JPH075405A - 表示パネルの基板の貼り合わせ方法及び装置、液晶注入方法 - Google Patents

表示パネルの基板の貼り合わせ方法及び装置、液晶注入方法

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JPH075405A
JPH075405A JP31533893A JP31533893A JPH075405A JP H075405 A JPH075405 A JP H075405A JP 31533893 A JP31533893 A JP 31533893A JP 31533893 A JP31533893 A JP 31533893A JP H075405 A JPH075405 A JP H075405A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示パネル形成用の第一および第二基板の貼
り合わせにおけるこれら基板の加圧を機械的な圧力以外
の方法で行うこと。 【構成】 表示パネル形成用の第一及び第二の基板3
1,33をシール材37を介し対向させ構成した貼り合
わせ対象の構造体45を、加圧室45に入れる。この
際、この構造体43における第一の基板31、第二の基
板33およびシール材37で囲われる空隙を室45外部
に接続機構41によって接続する。圧力調整機構51に
よって室45内の圧力を大気圧以上の所定圧力とするこ
とにより、第一および第二の基板を加圧する。この加圧
状態でシール材37を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表示パネルであって
その構成上第一および第二の基板をこれら間に所定の空
隙を設けた状態で貼り合わせる必要のある表示パネルの
製造方法及びその実施に好適な装置、並びに液晶注入方
法に関するもので、特に第一および第二の基板の貼り合
わせ方法とその実施に好適な装置、並びにスペーサレス
のセルに液晶を注入する際に好適な液晶注入方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】表示パネルの一種である液晶パネルは、
簡易な表示装置として多用され、また、CRT(陰極線
管)に代わる表示装置の有力候補の一つとして期待され
ている。このような液晶パネルを製造する際には、種々
の部品の形成が済んだ第一および第二の基板を、これら
基板間に所定空隙を維持した状態でシール材によって貼
り合わせ、さらに、この空隙内に液晶材料を充填する必
要がある。この第一および第二の基板の貼り合わせは、
液晶パネルの特性を左右する重要な要素の一つであるた
め、所定の精度で行う必要がある。そのため、第一およ
び第二の基板を貼り合わせるための方法が従来から種々
提案されている。
【0003】液晶パネル形成用の第一および第二の基板
を貼り合わせる従来方法の代表的なものとして、いわゆ
るホットプレス法と光プレス法とを挙げることができ
る。これら方法は、例えばこの出願の出願人に係る文献
I(電子材料((株)工業調査会発行),1992年1
2月号,pp.57−58)に開示されている。
【0004】前者のホットプレス法は、図8(A)に示
したように、(1).先ず、液晶パネル形成用の第一の基板
11および第二の基板13をスペーサ15を介しかつ所
定部分に熱硬化性のシール材17を塗布した状態で対向
させることにより貼り合わせ対象の構造体19を得、
(2).次に、この構造体19を、両基板11、13側から
機械的なプレス装置21によって加圧し、(3).次にこの
加圧状態でシール材17を加熱硬化させて両基板11、
13を貼り合わせるという方法である。なお、このホッ
トプレス法において、多数個の液晶パネルのための基板
貼り合わせを一度に行いたい場合は、図8(B)に示し
たように、上記構造体19を多数個順次に或いは、各構
造体19間に適当なスペーサ(図示せず)を介在させた
状態で順次に積層させたものを、その上下から機械的な
プレス装置21によって加圧し、この加圧状態でこの積
層物を加熱する方法がとられる。
【0005】また、後者の光プレス法は、図9に示した
ように、(1).先ず、液晶パネル形成用の第一の基板11
および第二の基板13をスペーサ15を介しかつ所定部
分に紫外線硬化性のシール材23を塗布した状態で対向
させることにより貼り合わせ対象の構造体25を得、
(2).次に、この構造体25を、石英製の上板27側に機
械的なプレス装置21によって押し当てて加圧し、(3).
次に、この加圧状態で石英製の上板25上方からこの上
板25を通して紫外線29をシール材23に照射しこの
シール材23を硬化させて両基板11、13を貼り合わ
せるという方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基板貼り合わせ方法では以下に説明するような問題点が
あった。
【0007】(1)先ず、従来のホットプレス法では、
貼り合わせ対象の構造体19(図8(A)参照)を機械
的なプレス装置21で加圧していたので、特に多数組の
基板貼り合わせを一度に行う場合必然的に図8(B)を
用いて説明したように構造体19を多数積層してそれを
加圧する方法をとることとなるが、その場合、加圧状態
および加熱状態共に各構造体19毎で異なるものとなり
易いという問題点がある。加圧状態および加熱状態が各
構造体19毎で異なると基板の貼り合わせ状態が不均一
になるので液晶パネルの品質低下および製造歩留り低下
を招き、一方、液晶セル製造工程のスループットを向上
させるには多数組の基板貼り合わせを同時に行うことは
必須であるので、上記問題点を解決できる貼り合わせ方
法が望まれる。
【0008】(2)また、従来の光プレス法では、貼り
合わせ対象の構造体25(図9参照)を機械的なプレス
装置で加圧しつつシール材23に紫外線を照射できるよ
うにする必要があるため、プレス装置の一方の加圧部材
は紫外線を透過できる材料(上述の例でいえば石英)か
ら成る上板27で構成する必要があった。そして石英製
の上板は絶縁物でありかつ液晶パネル用の第一の基板1
1もガラス基板(絶縁物)であるため、貼り合わせ作業
中に構造体23に、液晶パネルの構成部品(例えば薄膜
トランジスタ)を破壊させる原因となるほどの量の静電
気が生じ易いという問題点があった。
【0009】(3)また、ホットプレス法、光プレス法
にかかわらずいずれの従来方法においても、第一の基板
と第二の基板との間の間隙を所定値とするためスペーサ
を用いていた。しかし、スペーサを両基板間に均一に散
布することは容易でなく、また、スペーサを用いない方
が画質の向上や製造工程の簡略化等の利点が得られると
考えられるから、第一及び第二の基板をスペーサを用い
ることなく所望の間隙をもって貼り合わせる技術が確立
されれば有用と考えられる。
【0010】この出願はこのような点に鑑みなされたも
のであり、したがってこの出願の第一発明の目的は、上
述の(1)及び(2)の問題点を解決できる基板貼り合
わせ方法を提供することにある。また、この出願の第二
発明の目的は上述の第一発明の実施に好適な基板貼り合
わせ装置を提供することにある。また、この出願の第三
発明の目的は少なくとも上述の(3)の問題点を解決で
きる基板貼り合わせ方法を提供することにある。また、
この出願の第四発明の目的は第三発明の実施に好適な装
置を提供することにある。また、この出願の第五発明の
目的は、表示パネル用の第一及び第二の基板をスペーサ
を介在させないで所定空隙を維持した状態で貼り合わせ
た構造体の前記空隙に液晶を良好に注入する方法を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この第一発明の目的の達
成を図るため、この出願の第一発明によれば、表示パネ
ル形成用の第一の基板及び第二の基板をこれら基板間に
所定空隙を維持した状態でシール材によって貼り合わせ
る方法において、第一及び第二の基板をシール材を介し
対向させ構成した貼り合わせ対象の構造体における、前
述の第一の基板および第二の基板それぞれの、他方の基
板と対向する面とは反対面側を、任意の第一の圧力に設
定し得る気体雰囲気と接触させ、かつ、前述の第一の基
板、前述の第二の基板および前述のシール材で囲われる
空隙を、前述の第一の圧力に設定される気体雰囲気と遮
断されていて前述の第一の圧力より低い任意の第二の圧
力に設定し得る気体雰囲気に接続し、前述の第一の圧力
および第二の圧力の双方または一方を調整することによ
り前述の第一および第二の基板を加圧し、該加圧状態で
前述のシール材を硬化させることを特徴とする。
【0012】また、この出願の第二発明によれば、表示
パネル形成用の第一の基板及び第二の基板をこれら基板
間に所定空隙を維持した状態でシール材によって貼り合
わせるための装置において、第一及び第二の基板をシー
ル材を介し対向させ構成した貼り合わせ対象の構造体に
おける前述の第一の基板および第二の基板それぞれの他
方の基板と対向する面とは反対面側に接触される、任意
の第一の圧力の気体雰囲気を形成するための、室と、前
述の第一の基板、前述の第二の基板および前述のシール
材で囲われる空隙を、前述の室と遮断されていて前述の
第一の圧力より低い任意の第二の圧力の気体雰囲気に接
続するための、接続機構と、前述の室内の圧力および前
述の室外の前述の第二の圧力の双方または一方の圧力
を、前述の第一及び第二基板を所定圧で加圧できる圧力
となるように調整するための、圧力調整機構と前述のシ
ール材にそれを硬化させるためのエネルギーを供給する
ための、エネルギー供給機構とを具えたことを特徴とす
る。
【0013】なお、これら第一および第二発明において
表示パネルとは、その構成上第一および第二の基板をこ
れら間に所定の空隙を設けた状態で貼り合わせる必要の
ある表示パネルを広く意味するものとし、例えば液晶パ
ネル、プラズマディスプレイパネルなどであることがで
きる(以下の第三及び第四発明において同様。)。ま
た、第二発明の表示装置の基板の貼り合わせ装置におい
て、圧力調整機構は、加圧装置(たとえばコンプレッ
サ)およびまたは減圧装置(たとえば排風装置や真空装
置)と、圧力調整器とを含む構成とすることができる
(以下の第四発明において同様。)。
【0014】また、これら第一及び第二発明において、
貼り合わせ対象の構造体における第一及び第二の基板の
双方を第一の圧力の気体雰囲気に接触させる代わりにい
ずれか一方の基板のみを該気体雰囲気に接触させるよう
にしても良い。この場合は、第一の圧力の気体雰囲気に
接触させない側の基板は、例えば下板等(ここでいう下
板には加圧室の底面等も含む。)に接触させた状態とす
るか或は、他の好適な加圧手段(油圧、水圧、空圧など
によるもの)により加圧するのが良い。また、片側の基
板のみ気体雰囲気に接触させる場合は、静電気防止効果
の点で有利な側、例えば一方から紫外線を照射する場合
などであれば該紫外線照射に当たる基板を気体雰囲気で
加圧するようにするのが良い。片側の基板のみ気体雰囲
気に接触させる具体的な方法として、例えば後述の図6
に示した構成において第一の室71及び第二の室73の
いずれか一方を用いずそれの代わりに下板等を用いる構
成が挙げられる。もちろん、他の好適な手段をとっても
良い。
【0015】また、この出願の第三発明の目的の達成を
図るためこの出願に係る発明者は鋭意研究を続けた。そ
の結果、図10を参照して説明するように、第一の基板
11及び第二の基板13間にスペーサ材を介在させるこ
となくこれら基板11、13を上板21a,21bによ
り加圧しながら単に貼り合わせた場合、貼り合わせの終
了した試料の基板面に顕著な干渉縞(図示せず)が観察
されることが分かった。これは、第一及び第二の基板1
1,13に対するシール材17からの反発力PR の影響
で第一及び第二の基板11,13がたわみ、さらに、こ
のたわんだ状態のまま(換言すれば両基板の各所で両基
板間隔がばらついたまま)両基板が貼り合わされてしま
うことが原因と考えられる。
【0016】そこで、この出願の第三発明によれば、表
示パネル形成用の第一の基板及び第二の基板をシール材
を介し対向させ構成した貼り合わせ対象の構造体を、第
一及び第二の基板の互いが対向する面とは反対面から加
圧しかつ両基板間に所定空隙を維持した状態で貼り合わ
せる方法において、前記所定空隙を維持することを、前
記第一の基板、第二の基板およびシール材で囲われる空
隙に前記基板面加圧力に対向する適正な圧力の気体を供
給することにより行なうことを特徴とする。なお、この
第三発明の実施に当たり、前記基板面に加えられる前記
加圧力及び前記空隙に供給される前記気体圧力と共に、
該気体圧力に対向する第3の適正な圧力を前記シール材
に加えるのが好適である。
【0017】また、この出願の第四発明によれば、表示
パネル形成用の第一の基板及び第二の基板をこれら基板
間に所定空隙を維持した状態でシール材によって貼り合
わせるための装置において、第一及び第二の基板の互い
が対向する面とは反対面からこれら基板を加圧するため
の基板加圧部と、前記第一の基板、第二の基板およびシ
ール材で囲われる空隙に前記基板加圧部からの加圧力に
対向する任意の圧力の気体を供給するための気体供給部
と、前記基板加圧部及び気体供給部の圧力の双方または
一方を調整するための圧力調整機構と前記シール材にそ
れを硬化させるためのエネルギーを供給するためのエネ
ルギー供給機構とを具えたことを特徴とする。なお、こ
の第三発明の実施に当たり、前記気体供給部から供給さ
れる気体圧力に対向する第3の圧力を前記シール材に対
し供給するためのシール材加圧部をさらに具えるのが好
適である。
【0018】なお、この第三発明における基板面を加圧
する方法、及び第四発明における基板加圧部の構成は、
基板面を加圧できる手段であれば特に限定されず、従来
公知の機械的な加圧方法や第一発明でいうところの気体
雰囲気を用いる方法など、設計に応じた任意の方法及び
構成と出来る。
【0019】ところで、例えば表示パネルの一種である
液晶パネルでは、表示パネル用基板の貼り合わせが終了
した後は該貼り合わせの終えた構造体の第一及び第二基
板間に形成された空隙内に液晶を注入することになる。
そして、液晶の注入に当たっては、一般に、貼り合わせ
の終えた構造体の空隙内を減圧状態とし、該減圧状態の
構造体の液晶注入口を液晶槽に接触させ気圧差を利用し
て液晶を空隙内に注入する方法がとられる。しかし、例
えば第三発明の方法などによりスペーサを介在させない
で基板貼り合わせを行なった構造体に対し上記一般的な
液晶注入法を実施すると、貼り合わせの終えた構造体の
空隙内を減圧状態にした際に、基板間にスペーサがない
ために、第一及び第二基板同士が接近し液晶注入用の空
隙がつぶされてしまう危険がある。そこで、この出願の
第五発明では以下のような手段をとることを特徴とす
る。
【0020】表示パネル形成用の第一の基板及び第二の
基板をこれら基板間にスペーサを介在させることなく所
定空隙を維持した状態でシール材によって貼り合わされ
た構成の液晶注入対象の構造体の前記空隙に液晶を注入
するに当たり、前記液晶注入対象の構造体の外側面にあ
たる基板面を任意の圧力に設定し得る気体雰囲気であっ
て独立した系を構成する気体雰囲気に接触させ、また、
液晶注入の前準備として前記構造体の空隙を減圧状態と
することに応じて前記基板面に接している前記気体雰囲
気の圧力を均衡させ、そして、前記空隙内が所定の減圧
状態となった後、前記構造体の液晶注入口より前記空隙
内に液晶を注入する。
【0021】なお、この第五発明の実施に当たり、前記
液晶注入時においては前記基板面に接している前記雰囲
気雰囲気の圧力を、前記空隙内に液晶が注入されること
に起因する前記第一及び第二の基板の間隔の広がりを阻
止しかつ該間隔を許容値に維持し得るような圧力に制御
するのが好適である。
【0022】
【作用】この第一発明の構成によれば、貼り合わせ対象
の構造体における第一及び第二の基板それぞれの、他方
の基板と対向する面とは反対面側は、第一の圧力とされ
た雰囲気と接し、また、この構造体における第一の基
板、第二の基板およびシール材によって囲われる空隙は
第二の圧力とされた雰囲気に接続される。そしてこの
際、第一の圧力と第二の圧力との大小関係は、第一の圧
力>第二の圧力であるので、第一および第二の基板は互
いが近づくように加圧される。この基板の加圧具合は第
一の圧力および第二の圧力の双方または一方を調整する
ことにより調整できる。したがって、第一および第二の
基板を気体を介し(機械的プレスで必要であった加圧板
を除去した状態で)所定圧力で加圧できる。
【0023】また、第二発明の構成によれば、第一発明
を容易に実施できる。
【0024】また、第三発明の構成によれば、第一の基
板、第二の基板およびシール材で囲われる空間に適正な
圧力の気体を供給しながら第一及び第二の基板を貼り合
わせる。ここで供給される適正な圧力の気体は、シール
材による基板面に対する局部的な反発力を緩和して第一
及び第二の基板のシール材がない部分の空隙を所定値に
維持する役割を果たすと考えられるので、従来用いられ
ていたスペーサの役割を果たすと考えられる。しかも、
貼り合わせ終了後にこの気体を除去することにより、結
果的に、スペーサレスの表示パネルが得られる。
【0025】また、第三発明において第3の圧力により
シール材を加圧する構成では、第一の基板、第二の基板
およびシール材で囲われる空間に適性圧力の気体を入れ
た際にシール材が該気体圧力により外部(基板加圧力と
直交する方向)に移動しそうになっても第3の圧力がこ
の移動を阻止するので基板貼り合わせ精度がより確保さ
れ易い。
【0026】また、この第五発明の構成によれば、第一
及び第二の基板をスペーサを介在させることなく所定空
隙を維持した状態でシール材によって貼り合わされた構
成の液晶注入対象の構造体の空隙内の圧力と、該構造体
の外部の基板面の圧力との均衡が保たれた状態で空隙内
を減圧するので、スペーサを介在させていなくとも、第
一及び第二の基板間の空隙は維持される。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して第一発明〜第五発明の
各実施例について説明する。しかしながら、説明に用い
る各図はこれらの発明を理解できる程度に各構成成分の
形状、寸法および配置関係を概略的に示してある。ま
た、以下の説明に用いる各図において同様な構成成分に
ついては同一の符号を付して示す。またそれら同様な構
成成分の重複説明を省略する場合もある。なお、以下の
実施例では表示パネルを液晶パネルとした例を説明す
る。
【0028】1.第一及び第二発明の説明 1−1.第1実施例 1−1−1.主に装置構成の説明 図1(A)は第1実施例の説明に供する上面図、図1
(B)は前述の上面図に示したものの、(A)図でのI
−I線における断面図を含む側面図である。両図とも、
貼り合わせ対象となる構造体43(以下、「構造体4
3」と略称することもある。)を、第1実施例の基板貼
り合わせ装置の室45に装着した状態を示したものであ
る。なお、貼り合わせ対象の構造体43は、この場合、
図示しない必要な構成部品(例えば、スイッチング素
子、電極、配向膜など)の形成された第一および第二の
基板31,33を、スペーサ35を介しかつ所定部分に
シール材37を塗布した状態で対向させ、しかも、両基
板31、33を固定具39および接続機構41(いずれ
も詳細は後述する)で仮固定することにより準備される
ものである。
【0029】ここで、シール材37は第一および第二の
基板31,33のいずれかに例えばスクリーン印刷法な
どの好適な方法により所定パターン(例えば図1(A)
に示したパターン)となるように塗布してある。具体的
には、第一および第二の基板の縁部に沿って塗布され、
かつ、後に液晶を充填するため基板縁部の一部はシール
材が塗布されないように塗布してある。このシール材3
7が塗布されていない部分37aは、第一および第二の
基板31、33とシール材37とで囲まれる空隙をこの
発明でいう第2の圧力とし得る気体雰囲気に接続する際
の連絡口として後に使用する(詳細は後述する)。
【0030】また、接続機構41および固定具39の構
成はこの場合以下に説明するようなものとしてあり、ま
た、これらはこの場合以下のように使用できる。これら
の説明を図1、図2(A)および(B)を参照して行
う。ここで、図2(A)は構造体49を形成する手順の
説明図であり、図2(B)は第1実施例の接続機構41
をそれの第一および第二の基板31、33と接触させる
面側から見て示した平面図である。
【0031】この第1実施例の場合の接続機構41は、
図1(B)または図2(B)に示したように、シール材
37が塗布されていない部分37a(図1(A)参照)
と対向する部分において第一および第二の基板31、3
3間にわたって取りつけられるものとしてある。そし
て、この接続機構41は、第一及び第二の基板31,3
3を挟みこれら基板を仮固定するための挟持部41a
と、第一および第二の基板31、33、シール材37で
囲まれた空隙37a(図2(A)参照)を室45の外部
に接続するための管状部41bとを有する構成としてあ
る。挟持部41aは第一および第二基板31,33をそ
れらの厚さ方向で挟むことができ(図1(B)の状
態)、かつ、例えば作業者の行為で挟持姿勢を解除(図
2(A)の状態)できる構成(例えば洗濯ばさみのよう
な構成)としてある。また、管状部41bはそれの基板
と接触する側の部分に、管状部41bと基板側の空隙3
7aとを気密性良く接続する目的の気密保持部材(パッ
キン)41c(図2(B)中斜線を付して示す。)を設
けた構成としてある。また、固定具39は、第一および
第二の基板31,33の、接続機構41を固定した位置
とは別のバランスの良い位置に設けられるものである。
この固定具39は、もちろん接続機構41を流用できる
がそもそも管状部41や気密保持部材41cはこの固定
具39の目的からして不要であるので、この場合は接続
機構41の構成から気密保持部材41cを除きかつ管状
部の中空部分を中実としたものとしている。
【0032】そして、第一および第二の基板31、33
の双方または一方に所定通りシール材37を塗布し、か
つ、これら基板をスペーサ35を介して対向させたもの
に、上述の固定具39および接続機構41をその挟持部
41aが広げられた状態で接触させ、その後、挟持41
aを挟持状態の位置に戻す。これにより、構造体45が
得られる。
【0033】なお、固定具39および接続機構41は導
電性材料で構成するのが好適である。そして、固定具3
9および接続機構41を接地しておくのが良い。それ
は、基板の貼り合わせ作業中に構造体43に静電気が生
じる場合がありこの静電気が液晶パネルの構成部品(例
えば薄膜トランジスタ)を破損する原因となるので、こ
の静電気を極力排除するためである。もっとも、この発
明の貼り合わせ方法の場合、第一および第二の基板3
1、33の加圧を気体の圧力によって行える(詳細は後
述する)ので、図9を用いて説明したプレス上板を石英
板とするような場合と比べると静電気の発生は著しく低
減されると考えられるから、固定具39および接続機構
41を導電性材料で構成したりこれらを接地することは
必ずしも必須ではないとも考えられる。
【0034】一方、室45は、これに限られないが、例
えば図3に斜視図をもって示したように、箱体であって
上側部分45aと下側部分45cとをヒンジ手段45e
を介し接続した箱体で構成できる。上側部分45aおよ
び下側部分は、両者の対向部分側に気密保持部材(パッ
キン)45bまたは45cを有し、かつ、所定部に上記
固定具39若しくは接続機構41の一部がはめ合わされ
る凹部45fを有し、しかも、両部分45a、45cを
作業時に固定し室45の内部を外部から実質密閉された
系とすることができるよう固定手段を45gを有した構
成としてある。基板貼り合わせの試料の入れ替えは、固
定手段45gを解除して上側部分45aを上方に移動さ
せて室45を開けた状態にすることで行える。
【0035】図1〜図3を用いて説明した第1実施例の
構成では、室45の室内がこの発明でいう任意の第一の
圧力に設定し得る気体雰囲気となり得、また、この室4
5外部が第一の圧力より低い任意の第二の圧力に設定し
得る気体雰囲気となり得る。そこでこの実施例の場合
は、室45内を任意の第一の圧力に設定するためにこの
室45に圧力調整機構51を接続してある。そして、こ
の実施例では、圧力調整機構51を、圧力制御弁など好
適な圧力調整機能を有したコンプレッサ51aと、この
コンプレッサ51aおよび室45間を接続する配管51
bとで構成してある。コンプレッサ51aはそれが出力
する気体を加熱できる構成とすると、基板貼り合わせに
用いるシール材が熱硬化性のものの場合など便宜である
ので、気体を加熱できる能力を付加したものとするのが
好適である。また、配管51bは室45の上側部分45
aの開閉を行うことを考えるとフレキシブルのものとす
るのが良い。なお、第二の圧力を大気圧以下にする必要
がある場合は、圧力調整機構51に接続機構41に接続
される排気装置を加えても良い。
【0036】また、この実施例では室45内部であっ
て、第一の基板31の上方および第二の基板33の下方
それぞれに当たる好適位置(この例では室45の壁)
に、シール材37硬化させるためのエネルギーをそれに
供給するためのエネルギー供給機構53を設けてある。
エネルギー供給機構53は、シール材37の種類に応じ
好適なエネルギー源を有するものとすれば良い。シール
材37が熱硬化形のものであればヒータを含むもの(ヒ
ータそのものの場合やヒータを埋め込んだ板など任意の
もの。以下同じ。)とでき、シール材37が紫外線硬化
形のものであれば紫外線ランプおよび必要に応じヒータ
を含むものとできる。
【0037】なお、この第1実施例における装置構成は
図1〜図3を用いた例に限られない。例えば、図4
(A)に示したように、室45の壁を、シール材37を
硬化させるためのエネルギーを透過させ得る材料で構成
した場合は、当該エネルギー供給機構53を室45の外
部の好適位置に設けることも可能である。また、図4
(B)に示したように、室45自体を、貼り合わせ対象
の構造体43全体が収納可能な構成で、かつ、室45の
壁に室45の内外を連絡するフレキシブルな管61を有
している構成の部屋とすることもできる。なお、図4
(B)において63は構造体43を載せるための台座で
ある。この図4(B)の構成の場合は、室45に収納さ
れた貼り合わせ対象の構造体における接続機構の管状部
41bを上記フレキシブルな管61と接続することで、
第一および第二の基板31、33とシール材37とで囲
まれる空隙37a(図2(A)参照)を室45外部に接
続できる。
【0038】 1−1−2.主に貼り合わせ方法の原理説明 この第1実施例の構成においては、貼り合わせ対象の構
造体43における第一および第二の基板31、33とシ
ール材37とで囲まれる空隙37a(図2(A)参照)
は、接続機構41によって(図4(B)の例では接続機
構41およびフレキシブルな管61によって)室45の
外部と接続されているので空隙37a内の圧力ほぼ大気
圧になる。一方、圧力調整機構51のコンプレッサ51
aによって気体例えば空気を室45内に送ると室45は
実質的に気密状態であるので室45の内部圧力が高まり
室内の圧力は大気圧より高い圧力となる。よって、室4
5内と空隙37a内とに圧力差が生じるので、この圧力
差により、貼り合わせ対象の構造体43における第一お
よび第二の基板31,33は互いが近づくように加圧さ
れる。この圧力差を調整することにより第一および第二
の基板31、33間の距離を制御できる。このようにこ
の発明では貼り合わせ対象の構造体43における両基板
31、33を、気体の圧力によって加圧できる。すなわ
ち、加圧板を第一および第二の基板31、33に機械的
に接触させるようなことを行うことなく両基板31、3
3を加圧できる。
【0039】このことは、多数組の基板の貼り合わせを
同時にする場合、例えば、図5に示したように、室45
を多数個の構造体43(多数組の基板)が収納できるよ
うな大型のものとし、この室45の内部に構造体43を
互いが孤立した状態で設置しても(つまり図8(B)で
説明したように積層状態にすることなく)各構造体43
それぞれの基板貼り合わせができることを意味する。し
たがって、図8(B)の場合に比べ、各構造体43毎の
第一および第二の基板をそれぞれほぼ同じ条件で加圧で
きる。さらに、この図5において各構造体43で用いて
いるシール材が熱硬化性のものであるとすると室45内
に温風を供給することで各構造体を加熱でき、しかも、
図8(B)の場合に比べ各構造体それぞれをほぼ同じ加
熱条件で加熱することができる。
【0040】1−2.第2実施例 上述の第1実施例では、構造体43を第一の圧力とし得
る室45内に実質全体収納する例を説明した。しかし、
この発明は、この第1実施例の例に限られず、表示パネ
ル形成用の第一および第二の基板の、他方の基板と対向
する面とは反対面のみを、第一の圧力とし得る気体雰囲
気に接触させる構成としてももちろん良い。この第2実
施例はその具体例である。図6はその説明に供する図で
あり図1(B)と同様な状態で示した側面図である。
【0041】この第2実施例では、第一および第二の室
71、73を用意する。それぞれの室71は箱体を半分
から割ったような構造のものとしている。そして、第一
の基板31の第二の基板33と対向する面とは反対側の
面に第一の室71の内部空間が接触するようにこの第一
の室71を気密保持部材75を介してこの第一の基板3
1上に設置する。また、第二の基板33の第一の基板3
1と対向する面とは反対側の面に第二の室73の内部空
間が接触するようにこの第二の室73を気密保持部材7
5を介してこの第二の基板33上に設置する。第一の室
71および第二の室73は、これらの壁の縁が第一の基
板31若しくは第二の基板33に気密保持部材75を介
して良好に接触するように、例えば、バンド状の固定手
段77で固定しておく。そして、圧力調整機構51を動
作させて第一および第二の室71、73内の圧力を大気
圧以上の所定圧力とする。この第2実施例の場合も第1
実施例同様に室71、73内の圧力と貼り合わせ対象の
構造体43における空隙37a内の圧力とに差が生じる
ので、貼り合わせ対象の構造体における第一および第二
の基板31、33を気体によって加圧できる。なお、図
6では基板31、33に接続機構41を接続した例を示
しているが、この第2実施例ではこの接続機構41はか
ならずしも必要でなくこの部分に固定具39を用いても
良い。それは、この第2実施例では、基板31、33の
特定面のみ室71または室73内に収納された構成とな
っているので、空隙37aはすでに室71や室73外部
に露出されているからである。むしろ、この第2実施例
では、第一および第二の室71、73の大きさとこれら
室の壁と気密保持部材75とで、接続機構が構成されて
いるといえる。
【0042】上述においてはこの発明の表示パネルの基
板の貼り合わせ方法およびその実施に好適な装置の実施
例について併せて説明したが、この発明は上述の実施例
に限られない。
【0043】例えば、上述の実施例では第一の圧力を大
気圧より高い圧力とし、第二の圧力を大気圧としていた
が、これら圧力はこの例に限られない。たとえば、第二
の圧力を大気圧より低い適当な圧力とすることもでき
る。また場合によっては、第一及び第二の圧力双方を大
気圧以下に設定しても良い。
【0044】また、固定具39、接続機構41、室4
5、圧力調整機構51のそれぞれの形状および構成は実
施例に限られず、設計に応じた任意好適なものとでき
る。
【0045】また、上述の実施例では、第一および第二
の基板が1個の表示パネル形成用のものである例を示し
たが、図7に示したように第一および第二の基板が多数
個(図7の例では4個)の表示セルを得るようなものの
場合本来のシール材37のパターンとは別途に、図1
(A)に示した1個取りの場合のシール材のパターンに
相当する第2のパターン81を第一および第二の基板間
に設けるのが良い。その理由は、表示パネルを多数個と
る場合は第一および第二の基板31,33間に各表示パ
ネル毎の空隙37v,37w,37y,37zが構成さ
れこれら空隙を第二の圧力の雰囲気に接続することが大
変になるが、第2のパターン81を設けると、各表示セ
ル用の上記空隙37v〜37zを第1実施例の場合の要
領で第二の圧力の気体雰囲気に容易に接続できるように
なるからである。
【0046】また、上述の第1実施例ではシール材37
の横方向からも第一の圧力が及ぶのでシール材37が基
板の縁部側から基板の中央部に向かって押される危険性
がある。これを回避する必要がある場合は、貼り合わせ
対象の構造体43の縁部の周囲(接続機構41、固定具
39の部分は除く)を何らかの方法で覆うようにしても
良い。
【0047】2.第三及び第四発明の説明 次に、第一の基板及び第二の基板間に所定間隙を維持し
つつ両基板を貼り合わせることを両基板間にスペーサを
介在させることなく行なえる方法(第三発明)及び装置
(第四発明)の各実施例について、併せて説明する。図
11はその説明に供する図であり、第四発明の一実施例
に相当する貼り合わせ装置100の構成を貼り合わせ対
象の構造体150と共に示した平面図及びそのI−I線
における断面図である。ただし、平面図においては断面
図に示した構成成分の一部例えば基板加圧部の上板等の
図示を省略している。また、第一発明における貼り合わ
せ対象の構造体43がスペーサを両基板間に介在させて
いたのに対し、第三発明の貼り合わせ対象の構造体15
0は、スペーサを用いることなく、表示パネル形成用の
第一の基板31及び第二の基板33をシール材37を介
し対向させたものである。シール材37の塗布位置は第
一発明の構造体と同様である。したがって、構造体15
0は、第一発明の場合同様、液晶封入の目的のため、シ
ール材37を介在させない部分37aを有したものであ
る。
【0048】この実施例の貼り合わせ装置100は、貼
り合わせ対象の構造体150の第一の基板31及び第二
の基板33の互いが対向する面とは反対面からこれら基
板31、33を加圧するための基板加圧部102と、前
記第一の基板、第二の基板およびシール材で囲われる空
隙Sに前記基板加圧部からの加圧力に対向する任意の圧
力の気体を供給するための気体供給部104と、基板加
圧部102及び気体供給部104の圧力の双方または一
方を調整するための圧力調整機構102c,104bと
前記シール材37にそれを硬化させるためのエネルギー
を供給するためのエネルギー供給機構106とを具えて
いる。さらに、この実施例の貼り合わせ装置100は、
気体供給部104から供給される気体圧力に対向する第
3の圧力を前記シール材37に対し供給するためのシー
ル材加圧部108を具える。
【0049】ここで、基板加圧部は102は、この場
合、貼り合わせ対象の構造体150を置くための下板1
02b、貼り合わせた対象の構造体を加圧する上板10
2aと、上板102aに所定圧力を印加しながら該上板
102aを駆動する圧力調整機構102cとで構成して
いる。もしシール材37として紫外線硬化型の接着材を
用いる場合は上板102aを紫外線透過率の高い材料例
えば石英で構成するのが良い。また、圧力調整機構は例
えば油圧、水圧、空圧などを用いたプレス装置で構成出
来る。或は、上板102aを移動するためのモータ等
と、該上板102aの貼り合わせ対象の構造体150に
対する圧力を感知する圧力センサ及びまたは構造体15
0における第一及び第二の基板の間隔を検出する位置セ
ンサとを有し、上板102aを構造体102aに適性に
押し当てることができる構成のものでも良い。勿論、基
板加圧部102を第一発明の加圧方法(気体雰囲気を利
用した方法)を実施出来る装置(第二発明の装置)とし
ても良い。
【0050】また、気体供給部104は、例えば不活性
ガス等の好適なガス源および圧力調整弁さらには空隙S
に一度導入した気体を排気するための排気装置などを有
した構成の圧力調整機構104bと、該機構104bを
貼り合わせ対象の構造体150におけるシール材37を
設けていない部分37aを介し基板間の空隙Sに供給す
ることを確実に行なうための接続機構104aとを具え
たものとしている。接続機構104aは任意好適な構成
とできる。
【0051】また、エネルギ供給機構は用いるシール材
の種類に応じ任意のものと出来る。シール材を紫外線硬
化型の接着剤とする場合は紫外線源とすれば良い。
【0052】また、シール材加圧部108は、この場
合、シール材37に対し側方から第3の圧力を印加出来
るようにするために貼り合わせ対象の構造体150の側
方を覆うための覆い部材108aと、ベローズ108b
と、シール部108cと、第3の圧力を調整する圧力調
整機構108dとを具える。圧力調整機構108dは例
えば不活性ガス等の好適なガス源および圧力調整弁など
を有したもので構成している。覆い部材108aは、そ
の一部に圧力調整機構108dから供給される気体を覆
い部材108a内に供給するための開口部108eを有
したものとしている。ベローズ108bは、基板加圧部
102の上板の上下動を考慮して設けてある。また、シ
ール部108cは覆い部材108a内の気密を維持する
目的で設けてある。
【0053】この第三発明の実施例の貼り合わせ方法で
は、貼り合わせ対象の構造体150を、第一及び第二の
基板31、33間に所定空隙を維持しながら貼り合わせ
る際に、前記所定空隙を維持することを、第一の基板3
1、第二の基板33およびシール材37で囲われる空隙
Sに気体加圧部104により適正な圧力の気体を供給す
ることにより行なう。その手順は種々のものが考えられ
るが、例えば以下の手順がとれる。
【0054】先ず、第一及び第二の基板31、33間の
間隔が所定値となるように、基板加圧部102の上板1
02aに圧力調整機構102cにより圧力を加えて第一
及び第二の基板31、33を加圧する。また、基板加圧
部102による加圧の後に、或は、基板加圧部102の
加圧と平行して、気体加圧部104を動作させて、両基
板31、33及びシール材37で囲われる空隙S内に不
活性ガスなどの好適な気体を所定圧力及び流量で供給す
る。この条件は、両基板にたわみが生じることを防止し
両基板間の間隙を所定値とできるよう設定されるもので
あり、パネルの規模や形状等に応じ予め条件出しをして
おくのが好適である。また、この実施例ではシール材加
圧部108を適性に動作させることにより、気体加圧部
104の圧力に対向する圧力を生じさせることが出来
る。気体加圧部104から空隙S内に供給された気体の
圧力PA (図1参照)は、場合によってはシール材37
を空隙S側から横方向に移動させてしまう場合が生じこ
れにより第一及び第二の基板の位置ずれが生じる危険が
ある。このようなとき、シール材加圧部108を動作さ
せて該シール材加圧部108から第三の圧力PB を供給
するとシール材37の横方向の移動を停止出来るので好
適である。
【0055】両基板31、33間の間隔が所定値からず
れた場合等、必要に応じ、基板加圧部102と気体加圧
部104との圧力を調整する。
【0056】次に、エネルギ供給機構106を必要時間
動作させてシール材37を硬化させる。シール材37を
硬化させる際にもし発熱などの影響で空隙Sの内圧等が
変動し両基板31、33間の間隔を変動させる危険があ
る場合は、圧力調整機構104bにより空隙S内の圧力
を速やかに制御する。
【0057】シール材37の硬化が終了したら、空隙S
内に導入しておいた気体を圧力調整機構104bに備わ
る排気装置により排気する。なぜなら、シール材37を
塗布していない部分37aは一般に狭い面積であるので
空隙S内に導入した気体は強制的に排除しないと外部に
除去されにくいからである。その後、基板加圧部102
による基板加圧を終了する。
【0058】貼り合わせの終了した試料を装置100か
ら取り出すには、この装置100の場合、図12(A)
に示したように、シール部108dを下板102から外
し、上板102a及び覆い部材108a、接続機構10
4a等を下板102bから離す。そして、図12(B)
に示すように試料を取れば良い。新たな貼り合わせ対象
の構造体の貼り合わせ装置100への設置は上記取り外
し手順の逆の手順で行なえば良い。
【0059】上述においては、第三及び第四発明の実施
例について説明したが、これら発明は上述の実施例に限
られない。
【0060】上記第三及び第四発明の実施例では、気体
加圧部104の圧力に対向する第三の圧力をシール材加
圧部108により供給する例を説明したが、シール材の
種類やシール材の塗布面積によってはシール材の横方向
移動の危険がない場合もある。その場合はシール材を第
3の圧力で加圧する必要はない。その場合シール材加圧
部108を貼り合わせ装置から除去しても良い。図13
にその例を示した。
【0061】また上述の第三発明の実施例で示した貼り
合わせの手順は単なる例示である。したがって、基板加
圧部102による加圧、気体加圧部104による加圧、
シール材加圧部による加圧のタイミング、また、貼り合
わせ後の空隙Sからの気体の排気タイミングなどは上述
の例に限られず、表示パネルの設計等に応じ変更出来
る。
【0062】また、第四発明の実施例において説明した
基板加圧部102、気体加圧部104、エネルギ供給機
構106、シール材加圧部108の具体的な構成は説明
に応じ変更できることは明らかである。
【0063】3.第五発明の説明 第三発明及び第四発明の実施例において貼り合わせの終
了した試料は空隙S内に液晶が注入されると液晶表示パ
ネルとしてほぼ完成された状態となる。しかし、第三及
び第四発明により貼り合わされ得られた液晶注入対象の
構造体では第一基板及び第二基板間にスペーサが存在し
ないため、該構造体の空隙Sを液晶注入の準備工程にお
いて減圧してゆくと第一及び第二基板の外側が大気圧に
よって押されるため空隙Sがつぶされていしまう。この
第五発明はこれを解決するためになされたものであり、
以下実施例により説明する。この説明を図14(A)〜
(C)を参照して説明する。なお、いずれの図も液晶注
入対象の構造体160を側方から見て示した図により示
した工程図である。
【0064】先ず、液晶注入対象の構造体160(スペ
ーサを用いていないもの)の外側面に当たる第一の基板
31及び第二の基板33の各外側面を、任意の圧力に設
定し得る気体雰囲気であって独立した系を構成する気体
雰囲気に接触させる。このことを、この実施例では、減
圧及び加圧の双方を任意に行ない得る減圧及び加圧手段
201とこれに接続される減圧及び加圧室203とこれ
ら構成成分201及び203間に設けられ減圧及び加圧
室203の内部圧力を任意に設定し得る圧力調整機構2
05とで構成した気体雰囲気接触手段207(図14
(A)参照)を用いて行う。ただし、この場合の減圧及
び加圧室室203は、開閉自在のトランク状の箱体であ
って、液晶注入対象の構造体160の液晶注入孔160
aを設けてある側の端部を露出するための切り欠き20
3aを有した箱体203bと、この切り欠き部203a
部分に設けた気密保持部材(パッキン)203cとで構
成してある。この場合の減圧及び加圧室203の構成で
は、液晶注入孔160aは減圧及び加圧室203外部に
露出されることになる。そして、この実施例の液晶注入
装置209は、上記気体雰囲気接触手段207の他に、
液晶211aを入れる槽211、処理室213、処理室
内213を排気するための排気手段215、処理室内に
ガスを供給するためのガス供給手段217を具えたもの
としている。ただし、液晶注入装置209の構成は一例
にすぎない。また、減圧及び加圧室203の構成もこの
例に限定されない。例えば、箱体203bを液晶注入対
象の構造体160を内部に完全に収納できる構成のもの
とし、液晶注入孔160aを好適な連絡部材によって箱
体203b外部と連絡する構成としても良い。
【0065】次に、液晶注入対象の構造体160の空隙
S内を減圧状態とするため及びこの例では液晶211a
とを真空脱気するために、処理室213内を排気手段2
15により排気する(図1(B))。なお、この排気
は、空隙S内が液晶注入に好適な所定の減圧(負圧)状
態となるように、かつ、液晶23の脱気が所望のとおり
なされるような条件とすれば良い。ただし、この場合の
液晶注入対象の構造体160は基板31、33間にスペ
ーサがないので、空隙Sを単に減圧すると、基板外部が
大気圧であるので空隙Sがつぶされ問題が生じる。そこ
でこの第五発明では、減圧及び加圧手段201を減圧及
び加圧室203内が減圧状態となるように、かつ、空隙
S内の圧力と均衡するように作動する(図14
(B))。
【0066】次に、空隙S内が所定の減圧状態となった
ら、液晶注入対象の構造体160をその液晶注入孔16
0aが液晶211aに接触するように移動する(図14
(C))。処理室213内の排気は適当なとき終了す
る。液晶注入孔160aを液晶に接触させると、液晶は
毛細管現象に従い空隙S内に、ある程度注入される(図
14(C))。
【0067】次に、図示を省略するが、処理室213内
にガス供給手段217からアルゴンガスまたは窒素ガス
など十分乾燥させた不活性ガスを導入する。この不活性
ガスの圧力により液晶211aが加圧され、一方、液晶
注入対象の構造体160の空隙S内は負圧であるので、
空隙S内に液晶は効率良く注入される。またこの不活性
ガスの導入の際の適当なときに、減圧及び加圧手段20
1を適度に調整し、減圧及び加圧室203内の圧力を、
空隙S内に液晶が注入されることに起因する第一及び第
二の基板31、33の間隔の広がりを阻止しかつ該間隔
を許容値に維持し得るような圧力となるようにするのが
好適である。注入時の圧力の制御をどのようなプロファ
イルとするかについては、液晶パネルの設計に応じ決定
する。液晶211aが空隙Sに所定量注入された後は、
これに限られないが、ガス供給手段217のガス圧と減
圧及び加圧室203内の内部圧力をバランスさせながら
処理室213と、減圧及び加圧室203内の圧力を大気
圧に戻すのが良い。
【0068】上述のように液晶の注入が済むんだ封止対
象の構造体は、第一及び第二の基板の間隔が所定値のも
ので(セルのふくらみのないもので)かつ空隙内の液晶
量も適正なものになる。
【0069】次に、液晶注入孔160aに封止用シール
材(図示せず)をシール材供給手段(図示せず)用い塗
布して液晶注入孔160aを封止する。これにより所望
の液晶パネルが得られる(図示せず)。
【0070】なお、第五発明は上述の実施例に限られな
い。液晶注入装置の構成は任意好適なものに変更出来
る。
【0071】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
出願の第一発明の表示パネルの基板の貼り合わせ方法に
よれば、貼り合わせ対象の構造体における第一および第
二の基板の少なくとも一方を、気体を介し(機械的プレ
スで必要であった加圧板を除去した状態で)加圧でき
る。このため、多数個の貼り合わせ対象の構造体を同時
の貼り合わせ作業で処理したい場合でも各構造体を図8
(B)を用い説明した積層構成とすることなく孤立させ
た状態で加圧できるから、各試料をそれぞれ従来よ均一
な圧力で加圧でき、さらに各試料を従来より均一に加熱
できることが期待できる。また、紫外線硬化形のシール
材を用いる場合でも石英製の上板を用いることなく試料
を加圧できるので、従来問題とされていた静電気の問題
も防止若しくは従来より低減できると期待できる。
【0072】また、この出願の第二発明の装置によれ
ば、第一発明の貼り合わせ方法を容易に実施することが
できる。
【0073】また、この出願の第三発明の表示パネルの
基板の貼り合わせ方法によれば、第一の基板、第二の基
板およびシール材で囲われる空間に適正な圧力の気体を
供給しながら第一及び第二の基板を貼り合わせる。ここ
で供給される適正な圧力の気体は従来用いられていたス
ペーサの役割を果たす。そして、貼り合わせ終了後にこ
の気体は除去できる。このため、スペーサレスの表示パ
ネルが得られる。
【0074】また、この出願の第四発明の装置によれ
ば、第三発明の貼り合わせ方法を容易に実施することが
できる。
【0075】また、第五発明の構成によれば、液晶注入
対象の構造体の空隙内の圧力と、該構造体の外部の基板
面の圧力との均衡が保たれた状態で空隙内を減圧できる
ので、スペーサを介在させていなくとも、第一及び第二
の基板間の空隙はつぶされることなく維持される。この
ため、スペーサレスの液晶注入対象の構造体に対し良好
な液晶注入がおこなえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は第一及び第二発明の第1
実施例の説明に供する図(その1)であり、貼り合わせ
対象の構造体と貼り合わせ装置との関係などを示した上
面図および、一部断面図を用いた側面図である。
【図2】(A)および(B)は第一及び第二発明の第1
実施例の説明に供する図(その2)であり、貼り合わせ
対象の構造体の準備手順の説明図および接続機構41の
説明図である。
【図3】第一及び第二発明の第1実施例の説明に供する
図(その3)であり、貼り合わせ装置に備わる室の説明
に供する斜視図である。
【図4】(A)および(B)は第一及び第二発明の第1
実施例の説明に供する図(その4)であり、変形例の説
明図である。
【図5】第一及び第二発明の第1実施例の説明に供する
図(その5)であり、多数組の基板貼り合わせを行う例
を示した図である。
【図6】第一及び第二発明の第2実施例の説明に供する
図である。
【図7】第一及び第二発明の変形例の説明図であり、第
一および第二の基板を貼り合わせたものから多数個の表
示パネルをとる場合のシール材の好適なパターン例を示
した平面図である。
【図8】(A)および(B)は従来のホットプレス法に
よる基板貼り合わせ方法の説明に供する図である。
【図9】従来の光プレス法による基板貼り合わせ方法の
説明に供する図である。
【図10】従来技術(従来の貼り合わせ方法)でスペー
サレスとした場合(スペーサを用いない場合)の問題点
の説明図である。
【図11】第三及び第四発明の実施例の説明に供する説
明図である。
【図12】(A)及び(B)は第三発明の作業手順例を
示す図である。
【図13】第三及び第四発明の他の例の説明図である。
【図14】(A)〜(C)は、第五発明の実施例の説明
に供する図である。
【符号の説明】
31:第一の基板 33:第二の基板 35:スペーサ 37:シール材 37a:連絡口(シール材がない部分) 37v〜37z:空隙 39:固定具 41:接続機構 41a:挟持部 41b:管状部 41c:気密保持部材 43:貼り合わせ対象の構造体 45:室 45a:室の上側部分 45b,45c:気密保持部材 45d:室の下側部分 45e:ヒンジ手段 45f:凹部 45g:固定手段 51:圧力調整機構 51a:コンプレッサ 51b:配管 53:エネルギー供給機構 61:フレキシブルな管 71:第一の室 73:第二の室 75:気密保持部材 77:固定手段 81:シール材の第2のパターン 100:第四発明の貼り合わせ装置 102:基板加圧部 104:気体供給部 106:エネルギ供給機構 108:シール材加圧部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示パネル形成用の第一の基板及び第二
    の基板をこれら基板間に所定空隙を維持した状態でシー
    ル材によって貼り合わせる方法において、 第一及び第二の基板をシール材を介し対向させ構成した
    貼り合わせ対象の構造体における、前記第一の基板およ
    び第二の基板それぞれの、他方の基板と対向する面とは
    反対面側を、任意の第一の圧力に設定し得る気体雰囲気
    と接触させ、かつ、 前記第一の基板、前記第二の基板および前記シール材で
    囲われる空隙を、前記第一の圧力に設定される気体雰囲
    気と遮断されていて前記第一の圧力より低い任意の第二
    の圧力に設定し得る気体雰囲気に接続し、 前記第一の圧力および第二の圧力の双方または一方を調
    整することにより前記第一および第二の基板を加圧し、 該加圧状態で前記シール材を硬化させることを特徴とす
    る表示パネルの基板の貼り合わせ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示パネルの基板の貼
    り合わせ方法において、 前記第一の圧力の気体雰囲気は、前記貼り合わせ対象の
    構造体を収納し得る加圧室によって形成し、 前記第二の圧力の気体雰囲気は、前記空隙を前記加圧室
    の外部の雰囲気と接続することによって形成することを
    特徴とする表示パネルの基板の貼り合わせ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表示パネルの基板の貼
    り合わせ方法において、 前記第一の圧力の気体雰囲気は、前記貼り合わせ対象の
    構造体における第一及び第二の基板それぞれの、他方の
    基板と対向する面とは反対面側を、それぞれ独立に気体
    雰囲気に接触させることによって、形成することを特徴
    とする表示パネルの基板の貼り合わせ方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の表示パネルの基板の貼
    り合わせ方法において、 第一および第二の基板をそれぞれ独立に気体雰囲気に接
    触させる場合、必要に応じ、第一の基板と接触する気体
    雰囲気と第二の基板に接触する気体雰囲気との圧力を異
    ならせることを特徴とする表示パネルの基板の貼り合わ
    せ方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の表
    示パネルの基板の貼り合わせ方法において、 前記第一の圧力を大気圧より高い圧力とし、前記第二の
    圧力を大気圧若しくはそれより低い圧力とすることを特
    徴とする表示パネルの基板の貼り合わせ方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の表
    示パネルの基板の貼り合わせ方法において、 前記第一および第二の基板を接地しておくことを特徴と
    する表示パネルの基板の貼り合わせ方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の表示パネルの基板の貼
    り合わせ方法において、 前記第一及び第二の基板双方を前記第一の圧力の気体雰
    囲気に接触させる代わりに、いずれか一方を該気体雰囲
    気に接触させることを特徴とする表示パネルの基板の貼
    り合わせ方法。
  8. 【請求項8】 表示パネル形成用の第一の基板及び第二
    の基板をこれら基板間に所定空隙を維持した状態でシー
    ル材によって貼り合わせるための装置において、 第一及び第二の基板をシール材を介し対向させ構成した
    貼り合わせ対象の構造体における前記第一の基板および
    第二の基板それぞれの他方の基板と対向する面とは反対
    面側に接触される、任意の第一の圧力の気体雰囲気を形
    成するための、室と、 前記第一の基板、前記第二の基板および前記シール材で
    囲われる空隙を前記室と遮断されていて前記第一の圧力
    より低い任意の第二の圧力の気体雰囲気に接続するため
    の、接続機構と、 前記室内の圧力および前記室外の前記第二の圧力の双方
    または一方の圧力を、前記第一及び第二基板を所定圧で
    加圧できる圧力となるように調整するための、圧力調整
    機構と前記シール材にそれを硬化させるためのエネルギ
    ーを供給するための、エネルギー供給機構とを具えたこ
    とを特徴とする表示パネルの基板の貼り合わせ装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の表示パネルの基板の貼
    り合わせ装置において、 前記接続機構は、第一及び第二の基板を挟みこれら基板
    を仮固定するための挟持部と、前記空隙を前記室外の第
    二の圧力の気体雰囲気に接続するための管状部とを有す
    る構成としてあることを特徴とする表示パネルの基板の
    貼り合わせ装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の表示パネルの
    基板の貼り合わせ装置において、 前記接続機構の少なくとも前記第一の基板または第2の
    基板と接する部分を導電性材料で構成してあることを特
    徴とする表示パネルの基板の貼り合わせ装置。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の表示パネルの基板の
    貼り合わせ装置において、 前記室を、前記第一及び第二の基板の一方のみを前記第
    一の圧力の気体雰囲気に接触させる室としたことを特徴
    とする表示パネルの基板の貼り合わせ装置。
  12. 【請求項12】 表示パネル形成用の第一の基板及び第
    二の基板をシール材を介し対向させ構成した貼り合わせ
    対象の構造体を、第一及び第二の基板の互いが対向する
    面とは反対面から加圧しかつ両基板間に所定空隙を維持
    した状態で貼り合わせる方法において、 前記所定空隙を維持することを、前記第一の基板、第二
    の基板およびシール材で囲われる空間に前記基板面加圧
    力に対向する適正な圧力の気体を供給することにより行
    なうことを特徴とする表示パネルの基板の貼り合わせ方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の表示パネルの基板
    の貼り合わせ方法において、 前記基板面に加えられる前記加圧力及び前記空隙に供給
    される前記気体圧力と共に、該気体圧力に対向する第3
    の適正な圧力を前記シール材に加えることを特徴とする
    表示パネルの基板の貼り合わせ方法。
  14. 【請求項14】 表示パネル形成用の第一の基板及び第
    二の基板をこれら基板間に所定空隙を維持した状態でシ
    ール材によって貼り合わせるための装置において、 第一及び第二の基板の互いが対向する面とは反対面から
    これら基板を加圧するための基板加圧部と、 前記第一の基板、第二の基板およびシール材で囲われる
    空隙に前記基板加圧部からの加圧力に対向する任意の圧
    力の気体を供給するための気体供給部と、 前記基板加圧部及び気体供給部の圧力の双方または一方
    を調整するための圧力調整機構と前記シール材にそれを
    硬化させるためのエネルギーを供給するためのエネルギ
    ー供給機構とを具えたことを特徴とする表示パネルの基
    板の貼り合わせ装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の表示パネルの基板
    の貼り合わせ装置において、 前記気体供給部から供給される気体圧力に対向する第3
    の圧力を前記シール材に対し供給するためのシール材加
    圧部を具えたことを特徴とする表示パネルの基板の貼り
    合わせ装置。
  16. 【請求項16】 請求項8または14に記載の表示パネ
    ルの基板の貼り合わせ装置において、 前記エネルギー供給機構を、ヒータ、熱風装置および紫
    外線源から前記シール材の種類に応じ選ばれる1種以上
    のものを含む機構としたことを特徴とする表示パネルの
    基板の貼り合わせ装置。
  17. 【請求項17】 表示パネル形成用の第一の基板及び第
    二の基板をこれら基板間にスペーサを介在させることな
    く所定空隙を維持した状態でシール材によって貼り合わ
    された構成の液晶注入対象の構造体の前記空隙に液晶を
    注入するに当たり、 前記液晶注入対象の構造体の外側面にあたる基板面を任
    意の圧力に設定し得る気体雰囲気であって独立した系を
    構成する気体雰囲気に接触させ、 液晶注入の前準備として前記構造体の空隙を減圧状態と
    することに応じて前記基板面に接している前記気体雰囲
    気の圧力を均衡させ、 前記空隙内が所定の減圧状態となった後、前記構造体の
    液晶注入口より前記空隙内に液晶を注入することを特徴
    とする液晶注入方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の液晶注入方法にお
    いて、 前記液晶注入時においては前記基板面に接している前記
    雰囲気の圧力を、前記空隙内に液晶が注入されることに
    起因する前記第一及び第二の基板の間隔の広がりを阻止
    しかつ該間隔を許容値に維持し得るような圧力に制御す
    ることを特徴とする液晶注入方法。
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