JP2626864B2 - 車輌用前照灯の反射鏡 - Google Patents

車輌用前照灯の反射鏡

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JP2626864B2
JP2626864B2 JP4358024A JP35802492A JP2626864B2 JP 2626864 B2 JP2626864 B2 JP 2626864B2 JP 4358024 A JP4358024 A JP 4358024A JP 35802492 A JP35802492 A JP 35802492A JP 2626864 B2 JP2626864 B2 JP 2626864B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/30Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by reflectors
    • F21S41/32Optical layout thereof
    • F21S41/33Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature
    • F21S41/334Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature the reflector consisting of patch like sectors

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明車輌用前照灯の反射鏡は、
配光制御区分を少なくすることによって反射面の構成を
簡単化することができる新規な車輌用前照灯の反射鏡を
提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】近時における自動車設計の傾向は新たな
ヘッドランプの模索への機運を促しており、自動車のス
タイリングに関する空力学的特性やデザイン上の要請等
を受けて車体の流線形化が求められるようになると、車
体の前部を窄まった形状とする、所謂スラントノーズ化
に対応した前照灯の設計が必要とされる。
【0003】ところが、従来の前照灯の構成ではすれ違
いビームに特有のカットラインをもつ配光パターンの形
成にあってアウターレンズのレンズステップの役割が配
光制御機能上重要となるため、アウターレンズの鉛直軸
に対する傾斜角を大きくするには限界が生じ、スラント
型灯具への対応に問題がある。
【0004】そこで、これまでアウターレンズのレンズ
ステップが担ってきた配光制御機能を反射鏡に転嫁する
ために反射面を多数の配光制御区分に分けて各領域によ
る投影パターンの合成パターンが規定の配光パターンに
近似したパターンとなるように形状設計が行われ、これ
によってアウターレンズにかかる配光制御上の負担を軽
減するようにした各種の灯具が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
反射面を用いてすれ違いビームに特有のカットラインを
もった配光パターンを得ようとすると、反射面の配光制
御区分の数が多くなる傾向がみられ、その際、隣接する
反射領域をそれらの境界で円滑に接続しないと境界に段
差が生じるため段差での反射光が上向きの光となりグレ
アの原因になったり、配光上不要な光となってしまうと
いう問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明車輌用前照
灯の反射鏡は、上記した課題を解決するために、反射鏡
の光軸を含む水平面に対して所定の角度をもって傾斜し
た傾斜面によって反射面をその光軸回りの2領域に区分
し、次のような基本面形状の領域からなる構成を採る。
【0007】基本面の特徴は、先ず、反射鏡の光軸を含
む水平面に対して所定の角度をもって傾斜された平面内
に基準放物線を有し、該基準放物線の頂点と焦点とを通
る光軸上であって焦点の前方又は後方に基準点を有する
ことであり、さらに、基準点から発したと仮定した光が
基準放物線を水平面に投影した放物線上の任意の点で反
射されたときの反射光の光線ベクトルに平行な光軸を有
しかつ反射点を通り基準点を焦点とする仮想的な回転放
物面を、上記光線ベクトルを含み鉛直軸に平行な仮想平
面で切ったときの交線の集合体として基本面が形成され
ることである。即ち、仮想的な回転放物面は、基準放物
線の焦点からある距離をおいて偏位した基準点を焦点と
し、該焦点から光が発したと仮定したときに基準放物線
の水平面への正射影上の反射点で反射した光の光線ベク
トルに平行な光軸を有し、かつ、反射点を含むような回
転放物面である。
【0008】また、仮想平面は、上記反射点を通り反射
光の光線ベクトルを含んで、しかも鉛直線に平行な平面
である。
【0009】これら仮想的な回転放物面と平面との交線
の集まりが基本面を形成する。
【0010】そして、光源体の中心軸が反射鏡の光軸に
沿って配置される状況において、第1の反射領域は、傾
斜面の上側を占め、その焦点が光源体の略中心に位置
し、基準点が光源体の後端近傍に位置する。
【0011】また、第2の反射領域は、傾斜面の下側を
占め、その焦点が第1の反射領域の焦点に一致し、基準
点が光源体の前端近傍に位置する。
【0012】
【作用】本発明によれば反射鏡の光軸を含む水平面に対
して所定の角度をもって傾斜された傾斜面によって2分
される反射領域によって反射面を構成することができ、
しかも基準面となる傾斜面において反射領域の境界を滑
らかに連続させることができるので、グレア等の原因と
なる不要光を伴うことがない。
【0013】
【実施例】以下に、本発明車輌用前照灯の反射鏡の詳細
を図示した実施例に従って説明する。
【0014】図1は反射鏡1の正面図であり、その反射
面2は配光制御区分について略半円状の反射領域3
(1)、3(2)に2分されている。
【0015】尚、反射面2に関する座標系の設定につい
ては、反射鏡1の光軸をx軸に選び(図1ではx軸は紙
面に垂直な方向に延びており、手前に向かう方向を正方
向とする。)、x軸に直交しかつ水平方向に延びる軸を
y軸(図1の右方を正方向とする。)に選んでおり、x
軸に垂直でかつ鉛直方向に延びる軸をz軸(図1の上方
を正方向とする。)に選んでいる。そして、この直交座
標系の原点Oが正面から見て電球取付孔4の中心に位置
している。
【0016】原点Oを通る線分5は、x軸を含みx−y
平面に対して角度θ(>0、但し、正面から見てx軸に
関する反時計回り方向を正方向とする。)だけ傾斜した
平面6を示すもので反射領域3(1)と3(2)との境
界線を観念的に示しており、この平面6の上側に反射領
域3(1)が位置し、該平面6の下側に反射領域3
(2)が位置する。
【0017】つまり、反射領域3(1)はy−z平面の
第1象限乃至第3象限に亘る領域とされ、反射領域3
(2)はy−z平面の第3象限、第4象限、第1象限に
亘る領域とされている。
【0018】反射領域3(1)、3(2)の基本面の形
状はいずれも本願出願人が既に特願平3−23830号
において開示したものであり、その概要を簡単に説明す
ると次のようになる。
【0019】図3において、フィラメント7はその中心
軸がx軸に沿って配置されるとともに、点F(以下、
「第1焦点」という。)と点D(点Fからx軸の正方向
に距離dだけ偏位した点であり、以下「第2焦点」とい
う。)との間に位置されている。
【0020】尚、フィラメント7の方位を便宜上明確に
するために、「フィラメント7について、その端部のう
ち点F側の端部を円錐状に尖った形状とし、点D側の端
部を平坦面とする鉛筆形状を仮定する。」という約束を
設ける。
【0021】先ず、x−y平面上で、点Fを焦点とする
放物線8を考える。
【0022】フィラメント7の後端近傍の点Fから出た
光9は、放物線8上の点P3で反射した後、x軸に平行
な方向に出射される。
【0023】また、フィラメント7の前端近傍の点Dか
ら出た光は点P3で反射した後、遠方に配置されたスク
リーンSCN上の点RCに向けて出射され、光軸と交差
する光10(つまり、ベクトルP3_RCを方向ベクト
ルとする光)となる。
【0024】今、別の放物線11を考える。この放物線
11はベクトルP3_RCに平行な光軸を有し、点Dを
焦点とするものであり、図では点P3において放物線8
に対して傾斜している。
【0025】この放物線11をその光軸回りに回転する
ことによって回転放物面を得ることができ、ベクトルP
3_RCを含みx−y平面に直交する平面でこの回転放
物面を切断することによって放物線12が得られる。
【0026】点P3を放物線8上に沿って動かすことに
よって放物線12の集合体としての曲面が生成される。
【0027】スクリーンSCN上にフィラメント像が映
し出される途中段階において面13上に写し出される像
に関しては、点P3による像14が水平線H−Hに対し
て平行になり、放物線12上で点P3より下方の点P5
による像15が水平線H−Hに対してある角度をなし、
点Dから発した後点P3で反射した光10と、点Dから
発した後点P5で反射した光16とが平行になる。
【0028】従って、フィラメント像14、15の平坦
な端部に関する光が平行となるように交線の形状が規定
されているため、これらの平行光が遠方で一致する点R
Cを回転中心としてフィラメント像17、18が位置さ
れることになる。
【0029】図4は点P3、点P5、そして放物線12
上において点P3と点P5との間に位置する点P4によ
る各フィラメント像の配置を概略的に示すものである。
【0030】図において、J(X)は( )内に示す各
代表点Xに対応するフィラメント像を示しており、点P
3、P4、P5によるフィラメント像J(P3)、J
(P4)、J(P5)は水平線H−H上の点RCを回転
中心とした配置となる。
【0031】即ち、フィラメント像は反射点がP3→P
4→P5へと下るに従って矢印Mに示すように点RCを
中心にして反時計回り方向に回転し、フィラメント像の
平坦な端部が常に点RCの方を向くようにして水平線H
−Hの下側に位置する。
【0032】図5は基本面の形成について示すものであ
り、図中の点Pはx−y平面内の放物線8上に位置する
任意の点(パラメータqを導入することにより点Pの座
標をP(q/f,−2q,0)と表すことができ
る。)を示しており、点Fから発した光が点Pにおいて
反射したとするとその反射光19はx軸に平行に直進す
る(進行方向をベクトルPSで示す。)。
【0033】また、点Dから発した後点Pにおいて反射
した光20は反射の法則に従って光19より小さな反射
角をもって反射し、光19に対してある角度(これを
「α」と記す)をもって直進する(進行方向をベクトル
PMで示す。)。
【0034】ところで、今、点Dを焦点とし、点Pを通
り光線ベクトルPMに平行な光軸を有する仮想的な回転
放物面21(2点鎖線で示す)を考え、光線ベクトルP
Mを含み、かつ、z軸に平行な平面(これを「π1」と
記す。)で回転放物面21を切ったときの断面形状(つ
まり、回転放物面21と平面π1との交線22)につい
て考える。
【0035】この断面形状(破線で示す。)が放物線状
をしていることは勿論であるが、点Dから発した後、こ
の交線22上の任意の点で反射した光が互いに平行であ
るという関係が成立するという事情に関して図3で示し
た状況に合致している。
【0036】このように放物線8上の任意の点P毎に対
応した仮想回転放物面と、該仮想回転放物面の光軸に平
行で、しかも点Pを通るz軸に平行な平面との交線の集
合が基本面となる。
【0037】この曲面を[表1]に示すパラメータを用
いた媒介変数表示による表現すると[数1]式のように
なる。
【0038】
【表1】
【0039】
【数1】
【0040】尚、[数1]式の導出過程については、説
明の煩雑化を避けるためにあえて割愛するが、上記の説
明と代数幾何の初等的な知識のみで求めることができ
る。
【0041】また、[数1]式は回転放物面をd=0と
いう特殊な場合として含んでいることが分かる。
【0042】さらに、上述した放物線8を、xーy平面
から角度θをもって光軸回りに回転させた面上の放物線
として[数1]式を一般化したものが[数2]式であ
る。
【0043】
【数2】
【0044】尚、この[数2]式が[数1]式を含む形
になっていることはθ=0とおいてみれば明かである。
【0045】図2は反射面2に対するフィラメント7と
焦点との位置関係を示すものであり、フィラメント7は
その中心軸がx軸に沿って配置されている。
【0046】点Fは反射領域3(1)と3(2)とに共
通した第1焦点であり、x軸上において原点Oから距離
fだけ離れたフィラメント7の中心に位置している。
【0047】また、点G1はフィラメント7の後端近傍
に位置した反射領域3(1)の第2焦点であり、xの正
軸上において原点Oから距離g1だけ離れたところに位
置している。尚、du=g1−fで定義すると「du<
0」である。
【0048】点G2はフィラメント7の前端近傍に位置
した反射領域3(2)の第2焦点であり、xの正軸上に
おいて原点Oから距離g2だけ離れたところに位置して
いる。尚、dd=g2−fで定義すると「dd>0」で
ある。
【0049】以上のように反射領域3(1)は、第1焦
点が点Fで、第2焦点が点G1とされた[数2]式の反
射面であり、具体的には[数2]式にd=du、θ=θ
(但し、θはカットライン角に相当する。)を代入
した式で表現される。
【0050】また、反射領域3(2)は、第1焦点が点
Fで、第2焦点が点G2とされた[数2]式の反射面で
あり、具体的には[数2]式にd=dd、θ=θを代
入した式で表現される。
【0051】上記のパラメーターに関する設定状況を表
形式にまとめると下表のようになる。
【0052】
【表2】
【0053】図6乃至図8は各反射領域3(1)、3
(2)によって得られるそれぞれの投影パターン23
(1)、23(2)と、これらの合成パターンを概略的
に示すものである。尚、図中「H−H」線は水平線を示
し、「V−V」線は鉛直線を示しており、点oは両線の
交点を示している。
【0054】図6は反射領域3(1)の投影パターン2
3(1)を示すものである。
【0055】図中の24N、24M、24Fは反射面2
を正面から見たときにx軸からの距離がそれぞれ異なる
円周上に位置する反射点によって投影されるフィラメン
ト像の合成パターンを概略的に示しており、3者のうち
24Nがx軸から最も近い円周に対応したパターン、2
4Fがx軸から最も離れた円周に対応したパターンであ
り、24Mが24Nと24Fに係る円周の中程に位置す
る円周に対応したパターンである。
【0056】図示するように、各パターンは水平線H−
Hからやや迫り出した上端部を除いて大部分が水平線の
下側に位置しており、鉛直方向の幅がパターン24N、
24M、24Fの順に小さくなっていく。
【0057】図7は反射領域3(2)の投影パターン2
3(2)を示すものである。
【0058】図中の25N、25M、25Fは反射面2
を正面から見たときのx軸からの距離がそれぞれ異なる
円周上の点によって投影されるフィラメント像の合成パ
ターンを概略的に示しており、3者のうち25Nがx軸
から最も近い円周に対応したパターン、25Fがx軸か
ら最も離れた円周に対応したパターンであり、25Mが
25Nと25Fに係る円周の中程に位置する円周に対応
したパターンである。図6のパターンと同様に各パター
ンは水平線H−Hからやや迫り出した上端部を除いて大
部分が水平線の下側に位置しており、鉛直方向の幅がパ
ターン25N、25M、25Fの順に小さくなっていく
が、水平方向の幅が図6に示すパターンに比して全体的
に稍狭くなっている。
【0059】図8は図6及び図7の投影パターンを合成
したパターン26を概略的に示すものであり、水平線H
−Hの下側の部分が椀形をなし、水平線H−Hから上方
に迫り出した部分はその上縁が右下がりに傾斜してい
る。
【0060】この投影パターン26は配光パターンの原
形をなすものであり、このパターンに対して何らかの方
法によって水平方向の拡散を施したりカットラインを形
成する必要がある。
【0061】その際、従来の灯具では反射鏡1の前方に
設けられるアウターレンズに拡散作用を有するレンズス
テップを形成する方法が採られるが、アウターレンズの
傾きが顕著になるにつれて、水平拡散作用の大きなレン
ズステップを形成することが困難になるため、拡散作用
を反射鏡に転嫁する必要性が生じてくる。
【0062】そこで、波状のパターンを表す一組の方程
式を用意し、これらと上記した反射面2に係る曲面方程
式とを組み合わせることによって、反射面2を滑らかに
波打たせて反射鏡の作用だけで光を拡散させる方法を採
用する。
【0063】そのために下記に示す関数を定義する。
【0064】
【数3】
【0065】パラメータs、Wを用いた正規分布型(あ
るいはガウス型)関数Aten(s,W)において、パ
ラメータWは減衰の度合を規定するものであり、この関
数の表わす形状を図9に示す。
【0066】そして、下式[数4]に示すような、パラ
メータλを用いた周期関数WAVE(s,λ)を考え
る。
【0067】
【数4】
【0068】パラメータλは余弦波の波長、つまり、波
の間隔を表わしており、関数WAVEの表わす形状を図
10に示す。尚、この例では、周期関数としてcos
(余弦)関数を用いているが、必要に応じて各種の周期
関数を用いても良い。
【0069】これらの関数を掛け合わせると、図11に
示すような減衰的な周期関数Dampが得られるので、
この関数を基本として反射面2を波打たせることができ
る。図12は反射面2への波形付与の一例を示す正面図
であり、図では反射面2に形成される凹凸のうち凸部を
略線的に表している。
【0070】図示するように波形付与に関する領域区分
は反射面2の領域区分とは一致しておらず、反射領域3
(1)のうちx−y平面に近接した扇形の領域27
(1)に対しては原点Oを中心とする円形波が付与さ
れ、この領域を除いた領域に対しては水平方向に拡がる
平面波が付与される。
【0071】図13は以上のような波形付与によって得
られる反射面2の投影パターン28を概略的に示すもの
であり、規定の配光パターンに近似したパターンを反射
面の作用だけで形成することができる。
【0072】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば反射鏡の光軸を含む水平面に対して
所定の角度をもって傾斜された傾斜面によって反射面を
2分するとともに、傾斜面の上側に位置する第1の領域
の基準点(第2焦点)を焦点(第1焦点)の後方に位置
させ、また傾斜面の下側に位置する第2の領域の基準点
(第2焦点)を焦点(第1焦点)の前方に位置させるこ
とによって、配光制御区分数を少なくすることができ、
しかも基準面となる傾斜面において反射領域の境界を滑
らかに連続させることができるので、境界での反射光に
よってグレアが顕著となったり配光パターンの形成上不
要な光を伴うことがない。
【0073】そして、反射面の式に対して正規分布型関
数と周期関数の積からなる関数を加え合わせることによ
って波状の反射面を形成するとともに、反射面を正面か
ら見たときに反射面のうち光軸を含む水平面に近接した
領域に対して円形波を付与し、これ以外の領域に対して
水平方向に拡がる平面波を付与することによって、配光
制御に関するアウターレンズの依存度を減らし、スラン
ト化に適した反射鏡を設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射面の構成を示す正面図であ
る。
【図2】光軸に沿うフィラメントと焦点との位置関係を
示す図である。
【図3】本発明の基本面に関する光路図である。
【図4】本発明の基本面についてフィラメント像の配置
を示す図である。
【図5】本発明の基本面について説明するための概略的
な斜視図である。
【図6】反射領域3(1)による投影パターンを概略的
に示す図である。
【図7】反射領域3(2)による投影パターンを概略的
に示す図である。
【図8】反射領域3(1)、(3)の合成パターンを概
略的に示す図である。
【図9】正規分布型関数Aten(s,W)を概略的に
示すグラフ図である。
【図10】周期関数WAVE(s,λ)を概略的に示す
グラフ図である。
【図11】減衰周期関数Damp(s,λ)を概略的に
示すグラフ図である。
【図12】反射面の波状化の一例を示す概略的な正面図
である。
【図13】反射面による投影パターンを概略的に示す図
である。
【符号の説明】
1 反射鏡 2 反射面 3(1) 第1の反射領域 3(2) 第2の反射領域 7 光源体 8 基準放物線 F 焦点 D、G1、G2 基準点 π1 平面 21 仮想的な回転放物面 22 交線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すれ違いビームを形成し得る車輌用前照
    灯の反射鏡の基本面が、 (イ)反射鏡の光軸を含む水平面に対して所定の角度を
    もって傾斜された平面内に基準放物線を有し、該基準放
    物線の頂点と焦点とを通る光軸上であって頂点に関して
    焦点より前方又は後方に基準点を有し、 (ロ)基準点から発したと仮定した光が基準放物線を水
    平面に投影した放物線上の任意の点で反射されたときの
    反射光の光線ベクトルに平行な光軸を有し、該反射点を
    通り基準点を焦点とする仮想的な回転放物面を、上記光
    線ベクトルを含み鉛直軸に平行な平面で切ったときの交
    線の集合体として基本面が形成される、ようにした車輌
    用前照灯の反射鏡であって、 (ハ)光源体はその中心軸が反射鏡の光軸に沿って配置
    されること、 (ニ)反射鏡の光軸を含む水平面に対して所定の角度を
    もって傾斜した傾斜面によって反射面が光軸回りに2つ
    の反射領域に区分けされること、 (ホ)第1の反射領域は、傾斜面の上側を占め、その焦
    点が光源体の略中心に位置し、基準点が光源体の後端近
    傍に位置すること、 (ヘ)第2の反射領域は、傾斜面の下側を占め、その焦
    点が第1の反射領域の焦点に一致し、基準点が光源体の
    前端近傍に位置すること、を特徴とする車輌用前照灯の
    反射鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した車輌用前照灯の反射
    鏡において、その反射面の表現式に対して正規分布型関
    数と周期関数の積からなる関数を加え合わせることによ
    って波状の反射面を形成するとともに、反射面を正面か
    ら見たときに反射面のうち反射鏡の光軸を含む水平面に
    近接した領域に対して円形波を付与し、この領域を除く
    領域に対して水平方向に拡がる平面波を付与したことを
    特徴とする車輌用前照灯の反射鏡。
JP4358024A 1992-12-25 1992-12-25 車輌用前照灯の反射鏡 Expired - Fee Related JP2626864B2 (ja)

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