JP3160828B2 - 車輌用前照灯の反射鏡 - Google Patents

車輌用前照灯の反射鏡

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JP3160828B2
JP3160828B2 JP34570093A JP34570093A JP3160828B2 JP 3160828 B2 JP3160828 B2 JP 3160828B2 JP 34570093 A JP34570093 A JP 34570093A JP 34570093 A JP34570093 A JP 34570093A JP 3160828 B2 JP3160828 B2 JP 3160828B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前面レンズの傾斜化に
伴って配光パターンの両端寄りの部分が下方に湾曲しな
いように反射鏡の配光制御機能だけで水平カットライン
をもった規定の配光パターンを形成することができる新
規な車輌用前照灯の反射鏡を提供しようとするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時における自動車設計の傾向は新たな
ヘッドランプの模索への機運を促しており、自動車のス
タイリングに関する空力学的特性やデザイン上の要請等
を受けて車体の流線形化が求められるようになると、車
体の前部を窄まった形状とする、所謂スラントノーズ化
に対応した前照灯の設計が必要とされる。
【0003】前照灯の基本構成は、回転放物面状をした
反射鏡の焦点近傍にフィラメントをその中心軸が反射鏡
の光軸に沿うように配置するとともに、反射鏡の前方に
前面レンズを配置したものである。
【0004】そして、フィラメントの下方にシェードを
配置するとともに、前面レンズに形成されるレンズステ
ップの作用により光を制御することによって、すれ違い
ビームに特有のカットラインをもった配光パターンを形
成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車輌のスラ
ントノーズ化に伴って鉛直軸に対する前面レンズの傾斜
角(所謂スラント角)が大きくなると、配光パターンの
両端が湾曲してしまい路肩方向の視認性が悪化してしま
うという問題がある。
【0006】つまり、スラント角が大きくなると、パタ
ーンの両端部が下方に湾曲するため、本来路肩に向かう
べき光が予定外の方向に向けられることになる。
【0007】反射面の形状が光軸回りの回転対称性を有
する場合には、前面レンズのレンズステップの役割が配
光制御機能上重要となるため、スラント角を大きくする
には限界が生じ、スラント化への対応に支障を来すこと
になる。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
した課題を解決するために、水平カットラインを有する
すれ違いビームの配光パターンを形成し得る車輌用前照
灯の反射鏡において、(イ)乃至(ニ)の構成を有する
ようにしたものである。
【0009】(イ)反射鏡の反射面が複数の基本面から
構成される。
【0010】(ロ)第1の基本面は、水平拡散角の角度
範囲を指定することによって規定される基準曲線を反射
鏡の主光軸を含む水平面内に有しており、該主光軸上に
設定される第1の基準点から発したと仮定した光が基準
曲線上の点で反射したときの反射光の光線ベクトルに平
行な光軸を有し当該反射点を通りかつ反射鏡の光軸上に
位置した第2の基準点を焦点とする仮想的な回転放物面
を、上記光線ベクトルを含み鉛直面に平行な平面で切断
したときの交線の集合として曲面が形成される。
【0011】(ハ)第2の基本面は、主光軸を含む水平
面上において焦点を共有し焦点距離を異にする2つの放
物線上にそれぞれ位置する点の間を3次以上のスプライ
ン曲線によって補間することで得られる曲線からなる波
状の基準曲線を有し、主光軸上に設定される第1の基準
点から発したと仮定した光が基準曲線上の点で反射した
ときの反射光の光線ベクトルに平行な光軸を有し当該反
射点を通りかつ反射鏡の光軸上に位置した第2の基準点
を焦点とする仮想的な回転放物面を、上記光線ベクトル
を含み鉛直面に平行な平面で切断したときの交線の集合
として曲面が形成される。
【0012】(ニ)光源体はその中心軸が反射鏡の主光
軸に沿って配置されるとともに、その中心が(ロ)又は
(ハ)の基準曲線に係る第1の基準点の近傍に位置され
る。
【0013】
【作用】本発明によれば、水平方向に関する光の制御に
ついては、第1の基本面では水平拡散角の指定範囲に基
づいて反射鏡の主光軸を含む水平面内に基準曲線を設定
することによって拡散の度合を自由に制御することがで
き、また、第2の基本面ではスプライン補間による波状
の基準線を反射鏡の主光軸を含む水平面内に設定するこ
とによって反射領域の水平方向の幅が狭くても広拡散を
実現することができる。
【0014】また、鉛直方向に関する光の制御について
は、第1、第2のいづれの基本面についても、基準曲線
に係る第1の基準点と第2の基準点との位置関係に応じ
てフィラメント像をその端部寄りに回転中心をおいて配
置するか、あるいは中央部寄りに回転中心をおいて配置
するかを自由に制御することができるので、投影パター
ンの配置を詳細に制御することができる。つまり、反射
鏡による投影パターンのうち水平方向に拡がった光や光
度中心部の形成に寄与する光、そして、路肩方向へ向か
う光をそれぞれ得るにあたっては、光源体の中心近傍に
位置する第1の基準点に対して第2の基準点をどのよう
な位置関係で光軸上に設定するかが重要な制御要素とな
る。
【0015】このようにして得られる反射面によれば規
定の配光にほぼ近い配光パターンを反射面の作用だけ
で、つまり、前面レンズに形成されるレンズステップの
補助をほとんど要することなく水平方向に拡散されたパ
ターンを形成することができ、前面レンズのスラント角
に無関係に配光設計を行うことが可能となる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明車輌用前照灯の反射鏡の詳細
を図示した実施例に従って説明する。
【0017】本発明に係る反射鏡は前面レンズのレンズ
ステップに頼ることなく走行ビーム及びすれ違いビーム
に関する規定の配光パターンを得ることができるもので
ある。
【0018】反射鏡の具体的な形状について説明する前
に反射面の基本面の形状について説明する。
【0019】基本面は以下に示す3種類の曲面を、これ
らの曲面をスムーズに接続することによって段差のない
反射鏡が形成される。
【0020】(イ)第1の基本面。
【0021】最初の基本面は、拡散角を所望の範囲に指
定することによって、その範囲に光を向けることができ
るものであり、以下、「拡散制御曲面」と呼ぶ。
【0022】曲面の生成にあたっては、ある平面上に基
準線を設定し、これに対して直交方向に延びる曲線を基
準線上の任意の点毎に与えることによって曲面化の操作
を施す。
【0023】図1は水平方向の拡散角を決めるための曲
線(以下、「水平基準曲線」という。)の一例を示すも
のである。尚、x軸は反射鏡の主光軸に一致し、これに
直交して水平方向に延びる軸がy軸である。
【0024】水平基準曲線1はx−y平面上に設定さ
れ、x軸上に位置する点Fを基準点としたときに、水平
基準曲線1上の任意の点Pは、線分FPの長さである動
径rと、線分FPがx軸に対してなす角度αとによって
その位置座標が表現される。
【0025】βは点Pにおける拡散角であり、点Pでの
反射光が、点Pを通りx軸に対して平行に延びる直線に
対してなす角度によって定義される(反射光がx軸から
離れるほどβ値が正方向に大きくなる。)。
【0026】点Pでの反射法則を考慮すると、r、α、
βの3者の間には下式に示す幾何光学的な関係が成立す
る。
【0027】
【数1】
【0028】尚、上式中のCは積分定数である。
【0029】[数1]式によれば、拡散角βを与えたと
きに動径rがαの関数r(a)として表されることにな
る。
【0030】そこで、βとαとの関係を、図2に示すよ
うに一次式で規定すれば(つまり、αに対するβの増加
率が一定(これを「Ki+1」とする。)である。)、
水平基準曲線1上のある点Qでのα、β値と別の点Q′
でのα、β値を与えることによって積分定数Cを決定
し、点Pと点Qとの間の曲線形状を決定することができ
る。 例えば、点Qにおいてr=r、α=α、β=
βとし、点Q′においてα=αi+1、β=βi+1
とすれば、点Qと点Q′との間の曲線は下式のように表
される。
【0031】
【数2】
【0032】図3はそのような曲線の一例を示すもので
あり、αが大きくなるに従って拡散角βが大きくなる。
【0033】水平基準曲線1はこのような曲線を複数個
つなぎ合せた曲線として形成され、これによって水平拡
散の度合が制御される。
【0034】図4及び図5は水平基準曲線1に基づいて
曲面を生成する方法を示すものである。
【0035】すれ違いビームの配光パターン関しては水
平カットラインを形成する必要があり、そのためには上
記水平基準曲線1に対して鉛直方向における光制御を要
する。
【0036】拡散制御曲面は水平基準曲線1上の任意の
点に対して鉛直方向に延びる放物線を付与することによ
って形成される。
【0037】図4において光源体にはフィラメント2が
用いられ、その理想形状は円筒形状をなすものと仮定さ
れ、その中心軸がx軸に沿って配置されている。尚、z
軸はx軸及びy軸に直交する鉛直軸を示している。
【0038】点F、点Gはいずれもx軸上に位置し、点
Fがフィラメント2の中心に位置し、点Gがフィラメン
ト2の前端近傍に位置する。
【0039】今、水平基準曲線1上の点P1を考え、点
Fから点P1に向けて光が発したと仮定した場合に、該
点P1で反射した光の方向ベクトルをベクトルREF1
とする。
【0040】そして、点Gを通りベクトルREF1に平
行な直線LIN1を光軸とし、かつ点Gを焦点とする仮
想回転放物面PS1を想定する。
【0041】つまり、点Gから発して仮想回転放物面P
S1上の任意の点で反射した光は、その光軸LIN1に
平行に進むことになる。
【0042】点P1を通り、直線LIN1及びz軸に平
行な仮想平面PLN1を考え、該仮想平面PLN1によ
って上記仮想回転放物面PS1を切断したときの交線を
PARA1とする。
【0043】この交線PARA1が放物線状をしている
ことは、仮想回転放物面をその光軸に平行な平面によっ
て切断していることから明らかである。
【0044】従って、点Gから発して交線PARA1上
の任意の点で反射した光は、直線LIN1に平行な光と
なる。
【0045】3は点P1で反射されて遠方に配置された
スクリーンSCN上に映しだされるフィラメント像の途
中過程の像を示しており、その中心軸がx−y平面に平
行となる。
【0046】また、4は交線PARA1上で点P1とは
別の点P1′(点Pの下側に位置する。)で反射されて
スクリーンSCN上に映しだされるフィラメント像の途
中過程の像を示しており、その中心軸がx−y平面に対
して傾斜した像となる。
【0047】ところで、上述のように点Gはフィラメン
ト2の前端近傍に位置しており、点Gから発して交線上
の点で反射した光が直線LIN1に平行となることか
ら、フィラメント像は直線LIN1の延長線がスクリー
ンSCNと交わる点G′を回転中心として配置される。
【0048】5は点P1に係るフィラメント像を示し、
H−H線(スクリーンSCNとx−y平面との交線)に
沿った長方形状の像であり、また、6は点P2に係るフ
ィラメント像を示し、H−H線に対して傾斜した長方形
状の像である。尚、V−V線はスクリーンSCNとx−
z平面との交線を示している。
【0049】このように交線PARA1上で点P1の下
側(z<0)の点である限り、当該点によって投影され
るフィラメント像をスクリーンSCNにおいてH−H線
の下側に位置させることができる。尚、交線PARA1
上で点P1の上側(z>0)の点によって投影されるフ
ィラメント像をスクリーンSCNにおいてH−H線の下
側に位置させるには、点Gをフィラメント2の後端近傍
に位置させれば良い。
【0050】次に、点Gをx軸上に沿って後方(x軸の
負方向)に移動して点Fに一致させた場合のフィラメン
ト像の配置を図5に従って説明する。
【0051】点Gから発して交線上の任意の点で反射し
た光は図示するようにフィラメント像の中心に位置する
光となる。
【0052】つまり、点Gに対応するスクリーンSCN
上の点G′′がH−H線上に位置するとともに、該点
G′′は点P1によって投影されるフィラメント像7や
点P1′によって投影されるフィラメント像8の中心に
位置してこれらの回転中心となる。
【0053】よって、このようなフィラメント像の配置
は光をH−H線の近傍に集めるのに有効である。
【0054】以上の議論では水平基準曲線1上の特定の
点P1に関して行ったが、これを水平基準曲線1上の任
意の点について適用すれば各点に対応した仮想回転放物
面と仮想平面が得られ、よって両者の交線が得られる。
【0055】以上の手順を簡単にまとめると下記のよう
になる。 (1)x軸に沿ったフィラメント2の理想形状を仮定
し、その基準点F、Gをx軸上にそれぞれ設定する。 (2)水平基準曲線1上に点P1をとる。 (3)点Fから発した後点P1で反射したと仮定した光
の方向を示すベクトルREF1に平行で、かつ点Gを通
る直線LIN1を光軸とし、点Gを焦点とする仮想回転
放物面PS1を得る。 (4)点P1を含み、直線LIN1とz軸に平行な仮想
平面PLN1によって仮想回転放物面PS1を切断し、
交線PARA1を得る。 (5)点P1を基準曲線上の別の点にして(3)に戻
る。
【0056】このようにして得られる交線の集合体とし
て拡散制御曲面を形成することができる。
【0057】尚、点Fと点Gとの位置関係に応じてフィ
ラメント像がその端部寄りに回転中心をもって配置され
るか、又はフィラメント像の中心寄りに回転中心をもっ
て配置されかが相違し、この点が配光パターンを形成す
る上で重要である。
【0058】また、点Gをフィラメント2の後端近傍に
設定した場合には図4とは反対側の端部に回転中心をも
ってフィラメント像が配置されること、そして、点Gを
点Fより前方であってフィラメント2の前端より後方に
設定した場合には、図4の場合と図5の場合の中間的な
フィラメント像の配置をとること(つまり、点Gが点F
寄りに位置するかフィラメント2の端部寄りに位置する
かによってフィラメント像が一端部寄りのところに回転
中心を置いて配置されるか像の中心寄りのところに回転
中心を置いて配置されるかが決まる。)はこれまでの議
論から明らかである。
【0059】(ロ)第2の基本面。
【0060】次の基本面は幅の狭い領域であっても比較
的大きな拡散角を得ることができるものであり、以下、
「波状拡散曲面」と呼ぶ。
【0061】上記の拡散制御曲面では拡散角を急激に変
化させようとすると、図6に示すように鉛直断面曲線
9、9が交わってしまい曲面として成り立たなくなる。
この不都合を避けるためには拡散角βの範囲に対して角
度パラメーターαの範囲を大きくしてパラメーターαの
増加に対して拡散角βを緩やかに増加させる必要がある
が、このようにすると領域の水平幅が大きくなるため、
大きな拡散光を得ようとする場合に、投影パターンの周
辺部が急に暗くなってしまう。
【0062】そこで、波状拡散曲面では、波状の水平基
準曲線に基づいてこれを曲面化する。
【0063】図7は水平基準曲線の形成方法を示すもの
であり、図中の10はx軸上の点F(f,0)を焦点と
する焦点距離fの放物線であり、11は点Fを焦点する
焦点距離「f+d」(d>0)の放物線である。
【0064】L1は点Fを通りx軸との間になす角度が
α1とされた半直線であり、また、L2は点Fを通りx
軸との間になす角度がα2(>α1)とされた半直線で
ある。
【0065】直線L1と放物線10との交点をQ1と
し、直線L2と放物線11との交点をQ2とすると、こ
れらの点の座標及びそれぞれの接線ベクトルV1、V2
を求め、これらに基づいて点Q1と点Q2との間を3次
又はそれ以上の次数のスプライン曲線12によって補間
する。
【0066】点Fに仮想点光源を置いた場合には、図8
に示すように、点Fから発して点Q1で反射した光線1
3と、点Fから発して点Q2で反射した光線14とがx
軸に対して平行となり(拡散角β=0)、スプライン曲
線12上の各点における反射光の拡散角はdの値に依存
して拡散される。即ち、dの値が大きいと拡散角が大き
くなり、dの値が小さいと拡散角が小さくなる。
【0067】波状拡散曲面に係る水平基準曲線1Aは、
図9に示すように、上記のようなスプライン曲線をスム
ーズに連続させることによって形成される。
【0068】この水平基準曲線に基づく曲面化の方法
は、上記した拡散制御曲面の場合と同じである。
【0069】即ち、フィラメント2の中心に設定される
点Fを設定するとともに、x軸上に点Gを設定し、水平
基準曲線上の点P1での反射光線の方向ベクトルと点G
の位置とによって規定される仮想回転放物面を、点P1
を通り仮想回転放物面の回転軸及び鉛直軸に平行な仮想
平面によって切断した放物線を任意の点P1に対して付
与することによって形成される包絡面が波状拡散曲面で
ある。
【0070】その際、点Fと点Gとの位置関係によって
フィラメント像の変化の中心位置が規定されることは前
述した通りである。
【0071】第2の基本面の生成手順を簡単にまとめる
と下記のようになる。 (1)x軸に沿ったフィラメント2の理想形状を仮定
し、その基準点F、Gをx軸上にそれぞれ設定する。 (2)焦点を共有し、焦点距離を異にする2つの放物線
のそれぞれの端点Q1とQ2との間を3次以上のスプラ
イン曲線で補間する。 (3)(2)によって得られるスプライン曲線を複数接
続した水平基準曲線上に点P1をとる。 (4)点Fから発した後点P1で反射したと仮定した光
の方向を示すベクトルREF1に平行で、かつ点Gを通
る直線LIN1を光軸とし、点Gを焦点とする仮想回転
放物面PS1を得る。 (5)点P1を含み、直線LIN1とz軸に平行な仮想
平面PLN1によって仮想回転放物面PS1を切断し、
交線PARA1を得る。 (6)点P1を基準曲線上の別の点にして(4)に戻
る。
【0072】このようにして得られる交線の集合体とし
て波状拡散曲面を形成することができる。
【0073】(ハ)第3の基本面。
【0074】これまでの曲面では水平基準曲線上の点P
1に放物線を付与するあたって放物線がその頂点で点P
1に接するように規定されたが、放物線を鉛直方向にず
らしたものとずらす前の放物線とに基づくスプライン曲
線の集合体として形成される曲面を考え、以下、これを
「オフセット曲面」と呼ぶ。
【0075】上記の拡散制御曲面において点Gをフィラ
メント2の中心点Fに一致させた場合には、図5での説
明から明らかなように、フィラメント像がフィラメント
2の中心点に対応した点を回転中心として配置される。
【0076】そして、これら回転中心は、図10(a)
に示すようにH−H線上に限定されることになり(図で
は一の回転中心RCだけを示す。)、回転中心RCの付
近はフィラメント像が幾重にも重なるため光度が高くな
る。
【0077】これは、図5における仮想回転放物面の光
軸LIN1がx−y平面上にあり、フィラメント2の中
心Fから発してPARA1上の点で反射した光は平行光
となってH−H軸上の点に向かうためである。
【0078】このようにフィラメント像の回転中心がH
−H線上だけに限定されると、配光パターンにおける光
度の中心位置が低い位置になり、遠方視認性が悪くなっ
てしまうという不都合が生じる。
【0079】そこで、図11に示すように水平基準曲線
上の点に対して鉛直方向にオフセットh(>0)をもっ
てずらされた放物線15を考える。
【0080】L15は放物線15の光軸であり、x軸に
平行であってx−y平面からhだけ変位しており、この
オフセットhの分だけスクリーンSCNにおいてフィラ
メント像の回転中心RCが上がることが分かる。
【0081】しかしながら、x−y平面の下側に位置す
る放物線16との接続を考えずにx−y平面の上側に位
置する放物線を鉛直方向に沿って単に上方にずらしたの
では両放物線がz=0で不連続となり、接続性が保証さ
れないことになる。
【0082】そこで、図12に示すようにオフセットを
付与する前の放物線17の始点とオフセットを付与した
放物線15の終点との間を3次以上のスプライン曲線で
補間することによって鉛直断面曲線を得る。
【0083】点R1、点R2は放物線17上の点であ
り、点R1が始点、点R2が終点であり、ベクトルV
1、V2はそれぞれの点における接線ベクトルを示して
いる。
【0084】また、点R3、点R4は放物線15上の点
であり、点R3が始点、点R4が終点であり、ベクトル
V3、V4はそれぞれの点における接線ベクトルを示し
ている。
【0085】始点(z=0)において放物線17の始点
R1の位置ベクトル及び接線ベクトルV1を用い、終点
において放物線15の終点R4の位置ベクトル及び接線
ベクトルV4を用いて3次又はそれ以上の次数のスプラ
イン補間を行うことによって点R1と点R4を端点とす
る曲線18を得ることができる。
【0086】この曲線18は明らかにz=0において放
物線16に連続につながっており、z座標が大きくなる
に従って放物線15に漸近していく。つまり、曲線18
はx軸寄りの範囲ではオフセット付与前の放物線17に
近く、よって、フィラメント像の回転中心がH−H線近
傍に位置するが、x軸から離れて上方にいくにつれて放
物線15に近づいていき、よって、図10(b)に示す
ようにフィラメント像の回転中心RCがH−H線の上方
に位置するようになる。
【0087】このような曲線を水平断面曲線上の点に対
して鉛直断面曲線として付与することによって光度の最
高部分(所謂ホットゾーン)をHーH線より高くするこ
とができる。
【0088】オフセット曲面の生成手順を簡単にまとめ
ると下記のようになる。 (1)x軸に沿ったフィラメント2の理想形状を仮定
し、その基準点F、Gをx軸上にそれぞれ設定する。 (2)拡散制御曲面の場合と同様に水平基準曲線を設定
してその上に点P1をとる。 (3)点Fから発した後点P1で反射したと仮定した光
の方向を示すベクトルREF1に平行で、かつ点Gを通
る直線LIN1を光軸とし、点Gを焦点とする仮想回転
放物面PS1を得る。 (4)点P1を含み、直線LIN1とz軸に平行な仮想
平面PLN1によって仮想回転放物面PS1を切断し、
交線である放物線17を得る。 (5)(4)の放物線17を鉛直方向に沿って上方に移
動して放物線15を得る。 (6)放物線17の端点R1と放物線15の端点R4と
の間を3次以上のスプライン曲線で補間する。 (7)点P1を基準曲線上の別の点にして(3)に戻
る。
【0089】このようにして得られるスプライン曲線の
集合体としてオフセット曲面を形成することができる。
【0090】図13及び図14は以上のような3種の曲
面を用いて構成される反射鏡の一例19を示すものであ
り、正面形状が略長方形状をした灯具に用いられる反射
鏡に適用した例を示している。
【0091】図13は反射鏡19の正面図であり、その
反射面19aは水平方向に沿って6つの領域20A、2
0B、20C、20D、20E、20Fに区分されてい
る。反射面の中央部を占める領域20Aは、波状拡散曲
面とされており、構成領域の拡散の程度によって大拡
散、中拡散、小拡散の3種類の光を合成したパターンを
得ることができる。
【0092】領域20Bは領域20Aの右隣に位置し、
拡散制御曲面を用いることによって路肩方向への光を得
るものである。
【0093】領域20Cは領域20Aの左隣に位置し、
拡散制御曲面を用いて7°〜15°程度の中拡散光を得
るものである。
【0094】領域20Dは領域20Cの左隣に位置し、
拡散制御曲面を用いて3°〜5°程度の小拡散光を得る
ものである。
【0095】領域20Bの右隣に位置する領域20E及
び領域20Dの左隣に位置する領域20Fにはいずれも
オフセット曲面が用られ、配光パターンにおける中心光
度部の形成に寄与するスポット光を得るものである。
【0096】図15は各領域についてすれ違いビームの
フィラメント21と点Gの設定範囲との関係を示すもの
であり、(a)は各領域のうちx−y平面の上側部分に
関する点Gの設定範囲を示し、(b)は各領域のうちx
−y平面の下側部分に関する点Gの設定範囲を示してい
る。尚、フィラメント21はその中心軸がx軸に沿って
配置され、その中心点に上記点Fが設定されている。
【0097】図15(a)に示すように、x−y平面の
上側については領域20B、20E、20Fに係る点G
の設定範囲SAがフィラメント21内部のx軸上とされ
ており、領域20A、20C、20Dに係る点Gの設定
範囲SBがフィラメント21の後端又はこれより後方の
x軸(x>0)上とされている。
【0098】また、図15(b)に示すように、x−y
平面の下側については領域20B、20E、20Fに係
る点Gの設定範囲SA′がフィラメント21内部のx軸
上とされており、領域20A、20C、20Dに係る点
Gの設定範囲SCがフィラメント21の前端又はこれよ
り前方のx軸上とされている。尚、領域20A、20
C、20Dについて点Gの設定範囲がフィラメント21
に関して図15(a)とは対称的な配置となるのは、前
述したようにフィラメント像をH−H線の近傍又はそれ
より下に配置させるためである。
【0099】図16は各領域によるすれ違いビームの投
影パターン22を概略的に示すものである。
【0100】22Aは領域20Aによる投影パターンを
示すものであり、水平方向に最も拡散されたパターンで
ある。
【0101】22Bは領域20Bによる投影パターンを
示すものであり、V−V線の右側に位置するとともにそ
の上縁がH−H線の上方に張り出しており、中程度に水
平拡散されたパターンである。
【0102】22Cは領域20Cによる投影パターンを
示すものであり、V−V線に関して稍左側に寄った中程
度の水平拡散とされたパターンである。
【0103】22Dは領域20Dによる投影パターンを
示すものであり、点HVを中心として水平方向に稍拡が
ったパターンであり、水平拡散の度合が小さい。
【0104】22EFは領域20E、20Fによる合成
パターンを示すものであり、H−H線に近接してその上
方に位置するとともにV−V線の直ぐ右側に位置するパ
ターンである。尚、図11及び図12でのオフセット曲
面の説明ではx−y平面の上側の面だけについて放物線
のオフセットを考えたが、x−y平面の下側の面につい
ても正のオフセット(h>0)を与えることができる。
【0105】これらの投影パターンを合成することによ
ってすれ違いビームに係る配光パターンの元になるパタ
ーンが形成され(前面レンズのレンステップにより配光
上の修正を受けなければそのまま配光パターンとな
る。)、投影パターン22A、22C、22Dの上縁が
V−V線に関して左側の水平カットラインの形成に寄与
し、投影パターン22B、22EFの上縁がV−V線に
関して右側の水平カットライン(左側の水平カットライ
ンよりやや高くされる。)の形成に寄与する。尚、図に
よればV−V線の左側の水平カットラインがH−H線よ
り高いところに位置しているが、これは後のエイミング
調整によって主光軸を水平面より数度程度下方に向ける
ことによって水平線以下に下げられる。また、中心光度
部については本例では予め鉛直線のやや右側寄り(右側
通行の場合)に位置するように設計されているので、水
平方向に関する反射鏡の姿勢調整は不要である。
【0106】図18乃至図23は各領域によるフィラメ
ント像の一部を取り出して代表的な配置を示すものであ
る。
【0107】図18は領域20Aの一部(x−y平面の
上側であって鉛直方向に延びる部分)によって投影され
るフィラメント像23、23、・・・を示すものであ
る。
【0108】図17はx−y平面の上側に位置する領域
20Aの一部分を示しており、24がx−y平面での断
面曲線であり、25はz軸に直交する平面(z>0)で
の断面曲線である。
【0109】また、26、27は境界での鉛直断面曲線
をそれぞれ示している。
【0110】図8において説明したように境界(点Q
1、Q2)での反射光はx軸に対して平行な光となり、
鉛直断面曲線上の点による反射光も同様にx軸に対して
平行な光となるため、当該点によるフィラメント像はス
クリーンSCNにおいてV−V線上に位置することにな
る。
【0111】また、断面曲線24上の点における拡散が
もっとも大きく、z座標の絶対値が大きくなるにつれて
水平拡散の度合が図18に矢印Aに示すように小さくな
っていく。
【0112】図19は領域20Bの一部(x−y平面の
下側であって鉛直方向に延びる部分)によって投影され
るフィラメント像28、28、・・・を示すものであ
る。
【0113】この部分に係る点Gはフィラメント21の
中心に位置されており、よって、図5において説明した
ようにV−V線上に回転中心を置いて配置される。
【0114】図20は領域20Cの一部(x−y平面の
下側であって鉛直方向に延びる部分)によって投影され
るフィラメント像29、29、・・・を示すものであ
る。
【0115】この部分に係る点Gはフィラメント21の
前端近傍に位置されているので、図4において説明した
ようにフィラメント像がその端寄りの位置に回転中心を
もって配置される。
【0116】図21は領域20Dの一部(x−y平面の
下側であって鉛直方向に延びる部分)によって投影され
るフィラメント像30、30、・・・を示すものであ
る。
【0117】この部分に係る点Gはフィラメント21の
前端近傍に位置されているので、図4において説明した
ようにフィラメント像がその端寄りの位置に回転中心を
もって配置される。
【0118】図22は領域20Eの一部によって投影さ
れるフィラメント像を示すものであり、(a)は領域2
0Eのうちx−y平面の上側であって鉛直方向に延びる
部分によるフィラメント像31、31、・・・を示し、
(b)は領域20Eのうちx−y平面の下側であって鉛
直方向に延びる部分によるフィラメント像32、32、
・・・を示している。
【0119】図24はx−y平面の上側に位置する領域
20Eの一部分を示しており、33がx−y平面での断
面曲線であり、34はz軸に直交する平面(z>0)で
の断面曲線である。
【0120】図12において説明したように鉛直断面曲
線である放物線18上の点R1、R4ではオフセットの
ない放物線上の点の位置ベクトル及び接線ベクトルを用
いているため、x−y平面に近接した領域(斜線で示
す)ではフィラメント像の変化が回転放物面によるフィ
ラメント像の変化に近い変化をみせ、z座標が大きくな
るにつれてオフセットされた放物線によるフィラメント
像のシフト効果が次第に現れるようになる。
【0121】つまり、図22(a)に示すようにz=0
近辺の部分によるフィラメント像がH−H線上又はその
近傍に位置するが、zの増加につれてフィラメント像が
上昇していく。尚、フィラメント像の長手方向の中心軸
が左上がりになるのは、回転放物面においてその光軸を
含む水平面に対して傾斜した平面での断面上の点による
フィラメント像が光軸と交差して遠方のスクリーン上に
投影されることを想起すると、平面が水平面に対して右
上がりなら、フィラメント像の長手方向の中心軸が左上
りになることから容易に理解される。
【0122】x−y平面の下側部分については、図22
(b)に示すようにフィラメント像の長手方向の中心軸
が右上りになること以外は図22(a)と同様にフィラ
メント像が変化する。
【0123】図23は領域20Fの一部によって投影さ
れるフィラメント像を示すものであり、(a)は領域2
0Fのうちx−y平面の上側であって鉛直方向に延びる
部分によるフィラメント像35、35、・・・を示し、
(b)は領域20Fのうちx−y平面の下側であって鉛
直方向に延びる部分によるフィラメント像36、36、
・・・を示している。
【0124】以上のようなフィラメント像の部分的な変
化を総合したパターンとして図16の投影パターン22
が得られることになる。
【0125】尚、本例ではすれ違いビーム用のフィラメ
ント21をその中心軸がx軸に一致するように配置した
が、フィラメント21をやや持ち上げてその下縁がx軸
に接するように配置しても良い。
【0126】図26は走行ビームに関する各領域の投影
パターンを概略的に示すものである。
【0127】走行ビーム用のフィラメント37は、図2
5に示すように、すれ違いビーム用のフィラメント21
の斜め後方に位置しており、よって、その中心軸がx軸
の下方に沿ってこれに平行に延びている。
【0128】図26において38Aは領域20Aによる
投影パターンであり、水平方向に最も拡散されたパター
ンである。
【0129】38Bは領域20Bによる投影パターンで
あり、その中心部がV−V線のやや右寄りに位置され、
中程度に拡散されたパターンである。
【0130】38Cは領域20Cによる投影パターンで
あり、その中心部がV−V線のやや左寄りに位置され、
中程度に拡散されたパターンである。
【0131】38Dは領域20Dによる投影パターンで
あり、点HVを中心とする拡散の度合が小さいパターン
である。
【0132】38EFは領域20EFによる投影パター
ンであり、H−H線に近接してその上側に位置するとと
もにV−V線の直ぐ右側に位置している。
【0133】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、水平方向に関する光の制御につい
ては、第1の基本面では水平拡散角の指定範囲に基づい
て反射鏡の主光軸を含む水平面内に基準曲線を設定する
ことによって拡散の度合を自由に制御することができ、
また、第2の基本面ではスプライン補間による波状の基
準線を反射鏡の主光軸を含む水平面内に設定することに
よって水平方向の幅が狭くても広い水平拡散を実現する
ことができる。
【0134】また、鉛直方向に関する光の制御について
は、第1、第2のいづれの基本面についても、基準曲線
に係る第1の基準点と第2の基準点との位置関係に応じ
て光源体の投影像をその端部寄りに回転中心をおいて配
置させるか中央部寄りに回転中心をおいて配置させるか
を自由に制御することができるので、投影パターンの配
置を詳細に制御することができる。
【0135】従って、反射鏡の作用だけで規定の配光パ
ターンにほぼ近いパターンを得ることができ、配光制御
に関する前面レンズの依存度を減らし、スラント化に適
した反射鏡を設計することができる。
【0136】さらに、第3の基本面を用いれば、第1、
第2の基本面のように仮想的な回転放物面の交線である
放物線をその頂点が水平基準線上の点で接するように配
置せずに、該放物線を鉛直方向に沿って平行移動した放
物線上の点を一の端点とし、平行移動前の放物線と水平
面との交点とを他の端点として両点間を3次以上のスプ
ライン曲線で補間してその集合体として曲面を形成する
ことによって、照射光の高さ制御を行うことができる。
【0137】尚、上記実施例において示した具体的な形
状や領域区分の仕方は何れも本発明の具体化に当たって
のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本
発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記実施例では、本発明を角型の灯具に用いる
反射鏡に適用したが、正面形状が円形状をした反射鏡に
適用する等、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおける実
施の態様は本発明の技術的範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の基本面の水平基準曲線につ
いて説明するための図である。
【図2】角度パラメーターαと拡散角βとの関係を示す
グラフ図である。
【図3】第1の基本面の水平基準曲線の一部分による光
の拡散について示す図である。
【図4】第1の基本面について鉛直方向における光の制
御について説明するための斜視図である。
【図5】第1の基本面について鉛直方向における光の制
御について説明するための斜視図であり、図4とは基準
点Gの設定を異にした場合を示す。
【図6】第1の基本面における鉛直断面曲線の交差につ
いて説明するための概略図である。
【図7】第2の基本面に係る水平基準曲線について説明
するための図である。
【図8】第2の基本面の水平基準曲線による光の拡散に
ついて示す図である。
【図9】第2の基本面の水平基準線を概略的に示す図で
ある。
【図10】(a)は第1の基本面についてフィラメント
像の回転中心がH−H線上に位置することを示す図であ
り、(b)は第3の基本面によるフィラメント像の回転
中心の上方への移動を示す図である。
【図11】鉛直断面曲線である放物線を上方に平行移動
したときの放物線を示す図である。
【図12】第3の基本面に係る鉛直断面曲線の形成につ
いて説明するための図である。
【図13】反射面の一例を示す正面図である。
【図14】図13の反射面の斜視図である。
【図15】フィラメントと反射面の構成領域に係る基準
点Gとの位置関係を示す図であるり、(a)はx−y平
面の上側部分に関する基準点Gの設定範囲を示し、
(b)はx−y平面の下側部分に関する基準点Gの設定
範囲を示す。
【図16】すれ違いビームに関して図13の反射面によ
る投影パターンと、該投影パターンに対して反射面の各
領域が寄与するパターンとを概略的に示す図である。
【図17】領域20Aの拡散作用を説明するためにその
一部を概略的に示す図である。
【図18】すれ違いビームについて図19乃至図23と
ともに各領域によるフィラメント像の配置傾向を説明す
るための図であり、本図は領域20Aの一部についてフ
ィラメント像の配置傾向を示す。
【図19】領域20Bの一部についてフィラメント像の
配置傾向を示す図である。
【図20】領域20Cの一部についてフィラメント像の
配置傾向を示す図である。
【図21】領域20Dの一部についてフィラメント像の
配置傾向を示す図である。
【図22】領域20Eの一部によって投影されるフィラ
メント像の配置傾向を拡大して示す図であり、(a)は
領域20Eのうちx−y平面の上側に位置する部分によ
るフィラメント像の変化を示し、(b)は領域20Eの
うちx−y平面の下側に位置する部分によるフィラメン
ト像の変化を示す。
【図23】領域20Fの一部によって投影されるフィラ
メント像の配置傾向を拡大して示す図であり、(a)は
領域20Fのうちx−y平面の上側に位置する部分によ
るフィラメント像の変化を示し、(b)は領域20Fの
うちx−y平面の下側に位置する部分によるフィラメン
ト像の変化を示す。
【図24】領域領域20Eの拡散作用を説明するために
その一部を概略的に示す図である。
【図25】走行ビーム用のフィラメントの配置を示す概
略図である。
【図26】走行ビームに関して図13の反射面による投
影パターンと、該投影パターンに対して反射面の各領域
が寄与するパターンとを概略的に示す図である。
【符号の説明】
2 フィラメント(光源体) F 第1の基準点 G 第2の基準点 PS1 仮想的な回転放物面 PLN1 平面 PARA1 交線 β 拡散角 x 主光軸 21 フィラメント(光源体)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平カットラインを有するすれ違いビー
    ムの配光パターンを形成し得る車輌用前照灯の反射鏡に
    おいて、 (イ)反射鏡の反射面が複数の基本面から構成されてい
    ること、 (ロ)第1の基本面は、水平拡散角の角度範囲を指定す
    ることによって規定される基準曲線を反射鏡の主光軸を
    含む水平面内に有しており、該主光軸上に設定される第
    1の基準点から発したと仮定した光が基準曲線上の点で
    反射したときの反射光の光線ベクトルに平行な光軸を有
    し当該反射点を通りかつ反射鏡の光軸上に位置した第2
    の基準点を焦点とする仮想的な回転放物面を、上記光線
    ベクトルを含み鉛直面に平行な平面で切断したときの交
    線の集合として曲面が形成されること、 (ハ)第2の基本面は、主光軸を含む水平面上において
    焦点を共有し焦点距離を異にする2つの放物線上にそれ
    ぞれ位置する点の間を3次以上のスプライン曲線によっ
    て補間することで得られる曲線からなる波状の基準曲線
    を有し、主光軸上に設定される第1の基準点から発した
    と仮定した光が基準曲線上の点で反射したときの反射光
    の光線ベクトルに平行な光軸を有し当該反射点を通りか
    つ反射鏡の光軸上に位置した第2の基準点を焦点とする
    仮想的な回転放物面を、上記光線ベクトルを含み鉛直面
    に平行な平面で切断したときの交線の集合として曲面が
    形成されること、 (ニ)光源体はその中心軸が反射鏡の主光軸に沿って配
    置されるとともに、その中心が(ロ)又は(ハ)の基準
    曲線に係る第1の基準点の近傍に位置されること、を特
    徴とする車輌用前照灯の反射鏡。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車輌用前照灯の反射鏡
    において、 (イ)反射鏡の基本面が第1乃至第3の基本面を有する
    こと、 (ロ)第3の基本面は、反射鏡の主光軸を含む水平面内
    に基準曲線を有し、水平拡散角の角度範囲を指定するこ
    とによって規定される基準曲線を反射鏡の主光軸を含む
    水平面内に有すること、 (ハ)主光軸上に設定される第1の基準点から発したと
    仮定した光が基準曲線上の点で反射したときの反射光の
    光線ベクトルに平行な光軸を有し該反射点を通りかつ反
    射鏡の光軸上に位置した第2の基準点を焦点とする仮想
    的な回転放物面を、上記光線ベクトルを含み鉛直面に平
    行な平面で切断したときの交線を得て、該交線と主光軸
    を含む水平面との交点を一の端点とし、該交線を鉛直方
    向に沿って上方に平行移動させた線上の点を他の端点と
    して両点間を補間する3次以上のスプライン曲線が反射
    点について規定されること、 (ニ)基準曲線上の任意の反射点について規定される
    (ハ)のスプライン曲線の集合として第3の基本面の曲
    面が形成されること、を特徴とする車輌用前照灯の反射
    鏡。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車輌用前照灯の反射鏡
    において、反射面の中央部に第2の基本面を用い、反射
    面の周辺部に第3の基本面を用いるとともに、これらの
    中間部に第1の基本面を用いたことを特徴とする車輌用
    前照灯の反射鏡。
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