抽出する際に使用する
抽出ルールを設定する（８０１）。この抽出ルールと
は、リンク関係を構造化する際に構造化すべき候補が複
数生じた場合、その候補に対して順位づけを行う時に用
いる。

【００３９】この抽出ルールとして、参照リンクビュー
レイアウト管理部１１４におけるカードアイコンのレイ
アウト情報を用いる。例えば図９に示すように参照リン
クビューにおける水平方向の左から右に、垂直方向の上
から下に優先度を下げ、かつ垂直方向よりも水平方向を
優先するといったルールの場合、左上隅が一番優先度が
高く、右下隅が最も優先度が低くなる。このルールに基
づき図９に示すようにレイアウトされたカードアイコン
に対して優先順位をつけると、最も優先順位が高いほう
からアイコン１、アイコン２、アイコン３となる。こう
した優先方向および優先順をメニューにて選択、変更す
る。例えば図１０に示すように、水平方向の左から右
に、垂直方向の上から下に優先度を下げ、かつ水平方向
よりも垂直方向を優先とすると、上記と同様に、レイア
ウトされたカードアイコンの優先順位は、最も優先順位
が高いほうからアイコン２、アイコン１、アイコン３と
なる。また図１１に示すように、水平方向右から左に、
垂直方向上から下に優先度を下げ、かつ垂直方向よりも
方向を優先すると、上記と同様にレイアウトされたカー
ドアイコンの優先順位は、最も優先順位が高いほうから
アイコン２、アイコン３、アイコン１となる。

【００４０】また、抽出ルールとして、参照リンクビュ
ーレイアウト管理部１１４におけるリンクレイアウト情
報のうち、リンクの始点と終点の座標値から算出される
リンクの長さを用いてもよい。例えばリンクの長さが短
い程、優先順位を上げるとするルールを用いる。図１２
に示すように参照リンクビューにカードアイコンがレイ
アウトされている場合、アイコン１の子供の優先順位
は、最も優先順位の高いほうから、アイコン３、アイコ
ン２、アイコン４となる。

【００４１】また抽出ルールとして、参照リンクビュー
レイアウト管理部１１４におけるリンクレイアウト情報
のうち、リンクの本数を用いてもよい。たとえばリンク
の本数が多いほ優先順位を上げる。

【００４２】また抽出ルールとして、リンクの張られた
日時の情報を用いてもよい。たとえばリンクが張られた
日時が古いほど優先順位を上げる。こうした抽出ルール
はいずれかを単独で用いてもよいし、複数を組み合わせ
てもよい。さらに、複数選択されたルール単位に優先順
位をつけることも可能である。

【００４３】次に、ルールとなるカードの候補を抽出
し、その結果を表示する（８０２）。まずルートカード
の候補として、参照リンクビューレイアウト管理部１１
４における情報から、入ってくるリンクがなく、かつ出
ていくリンクがあるカードアイコンを検索する。例えば
図６の例ではアイコン８がこれに当たる。

【００４４】次にルートカードの候補として、張られた
リンクの総数が所定数（４本）以上のものを検索する。
リンクの総数とは入ってくるリンクと出ていくリンクの
和である。たとえば図６の例ではリンク数４本のアイコ
ン１とリンク数５本のアイコン４がこれに当たる。

【００４５】次に候補として検索された複数の総数のル
ートカードについて、上記抽出ルールのうちのカードア
イコンレイアウト情報によるルールに基づき、優先度を
決める。例えば図１０に示すような抽出ルールが設定さ
れている場合、図６のルートカード候補は、アイコン
８、アイコン１、アイコン４の順に優先順位がつけられ
る。

【００４６】最後に、優先順位がつけられたルートカー
ド候補が表示装置１２０上に表示される。たとえば上記
の例では図１３のように表示される。次に、ルートカー
ド候補の中からルートカードを選択する（８０４）。た
だし、その前に再抽出コマンドを選択することで、再度
抽出処理を繰り返すことができる（８０３）。また、抽
出されたルートカード候補以外のカードをルートカード
としたい場合には、マニュアルコマンドを選択し、参照
リンクビュー上の任意カードアイコンを選択すること
で、任意カードをルートカードすることができる。

【００４７】ルートカードを決定したら、これを起点に
構造リンクの抽出処理を行う（８０５）。この処理の詳
細な説明を図１４を用いて行う。まずルートカードをリ
ンク管理部１１３で管理される構造リンクツリーデータ
のルートとして登録する。たとえば図６において、アイ
コン１が意味するカード１をルートカードとした場合、
構造リンクツリーのルートにはカード１が登録される。

【００４８】次に注目カードとしてルートカードをセッ
トする（１４０１）。たとえば図６の場合、ルートカー
ドとしてアイコン１をセットする。次に注目カードから
出ていくリンクを抽出しリンク管理部１１３内の抽出リ
ンクリスト１１３ａに登録する（１４０２）。たとえば
上記の場合、アイコン１からアイコン２、アイコン１か
らアイコン３、アイコン１からアイコン４への３つのリ
ンクが登録される。

【００４９】次に抽出リンクリスト１１３ａの各リンク
に対して、リンク先のカードが構造リンクツリーの要素
として既に登録されているかを調べ（１４０３）、この
結果、リンク先のカードが構造リンクツリーの要素とし
て既に登録されている場合には、リンク管理部１１３で
管理されるリンクデータのリンクフラグに参照リンクフ
ラグを設定する（１４０４）とともに、このリンクを抽
出リンクリスト１１３ａから削除する（１４０５）。

【００５０】次に抽出リンクリスト１１３ａの全てのリ
ンクに対して、上記抽出ルールを適用し、優先順位をつ
ける。たとえば上記の場合、この抽出ルールとして上記
図１０に示すような抽出ルールだけが設定されていると
すると、リンク先のアイコンがアイコン２、アイコン
３、アイコン４となる順に優先順位がつけられる（１４
０６）。

【００５１】次に優先順位がつけられた全てのリンクに
対し、リンク管理部１１３で管理されるリンクデータの
リンクフラグを構造リンクフラグに設定する（１４０
７）。次に優先順位がつけられたリンクのリンク先カー
ドを、優先順位の順番でリンク管理部１１３で管理され
る構造リンクツリーの注目カードの下に登録する。例え
ば上記の場合、構造リンクツリーの要素であるカード１
の下に、カード２、カード３、カード４の順番でデータ
が登録される。

【００５２】以下、図１４の処理を注目するカードの全
ての子供に対して行う。つまり、ルートカードに対して
行った処理を、その子供である長男、次男の順に全ての
子供に対して行い、さらにその孫へと、子孫が無くなる
まで処理を繰り返す。例えば上記のように図６に対して
この処理を行うと、図５に示すような結果が得られる。
この場合、アイコン８からアイコン２、アイコン４から
アイコン１、アイコン４からアイコン５へのリンクは参
照リンクとして残り、その他のリンクは全て構造リンク
として抽出される。

【００５３】最後にリンク管理部１１３に管理される構
造リンクツリーデータを元に構造リンクビューを作成し
表示装置１２０に表示する（８０６）。例えば図５の構
造リンクツリーデータは図１５に示すようにレイアウト
され表示される。構造リンクビューは参照リンクビュー
とは異なり、アイコン間隔が均一で、かつ同じ階層レベ
ルのアイコンは一列に並ぶように自動的にレイアウトさ
れる。

【００５４】構造リンクビュー表示制御部１１８では、
構造リンクツリーデータに登録されないカードアイコン
や参照リンクを構造リンクと同時に表示することができ
る。まず構図リンクツリーデータを用い構造リンクビュ
ーを作成する。次にそれ以外のカードアイコンを検索
し、構造リンクビュー上にレイアウトする。この時、新
たにレイアウトされるアイコンは、たとえばリンクでつ
ながっている他のアイコンの下にレイアウトする。これ
により既にレイアウト済みのアイコンと重なる場合に
は、レイアウト済みアイコンを重ならなくなる位置まで
移動する。最後に参照リンクを描画し表示する。例えば
参照リンクビューが図６で、構造リンクツリーが図５に
示されるような場合、構造リンクビューは図１６のよう
に表示される。この時、構造リンクツリーに登録されて
いないカードや、参照リンクは、例えば点線で示すなど
して、構造リンクとは区別して表示される。

【００５５】構造リンク抽出処理は、参照リンクビュー
全体を処理するだけでなく、参照リンクビューの一部分
について行うこともできる。図６に示す参照リンクビュ
ーにおいて、マウスなど入力装置１３０を用い、図１７
のようにその一部の領域を指定することで、その領域内
のカードアイコンを選択し、構造リンク抽出処理を行う
と、たとえば図１８のような構造リンクビューが表示さ
れる。

【００５６】さらに参照リンクビューにおいて、複数の
領域を指定することで、構造抽出処理を部分毎に行い、
最後に組み合わせて表示することができる。例えば図６
に示す参照リンクビューにおいて、マウスなど入力装置
１３０を用い、図１９のようにその一部の領域を複数指
定し、構造リンク抽出処理を行うと、例えば図２０のよ
うな構造リンクビューが表示される。

【００５７】作成された構造リンクビューの内容を変更
する場合、参照リンクビューにおけるアイコンレイアウ
トを変更し、再度構造リンク抽出処理を行うことで実現
できる。たとえば構造リンクビュー図１５において、ア
イコン４をアイコン３の上に変更する場合、参照リンク
ビューの上で、例えば図６から図２１に示すようにアイ
コン３を移動し、再度構造リンク抽出処理を行えばよ
い。

【００５８】また、構造リンクビューの内容の変更また
は編集は、構造リンクビューの上で行うことができる。
例えば構造リンクビュー図１５において、アイコン４を
アイコン３の上に変更するといった、兄弟を入れ替える
場合には、構造リンクビュー上でマウスなど入力装置１
３０にてアイコン４を選択し図２２に示すように、アイ
コン４をドラッグしながら（アイコン６、７も引きづり
ながら移動し）アイコン２とアイコン３の間まで移動
し、アイコン４の選択を解除する。この時、アイコン４
以下につながる全てのアイコンは同時に移動される。ア
イコン選択が解除されると、構造リンクビュー表示制御
部１１８は、構造リンクビューのアイコンレイアウト情
報を元に、リンク管理部１１３にて管理される構造リン
クツリーの情報を変更し、構造リンクビューの再描画を
行う。たとえば上記の場合、構造リンクツリーは図５か
ら図２３に示すように変更される。

【００５９】同様にして、構造リンクビューにおいて、
親子の間でアイコンを入れ替えることもできる。たとえ
ば図２４に示すように、図１５の状態からアイコン４な
どをドラッグし（アイコン４、６、７を引きづりながら
移動し）、アイコン５の後ろでアイコンの選択を解除す
ると、アイコン５の後ろにアイコン４以下の構造が追加
される。この時、リンク管理部１１３にて管理される構
造リンクツリーの情報は図２５に示すように変更され
る。こうした親子にまたがる構造の変更の場合には、同
時にリンクデータの変更も行われる。たとえば、上記の
例の場合、カード１からカード４への構造リンクが無く
なり、新たにカード５からカード４への構造リンクが生
成される。こうした構造リンクが無くなる場合には、メ
ニューにより以下の２つの処理のいずれかを選択でき
る。まず１つは、リンク管理部１１３にて管理されるリ
ンクデータの構造リンクフラグを参照リンクフラグに変
更することで、構造リンクを参照リンクとして残す処理
で、２つめはリンクデータ自身を消去する処理である。
また新規に構造リンクが生成された場合には、リンク管
理部１１３にて管理されるリンクデータも新規に追加さ
れる。

【００６０】構造リンクビューは任意アイコンを隠すこ
とで、その表示形態を自由に変えることができる。たと
えば構造リンクビュー図１５において、ルートカードか
ら２段目までの構造を表示したい場合には、マウスなど
入力装置１３０でアイコン１を選択し「孫を隠す」コマ
ンドを実行する。すると構造リンクビューは図２６に示
すように表示が変更される。ここで影のついたアイコン
２とアイコン４は、その下に子供を持つことを示してい
る。また同様に構造リンクビュー図１５において、アイ
コン３を選択し、「自分を隠す」コマンドを実行すると
図２７に示すように表示が変更される。

【００６１】ここで途中に途きれた線は、その下にアイ
コンが隠れていることを示している。このように、構造
リンクビューにおいて、その表示形態を自由に変えるこ
とができるため、注目している構造だけを表示するとい
ったことができる。

【００６２】上記したように、ネットワーク状に構成さ
れる参照リンクビューのカードアイコンレイアウト情報
を元に、自動的に構造リンクを抽出し、その結果を構造
リンクビューにて表示するようにしたものである。

【００６３】すなわち、カードイメージを縮小表示した
カードアイコンとその間に張られたリンクによって自由
にレイアウトされて表示されている参照リンクビューの
レイアウト情報を元に、構造リンクを抽出する。まず、
カードアイコンの座標が右上に行く程優先度が高いとい
った抽出の際に使用するルールを設定する。次に、構造
抽出処理の開始点であるルートカードの候補を検索し、
選択する。ルートカードを起点に抽出ルールに基づき構
造リンクの抽出を行う。この際、リンクがループ構造に
なっていないか等をチェックし、余分なリンクは参照リ
ンクとして区別する。最後に抽出された構造リンク情報
を保存する。抽出された構造リンク情報を元に構造リン
クビューを表示する。構造リンクビューの上では、その
構造リンクを編集する機能を持つ。さらに、粗筋だけを
表示し余分な情報を隠すといった、ダイナミックな表示
機能を持つ。

【００６４】これにより、カード上にレイアウトされた
マルチメディア情報をリンクで接続するハイパーメディ
アシステムにおいて、全体的な論理構造を意識せずに情
報を作成し、かつその論理構造を把握しやすい形で表示
することができる。

【００６５】

【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
ネットワーク上に構成される参照リンクから自動的に構
造リンクを抽出し、情報の論理的な構造を表示、編集す
ることが可能なハイパーメディアシステムを提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例にかかるハイパーメディア
システムの概略構成図を示すブロック図。

【図２】カード表示の例を示す図。

【図３】カードレイアウト部における情報管理の例を説
明するために示す図。

【図４】リンク管理部における情報管理の例を説明する
ために示す図。

【図５】リンク管理部における情報管理の例を説明する
ために示す図。

【図６】参照リンクビュー表示の例を示す図。

【図７】参照リンクビューレイアウト管理部における情
報管理の例を説明するために示す図。

【図８】構造リンク抽出処理の動作を示すフローチャー
ト

【図９】構造リンク抽出ルールを説明するために示す
図。

【図１０】構造リンク抽出ルールを説明するために示す
図。

【図１１】構造リンク抽出ルールを説明するために示す
図。

【図１２】構造リンク抽出ルールを説明するために示す
図。

【図１３】構造リンクルートカード選択を説明するため
に示す図。

【図１４】構造リンク抽出処理の動作を示すフローチャ
ート。

【図１５】構造リンクビュー表示の例を示す図。

【図１６】構造リンクビューに参照リンクを表示した例
を示す図。

【図１７】参照リンクビューの領域指定の例を示す図。

【図１８】構造リンクビュー表示の例を示す図。

【図１９】参照リンクビューの複数領域指定の例を示す
図。

【図２０】構造リンクビュー表示の例を示す図。

【図２１】参照リンクビュー表示の例を示す図。

【図２２】構造リンクビューにてアイコン移動の例を示
す図。

【図２３】リンク管理部における情報管理の例を説明す
るために示す図。

【図２４】構造リンクビューにてアイコン移動の例を示
す図。

【図２５】リンク管理部における情報管理の例を説明す
るために示す図。

【図２６】構造リンクビュー表示の例を示す図。

【図２７】構造リンクビュー表示の例を示す図。

【符号の説明】

１１０…システム本体 １１１…プリミティブデータ管理部 １１２…カードレイアウト管理部 １１３…リンク管理部 １１４…参照リンクビューレイアウト管理部 １１５…データ管理部 １１６…カード表示制御部 １１７…参照リンクビュー表示制御部 １１８…構造リンクビュー表示制御部 １２０…表示装置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 マルチメディアデータを蓄積し、それを
   管理するデータ管理部と、 このデータ管理部で管理される複数のマルチメディアデ
   ータをカード単位でレイアウトするための情報を管理す
   るカードレイアウト管理部と、 このカードレイアウト管理部で管理されるカードレイア
   ウト情報に基づいてカードイメージを作成するカード表
   示制御部と、 上記データ管理部で管理されるカードを含むマルチメデ
   ィアデータの間を、方向性を有する参照リンクあるいは
   構造を示す構造リンクで連結し、それを管理するリンク
   管理部と、 このリンク管理部で管理されるカード間の参照リンクと
   構造リンクのリンク関係を表示する場合のレイアウト情
   報を管理する参照リンクビューレイアウト管理部と、 この参照リンクビューレイアウト管理部で管理されるレ
   イアウト情報に基づいてリンクの関係を示すイメージを
   作成する参照リンクビュー表示制御部と、 上記リンク管理部で管理される構造リンク情報に基づい
   てリンクの関係を示すイメージを作成する構造リンクビ
   ュー表示制御部と、 この構造リンクビュー表示制御部で作成されるリンク関
   係を示すイメージと、上記参照リンクビュー表示制御部
   で作成されるリンク関係を示すイメージ、および上記カ
   ード表示制御部で作成されるカードイメージを表示する
   表示装置と、 この表示装置での表示をもとに指示を入力する入力装置
   と、 からなるハイパーメディアシステムにであって、 上記参照リンクビューレイアウト管理部で管理されるレ
   イアウト情報をもとに構造リンクを抽出する抽出手段を
   具備したことを特徴とするハイパーメディアシステム。
2. 【請求項２】 マルチメディアデータを蓄積し、それを
   管理するデータ管理部と、 このデータ管理部で管理される複数のマルチメディアデ
   ータをカード単位でレイアウトするための情報を管理す
   るカードレイアウト管理部と、 このカードレイアウト管理部で管理されるカードレイア
   ウト情報に基づいてカードイメージを作成するカード表
   示制御部と、 上記データ管理部で管理されるカードを含むマルチメデ
   ィアデータの間を、方向性を有する参照リンクあるいは
   構造を示す構造リンクで連結し、それを管理するリンク
   管理部と、 このリンク管理部で管理されるカード間の参照リンクと
   構造リンクのリンク関係を表示する場合のレイアウト情
   報を管理する参照リンクビューレイアウト管理部と、 この参照リンクビューレイアウト管理部で管理されるレ
   イアウト情報に基づいてリンクの関係を示すイメージを
   作成する参照リンクビュー表示制御部と、 上記リンク管理部で管理される構造リンク情報に基づい
   てリンクの関係を示すイメージを作成する構造リンクビ
   ュー表示制御部と、 この構造リンクビュー表示制御部で作成されるリンク関
   係を示すイメージと、上記参照リンクビュー表示制御部
   で作成されるリンク関係を示すイメージ、および上記カ
   ード表示制御部で作成されるカードイメージを表示する
   表示装置と、 この表示装置での表示をもとに指示を入力する入力装置
   と、 からなるハイパーメディアシステムにであって、 上記構造リンクを抽出する際に使用する抽出ルールを設
   定する設定手段と、 この設定手段により設定された抽出ルールと上記参照リ
   ンクビューレイアウト管理部で管理されるレイアウト情
   報とに基づいてルートとなるカードの候補としてのルー
   トカード候補を抽出し、その抽出されたルートカード候
   補を上記表示装置で表示する第１の表示手段と、 この第１の表示手段により表示されているルートカード
   候補の中からルートカードを選択する選択手段と、 この選択手段により選択されたルートカードからのリン
   ク先のカードを抽出し、この抽出したリンク先のカード
   に上記設定手段により設定された抽出ルールに基づいて
   優先順位を設定し、この優先順位に基づいて構造リンク
   として上記ルートカードの下に登録し、さらに上記抽出
   したリンク先のカードごとに、カードからのリンク先の
   カードを抽出し、この抽出したリンク先のカードに上記
   設定手段により設定された抽出ルールに基づいて優先順
   位を設定し、この優先順位に基づいて構造リンクとして
   上記カードの下に登録して構造リンクツリーデータを上
   記リンク管理部に作成することにより、上記選択手段に
   より選択されたルートカードを起点に構造リンクの抽出
   処理を行う処理手段と、 この処理手段により抽出された構造リンクに対して、上
   記リンク管理部で管理される構造リンクツリーデータを
   元に構造リンクビューを作成し上記表示装置で表示する
   第２の表示手段と、 を具備したことを特徴とするハイパーメディアシステ
   ム。
3. 【請求項３】 マルチメディアデータを蓄積し、それを
   管理するデータ管理部と、 このデータ管理部で管理される複数のマルチメディアデ
   ータをカード単位でレイアウトするための情報を管理す
   るカードレイアウト管理部と、 このカードレイアウト管理部で管理されるカードレイア
   ウト情報に基づいてカードイメージを作成するカード表
   示制御部と、 上記データ管理部で管理されるカードを含むマルチメデ
   ィアデータの間を、方向性を有する参照リンクあるいは
   構造を示す構造リンクで連結し、それを管理するリンク
   管理部と、 このリンク管理部で管理されるカード間の参照リンクと
   構造リンクのリンク関係を表示する場合のレイアウト情
   報を管理する参照リンクビューレイアウト管理部と、 この参照リンクビューレイアウト管理部で管理されるレ
   イアウト情報に基づいてリンクの関係を示すイメージを
   作成する参照リンクビュー表示制御部と、 上記リンク管理部で管理される構造リンク情報に基づい
   てリンクの関係を示すイメージを作成する構造リンクビ
   ュー表示制御部と、 この構造リンクビュー表示制御部で作成されるリンク関
   係を示すイメージと、上記参照リンクビュー表示制御部
   で作成されるリンク関係を示すイメージ、および上記カ
   ード表示制御部で作成されるカードイメージを表示する
   表示装置と、 この表示装置での表示をもとに指示を入力する入力装置
   と、 からなるハイパーメディアシステムにであって、 上記構造リンクを抽出する際に使用する抽出ルールを設
   定する設定手段と、 この設定手段により設定された抽出ルールと上記参照リ
   ンクビューレイアウト管理部で管理されるレイアウト情
   報とに基づいてルートとなるカードの候補としてのルー
   トカード候補を抽出し、その抽出されたルートカード候
   補を上記表示装置で表示する第１の表示手段と、 この第１の表示手段により表示されているルートカード
   候補の中からルートカードを選択する選択手段と、 この選択手段により選択されたルートカードからのリン
   ク先のカードを抽出し、この抽出したリンク先のカード
   に上記設定手段により設定された抽出ルールに基づいて
   優先順位を設定し、この優先順位に基づいて構造リンク
   として上記ルートカードの下に登録し、さらに上記抽出
   したリンク先のカードごとに、カードからのリンク先の
   カードを抽出し、この抽出したリンク先のカードに上記
   設定手段により設定された抽出ルールに基づいて優先順
   位を設定し、この優先順位に基づいて構造リンクとして
   上記カードの下に登録して構造リンクツリーデータを上
   記リンク管理部に作成することにより、上記選択手段に
   より選択されたルートカードを起点に構造リンクの抽出
   処理を行う処理手段と、 この処理手段により抽出された構造リンクに対して、上
   記リンク管理部で管理される構造リンクツリーデータを
   元に作成した構造リンクビューと、構造リンクツリーデ
   ータに登録されないカードや参照リンクを上記表示装置
   で表示する第２の表示手段と、 を具備したことを特徴とするハイパーメディアシステ
   ム。
4. 【請求項４】 マルチメディアデータを蓄積し、それを
   管理するデータ管理部と、 このデータ管理部で管理される複数のマルチメディアデ
   ータをカード単位でレイアウトするための情報を管理す
   るカードレイアウト管理部と、 このカードレイアウト管理部で管理されるカードレイア
   ウト情報に基づいてカードイメージを作成するカード表
   示制御部と、 上記データ管理部で管理されるカードを含むマルチメデ
   ィアデータの間を、方向性を有する参照リンクあるいは
   構造を示す構造リンクで連結し、それを管理するリンク
   管理部と、 このリンク管理部で管理されるカード間の参照リンクと
   構造リンクのリンク関係を表示する場合のレイアウト情
   報を管理する参照リンクビューレイアウト管理部と、 この参照リンクビューレイアウト管理部で管理されるレ
   イアウト情報に基づいてリンクの関係を示すイメージを
   作成する参照リンクビュー表示制御部と、 上記リンク管理部で管理される構造リンク情報に基づい
   てリンクの関係を示すイメージを作成する構造リンクビ
   ュー表示制御部と、 この構造リンクビュー表示制御部で作成されるリンク関
   係を示すイメージと、上記参照リンクビュー表示制御部
   で作成されるリンク関係を示すイメージ、および上記カ
   ード表示制御部で作成されるカードイメージを表示する
   表示装置と、 この表示装置での表示をもとに指示を入力する入力装置
   と、 からなるハイパーメディアシステムにであって、 上記構造リンクを抽出する際に使用する抽出ルールを設
   定する設定手段と、 上記参照リンクビューレイアウト管理部で管理されるレ
   イアウト情報内の所定の領域を指定する指定手段と、 上記設定手段により設定された抽出ルールと上記指定手
   段で指定された領域内の上記参照リンクビューレイアウ
   ト管理部で管理されるレイアウト情報とに基づいてルー
   トとなるカードの候補としてのルートカード候補を抽出
   し、その抽出されたルートカード候補を上記表示装置で
   表示する第１の表示手段と、 この第１の表示手段により表示されているルートカード
   候補の中からルートカードを選択する選択手段と、 この選択手段により選択されたルートカードからのリン
   ク先のカードを抽出し、この抽出したリンク先のカード
   に上記設定手段により設定された抽出ルールに基づいて
   優先順位を設定し、この優先順位に基づいて構造リンク
   として上記ルートカードの下に登録し、さらに上記抽出
   したリンク先のカードごとに、カードからのリンク先の
   カードを抽出し、この抽出したリンク先のカードに上記
   設定手段により設定された抽出ルールに基づいて優先順
   位を設定し、この優先順位に基づいて構造リンクとして
   上記カードの下に登録して構造リンクツリーデータを上
   記リンク管理部に作成することにより、上記選択手段に
   より選択されたルートカードを起点に構造リンクの抽出
   処理を行う処理手段と、 この処理手段により抽出された構造リンクに対して、上
   記リンク管理部で管理される構造リンクツリーデータを
   元に作成した構造リンクビューを上記表示装置で表示す
   る第２の表示手段と、 を具備したことを特徴とするハイパーメディアシステ
   ム。