JP3185127B2 - 車輌用灯具 - Google Patents
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射鏡の反射面に
形成されるループ状の反射ステップによって反射鏡の前
方に投影される投影像の配置傾向と、反射鏡の前方に配
置される前面レンズに形成されるほぼ四角形状のレンズ
ステップの区分とを整合させるようにした車輌用灯具に
関するものである。
形成されるループ状の反射ステップによって反射鏡の前
方に投影される投影像の配置傾向と、反射鏡の前方に配
置される前面レンズに形成されるほぼ四角形状のレンズ
ステップの区分とを整合させるようにした車輌用灯具に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近時、自動車のスタイリングに関して空
力学特性やデザイン上の要請から車体形状に丸みが付け
られたり流線形状に近づけるための形状設計が行われる
ようになり、灯具の形状を車体の外形線に合うように湾
曲させたり、あるいは上下方向の傾斜をつけて設計する
必要性（所謂スラント化）が生じる傾向にある。
力学特性やデザイン上の要請から車体形状に丸みが付け
られたり流線形状に近づけるための形状設計が行われる
ようになり、灯具の形状を車体の外形線に合うように湾
曲させたり、あるいは上下方向の傾斜をつけて設計する
必要性（所謂スラント化）が生じる傾向にある。
【０００３】これに伴って反射鏡は、その反射面が車体
形状の影響を受けることになり、従来のように単一の回
転放物面等の典型的な面形状を固持する訳には行かなく
なり、非対称性を有する面形状が要求される。
形状の影響を受けることになり、従来のように単一の回
転放物面等の典型的な面形状を固持する訳には行かなく
なり、非対称性を有する面形状が要求される。
【０００４】また、反射鏡の前方に配置される前面レン
ズのスラント化に伴いこれまで前面レンズに課せられて
きた配光制御機能を反射鏡に転嫁する必要が生じて来る
ため、複数の回転放物面の組み合わせ、あるいは微小な
反射面の集合体として形成される所謂多重反射面として
反射面を構成する等の改良策が講じられている。
ズのスラント化に伴いこれまで前面レンズに課せられて
きた配光制御機能を反射鏡に転嫁する必要が生じて来る
ため、複数の回転放物面の組み合わせ、あるいは微小な
反射面の集合体として形成される所謂多重反射面として
反射面を構成する等の改良策が講じられている。
【０００５】例えば、特開平５−１８２５０５号公報に
示される反射鏡にあっては、その光軸回りに形成される
多重ループ状の反射ステップにより反射面が構成され
る。即ち、この種の反射鏡の反射面の形成に際しては、
先ず、反射面の基本面を自由曲面として作成し、基本面
に対し反射ステップを割り付ける際に、反射ステップ上
の反射点での微小反射面における接線ベクトルが、当該
反射点における微小反射面の法線ベクトルと、反射点に
おける基本面の接平面の法線ベクトルとの外積に一致す
るように反射ステップの各面を形成する。尚、反射ステ
ップの形成において基準となる閉曲線群の設定について
は、反射面の基本面上に基準線を設定し、該基準線に複
数の反射点を指定し、光源から反射点に向かう入射光が
当該点で反射した後に光軸に対して平行光線となるよう
に、反射の法則に従って当該点での微小反射面を求める
とともに、反射点における微小反射面の法線ベクトル
と、反射点における基本面の法線ベクトルとの外積とし
て計算されるベクトルを、反射ステップの形成の向きを
定める方向ベクトルとして採用して、光軸回りの複数の
反射点における該方向ベクトルを接線ベクトルとするス
プライン近似によって閉曲線を生成すれば、任意の反射
点においる閉曲線の集合として閉曲線群を得ることがで
きる。
示される反射鏡にあっては、その光軸回りに形成される
多重ループ状の反射ステップにより反射面が構成され
る。即ち、この種の反射鏡の反射面の形成に際しては、
先ず、反射面の基本面を自由曲面として作成し、基本面
に対し反射ステップを割り付ける際に、反射ステップ上
の反射点での微小反射面における接線ベクトルが、当該
反射点における微小反射面の法線ベクトルと、反射点に
おける基本面の接平面の法線ベクトルとの外積に一致す
るように反射ステップの各面を形成する。尚、反射ステ
ップの形成において基準となる閉曲線群の設定について
は、反射面の基本面上に基準線を設定し、該基準線に複
数の反射点を指定し、光源から反射点に向かう入射光が
当該点で反射した後に光軸に対して平行光線となるよう
に、反射の法則に従って当該点での微小反射面を求める
とともに、反射点における微小反射面の法線ベクトル
と、反射点における基本面の法線ベクトルとの外積とし
て計算されるベクトルを、反射ステップの形成の向きを
定める方向ベクトルとして採用して、光軸回りの複数の
反射点における該方向ベクトルを接線ベクトルとするス
プライン近似によって閉曲線を生成すれば、任意の反射
点においる閉曲線の集合として閉曲線群を得ることがで
きる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な反射鏡を用いた灯具にあっては、その前方に配置され
る前面レンズに形成されるレンズステップの区分と、反
射鏡の反射ステップによる光源の投影像の集合である投
影パターンとの間で整合をとる必要があるため、レンズ
ステップにおける光の制御が容易でなく、また、点灯時
に前面レンズから反射鏡を見た場合に灯具の見栄えが良
よくないという問題がある。
な反射鏡を用いた灯具にあっては、その前方に配置され
る前面レンズに形成されるレンズステップの区分と、反
射鏡の反射ステップによる光源の投影像の集合である投
影パターンとの間で整合をとる必要があるため、レンズ
ステップにおける光の制御が容易でなく、また、点灯時
に前面レンズから反射鏡を見た場合に灯具の見栄えが良
よくないという問題がある。
【０００７】上記の反射鏡にあっては、その主光軸が常
に閉曲線群の中心部を通るという設定下で閉曲線を主光
軸回りに指紋状に形成して、各閉曲線に沿って反射ステ
ップを割り付けているため、一の反射ステップ上に多数
の反射点を設定して、光源（電球のフィラメントの理想
形状を円柱状と仮定する。）の投影像について光線追跡
を行ってみると、各投影像の長手方向の軸が揃わずにほ
ぼ放射状に延びるように配置されることになる。
に閉曲線群の中心部を通るという設定下で閉曲線を主光
軸回りに指紋状に形成して、各閉曲線に沿って反射ステ
ップを割り付けているため、一の反射ステップ上に多数
の反射点を設定して、光源（電球のフィラメントの理想
形状を円柱状と仮定する。）の投影像について光線追跡
を行ってみると、各投影像の長手方向の軸が揃わずにほ
ぼ放射状に延びるように配置されることになる。
【０００８】よって、投影像の集合である投影パターン
が円形或は丸い形状となってしまい、これに適合するよ
うに前面レンズのレンズステップの形状設計を行う必要
があるため、設計に手間がかかることになる。
が円形或は丸い形状となってしまい、これに適合するよ
うに前面レンズのレンズステップの形状設計を行う必要
があるため、設計に手間がかかることになる。
【０００９】例えば、前面レンズを格子状に区分して各
区分領域に魚眼レンズステップ等を形成しただけでは、
投影パターンの形状と、灯具の正面から見て四角形状を
したレンズステップとの形状とがそぐわなくなってしま
うという不都合（外光による擬似点灯時において反射ス
テップの形状が目立ってしまう等。）が生じ、前面レン
ズと反射鏡との間にインナーレンズを付設する等の処置
が必要となる。
区分領域に魚眼レンズステップ等を形成しただけでは、
投影パターンの形状と、灯具の正面から見て四角形状を
したレンズステップとの形状とがそぐわなくなってしま
うという不都合（外光による擬似点灯時において反射ス
テップの形状が目立ってしまう等。）が生じ、前面レン
ズと反射鏡との間にインナーレンズを付設する等の処置
が必要となる。
【００１０】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明車輌用灯
具は上記した課題を解決するために、焦点距離を異にす
る多数の回転放物面からなる回転放物面群と反射面の基
本面との交線として得られる閉曲線群のうち隣接する閉
曲線の間にそれぞれの回転放物面を部分的に割り付ける
ことで多数の反射ステップが形成された反射面を有する
反射鏡と、該反射鏡の前方に配置される前面レンズと、
その反射鏡の主光軸上においてその中心軸が反射鏡の主
光軸に直交するように配置された光源体とを備えた車輌
用灯具であって、反射ステップの境界をなす閉曲線群の
中心部が反射鏡の主光軸と反射鏡との交点からずれた位
置に形成されるとともに、前面レンズにほぼ四角形状に
区分された領域にレンズステップが形成されたものであ
る。
具は上記した課題を解決するために、焦点距離を異にす
る多数の回転放物面からなる回転放物面群と反射面の基
本面との交線として得られる閉曲線群のうち隣接する閉
曲線の間にそれぞれの回転放物面を部分的に割り付ける
ことで多数の反射ステップが形成された反射面を有する
反射鏡と、該反射鏡の前方に配置される前面レンズと、
その反射鏡の主光軸上においてその中心軸が反射鏡の主
光軸に直交するように配置された光源体とを備えた車輌
用灯具であって、反射ステップの境界をなす閉曲線群の
中心部が反射鏡の主光軸と反射鏡との交点からずれた位
置に形成されるとともに、前面レンズにほぼ四角形状に
区分された領域にレンズステップが形成されたものであ
る。
【００１１】従って、本発明によれば、反射ステップの
境界を規定する閉曲線群の中心部を、反射鏡の主光軸と
反射面との交点に対して位置的にずれたところに設定す
ることで、一の反射ステップによる光源体の投影像がほ
ぼ水平又は鉛直方向に揃えられ、その集合像である投影
パターンの形状が四角形状又はこれに近い形状となり、
前面レンズ上に形成されるレンズステップの格子状の区
分に対して整合性を有するものとなる。
境界を規定する閉曲線群の中心部を、反射鏡の主光軸と
反射面との交点に対して位置的にずれたところに設定す
ることで、一の反射ステップによる光源体の投影像がほ
ぼ水平又は鉛直方向に揃えられ、その集合像である投影
パターンの形状が四角形状又はこれに近い形状となり、
前面レンズ上に形成されるレンズステップの格子状の区
分に対して整合性を有するものとなる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用灯具につい
て説明する。
て説明する。
【００１３】図１に概略的に示すように、車輌用灯具１
は、反射鏡２と、その前方に配置された前面レンズ３と
から構成されている。尚、図中のｘ軸は反射鏡２の主光
軸を示しており、ｙ軸はｘ軸に直交する水平軸、ｚ軸は
ｘ軸及びｙ軸に直交する鉛直軸をそれぞれ示している。
は、反射鏡２と、その前方に配置された前面レンズ３と
から構成されている。尚、図中のｘ軸は反射鏡２の主光
軸を示しており、ｙ軸はｘ軸に直交する水平軸、ｚ軸は
ｘ軸及びｙ軸に直交する鉛直軸をそれぞれ示している。
【００１４】反射鏡２には、ループ状をした多数の反射
ステップ２ａ、２ａ、・・・が形成されており、それら
のループの中心となる部分４は、ｘ軸と反射鏡２との交
点（これを「点Ｏ」とする。）からずれた位置に形成さ
れているという形状的特徴を有している。
ステップ２ａ、２ａ、・・・が形成されており、それら
のループの中心となる部分４は、ｘ軸と反射鏡２との交
点（これを「点Ｏ」とする。）からずれた位置に形成さ
れているという形状的特徴を有している。
【００１５】反射鏡２の稍前方には、光源体５（電球の
フィラメントや、放電灯のアーク等）がｘ軸上に配置さ
れており、そのさらに前方に配置された前面レンズ３に
は灯具の正面から見てほぼ四角形状に区分された領域に
レンズステップ３ａ、３ａ、・・・が多数形成されてい
る。尚、図では、レンズステップ３ａの区分がほぼ格子
状となっているが、これに限らず縦長又は横長の長方形
状の区分等が可能である。また、反射鏡２や前面レンズ
３の外形形状が四角形状に限られる訳ではなく、円形や
丸みを帯びた形状とすることができることは勿論であ
る。
フィラメントや、放電灯のアーク等）がｘ軸上に配置さ
れており、そのさらに前方に配置された前面レンズ３に
は灯具の正面から見てほぼ四角形状に区分された領域に
レンズステップ３ａ、３ａ、・・・が多数形成されてい
る。尚、図では、レンズステップ３ａの区分がほぼ格子
状となっているが、これに限らず縦長又は横長の長方形
状の区分等が可能である。また、反射鏡２や前面レンズ
３の外形形状が四角形状に限られる訳ではなく、円形や
丸みを帯びた形状とすることができることは勿論であ
る。
【００１６】図２乃至図６は、反射鏡２の反射面の形成
方法について示すものである。
方法について示すものである。
【００１７】先ず、図２に示すように、反射面の基本形
状を定義する曲面６を設定する。この曲面は、例えば、
解析的な数式で表現することができない自由曲面として
ＣＡＤ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ａｉｄｅｄ Ｄｅｓｉｇ
ｎ）システム上で作成される。
状を定義する曲面６を設定する。この曲面は、例えば、
解析的な数式で表現することができない自由曲面として
ＣＡＤ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ａｉｄｅｄ Ｄｅｓｉｇ
ｎ）システム上で作成される。
【００１８】次に、図３に示すように、反射面の性能を
規定する曲面群７を用意する。この曲面群７は、共通の
回転対称軸を有しかつ焦点距離を異にする多数の回転放
物面７ａ、７ａ、・・・からなっており、これらの回転
放物面７ａ、７ａ、・・・はどれも空間的に交わること
がないように選ばれている。尚、回転放物面７ａ、７
ａ、・・・の各焦点位置が常に一致するとは限らない
（例えば、各焦点が回転対称軸上のある範囲内に位置し
ていても良い。）。
規定する曲面群７を用意する。この曲面群７は、共通の
回転対称軸を有しかつ焦点距離を異にする多数の回転放
物面７ａ、７ａ、・・・からなっており、これらの回転
放物面７ａ、７ａ、・・・はどれも空間的に交わること
がないように選ばれている。尚、回転放物面７ａ、７
ａ、・・・の各焦点位置が常に一致するとは限らない
（例えば、各焦点が回転対称軸上のある範囲内に位置し
ていても良い。）。
【００１９】そして、図４に示すように、上記の曲面６
と曲面群７との交線８、８、・・・を決定する。これら
の交線８、８、・・・は閉曲線又はその一部を構成して
おり、曲面上で互いに交差することはない。尚、交線
８、８、・・・からなる閉曲線群の中心部は曲面６が回
転対称軸を有する場合には該回転対称軸と曲面との交点
に位置することになるが、曲面が回転対称性を有しない
場合には、回転放物面群を構成する一の回転放物面と曲
面６とが接する点の位置によって決定されるため、閉曲
線群の中心部は反射鏡２の主光軸と曲面６との交点から
ずれたところに位置する。
と曲面群７との交線８、８、・・・を決定する。これら
の交線８、８、・・・は閉曲線又はその一部を構成して
おり、曲面上で互いに交差することはない。尚、交線
８、８、・・・からなる閉曲線群の中心部は曲面６が回
転対称軸を有する場合には該回転対称軸と曲面との交点
に位置することになるが、曲面が回転対称性を有しない
場合には、回転放物面群を構成する一の回転放物面と曲
面６とが接する点の位置によって決定されるため、閉曲
線群の中心部は反射鏡２の主光軸と曲面６との交点から
ずれたところに位置する。
【００２０】以上のように交線８、８、・・・が決定さ
れると、これらに従って反射ステップを形成する段階に
移る。即ち、図５に示すように、隣接する交線の間に回
転放物面を部分的に埋めこんでいくことによって反射ス
テップ９、９、・・・を形成する。
れると、これらに従って反射ステップを形成する段階に
移る。即ち、図５に示すように、隣接する交線の間に回
転放物面を部分的に埋めこんでいくことによって反射ス
テップ９、９、・・・を形成する。
【００２１】図６は上段に曲面６の正面図を配置し、下
段に正面図のＢ−Ｂ線に沿って切断した場合の断面形状
の概略図を配置したものである。曲面６上の交線は閉曲
線群の中心部１０に近いものから順に８ａ、８ｂ、８
ｃ、・・・とされ、これらは反射ステップの境界線とし
て現れる。尚、図に破線で示す線は曲面群７を示してお
り、反射ステップ９ａは交線８ａによって区分される内
部領域に形成され、反射ステップ９ｂは交線８ａと８ｂ
との間の内部領域に形成され、反射ステップ９ｃは交線
８ｂと８ｃとの間の内部領域に形成されるという具合に
反射ステップの形状が規定される。つまり、個々の反射
ステップの有効反射面は焦点距離を異にする回転放物面
７ａ、７ａ、・・・の一部をなすように形成され、断面
で見て階段状に形成されることになる。
段に正面図のＢ−Ｂ線に沿って切断した場合の断面形状
の概略図を配置したものである。曲面６上の交線は閉曲
線群の中心部１０に近いものから順に８ａ、８ｂ、８
ｃ、・・・とされ、これらは反射ステップの境界線とし
て現れる。尚、図に破線で示す線は曲面群７を示してお
り、反射ステップ９ａは交線８ａによって区分される内
部領域に形成され、反射ステップ９ｂは交線８ａと８ｂ
との間の内部領域に形成され、反射ステップ９ｃは交線
８ｂと８ｃとの間の内部領域に形成されるという具合に
反射ステップの形状が規定される。つまり、個々の反射
ステップの有効反射面は焦点距離を異にする回転放物面
７ａ、７ａ、・・・の一部をなすように形成され、断面
で見て階段状に形成されることになる。
【００２２】以上のようにして形成される反射ステップ
を有する反射面及び該反射面をもつ反射鏡がＣＡＤシス
テムを用いて作成されると、これに基づいて反射鏡の金
型を作成するためにＣＡＭ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ａｉｄ
ｅｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ）用データを得るこ
とができる。
を有する反射面及び該反射面をもつ反射鏡がＣＡＤシス
テムを用いて作成されると、これに基づいて反射鏡の金
型を作成するためにＣＡＭ（Ｃｏｍｐｕｔｅｒ Ａｉｄ
ｅｄ Ｍａｎｕｆａｃｔｕｒｉｎｇ）用データを得るこ
とができる。
【００２３】図８は反射鏡の反射面を構成する一の反射
ステップ上に設定された幾つかの反射点によって投影さ
れる光源の投影像の配置傾向を示すものである。
ステップ上に設定された幾つかの反射点によって投影さ
れる光源の投影像の配置傾向を示すものである。
【００２４】尚、光源体である電球のフィラメント１１
は、その理想形状が円柱状をしていると仮定されてお
り、図７に示すように、フィラメント１１は正面から見
た場合にその中心軸がｘ軸に直交してｚ軸方向に延び、
フィラメント１１の中心がｘ軸上に位置している。
は、その理想形状が円柱状をしていると仮定されてお
り、図７に示すように、フィラメント１１は正面から見
た場合にその中心軸がｘ軸に直交してｚ軸方向に延び、
フィラメント１１の中心がｘ軸上に位置している。
【００２５】また、対象となる反射ステップ１２は、正
面から見てフィラメント１１の右斜め上方に位置する環
状の部分（図７に斜線を付して示す。）であり、該反射
ステップ１２上に反射点をとって、各反射点について光
線追跡を行うと、図８に示すように、フィラメント像の
集合として投影パターン１３が得られる。
面から見てフィラメント１１の右斜め上方に位置する環
状の部分（図７に斜線を付して示す。）であり、該反射
ステップ１２上に反射点をとって、各反射点について光
線追跡を行うと、図８に示すように、フィラメント像の
集合として投影パターン１３が得られる。
【００２６】フィラメント像１４乃至１７は、投影パタ
ーン１３を構成するフィラメント像の一部を示してお
り、投影面積の大きいフィラメント像１４は、フィラメ
ント１１から反射点までの距離が近いところで反射した
場合の像を示し、投影面積の小さなフィラメント像１５
は、フィラメント１１から反射点までの距離が遠いとこ
ろで反射した場合の像を示しており、これらの両脇に位
置したフィラメント像１６、１７は、フィラメント１１
から反射点までの距離が中間的な値となるところで反射
した場合の像をそれぞれ示している。
ーン１３を構成するフィラメント像の一部を示してお
り、投影面積の大きいフィラメント像１４は、フィラメ
ント１１から反射点までの距離が近いところで反射した
場合の像を示し、投影面積の小さなフィラメント像１５
は、フィラメント１１から反射点までの距離が遠いとこ
ろで反射した場合の像を示しており、これらの両脇に位
置したフィラメント像１６、１７は、フィラメント１１
から反射点までの距離が中間的な値となるところで反射
した場合の像をそれぞれ示している。
【００２７】これらのフィラメント像１４乃至１７は、
いずれも長手方向の中心軸が互いに平行に揃った状態で
ほぼｚ軸方向に延びており、全体として角のとれた四角
形状の投影パターンを作り出している。
いずれも長手方向の中心軸が互いに平行に揃った状態で
ほぼｚ軸方向に延びており、全体として角のとれた四角
形状の投影パターンを作り出している。
【００２８】このように、長手方向の中心軸が揃えられ
たフィラメント像は、前面レンズ３においてほぼ四角形
状に区分されたレンズステップ３ａにとって配光制御上
都合の良いものであり、レンズステップに付与すべき作
用としては、フィラメント像をその長手方向に沿う方向
に拡散させたり、当該方向に直交する方向に拡散させ、
また、その拡散の程度を制御するだけで済むことにな
る。例えば、レンズステップ３ａとして魚眼レンズステ
ップを用いる場合に、その水平断面及び／又は鉛直断面
における曲率制御によって投影パターンの水平及び／又
は鉛直方向における拡散の度合を容易に変化させること
ができる。
たフィラメント像は、前面レンズ３においてほぼ四角形
状に区分されたレンズステップ３ａにとって配光制御上
都合の良いものであり、レンズステップに付与すべき作
用としては、フィラメント像をその長手方向に沿う方向
に拡散させたり、当該方向に直交する方向に拡散させ、
また、その拡散の程度を制御するだけで済むことにな
る。例えば、レンズステップ３ａとして魚眼レンズステ
ップを用いる場合に、その水平断面及び／又は鉛直断面
における曲率制御によって投影パターンの水平及び／又
は鉛直方向における拡散の度合を容易に変化させること
ができる。
【００２９】また、反射ステップ１２による投影パター
ン１３は、これを構成するフィラメント像の長手方向の
中心軸に沿って延びるほぼ四角形状とされ、レンズステ
ップ３ａの区分に整合した形状となるので、反射鏡２と
前面レンズ３との間にインナーレンズ等を設けることな
く点灯時における灯具の見栄えを良くすることができ
る。
ン１３は、これを構成するフィラメント像の長手方向の
中心軸に沿って延びるほぼ四角形状とされ、レンズステ
ップ３ａの区分に整合した形状となるので、反射鏡２と
前面レンズ３との間にインナーレンズ等を設けることな
く点灯時における灯具の見栄えを良くすることができ
る。
【００３０】尚、図８では、フィラメント１１の中心軸
がｘ軸に直交してｚ軸方向に延びるものとしたので、フ
ィラメント像１４乃至１７の長手方向の中心軸がほぼ鉛
直方向に沿って延びているが、フィラメント１１の中心
軸がｘ軸に直交してｙ軸方向に延びるようにフィラメン
ト１１を配置すれば、フィラメント像の長手方向の中心
軸がほぼ水平方向に沿って延びるようにフィラメント像
を配置させることができる。
がｘ軸に直交してｚ軸方向に延びるものとしたので、フ
ィラメント像１４乃至１７の長手方向の中心軸がほぼ鉛
直方向に沿って延びているが、フィラメント１１の中心
軸がｘ軸に直交してｙ軸方向に延びるようにフィラメン
ト１１を配置すれば、フィラメント像の長手方向の中心
軸がほぼ水平方向に沿って延びるようにフィラメント像
を配置させることができる。
【００３１】
【実施例】図９及び図１０は、本発明に係る車輌用灯具
の一例１８を示すものであり、自動車用のリヤコンビネ
ーションランプに適用したものである。
の一例１８を示すものであり、自動車用のリヤコンビネ
ーションランプに適用したものである。
【００３２】車輌用灯具１８は、図９に示すように、そ
の上方のほぼ３分の２の部分を占めるテールアンドスト
ップランプ部１９と、下方のほぼ３分の１の部分の部分
を占めるターンシグナルランプ部２０とから構成されて
いる。
の上方のほぼ３分の２の部分を占めるテールアンドスト
ップランプ部１９と、下方のほぼ３分の１の部分の部分
を占めるターンシグナルランプ部２０とから構成されて
いる。
【００３３】車輌用灯具１８の灯具空間は合成樹脂性の
ランプボディ２１と、その前方（光の照射方向を前方と
する。）を覆うように取着された前面レンズ２２とによ
って画成されており、該灯具空間は２つに部分空間に区
分けされている。
ランプボディ２１と、その前方（光の照射方向を前方と
する。）を覆うように取着された前面レンズ２２とによ
って画成されており、該灯具空間は２つに部分空間に区
分けされている。
【００３４】上記した車輌用灯具１の構成は、本実施例
においてターンシグナルランプ部２０に適用されてい
る。
においてターンシグナルランプ部２０に適用されてい
る。
【００３５】図１０はターンシグナルランプ部２０の水
平断面を示すものであり、ランプボディ２１のうちター
ンシグナル部を構成する反射部２３と、その前方に位置
する前面レンズ２２のレンズ部２４とによって灯具空間
２５が画成されている。
平断面を示すものであり、ランプボディ２１のうちター
ンシグナル部を構成する反射部２３と、その前方に位置
する前面レンズ２２のレンズ部２４とによって灯具空間
２５が画成されている。
【００３６】そして、反射部２３の反射面が、上記のよ
うな多重ループ状の反射ステップ２６、２６、・・・か
らなっており、反射塗装、アルミ蒸着等により反射処理
が施されている。尚、反射ステップ２６、２６、・・・
の境界を規定する閉曲線群の中心部は、反射部２３の主
光軸が反射部２３と交わる点からずれたところに位置し
ている。
うな多重ループ状の反射ステップ２６、２６、・・・か
らなっており、反射塗装、アルミ蒸着等により反射処理
が施されている。尚、反射ステップ２６、２６、・・・
の境界を規定する閉曲線群の中心部は、反射部２３の主
光軸が反射部２３と交わる点からずれたところに位置し
ている。
【００３７】また、レンズ部２４は、正面から見て格子
状に多数の領域に区分されており、これら多数の領域に
魚眼レンズステップ２７、２７、・・・が形成されてい
る。
状に多数の領域に区分されており、これら多数の領域に
魚眼レンズステップ２７、２７、・・・が形成されてい
る。
【００３８】電球２８は、そのガラス球２９内にフィラ
メント３０が配置されており、該フィラメント３０の中
心軸が反射部２３の主光軸に直交して水平方向に延びる
状態で電球２８が図示しない手段によって反射部２３に
取り付けられている。
メント３０が配置されており、該フィラメント３０の中
心軸が反射部２３の主光軸に直交して水平方向に延びる
状態で電球２８が図示しない手段によって反射部２３に
取り付けられている。
【００３９】尚、上記の説明では、反射ステップの境界
を規定する閉曲線群の中心部の数が一つの場合を示した
が、閉曲線群の中心部の個数が複数となる場合でも、各
中心部が反射鏡の主光軸と反射面との交点からずれたと
ころに位置する必要があることは勿論である。
を規定する閉曲線群の中心部の数が一つの場合を示した
が、閉曲線群の中心部の個数が複数となる場合でも、各
中心部が反射鏡の主光軸と反射面との交点からずれたと
ころに位置する必要があることは勿論である。
【００４０】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、反射鏡の主光軸に沿う方向から見
た場合に、前面レンズにおいてほぼ四角形状に区分され
た領域に形成されるレンズステップと、反射鏡の反射ス
テップによる光源体の投影像との間で形状に整合がとれ
るので、インナーレンズ等の付加的な部材を用いること
なく、簡単な形状のレンズステップを前面レンズに整然
と配列するだけで、反射光の制御を容易に行うことがで
き、また、点灯時に前面レンズから反射鏡を見た場合の
灯具の見栄えを良好にすることができる。
に、本発明によれば、反射鏡の主光軸に沿う方向から見
た場合に、前面レンズにおいてほぼ四角形状に区分され
た領域に形成されるレンズステップと、反射鏡の反射ス
テップによる光源体の投影像との間で形状に整合がとれ
るので、インナーレンズ等の付加的な部材を用いること
なく、簡単な形状のレンズステップを前面レンズに整然
と配列するだけで、反射光の制御を容易に行うことがで
き、また、点灯時に前面レンズから反射鏡を見た場合の
灯具の見栄えを良好にすることができる。
【図１】本発明車輌用灯具の構成を概略的に示す斜視図
である。
である。
【図２】図３乃至図６とともに本発明に係る反射面の形
成方法について説明するための図であり、本図は基本面
である自由曲面を示す図である。
成方法について説明するための図であり、本図は基本面
である自由曲面を示す図である。
【図３】回転放物面群を示す図である。
【図４】回転放物面群と基本面との交線として得られる
閉曲線群を示す図である。
閉曲線群を示す図である。
【図５】反射ステップの形成について説明するための図
である。
である。
【図６】反射面の正面形状及び断面形状を示す図であ
る。
る。
【図７】反射鏡に対する光源体の配置例を示す正面図で
ある。
ある。
【図８】図７に示す反射鏡における一の反射ステップに
よって前方に投影される投影パターンについて説明する
ための概略図である。
よって前方に投影される投影パターンについて説明する
ための概略図である。
【図９】図１０とともに本発明に係る実施の一例を示す
ものであり、本図は灯具の正面図である。
ものであり、本図は灯具の正面図である。
【図１０】図９のＸ−Ｘ線に沿う拡大断面図である。
１ 車輌用灯具 ２ 反射鏡 ２ａ 反射ステップ ３ 前面レンズ ３ａ レンズステップ ４ 中心部 ５ 光源体 ６ 曲面（基本面） ７ 回転放物面群 ７ａ 回転放物面 ８ 交線（閉曲線） １８ 車輌用灯具 ２２ 前面レンズ ２３ 反射部（反射鏡） ２６ 反射ステップ ２７ 魚眼レンズステップ（レンズステップ） ｘ 主光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−129904（ＪＰ，Ａ) 特開 平５−182505（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−243702（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−6611（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F21S 8/10
Claims (1)
- 【請求項１】 焦点距離を異にする多数の回転放物面か
らなる回転放物面群と反射面の基本面との交線として得
られる閉曲線群のうち隣接する閉曲線の間にそれぞれの
回転放物面を部分的に割り付けることで多数の反射ステ
ップが形成された反射面を有する反射鏡と、該反射鏡の
前方に配置される前面レンズと、その反射鏡の主光軸上
においてその中心軸が反射鏡の主光軸に直交するように
配置された光源体とを備えた車輌用灯具であって、 反射ステップの境界をなす閉曲線群の中心部が反射鏡の
主光軸と反射鏡との交点からずれた位置に形成されると
ともに、前面レンズにほぼ四角形状に区分された領域に
レンズステップが形成されたことを特徴とする車輌用灯
具。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21239795A JP3185127B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 車輌用灯具 |
| GB9615049A GB2303695B (en) | 1995-07-28 | 1996-07-17 | Vehicle lamp |
| US08/684,050 US5707141A (en) | 1995-07-28 | 1996-07-22 | Vehicle lamp |
| DE19630410A DE19630410B4 (de) | 1995-07-28 | 1996-07-26 | Fahrzeugleuchte mit einem Reflektor mit einer Reflexionsstufen aufweisenden Reflexionsfläche |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21239795A JP3185127B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 車輌用灯具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0945114A JPH0945114A (ja) | 1997-02-14 |
| JP3185127B2 true JP3185127B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=16621915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21239795A Expired - Fee Related JP3185127B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 車輌用灯具 |
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| JP (1) | JP3185127B2 (ja) |
| DE (1) | DE19630410B4 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JP3202155B2 (ja) * | 1995-10-18 | 2001-08-27 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用灯具の反射鏡及びその形成方法 |
| JPH09185008A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Ushio Inc | 光学装置および多面反射鏡 |
| DE19727982A1 (de) * | 1997-07-01 | 1999-01-07 | Hella Kg Hueck & Co | Leuchte für Fahrzeuge |
| JPH11283407A (ja) * | 1998-03-27 | 1999-10-15 | Koito Mfg Co Ltd | 車輌用灯具 |
| JP2000057823A (ja) * | 1998-08-07 | 2000-02-25 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用標識灯 |
| JP3929628B2 (ja) * | 1998-12-15 | 2007-06-13 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具 |
| JP4050432B2 (ja) | 1999-10-01 | 2008-02-20 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法 |
| JP4031600B2 (ja) | 1999-10-01 | 2008-01-09 | 株式会社小糸製作所 | 車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法 |
| JP2001195909A (ja) * | 2000-01-07 | 2001-07-19 | Koito Mfg Co Ltd | 車両用灯具の反射鏡の反射面決定方法 |
| JP4002046B2 (ja) * | 2000-01-20 | 2007-10-31 | 株式会社小糸製作所 | 反射鏡の反射性能を評価する方法、反射鏡の反射性能を評価するための評価システム、および反射鏡の反射性能の評価をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
| JP3990523B2 (ja) | 2000-01-20 | 2007-10-17 | 株式会社小糸製作所 | 反射鏡のための基礎曲面を評価する方法、反射鏡のための基礎曲面を評価する評価システム、および記録媒体 |
| FR2892739B1 (fr) * | 2005-11-03 | 2008-01-18 | Newmat Sa Sa | Profil pour cadre a empocher |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB334891A (en) * | 1929-06-10 | 1930-09-10 | Joseph Macnab | Improvements relating to light ray reflectors |
| US1903417A (en) * | 1931-05-25 | 1933-04-11 | Grant John Audley | Headlight |
| DE3027719A1 (de) * | 1980-07-22 | 1982-02-11 | Patent-Treuhand-Gesellschaft für elektrische Glühlampen mbH, 8000 München | Reflektor zur ausleuchtung einer flaeche |
| JPS58155701U (ja) * | 1982-04-14 | 1983-10-18 | 小糸工業株式会社 | 無影灯用反射鏡 |
| FR2536502B1 (fr) * | 1982-11-19 | 1987-01-09 | Cibie Projecteurs | Projecteur de croisement pour vehicule automobile |
| JPS6258502A (ja) * | 1985-08-10 | 1987-03-14 | スタンレー電気株式会社 | ヘツドランプ用複合反射鏡 |
| JPH0317362Y2 (ja) * | 1986-07-10 | 1991-04-12 | ||
| US4864476A (en) * | 1988-06-23 | 1989-09-05 | Qualite Sports Lighting, Inc. | Outdoor lighting system |
| JP2591094B2 (ja) * | 1988-08-23 | 1997-03-19 | 市光工業株式会社 | 自動車用前照灯 |
| US4905133A (en) * | 1989-08-18 | 1990-02-27 | Blazer International | Lamp reflector |
| US5034867A (en) * | 1990-07-05 | 1991-07-23 | Blazer International Corporation | Fluted lamp reflector |
| JP2512363B2 (ja) * | 1992-01-06 | 1996-07-03 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用灯具の反射鏡及びその金型作製方法 |
| JP2626865B2 (ja) * | 1992-12-25 | 1997-07-02 | 株式会社小糸製作所 | 車輌用前照灯の反射鏡 |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP21239795A patent/JP3185127B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-07-17 GB GB9615049A patent/GB2303695B/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-07-22 US US08/684,050 patent/US5707141A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-07-26 DE DE19630410A patent/DE19630410B4/de not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
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| DE19630410B4 (de) | 2005-02-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |