JPH0751269B2 - 溶湯自動注湯装置及び注湯方法 - Google Patents

溶湯自動注湯装置及び注湯方法

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JPH0751269B2
JPH0751269B2 JP3456892A JP3456892A JPH0751269B2 JP H0751269 B2 JPH0751269 B2 JP H0751269B2 JP 3456892 A JP3456892 A JP 3456892A JP 3456892 A JP3456892 A JP 3456892A JP H0751269 B2 JPH0751269 B2 JP H0751269B2
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、溶湯自動注湯装置に関
し、特に溶湯金属を小容量金型内に順次注湯する溶湯自
動注湯装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト機の注湯口に小容量例えば5
gから数百gの溶湯金属を自動給湯する場合には、一般
に給湯量の精度を維持すること、溶湯の温度低下を防止
することが困難である。そこで、従来より様々な提案が
なされてきた。例えば、実開昭55−55256号公報
では、溶湯の搬送のためラドル(柄杓)を用いており、
その上部を孔の形成された蓋で密封し、ラドル底部中央
に溶湯の給排口を形成し、蓋の孔に管の一端を接続し、
管の他端に開閉弁を設けてラドル内部を選択的に大気と
連通させ、開閉弁の開弁状態でラドル内に溶湯を流入せ
しめ、閉弁状態で流入した溶湯を搬送し、再度開閉弁を
開弁して金型内に注湯する技術を記載している。また、
この公報では、開閉弁に真空装置を接続し、ラドル内を
負圧にしてラドル内への溶湯の吸引効果を高めまた搬送
時の溶湯の滴下を防止する技術を記載している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動給湯装
置においては、開閉弁を開弁してラドル内に大気圧を導
入し、溶湯の自重にて注湯を行っているので、注湯に比
較的長時間を要し、そのためにショットサイクルが長く
なる結果となり、製造効率の低下をもたらす。また、シ
ョットサイクルが長くなるので、小量の注湯の場合にラ
ドル内の溶湯温度が急激に低下し、ダイカスト製品の品
質が低下するという欠点を有する。更に、溶湯の重力の
みで注湯を行うため、最後の溶湯が給排口付近につらら
状に残留し、それが固化すると、次回の給湯の妨げにな
る。また注湯完了後、ラドルを給湯位置に戻す際につら
ら状に垂下した残湯がラドルの搬送途中で落下し堆積し
てラドル搬送の妨げとなる可能性があった。そこで本発
明は、注湯時間の短縮化を可能とし、搬送溶湯の温度低
下を生じることなくまた給湯量の精度を低下させること
なくかつ残湯の垂下の生じない溶湯自動注湯装置及びそ
の方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、底部に溶湯の給排口を有し該給排口よりラド
ル内部に溶湯を給湯し又該給排口よりラドル内部の溶湯
を所定の注湯口に注湯するラドルと、該ラドルの上部に
管を介して形成され該ラドル内部を大気と選択的に連通
遮断する開閉手段を備えた溶湯自動注湯装置において、
(a)該開閉手段に接続され、注湯時に該開閉手段を介
して該ラドル内部に小容量又は低圧力の圧力流体を供給
する溶湯加圧機構を設けると共に、(b)該開閉手段に
接続され、注湯完了後に該開閉手段を介して該ラドル内
部に大容量又は高圧力の圧力流体を供給する残湯除去機
構を設けてなる溶湯自動注湯装置を提供している。
【0005】本発明は更にラドル内部を大気と選択的に
連通遮断する開閉手段を開弁させて該ラドル内を大気と
連通させ該ラドル底部に形成された給排口より溶湯を排
出して注湯を行う溶湯自動注湯方法において、(a)注
湯時に、小容量又は低圧力の圧力流体を溶湯加圧機構に
よって該ラドル内の溶湯に該開閉手段を介して供給し、
ラドル内の溶湯の排出を促進せしめる第1工程と、
(b)注湯完了後に大容量又は高圧力の圧力流体を残湯
除去機構によって該ラドル内に該開閉手段を介して供給
して、該給排口付近に残留する溶湯を除去せしめる第2
工程とを具備する溶湯自動注湯方法を提供している。
【0006】
【作用】開閉手段の開弁動作により、ラドル内部は開閉
手段を介して大気と連通するので、ラドル内の溶湯はそ
の自重によって給排口より所定の場所に落下し注湯作業
が行われる。このとき、溶湯加圧機構が作動して小容量
又は低圧力の圧力流体が開弁状態にある開閉手段とラド
ル上部の管を介してラドル内の溶湯面に供給されるので
溶湯の排出が促進される。また注湯完了後ラドル内にわ
ずかの溶湯が残留したり、給排口より残湯が垂下する傾
向があるが、残湯除去手段を作動させて、大容量又は高
圧力の圧力流体を開閉手段とラドル上部の管を介してラ
ドル内に供給するので、かかる残湯も除去されることと
なる。
【0007】
【実施例】以下本発明による溶湯自動給湯装置の第1実
施例について図1を参照しながら説明する。本実施例に
用いられるラドル3は、溶湯2をプールする炉1内に移
動可能に浸漬される。ラドル3の上部は開放されて上部
開放部3aをなし、底部3bはテーパ状をなしその頂部
に給排口3cが形成されている。上部開放部3aは蓋部
5が嵌合されて閉塞されしかして溶湯貯留空間3dが提
供される。蓋部5には貫通孔5aが穿設されており貫通
孔5aは管11を介して開閉手段4と接続されている。
【0008】開閉手段4はバルブ本体8と、エアシリン
ダ9と、エアシリンダ9により閉弁開弁動作する開閉弁
10と開閉弁駆動機構18とを有する。開閉弁10はエ
アシリンダ9内を摺動移動可能に設けたピストン10a
と接続され、このピストン10aは、エアシリンダ9を
第1シリンダ室9aと第2シリンダ室9bとに画成して
いる。第1、第2シリンダ室9a,9bはそれぞれ第1
通路9cと第2通路9dの一端部と接続され、該第1通
路9c及び第2通路9dの他端部は開閉弁駆動機構18
を介して空気または不活性ガス等の圧力流体源50と接
続されている。バルブ本体8内には該開閉弁10が移動
可能に設けられる弁室8dが画成され、また該開閉弁1
0と当接する部分にシール部材8cと孔8aが設けられ
ている。またバルブ本体8の側壁には該弁室8dを後述
する第1の切換弁21を介して大気と連通させる貫通孔
8bが穿設されている。該孔8aと蓋部5の貫通孔5a
とは管11により接続されている。
【0009】開閉弁駆動機構18は第1ソレノイド18
a,第2ソレノイド18bを有する電磁弁18により構
成され、流体通路51により圧力流体源50と接続され
ている。また第1、第2ソレノイド18a,18bは鋳
造機の制御部60とライン60a、60bにてそれぞれ
接続されて、電磁弁18を第1の位置18Xと第2の位
置18Y(図1)とに切り換え可能に設けている。即
ち、ライン60a、60bを介して、開閉弁10の開弁
信号と閉弁信号がそれぞれ第1、第2ソレノイド18
a,18bに出力される。該第1、第2通路9c,9d
の他端部は該電磁弁18と接続されている。かかる構成
により、第1、第2シリンダ室9a,9bのいずれかに
圧力流体を作用させて、ピストン10aの下降、上昇を
行わせ、開閉弁10を開閉させている。
【0010】上記した弁室8dの貫通孔8bは、溶湯加
圧機構20並びに残湯除去機構30と接続されている。
最初に溶湯加圧機構20について説明する。溶湯加圧機
構20は、注湯時の開閉弁10が開弁している間、貫通
孔8b、弁室8d、孔8a、管11により構成される流
体経路を通じてラドル3内の溶湯の表面に小容量又は低
圧力の圧力流体を作用させ、ラドル内の溶湯を円滑に排
出させるために設けられている。そのために溶湯加圧機
構20は、第1の切換弁21と、第1の逆止弁付流量制
御弁22とを有している。上記貫通孔8bは1本の配管
40に接続されており、配管40は第1分岐管40aと
第2分岐管40bの2本に分岐している。そして第1分
岐管40aに第1の逆止弁付流量制御弁22が接続さ
れ、その上流側に第1の切換弁21が接続されている。
【0011】第1の切換弁21は更に該圧力流体源50
に接続されている。また第1の切換弁21は該鋳造機の
制御部60に電気的に接続されており、該第1の切換弁
21に動作指令信号が発せられるように構成されてい
る。図1に示される状態は、第1の切換弁21には動作
指令信号が送られておらず、第1の切換弁はバネ21a
の付勢力によってその第1位置21Xが保持され、圧力
流体源50と貫通孔8bとの接続が断たれている状態を
示している。なおこの状態で前記貫通口8bは、配管4
0と第1の切換弁21の開放ポート21bを介して大気
と連通している。また第1の逆止弁付流量制御弁22
は、第1の切換弁21に第1の動作指令信号が出力され
て第2位置21Yに切換えられ圧力流体源50からの流
体が配管40に流入可能となったときに、圧力流体源5
0が本来有する大容量の圧力流体を小容量に制限して配
管40を介してラドル3内の溶湯に作用させるために設
けられている。
【0012】残湯除去機構30は、注湯が完了した後
に、上記流体経路を経て、ラドル3内に大容量の圧力流
体を作用させてラドル内の残湯や、給排口3cより垂れ
下がったつらら状の残湯を吹き飛ばして除去するために
設けられている。そのため残湯除去機構30は、第2の
切換弁31と、第2の逆止弁付流量制御弁32とを有し
ている。そして第2分岐管40bに第2の逆止弁付流量
制御弁32が接続され、その上流側に第2の切換弁31
が接続されている。第2の切換弁31は更に上記圧力流
体源50に接続されている。また第2の切換弁31は鋳
造機の制御部60に電気的に接続されており、該第2の
切換弁31に第2の動作指令信号が発せられるように構
成されている。図1に示される状態は、第2の切換弁3
1には動作指令信号が送られておらず、第2の切換弁は
バネ31aの付勢力によってその第1位置31Xが保持
され、圧力流体源50と貫通孔8bとの接続が断たれて
いる状態を示している。また第2の逆止弁付流量制御弁
32は、第2の切換弁31に動作指令信号が出力されて
第2位置31Yに切換えられ、圧力流体源50からの流
体が配管40に流入可能となったときに、圧力流体源5
0が本来有する大容量の圧力流体の流量を制御可能に配
管40を介してラドル3内に作用させるために設けられ
ている。
【0013】また鋳造機の制御部60には図示せぬタイ
マが内蔵されており、前記第1第2動作指令信号の送信
時間を調整可能としており、圧力流体をラドルに流す時
間が調整される。第1第2の逆止弁付流量制御弁22、
32はともに調整弁が設けられており、その開度を調整
することで流量調整が可能となる。更に又前記エアシリ
ンダ9は鋳造機の制御部60に電気的に接続されてお
り、開閉弁10の開弁動作が終了すると動作完了信号を
制御部60に出力し、この動作完了信号に応答して前記
第1の動作指令信号が発せられる。
【0014】上記ラドル3と開閉手段4とは給湯部12
を構成し、該給湯部12は昇降手段13に接続されてい
る。昇降手段13は、駆動モータ14と、該駆動モータ
14に結合されたボールネジ15と、ボールネジ15に
螺合するスライダ16とにより構成され、該バルブ本体
8がスライダ16に取付けられている。駆動モータ14
の回転によりボールネジ15が回転し、その結果スライ
ダ16が上昇または下降するので、該給湯部12が上昇
下降することとなり、ラドル3の炉1内への浸漬量が調
節可能となる。昇降機構13は搬送手段17に接続され
ており、ラドル3を水平方向に搬送して該ラドルの給排
口3cを図示せぬダイカスト機の金型に連通する射出ス
リーブの注湯口まで到達させ、また、該ラドル3を炉1
方向に逆走させる。
【0015】溶湯自動注湯装置の動作について説明す
る。炉1においてラドル3内に溶湯2を給湯するために
は、開閉弁10を開弁動作させる。即ち、第1、第2切
換弁21、31が第1の位置21X、31Xにある状態
で、鋳造機の制御部60から開閉弁10の開弁信号がラ
イン60aを介してソレノイド18aに与えられると、
電磁弁18は第2の切り換え位置18Y(図1)に切り
換えられ、圧力流体源60の圧力流体が流体通路51、
電磁弁18、第2通路9dを介して第2シリンダ室9b
内に供給される。また第1シリンダ室9a内の圧力流体
は、第1通路9c,電磁弁18を介して大気に排出され
る。よって開閉弁10が上昇し、孔8aの開口部から離
反し、第1の切換弁21の開放ポート21b、第1の逆
止弁付流量制御弁22、配管40、貫通穴8b、管1
1、貫通孔5aを介して、溶湯貯留空間3d内に大気が
導入される。その状態で、昇降装置13の駆動モータ1
4を所定量回転させボールネジ15を回転させてスライ
ダ16を所定量降下させラドル3の下部を所定の高さま
で溶湯2内に浸す。このとき溶湯貯留空間3dは、上述
のように大気と連通状態にあるので、炉1内の溶湯2
は、ラドル3の給排口3cから湯面と同じ高さになるま
で自然に溶湯貯留空間3d内に入り込む。
【0016】ラドル3内に所定量の溶湯が流入したら、
開閉弁10を閉弁動作させる。即ち鋳造機の制御部60
から開閉弁10の閉弁信号がソレノイド18bに与えら
れると、電磁弁18は第1の位置18Xに切り換えら
れ、圧力流体源50の圧力流体が流体通路51、電磁弁
18、第1の通路9cを介して第1シリンダ室9a内に
供給される。また第2シリンダ室9b内の圧力流体は第
2通路9d、電磁弁18を介して、大気に排出される。
よって、開閉弁10が下降し、開閉弁10は孔8aの開
口部をシール部材8cを介して閉鎖することにより、溶
湯貯留空間3dは大気と遮断される。次に、昇降装置1
3を作動させ、給湯部12を上昇させる。このとき、溶
湯貯留空間3dは大気と遮断されているので、溶湯2が
給排口3cから滴下することはない。
【0017】給湯部12の上昇が完了すると、搬送装置
17が動作して、給湯部12は図示せぬダイカスト機の
射出スリーブの注湯口まで移動する。そして、ラドル3
内の溶湯を射出スリーブ内に注湯するのであるが、その
場合には、エアシリンダ9を再度動作して開閉弁10を
開弁し、第1の切換弁21の開放ポート21b、第1の
逆止弁付流量制御弁22、配管40、貫通穴8b、管1
1、貫通孔5aを介して大気を溶湯貯留空間3d内に導
入する。すると、大気圧と溶湯の自重とによりラドル3
内の溶湯は給排口3cより射出スリーブ内に落下を開始
する。
【0018】エアシリンダ9が開閉弁10の開弁動作を
完了させると、動作完了信号が鋳造機の制御部60に送
られ、その信号に応答して制御部60は第1の動作指令
信号を第1の切換弁21に出力する。それにより、前記
第1位置21X(図1)にあった第1の切換弁21は第
2位置21Yに切換り、圧力流体源50から供給される
小容量の圧力流体が第1の切換弁21に流される。この
圧力流体は、第1の逆止弁付流量制御弁22を通過する
とき、流量の制御を受け、そのため小容量の圧力流体
が、配管40、貫通孔8b、弁室8d、孔8a、管1
1、管通口5a(流体経路)を介してラドル3内に送ら
れ、しかして溶湯貯留空間3d内の溶湯に流体圧力が作
用し、その排出が助長される。この結果、注湯時間が短
縮され、かつ、確実な注湯が実現される。なおこの流体
圧力作用時間は注湯時間に応じて制御部60の図示しな
いタイマを調節することで調整可能である。
【0019】次にタイマ設定時間が経過すると(注湯が
完了すると)同時に、第2の動作指令信号が制御部60
から第2の切換弁31に出力される。そのため前記第1
位置31X(図1)にあった第2の切換弁31は第2位
置31Yに切換り、圧力流体源50から供給される大容
量の圧力流体が第2の切換弁31に流される。(この時
第1の切換弁21は、第2位置に切換ったままの状態で
保持されている。)この圧力流体は、第2の逆止弁付流
量制御弁32を通過するとき、流量の制御を受け、しか
して所定容量(大容量)の圧力流体が、上記流体経路4
0、8b、8d、8a、11、5aを介してラドル3内
に送られる。しかして溶湯貯留空間3d内に残留する溶
湯や給排口3cより垂れ下がったつらら状の残湯が圧力
流体により吹き飛ばされ、除去される。そしてタイマに
設定された所定時間経過後、第2動作指令信号の出力が
停止され、第1の切換弁21と第2切換弁31は第1位
置に復帰し、注湯工程が完了する。
【0020】射出スリーブへの注湯が完了すると、鋳造
機の制御部60から例えば走行駆動信号が出力され、搬
送装置17が作動して給湯部12は再度炉1の上部へ移
動する。 そして同様な動作を繰り返し、所定量の溶湯
を効率よく順次射出スリーブに注湯する。
【0021】次に本発明による溶湯自動供給装置の第2
実施例について図2を参照しながら説明する。なお図2
において図1と同一の部材は同一番号を付し、説明を省
略する。第2実施例においては、開閉手段4A並びに第
1の切換弁21’の構造以外は第1実施例の構成と同様
である。即ち、開閉手段4Aは、第1実施例の開閉弁1
0、ピストン10aが設けられておらず、バルブ本体8
内と電磁弁19とを用いている。バルブ本体8内空間は
通路19d、電磁弁19の開放ポート19bを介して大
気と選択的に接続可能とされている。電磁弁19はバル
ブ本体8空間を大気と遮断させる第1の位置19Xと、
バルブ本体8空間と大気とを連通させる第2の位置19
Y(図2)とに切り換え可能である。そのために電磁弁
19はソレノイド19aを有し、鋳造機の制御部60と
ライン60cを介して接続されている。またスプリング
19cが電磁弁19に接続され、電磁弁19を第2の位
置19Yに維持するよう付勢している。
【0022】更に配管40の一端部は直接電磁弁19に
接続されており、電磁弁19が第1の位置19Xにある
時、配管40が電磁弁19を介してバルブ本体8と接続
可能とされている。更に第1実施例における第1の切換
弁21の開放ポート21bに相当する部分21b’は大
気と連通されてはおらず、直接圧力流体源50と接続さ
れている。
【0023】かかる構成により、ラドル3内に給湯する
場合には、鋳造機の制御部60からは何等の信号も発せ
られず、電磁弁19はスプリング19cの付勢力によっ
て図2に示す第2の位置19Yにあり、バルブ本体8の
空間は電磁弁19の開放ポート19bを介して大気と連
通させる。そのことにより、ラドル3内への溶湯2の侵
入が可能となる。またラドル3内の溶湯2を搬送する場
合には、鋳造機の制御部60からライン60cを介して
大気遮断信号がソレノイド19aに出力され、電磁弁1
9はスプリング19cの付勢力に反して第1の位置19
Xに切り換えられ、その結果、バルブ本体8空間は大気
と遮断され、しかしてラドル3内の溶湯貯留空間3dも
大気と遮断される。従って溶湯2は、ラドル3内に保持
される。なおこのとき第1、第2の切換弁21’、31
は第1の位置21X’、31Xに維持されているので、
圧力流体源50の圧力流体が電磁弁19に導入されるこ
とはない。その後の昇降装置13、搬送装置17の作
動、電磁弁19によるラドル3内と大気との連通、第
1、第2の動作指令信号による第1の切換弁21、第2
の切換弁31の作動は第1実施例と同様であるので、説
明を省略する。
【0024】なお以上の実施例において、前記第1の逆
止弁付流量制御弁22に代えて、圧力調整弁を設け、ラ
ドル3内の溶湯表面に低圧力の流体を作用させることも
できる。 また前記逆止弁付流量制御弁32に代えて、
圧力調整弁を設け高圧力の圧力流体をラドル内に作用さ
せることもできる。但し、第1実施例において圧力調整
弁を用いる場合には、高圧力の流体が第1分岐管40a
に逆流しないように、第1の切換弁21の近傍で圧力流
体源側に逆止弁を設ける必要がある。更に第2実施例に
おいて、開閉手段として上記電磁弁19のみを使用し管
11と直接接続することで、同様な効果を発揮させるこ
とも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明による溶湯自
動給湯装置では、注湯時に所定容量(小容量)又は低圧
力の圧力流体をラドル内の溶湯に作用させるので、ラド
ル内の溶湯がその自重と該流体圧力により効率的に給排
口より排出される。従って、注湯時間が短縮され、かつ
所定量の注湯が実現できる。注湯時間の短縮により、ラ
ドル内の溶湯の温度低下を最小限に抑えることができ、
ショットサイクルも短縮できる。ショットサイクルが短
縮すればそれだけラドル内での溶湯の湯面の酸化膜の発
生を抑えることとなり、製品品質の向上をもたらすこと
となる。本発明では更に注湯時にラドル内の溶湯に作用
させる圧力流体より大容量又は高圧力の圧力流体を注湯
完了後にラドル内に作用させているので、給排口の周囲
につらら状に垂下した残湯も除去が可能となり、次回の
ラドル内への給湯が確実になし得るという効果をもたら
す。更に装置全体の構造を簡素化でき、安価な装置が提
供可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による溶湯自動注湯装置の第1実施例を
示す概略図である。
【図2】本発明による溶湯自動注湯装置の第2実施例を
示す概略図である。
【符号の説明】
3 ラドル 3c 給排口 4,4A 開閉手段 12 給湯部 13 昇降装置 17 搬送装置 20 溶湯加圧機構 21,21’ 第1の切換弁 22 第1の逆止弁付流量制御弁 31 第2の切換弁 32 第2の逆止弁付流量制御弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に溶湯の給排口を有し該給排口より
    ラドル内部に溶湯を給湯し又該給排口よりラドル内部の
    溶湯を所定の注湯口に注湯するラドルと、該ラドルの上
    部に管を介して形成され該ラドル内部を大気と選択的に
    連通遮断する開閉手段を備えた溶湯自動注湯装置におい
    て、 該開閉手段に接続され、注湯時に該開閉手段を介して該
    ラドル内部に小容量又は低圧力の圧力流体を供給する溶
    湯加圧機構を設けると共に、 該開閉手段に接続され、注湯完了後に該開閉手段を介し
    て該ラドル内部に大容量又は高圧力の圧力流体を供給す
    る残湯除去機構を設けてなることを特徴とする溶湯自動
    注湯装置。
  2. 【請求項2】 ラドル内部を大気と選択的に接続遮断す
    る開閉手段を開弁させて該ラドル内を大気と連通させ該
    ラドル底部に形成された給排口より溶湯を排出して注湯
    を行う溶湯自動注湯方法において、 注湯時に、小容量又は低圧力の圧力流体を溶湯加圧機構
    によって該ラドル内の溶湯に該開閉手段を介して供給
    し、ラドル内の溶湯の排出を促進せしめる第1工程と、 注湯完了後に大容量又は高圧力の圧力流体を残湯除去機
    構によって該ラドル内に該開閉手段を介して供給して、
    該給排口付近に残留する溶湯を除去せしめる第2工程と
    を具備することを特徴とする溶湯自動注湯方法。 【0001】
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