JPH09231393A - 命令入力装置 - Google Patents

命令入力装置

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JPH09231393A
JPH09231393A JP8036463A JP3646396A JPH09231393A JP H09231393 A JPH09231393 A JP H09231393A JP 8036463 A JP8036463 A JP 8036463A JP 3646396 A JP3646396 A JP 3646396A JP H09231393 A JPH09231393 A JP H09231393A
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shape
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trajectory shape
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JP8036463A
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Tatsumi Tokumura
龍省 徳村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 オブシェクトの種別に対応したコマンドを選
択できるジェスチャ―方式の命令入力装置において、そ
の形状から容易に処理内容が推測できるコマンドを割当
てる。 【解決手段】 表示画面上の任意の位置に様々な種別
(文字、図形、イメ―ジ、動画、音声等)のオブジェク
トを表示するオブジェクト表示手段1と、前記各種オブ
シェクトの種別に対応して所定の軌跡形状と命令情報と
の対応関係を記憶する命令対応関係記憶手段6と、ポイ
ンティングデバイスの操作により描かれたカ―ソルの軌
跡形状とその入力位置を検出する軌跡形状検出手段3
と、検出された軌跡形状の入力位置から処理の対象とな
る1つ又は複数のオブジェクトを選択する選択手段10
と、選択されたジェクトに対応する命令情報を検索する
命令情報検索手段9と、選択されたオブジェクトに対し
て処理する命令情報処理手段11とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュ―タシス
テム等において表示画面上から各種命令情報(コマン
ド)を入力する命令入力装置に関し、特にマウスやスタ
イラスペン等のポインティングデバイスの操作により描
いたカ―ソルの軌跡形状から各種コマンドを入力する命
令入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示画面を用いて対話的に各種の
処理を行うコンピュ―タシステムでは、表示画面上の表
示内容(例えば、文字、図形、イメ―ジ、動画、音声な
どのオブジェクト)やコマンド、あるいは表示画面上の
任意の位置を指示するために、マウスやスタイラスペン
のようなポインティングデバイスが用いられている。
【0003】このような対話的に処理を行うコンピュ―
タシステムでは、表示画面上に各種コマンドの選択を行
うためのメニュ―やコマンドボタンが表示されるように
なっている。
【0004】しかし、選択するためのコマンドの数が多
くなると、メニュ―やコマンドボタンの構成が複雑にな
り操作が複雑になるという問題点が生じたり、有限な表
示画面の大きさに占めるメニュ―やコマンドボタンの表
示領域が増大してアプリケ―ションの作業領域が減少
し、表示画面を有効に利用することができないという問
題点が生じていた。
【0005】これらの問題点を解決するために、ポイン
ティングデバイスの軌跡形状と予め登録させておいた軌
跡形状を比較し、登録された軌跡形状と合致する軌跡が
入力された時、この軌跡形状に対応して定義されたコマ
ンドを選択する方式が提案されている。(以下この方式
をジェスチャ―と呼ぶ)。
【0006】ジェスチャ―を用いれば、コマンドを選択
するためのメニュ―やコマンドボタを表示する必要がな
くなり、上記の問題点は解消されるが、コマンドを指定
するための軌跡形状を利用者は覚えておかなければなら
ず、コマンド数が増えると全てのコマンドに対応する軌
跡形状を覚えておくことが困難になるという新たな問題
点が生じていた。
【0007】この問題点を解決するための先行技術とし
て、特開平3−150625号には、同じ軌跡形状に、
軌跡形状を入力した順序や方向に応じて別の命令を割当
てることで登録する軌跡形状の個数を減らす方式が開示
されている。
【0008】例えば、複数のペ―ジからなる文書を編集
するアプリケ―ションにおいて、Y軸方向に垂直な軌跡
形状に上から下へ入力した場合は、改行命令を、下か
ら、上へ入力した場合は、改頁を行うようにする。
【0009】また、別の先行技術として、特開平6−3
24798号には、同一軌跡形状に対して軌跡形状を入
力した領域に応じて別の命令を割当てることで特開平3
−150625号と同様の効果を得ようとする構成が開
示されている。
【0010】例えば、文書編集アプリケ―ションにおい
て、文書を編集する文書領域と現在の動作モ―ド等を表
示するガイダンス領域に画面を分割し、X軸方向に並行
な形状が文書領域で入力された場合は該当する文字に下
線を付加し、ガイダンス領域で入力された場合は文字カ
―ソルを文頭に移動する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ジェスチャ―を用いた命令入力は処理の対象となる各種
オブジェクト(文字、図形、イメ―ジ、動画、音声等)
の種別について考慮されておらず、また、ジェスチャ―
の持つ本来の特徴(すなわち、軌跡形状から連想される
命令を選択することで、自然な操作性を実現するという
特徴)を活かしていない。
【0012】そこで、本発明は同一の軌跡形状にオブシ
ェクトの種別に応じてコマンドを選択できるジェスチャ
―方式の命令入力装置を提供することが第1の目的であ
る。さらに、ジェスチャ―方式の特徴を活かし、その形
状から容易に処理内容が推測できるコマンドを割当てる
ことができる命令入力装置を提供することが第2の目的
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示画面上か
ら各種命令を入力する命令入力装置において、前記表示
画面上に所定の軌跡形状を入力する軌跡形状入力手段
(図1の2)と、前記表示画面上の任意の位置に様々な
種別(例えば、文字、図形、イメ―ジ、動画、音声等)
のオブジェクトを表示するオブジェクト表示手段(図1
の10)と、前記各種オブジェクトの種別に対応して所
定の軌跡形状と命令情報との対応関係を記憶する命令対
応関係記憶手段(図1の6)と、前記軌跡形状入力手段
により入力された軌跡形状とその入力位置を検出する軌
跡形状検出手段(図1の3)と、前記軌跡形状検出手段
で検出された軌跡形状の入力位置から前記オブジェクト
表示手段で表示された複数のオブジェクトから処理の対
象となる1つ又は複数のオブジェクトを選択するオブジ
ェクト選択手段(図1の10)と、前記軌跡形状検出手
段で検出された軌跡形状に基づき前記命令対応関係記憶
手段から前記オブジェクト選択手段で選択された1つ又
は複数のオブジェクトの種別に対応する命令情報を検索
する命令情報検索手段(図1の9)と、前記命令情報検
索手段で検索された命令情報を前記オブジェクト選択手
段で選択された1つ又は複数のオブジェクトに対して処
理する命令情報処理手段(図1の11)とを具備したこ
とを特徴とする。
【0014】ここで、前記軌跡形状入力手段は、前記表
示画面上に表示されたカ―ソルの位置を移動制御するポ
インティングデバイス(図1の2)を具備して構成する
ことができる。
【0015】また、前記命令対応関係記憶手段(図1の
6)は、対応するオブジェクトがない場合も命令情報を
記憶し、前記オブジェクト選択手段(図1の10)は、
対象となるオブジェクトがないことを検出し、前記命令
情報検索手段(図1の9)は、前記オブジェクト選択手
段で対象となるオブジェクトがないことを検出した場合
は、前記命令対応関係記憶手段から対応するオブジェク
トがない場合の命令を検索し、前記命令情報処理手段
(図1の11)は、前記命令情報検索手段で検索された
命令情報を処理するように構成することができる。
【0016】また、前記命令対応関係記憶手段(図1の
6)は、登録する軌跡形状に応じて命令が無効であるこ
とをオブジェクト種別毎に指定し、前記命令情報処理手
段(図1の11)は、命令が無効である時は命令情報を
処理しないように構成することができる。
【0017】また、前記命令情報処理手段(図1の1
1)は、命令が無効であると認識した時に命令が無効で
あることを利用者に通知する命令無効通知手段(図1の
3)を更に具備して構成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明では、軌跡形状検出手段
が、ポインティングデバイス等の軌跡形状入力手段の操
作により移動指示されたカ―ソル等の軌跡形状とその座
標位置を検出する。オブジェクト選択手段は、その座標
位置にあるオブジェクトを選択する。
【0019】命令情報検索手段は、この軌跡形状に基づ
いて記憶手段から選択されたオブジェクトの種別に対応
する命令情報を検索する。命令情報処理手段は、命令情
報検索手段で検索された命令情報を基に選択されたオブ
ジェクトに対して命令を処理する。
【0020】これにより、表示画面にコマンドを選択す
るためのメニュ―やコマンドボタンを表示する必要がな
くなり、表示画面に有効に利用することができ、さら
に、同一軌跡形状の入力であっても、オブジェクトの種
別毎に命令情報を設定できるので、数少ない軌跡形状で
多くの命令情報が定義されることから、操作者にかかる
負担が軽減される。
【0021】また、オブジェクト選択手段において、対
象オブジェクトが選択されなかった時には、記憶手段に
あらかじめ対象オブジェクトが選択されなかった場合に
検索される命令情報を登録することができる。また、そ
の命令情報に基づいて命令を処理する。
【0022】これにより、同一軌跡形状に対象オブジェ
クトに無関係な命令を割当てることが可能となり、数少
ない軌跡形状にさらに多くの命令情報を定義されること
から、操作者にかかる負担がさらに軽減される。
【0023】また、記憶手段において、軌跡形状にオブ
ジェクト種別毎に命令を定義する際、命令が無効である
ことを指定できる。命令情報処理手段は、命令情報にこ
の命令が無効であることが定義されている場合は、その
命令を処理しない。
【0024】これにより、オブジェクトの種別によって
は、その軌跡形状から命令が連想し難い場合に無理に予
期せぬ命令を処理しなくてもよくなるので、操作者は軌
跡形状から連想する命令を予期することが可能となる。
【0025】また、命令情報処理手段が、命令情報にこ
の命令が無効であることが定義されていると認識した場
合、その命令を処理しない。さらにこの場合、命令無効
通知手段が命令が無効であることを通知する。
【0026】これにより、オブジェクトによって命令が
処理されない場合の原因が明白となり、操作者にかかる
負担が軽減される。
【0027】以下、図面を参照して本発明の一実施例に
ついて説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例である命令入力
装置の構成を示す機能ブロック図であり、表示部1、ポ
インティングデバイス2、検出部3、設定部4、記憶部
5、処理部7から構成される。
【0029】表示部1は、表示画面DPを有するビット
マップディスプレイ等で構成される。
【0030】ポインティングデバイス2は、マウス、ス
タイラスペン等で構成される。ポインティングデバイス
2には、少なくとも1つのボタンを有する。ボタンは、
カ―ソルの軌跡形状を入力する際に押下する。ポインテ
ィングデバイス2からは、所定の単位時間毎に表示画面
DP上のカ―ソルCの座標位置を指示する入力座標情報
やボタンの押下状態等のポイント情報が出力される。
【0031】検出部3は、ポインティングデバイス2か
ら出力されるポイント情報のうち、ボタンの押下状態情
報を受信した状態での入力座標情報(以下、入力ポイン
トという)を検出する。尚、入力ポイントに従った表示
画面DP上を移動するカ―ソルCの軌跡の形状をカ―ソ
ルの軌跡形状という。
【0032】設定部4は、記憶部5内の記憶内容の設
定、変更処理を行う。
【0033】記憶部5は、予め設定されている所定の複
数の軌跡形状情報5a、その各々の軌跡形状情報に対応
するコマンドとの対応関係が格納されているコマンド情
報5b、命令の対象となるオブジェクトの情報が格納さ
れているオブジェクト情報5cが記憶される。
【0034】処理部7は、表示処理部8とコマンド処理
部11を有し、表示処理部8は、軌跡形状抽出部8a、
比較判定部8b、コマンド選択部8c、オブジェクト選
択部8d、オブジェクト表示8eを有する。軌跡形状抽
出部8aは、検出部3が検出した入力ポイント情報(図
10)から軌跡形状を抽出する。比較判定部8bは、こ
の抽出された軌跡形状と予め設定されている軌跡形状情
報5aとを比較して一致するかどうかを判定する。ま
た、オブジェクト選択部8dは、検出部3が検出した入
力ポイント情報(図10)の座標位置から処理するオブ
ジェクトを選択する。コマンド選択部8cは、一致した
軌跡形状の軌跡形状情報5aに対応するコマンド情報5
bと選択されたオブジェクトのオブジェクト情報5cと
から処理するコマンドを選択する。オブジェクト表示部
8eは、オブジェクト情報5cを基にオブシェクトを表
示部1の表示画面上DP上に表示する。また、オブジェ
クト表示部8cはコマンド選択部8dの情報を基にオブ
ジェクトが選択されたことを利用者に通知するために表
示画面DP上にオブジェクト選択状態を表示する。コマ
ンド処理部11は、コマンド選択部8cで選択されたコ
マンドをオブジェクト選択部8dで選択されたオブジェ
クトに対して実施する。
【0035】図2は、図1に示す命令入力装置を含むコ
ンピュ―タシステムのハ―ドウェア構成を示す図であ
り、このコンピュ―タシステムは、システム全体を制御
するCPU21、CPU21の制御処理に係わるプログ
ラムを格納している領域や各種処理における作業領域を
有する主記憶装置22、マウスやスタイラスペンのよう
なポインティングデバイスで構成される指示装置23、
ビットマップディスプレイ等で構成される表示装置2
4、主記憶装置22に記憶されるプログラムや各種処理
に利用されるデ―タ等が格納される磁気ディスクや光デ
ィスク等で構成される補助記憶装置25、CPU21、
主記憶装置22、指示装置23、表示装置24、補助記
憶装置25を電気的に接続するバス26から構成されて
いる。
【0036】図1に示す命令入力装置と図2に示すコン
ピュ―タシステムとは、表示部1が表示装置24に、ポ
インティングデバイス2が指示装置23に、検出部3、
設定部4及び処理部7がCPU21及び主記憶装置22
に、記憶部5が補助記憶装置25及び主記憶装置22に
それぞれ対応している。
【0037】ここで、補助記憶装置25は、図3に示す
ようなデ―タ構成を取っている。デ―タ構成は大きく、
プログラム領域25a、軌跡形状ファイル25b、オブ
ジェクト情報ファイル25c、コマンド情報ファイル2
5dから構成される。
【0038】プログラム領域25aには、コンピュ―タ
システム上で動作するプログラムの支援を行うシステム
プログラム25a1、コマンド選択を制御するコマンド
選択プログラム25a2、及びシステムプログラム25
a1とコマンド選択プログラム25a2との支援を受け
て動作するアプリケ―ションプログラム25a3が格納
されている。
【0039】アプリケ―ションプログラム25a3に
は、オブジェクト情報ファイル25c内のオブジェクト
を新規登録したり、オブジェクト属性の変更や削除等の
編集処理を行うアプリケ―ションプログラムの他に、軌
跡形状ファイル25bやコマンド情報ファイル25dに
予め所定の内容を設定、あるいは設定を変更するアプリ
ケ―ションプログラムも含まれる。
【0040】軌跡形状ファイル25bは、指示装置23
であるポインティングデバイスにより入力された情報か
ら、意味のある軌跡形状を識別するために予め登録され
た図1の軌跡形状5aに相当する登録形状が格納され
る。
【0041】オブジェクト情報ファイル25cは、アプ
リケ―ションプログラムで処理される図1のオブジェク
ト情報5cに相当するオブジェクト情報が格納される。
【0042】コマンド情報ファイル25dは、軌跡形状
ファイル25bに格納された登録形状に対応してオブジ
ェクト種別毎に処理されるべき図1のコマンド情報5b
に相当するコマンド情報が格納される。
【0043】尚、軌跡形状ファイル25bとコマンド情
報ファイル25dは、通常アプリケ―ションプログラム
毎に用意されており、所定のアプリケ―ションが起動さ
れた時に対応するファイルから、記憶部5の軌跡形状情
報5aとコマンド情報5bに呼び出されることになる。
【0044】また、オブジェクト情報ファイルは、通常
アプリケ―ションを利用するものがその作業の単位で複
数個用意されるもので、所定のアプリケ―ションが起動
され、作業者の指定により任意のオブジェクト情報ファ
イルが、記憶部5のオブジェクト情報5cに呼び出され
ることになる。
【0045】従って、図1に示す命令入力装置の構成で
は、所定のアプリケ―ションが起動された後、このアプ
リケ―ションプログラムに対応する軌跡形状ファイル2
5b、及びコマンド情報ファイル25dが記憶部5に格
納され、作業者の指定で特定されたオブジェクト情報フ
ァイル25cが同じく記憶部5に格納された状態を示し
ている。
【0046】次に、本実施例における記憶部5内の各情
報のデ―タ構造を説明する。尚、軌跡形状から任意の形
状を抽出する方式は様々あり同業他者には自明である
が、ここでは、図5に示すような方向パタ―ンを使用し
たものを例示する。
【0047】まず、図4は軌跡形状情報5aのデ―タ構
造を示したものである。最初にこのデ―タ構造に記憶さ
れた登録形状の個数をMとして配置する。以下のデ―タ
がM個繰り返して配置される。軌跡形状識別子は、登録
されている軌跡形状を特定するユニ―クな任意の値であ
る。方向パタ―ンmは以下に続く方向パタ―ンの数を示
すものであり、この値の数だけ以下に方向パタ―ンが続
く。
【0048】ここで、図5を用いて方向パタ―ンについ
て説明する。この図は全方向360度を45度単位に8
方向に分割したものである。2つの点を接続すればその
接続方向にベクトルが生成される。そのベクトルは三角
法を用いれば簡単に角度が求まる。その角度が図5に最
も近いものに設定する。(丁度中間にくる場合はどちら
かに、例えば方向パタ―ン番号が小さい方に設定する)
例えば、上から下へ入力した”<”の形状は、方向パタ
―ン列6,8(方向パタ―ン数は2)として登録され
る。逆に下から上に入力した同一形状の”<”は、方向
パタ―ン列4,2(方向パタ―ン数は2)として登録さ
れる。この時、この2つの登録形状に同じ軌跡形状識別
子を定義すれば同じ形状として認識され、逆に異なる軌
跡形状識別子を定義すれば別の形状として認識される。
つまり、入力順序に応じて同一形状に別のコマンドを定
義することも容易に実現することができる。
【0049】図6は、オブジェクト情報5cのデ―タ構
造を示したものである。最初にこのデ―タ構造に記憶さ
れたオブジェクトの個数をNとして配置する。以下のデ
―タがN個繰り返して配置される。オブジェクト識別番
号は各登録オブジェクトを特定するためのユニ−クな番
号である。オブジェクト種別識別子は、オブジェクトの
種別を定義するもので、例えば、文字/図形/イメ―ジ
/表/図表/動画/音声/アニメ―ション等のデ―タ構
造の異なるオブジェクト毎に設定される。オブジェクト
存在エリアは様々な種類のオブジェクトを画面上で選択
操作するための情報である。
【0050】本実施例ではX軸、Y軸にそれぞれ並行
で、かつオブジェクトを囲う最小の四角形と定義する。
具体的には、対角の2点で表すことができる。尚、音声
のように表示できないオブジェクトは、通常アイコンと
呼ばれる絵文字でその存在を表すことがある。
【0051】このように目に見えないオブジェクト種別
の場合は、アイコンを囲う最小の四角形を存在エリアと
して登録する。オブジェクト属性は、オブジェクト種別
毎にデ―タ構造が異なる。例えば、文字の場合、フォン
トの大きさ/種類や色等がある。
【0052】また、図形の場合、線種/線幅/色等があ
る。つまり、オブジェクト属性とは、このように同じオ
ブジェクト種別でも設定が任意に変更できるデ―タであ
る。コンテンツはオブジェクトそのもののデ―タで、や
はりオブジェクト種別に応じてそのデ―タ構造が異な
る。例えば、文字の場合、文字列を表す文字コ―ド列、
図形の場合は、各頂点の座標列となる。
【0053】図7は、前述のオブジェクト存在エリアの
定義例である。
【0054】図8は、コマンド情報5bのデ―タ構造を
示したものである。最初にこのデ―タ構造に記憶された
コマンドのテ―ブルの個数をLとして配置する。次にコ
マンドを割当てるオブシェクトの種別の個数とその個数
分のオブジェクト種別識別子を配置する。例えば、文字
/図形/イメ―ジ/非オブジェクトの4つの種別のオブ
ジェクトを対象とする場合、オブジェクト種別個数は4
になり、それぞれのオブジェクト種別識別子がこの順序
で定義される。
【0055】尚、この非オブジェクト種別とは、対象と
なるオブジェクトが指定されなかった時に選択されるコ
マンドの為に、特別に定義するものである。非オブジェ
クト種別の詳細な説明は後述にて行う。軌跡形状識別子
以下のデ―タが、テ―ブル個数L個分繰り返し配置され
る。軌跡形状識別子は、図4の軌跡形状情報5aのデ―
タと同じものである。つまり、この軌跡形状識別子で軌
跡形状情報5aとコマンド情報5bを対応させることが
できる。
【0056】軌跡形状情報以下に、オブジェクト種別数
l個分各種別に対応させてコマンドの内容を識別するコ
マンド識別子を配置する。尚、コマンド識別子にはコマ
ンドが無効であることを示す特殊な識別(以下、コマン
ド無効識別子と呼ぶ)を設定する。このコマンド無効識
別子の詳細な説明は後述にて行う。
【0057】次に、本命令入力装置による命令入力制御
手順の動作を図9のフロ―チャ―トを参照して説明す
る。尚、ここでは複数のアプリケ―ションが並列して動
作可能なマルチウインドウシステム上での動作として説
明する。
【0058】まず、アプリケ―ションが起動されると、
所定の初期化が行われる(ステップ101)。この初期
化では、アプリケ―ションの為のウィンドウが表示さ
れ、起動されたアプリケ―ションに対応する軌跡形状フ
ァイル25b、及びコマンド情報ファイル25dを読み
出して、それぞれ軌跡形状情報5a、コマンド情報5b
に設定する。
【0059】また、利用者がこれから処理するオブジェ
クト情報ファイル25cを呼び出して、オブジェクト情
報5c設定し、その情報を基にオブジェクト表示部8c
を介して表示画面DP上のこのアプリケ―ションの為に
表示されたウインドウ上にオブジェクトOを表示する。
【0060】初期化後、表示処理部8は、ポインティン
グデバイス2からのポインタ情報を受信し、この受信し
た情報に基づいてカ―ソルCを移動させる(ステツプ1
02)。
【0061】このカ―ソルCがアプリケ―ションウイン
ドウ内にあるかどうかを判断する(ステップ103)。
この判断の結果、カ―ソルCがウインドウ範囲外にある
場合は、他のアプリケ―ション、又はシステムへの指示
と見なしステップ104に進みシステム処理を行う(ス
テップ104)。その後、ステップ102に戻って処理
を繰り返す。
【0062】一方、カ―ソルCがウインドウ範囲内にあ
る場合は、ポインティングデバイス2のボタンが押下さ
れているか否かを判断する(ステップ105)。この判
断の結果、ボタンは押下されていない場合、ステップ1
02に戻って処理を繰り返す。 ステップ105で、ボ
タンは押下されている場合、検出部3において入力ポイ
ントの検出処理を行う(ステップ106)。
【0063】ステップ106で検出された入力ポイント
デ―タから軌跡形状の抽出処理を行う(ステップ10
7)。
【0064】ステップ107の軌跡形状抽出処理で形状
が抽出されたか否かを判断する(ステップ108)。こ
の判断で抽出できなかったと判断した時は、ステップ1
09に進み、入力された形状は登録された形状として認
識できなかったことを利用者に通知する形状無効通知処
理を行い(ステップ109)、ステップ102戻る。
尚、形状無効通知は、具体的には、警告音を鳴らした
り、表示画面DP上に一時的にウインドウを表示しその
中に「入力された形状は認識できませんでした」等の警
告メッセ―ジを挿入する。
【0065】ステップ108で、形状が抽出できたと判
断した時は、処理の対象となるオブジェクトの選択処理
を行い(ステップ110)、ステップ111に進む。
【0066】形状抽出処理(ステップ107)で抽出さ
れた形状とオブジェクト選択処理(ステップ110)で
選択されたオブジェクトを基にコマンドが選択されたか
否かを判断する(ステップ111)。この判断で、コマ
ンドは選択されなかったと判定した場合はステップ10
9に進み形状無効通知処理を行い、ステップ102に戻
る。
【0067】ステップ111の判断で、コマンドが選択
されたと判定したら、選択されたオブジェクトと選択さ
れたコマンドをアプリケ―ションに通知して命令を実行
する(ステップ112)。
【0068】ステップ112の命令の実行の結果、アプ
リケ―ションが終了することになったかどうかを判断す
る(ステップ113)。この判断結果、アプリケ―ショ
ンの動作を継続すると判定した場合は、ステップ102
に戻って処理を繰り返す。
【0069】一方、アプリケ―ションを終了すると判定
した場合は、アプリケ―ションの終了処理を行って全て
の処理を終了する(ステップ114)。アプリケ―ショ
ンの終了処理とは、例えば、アプリケ―ション動作のた
めに使用した主記憶装置12内のデ―タを削除したり、
ウインドウを閉じたりする。
【0070】次に、図9のステップ106で述べた入力
ポイント検出処理を図10、及び図11を使って詳細に
説明する。
【0071】図10は、入力ポイントのデ―タ構造であ
る。入力ポイント数pの個数分各ポイントのx,y座標
値を保持する。
【0072】図11は、入力ポイントデ―タの収集手順
を示したものである。まず、入力ポイントを計数するカ
ウンタ―pを0に初期化する(ステップ201)。次
に、カウンタ―pを1つだけ可算する(ステップ20
2)。この時に検出部で検出された座標を図10の入力
ポイントデ―タに記憶し、その座標にカ―ソルCを移動
させる(ステップ203)。最後にボタンが押下されて
いるかどうか判断する(ステップ204)。ここで、ボ
タンが押下されている判断した時は、ステップ202に
戻り処理を繰り返す。また、ボタンが押下されていない
と判断した時は、入力ポイント数pを記憶し処理を終了
する。
【0073】これでポインティングデバイス2の動きを
図10の入力ポインタ―デ―タとして検出することがで
きる。
【0074】次に、図9のステップ107で述べた形状
抽出処理を図12、及び図13を使って詳細に説明す
る。
【0075】図12は、入力ポインタ―デ―タ(図1
0)から抽出した軌跡形状のデ―タ構造である。軌跡形
状の存在エリアAREAは、軌跡形状をp点からなる図
形と見なせば、図7の図形オブジェクトと同様にその存
在エリアを定義することができる。
【0076】軌跡形状の抽出方向パタ―ン数P以下のデ
―タ構造は、登録形状のデ―タ構造(図4)の方向パタ
―ン数mと全く同じである。つまり、M個の登録形状の
デ―タ(図4)から全く同じ値のものを検索すれば、登
録形状に定義されたコマンドが選択されたことになる。
【0077】図13は、形状抽出手順を示したものであ
る。まず、抽出方向パタ―ン数を計数するカウンタ―P
を0に初期化する(ステップ301)。
【0078】次に、軌跡形状の存在エリアを算出しAR
EAとして図12のデ―タ構造に記憶する(ステップ3
02)。具体的には、入力ポイントデ―タ列からX座標
の最大値、最小値、Y座標の最大値、最小値、を求めて
得られる2点(X最小値、Y最小値)、(X最大値、Y
最大値)により存在エリアを求めることができる。
【0079】また、p個の入力ポイント数から、となり
合う2点からp−1本のベクトルを求める(ステップ3
03)。さらに、このベクトルの角度を求め、各ベクト
ルの方向パタ―ン(図5)を決定する。
【0080】連続する方向パタ―ンを持つベクトル群を
抽出し(ステップ304)、それを1本のベクトルとみ
なし、長さを算出する(ステップ305)。実際には、
ベクトルの角度が極端に変わる場合、その前後のベクト
ルの向きが同一の場合は、手ぶれによる誤差とみなし角
度が極端に変わったベクトルデ―タを削除するような補
正処理を行う。
【0081】このような処理で抽出したベクトルのベク
トル長が規定の長さより長いか短いかを判断する(ステ
ップ306)。規定により短い場合、手ぶれなどによる
誤差とみなし、ステップ309に飛ぶ。
【0082】一方、十分な長さがあると判定した場合、
抽出方向パタ―ン数Pを1つ可算し(ステップ30
7)、その抽出方向パタ―ンを記憶する(ステップ30
8)。
【0083】最後に、抽出処理を完了したかどうかを判
断し、処理を終了する(ステップ309)。この判定
は、ステップ303で作成したp−1本のベクトルをす
べて処理したかどうかで判定する。この判定でまだ処理
していないベクトルがある場合、ステップ304に戻っ
て処理を繰り返す。
【0084】次に、図9のステップ110で述べた複数
オブジェクト選択処理を図14、及び図15を使用して
詳細に説明する。
【0085】図14は選択オブジェクトのデ―タを保持
するテ―ブルの構造である。選択オブジェクト数0個
分、以下のデ―タが繰り返し配置される。オブシェクト
の識別番号とオブジェクト種別識別子は、選択されたオ
ブジェクトのオブジェクト情報(図6)を基に設定され
る。
【0086】また、コマンド識別子はポインティングデ
バイス2で入力された軌跡形状によって選択されたオブ
ジェクトとそのオブジェクト種別によって決められたコ
マンド情報(図8)に基づいて設定される。尚、この値
は、図9のステップ111にて実際に設定される。
【0087】図15は、複数のオブジェクトの選択手順
を示すものである。まず、選択オブジェクトの個数を係
数カウンタ―Oを0に初期化する(ステップ401)。
【0088】また、登録されているオブジェクトを計数
するカウンタ―iを1に初期化する(ステップ40
2)。
【0089】まず、i番目のオブジェクトの存在エリア
(図6)と軌跡形状の存在エリアAREA(図12)の
重なりを判断する。この判断は簡単な算術演算にて容易
に行うことができる。重なっていないと判定した場合、
このオブシェクトは選択されていないと見なし、ステッ
プ406に飛ぶ。
【0090】一方、重なっていると判定した場合、選択
オブジェクト個数Oに1を可算し(ステップ404)。
i番目のオブジェクト情報(図6)からO番目のエリア
(図14)にオブジェクト識別番号子とオブジェクト種
別識別子をコピ―する(ステップ405)。
【0091】次に、オブジェクトを計数するカウンタ―
iに1を可算し(ステップ406)、全てのオブジェク
トをチャックしたかどうかを判断する(ステップ40
7)。この判断は、オブジェクト個数N(図6)とカウ
ンタ―iを比較することで行える。もし、まだチェック
が終了していないと判定したら、ステップ408に戻っ
て処理を繰り返す。
【0092】チェックが完了していると判定したら、オ
ブジェクトが選択されたかどうかを判断する(ステップ
408)。この判断は選択オブジェクト数Oが0かどう
かで判定できる。Oが0でなければ、オブジェクトは選
択されたとみなされ処理は終了される。
【0093】一方、Oが0の場合、1つもオブジェクト
が選択されなかったとみなし、選択オブジェクト数Oを
1に設定し(ステップ409)、オブジェクト種別を非
オブジェクト(選択されたオブジェクトがないことを意
味する特殊なオブジェクト識別子)に設定する(ステッ
プ410)。尚、この場合、オブジェクト識別番号は使
用されない。
【0094】また、オブジェクトを1つのみ選択する手
順を図16を使って詳細に説明する。 まず、ステップ
501とステップ502は図15のステップ401とス
テップ402と同じである。次に、存在エリアの重なり
具合を比較するための変数areaを0に初期化する
(ステップ503)。
【0095】図15のステップ403と同様にエリアの
重なり判断を行い(ステップ504)、重ならない場合
はステップ509に飛ぶ。
【0096】エリアが重なる場合は、重なり面積を求
め、以前の重なり面積areaと大きさを比較する(ス
テップ505)。尚、この重なりは簡単な算術演算で容
易に求まる。この判断で、前の重なり面積より小さいと
判断した時は、このオブジェクトが選択されたのではな
いとみなし、ステップ509に飛ぶ。
【0097】前の重なり面積より大きい場合は、選択オ
ブジェクト数Oを1に設定し(ステップ506)、図1
5のステップ404と同様に選択オブジェクト情報を記
憶する(ステップ507)。また、新たな重なり面積を
areaに設定する(ステップ508)。
【0098】ステップ509、510で、図15のステ
ップ406、407と同様にチェック終了を判断し、ま
だ全てを処理していないと判定した時は、ステップ50
4に戻って処理を繰り返す。
【0099】全てを処理したと判定した場合は、ステッ
プ511、512、513で図15のステップ408、
409、410と同様なオブジェクトが1つも選択され
なかった場合の処理を行う。
【0100】次に、図9のステップ111で述べたコマ
ンド選択判定処理を図17を使って詳細に説明する。
【0101】まず、登録形状の個数を係数するカウンタ
―iを1に初期化する(ステップ601)。
【0102】i番目の登録形状(図4)と抽出形状(図
12)を比較し(ステップ602)、形状が等しいかど
うか判断する(ステップ603)。この判断は2つの形
状デ―タが全く等しいかどうかで判定することができ
る。等しくないと判定した時は、カウンタ―iに1を可
算し(ステップ604)、全てのチェックを終えたかど
うかを判定し(ステップ605)、この判定はiと登録
形状個数M(図4)を比較すれば容易に判定できる)、
終了していない場合はステップ602に戻って処理を繰
り返す。終了している場合は、一致する形状がなかった
とみなし、選択オブジェクト個数O(図14)を0にし
て処理を終了する(ステップ606)。
【0103】一方、ステップ606の判定で形状が等し
いと判定された時は、i番目の形状識別子(図4)を変
数IDに記憶し(ステップ607)、コマンド情報(図
8)からIDと同じ軌跡形状識別子をもつコマンドテ―
ブルを抽出する(ステップ608)。
【0104】次に、選択オブジェクト数を計数するカウ
ンタ―jを1に初期化し(ステップ609)、ステップ
608で抽出したコマンドテ―ブルから、j番目の選択
オブジェクトのオブジェクト識別子に対応するコマンド
識別子を抽出し、選択オブジェクトのコマンド識別子
(図14)に記憶する(ステップ610)。
【0105】選択オブジェクト数を計数するカウンタ―
jに1を可算し(ステップ611)、すべての選択オブ
ジェクトにおいて処理が完了したかどうかを判断する
(ステップ612)。これは、カウンタ―jと選択オブ
ジェクト数Oを比較することで容易に行うことができ
る。尚、図9のステップ111のコマンドが選択された
かどうかの判断はこの選択オブジェクト数Oが0かどう
かで判定することができる。
【0106】すなわち、Oが0の時コマンドは選択され
なかったと判定する。また、Oが0でなかった場合はコ
マンドが選択されたと見なす。
【0107】最後に、図9のステップ112で述べたコ
マンド処理を図18を使用して詳細に説明する。
【0108】まず、選択オブジェクトを計数するカウン
タ―iを1に初期化する(ステップ701)。
【0109】次に、i番目の選択オブジェクトのコマン
ド識別子(図14)を獲得し(ステップ702)、この
コマンド識別子が前述のコマンド無効識別子かどうかを
判定し(ステップ703)、もし無効である場合、無効
通知処理を行ってステップ707に飛ぶ(ステップ70
4)。ここで無効通知は、具体的には、警告音を鳴らし
たり、一時的なウインドウを表示させ、その中に「入力
された形状は指定のオブジェクトに対して無効です」と
いうような警告メッセ―ジを表示する。
【0110】一方ステップ703でコマンドが有効に判
定された場合、i番目の選択オブシェクト情報(図1
4)をアプリケ―ションに通知する(ステップ70
5)。ここでアプリケ―ションは、この情報を基に対象
となるオブジェクトに対して処理を行い、その結果、ア
プリケ―ションの処理を継続するか終了するかを通知さ
せるように構成し、その通知を判断する(ステップ70
6)。この判断でアプリケ―ションを終了すると判定し
た場合はただちに処理を終了する。尚、図9のステップ
113の判断もこれと同じように判定する。
【0111】ステップ706でアプリケ―ションを終了
しないと判定した時は、選択オブジェクトを計数するカ
ウンタ―iに1を可算し(ステップ707)。全てのオ
ブジェクトを処理したかどうかを判断する(ステップ7
08)。まだ、終了していないと判定した時は、ステッ
プ702に戻って処理を繰り返す。また、終了したと判
定した時は、この処理を終了する。
【0112】次に、本発明の具体的な適用例を図19と
図20で説明する。
【0113】図19は、コマンド情報(図8)の設定例
である。この例では、4つの軌跡形状に対して、それぞ
れ文字/図形/動画の3つのオブジェクト種別毎に命令
を割当てている。また、オブジェクトを選択しなかった
場合は、対象なし(非オブジェクト種別識別子)として
オブジェクトに依存しない命令を割当てている。さら
に、対象オブジェクト種別にとって、形状から命令を連
想し難いものについては、未定義(コマンド無効識別
子)を設定している。例えば、文字に対して、>は右揃
え、<は左揃え、Vはその部分にスペ―スをいれる命令
をそれぞれ設定しているが、Λについては命令を連想し
難いので未定義に設定されている。
【0114】図20は、図19のコマンド情報を使っ
て、同一軌跡形状の入力に対するオブジェクト種別処理
の一例を示すものである。この例では、複数頁のそれぞ
れの任意の場所に各種オブジェクトを配置できるアプリ
ケ―ションであるとする。ここで、破線の矩形が各オブ
ジェクトの存在エリアを表している。また、破線の形状
>が入力形状を表す。文字に対して>を指定した場合、
文字の右揃え処理が行われる。図形に対して同じ形状の
>を指定した場合、右回転処理が行われる。さらに、同
じ形状の>を対象となるオブジェクトがない部分で指定
された場合、頁変更処理が行われて次の頁が表示され
る。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ポイ
ンティングデバイス等の軌跡形状入力手段により移動指
示されたカ―ソル等の軌跡形状から、処理の対象となる
1つあるいは複数のオブジェクトを選択すると同時に処
理内容を選択することができるので、簡単な操作でアプ
リケ―ションに指示を行うことができる。
【0116】また、コマンドを選択するためのメニュ―
やコマンドボタンを表示する必要がなく、表示画面を有
効に利用することができ、さらに、同一軌跡形状の入力
であってもオブジェクト毎に命令情報を設定できるの
で、数少ない軌跡形状で多くの命令情報が定義されるこ
とから、操作者にかかる負担が軽減される。
【0117】また、同一軌跡形状に対象オブジェクトに
無関係な命令を割当てる構成をとることで、数少ない軌
跡形状にさらに多くの命令情報を定義されることから、
操作者にかかる負担がさらに軽減される。
【0118】また、オブジェクトの種別によっては、そ
の軌跡形状から命令が連想し難い場合に無理に予期せぬ
命令を定義しなくてもよく構成でき、この構成による
と、操作者は軌跡形状から連想する命令を予期すること
が容易となる。
【0119】また、オブジェクトによっては命令が処理
されない場合の原因を明白にすることができ、操作者に
かかる負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である命令入力装置の構成
を示す機能ブロック図、
【図2】 図1に示す命令入力装置を含むコンピュ―タ
システムのハ―ドウェア構成を示す図。
【図3】 補助記憶装置のデ―タ構成を示す図。
【図4】 軌跡形状情報のデ―タ構成を示す図。
【図5】 方向パタ―ンの定義例を示す図。
【図6】 オブジェクト情報のデ―タ構成を示す図。
【図7】 オブジェクトの存在エリアの定義例を示す
図。
【図8】 コマンド情報のデ―タ構成を示す図。
【図9】 本実施例の命令入力制御の動作手順を示す全
体フロ―チャ―ト。
【図10】 検出部で検出される軌跡形状のデ―タ構成
を示す図。
【図11】 検出部の軌跡形状検出手順を示すフロ―チ
ャ―ト。
【図12】 軌跡形状抽出部で抽出される情報のデ―タ
構成を示す図。
【図13】 軌跡形状抽出部の軌跡形状抽出手順を示す
フロ―チャ―ト。
【図14】 オブジェクト選択部で選択されるオブジェ
クト情報のデ―タ構成を示す図。
【図15】 オブジェクト選択部の複数のオブジェクト
の選択手順を示すフロ―チャ―ト。
【図16】 オブジェクト選択部の1つのオブジェクト
の選択手順を示すフロ―チャ―ト。
【図17】 比較判定部及びコマンド選択部の形状の比
較及びコマンドの選択手順を示すフロ―チャ―ト。
【図18】 コマンド処理部のコマンド処理手順を示す
フロ―チャ―ト。
【図19】 コマンド情報の具体的な定義例を示す図。
【図20】 同一軌跡形状の入力に対するオブジェクト
種別毎処理の一例を示す図。
【符号の説明】
1…表示部、2…ポインティングデバイス、3…検出
部、4…設定部、5…記憶部、5a…軌跡形状情報、5
b…コマンド情報、5c…オブジェクト情報、6…命令
対応関係テ―ブル、7…処理部、8…表示処理部、8a
…軌跡形状抽出部、8b…比較判定部、8c…コマンド
選択部、8d…オブジェクト選択部、8e…オブジェク
ト表示部、9…命令情報選択部、10…オブジェクト処
理部、11…コマンド処理部、DP…表示画面、C…カ
―ソル、O…表示オブジェクト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上から各種命令を入力する命令
    入力装置において、 前記表示画面上に所定の軌跡形状を入力する軌跡形状入
    力手段と、 前記表示画面上の任意の位置に様々な種別のオブジェク
    トを表示するオブジェクト表示手段と、 前記各種オブジェクトの種別に対応して所定の軌跡形状
    と命令情報との対応関係を記憶する命令対応関係記憶手
    段と、 前記軌跡形状入力手段により入力された軌跡形状とその
    入力位置を検出する軌跡形状検出手段と、 前記軌跡形状検出手段で検出された軌跡形状の入力位置
    から前記オブジェクト表示手段で表示された複数のオブ
    ジェクトから処理の対象となる1つ又は複数のオブジェ
    クトを選択するオブジェクト選択手段と、 前記軌跡形状検出手段で検出された軌跡形状に基づき前
    記命令対応関係記憶手段から前記オブジェクト選択手段
    で選択された1つ又は複数のオブジェクトの種別に対応
    する命令情報を検索する命令情報検索手段と、 前記命令情報検索手段で検索された命令情報を前記オブ
    ジェクト選択手段で選択された1つ又は複数のオブジェ
    クトに対して処理する命令情報処理手段とを具備したこ
    とを特徴とする命令入力装置。
  2. 【請求項2】 前記軌跡形状入力手段は、 前記表示画面上に表示されたカ―ソルの位置を移動制御
    するポインティングデバイスを具備することを特徴とす
    る請求項1記載の命令入力装置。
  3. 【請求項3】 前記命令対応関係記憶手段は、 対応するオブジェクトがない場合も命令情報を記憶し、 前記オブジェクト選択手段は、 対象となるオブジェクトがないことを検出し、 前記命令情報検索手段は、 前記オブジェクト選択手段で対象となるオブジェクトが
    ないことを検出した場合は、前記命令対応関係記憶手段
    から対応するオブジェクトがない場合の命令を検索し、 前記命令情報処理手段は、 前記命令情報検索手段で検索された命令情報を処理する
    ことを特徴とする請求項1記載の命令入力装置。
  4. 【請求項4】 前記命令対応関係記憶手段は、 登録する軌跡形状に応じて命令が無効であることをオブ
    ジェクト種別毎に指定し、 前記命令情報処理手段は、 命令が無効である時は命令情報を処理しないことを特徴
    とする請求項1または3記載の命令入力装置。
  5. 【請求項5】 前記命令情報処理手段は、 命令が無効であると認識した時に命令が無効であること
    を利用者に通知する命令無効通知手段を更に具備するこ
    とを特徴とする請求項4記載の命令入力装置。
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