JPH0759456B2 - 紙葉類のブロック搬送装置 - Google Patents

紙葉類のブロック搬送装置

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JPH0759456B2
JPH0759456B2 JP63184202A JP18420288A JPH0759456B2 JP H0759456 B2 JPH0759456 B2 JP H0759456B2 JP 63184202 A JP63184202 A JP 63184202A JP 18420288 A JP18420288 A JP 18420288A JP H0759456 B2 JPH0759456 B2 JP H0759456B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紙幣、カードその他の紙葉を立位状態で束状
に支持し、所定位置に移送する紙幣取扱機等における紙
葉類のブロック搬送装置に関する。
〔従来の技術〕
一般にこの種の装置は、アーム状のフロントサポートと
リアーサポートで紙葉束を前後から挾持しながら所定位
置に移送し、次の処理工程に引き渡した後、このフロン
トおよびリアーサポートは元のホームポジション位置に
戻り、次の紙葉束を再び移送するようになっている。
この場合に紙葉束を立位状態で目的位置に移送して引き
渡す際に、移送方向前面を支持しているフロントサポー
トを紙葉束から離脱するとき、最前列の紙葉を一緒に引
き剥してしまったり、曲げてしまったりするため、この
フロントサポートは瞬時にしかもそっと離脱させ、紙葉
束の整列をみださないようにする必要がある。
ところが従来の紙葉類のブロック搬送装置はアーム状の
フロントサポートを紙葉の上方若しくは下方に沿って移
動し、同時に搬送目的位置に準備してあるバックアップ
部材で紙葉束の前面を受け止めるようにしているが、通
常リアーサポートで紙葉束を後方から押圧しているた
め、フロントサポートを引き抜く際に紙葉を一緒に取り
去ってしまったり、整列をみだしたりすることが頻発し
ていた。
特に紙幣等を取扱う装置では、紙葉が取り去られたり、
棄損することは致命的な欠陥となるばかりでなく、また
整列状態が乱された場合には、次工程で紙葉詰り(ジャ
ム)等のミスを招きかねない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は上記の欠点に鑑み、紙葉束を前後から支持する
フロントサポートとリアーサポートを目的位置に搬送し
た後紙葉束から引き離す際に、特に搬送方向前方に位置
するフロントサポートを紙葉類の整列姿勢を乱すことな
く離脱でき、以って紙葉束を整然としかも正確に移送す
ることが可能な紙葉類のブロック搬送装置を提供するこ
とをその主な目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、紙葉束の底面を支持するガイド体と、前面を
支持するフロントサポートと背面を支持するリアーサポ
ートとで前記紙葉束を立位状態で支持すると共に、この
フロントサポートとリアーサポートとの前進移動によっ
て前記紙葉束を前記ガイド体に沿って移送する紙葉類の
ブロック搬送装置において、 前記フロントサポートをそれぞれが前記紙葉束の前面の
下部および上部を支持する第1および第2のフロントサ
ポートで構成し、前記ガイド体に沿った方向に移動し前
記第1および第2のフロントサポートを軸承するキャリ
ッジと、前記ガイド体に沿った方向に固定して設けられ
たカム板と、前記第1のフロントサポートに設けられ前
記フロントサポートが前記前進移動と反対の向きに後退
移動する時は前記カム板の上面に沿って前記第1のフロ
ントサポートを持ち上げた状態で移動し前記フロントサ
ポートが移動範囲の後端まで後退した時に前記カム板の
後端から外れて下側に落ち前記フロントサポートが前記
前進移動する時は前記カム板の下側を通るピンと、前記
フロントサポートが移動範囲の前端に移動した時に前記
ピンを前記カム板の下側から上面まで持ち上げて前記第
1のフロントサポートを上向きに回動させる解除手段
と、前記第1のフロントサポートに設けられ前記第1の
フロントサポートの上向きの回動に従って前記第2のフ
ロントサポートを上向きに回動させる突起とを含み、 前記第1および第2のフロントサポートは前記前進移動
の時に前記紙葉束の前面を押して支持し、前記フロント
サポートの移動範囲の前端で前記第1のフロントサポー
トが前記紙葉束の支持を解除した直後に前記第2のフロ
ントサポートが前記紙葉束の支持を解除することを特徴
とする。
〔作用〕
紙葉束はその背面をリアーサポートで、その前面を上下
2つのフロントサポートで支持されるから確実に整然と
搬送されることとなる。更に紙葉束の前面を支持してい
る上下2つの第1および第2のフロントサポートは上方
或いは下方に移動して離脱する際に第1のフロントサポ
ートが解除方向に移動を開始しても第2のフロントサポ
ートが紙葉束を支持してこれを乱すことがない。そして
第1および第2のフロントサポートはおおむね同時に紙
葉束から離れてその拘束を解くこととなる。
〔実施例〕
本発明を紙幣自動取扱い装置(Automated Teller Machi
ne;以下ATMという)に採用した場合について図面を参照
して説明する。
第1図は本発明を適用した紙幣自動取扱い装置の一実施
例の全体構成図で、接客部3、鑑別部5、表裏揃え部
7、リサイクルスタッカー9,11、取忘れリジェクトボッ
クス13、精査補充金庫15とから構成され、接客口で紙幣
を支払う(払い戻し)ことも、また受け付ける(預金)
ことも可能で、預金された紙幣を循環して支払う所謂リ
サイクル式ATM1を構成している。
上記各構成は図に参照番号17,19,21,23等で示すような
搬送経路で紙幣を流通するように連結してあるが、各経
路について説明すると、支払系(紙幣の払い戻し)は、
接客口4で預金者がカードを挿入し引出金額を指示する
と、別に構成されている図示しない中央処理装置がこれ
を引受けて図示のATM1に支払を指示する。この指示信号
を受けて金種別に準備されているリサイクルスタッカー
9,11から紙幣Pを分離手段8,10で分離して繰り出し、経
路51,53から経路19を経て鑑別部5に導く。鑑別部5で
繰出し枚数カウントと、紙幣の真偽判別および損券判別
と、多枚送り判別(ダブルフィード)とを行ない、多枚
送り、損券、偽券は経路21,35,57を経て経路59からリジ
ェクトボックス13に収容する。正券は経路21,23,31を経
て整列部6に収容し、全ての支払紙幣が準備された段階
で接客口4にブロック搬送して、預金者がこれを取り出
して取引を終了するようになっている。
次に、紙幣を受け付ける預金系は、預金者が接客口4に
束状に紙幣をセットすると、取込み分離部41でこれを1
枚づつ分離して経路17に送り、経路19を経て鑑別部5で
真偽判別、損券判別、多数(重送)判別を行ない、不適
正な紙幣は経路21,23を経て経路31から整列部6に送り
一時ストックした後、接客口4から預金者に戻すように
なっている。また正券はこの鑑別部5で金種判別と、金
種別枚数カウントと、表裏判別とを行ない、経路21,23
を経て経路25から表向きの券は経路27に裏向きの券は経
路29に導かれ表裏揃え部7にストックされる。
そして表裏揃え部7から分離手段71で表裏を揃えた紙幣
を1枚づつ分離して繰り出し、経路33,19を経て再び鑑
別部5に送り、前述と同様の鑑別を行なって、経路21か
ら経路35に送り、経路43,45から金種別に経路47,49から
リサイクルスタッカー9,11に収容するようになってい
る。
このようにして紙幣は接客口4とリサイクルスタッカー
9,11との間で入金および出金の業務を行うこととなる
が、リサイクルスタッカー9,11に紙幣を補充する場合、
或いはこれを取り出す場合に、このスタッカー9,11に直
接出入れする場合には、補充した数或いは取り出した数
を確認しなければならないことは勿論、損券の確認、表
裏の確認、金種の確認等、面倒かつ緻密な作業を余儀な
くされる。
そこで図示のものはリサイクルスタッカー9,11とは別に
金庫15が設けてあり、金庫15に紙幣を投入すれば分離手
段16で1枚づつ分離して経路55に送り、経路19から鑑別
部5に送り、損券であれば経路21,35から経路59に送
り、リジェクトボックス13に収納する。そして正券は経
路21,23,25から表向き券は経路27に裏向き券は経路29に
送って、表裏揃え部7で表裏を揃え、再び鑑別部5で金
種別にカウントし、経路21,35,43,45を経て経路47,49か
ら金種毎のリサイクルスタッカー9,11に収容する。
リサイクルスタッカー9,11から金庫15に紙幣を回収する
場合は、各スタッカー9,11から1枚づつ分離して繰り出
した紙幣を経路51,53から経路19に送り、鑑別部5で金
種別にカウントして経路21,35から経路57,61に送り金庫
15に収納するようになっている。
なお、以上説明した分離手段は、いずれも紙幣を起立状
態で収容し、この紙幣の背面を押し出しながら前面部に
設けたキックローラで順次繰り出し圧接したローラ対に
送り、このローラ対を静止したローラと給紙方向に回転
するローラとで1枚づつ分離するものを図示してある。
以下、各部の構成について簡単に説明する。
接客部3は預金者が紙幣を出入れするボックス60および
その開閉蓋(シャッター43)および取込み分離部41,整
列部6で構成され、紙幣を束状にボックス60内に投入す
ると、この紙幣束を取込み分離部41に移動し、この分離
部で1枚づつ分離して鑑別部5に送る。またリサイクル
スタッカー9,11から繰出された紙幣は鑑別部5を経て整
列部6に集積される。整列部6に集積された紙幣はエレ
ベーター状に上昇してボックス60にシフトされ預金者が
接客口4から取り出すようになっている。
表裏揃え部7は、鑑別部5で表裏判別された紙幣が経路
25で表向き経路27と裏向き経路29とに分岐されボックス
状の集積部72に排紙ローラ73,74で送り込まれる。1回
の取引券すべてが集積されると分離手段71で分離して繰
り出す。
鑑別部5は、紙幣の真偽、表裏、金種、損券、重送(多
枚の重なり)を判別し、同時に金種毎に枚数をカウント
し、中央処理装置に情報を伝達し、また各部の制御情報
を信号伝達する。
リサイクルスタッカー9,11は、金種毎に準備され、図示
のものは1000円券と10000円券とを取引き金種とし、500
0円券は預金券として受けつけるが、鑑別部5でこれを
判別すると直接金庫15に収容する。そのため、リサイク
ルスタッカー9,11は2つ同一構造体で準備してあり、紙
幣を収納するボックス状の収納枠の一端に繰出し分離手
段8および10が、他端に取込み手段65,66が設けてあ
り、分離手段8,10側に紙幣を圧接するバックアップ手段
67,68と取込み手段65,66側に紙幣を保持するサポート手
段69,70が設けてあって、このリサイクルスタッカー内
で支払い用の紙幣と入金受付け紙幣とが左右に区別して
保管管理され、支払い側紙幣P(第1図左側ストック)
が無くなったとき入金側紙幣(第1図右側ストック)か
ら紙幣を移送するようになっている。従って機械トラブ
ル等でミスが発生した場合には、このリサイクルスタッ
カー9,11をチェックすれば、その直前に受付けられた紙
幣が判別する仕組になっている。
取忘れリジェクトボックス13は、鑑別部5で損券として
識別された紙幣を収納すると同時に、接客口4に預金者
が忘れた紙幣を検知して鑑別部5を介してこのリジェク
トボックス13に戻す。そしてこのボックスは損券用と取
忘れ用とに区別して収納するようになっている。
金庫15は、前述の機能即ち紙幣補充時および回収時の精
査(金額カウント、表裏揃え、損券発見、金種区分け)
を行なうのと同時に、支払い紙幣から除いてある5000円
券を収納する。更にリサイクルスタッカー9,11に支払う
べき紙幣が足りないとき自動的にこれを補充したり、逆
にリサイクルスタッカー9,11に預金紙幣が満たされたと
きにオーバーフロスタッカーとしてこの金庫に収納する
ようになっている。またこの金庫15もリサイクルスタッ
カーと同様に第1図の左側ストックに補充用紙幣、右側
ストックに回収紙幣が収容される。
このような装置に本発明を採用した場合について説明す
ると、図示実施例のものは、リサイクルスタッカー9
(同スタッカー11も同一構造のため説明を省く)に前述
のようにその右側端に入金および補充紙幣をストック
し、左側端に出金用紙幣をストックしていて、出金側が
足りなくなると右側ストックから紙幣をブロック搬送し
て補充する構造である。
このリサイクルスタッカー9は、第2図で示すように紙
幣を立位状態で収納するボックス状の収納枠100の先端
側に流出口101、後端側に流入口102が準備され、流出口
101には分離手段8が、キックローラ103、給紙ローラ10
4、分離ローラ105で準備され、キックローラ103は先頭
紙幣と圧接してこれを流出口101側に押し出し、給紙ロ
ーラ104と分離ローラ105とは互いに圧接して給紙ローラ
104は図示右回転し分離ローラ105は静止して2枚目以降
の紙幣の流出を防止して1枚づつ分離する。分離された
紙幣は給紙ローラ104に圧接し同方向に回転するピンチ
ローラ106で引き出されるようになっている。
後端側の流入口102には羽根車107から成る取込みローラ
65が設けられ、前述の経路47からの紙幣を無端ベルト11
5で羽根車107に引き渡すようにそれぞれが配置されてい
る。この羽根車107は通常知られている渦巻き状に放射
配置された複数のフレキシブルな羽根で構成され、この
羽根の間に紙幣を挟んで保持しながら移動し、所定位置
で放出するのと同時にこの紙幣を次の羽根が送り出すよ
うになっている。
そして紙幣束は流出口101側ではその背面から圧接する
バックアップレート108(前述のバックアップ手段67,6
8)でキックローラ103との間に挟まれて支持され、流入
口102側では流出口101に向かう全面をフロントサポート
109(前述のサポート手段69,70)で、背面を係止ストッ
パー110で支持され、それぞれ区割して保管されてい
る。そこで流入口102側に保管してある紙幣を流出口101
側にブロック搬送して支払紙幣を補充するため、リアー
サポート111とフロントサポート109との間に紙幣を挟ん
で移送するようにこの両サポート111,109は左右動自在
に構成されているが、以下にブロック搬送の構造につい
て詳述する。
バックアッププレートの構造 第2図に示すように立位状態の紙幣束を背面から押圧支
持するに適した形状のバックアッププレート108は、第
3図に示すように軸状ステム112に嵌合支持されたブロ
ック123に取付けられ紙幣の収納枠を形成する底面ガイ
ド板120に沿って左右動自在になっている。そしてこの
バックアッププレート108はスプリング121で常時流出口
101側のキックローラ103に紙幣を圧接するように付勢さ
れていると共に、モータに連結したタイミングベルト12
2に設けた係合爪122aの流入口102方向への走行時には、
付勢スプリング121に抗してバックアッププレート108を
同時に移動するように係合爪122aがブロック123に係合
する。
そしてタイミングベルト122に固定した係合爪122aは第
3図左端の待機位置ではブロック123から離れ、出金用
紙幣の収納領域l1の範囲ではプレート108は付勢スプリ
ング121の作用でのみ紙幣を押圧する。このバックアッ
ププレート108は図示領域l1の範囲で紙幣をバックアッ
プつるよう起立状態で付勢スプリング121によって前進
し、タイミングベルト122によって後退するが、この領
域l1を越えて後退すると、底面ガイド板の下側に潜伏す
るようにしてある。
つまり第2図に示すように、軸状ステム112に摺動自在
に嵌合したブロック123にバックアッププレート108が軸
124の廻りに旋回可能に支承してあると共に、このブロ
ック123に軸承した扇形ギア125と一体に回転するピニオ
ンとプレート108の基端に固定したピニオン126とが噛合
してあり、扇形ギア125と噛合うラック127が領域l1を越
えた図示位置のフレームに固定して設けてある。そして
ブロック123とプレート108との間にはプレート108を常
時起立方向に付勢するスプリング128が設けてあり、プ
レート108が流入口102方向へ走行し扇形ギア125がラッ
ク127と噛合うと、これが第3図で右方向に回転し、こ
れに噛合したピニオン126が左回転し、スプリング128に
抗してプレート108を左旋回させて倒伏させる。この状
態でプレート108の背面128は底面ガイド板120と面一と
なって後述する紙幣のブロック搬送のガイドとなる。
フロントサポートの構造 第2図において右端の入金紙幣を保管するフロントサポ
ート109は第4図の構造になっている。前述の経路47か
ら第2図の無端ベルト115で搬送されてきた紙幣は羽根
車107の条間に進入、保持されて収納枠100の底面ガイド
120に突き当たるまで送られ、このガイド上に起立して
整列し、次の羽根がこれを前方に押込むが、収納紙幣の
量が増えるに従って、紙幣の最前列を支持しているフロ
ントサポート109も徐々に前進(歩進)する必要と同時
に紙幣束を流出口101側に移送シフトする必要がある。
そこで図示のフロントサポート109は軸状ステム129(第
5図)に嵌合支持された左右往復動自在のキャリッジ13
0に軸承してあり、このフロントサポート109は下位側の
第1フロントサポート109aと上位側の第2のフロントサ
ポート109bとで紙幣束前面の上下を支持するよう分離し
た2つのアーム状部材で構成してある。この第1と第2
のフロントサポート109a,109bは基端部を軸131(第4
図)でキャリッジ130に揺動自在に軸承してあり、紙幣
の前面上下を当接保持し上方に回転して紙幣から離脱す
るようになっている。
第1のサポート109aは左右のアームに左右分離した紙幣
保持レバー132が延設してあり、紙幣の左右と当接して
支持する。図示のものはこのレバー132に紙幣表面に沿
って転動するローラ132aが遊嵌してあると共に、紙幣の
下端部を支持する垂下片132bが同様にレバーに遊嵌して
ある。この垂下片132bには第4図の姿勢を保持するバネ
133が懸けてあり、紙幣下端部が折れ曲るのを防止して
いる。
一方、第2のサポート109bは第1のサポートと同様に左
右のアームにレバー134が設けてあり、このレバーに紙
幣表面に沿って転動自在の軸カラーから構成したローラ
135が遊嵌してある。
フロントサポートの規則 上記構成のフロントサポート109は第2図に示す領域l2
間で経路47から送られて来る紙幣を立位状態で保持し、
領域l3間で紙幣をブロック搬送し、領域l1間で前述のバ
ックアッププレート108に引き渡し、その後右端部に復
帰して次に流入して来る紙幣を保持する。そのため、フ
ロントサポート109は領域l2間では集積する紙幣量に応
じて歩進運動し、領域l3間では後述するリアーサポート
111と共に紙幣を立位状態で支持してブロック搬送し、
領域l1間では紙幣から離脱してバックアッププレート10
8に引き渡し、再び右端部に復帰して領域l2間で次に流
入してくる紙幣を保持する。そのためフロントサポート
109を軸承するキャリッジ130には第5図に示す右端側の
ホームポジションに付勢するスプリング136と、領域l2
間で歩進しながらその位置を保持させるラチェットロッ
ク機構137aと、領域l1間で付勢スプリング136の復帰力
を殺して後述するリアーサポート111と前述のバックア
ッププレート108との入れ換えを行なわせるためその位
置を保持させるラチェットロック機構137bと、領域l1
でフロントサポート109を最前列の紙幣から離脱させる
解除手段138(第4図)とを備えてある。
第5図に示すように付勢スプリング136の一端をフロン
トサポート109のキャリッジ130に、他端を後述するリア
ーサポート111の駆動用プーリと同軸のプーリ131に巻回
固定してある。従ってフロントサポート109はそのキャ
リッジ130と一体に常にこの付勢スプリング136で右端の
ホームポジション位置に付勢されるが、リアーサポート
111に対応して回転するプーリ131に基端部が巻回された
スプリング136は領域l3の区間でほぼ均一な引張り力が
作用するようプーリ131の回転に伴なってその全長が伸
縮することとなる。そしてフロントサポート109のキャ
リッジ130にはラチェットホイール139とラチェット爪14
0が取付けてあり、このホイール139と一体同軸のホイー
ル139aが噛合するラック141が領域l2と領域l1に対応し
て設けてあり、領域l3に対応する部位には設けてない。
ラチェット機構は第5図でラチェットホイール139の左
回転は許容するが右回転は許容せず、付勢スプリング13
6の復帰力(ラチェットホイール139の右回転)に抗して
キャリッジ130の位置を保持するように構成されてい
る。なお、図示のラック141は鎖線で示すように手動レ
バー142でホイール139aから噛合解除することができ
る。これは紙詰りなどでフロントサポート109を左側に
移動したとき、その位置にロックされるため、右側のホ
ームポジションに復帰させることができなくなる。そこ
で手動レバー142でロック(ラチェット噛合)を解除し
付勢スプリング136で復帰させる。
一方、フロントサポート109aにはピン143が第6図に示
すように突設してあり、このピン143に係合するカム板1
44がフレーム側に固定してあり、このピン143がカム板1
44の上面を滑動して復帰し、下面を滑動して前進するよ
うに規制する。このカム板144は領域l3に対応して設け
てある。従ってフロントサポート109は軸131を中心に上
方に回転自在であるが、ピン143がカム板144の下面と係
合して前進するときは、上方への回動が阻止され、紙幣
前面を支持しながら移動し(第6図(ロ))、第2図の
左端に紙幣を移動した後にピン143はカム板144の拘束を
解かれ上方への運動が許される。そこでこの左端には作
動ソレノイド145(第4図)に連結した解除手段138があ
り、この解除手段138を揺動させて第6図(ハ)の状態
から第6図(ニ)の状態に動作させれば解除手段138と
係合するピン143がカム板144の上面に沿う位置まで持ち
上げられる。
この時、第1のフロントサポート109aはこれに植設して
あるピン143が解除手段148で持ち上げられるから紙幣前
面から徐々に離れ、次いで第2のフロントサポート109b
を持ち上げるよう第2のサポート109bに係合する突起13
3bが第1のフロントサポート109aに設けてある。
更に第1,第2のサポート109a,109bが上方に持ち上げら
れると、ピン143がラチェット爪140(第5図参照)をホ
イール139から離脱させ、第1,第2のサポート109a,109b
は付勢スプリング136の働きで復帰方向に移動を開始
し、ピン143がカム板144の上面に乗上げてこれに規制さ
れ、第1,第2のフロントサポート109a,109bは上方に持
ち上げられたままの状態で復帰する。フロントサポート
109が右端のホームポジションに戻ると、ピン143がカム
板144の上面から外れ、その自重で第1,第2のフロント
サポート109a,109bは第6図(イ)の状態に復帰する。
リアーサポートの構造 上記構造のフロントサポート109とともに紙幣束を前後
から拘束して所定位置に搬送するリアーサポート111
は、第5図に示すように紙幣束の左右に一対設けられ、
それぞれ搬送方向に配置されたステム150,151に摺動自
在に嵌合され、同じくステム150,151と平行して走行す
るタイミングベルト152,153に固定してあり、このベル
ト152,153は同一の駆動軸154のプーリーに懸けられ、正
逆転モーター155に連結されている。そして駆動軸154の
右回転で図示左側に走行して紙幣の束を搬送し、逆に左
回転で右側のホームポジションに復帰するようになって
いる。
動作説明 第1図において先に説明したように、リサイクルスタッ
カー9,11と接客口4との間では紙幣の入金処理および出
金処理が鑑別部5を介して繰り返されることとなるが、
リサイクルスタッカー9,11は払戻しの紙幣束と、入金さ
れた預金紙幣とを左右に区別したブロック毎に保管して
あり、左側の払戻し用紙幣が少なくなったとき、および
収納されている全紙幣を金庫15に回収するときには、右
側の預金紙幣ブロックから左側の払戻し用繰出口101側
に向けてブロック搬送する。
その搬送指示は鑑別部5で流出紙幣と流入紙幣とを金種
別にカウントして、内部に保管されている紙幣を中央処
理装置で管理し、ATMに指示するようになっている。
この指示があると、リアーサポート111の駆動用の正逆
転モーター155が繰出方向である第5図の右側に駆動軸1
54を回転させる。するとリアーサポート111は第2図の
左側に走行し、ストッパー110を押し下げて紙幣束の背
面に当接し、これを押し進める。するとフロントサポー
ト109も同様に左側に押し出され、紙幣束を挟んで支持
しながら搬送する。
紙幣束がキックローラ103に接する所定位置まで到達す
ると、フロントサポート109のリミットスイッチPR14
(第5図に検知位置を示す)がこれを検知し、モーター
155を停止すると同時にロータリソレノイド145を作動さ
せ、解除手段138を第4図時計方向に回転させる。する
とフロントサポート109のピン143が蹴り上げられ軸131
を中心にサポート109は上方に跳ね上げられ紙幣束の最
前列から離脱する。
この後、正逆転モータ155を逆回転させると、リアーサ
ポート111はホームポジション位置に復帰動作を開始
し、フロントサポート109はピン143がカム板144上に乗
りスプリング136の付勢力でホームポジション位置に戻
る。
本実施例は上述のフロントサポート109を紙幣搬送方向
の前面上部を支持する第2のフロントサポート109bに固
設されたレバー部材134に遊嵌されたローラ135と、紙幣
の前面下部を支持する第1のフロントサポート109aに固
設されたレバー132のローラ132aで2つ以上に分離して
設けると共に、この第1,第2のフロントサポート109a,1
09bを紙幣束と係合する第6図(イ),(ロ),(ハ)
の動作位置と、非係合の第6図(ニ)の解除位置との間
で移動自在、(図示のものは軸131でキャリッジ130に軸
承してある)に取付ける。
そしてこの第1,第2のフロントサポート109a,109bの少
なくとも一方に作動手段(図示実施例のロータリソレノ
イド145、解除手段138)を第1、第2のフロントサポー
ト109a,109bの一方が動作位置(紙幣の前面を支持)か
ら解除位置に移動開始(図示のサポート109a)したの
ち、他方が動作位置から解除位置に移動開始(図示のサ
ポート109b)するようにしたものである。図示実施例の
ものは、第1のフロントサポート109aの運動軌跡中に第
2のフロントサポート109bを配置し作動手段(前記解除
手段138)で第1のフロントサポート109aを移動開始し
てのち、少し遅れて第2のフロントサポート109bが移動
開始するようにしてある。
〔発明の効果〕
本発明は、紙葉束の搬送方向前面を支持するフロントサ
ポートが搬送過程では確実に紙葉を拘束保持し、目的位
置に搬送したのちは、紙葉の整列を乱すことなくこれか
ら離脱でき安定した装置の運転が期待できる。
特に紙葉束からの離脱の際にはまず第1のフロントサポ
ートが紙葉束から離れ、この時は第2のフロントサポー
トは紙葉束を保持しており、続いて第2のフロントサポ
ートが紙葉束から離脱してスムーズかつそっと紙葉束か
ら離れる運動によって最前列の紙葉の姿勢を崩すことが
なく続行する処理動作に支障をおよぼす恐れがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるATMの全体構成図、第
2図は第1図に示すリサイクルスタッカー9の正面図、
第3図は第2図に示すバックアッププレート108の関係
部分の正面図、第4図は第1図に示すフロントサポート
109の関係部の斜視図、第5図はフロントサポート109を
軸承するキャリッジ130の移動機構を示す斜視図、第6
図(イ)〜(ニ)はフロントサポート109を動作順に示
す正面図である。 3……接客部、5……鑑別部、7……表裏揃え部、9,11
……リサイクルスタッカー、13……取忘れリジェクトボ
ックス、15……精査補充金庫、108……バックアッププ
レート、109……フロントサポート、111……リアーサポ
ート。
フロントページの続き (72)発明者 坂本 正美 山梨県甲府市丸の内1丁目17番14号 甲府 日本電気株式会社内 (72)発明者 百田 義人 山梨県甲府市山宮町3167番地 日本精密工 業株式会社内 (72)発明者 浅尾 雄介 山梨県甲府市山宮町3167番地 日本精密工 業株式会社内 (72)発明者 相山 哲也 山梨県甲府市山宮町3167番地 日本精密工 業株式会社内 審査官 一色 貞好 (56)参考文献 特開 昭63−60823(JP,A) 実開 昭61−56359(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙葉束の底面を支持するガイド体と、前面
    を支持するフロントサポートと背面を支持するリアーサ
    ポートとで前記紙葉束を立位状態で支持すると共に、こ
    のフロントサポートとリアーサポートとの前進移動によ
    って前記紙葉束を前記ガイド体に沿って移送する紙葉類
    のブロック搬送装置において、 前記フロントサポートをそれぞれが前記紙葉束の前面の
    下部および上部を支持する第1および第2のフロントサ
    ポートで構成し、前記ガイド体に沿った方向に移動し前
    記第1および第2のフロントサポートを軸承するキャリ
    ッジと、前記ガイド体に沿った方向に固定して設けられ
    たカム板と、前記第1のフロントサポートに設けられ前
    記フロントサポートが前記前進移動と反対の向きに後退
    移動する時は前記カム板の上面に沿って前記第1のフロ
    ントサポートを持ち上げた状態で移動し前記フロントサ
    ポートが移動範囲の後端まで後退した時に前記カム板の
    後端から外れて下側に落ち前記フロントサポートが前記
    前進移動する時は前記カム板の下側を通るピンと、前記
    フロントサポートが移動範囲の前端に移動した時に前記
    ピンを前記カム板の下側から上面まで持ち上げて前記第
    1のフロントサポートを上向きに回動させる解除手段
    と、前記第1のフロントサポートに設けられ前記第1の
    フロントサポートの上向きの回動に従って前記第2のフ
    ロントサポートを上向きに回動させる突起とを含み、 前記第1および第2のフロントサポートは前記前進移動
    の時に前記紙葉束の前面を押して支持し、前記フロント
    サポートの移動範囲の前端で前記第1のフロントサポー
    トが前記紙葉束の支持を解除した直後に前記第2のフロ
    ントサポートが前記紙葉束の支持を解除することを特徴
    とする紙葉類のブロック搬送装置。
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