JPH075579Y2 - 固体メモリ内蔵再生装置 - Google Patents

固体メモリ内蔵再生装置

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JPH075579Y2
JPH075579Y2 JP1987159341U JP15934187U JPH075579Y2 JP H075579 Y2 JPH075579 Y2 JP H075579Y2 JP 1987159341 U JP1987159341 U JP 1987159341U JP 15934187 U JP15934187 U JP 15934187U JP H075579 Y2 JPH075579 Y2 JP H075579Y2
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、テープレコーダ等からの再生信号を特定の
タイミングで繰り返して聞く必要があるときに有用な固
体メモリ内蔵再生装置に関するものである。
〔考案の概要〕
本考案の固体メモリ内蔵再生装置は、再生中の信号をA
−D変換して半導体メモリに記録し、この半導体メモリ
に記録されているデジタル信号を任意の時点で読み出す
ことによって、再生中に必要な部分を繰り返して聞き出
すことができるようにしたテープレコーダにおいて、前
記半導体メモリに記録する信号のレベルが、前記A/D変
換器の最大変換レベル以下で飽和するようなゲイン特性
を有する増幅器を介して供給されるように設定すること
によって、低レベルにおけるS/Nの向上と高レベルにお
ける歪の発生を軽減するようにしたものである。
〔従来の技術〕
テープレコーダによって会議の内容を記録し、またはテ
ープレコーダで英会話等を聞きとるときは、この記録テ
ープの再生中に任意のところを繰り返して聞きたい場合
がある。そのため、従来はこのようなリピート再生を行
うときは、再生中のテープを停止し、所望の点まで戻
す、いわゆるレビュー操作ボタンが設けられている。
しかしながら、このようなレビュー操作では機械的にテ
ープの走行停止→巻き戻しという動作が加わるため、テ
ープの巻戻し量が安定せず、走行メカニズムも複雑にな
るという問題があった。
そこで、再生中の信号をA−D変換して常に固体メモリ
(半導体メモリ)に一定量だけ記録し、所望の時点で半
導体メモリから過去の再生信号を引き出すリピート再生
機能を設けたものが提案されている。(特開昭61-18470
3号公報) 〔考案が解決しようとする問題点〕 ところで、半導体メモリによる記憶手段は、一般に記憶
ビット数が制限されるため、マイクロホン等で入力され
た音声信号の場合でも、大振幅レベルの部分でクリップ
されることなく記憶するために、第4図に示すようにA/
D変換前のアナログ信号の基準振幅の最大値Sm(マイク
ロホンで−30dB)が、A/D変換器の最大変換レベルMaxよ
り5〜10dB低くなるように設定される。
すると、A/D変換器による有効な変換ビット数が減少す
ることになるから、第4図のBの範囲で示す低レベルの
アナログ信号を記憶する際にS/Nが悪いものになるとい
う問題がある。また、A/D変換器の変換レベルMaxの部分
まで利用できるように設定すると、Aで示す範囲の高レ
ベルのアナログ信号の部分でクリップされるおそれがあ
り、リピート再生時の音質を劣化することになる。
〔問題点を解決するための手段と作用〕
本考案は、かかる問題点にかんがみてなされたもので、
デジタル信号に変換するA/D変換器の前段に配置されて
いる増幅器に対して、A/D変換器の最大変換レベルに対
応する入力レベルで飽和するような利得特性を与え、半
導体メモリに記憶されたあとの再生信号のS/Nの劣化を
軽減するようにしたものである。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例である固体メモリ内蔵再生装
置の再生系ブロック図を示したもので、1はテープ、2
は再生ヘッド、3は所定の周波数特性を持ったプリアン
プ、4はリピート再生時に切換わるスイッチ、5はパワ
ーアンプ、6はスピーカである。
7は再生信号をデジタル信号(ADPCM)に変換して半導
体メモリ8(D−RAM)に供給するA/D変換器と、リピー
ト再生操作時に半導体メモリ8から読み出されたデジタ
ル信号をアナログ信号に変換して出力するD/A変換器等
を内蔵している信号処理回路である。
また、9は前記信号処理回路7及び前記半導体メモリ8
をコントロールするコントローラを示し、このコントロ
ーラ9には、例えば、クロック信号発生器9A,シーケン
サー9B,アドレスゼネレータ9Cが内蔵されている。そし
て、テープレコーダの操作ボタンに関連してスイッチS
が開閉し、テープの駆動モータMに制御回路10を介して
制御信号も供給することができる。
なお、本考案の一実施例を示すテープレコーダでは、プ
リアンプ3に対して後述するような利得特性を与えるた
めに利得コントロール回路3Aが付加されている。
本考案は上述したような構成を有することによって、通
常の再生モードでは、テープ1の記録信号を再生ヘッド
2によって再生しながら、プリアンプ3,スイッチ4の接
点a,パワーアンプ5を介してスピーカ6に供給してい
る。
そして、この再生信号の一部は信号処理回路7を介して
デジタル信号に変換され、半導体メモリ8に記録され
る。
また、リピート再生モードのときは、プリアンプ3に対
して利得コントロール回路3Aが付加され、再生中の信号
が信号処理回路7を介して半導体メモリ8に供給され、
現在、再生中の信号の例えば数秒〜数10秒前の音声信号
が常に、半導体メモリ8に記憶されるような状態に制御
される。
そして、この状態で、繰り返して聞きたい録音内容があ
るときは、その時点で図示されていない操作スイッチを
押圧すると、コントローラ9の制御スイッチSが閉じ、
テープが一時停止状態になると共に、半導体メモリ8が
読み出し状態に制御され、読み出された信号は信号処理
回路7においてアナログ信号に変換され、反転されたス
イッチ4のb接点を介してスピーカ6に出力され、リピ
ート再生状態になる。
ところで、本考案の場合は、プリアンプ3の利得特性は
利得コントロール回路3Aによって、例えば第2図に示す
ように所定のレベルまでは比較的に高い利得とされ、こ
のレベルを越える高いレベルの時、利得が低下すること
によって飽和特性を有するようにコントロールされる。
飽和特性に変化する所定のレベルは、後段に配置される
信号処理回路7のA/D変換器の変換ビット数によって設
定され、例えば第2図に示すようにアナログ入力信号が
デジタル信号に変換される際に、アナログ信号が所定の
レベルまでは比較的高い利得とし、このレベルより高く
なると増幅器の利得が下がるようにして、増幅器の最大
レベルの振幅が変換ビットの最大値Maxよりやや低い
(−2dB)値となるように設定する。
本考案の固体メモリ内蔵再生装置では、上述したよう
に、再生中に逐次記録されている再生信号はプリアンプ
3によって増幅する際に、小レベルから中レベルの基準
信号に対して充分の利得を与え、この範囲の信号に対し
てA/D変換器の変換ビット数が有効に割り当てられるよ
うに設定すると共に、再生信号が所定のレベルよりさら
に大きくなるときはプリアンプのゲインを飽和させるよ
うにコントロールしているので、低−中レベル領域の信
号に対しては、1ビット当りの変換振幅レベル差が細か
くなり、量子化ノイズを軽減して音質を改善すると共
に、S/Nを向上させることができる。
また、大レベルのアナログ信号はプリアンプ3によって
その振幅が充分に抑圧されるので、デジタル信号に変換
される際にクリップによって歪が発生することを防止
し、疑似的にS/Nを改善させることができる。
第3図は前記プリアンプ3の具体的な回路例を示したも
のである。
この図でC1,C2はカップリングコンデンサ、R1は分圧抵
抗、Rfは差動アンプAの帰還抵抗、C3,R2,D1は利得制御
信号を発生する出力信号の包絡線検波回路を示す。
C4,R3は検波された出力信号を平滑するローパスフィル
タを示し、このローパスフィルタの出力は、ダーリント
ン接続されているトランジスタT1,T2に供給される。
そして、出力信号が或るレベルより大きくなるとダイオ
ードDによって検波された直流成分が急速に増大するよ
うにし、この直流レベルによってトランジスタT2のオン
抵抗が小さくなることによって、差動アンプAの入力信
号レベルを抑圧している。
なお、上記の実施例では再生信号を半導体メモリに記憶
させる場合について述べたが、記録信号を半導体メモリ
に記憶しながら、時間おくれの信号を記録するようなと
きにA/D変換器前段のプリアンプの利得特性を上述した
ように設定してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の固体メモリ内蔵再生装置
では、再生信号(または記録信号)を記憶するための半
導体メモリに信号を供給する際に、デジタル信号に変換
される信号の基準レベル以上で飽和特性を示すような、
利得特性を持ったプリアンプが設けられているので、こ
の利得特性によってデジタル信号の量子化ノイズを軽減
させることができると同時に、大振幅のアナログ信号に
対しても大きな歪を与えることを防止し良質な再生信号
を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す固体メモリ内蔵再生装
置のブロック図、第2図はA/D変換レベルを示す説明
図、第3図は利得可変アンプの一例を示す回路図、第4
図は従来のA/D変換レベルを示す説明図である。 図中、3はプリアンプ、3Aは利得コントロール回路、7
は信号処理回路、8は半導体メモリ、9はコントローラ
を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたオーディオ信号を所定ピット数
    からなるデジタル信号に変換するA/D変換器と、 該A/D変換器の出力を記録し、読み出し可能な半導体メ
    モリとを備えている固体メモリ内蔵再生装置において、 上記A/D変換器の前段に設けられた増幅器の利得特性を
    入力されたオーディオ信号レベルに応じて可変する利得
    制御手段を設け、 上記利得制御手段は入力されたオーディオ信号が所定レ
    ベルより小さい場合、所定の傾きを有する第1の利得特
    性を選択し、 入力されたオーディオ信号が上記所定レベルより大きい
    場合、上記A/D変換器に入力される入力レベルが上記A/D
    変換器の最大変換レベルを越えない飽和特性となる所定
    の傾きの第2の利得特性を選択することを特性とする固
    体メモリ内蔵再生装置。
JP1987159341U 1987-10-20 1987-10-20 固体メモリ内蔵再生装置 Expired - Lifetime JPH075579Y2 (ja)

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JPH0164142U JPH0164142U (ja) 1989-04-25
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JP2861778B2 (ja) * 1993-12-15 1999-02-24 日本電気株式会社 復調装置

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