JPH0757505A - 車輌用前照灯の反射鏡 - Google Patents

車輌用前照灯の反射鏡

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JPH0757505A
JPH0757505A JP5213552A JP21355293A JPH0757505A JP H0757505 A JPH0757505 A JP H0757505A JP 5213552 A JP5213552 A JP 5213552A JP 21355293 A JP21355293 A JP 21355293A JP H0757505 A JPH0757505 A JP H0757505A
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cut line
small
small reflection
reflection area
reflecting mirror
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Norikazu Saitou
記一 斉藤
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    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/30Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by reflectors
    • F21S41/32Optical layout thereof
    • F21S41/33Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature
    • F21S41/334Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature the reflector consisting of patch like sectors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 すれ違いビームの配光パターンにおいて傾斜
カットラインの近辺に位置する部分を形成する際に、楕
円的放物面状をした小反射領域による投影パターンの配
置状態を精緻に制御する。 【構成】 傾斜カットライン近傍の部分の形成に寄与す
る反射領域2(6)を小反射領域SEG(6)、SEG
(6)、・・・により構成し、傾斜カットラインの下方
であって水平線近傍の部分の形成に寄与する小反射領域
SEG(3)を小反射領域SEG(3)、SEG
(3)、・・・により構成する。これらの小反射領域の
形状は楕円的放物面状をなしており、これらを基準面で
ある回転放物面に割り付けるに際して反射鏡の主光軸の
回りに回転させ、これによってそれぞれの投影パターン
を水平線に対して傾斜させる。その際の回転角を、小反
射領域SEG(6)に対しては一律にカットライン角と
し、小反射領域SEG(3)に対しては各小反射領域に
応じたカットライン角以下の角度とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、すれ違いビームの配光
パターンにおいて傾斜カットライン近傍の部分の形成に
寄与する反射領域に関して、より詳細な配光制御を行う
ことができるようにした新規な車輌用前照灯の反射鏡を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のスタイリングに関する空力学的
特性やデザイン上の要請等を受けて車体の流線形化が求
められるようになるに伴って、車体の前部を窄まった形
状とする、所謂スラントノーズ化に対応した前照灯の設
計が必要となってくる。
【0003】しかしながら、従来の車輌用前照灯の反射
鏡においてはすれ違いビームに特有のカットラインをも
つ配光パターンの形成にあたってアウターレンズのレン
ズステップの役割が配光制御機能上重要となるため、ア
ウターレンズの鉛直軸に対する傾斜角を大きくするのに
限界が生じ、スラント型灯具への対応に問題がある。
【0004】そこで、反射鏡の前方に配置される前面レ
ンズにレンズステップをなるべく形成しないで素通しレ
ンズかほとんど素通しに近いレンズを用いることができ
るような反射鏡が望まれている。
【0005】そのような反射鏡の一例として、反射面を
多数の小反射領域から構成し、反射面の配光制御機能に
よってすれ違いビームの配光パターン又はこれに酷似し
たパターンを形成することができるようにしたもの(所
謂マルチリフレクタ)が知られている。
【0006】図12はこのような反射鏡の一例aを示す
ものである。
【0007】図12(a)に示すように反射鏡aは、回
転放物面を基準面としてこれに多数の小反射面を割り付
けていくことによって小反射領域b、b・・・の集まり
として反射面が構成されており、各小反射領域b、b、
・・・の基本形状としては、双曲的放物面や楕円的放物
面、二葉双曲面等が用いられる。
【0008】反射面は配光制御機能上幾つかの反射領域
に区分されており、領域毎に光の拡散性や集光性を考慮
して小反射領域b、b、・・・の形状を規定し、各反射
領域の投影パターンを合成することによって規定の配光
パターン又はこれに酷似したパターンを作り出すことが
でき、これによって配光制御に関してアウターレンズの
レンズステップに依存する度合を低減することができ
る。
【0009】図12(b)は、すれ違いビームに係る配
光パターンにおいて水平線に対して所定の角度(カット
ライン角)をもって傾斜された傾斜カットラインの近辺
に向かう光を得るための領域(図12(a)の円内に示
す部分)を拡大して示すものである。
【0010】扇型状をした反射領域cは、傾斜カットラ
インの形成に関与する部分であり、該反射領域cを構成
する小反射領域b_c、b_c、・・・はその形状が2
葉双曲面状をなしている。
【0011】また、反射領域cの直ぐ上に位置する反射
領域dは、傾斜カットラインの下方に位置して水平方向
に拡散されたパターンの形成に関与する部分であり、該
反射領域dを構成する小反射領域b_d、b_d、・・
・はその形状が楕円的放物面状をなしている。
【0012】尚、すれ違いビーム用のフィラメントfは
図12(a)に示すようにその中心軸が紙面に垂直な方
向に延びるようにして配置されており、すれ違いビーム
の照射時にはフィラメントfの下方に設けられたシェー
ドgによってフィラメントfから反射面のうち反射領域
cより下の領域に向かう光が遮られるようになってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た反射鏡aにあっては、小反射領域b、b、・・・に関
して配置上の自由度が低く、図12(a)に示すように
反射領域cを除く領域については小反射領域が正面から
見て格子状に区分けされており、また、反射領域cにつ
いては光軸に関して同心円状に小反射領域が区分けされ
ているため、配光パターンにおいて水平線(「H−H」
と記す。)に対して所定の角度をもって傾斜された傾斜
カットライン近傍の部分に関する光度を配光規格に適合
するように制御するのに困難を伴うという問題がある。
【0014】即ち、反射領域cによる投影パターンh
は、図13(a)に示すように、鉛直線(「V−V」と
記す。)の右側に位置する傾斜カットラインの形成に寄
与するが、反射領域cを構成する小反射領域b_c、b
_c、・・・の形状から明らかなようにパターンの拡が
り方向(同図に矢印i、i、・・・で示す。)が傾斜カ
ットラインと水平カットラインとの交点jを中心とする
放射方向となるため、投影パターンhの交点j寄りの一
端部が交点jに近づくにつれて先細りとなってしまい配
光パターンの中心光度を確保するのに十分な光を得るこ
とができないという不都合がある。
【0015】また、反射領域dによる投影パターンk
は、図13(b)に示すように、傾斜カットラインの下
方であって鉛直線V−Vの右側に位置するとともに水平
線H−Hに沿ってその直ぐ下に位置するため、上記の投
影パターンhとの間に隙間l(つまり、暗部)が生じる
という不都合がある。例えば、欧州配光では破線mで示
す水平カットラインの延長線上に規格で定められた検出
点P(所謂75R)があるが、投影パターンkが検出点
Pにかかるように配置されないため、当該検出点Pで規
定の光量を得ることが難しい。
【0016】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明車輌用前
照灯の反射鏡の第1のものは、上記した課題を解決する
ために、すれ違いビームの配光パターンを形成すること
ができる車輌用前照灯の反射鏡において、水平線に対し
て所定のカットライン角をもって傾斜された傾斜カット
ライン近傍の部分の形成に寄与する反射領域が楕円的放
物面状をなした複数の小反射領域から構成されるととも
に、該小反射領域が楕円的放物面を反射鏡の主光軸の回
りにカットライン角をもって回転させた面として形成さ
れたものである。
【0017】また、本発明車輌用前照灯の反射鏡の第2
のものは、上記した課題を解決するために、すれ違いビ
ームの配光パターンを形成することができる車輌用前照
灯の反射鏡において、水平線に対して所定のカットライ
ン角をもって傾斜された傾斜カットラインの下方であっ
て水平線の近傍に位置する部分の形成に寄与する反射領
域が楕円的放物面状をなした複数の小反射領域から構成
されるとともに、該小反射領域が楕円的放物面を反射鏡
の主光軸の回りにカットライン角以下の任意の回転角を
もって回転させた面として形成されたものである。
【0018】
【作用】本発明車輌用前照灯の反射鏡の第1のものによ
れば、傾斜カットライン近傍の部分の形成に寄与する反
射領域を構成する楕円的放物面状の小反射領域が、楕円
的放物面を反射鏡の主光軸の回りに所定の角度をもって
回転させた面として形成されているため、該反射領域に
よる投影パターンが水平線に対して傾斜されるととも
に、その拡がり方向が投影パターンの傾斜方向に平行な
方向となる。
【0019】よって、投影パターンの一端部が水平カッ
トラインと傾斜カットラインとの交点に近づくにつれて
先細りとなることはなく、この部分を配光パターンの光
度中心部の形成に寄与する光として利用することができ
る。
【0020】また、本発明車輌用前照灯の反射鏡の第2
のものによれば、傾斜カットラインの下方であって水平
線の近傍に位置する部分の形成に寄与する反射領域を構
成する楕円的放物面状の小反射領域が、楕円的放物面を
反射鏡の主光軸の回りにカットライン角以下の任意の角
度をもって各別に回転させた面として形成されているた
め、反射領域による投影パターンが水平線に対して傾斜
されるとともに、傾斜カットライン近傍の部分に隣接し
てその直下に略平行に並んで配置される。
【0021】よって、当該投影パターンをこれと傾斜カ
ットライン近傍の部分との間に隙間ができないように配
置することができる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明車輌用前照灯の反射鏡を図示
した実施例に従って説明する。尚、図示した実施例は本
発明を正面形状が略円形をした反射鏡に適用した例を示
すものである。
【0023】図1は反射鏡1についての配光制御区分を
示す正面図であり、反射面2は全部で6個の反射領域
(これらを2(i)で表わす。但し、「i」は各領域を
区別するための識別符号であり、1から6までの整数値
をとる。)から構成されている。
【0024】尚、上記反射鏡1に関する座標系について
は図1において反射面2の中心部を通って紙面に垂直な
方向に延びる軸をx軸とし、これに直交し、かつ、水平
方向に延びる軸をy軸とし、上下方向に延びる軸をz軸
としており、反射面2の中央には上記直交座標系の原点
Oを中心とする円形の電球取付孔2aが形成されてい
る。
【0025】また、すれ違いビーム用フィラメント3は
その中心軸がx軸に沿って配置されており、その略下側
半分はシェード4によって覆われている。
【0026】反射領域2(1)は電球取付孔2aの上下
に位置しており、y−z平面の第1象限、第2象限の大
半部を占め、第3象限、第4象限ではz軸寄りの部分を
占めている。
【0027】そして、図2に示すように、反射領域2
(1)は双曲的放物面状をした多数の小反射領域SEG
(1)、SEG(1)、・・・から構成されており、こ
れらの小反射領域は反射鏡1の正面から見たときに格子
状に区分けされている。
【0028】y−z平面の第2、第3象限において反射
領域2(1)の左側に隣接した反射領域2(2)、y−
z平面の第1象限において反射領域2(1)の右側に隣
接した反射領域2(3)、y−z平面の第4象限におい
てx−y平面の直下で電球取付孔2aに隣接した小領域
2(4)、y−z平面の第4象限において反射領域2
(1)の右側に隣接した反射領域2(5)はいずれもこ
れらを構成する小反射領域SEG(i)(i=2,3,
4,5)が楕円的放物面状をなしている。
【0029】y−z平面の第4象限においてx−y平面
の直下に位置する扇型の領域2(6)は、図2に示すよ
うに、小反射領域SEG(6)、SEG(6)、・・・
から構成されている。
【0030】反射領域2(6)はすれ違いビームの配光
パターンにおいて傾斜カットライン近傍の部分の形成に
寄与し、また、反射領域2(3)のうち反射領域2
(6)に隣接する部分は傾斜カットラインの下側に位置
する部分の形成に寄与する。
【0031】図3は反射領域2(3)を構成する小反射
領域SEG(3)、SEG(3)、・・・とこれに連続
される反射領域2(6)を構成する小反射領域SEG
(6)、SEG(6)、・・・だけを取り出してこれら
を拡大して示すものである。
【0032】小反射領域SEG(3)、SEG(3)、
・・・及び小反射領域SEG(6)、SEG(6)、・
・・は楕円的放物面を光軸(x軸)の回りに所定の回転
角をもってを回転させた形状を有している。
【0033】図4は楕円的放物面の形状的特徴を示すも
のであり、水平、垂直断面での形状はいずれも放物線状
をなしている。即ち、原点での法線方向に延びる軸をX
軸、水平方向に延びる軸をY軸、鉛直方向に延びる軸を
Z軸に選んだ座標系を設定した時に、水平、垂直断面に
おける放物線はいずれもX軸の正方向に凹の形状を有し
ている。
【0034】小反射領域SEG(6)、SEG(6)、
・・・は、これらを基準面である回転放物面に割り付け
るにあたって、Y、Z軸がそれぞれy、z軸に平行に延
びるように楕円的放物面を基準面に貼り付けるのではな
く、図5に概念的に示すように、楕円的放物面をカット
ライン角(これを「θcl」と記す。)に相当する角度
をもってx軸の回りに回転させてから基準面に貼り付け
ることによって構成されている。
【0035】図6は小反射領域SEG(6)について楕
円的放物面に係るx軸回りの回転操作と投影パターンの
配置との関係を概略的に示すものであり、(a)は回転
操作を施こさない場合の楕円的放物面状の小反射領域と
その前方に配置されたスクリーンSCN上に映し出され
る投影パターンとの関係を示し、また、(b)は回転操
作を施した場合の楕円的放物面状の小反射領域とその前
方に配置されたスクリーンSCN上に映し出される投影
パターンとの関係を示している。
【0036】図6(a)に示すように小反射領域5はそ
の正面形状が矩形状をなすとともに、図4に示したよう
に設定される座標軸Y、Zのそれぞれが反射鏡1に設定
された座標軸y、zに対して正面から見たときにそれぞ
れ平行となるように基準面に貼り付けられるため、その
投影パターン6は水平方向に拡がったパターンとなる。
【0037】これに対して、図6(b)に示すように基
本となる楕円的放物面を反射鏡1の光軸(x軸)に関し
て時計回り方向にカットライン角θclだけ回転させる
ことで得られる小反射領域7によれば、長手方向に延び
る中心軸が水平方向に対してカットライン角θclの角
度をもって傾斜した投影パターン8が得られることにな
る。
【0038】つまり、楕円的放物面に対するx軸回りの
回転操作は、小反射領域7の中心点での回転操作とy−
z平面内での並進操作とを含んでいるため、これらに対
応するパターンの挙動が投影パターン8の配置状態に反
映されることになる。
【0039】図7は反射領域2(6)による投影パター
ン9を概略的に示すものである。
【0040】投影パターン9における左下がりの部分が
鉛直線V−Vを越えてその左側に及んでおり、この部分
がすれ違いビームの配光パターンにおける光度中心部の
形成に寄与する光となる。尚、図6(b)におけるスク
リーンSCN上の水平線と図7の水平線H−Hとが一致
していないが、両者は前照灯に係るエイミング調整によ
り最終的に一致するものである。
【0041】反射領域2(6)はこれを構成する小反射
領域SEG(6)、SEG(6)、・・・の形成の仕方
から分かるように反射鏡1の正面からみたときに隣接す
る小反射領域の境界線がy軸又はz軸に対して傾斜して
おり(図3参照。)、この点は反射領域2(2)、2
(3)、2(4)、2(5)を構成する小反射領域の境
界線が反射鏡1の正面からみたときにy軸又はz軸に平
行に延びているのとは異なる形状的特徴である。
【0042】次に、反射領域2(3)を構成する小反射
領域SEG(3)、SEG(3)、・・・の形状につい
て説明する。
【0043】小反射領域SEG(3)、SEG(3)、
・・・は楕円的放物面状をなしており、これを基準面で
ある回転放物面に割り付けるにあたっては、図8に概念
的に示すように、各反射領域に応じた回転角(これを
「θ」と記す。但し、0<θ≦θclである。)をもっ
て光軸(x軸)の回りに回転させてから基準面に貼り付
けることによって構成されている。
【0044】図9は小反射領域SEG(3)について楕
円的放物面に係るx軸回りの回転操作と投影パターンの
配置との関係を概略的に示すものであり、(a)は回転
操作を施こさない場合の楕円的放物面状の小反射領域と
その前方に配置されたスクリーンSCN上に映し出され
る投影パターンとの関係を示し、また、(b)は回転操
作を施した場合の楕円的放物面状の小反射領域とその前
方に配置されたスクリーンSCN上に映し出される投影
パターンとの関係を示している。
【0045】図9(a)に示すように、小反射領域10
はその正面形状が矩形状をなすとともに、図4に示した
ように、設定される座標軸Y、Zが反射鏡1に設定され
た座標軸y、zに対して正面から見たときにそれぞれ平
行となるように基準面に貼り付けられるため、その投影
パターン11は水平方向に拡がったパターンとなる。
【0046】これに対して、図9(b)に示すように、
楕円的放物面を反射鏡1の光軸(x軸)に関して時計回
り方向に回転角θだけ回転させることで得られる小反射
領域12によれば、長手方向に延びる中心軸が水平方向
に対して回転角θだけ傾斜した投影パターン13が得ら
れることになる。
【0047】そして、各小反射領域に対する回転角θは
x軸から離れた反射領域程大きくなる傾向を有する。
【0048】即ち、図10に示すように、小反射領域S
EG(3)、SEG(3)、・・・のうちx軸に最も近
いものをSEG(3a)とし、x軸からから遠ざかるに
つれてSEG(3b)、SEG(3c)、・・・として
特定するするとともに、これらの小反射領域に対する回
転角をそれぞれθa、θb、θc、・・・とすると、θ
a<θb<θb<・・・という関係が成立している(図
10の矢印Iは回転角θが増加する方向を示す。)。
【0049】図11は小反射領域SEG(3)による投
影パターン14を概略的に示すものである。
【0050】右上がりに傾斜した投影パターン14は鉛
直線V−Vに跨るようにしてその右側に位置するととも
に、前記した反射領域2(6)の投影パターン9の直下
においてこれに対して略平行に並ぶように配置されたパ
ターンとなるため、投影パターン9と投影パターン14
との間に光量分布に関する隙間(暗部)が生じないよう
にすることができ、投影パターン14が欧州配光に係る
検出点P(所謂75R)にかかるようにその配置状態を
小反射領域毎の回転角θの設定により自由に制御するこ
とができる。
【0051】尚、反射領域2(3)はこれを構成する小
反射領域SEG(3)、SEG(3)、・・・の曲面形
成の仕方から分かるように、反射鏡1の正面からみたと
きに隣接する小反射領域の境界線がy軸又はz軸に対し
て傾斜しているという形状的特徴を有する(図3参
照。)。
【0052】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、すれ違いビームの配光パターンに
おいて傾斜カットライン近傍の部分や傾斜カットライン
の下方であって水平線の近傍に位置する部分を形成する
にあたって、楕円的放物面状をした小反射領域を反射鏡
の主光軸の回りに回転させるという新たな自由度を見い
出すことによって小反射領域の投影パターンの配置状態
を精緻に制御することができる。
【0053】即ち、本発明車輌用前照灯の反射鏡の第1
のものによれば、傾斜カットライン近傍の部分の形成に
寄与する反射領域を楕円的放物面状の小反射領域の集合
として構成し、該小反射領域が楕円的放物面を反射鏡の
主光軸の回りに所定の角度をもって回転させた面として
形成され、該反射領域による投影パターンが水平線に対
して傾斜されるとともに、その拡がり方向が投影パター
ンの傾斜方向に平行な方向となるので、投影パターンの
一端部が水平カットラインと傾斜カットラインとの交点
に近づくにつれて先細りとなることはなく、この部分を
配光パターンの光度中心部の形成に寄与する光として利
用することができる。
【0054】また、本発明車輌用前照灯の反射鏡の第2
のものによれば、傾斜カットラインの下方であって水平
線の近傍に位置する部分の形成に寄与する反射領域を楕
円的放物面状の小反射領域の集合として構成するととも
に、該小反射領域が楕円的放物面を反射鏡の主光軸の回
りにカットライン角以下の任意の角度をもって各別に回
転させた面として形成され、反射領域による投影パター
ンが水平線に対して傾斜されるとともに、傾斜カットラ
イン近傍の部分に隣接してその直下に略平行に配置され
るので、当該投影パターンと傾斜カットライン近傍の部
分との間に隙間が生じないような配置を採ることができ
る。
【0055】尚、上記実施例に示した反射鏡の領域区分
の仕方や数、形状等は本発明を実施するに当たっての具
体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによっ
て本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射鏡の配光制御区分を説明する
ための概略的な正面図である。
【図2】本発明に係る反射鏡の正面図である。
【図3】反射領域2(3)、2(6)の構成について説
明するために要部を拡大して示す図である。
【図4】楕円的放物面の形状を示す斜視図である。
【図5】小反射領域SEG(6)に関し光軸回りの回転
操作について説明するための図である。
【図6】反射領域2(6)を構成する小反射領域の曲面
形成について説明するための図であり、(a)は小反射
領域に対するx軸回りの回転操作を行わない場合の小反
射領域とその投影パターンとの関係を示す概略図、
(b)は小反射領域に対するx軸回りの回転操作を行っ
た場合の小反射領域とその投影パターンとの関係を示す
概略図である。
【図7】反射領域2(6)による投影パターンを概略的
に示す図である。
【図8】小反射領域SEG(3)に関し光軸回りの回転
操作について説明するための図である。
【図9】反射領域2(3)を構成する小反射領域の曲面
形成についての説明するための図であり、(a)は小反
射領域に対するx軸回りの回転操作を行わない場合の小
反射領域とその投影パターンとの関係を示す概略図、
(b)は小反射領域に対するx軸回りの回転操作を行っ
た場合の小反射領域とその投影パターンとの関係を示す
概略図である。
【図10】小反射領域SEG(3)に係る回転角θの大
きさについて説明するための図である。
【図11】反射領域2(3)による投影パターンを概略
的に示す図である。
【図12】従来の反射鏡の一例を示すものであり、
(a)は正面図、(b)は要部の拡大正面図である。
【図13】従来の問題点を説明するための図であり、
(a)は反射領域cによる投影パターンを概略的に示す
図、(b)は反射領域dによる投影パターンを概略的に
示す図である。
【符号の説明】
1 車輌用前照灯の反射鏡 2(3)、2(6) 反射領域 SEG(6) 小反射領域 SEG(3) 小反射領域 x 主光軸 θcl カットライン角 θ、θa、θb、θc 回転角

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すれ違いビームの配光パターンを形成す
    ることができる車輌用前照灯の反射鏡において、水平線
    に対して所定のカットライン角をもって傾斜された傾斜
    カットライン近傍の部分の形成に寄与する反射領域が楕
    円的放物面状をなした複数の小反射領域から構成される
    とともに、該小反射領域が楕円的放物面を反射鏡の主光
    軸の回りにカットライン角をもって回転させた面として
    形成されていることを特徴とする車輌用前照灯の反射
    鏡。
  2. 【請求項2】 すれ違いビームの配光パターンを形成す
    ることができる車輌用前照灯の反射鏡において、水平線
    に対して所定のカットライン角をもって傾斜された傾斜
    カットラインの下方であって水平線の近傍に位置する部
    分の形成に寄与する反射領域が楕円的放物面状をなした
    複数の小反射領域から構成されるとともに、該小反射領
    域が楕円的放物面を反射鏡の主光軸の回りにカットライ
    ン角以下の任意の回転角をもって回転させた面として形
    成されていることを特徴とする車輌用前照灯の反射鏡。
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