JPH0754365Y2 - 主水栓に付設したセラミックディスク弁からなる分岐水栓 - Google Patents

主水栓に付設したセラミックディスク弁からなる分岐水栓

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JPH0754365Y2
JPH0754365Y2 JP1992065796U JP6579692U JPH0754365Y2 JP H0754365 Y2 JPH0754365 Y2 JP H0754365Y2 JP 1992065796 U JP1992065796 U JP 1992065796U JP 6579692 U JP6579692 U JP 6579692U JP H0754365 Y2 JPH0754365 Y2 JP H0754365Y2
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faucet
disc
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靖 馬場
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株式会社ナニワ製作所
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主水栓に付設したセラ
ミックディスク弁からなる分岐水栓に関し、詳しくは、
コンプレッション式水栓の胴のみを利用した主・副水栓
のある分岐水栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】一般に、マンションと呼ばれ
る集合住宅では、水道利用機器(例えば、洗濯機、食器
洗器、浄水器等)を使うため新規の蛇口を設ける目的
で、壁に埋設されている水道管を発掘して新しく分岐管
を配管し、これに新規の蛇口を設ける、という工事はで
きない。
【0003】したがって、壁から突設した既存のコンプ
レッション式水栓の胴を利用して、これに分岐水栓を取
付け、この分岐水栓に所定の水道利用機器を取付けるこ
とが行われている。
【0004】これについて例えば、実公昭59−742
7号公報には、次のような提案がなされている。すなわ
ち、一般のコンプレッション式水栓の胴には、1次室と
2次室とに区画する水平隔壁に弁孔が設けられていて、
この弁孔の直上に垂直状栓棒を上下に案内する筒状部が
形成され、この筒状部外周には、この栓棒を取付けるた
めの袋ナット用ネジが設けられている。また、2次室に
は下向きの吐水口が設けられ、1次室は壁に埋設された
水道管と連通している。
【0005】かかる水栓の胴において、壁によって流入
側と流出側との2水路が形成された2水路管を、その流
入側を前記弁孔に立設し、この2水路管の壁に第2の弁
孔を設け、この第2の弁孔に、コマを有する水平状栓棒
を設けて主水栓を形成し、また、前記2水路管の流入側
には分岐させた副水栓を設け、この流出側を前記胴の2
次室に連通し、この2水路管を袋ナットにより胴の袋ナ
ット用ネジに螺着した、コンプレッション式水栓の胴の
みを利用した分岐水栓が提案されている。
【0006】しかしながら、かかる提案の分岐水栓で
は、主、副水栓が元のコンプレッション式水栓と同じ大
きさおよび構造のものを使用しているので、スペースを
とり操作性が悪い、という問題があり、殊に、主・副水
栓共に、ネジ込み型ハンドルを用いているので、並設で
きない、という問題があった。
【0007】 一方、1対の重合したセラミック製ディス
クを内蔵した円筒状ディスク弁本体において、これらの
ディスクにそれぞれ通水孔を設けると共に、その一方の
ディスクを固定し、他方のディスクを、該固定ディスク
に重合したままで回動可能とし、該回動ディスクの中心
部に、回転スピンドルの一端を係止し、該回転スピンド
ルを、前記固定ディスクの中心部を回転自在に貫通させ
ると共に、該回転スピンドルの他端に水平ピンを直交し
て挿入し、該水平ピンの外端を、前記円筒状デ ィスク弁
本体の外周面に密接して回動させるツマミ型ハンドルに
係合したセラミックディスクからなる止水栓が知られて
いる(例えば、実開平3−111668号公報参照)。
【0008】 しかしながら、かかるセラミックディスク
からなる止水栓では、回動ディスクおよび固定ディスク
の中心部に、回動ディスクを回動させる回転スピンドル
を設けているので、通水孔を小さくするか、ディスク径
を大きくする必要があって、主水栓に付設する分岐水栓
に適用困難となる。
【0009】 殊に、水流中に設けられ、かつ、円筒状デ
ィスク弁本体を突抜けた水平ピンをツマミ型ハンドルに
係合させているので、吐水時、水流が逆流することか
ら、円筒状ディスク弁本体と、ツマミ型ハンドルとの間
に、シール用のOリング(82、前掲の公報符号)を必
要とし、ハンドル操作が軽快にできない。 勿論、回転ス
ピンドルおよび水平ピンが必要となって、部品点数を増
やす。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、かかる
問題を解決するためになされたもので、その要旨とする
ところは、主水栓に付設した分岐水栓を、1対の重合し
たセラミック製ディスク(23)(23)を内蔵した円
筒状ディスク弁本体(19)で形成し、これらのディス
(23)にそれぞれ通水孔(24)を設けると共に、
その一方のディスク(23)を固定し、他方のディスク
(23)を、該固定ディスク(23)に重合したままで
回動可能とし、かつ、そのディスク(23)を底とする
コップ体で形成し、該回動ディスク(23)のコップ体
胴部外周に設けられた溝(25)に、前記ディスク弁本
体(19)の外周面に密接して回動させるつまみ型ハン
ドル(22)の内径側に一体的に突設した足状のピン
(26)を係合して回動ディスク(23)を回動させる
ようにし、前記固定ディスク(23)の反重合側を流入
側とし、回動ディスク(23)の反重合側を流出側とし
て、水路をディスク弁本体(19)の軸方向に直線状に
形成したことを特徴とする主水栓に付設したセラミック
ディスク弁からなる分岐水栓にある。
【0011】
【実施例】本考案の構成を添付図面に示す実施例により
詳細に述べる。図1は本考案の実施例の全体断面図、図
2は図1の要部断面図、図3は図2の要部斜視図であ
る。
【0012】 本実施例は、既存のコンプレッション式水
栓の胴をそのまま利用して、その胴に取付けた、主水栓
および副水栓からなる分岐水栓に好適である。
【0013】 1は既存のコンプレッション式水栓の胴で
あって、詳細は省略するが、1次室と2次室とに区画す
る水平隔壁に弁孔が設けられ、この弁孔の直上に、栓棒
を上下に案内する筒状部が形成され、この筒状部外周に
はこの栓棒を取付けるための袋ナット用ネジが設けられ
ている。また、2次室には下向きの吐水口が設けられ、
1次室は、マンション等の壁に埋設された水道管と連通
している。かかる胴1には、次のような主水栓と副水栓
とからなる分岐水栓が取付けられている。
【0014】 先ず、主水栓について述べる。前記水平隔
壁には、弁孔に連通する長寸の流入側水路2と、前記2
次室に連通する短寸の流出側水路3と、からなるパイプ
状の主水栓の弁体4が載置されている。この流入側水路
2と流出側水路3とは上方で連通しているが、この連通
孔は、水圧によって上昇するケレップ5によって開閉さ
れる。また、この主水栓の弁体4は、コンプレッション
式水栓の胴1に第1の袋ナット6によって螺着されてい
る。
【0015】 このケレップ5は、弁体4内で螺進退する
栓棒7の下端挿入孔8に挿入して保持されているが、図
1の状態は、栓棒7は最上の位置に上昇し、ケレップ5
は水圧がないため落下している状態を示している。
【0016】 この栓棒7の上端側には、比較的大径(5
0cmφ)のネジ込み型(把持して螺進退させるタイプ
のもの)ハンドル9が固着されている。また、この栓棒
7は弁体4に第2の袋ナット10によって取付けられて
いる。
【0017】 この弁体4の外周には、上部分岐ハブ11
が回動自在に嵌合されていて、弁体4と上部分岐ハブ1
1との間に環状水路12が形成されている。この環状水
路12は、前記流入側水路2と連通している。
【0018】 この上部分岐ハブ11には分岐用短管13
が水平状に突設して取付けられていて、この分岐用短管
13は前記環状水路12と連通している。この分岐用短
管13には第3の袋ナット14によって、逆止弁15を
介して、後記の副水栓が接続されている。
【0019】 この逆止弁15は、副水栓の第1のディス
ク用スリーブ16内に設けられ、スプリング17により
押圧されたポペット弁体18で構成され、分岐用短管1
3からの水圧で開かれるようになっている。
【0020】 次に副水栓について述べる。この副水栓
は、前記主水栓の中心線から60mm離れた位置にセッ
トできるものである。この第1のディスク用スリーブ1
6は副水栓の円筒状ディスク弁本体19に螺着されてい
る。前記ディスク弁本体19には、左右対称的な1対の
シールディスク20,20aが内蔵されている。一方の
シールディスク20は固定ピン21でディスク弁本体1
9に固定されており、他方のシールディスク20aの外
周には、ツマミ型(把持して揺動させるタイプのもの)
ハンドル22が係合されていて、このハンドル22は円
筒状ディスク弁本体19の外周面に密接して回動自在に
なっている。
【0021】 これらのシールディスク20,20aは、
いずれも耐蝕性、耐摩耗性および強度性が利用できるセ
ラミックス製であって、その形状はディスク23を底と
するコップ体になっている。このディスク23が互に重
合されてセラミックス自身の潤滑性を利用してすり合せ
可能に構成されている。このディスク23には2つの連
通孔24,24が開口されて、互に連通し合ったり、閉
塞し合ったりして副水栓の開閉が行われる。これらのシ
ールディスク20の外周、つまりコップの胴外周には軸
方向に溝25がそれぞれ形成されていて、これらの溝2
5に、前記固定ピン21およびツマミ型ハンドル22の
内径側に一体的に突設した足状の係合ピン26が挿入さ
れている。
【0022】 これらのシールディスク20,20aは、
第2のディスク用スリーブ27で抜止めされてディスク
弁本体19に内蔵されており、この第2のディスク用ス
リーブ27はディスク弁本体19に螺着されている。
【0023】 この第2のディスク用スリーブ27には、
ブッシュ30を介して、エルボ28が挿入・固定されて
おり、このエルボ28の他端にはカチットストッパーと
呼ばれるジョイント部29が設けられている。このジョ
イント部29は、例えば、皿洗機または浄水器(いずれ
も不図示)に接続する。
【0024】次に、本実施例の作用を述べる。既存のコ
ンプレッション式水栓の胴1の水平隔壁に、分岐水栓の
主水栓の流入側水路2を当接させて、第1の袋ナット6
によって胴1に取付ける。そして、ツマミ型ハンドル2
2をディスク弁本体19の外周面に沿って回動させて副
水栓を閉にしておき、ネジ込み型ハンドル9を回動操作
すれば、通常のコンプレッション式水栓と同様の吐水が
できる。また、主水栓のネジ込み型ハンドル9を閉にす
るか、または少々開にして、ツマミ型ハンドル22を9
0°の範囲で回動させれば、副水栓から吐水できる。
【0025】 なお、本実施例は逆止弁15を介在させて
いるが、本考案はこれに限らず、逆止弁がなくてもよ
い。
【0026】
【考案の効果】本考案によれば、次の効果を奏すること
ができる。 分岐水栓を、1対の重合したセラミック製ディスク弁
を内蔵した円筒状ディスク弁本体で形成し、しかも、回
動ディスクの外周溝に係合したつまみ型ハンドルをディ
スク弁本体の外周面に密接して回動させるので、ディス
ク弁のコンパクド性と、つまみ型ハンドルの小型化・デ
ッドスペース利用性とで、また、ディスク弁本体を単な
る円筒状にすることで、分岐水栓をきわめてコンパクト
化でき、主水栓に付設する分岐水栓に好都合となる。ハンドルの内径側に一体的に突設した足状のピンを、
回転ディスクのコップ体胴部の溝に係合したので、その
係合を確実化すると共に、回動ディスクを回動させる部
品点数を少なくし、前記のコンパクト化に寄与するこ
とができる。 回動ディスクの中心部にハンドルのピンが配置されて
いないので、通水孔を大きくでき、ひいては、小径のデ
ィスクを用いることができると共に、ハンドルと円筒状
ディスク弁本体との間にシールのないことと相俟って、
ハンドル回動操作が軽快にできる。 流出路を屈曲させることなく、すなわち、水路を円筒
状ディスク弁本体の軸方向に直線状としたので、軸方向
長が短縮でき、しかも、特に円筒状ディスク弁本体の
ンパクト化による分岐水栓が簡素化して主水栓と分岐水
栓との占める空間をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の全体断面図である。
【図2】図1の要部断面図である。
【図3】図2の要部斜視図である。
【符号の説明】
1…胴、4…弁体、9…ネジ込み型ハンドル、13…分
岐用短管、20,20a…シールディスク、22…ツマ
ミ型ハンドル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主水栓に付設した分岐水栓を、1対の重
    合したセラミック製ディスク(23)(23)を内蔵し
    た円筒状ディスク弁本体(19)で形成し、これらのデ
    ィスク(23)にそれぞれ通水孔(24)を設けると共
    に、その一方のディスク(23)を固定し、他方のディ
    スク(23)を、該固定ディスク(23)に重合したま
    まで回動可能とし、かつ、そのディスク(23)を底と
    するコップ体で形成し、該回動ディスク(23)のコッ
    プ体胴部外周に設けられた溝(25)に、前記ディスク
    弁本体(19)の外周面に密接して回動させるつまみ型
    ハンドル(22)の内径側に一体的に突設した足状の
    ン(26)を係合して回動ディスク(23)を回動させ
    るようにし、前記固定ディスク(23)の反重合側を流
    入側とし、回動ディスク(23)の反重合側を流出側と
    して、水路をディスク弁本体(19)の軸方向に直線状
    に形成したことを特徴とする主水栓に付設したセラミッ
    クディスク弁からなる分岐水栓。
JP1992065796U 1992-08-26 1992-08-26 主水栓に付設したセラミックディスク弁からなる分岐水栓 Expired - Lifetime JPH0754365Y2 (ja)

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JPH0620557U JPH0620557U (ja) 1994-03-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS597427U (ja) * 1982-07-07 1984-01-18 日本板硝子株式会社 微小投受光装置
JPS59134954A (ja) * 1983-01-24 1984-08-02 Fujitsu Ltd デ−タ送受信方式
JP3111668U (ja) * 2005-04-18 2005-07-28 昇 平野 ごみ箱

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