JPH0752872Y2 - 床下収納庫の蓋体の自立構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、床下収納庫の蓋体の自立構造に関し、詳しく
は起立姿勢の蓋体の倒れを確実に阻止しようとする技術
に係るものである。

［従来の技術］ 従来、床下収納庫の蓋体の自立構造においては、第４図
（ａ）（ｂ）（ｃ）に示すように、床面に形成された入
口１を開閉する蓋体２の端部に、入口枠４に形成された
支点部５に遊合して蓋体２を回動自在になすＬ字型の回
動保持部３が設けられ、起立状態の蓋体２は支点部５に
近接離間するように昇降自在になされ、そして起立状態
の蓋体２の下端面に形成した被受部９を入口枠４の受面
８に当接させるとともに受枠４にも当接させて、蓋体２
をその開き回動方向に倒し勝手になして蓋体２の起立姿
勢を保つものである。

［考案が解決しようとする課題］ ところが、このような構成においては、起立姿勢の蓋体
２に他物が当たると容易に閉じ方向に倒れるのであり、
蓋体２の自立を安定させ難いという問題があった。

本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、蓋体を安定的に自立させるこ
とができる床下収納庫の蓋体の自立構造を提供すること
にある。

［課題を解決するための手段］ 本考案の床下収納庫の蓋体の自立構造は、床面に形成さ
れた入口１を開閉する蓋体２の回動中心側の端部に、入
口枠４に形成された支点部５に遊合して蓋体２を回動自
在になすＬ字型の回動保持部３が設けられ、起立状態の
蓋体２は支点部５に対して近接離間するように昇降自在
になされ、起立状態の蓋体２の下端面に入口枠４の受面
８に載設される被受部９が形成され、蓋体２に支持アー
ム６が自重にて揺動自在に枢支されて垂下され、入口枠
４に支持アーム６を遊挿する遊挿孔20が形成され、遊挿
孔20の縁部に支持アーム６の下降を阻止する係止縁21が
形成され、支持アーム６にはその下降に伴って係止縁21
に係止する係止突部19が形成され、入口枠４には起立状
態の蓋体２の下降に伴って支持アーム６を遊挿孔20の係
止縁21側に揺動させる当たり部18が形成されて成ること
を特徴とするものである。

［作用］ このように、起立状態の蓋体２は支点部５に対して近接
離間するように昇降自在になされ、起立状態の蓋体２の
下端面に入口枠４の受面８に載設される被受部９が形成
され、蓋体２に支持アーム６が自重にて揺動自在に枢支
されて垂下され、入口枠４に支持アーム６を遊挿する遊
挿孔20が形成され、遊挿孔20の縁部に支持アーム６の下
降を阻止する係止縁21が形成され、支持アーム６にはそ
の下降に伴って係止縁21に係止する係止突部19が形成さ
れ、入口枠４には起立状態の蓋体２の下降に伴って支持
アーム６を遊挿孔20の係止縁21側に揺動させる当たり部
18が形成されることによって、起立した蓋体２を下降さ
せるのに、支持アーム６が入口枠４の当たり部18に当接
して揺動され、支持アーム６の係止突部19が遊挿孔20の
係止縁21に係止し、かつ被受部９を入口枠４の受面８に
当接するのであり、このように支持アーム６の係止突部
19と係止縁21との当接、当たり部18と支持アーム６との
当接及び被受部９と受面８との３点において当接支持さ
れ、しかして蓋体２の閉成方向及び一層の開き方向への
倒れを確実に阻止し、蓋体２の自立を安定的に行えるよ
うにしたものである。

［実施例］ 以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

床面開口には入口枠４が設けられ、この入口枠４には収
納庫本体（図示せず）が連設され、そして入口１には蓋
体２が回動開閉及びその起立姿勢を安定的に保持し、か
つ必要に応じて蓋体２を取り外し自在に設けてある。以
下その構成を詳述する。

入口１を開閉する蓋体２の回動中心側の端部でかつ蓋体
２の両側部には、入口枠４に形成された支点部５に遊合
して蓋体２を回動自在になすＬ字型の回動保持部３が設
けられている。このＬ字型の回動保持部３は蓋体２の上
面に略平行な片2aとこれに略直交する主片2bとから構成
してある。しかして把手17を持って蓋体２を引き上げる
ように回動させることで、Ｌ字型の回動保持部３の入隅
のコーナー部において支点部５を遊合して蓋体２を起立
回動させることができるようにしてある［第１図
（ａ），（ｂ）参照］。

起立状態の蓋体２の両側部で主片2bに対向する箇所は開
放されていて、蓋体２を起立姿勢のまま下降及び持ち上
げることができるようにしてある［第１図（ｃ）参
照］。

起立姿勢の蓋体２の下端面に入口枠４の受面８に当接す
る被受部９が形成され、起立姿勢の蓋体２を下降させ
て、被受部９を受面８に当接させて、蓋体２を自立保持
させることができるようにしてある。被受部９はＬ字型
の回動保持部３の外面部にて形成されている［第１図
（ｃ）参照］。

そして蓋体２に支持アーム６がピン10にて自重にて揺動
自在に枢支されて垂下されている。入口枠４には支持ア
ーム６を遊挿する遊挿孔20が形成されている。遊挿孔20
の縁部には支持アーム６の下降を阻止する係止縁21が形
成されている。支持アーム６にはその揺動下降に伴って
係止縁21に係止する係止突部19が形成されている。入口
枠４には起立状態の蓋体２の下降に伴って支持アーム６
を遊挿孔20の係止縁21側に揺動させる当たり部18が形成
されている。このような当たり部18は支点部５と一連に
形成されている。また、当たり部18からはばね片11が延
出され、支持アーム６に弾接して支持アーム６をその弾
性力にて揺動させることができるようにしてある。ま
た、支持アーム６には突部12が形成されて、当たり部18
に突部12が当接するようにしてある。更に、入口枠４に
はストッパー13が取付けられている。しかして起立姿勢
の蓋体２を下降させると、ばね片11にて支持アーム６を
弾発して支持アーム６を第１図（ｂ）の左方に揺動さ
せ、支持アーム６はストッパー13に当接してそれ以上回
動が牽制され、蓋体２の一層の下降にて支持アーム６の
係止突部19が遊挿孔20の係止縁21に係止し、また、支持
アーム６に形成した爪22が遊挿孔20の近傍に形成した孔
23に係入し、そして支持アーム６の突部12が当たり部18
に当接するのである［第１図（ｃ）参照］。

このように、起立した蓋体２を下降させるのに、支持ア
ーム６が入口枠４の当たり部18に当接して揺動され、支
持アーム６の係止突部19が遊挿孔20の係止縁21に係止
し、かつ被受部９を入口枠４の受面８に当接するのであ
り、このように支持アーム６の係止突部19と係止縁21と
の当接、当たり部18と支持アーム６との当接及び被受部
９と受面８との３点において当接支持され、しかして蓋
体２の閉成方向及び一層の開き方向への倒れを確実に阻
止し、蓋体２の自立を安定的に行えるのである。このよ
うに蓋体２の起立保持を行うのに、入口枠４と蓋体２の
表面側部分との当接にて蓋体２の開き回動方向の倒れを
一層強固に阻止するようにしておくとよい。

そして第２図に示すように、蓋体２はその閉成状態で真
っ直ぐに持ち上げることで、蓋体２を外すことができる
ものである。

第３図は他の実施例を示していて、上記実施例における
ばね片11、爪22及び孔23等をなくしたものであり、この
ように支持アーム６の形状形態は種々設計変更可能であ
る。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、起立状態の蓋体は支点部に対し
て近接離間するように昇降自在になされ、起立状態の蓋
体の下端面に入口枠の受面に載設される被受部が形成さ
れ、蓋体に支持アームが自重にて揺動自在に枢支されて
垂下され、入口枠に支持アームを遊挿する遊挿孔が形成
され、遊挿孔の縁部に支持アームの下降を阻止する係止
縁が形成され、支持アームにはその下降に伴って係止縁
に係止する係止突部が形成され、入口枠には起立状態の
蓋体の下降に伴って支持アームを遊挿孔の係止縁側に揺
動させる当たり部が形成されるから、起立した蓋体を下
降させるのに、支持アームが入口枠の当たり部に当接し
て揺動され、支持アームの係止突部が遊挿孔の係止縁に
係止し、かつ被受部を入口枠の受面に当接させることが
できるのであり、このように支持アームの係止突部と係
止縁との当接、当たり部と支持アームとの当接及び被受
部と受面との３点において当接支持することができ、し
かして蓋体の閉成方向及び一層の開き方向への倒れを確
実に阻止し、蓋体の自立を安定的に行えるという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）（ｃ）は本考案の一実施例の動きを
説明する動作説明図、第２図は同上の蓋体を外し状態の
部分斜視図、第３図（ａ）（ｂ）（ｃ）は同上の他の実
施例の動作説明図、第４図（ａ）（ｂ）（ｃ）は従来例
の動作説明図であり、１は入口、２は蓋体、３は回動保
持部、４は入口枠、５は支点部、６は支持アーム、８は
受面、９は被受部、18は当たり部、19は係止突部、20は
遊挿孔、21は係止縁である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】床面に形成された入口を開閉する蓋体の回
   動中心側の端部に、入口枠に形成された支点部に遊合し
   て蓋体を回動自在になすＬ字型の回動保持部が設けら
   れ、起立状態の蓋体は支点部に対して近接離間するよう
   に昇降自在になされ、起立状態の蓋体の下端面に入口枠
   の受面に載設される被受部が形成され、蓋体に支持アー
   ムが自重にて揺動自在に枢支されて垂下され、入口枠に
   支持アームを遊挿する遊挿孔が形成され、遊挿孔の縁部
   に支持アームの下降を阻止する係止縁が形成され、支持
   アームにはその下降に伴って係止縁に係止する係止突部
   が形成され、入口枠には起立状態の蓋体の下降に伴って
   支持アームを遊挿孔の係止縁側に揺動させる当たり部が
   形成されて成る床下収納庫の蓋体の自立構造。