JPH0751714B2 - 花香調調合香料 - Google Patents
花香調調合香料Info
- Publication number
- JPH0751714B2 JPH0751714B2 JP60259377A JP25937785A JPH0751714B2 JP H0751714 B2 JPH0751714 B2 JP H0751714B2 JP 60259377 A JP60259377 A JP 60259377A JP 25937785 A JP25937785 A JP 25937785A JP H0751714 B2 JPH0751714 B2 JP H0751714B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fragrance
- flower
- mixed
- scent
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特定の香気補強剤を含有する、匂い立ちや拡
散性に優れ、天然らしさを有する花香調調合香料に関す
る。
散性に優れ、天然らしさを有する花香調調合香料に関す
る。
[従来の技術] ローズ油、ジャスミン油等の花香調の天然香料は古くか
ら使用されてきた最も貴重な香料である。この花香調の
天然香料はその種、産地、栽培条件、気象条件、抽出方
法等でその品質に大きな違いを有している。また、同一
産地のものでもロットによるバラツキが大きく、常に一
定した品質の天然精油は得がたい。
ら使用されてきた最も貴重な香料である。この花香調の
天然香料はその種、産地、栽培条件、気象条件、抽出方
法等でその品質に大きな違いを有している。また、同一
産地のものでもロットによるバラツキが大きく、常に一
定した品質の天然精油は得がたい。
このため、合成単品香料を組合わせることにより、一定
品質を得やすく、しかも安価な調合香料を得んものと多
くの研究、検討が行われ、市販もされてきている。
品質を得やすく、しかも安価な調合香料を得んものと多
くの研究、検討が行われ、市販もされてきている。
しかしながら、従来より用いられている花香調の調合香
料用合成香料の組合わせでは、天然香料の持つ品質、特
に香りのコク、巾、深み等において未だ及ばず、一定品
質の、より安価な、しかも天然らしさをもつ花香調の調
合香料の完成が待たれている。
料用合成香料の組合わせでは、天然香料の持つ品質、特
に香りのコク、巾、深み等において未だ及ばず、一定品
質の、より安価な、しかも天然らしさをもつ花香調の調
合香料の完成が待たれている。
[発明が解決しようとする問題点] 現在、匂い立ちや拡散性に優れ、天然らしさを有する花
香調調合香料が求められている。また、花香調の調合香
料に添加することにより、匂いの立ちや持続性を補強
し、コク、巾、深み等を改善して、より天然らしさを付
与させる優れた香気補強剤が求められている。
香調調合香料が求められている。また、花香調の調合香
料に添加することにより、匂いの立ちや持続性を補強
し、コク、巾、深み等を改善して、より天然らしさを付
与させる優れた香気補強剤が求められている。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記事情にかんがみ、一定品質で、安価
で、かつより天然らしさを持った調合香料を得るべく鋭
意調香研究を重ねた結果、前記1,2及び4,5−エピチオフ
ムレンと4,5−エピチオカリオフィレンを従来の花香調
調合香料に加えることにより、香りのコク、巾、深み等
を著しく改善して、より天然らしさを付与することがで
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
で、かつより天然らしさを持った調合香料を得るべく鋭
意調香研究を重ねた結果、前記1,2及び4,5−エピチオフ
ムレンと4,5−エピチオカリオフィレンを従来の花香調
調合香料に加えることにより、香りのコク、巾、深み等
を著しく改善して、より天然らしさを付与することがで
きることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、特定の香気補強剤を0.001% 2
%含有する花香調調合香料を提供するものである。前記
香気補強剤は、次の式(I,II,III)で表わされる1,2及
び4,5−エピチオフムレンと4,5−エピチオカリオフィレ
ンの一種または二種以上からなることにより構成され
る。
%含有する花香調調合香料を提供するものである。前記
香気補強剤は、次の式(I,II,III)で表わされる1,2及
び4,5−エピチオフムレンと4,5−エピチオカリオフィレ
ンの一種または二種以上からなることにより構成され
る。
本発明の香気補強剤は、それ自体では一般に「磯くさい
グリーンノートの中に焙焼香気を持つ」と表現されるよ
うな匂いで、およそ花香調の香料とはほど遠い匂いを持
っている物質である。
グリーンノートの中に焙焼香気を持つ」と表現されるよ
うな匂いで、およそ花香調の香料とはほど遠い匂いを持
っている物質である。
しかしながら、花香調の調合香料に0.001%〜2%添加
することにより、香りのコク、巾、深み等、天然らしさ
が付与される。
することにより、香りのコク、巾、深み等、天然らしさ
が付与される。
調合香料に対する配合量は、0.001%未満では香りのコ
ク、巾、深み等の改善効果に乏しく、2%を超えると香
りのバランスがくずれ好ましくない。本発明に用いる本
物質についての、合成法は公知の方法で作ることができ
る。
ク、巾、深み等の改善効果に乏しく、2%を超えると香
りのバランスがくずれ好ましくない。本発明に用いる本
物質についての、合成法は公知の方法で作ることができ
る。
例えば、石英ガラス製光反応装置を使用し、光源として
450W高圧水銀ランプを用いる。カリオフィレンとイオウ
粉末をシクロヘキサン中に加え、氷水浴で冷却し、光照
射する。反応終了後、未反応のイオウをロ過し、減圧で
溶媒を除去し、粗製物を得る。再度析出したイオウをロ
別し、黄色油を得る。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し、4,5−エピチオカリオフィレ
ンが得られる。
450W高圧水銀ランプを用いる。カリオフィレンとイオウ
粉末をシクロヘキサン中に加え、氷水浴で冷却し、光照
射する。反応終了後、未反応のイオウをロ過し、減圧で
溶媒を除去し、粗製物を得る。再度析出したイオウをロ
別し、黄色油を得る。これをシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製し、4,5−エピチオカリオフィレ
ンが得られる。
[実施例] 本発明につき実施例を挙げて更に詳細に説明する。本発
明はこれによって限定されるものではない。
明はこれによって限定されるものではない。
以下に示したローズ系調合香料をもとに、表1に調香例
と評価結果を示す。評価方法及び評価点の表示は下記の
通りである。
と評価結果を示す。評価方法及び評価点の表示は下記の
通りである。
香りのコク、巾、深み、天然らしさ、全体としてのバラ
ンスについて専門パネル10名により官能評価した。
ンスについて専門パネル10名により官能評価した。
◎:10名中9名以上が優れているとしたもの ○: 〃 7 〃 △: 〃 5 〃 ×: 〃 2 〃ローズ系調合香料 (重量%) フェニルエチルアルコール 58.0 1−シトロネロール 24.0 ゲラニオール 9.0 ネロール 3.0 シトロネリルフォーメイト 1.0 メチルイオノン 1.0 ハイドロキシシトロネラール 0.8 アルデヒドC−10 10%溶液 0.3 リナロール 0.4 オイゲノール 0.2 グァイオールアセテート 1.5 メチルジヒドロジャスモネート 0.2 ローズオキサイドL 10%溶液 0.3 アルデハイドC−14 10%溶液 0.3 合 計 100.0 表1中の数字は、前記のローズ系調合香料中の各物質の
量を示しており、単位はppmである。
量を示しており、単位はppmである。
[発明の効果] 本発明の香気補強剤を、花香調の調合香料に添加するこ
とにより、匂い立ちや拡散性が補強され、コク、巾、深
み等も改善され、より天然らしさを有する花香調調合香
料が得られた。
とにより、匂い立ちや拡散性が補強され、コク、巾、深
み等も改善され、より天然らしさを有する花香調調合香
料が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蓬田 勝之 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)発明者 太田 忠男 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)発明者 森川 良広 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)発明者 中村 祥二 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)発明者 豊田 高明 東京都大田区蒲田5丁目36番31号 高砂香 料工業株式会社研究所内 (72)発明者 天野 章 東京都大田区蒲田5丁目36番31号 高砂香 料工業株式会社研究所内 (72)発明者 村木 繁 東京都大田区蒲田5丁目36番31号 高砂香 料工業株式会社研究所内 (56)参考文献 Chem.Ind.(London), (15),664−5,1977 J.Chem.Soc.,Perkin Trans.I,(1),311−13, 1980 奥田治著「香料化学総覧〔1〕」昭和47 年3月1日 2版廣川書店発行 P.165 −6
Claims (1)
- 【請求項1】下記の で表される化合物の一種または二種以上からなる香気補
強剤を0.001%〜2%含有する花香調調合香料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60259377A JPH0751714B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 花香調調合香料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60259377A JPH0751714B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 花香調調合香料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62120313A JPS62120313A (ja) | 1987-06-01 |
JPH0751714B2 true JPH0751714B2 (ja) | 1995-06-05 |
Family
ID=17333278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60259377A Expired - Lifetime JPH0751714B2 (ja) | 1985-11-19 | 1985-11-19 | 花香調調合香料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0751714B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008532947A (ja) * | 2005-03-02 | 2008-08-21 | フレクシトラル・インコーポレーテッド | 大環状チイラン |
-
1985
- 1985-11-19 JP JP60259377A patent/JPH0751714B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
Chem.Ind.(London),(15),664−5,1977 |
J.Chem.Soc.,PerkinTrans.I,(1),311−13,1980 |
奥田治著「香料化学総覧〔1〕」昭和47年3月1日2版廣川書店発行P.165−6 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62120313A (ja) | 1987-06-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6671384B2 (ja) | 相乗作用を有する付香組成物 | |
JPS6133005B2 (ja) | ||
SU988175A3 (ru) | Способ изменени , модифицировани и усилени аромата и /или вкуса пищевых продуктов | |
CN101868437B (zh) | 用作香料的高烯丙醇 | |
CA1177094A (en) | Odorants and/or flavourants | |
DE2540624A1 (de) | Wuerz- und aromastoff | |
JPH0751714B2 (ja) | 花香調調合香料 | |
JP2653027B2 (ja) | 3−(ヘキセニルオキシ)−プロパン−ニトリル、その製造方法及び香料或いは香料組成物 | |
DE2008254A1 (de) | Geruchs- und Geschmaeksstoffe | |
DE2065324C3 (de) | 2,6,6-Trimethyl-Miydroxy-lcrotonoyl-cyclohexen-Q), seine Verwendung als Riech- und Geschmacksstoff und Verfahren zu seiner Herstellung | |
JPH0788293B2 (ja) | 花香調調合香料 | |
JPH0694417B2 (ja) | 現代ローズ香料組成物及びその製造方法 | |
JP3009404B2 (ja) | 2−メトキシ−4−プロピル−1−シクロヘキサノールを含有する調合香料、該調合香料を含有する付香製品、および該調合香料の匂い特性を強調、改善または変更する方法 | |
SU1098539A1 (ru) | Способ изменени вкуса и запаха пищевых продуктов,вкусовых веществ и парфюмерных изделий | |
JP6065206B2 (ja) | 香料組成物 | |
JP2524169B2 (ja) | 含硫エステルを含有する香料組成物 | |
CA1058442A (en) | Flavoring and fragrance compositions and products | |
US4226744A (en) | 5,9-Dimethyl-deca-4,9-dien-1-al perfume compositions | |
JPH0346455B2 (ja) | ||
JPH05125390A (ja) | 現代ローズ香料組成物 | |
JPH0352517B2 (ja) | ||
JPH03127722A (ja) | 蒸留酒配合香粧品 | |
JPS6330883B2 (ja) | ||
JP5317190B2 (ja) | サフラン酸エチルを含有する香料素材及び香料組成物 | |
US4659510A (en) | Trimethylcyclohexenyl compounds and aroma compositions containing the same |