JPH0758299B2 - 衛生洗浄装置における瞬間停電の検出方法 - Google Patents

衛生洗浄装置における瞬間停電の検出方法

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JPH0758299B2
JPH0758299B2 JP2096329A JP9632990A JPH0758299B2 JP H0758299 B2 JPH0758299 B2 JP H0758299B2 JP 2096329 A JP2096329 A JP 2096329A JP 9632990 A JP9632990 A JP 9632990A JP H0758299 B2 JPH0758299 B2 JP H0758299B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、肛門洗浄及びビデ洗浄時に温水を吐出するた
めの温水タンクを備え、特に節電のために温水タイマー
を備えた装置の安全駆動技術に係る衛生洗浄装置におけ
る瞬間停電の検出方法に関するものである。
〔従来の技術〕
肛門洗浄及びビデ洗浄等の温水洗浄機能を持った衛生洗
浄装置では、吐出する温水の温度を所定の範囲に維持し
ているが、殆ど使用しなくなる夜間等において温水ヒー
タの通電をOFFにし、節電する機能を有するこの種の装
置では、時刻によって制御するための基本的なタイマー
が必要となるものである。したがって、使用者は予め
「現在時刻」、「入時刻」及び「切時刻」を温水タイマ
ーに記憶させておき、タンク内の温水を管理する必要が
あり、特に「現在時刻」は一度セットするだけで変更を
必要としないものであるが、瞬間的な停電や使用者によ
る漏電ブレーカの動作テスト(取扱説明書には、漏電ブ
レーカは1ケ月に一度の頻度でテストを行うように記載
してある。)によって電源電圧が一時的にゼロになって
しまい、タイマー部の電源がOFFして再度前記「現在時
刻」、「入時刻」及び「切時刻」の設定を行わなければ
ならなくなる。
このため、従来の衛生洗浄装置ではこれに対処するため
に、一時的に電源電圧が降下した場合でも温水タイマー
の電源を維持するようにバックアップ電源を備えると共
に、停電時に通常使用している回路電源からバックアッ
プ電源に切り替わる構造を有している。そして該バック
アップ電源に切り替わる切替方法は、DC電源電圧が規定
の電圧まで降下した時にリセット信号を出力するように
したICから成る停電検出手段を利用したものが殆どであ
り、第3図にタイムチャートで示すように、一般に市販
品のICでは検出レベルは通常電圧が5Vのとき4.25V程度
であり、4.5V以上のものは開発されていないのが実情で
ある。これは、該ICが中央制御装置の動作電圧以下に電
源電圧がなったとき、該中央制御装置の暴走を防止する
目的で設けられており、前記バックアップ電源の切替を
目的としていないことに起因している。
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、該ICが検出したときにはバックアップ電源
も4.25Vまで回路電圧が降下しており、中央制御装置の
最低動作電圧が約3.8Vであるからそれだけバックアップ
時間が短縮されてしまい、充分なバックアップ機能を果
たさなくなるという問題を有していた。
本発明は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、電
源の瞬間的停電をできるだけ早く検知し、電源電圧が比
較的高いうちに中央制御装置の電源をバックアップ電源
と切り替えることができて、バックアップ時間を長くす
ることができる衛生洗浄装置における瞬間停電の検出方
法を提唱することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係る衛生洗浄装置
における瞬間停電の検出方法は、肛門洗浄及びビデ洗浄
等の温水洗浄機能を制御する温水タイマーを備えた衛生
洗浄装置の商用電源のサイクルを該商用電源のゼロ電圧
と同期させることによってゼロクロス信号を発生させ、
このゼロクロス信号が所定数欠如すると、ゼロクロス信
号消滅検知手段が停電信号発生手段に出力し、この出力
によってタイマー中央制御装置を低消費電力のバックア
ップモードにセットすると共に、バックアップ電源切替
手段がスイッチを作動させて回路電源からバックアップ
電源に接続を切り替えることを要旨とするものである。
また、前記ゼロクロス信号が所定数欠如したときから一
定の時間経過を経て停電として検出してもよい。
〔作用〕
上記構成によれば、商用電源が停電したとき、ゼロクロ
ス信号発生回路のゼロクロス信号が停止する。このと
き、ゼロクロス信号が所定数欠如すると、ゼロクロス信
号消滅検知手段が停電信号発生手段に出力する。この出
力によってタイマー中央制御装置に低消費電力のバック
アップモードにセットすると同時に、前記停電信号発生
手段はバックアップ電源切替手段がスイッチを作動させ
て回路電源からバックアップ電源に接続を切り替えるた
め、停電から「停電検出」までの時間が短縮され、回路
電源の電圧降下が大きくならないうちにバックアップ電
源に切り替えられるため、バックアップ電源の作動時間
が大幅に増大する。
また、市販品の停電検出用ICは、本来の用途である制御
装置の暴走を防止する目的として、停電検出手段及びタ
イマー中央制御装置低手段として用いることが可能であ
る。これは、タイマー中央制御装置が低電圧に起因して
暴走し、危険な状態に陥る可能性があることに鑑み、事
前に該タイマー中央制御装置を停止する安全装置として
機能させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る衛生洗浄装置における瞬間停電の検
出方法の一実施例を第1図及び第2図に従って説明す
る。
第1図は、本発明に係る衛生洗浄装置における瞬間停電
の検出方法を実施するためのバックアップ電源回路切替
制御装置を示すブロックダイヤグラムであり、1は、肛
門洗浄及びビデ洗浄等の温水洗浄機能を有する衛生洗浄
装置であって、吐出する温水の温度を所定の範囲に維持
すると共に、例えば夜間等において温水ヒータの通電を
OFFに制御する節電のための温水タイマーを具備した衛
生洗浄装置に印加した商用電源(交流100V)である。該
商用電源1は、装置の電源回路2に入力され、所定電圧
の直流に変換された後、回路電源3とバックアップ電源
4に入力する。該回路電源3とバックアップ電源4は、
それぞれバックアップ電源切替手段5によって切替作動
する切替スイッチ6を介してタイマー中央制御装置7と
接続してあり、選択的に電源を切り替える構造に成って
いる。
また、8は回路電源3のDC電源電圧が規定の電圧まで降
下したときに、後段に接続したタイマー中央制御装置停
止手段12を介してリセット信号をタイマー中央制御装置
7に出力するようにしたICから成る停電検出手段であ
り、低電圧に起因するタイマー中央制御装置7の暴走を
未然に防止するため、タイマー中央制御装置停止手段12
を動作させる機能を有するものである。前記商用電源1
は、各サイクルのゼロ値を検知し、パルス信号を後段の
ゼロクロス信号消滅検知手段11に印加するゼロクロス信
号発生手段10に入力してあり、ゼロクロス信号消滅検知
手段11は、ゼロクロス信号が一定数欠如するとこれを検
知して前記停電信号発生手段9に出力すると同時に、
「現在時刻」、「入時刻」及び「切時刻」の退避を行
い、停電復帰後はこれを基に時計及びタイマー機能を再
起動させる。
上記衛生洗浄装置における瞬間停電の検出方法では、第
2図のタイムチャートに示すように、作動するものであ
り、商用電源1が何らかの原因で瞬間的に停電したと
き、ゼロクロス信号発生手段10のゼロクロス信号(パル
ス)が停止する。このとき、該ゼロクロス信号が所定数
(3〜4個)欠如すると、ゼロクロス信号消滅検知手段
11が前記停電信号発生手段9に出力する。この出力によ
って停電信号発生手段9は、バックアップ電源切替手段
5が切替スイッチ6を作動して回路電源3からバックア
ップ電源4に接続を切り替え、タイマー中央制御装置7
の連続作動を可能とする。この時の回路電源3は、約4.
8Vであり、4.8V時より切り替え可能である。
したがって、本発明の衛生洗浄装置における瞬間停電の
検出方法によれば、停電からの「停電検出」までの時間
が短縮され、回路電源3の電圧降下が大きくならないう
ちにバックアップ電源に切り替えられるため、バックア
ップ電源の作動時間が大幅に増大し、バックアップ効果
が発揮され、度々「現在時刻」、「入時刻」及び「切時
刻」の設定が行わなくてもよい。
〔発明の効果〕
本発明に係る衛生洗浄装置における瞬間停電の検出方法
は、以上のように構成したから、バックアップ電源の作
動時間が長くなるため、一度設定したタイマーの設定を
変更しない限り再セットする必要がなく、「現在時
刻」、「入時刻」及び「切時刻」等の設定の手間を省く
ことができると共に、相対的にバックアップ電源の容量
の小型化が実現できる。
また、バックアップ中においても更にその電圧が降下
し、中央制御装置が正常に動作しなくなる電圧に成った
時点においては、その直前に中央制御装置を停止させる
安全機能を有する等の特徴を有するものであり、本発明
実施後の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る衛生洗浄装置における瞬間停電の
検出方法を実現するための構成を示すブロックダイヤグ
ラム、 第2図は同装置の制御方法を示すタイムチャート、 第3図は従来装置の制御方法を示すタイムチャートであ
る。 1……商用電源、2……電源回路 3……回路電源、4……バックアップ電源 5……バックアップ電源切替手段 6……切替スイッチ 7……タイマー中央制御装置 8……停電検出手段、9……停電信号発生手段 10……ゼロクロス信号発生手段 11……ゼロクロス信号消滅検知手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−129581(JP,A) 特開 平1−210869(JP,A) 特開 昭61−75140(JP,A) 特開 昭59−10638(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】肛門洗浄及びビデ洗浄等の温水洗浄機能を
    制御する温水タイマーを備えた衛生洗浄装置の商用電源
    のサイクルを該商用電源のゼロ電圧と同期させることに
    よってゼロクロス信号を発生させ、 このゼロクロス信号が所定数欠如すると、ゼロクロス信
    号消滅検知手段が停電信号発生手段に出力し、 この出力によってタイマー中央制御装置を低消費電力の
    バックアップモードにセットすると共に、バックアップ
    電源切替手段がスイッチを作動させて回路電源からバッ
    クアップ電源に接続を切り替えることを特徴とする衛生
    洗浄装置における瞬間停電の検出方法。
  2. 【請求項2】前記ゼロクロス信号が所定数欠如したとき
    から一定の時間経過を経て停電と検出することを特徴と
    する請求項1記載の衛生洗浄装置における瞬間停電の検
    出方法。
JP2096329A 1990-04-13 1990-04-13 衛生洗浄装置における瞬間停電の検出方法 Expired - Fee Related JPH0758299B2 (ja)

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JPH01210869A (ja) * 1988-02-18 1989-08-24 Tokyo Electric Co Ltd 停電検出回路

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