JP2011022403A - ワーク貼合方法、およびワーク貼合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】貼合面にプリント配線などの突起がある場合でも、一対のワークを確実に貼合して貼合不良を解消し、貼合体製品の歩留まりを向上できるワーク貼合方法を提供する。
【解決手段】貼合面にプリント配線Sが形成してある第1ワークW1と、機能性シートからなる第2ワークW2を貼合対象とする。真空チャンバー2の内部には、第1貼合台4と、プレス膜6を備えた第2貼合台5とを対向配置する。第1貼合台4に第1ワークW1を装着し、第2ワークW2をプレス膜6で吸着固定する。真空チャンバー2を閉鎖し、両ワークW1・W2を所定の接合隙間を介して対向させ、真空チャンバー2内の空気を排気する。作動室14に加圧空気を供給し、第2ワークW2を膨張するプレス膜6で第1ワークW1に押し付けて1次貼合する。プレス膜6による加圧を停止した後、真空チャンバー2に加圧空気を送給して、第2ワークW2を加圧空気で第1ワークW1に押し付けて2次貼合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば液晶基板やプラズマディスプレイ基板などの基板に、偏光シート、反射防止フィルム、電磁波シールドフィルム、紫外線シールドフィルムなどの機能性シートを貼合するのに好適なワーク貼合方法とワーク貼合装置に関する。
本発明の貼合方法においては、プレス膜で片方のワークを他方のワークに押し付けて貼合を行なうが、この種の貼合形態は特許文献1に公知である。そこでは、上側の貼合テーブルにゴム製のエアーバッグを設けておき、予め下側のテーブルに載置した一対のワークに膨張したエアーバッグを押し付けて貼合を行なう。
本発明の貼合方法においては、真空チャンバー内で一対のワークを貼合するが、この種の貼合形態は特許文献2に公知である。そこでは、真空チャンバーの内部に貼合対象となるワークを支持する上下一対のステージを対向配置し、真空チャンバー内を減圧した状態で一対のワークを貼合する。貼合されるワークは、各ステージに設けた静電チャックで吸着保持されており、可動側のステージを固定側のステージに押し付けて貼合を行なう。
特開2001−255540号公報(段落番号0015、図3) 特許第4166607号公報(段落番号0031、図1)
特許文献1の貼合装置によれば、エアーバッグをワークの中央部から周縁へ向かって押し付けて、両ワークの間の空気を外縁側へ向かって押し出すことができる。しかし、大気中で貼合を行なうので両ワークの間に空気をかみ込むのを避けられず、さらに、空気をかみ込んだ貼合製品は、電気炉内で加熱した状態で数気圧の気圧をかけて抜気する必要があり、貼合製品の歩留まりを向上するうえで障害になっている。
その点、特許文献2の貼合装置では、減圧された真空チャンバー内で一対のワークを貼合するので、空気のかみ込みを解消できる。しかし、一対のワークの貼合面の全体を同時に押し付けて貼合するので、基板の表面に接続端子や信号線などのプリント配線が形成してある場合などに、確実に貼合できないことがある。貼合面にプリント配線などの突起がある場合には、突起の周縁に臨むシート面が貼合面から浮き離れるからである。また、各ワークをコストの高い静電チャックで吸着保持するので、貼合装置の全体コストが嵩むのを避けられない不利もある。
本発明の目的は、貼合面にプリント配線などの突起があるような場合でも、一対のワークを確実に貼合して、貼合体製品の歩留まりを向上できるワーク貼合方法とワーク貼合装置を提供することにある。本発明の目的は、より簡単な構造でワークを吸着保持して正確に貼合でき、従来装置に比べて貼合設備の導入に要するコストを削減し、貼合製品を低コスト化できるワーク貼合装置を提供することにある。
本発明のワーク貼合方法においては、貼合面の一部に突起Sを有する第1ワークW1と、機能性シートからなる第2ワークW2を、以下の各工程を経て貼合する。第1ワークW1を第1貼合台4に装着し、第2貼合台5の作動室14に真空圧を供給して第2ワークW2をプレス膜6で吸着固定する工程。真空チャンバー2を閉鎖し、第1貼合台4と第2貼合台5を所定の接合隙間を介して対向させ、真空チャンバー2内を排気する工程。第2貼合台5の作動室14に加圧空気を供給してプレス膜6を膨張させ、第2ワークW2を第1ワークW1に押し付けて1次貼合する工程。作動室14への加圧空気の供給を停止して、第2ワークW2をプレス膜6から分離し、真空チャンバー2の内部に供給した加圧空気で第2ワークW2を第1ワークW1に押し付けて2次貼合する工程。
本発明のワーク貼合装置においては、第1ワークW1が、貼合面に突起S(図8参照)を有する基板で形成されており、第2ワークW2が機能性シートで形成されている。真空チャンバー2と、真空源3と、圧力源7とを備えている。真空チャンバー2の内部に、第1ワークW1を支持する第1貼合台4と、第2ワークW2を吸着固定するプレス膜6を備えた第2貼合台5とを配置する。真空チャンバー2に、第1ワークW1と第2ワークW2の接合隙間を調整する駆動構造11を設ける。プレス膜6は、作動室14の開口面を覆う状態で第2貼合台5に固定されて、膜面に一群の通気口18が開口してある。真空チャンバー2の内部と、前記作動室14とは、それぞれ真空源3、および圧力源7に対して、通路21・22・23・33および切換弁24・28・32・34を介して接続する。真空チャンバー2内を減圧した状態で、加圧空気を作動室14に供給して、プレス膜6で第2ワークW2を第1ワークW1に押し付ける1次貼合動作と、真空チャンバー2内に加圧空気を供給して、第2ワークW2を加圧空気で第1ワークW1に押し付ける2次貼合動作とを行なうことを特徴とする。
真空チャンバー2は、チャンバー本体2Aと、チャンバー本体2Aに揺動開閉可能に連結されるチャンバー蓋体2Bとで構成する。チャンバー本体2Aの内部に、第1貼合台4と、駆動構造11の出力部12を設ける。チャンバー蓋体2Bの内部に、プレス膜6を備えた第2貼合台5を配置する。
本発明においては、真空チャンバー2内の真空環境下で、第2ワークW2をプレス膜6で第1ワークW1に押し付けて1次貼合するようにした。さらに、プレス膜6による加圧を停止した後、真空チャンバー2に加圧空気を送給して、第2ワークW2を加圧空気で第1ワークW1に押し付けて2次貼合するようにした。このように、両ワークW1・W2を真空環境下で1次貼合すると、両者の貼合面どうしを密着して封止し、以後の貼合過程において貼合面に空気が侵入するのを確実に防止できる。さらに、加圧空気を第2ワークW2の表面に直接作用させて2次貼合することにより、第2ワークW2の表面の全体を加圧空気で均等に押圧して、プレス膜6では押圧できなかった部分を押圧できる。つまり、貼合面に存在する突起Sの周りに臨むシート面を加圧空気で押し付けて、突起Sの表面に密着させることができる。
したがって、本発明の貼合方法によれば、貼合面にプリント配線などの突起Sがある場合でも、一対のワークW1・W2を確実に貼合して、貼合体製品の歩留まりを向上できる。また、作動室14に供給した加圧空気でプレス膜6を膨張させて、第2ワークW2を中央部から周縁部へ向かって第1ワークW1に押し付けて1次貼合するので、両ワークW1・W2の貼合面に空気をかみ込む余地がなく、電気炉内で抜気処理する必要がない分だけ、貼合製品のコストを削減できる。さらに、第2ワークW2をプレス膜6の外面に真空吸着するので、ワークを静電チャックで吸着保持する貼合形態に比べて、貼合設備の導入に要するコストや、ランニングコストを大幅に削減できる。
本発明の貼合装置によれば、作動室14に供給した加圧空気でプレス膜6を膨張させて、第2ワークW2を中央部から周縁部へ向かって第1ワークW1に押し付けて1次貼合するので、両ワークW1・W2の貼合面に空気をかみ込む余地がない。また、加圧空気を第2ワークW2の表面に直接作用させて2次貼合するので、第2ワークW2の表面の全体を加圧空気で均等に押圧して、プレス膜6では押圧できなかった部分を押圧できる。結果、貼合面に存在する突起Sの周りに臨むシート面を加圧空気で押し付けて、突起Sの表面に密着でき、貼合面にプリント配線などの突起Sがある場合でも、一対のワークW1・W2を確実に貼合して、貼合体製品の歩留まりを向上できる。電気炉内で抜気処理する必要がない分だけ、貼合製品のコストを削減できる利点もある。第2ワークW2をプレス膜6の外面に真空吸着するので、ワークを静電チャックで吸着保持する貼合形態に比べて、貼合設備の導入に要するコストや、ランニングコストを大幅に削減できる。加えて、両ワークW1・W2の1次貼合動作と2次貼合動作とを真空チャンバー2内で連続して行なうので、空気のかみ込みを排除できるのはもちろん、それ以外の異物が貼合面に挟み込まれるのを防止して、高品質の貼合製品を提供できる。
チャンバー本体2Aおよびチャンバー蓋体2Bの内部に、第1貼合台4と出力部12、およびプレス膜6を備えた第2貼合台5を配置すると、両ワークW1・W2の装着から、プレス膜6による1次貼合、加圧空気による2次貼合を円滑に行なって、貼合処理を能率よく行なえる。また、チャンバー蓋体2Bをチャンバー本体2Aに対して揺動開閉することにより真空チャンバー2を開放し、あるいは閉鎖できるので、各ワークW1・W2の各貼合台4・5に対する装着や、貼合体の取り出しを簡便に行なえる。
ワーク貼合装置の縦断側面図である。 チャンバー蓋体を開放した状態の縦断側面図である。 チャンバー蓋体の貼合面を示す平面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 真空チャンバーを閉鎖した状態の縦断側面図である。 第1貼合台を貼合位置まで上昇させた状態の縦断側面図である。 プレス膜を膨張させた1次貼合状態の縦断側面図である。 ワークの貼合状態を概念的に示す断面図である。 2次貼合状態を示す縦断側面図である。 2次貼合時のワークの貼合状態を概念的に示す断面図である。
図1ないし図10は本発明に係るワーク貼合装置の実施例を示す。図1においてワーク貼合装置は、基台1の上部に設けられる真空チャンバー2と、真空チャンバー2内の空気を排気する真空ポンプ(真空源)3と、真空チャンバー2の内部に配置される第1貼合台4および第2貼合台5と、加圧ポンプ(圧力源)7などで構成する。第1貼合台4の側に第1ワークW1が固定され、第2貼合台5に設けたプレス膜6に第2ワークW2が吸着固定される。
第1ワークW1は、液晶基板、あるいはプラズマディスプレイ基板などのガラス基板からなり、その貼合面にはプリント配線(突起)S(図8参照)が形成してある。第2ワークW2は、偏光シート、反射防止フィルム、電磁波シールドフィルム、紫外線シールドフィルム、保護シートなどの、プラスチックシート、あるいはプラスチックフィルムを基材とする機能性シートからなる。機能性シートの貼合面には、透明な接着剤層が全面にわたって形成してある。第1ワークW1はプラスチック基板、あるいはフィルム基板で形成してあってもよい。
真空チャンバー2は、上向きに開口する箱構造のチャンバー本体2Aと、チャンバー本体2Aに対して揺動軸9で揺動開閉可能に連結したチャンバー蓋体2Bとで構成する。チャンバー蓋体2Bは図示していないエアーシリンダーで開閉操作されて、チャンバー本体2Aの開口を閉じる状態と、閉じ位置から180度反転する開放状態とに開閉できる。両者2A・2Bの接合面には、真空チャンバー2のチャンバー内部空間を封止するシール体10が周回状に設けてある。
チャンバー本体2Aは基台1に固定してあり、その内部に第1貼合台4と、駆動構造11の出力部12とが設けてある。駆動構造11は、ステップモーター(またはサーボモーター)とボールねじなどで構成されて、先の出力部12を介して第1貼合台4を第2貼合台5へ向かって精密に昇降変位し、第1ワークW1と第2ワークW2の接合隙間を調整する。左右一対の出力部12は、チャンバー本体2Aに設けたスライドブッシュ13で案内支持してある。
チャンバー蓋体2Bの内面の凹部には第2貼合台5が固定してある。第2貼合台5の第1貼合台4との対向面には、作動室14が下向きに開口する状態で凹み形成してあり、その開口面の全体を覆う状態でプレス膜6が第2貼合台5に固定してある。作動室14は真空ポンプ3および加圧ポンプ7に対して接続するが、その詳細は後述する。作動室14は、第2ワークW2の各辺部に沿って徐々に中央部へ近づく四角渦巻状の溝で構成してあり、その中央部の溝端に後述する第2通路22が連通してある。
プレス膜6は、膜面の全面にわたって通気口18が開口してあるふっ素樹脂製のシートからなり、その周縁が四角形の押え枠19で第2貼合台5に固定してある。通気口18は、直径寸法が数mmの丸穴からなり、プレス膜6の全面にわたって一定間隔おきに形成してある。自由状態におけるプレス膜6は、図4に示すように作動室14の溝開口の周縁壁で受け止められて平坦になっており、この状態において大半の通気口18が作動室14に臨んでいる。
真空チャンバー2の内部は、チャンバー本体2Aの周壁から導出される第1通路(通路)21を介して真空ポンプ3と接続してある。また、作動室14は、チャンバー蓋体2Bの上壁から導出される第2通路(通路)22を介して加圧ポンプ7に接続され、さらに、第2通路22から分岐される第3通路(通路)23と、第1通路21を介して真空ポンプ3と接続されている。
第1通路21の中途部には、第1切換弁(切換弁)24と、負圧センサー25と、大気開放弁26とが設けてある。第2通路22の中途部には、第2切換弁(切換弁)28と、負圧センサー29と、大気開放弁30とが設けてある。第3通路23は、第2切換弁28と負圧センサー29との間の第2通路22と、真空ポンプ3と第1切換弁24との間の第1通路21とを連通しており、その中途部に第3切換弁(切換弁)32が設けてある。真空チャンバー2の内部は,第1通路21から分岐した第4通路33を介して、加圧ポンプ7と第2切換弁28との間の第2通路22に接続されており、その中途部に第4切換弁(切換弁)34が設けてある。
第1〜第4の各切換弁24・28・32・34は、第1〜第4の各通路21・22・23・33を遮断する状態と、通気可能な状態とに切り換える電磁弁からなる。これらの切換弁24・28・32・34を切り換えることにより、真空チャンバー2の内部に真空圧、あるいは加圧空気を作用させることができ、同様に作動室14に真空圧、あるいは加圧空気を作用させることができる。大気開放弁26・30は電磁弁からなり、開状態と閉状態に切り換えることができる。
以上のように構成した貼合装置は、1次貼合過程と2次貼合過程とを経て、第1ワークW1と第2ワークW2を貼合する。まず、チャンバー蓋体2Bを開放した状態で、第1貼合台4の上面に第1ワークW1を載置し、その周縁を図示していない位置決め具で位置決めし固定する。次に、チャンバー蓋体2Bのプレス膜6の吸着面に第2ワークW2を載置して、位置決め治具で位置決めする。この状態で、図2に示すように、第3切換弁32を通気可能な状態にして、真空ポンプ3の真空圧を作動室14に供給し、第2ワークW2をプレス膜6で吸着固定する。このとき、第1切換弁24と第2切換弁28とは通路21・22を遮断する状態に切り換えておく。位置決め治具は、第2ワークW2がプレス膜6で吸着されたのちに第2貼合台5から取り外す。
貼合準備が終了したのち、図5に示すように、チャンバー蓋体2Bをチャンバー本体2Aの開口面に被せ付けて真空チャンバー2を閉鎖し、図示していないロック構造でチャンバー蓋体2Bをチャンバー本体2Aにロック固定する。この状態の第1ワークW1と第2ワークW2とは、充分に大きな隙間を介して上下に対向している。次に、図6に示すように駆動構造11を起動して第1貼合台4を第2貼合台5へ向かって接近上昇させ、両ワークW1・W2の対向隙間を貼合に適した隙間(貼合隙間)に設定する。両ワークW1・W2の貼合隙間は、0.1〜1mmの範囲で設定することが好ましい。
上記の状態で、第1通路21の切換弁24を通気可能な状態に切り換えて、真空ポンプ3で真空チャンバー2内の空気を排気する。真空チャンバー2内の排気が終了したことを負圧センサー25・29からの出力信号で確認したのち、図7に示すように、第3通路23の第3切換弁32を遮断状態に切り換えて、作動室14に対する真空圧の供給を停止する。この時点で、第2ワークW2は吸着力から開放される。
第3切換弁32が遮断状態に切り換わるのと同時に、第2通路22の第2切換弁28を通気状態に切り換えて、加圧空気を作動室14に供給する。これに伴ないプレス膜6は図7に示すように下向きに膨張して、第2ワークW2を第1ワークW1に押し付けて両者を1次貼合する。作動室14に加圧空気を供給した直後のプレス膜6は、その中央部分が他に先行して下向きに膨張し、膨張する領域が周縁部分へと拡大する。そのため、第2ワークW2は第1ワークW1に対して中央部から周縁部へと貼合される。したがって、何らかの理由で両ワークW1・W2の間にごく低圧の空気が残っていたとしても、空気を強制的にワーク周縁部から押し出して貼合できる。このときの加圧空気の圧力は約5気圧であり、数秒間加圧状態を維持する。1次貼合時には、加圧空気の一部が通気口18から真空チャンバー2内に吹き出されるので、これを排気するために、第1通路21の第1切換弁24は、1次貼合する間はもちろん、1次貼合が終了したのちも数秒間だけ通気可能な状態にして、真空チャンバー2内の空気を排気し続ける。
1次貼合が終了した時点、すなわち、第2ワークW2の周縁部分を第1ワークW1に貼合し終わってから数秒間が経過したのち、第1切換弁24および第2切換弁28を遮断状態に切り換え(図9参照)、同時に第2通路22の大気開放弁30を開放状態にする。これにより、加圧空気が大気開放弁30から放出されて作動室14内が大気圧となり、プレス膜6が平坦な状態に復帰して第2ワークW2から分離する。次に、第4切換弁34を通気状態に切り換えて、加圧空気を真空チャンバー2内に供給する。このとき、真空チャンバー2内に供給される加圧空気の圧力は、1次貼合時に作動室14に供給する圧力と同じ5気圧である。
図8に示すように、1次貼合が終了した時点では、第2ワークW2はプリント配線Sの断面両側において第1ワークW1の貼合面から浮き離れている。しかし、1次貼合を減圧環境下で行なうので、両ワークW1・W2の間の隙間には空気は存在しない。したがって、上記のように、加圧空気を真空チャンバー2内に供給すると、第2ワークW2が加圧空気で直接的に第1ワークW1の表面に押し付けられ、真空チャンバー2の内部で2次貼合が行なわれる。このように、加圧空気を第2ワークW2の表面に直接作用させると、プレス膜6で第2ワークW2を押圧する場合とは異なり、第2ワークW2の表面の全体を加圧空気で均等に押圧することができる。その結果、先の隙間に臨む第2ワークW2のシート面は、隙間を埋めるように押し付けられ、図10に示すようにプリント配線Sの表面に密着する。
最後に、第4切換弁34を遮断状態に切り換えたのち、第1通路21の大気開放弁26を開放状態にして、真空チャンバー2の内部を大気圧状態にし、チャンバー蓋体2Bを開放して、貼合体を第1貼合台4から取り出す。以後、上記の手順を繰り返し行なうことにより、一対のワークW1・W2を確実に貼合して、貼合体製品の歩留まりを向上することができる。また、第1貼合台4で第1ワークW1を支持し、プレス膜6の押圧面で第2ワークW2を吸着保持して貼合を行なうので、静電チャックで両ワークを吸着する必要があった従来の貼合装置に比べて、貼合設備の導入に要するコストを削減し、貼合製品を低コスト化できる。さらに、減圧環境下でプレス膜6を膨張させて、第2ワークW2を中央部分から周縁部分へと第1ワークW1に貼合するので、空気をかみ込む余地のない状態で的確に貼合を行なえる。なお、プレス膜6をふっ素樹脂で形成するのは、両ワークW1・W2を加熱環境下で貼合する際に、1次貼合後の第2ワークW2をプレス膜6から容易に分離させるためである。
以上の説明から明らかな通り、本発明のワーク貼合方法においては、貼合面の一部に突起Sを有する第1ワークW1と、機能性シートからなる第2ワークW2を、以下の過程を経て貼合する。
第1ワークW1を第1貼合台4に装着し、第2貼合台5の作動室14に真空圧を作用させて、第2ワークW2をプレス膜6で吸着固定する工程と、
真空チャンバー2を閉鎖し、第1貼合台4と第2貼合台5を所定の接合隙間を介して対向させ、真空チャンバー2内を排気する工程と、
第2貼合台5の作動室14に加圧空気を供給してプレス膜6を膨張させ、第2ワークW2を第1ワークW1に押し付けて1次貼合する工程と、
作動室14への加圧空気の供給を停止して、第2ワークW2をプレス膜6から分離し、真空チャンバー2の内部に供給した加圧空気で第2ワークW2を第1ワークW1に押し付けて2次貼合する工程とを経て両ワークW1・W2を貼合する。
本発明のワーク貼合方法によれば、第1ワークW1の貼合面にプリント配線Sなどの突起が形成してある場合に、とくに好適な貼合結果が得られるが、貼合面が平坦なワークどうしを貼合する場合にも、同様に好適な貼合結果を得ることができる。
ワーク貼合体は、貼合面の一部に突起Sを有する基板からなる第1ワークW1と、機能性シートからなる第2ワークW2との貼合体であって、減圧環境下において、第2ワークW2を第1ワークW1に押し付けて1次貼合したのち、加圧環境下において、加圧空気で第2ワークW2を第1ワークW1に押し付ける2次貼合を経て得られる。
上記の実施例では第1ワークW1と第2ワークW2の貼合隙間を所定量に調整したのち、真空チャンバー2内の空気を真空ポンプ3で排気したが、その必要はなく、真空チャンバー2内の空気を真空ポンプ3で排気したのちに、両ワークW1・W2の貼合隙間を調整することができる。また、チャンバー蓋体2Bの側に設けた駆動構造11で第2貼合台5を操作して、貼合隙間を調整することができる。チャンバー本体2Aの内部に設けたアライメント台で第1貼合台4を支持し、両者の間にアライメント装置を設けて、プレス膜6に吸着した第2ワークW2を基準にして、両ワークW1・W2の位置決めを自動的に行なうことができる。第2貼合台5と同様に、第1貼合台4に作動室を設けておいて、第1ワークW1を真空圧で吸着固定することができる。
作動室14は、渦巻き状の溝で形成する必要はなく、格子状の溝や、直線列状の溝群などで構成することができる。要は、真空圧や加圧空気をプレス膜6に対して同時に作用できる構造であればよい。チャンバー蓋体2Bは、垂直軸回りに揺動開閉するように構成することができる。必要があれば、チャンバー本体2Aに対して連結されていないチャンバー蓋体2Bを、蓋合わせ状に接合して真空チャンバー2を閉鎖することができる。常温環境で両ワークW1・W2を貼合する場合のプレス膜6は、ふっ素樹脂で形成する必要はなく、ゴムで形成することができる。
2 真空チャンバー
2A チャンバー本体
2B チャンバー蓋体
3 真空源(真空ポンプ)
4 第1貼合台
5 第2貼合台
6 プレス膜
7 圧力源(加圧ポンプ)
11 駆動構造
12 出力部
14 作動室
21・22・23・33 通路
24・28・32・34 切換弁

Claims (3)

  1. 貼合面の一部に突起(S)を有する第1ワーク(W1)と、機能性シートからなる第2ワーク(W2)を貼合する貼合方法であって、
    第1ワーク(W1)を第1貼合台(4)に装着し、第2貼合台(5)の作動室(14)に真空圧を供給して第2ワーク(W2)をプレス膜(6)で吸着固定する工程と、
    真空チャンバー(2)を閉鎖し、第1貼合台(4)と第2貼合台(5)を所定の接合隙間を介して対向させ、真空チャンバー(2)内を排気する工程と、
    第2貼合台(5)の作動室(14)に加圧空気を供給してプレス膜(6)を膨張させ、第2ワーク(W2)を第1ワーク(W1)に押し付けて1次貼合する工程と、
    作動室(14)への加圧空気の供給を停止して、第2ワーク(W2)をプレス膜(6)から分離し、真空チャンバー(2)の内部に供給した加圧空気で第2ワーク(W2)を第1ワーク(W1)に押し付けて2次貼合する工程とを含むことを特徴とするワーク貼合方法。
  2. 第1ワーク(W1)が、貼合面に突起(S)を有する基板で形成されており、第2ワーク(W2)が機能性シートで形成されており、
    真空チャンバー(2)と、真空源(3)と、圧力源(7)とを備えており、
    真空チャンバー(2)の内部に、第1ワーク(W1)を支持する第1貼合台(4)と、第2ワーク(W2)を吸着固定するプレス膜(6)を備えた第2貼合台(5)とが配置されており、
    真空チャンバー(2)に、第1ワーク(W1)と第2ワーク(W2)の接合隙間を調整する駆動構造(11)が設けられており、
    プレス膜(6)は、作動室(14)の開口面を覆う状態で第2貼合台(5)に固定されて、膜面に一群の通気口(18)が開口されており、
    真空チャンバー(2)の内部と、前記作動室(14)とは、それぞれ真空源(3)、および圧力源(7)に対して、通路(21・22・23・33)および切換弁(24・28・32・34)を介して接続されており、
    真空チャンバー(2)内を減圧した状態で、加圧空気を作動室(14)に供給して、プレス膜(6)で第2ワーク(W2)を第1ワーク(W1)に押し付ける1次貼合動作と、
    真空チャンバー(2)内に加圧空気を供給して、第2ワーク(W2)を加圧空気で第1ワーク(W1)に押し付ける2次貼合動作とを行なうワーク貼合装置。
  3. 真空チャンバー(2)が、チャンバー本体(2A)と、チャンバー本体(2A)に揺動開閉可能に連結されるチャンバー蓋体(2B)とで構成されており、
    チャンバー本体(2A)の内部に、第1貼合台(4)と、駆動構造(11)の出力部(12)が設けられており、
    チャンバー蓋体(2B)の内部に、プレス膜(6)を備えた第2貼合台(5)が配置されている請求項2に記載のワーク貼合装置。
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