JP2002361368A - 無枠式造型装置の鋳物砂充填方法及び装置 - Google Patents

無枠式造型装置の鋳物砂充填方法及び装置

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JP2002361368A JP2001176805A JP2001176805A JP2002361368A JP 2002361368 A JP2002361368 A JP 2002361368A JP 2001176805 A JP2001176805 A JP 2001176805A JP 2001176805 A JP2001176805 A JP 2001176805A JP 2002361368 A JP2002361368 A JP 2002361368A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マッチプレートの両側に当接された一対の鋳
枠の一方に鋳物砂を充填した後に、他方に充填するよう
にして両方の鋳枠に高い充填率で鋳物砂を充填すること
である。 【解決手段】 マッチプレートの両面に一対の鋳枠を夫
々当接させ、各鋳枠のマッチプレートと当接する端部と
反対側の端部に加圧ヘッドを夫々嵌入し、ブローヘッド
に形成された分岐通路の各先端に開口する一対の吹込み
口を一対の鋳枠の各側壁に貫通されたノズル口に夫々接
合し、ブローヘッドの各吹込み口から鋳物砂を圧縮空気
により各ノズル口を介して各鋳枠に充填する方法におい
て、ブローヘッドの分岐通路の一方又は各々に設けられ
た開閉手段により分岐通路を開閉して、一対の鋳枠の一
方に鋳物砂を充填した後に、他方に鋳物砂を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、模型が設けられた
マッチプレートの両面に一対の鋳枠を夫々当接させ、ブ
ロータンク内の鋳物砂を圧縮空気と共に鋳枠内に吹き込
んで各鋳枠に鋳物砂を充填する無枠式造型装置の鋳物砂
充填方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無枠式造型装置におけるの鋳物砂
の充填は、一般的な方法として、マッチプレートを水平
に配置し、その両面に上鋳枠及び下鋳枠を上下方向から
夫々当接させ、上鋳枠及び下鋳枠の上端部及び下端部に
加圧ヘッドを夫々嵌合し、ブローヘッドに設けられた分
岐通路の各先端に開口した一対の吹込み口を各鋳枠の一
側壁に貫通されたノズル口に接合して圧縮空気により鋳
物砂を一対の鋳枠に側方から同時に供給して充填してい
る。或いはマッチプレートを垂直に配置し、その両側面
一対の鋳枠を左右方向から当接させ、各鋳枠のマッチプ
レートと当接する端部と反対側の各端部に加圧ヘッドを
夫々嵌合し、ブローヘッドに設けられた分岐通路の各先
端に開口した一対の吹込み口を各鋳枠の上側壁に貫通さ
れたノズル口に接合して鋳物砂を圧縮空気により一対の
鋳枠に上方から同時に供給して充填している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、マッチプレートを水平に配置した場合、上面側
は鋳物砂がマッチプレートに設けられた模型面に向かっ
て重力により落下するので、充填率は比較的よくなる
が、マッチプレートの下面側の模型に対しては、鋳物砂
は重力に逆らって充填されなければならず、特に、起伏
が大きい模型、又は凹型の深い模型については充填率が
悪くなる不具合があった。マッチプレートを垂直に配置
した場合は、左右の模型面共、鋳物砂の吹出し方向に対
し直角方向になるため、左右の模型の下側でマッチプレ
ートを水平に配置した場合の下面側と同様な問題が発生
しやすい。また、上記両方法とも、ブローヘッドに設け
られた分岐通路の形状のアンバランス、分岐通路内への
砂の付着、砂性質等により均等に吹込みが行われず、い
ずれかの鋳枠内への鋳物砂の充填が悪くなる傾向があっ
た。さらに、起伏の大きい模型、又は凹部の深い模型で
は、鋳物砂吹込み時の圧縮空気がクッションとなり、凹
部の奥に鋳物砂が充填されないことも充填率を悪くする
大きな要因である。凹部の奥に圧縮空気逃がし用のベン
トホールを設け、吹込み時の圧縮空気を逃がすことが考
えられるが、相方の鋳枠に対しても同時に吹込みが行わ
れるので、圧縮空気の逃げ道がなく効果は殆どあがらな
い。
【0004】本発明は、従来の係る不具合を解消するた
めになされたもので、マッチプレートの両側に当接され
た一対の鋳枠の一方に鋳物砂を充填した後に、他方に充
填するようにして両方の鋳枠に高い充填率で鋳物砂を充
填することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、マッチプ
レートの両面に一対の鋳枠を夫々当接させ、各鋳枠の前
記マッチプレートと当接する端部と反対側の端部に加圧
ヘッドを夫々嵌入し、ブローヘッドに形成された分岐通
路の各先端に開口する一対の吹込み口を前記一対の鋳枠
の各側壁に貫通されたノズル口に夫々接合し、前記ブロ
ーヘッドの各吹込み口から鋳物砂を圧縮空気により前記
各ノズル口を介して前記各鋳枠に充填する方法におい
て、前記ブローヘッドの前記分岐通路の一方又は各々に
設けられた開閉手段により前記分岐通路を開閉して、前
記一対の鋳枠の一方に鋳物砂を充填した後に、他方に鋳
物砂を充填することである。
【0006】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載の無枠式造型装置の鋳物砂充填方法におい
て、前記一対の鋳枠の中、鋳物砂の充填に対して条件の
悪い模型が設けられたマッチプレートの面側の鋳枠に鋳
物砂を充填した後に、他方の鋳枠に鋳物砂を充填するこ
とである。
【0007】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1に記載の無枠式造型装置の鋳物砂充填方法におい
て、前記一対の鋳枠をマッチプレートの上下面に夫々当
接する上鋳枠、下鋳枠とし、下鋳枠に鋳物砂を充填した
後に、上鋳枠に鋳物砂を充填することである。
【0008】請求項4に係る発明の構成上の特徴は、マ
ッチプレートの両面に夫々当接された一対の鋳枠と、各
鋳枠に前記マッチプレートと当接する端部と反対側の端
部に嵌入する一対の加圧ヘッドと、各加圧ヘッドを各鋳
枠に向かって進退移動させる駆動装置と、前記一対の鋳
枠の各側壁に貫通されたノズル口に離脱可能に接合する
一対の吹込み口が開口された分岐通路を有し鋳物砂を圧
縮空気により前記各鋳枠に供給するブローヘッドとを備
えた無枠式造型装置の鋳物砂充填装置において、前記ブ
ローヘッドの前記分岐通路の一方又は各々に開閉手段を
設けたことである。
【0009】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、マッチプレートの両面に一対の鋳
枠を夫々当接させ、各鋳枠の前記マッチプレートと当接
する端部と反対側の端部に加圧ヘッドを夫々嵌合し、ブ
ローヘッドに形成された分岐通路の各先端に開口する一
対の吹込み口を前記一対の鋳枠の各側壁に貫通されたノ
ズル口に夫々連接し、分岐通路の一方又は各々に設けら
れた開閉手段により分岐通路を開閉して、一対の鋳枠の
一方に鋳物砂を充填した後に、他方に鋳物砂を充填する
ようにしたので、ブローヘッドの分岐通路のアンバラン
ス等により一対の鋳枠に鋳物砂が均等に同時に吹き込ま
れなくなって、いずれかの鋳枠への鋳物砂の充填が悪く
なるようなことがなく、両方の鋳枠に高い充填率で鋳物
砂を充填することができる。
【0010】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、一対の鋳枠の中、鋳物砂の充填に対して条
件の悪い模型が設けられたマッチプレートの面側の鋳枠
に鋳物砂を充填した後に、他方の鋳枠に鋳物砂を充填す
るようにしたので、ブローヘッドの分岐通路のアンバラ
ンス等の影響を受けないで、起伏が大きい模型など鋳物
砂の充填に対して条件の悪い模型側の鋳枠に高い充填率
で鋳物砂を充填することができる。
【0011】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、マッチプレートの下面に当接する下鋳枠に
鋳物砂を充填した後に、上面に当接する上鋳枠に鋳物砂
を充填するようにしたので、ブローヘッドの分岐通路の
アンバランス等の影響を受けないで、鋳物砂を重力に逆
らって充填しなければならない下鋳枠に高い充填率で鋳
物砂を充填することができる。
【0012】上記のように構成した請求項4に係る発明
においては、マッチプレートの両面に一対の鋳枠を夫々
当接させ、各鋳枠のマッチプレートと当接する端部と反
対側の端部に加圧ヘッドを夫々嵌入し、ブローヘッドに
形成された分岐通路に開口する一対の吹込み口を一対の
鋳枠の各側壁に貫通されたノズル口に夫々接合し、分岐
通路の一方又は各々に設けられた開閉手段により分岐通
路を開閉するようにしたので、一対の鋳枠の一方に鋳物
砂を充填した後に、他方に鋳物砂を充填し、両方の鋳枠
に高い充填率で鋳物砂を充填することができる。
【0013】
【実施の形態】以下本発明に係る無枠式造型装置の鋳物
砂充填方法を実施するための鋳物砂充填装置の第1実施
形態を図面に基づいて説明する。図1において、10は
水平方向に配置された無枠式造型装置のマッチプレート
で、上下面に模型11,12が夫々設けられている。マ
ッチプレート10の両面には、上下鋳枠13,14が夫
々当接されている。上鋳枠13には、マッチプレート1
0と当接する下端部と反対側の上端部に上加圧ヘッド1
5が嵌入され、下鋳枠14には、マッチプレート10と
当接する上端部と反対側の下端部に下加圧ヘッド17が
嵌入されて、マッチプレート10の両側に上下空間が画
成されるようになっている。上下加圧ヘッド15,17
はシリンダ装置19,20により夫々上下移動される。
【0014】上鋳枠13の上面4隅にはロッド21が螺
合されて上方に突設され、上加圧ヘッド15のフランジ
部16に穿設された係合穴22に遊嵌され、ロッド21
の上端に形成された大径部がフランジ部16の上端面に
当接することにより上鋳枠13は上加圧ヘッド15の下
面が上鋳枠13内に上端面より僅かに嵌入する位置で吊
下される。下加圧ヘッド17のフランジ部18の4隅に
は、シリンダ装置23が垂直に取り付けられ、下鋳枠1
4はシリンダ装置23のピストン24の上昇により下加
圧ヘッド14の上面が下鋳枠14内に下端面より僅かに
嵌入する位置まで持ち上げられるようになっている。マ
ッチプレート10は下鋳枠14上に載置されて図略の係
合装置によりバネ力で係合状態を保持され、所定値以上
の力が開離方向に作用すると下鋳枠14の上面から離脱
するようになっている。マッチプレート10は下加圧ヘ
ッド17の下降により下鋳枠14と共に下降し、途中で
マッチプレート入出装置25の受け台に当接して所定値
以上の力が作用すると下鋳枠14から離脱し、マッチプ
レート入出装置25により受け台上を移動されて上加圧
ヘッド17の通過を許容する位置に退避されるようにな
っている。
【0015】上下鋳枠13,14の内周面には、下方に
向かって僅かに広がるテーパが形成され、上下枠13,
14がマッチプレート10を介在しないで重合されたと
き、内周面に連続したテーパ穴が形成されるようになっ
ている。上下鋳枠13,14の同じ向きの側壁26,2
7には、上下ノズル口28,29が夫々上下加圧ヘッド
15,17の近傍で貫通して設けられている。上下鋳枠
13,14の側壁及びマッチプレート10の模型12の
凹部には、鋳物砂を搬送する圧縮空気を逃がすためのベ
ントホール30〜32が穿設されている。33はブロー
タンクに接続されたブローヘッドで、先端部に上下分岐
通路34,35が形成され、上下分岐通路34,35の
各先端には、図1に示す鋳物砂充填位置に位置決めされ
た上下鋳枠13,14の上下ノズル口28,29と接合
する上下吹込み口36,37が開口されている。上分岐
通路34内には開閉弁38が回動可能に支承され、駆動
装置39により上分岐通路34を閉鎖する閉位置と開放
する開位置との間で回動される。
【0016】次に、本発明に係る無枠式造型装置の鋳物
砂充填装置の作動を鋳物砂充填方法とともに説明する。
図1に示す状態は、マッチプレート10の上下面に上下
鋳枠13,14が当接して重合し、シリンダ装置23の
ピストン24が前進端位置で下鋳枠14の下面を支持
し、加圧ヘッド17がシリンダ装置20により上昇され
て上下鋳枠13,14及びマッチプレート10を鋳物砂
充填位置に位置決めし、開閉弁38は駆動装置39によ
り閉位置に回動されて上分岐通路34を閉鎖している。
この状態で鋳物砂充填装置が作動され、図2に示すよう
に、ブロータンクに貯留された鋳物砂が圧縮空気により
ブローヘッド33、下分岐通路35、下吹込み口37、
下ノズル口29を通って下鋳枠14内に供給されて充填
される。上分岐通路34は開閉弁38により閉鎖され、
圧縮空気による鋳物砂の充填が行われないので、下鋳枠
14に供給された圧縮空気をマッチプレート10の模型
12の凹部に穿設されたベントホール32を通って空の
上鋳枠13に逃がすことができて、鋳物砂を重力に逆ら
って充填条件の悪い凹部の深い模型12に高い充填率で
充填することができる。所定時間が経過して下鋳枠14
への鋳物砂の充填が完了すると開閉弁38が駆動装置3
9により開位置に回動され、上分岐通路34が開放され
る。これにより、図3に示すように、鋳物砂が圧縮空気
によりブローヘッド33、上分岐通路34、上吹込み口
36、上ノズル口28を通って上鋳枠13内に供給され
て充填される。
【0017】上下鋳枠13,14内への鋳物砂の充填が
完了すると、シリンダ装置20の後退をブロックして下
加圧ヘッド17を停止させた状態で、ピストン23が後
退できるようにシリンダ装置23を減圧弁に接続し、上
加圧ヘッド15をシリンダ装置19により所定圧力で下
降させて上下鋳枠13,14内の鋳物砂をスクイズし、
上型、下型40,41を造型する。次にシリンダ装置2
0により下加圧ヘッド17が下降されて上下鋳枠13,
14、マッチプレート10、上下鋳型40,41が下降
され、下降開始直後にロッド21の大径部がフランジ1
6の上端面に当接して上鋳枠13及び上型40の下降が
停止され、マッチプレート10の模型11が上型40か
ら離型される。下加圧ヘッド17はシリンダ装置20に
より更に下降され、マッチプレート10がマッチプレー
ト入出装置25の受け台に当接して下降を規制され、模
型12が下型41から離型され、その後、下鋳枠14の
下端面が下降規制片42に当接する直前の型合せ位置で
停止される。上型40、下型41から離型されたマッチ
プレート10はマッチプレート入出装置25により受け
台上を退避位置に移動される。
【0018】シリンダ装置19により上加圧ヘッド15
が下降され、型合せ位置に停止された下鋳枠14に上鋳
枠13が重ねられ、下型41に上型40が型合せされて
鋳型が形成される。このときシリンダ装置20は減圧弁
に接続され、設定値以上の圧力が鋳型に作用することが
ないので、型合せ時に鋳型が壊れることはない。その後
の上加圧ヘッド15の下降により、上下加圧ヘッド1
5,17は鋳型を前記設定値の圧力で挟持した状態で下
降され、下鋳枠14が下降規制片42により下降を規制
されるので、鋳型は上下鋳枠13,14から離脱され
る。下加圧ヘッド17が鋳型搬出位置まで下降すると、
上加圧ヘッド15はシリンダ装置19により上昇端位置
まで上昇され、無枠の鋳型は下加圧ヘッド17から搬送
装置により搬出される。
【0019】鋳型が搬出されると、マッチプレート10
がマッチプレート入出装置25により受け台上を移動さ
れて下加圧ヘッド17の昇降経路内に位置決めされる。
シリンダ装置23のピストン24が上昇されて上昇端位
置で下鋳枠14の下面を支持した状態で、下加圧ヘッド
17がシリンダ装置20により上昇され、途中でマッチ
プレート10が下鋳枠14上に重合されて係合装置によ
りバネ力で下鋳枠に保持される。マッチプレート10は
下鋳枠14に係合されると、マッチプレート入出装置2
5から開放され、下加圧ヘッド17により下鋳枠14上
に重合して上昇され、鋳物砂充填位置に停止される。上
昇端位置に後退された上加圧ヘッド15に吊下された上
鋳枠13は僅かに持ち上げられて鋳物砂充填位置に位置
決めされたマッチプレート10の上面に当接し、図1の
状態に復帰する。
【0020】次に、本発明に係る無枠式造型装置の鋳物
砂充填装置の第2実施形態を図4乃至図6に基づいて説
明する。第2実施形態は、上下鋳枠13,14及びマッ
チプレート10を水平方向に移動するようにした点、及
び開閉弁を分岐通路の両通路に設けた点が第1実施形態
と異なり、それ以外は第1実施形態と略同じであるの
で、第1実施形態の構成要素に対応する構成要素には第
1実施形態の構成要素に付した参照番号に100を加え
た参照番号を付して詳細説明を省略する。
【0021】左右鋳枠113,114は、図略の水平ガ
イド上に左右方向に移動可能に載置されている。左鋳枠
113の左端面4隅にはロッド121が螺合されて水平
左方に突設され、左加圧ヘッド115のフランジ部11
6に穿設された係合穴122に遊嵌されている。フラン
ジ部116と左鋳枠113の左端面との間には圧縮スプ
リング146が介在され、左鋳枠113は、圧縮スプリ
ング146の撥力によりロッド121の左端に形成され
た大径部がフランジ部116の左端面に当接するまで右
進され、左加圧ヘッド115の右端面は左鋳枠113内
に僅かに嵌入している。右加圧ヘッド117のフランジ
部118の4隅には、シリンダ装置123が水平方向に
取り付けられ、右鋳枠114はシリンダ装置123のピ
ストン124に連結され、ピストン124の前進により
右加圧ヘッド117の左端面が右鋳枠114内に右端面
より僅かに嵌入する位置まで移動されるようになってい
る。
【0022】ブローヘッド133の下端部に左右分岐通
路134,135が形成され、左右分岐通路134,1
35の各下端には、図4に示す鋳物砂充填位置に位置決
めされた左右鋳枠113,114の左右ノズル口12
8,129と接合する左右吹込み口136,137が開
口されている。左右分岐通路134,135内には開閉
弁138,148が回動可能に支承され、駆動装置13
9,149により左右分岐通路134,135を閉鎖す
る閉位置と開放する開位置との間で夫々回動される。
【0023】次に、第2実施形態の作動を鋳物砂充填方
法とともに説明する。図4に示す状態は、マッチプレー
ト110の左右面に左右鋳枠113,114が当接して
重合し、シリンダ装置123のピストン124が左進端
に位置し、加圧ヘッド117がシリンダ装置120によ
り左進されて左右鋳枠113,114及びマッチプレー
ト110を鋳物砂充填位置に位置決めし、開閉弁13
8,148は駆動装置139,149により閉位置に回
動されて左右分岐路134,135を閉鎖している。こ
の状態で鋳物砂充填装置が作動され、図5に示すよう
に、右開閉弁148が駆動装置149により開位置に回
動され、ブロータンクに貯留された鋳物砂が圧縮空気に
よりブローヘッド133、右分岐通路135、右吹込み
口137、右ノズル口129を通って右鋳枠114内に
供給されて充填される。上分岐通路134は開閉弁13
8により閉鎖され、圧縮空気による鋳物砂の充填が行わ
れないので、右鋳枠114に供給された圧縮空気をマッ
チプレート110の模型112の凹部に穿設されたベン
トホール132を通って空の左鋳枠113に逃がすこと
ができて、鋳物砂を充填条件の悪い凹の深い模型112
に高い充填率で充填することができる。所定時間が経過
して右鋳枠114への鋳物砂の充填が完了すると開閉弁
138が駆動装置139により開位置に回動され、左分
岐通路134が開放される。これにより、図6に示すよ
うに、鋳物砂が圧縮空気によりブローヘッド133、左
分岐通路134、左吹込み口136、左ノズル口128
を通って左鋳枠113内に供給されて充填される。
【0024】左右鋳枠113,114内への鋳物砂の充
填が完了すると、シリンダ装置120の後退をブロック
して右加圧ヘッド117を停止させた状態で、ピストン
123が後退できるようにシリンダ装置123を減圧弁
に接続し、左加圧ヘッド115をシリンダ装置119に
より所定圧力で右進させて左右鋳枠113,114内の
鋳物砂をスクイズし、上型、下型140,141を造型
する。次にシリンダ装置120により右加圧ヘッド11
7が右進されて左右鋳枠113,114、マッチプレー
ト110、上下鋳型140,141が右進され、右進開
始直後にロッド121の大径部がフランジ部116の左
端面に当接して左鋳枠113及び上型140の右進が停
止され、マッチプレート110の模型111が上型14
0から離型される。右加圧ヘッド117はシリンダ装置
120により更に右進され、マッチプレート110がマ
ッチプレート入出装置125の受け台に当接して右進を
規制され、模型112が下型141から離型され、その
後、右鋳枠114の右端面が右進規制片142に当接す
る直前の型合せ位置で停止される。上型140、下型1
41から離型されたマッチプレート110はマッチプレ
ート入出装置125により受け台上を退避位置に移動さ
れる。
【0025】シリンダ装置119により左加圧ヘッド1
15が右進され、型合せ位置に停止された右鋳枠114
に左鋳枠113が重ねられ、下型141に上型140が
型合せされて鋳型が形成される。このときシリンダ装置
120は減圧弁に接続され、設定値以上の圧力が鋳型に
作用することがないので、型合せ時に鋳型が壊れること
はない。その後の左加圧ヘッド115の右進により、左
右加圧ヘッド115,117は鋳型を前記設定値の圧力
で挟持した状態で右進され、右鋳枠114が右進規制片
142により右進を規制されるので、鋳型は左右鋳枠1
13,114から離脱される。左右加圧ヘッド115,
117が鋳型搬出位置に位置すると、無枠の鋳型は搬送
装置に支持され、左加圧ヘッド115はシリンダ装置1
19により左進されて鋳型を開放し、鋳型は搬送装置に
より搬出される。
【0026】左加圧ヘッド115が左進端位置まで移動
すると、マッチプレート110がマッチプレート入出装
置125により受け台に沿って移動されて右加圧ヘッド
117の移動経路内に位置決めされる。シリンダ装置1
23のピストン124が左進端に位置して右鋳枠114
が右加圧ヘッドヘッド117に対して相対的に左進され
た状態で、右加圧ヘッド117がシリンダ装置120に
より左進され、途中でマッチプレート110が右鋳枠1
14上に重合されて係合装置によりバネ力で右鋳枠11
4に保持される。マッチプレート110は右鋳枠114
に係合されると、マッチプレート入出装置125から開
放され、右加圧ヘッド117により右鋳枠114上に重
合して左進され、鋳物砂充填位置に停止される。左進端
位置に後退された左加圧ヘッド115に支持された左鋳
枠113は圧縮スプリング146の撥力に抗して僅かに
左進されて鋳物砂充填位置に位置決めされたマッチプレ
ート110の上面に当接し、図4の状態に復帰する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無枠式造型装置の鋳物砂充填装
置の第1実施形態の側面断面図である。
【図2】 図1の下鋳枠に鋳物砂を充填した状態を示す
図である。
【図3】 図1の上下鋳枠に鋳物砂を充填した状態を示
す図である。
【図4】 本発明の第2実施形態を示す側面断面図であ
る。
【図5】 図4の右鋳枠に鋳物砂を充填した状態を示す
図である。
【図6】 図1の左右鋳枠に鋳物砂を充填した状態を示
す図である。
【符号の説明】
10,110・・・マッチプレート、11,12,11
1,112・・・模型、13,14,113,114…
上下(左右)鋳枠、15,17,115,117・・・
上下(左右)加圧ヘッド、19,20,23,119,
120,123・・・シリンダ装置、21,121・・
・ロッド、22,122・・・係合穴、25,125・
・・マッチプレート入出装置、26,27,126,1
27・・・側壁、28,29,128,129・・・上
下(左右)ノズル口、33,133・・・ブローヘッ
ド、34,35,134,135・・・上下(左右)分
岐通路、36,37,136,137・・・上下(左
右)吹込み口、38,138,148・・・開閉弁、3
9,139,149・・・駆動装置、40,140・・
・上型、41,141・・・下型。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マッチプレートの両面に一対の鋳枠を夫
    々当接させ、各鋳枠の前記マッチプレートと当接する端
    部と反対側の端部に加圧ヘッドを夫々嵌入し、ブローヘ
    ッドに形成された分岐通路の各先端に開口する一対の吹
    込み口を前記一対の鋳枠の各側壁に貫通されたノズル口
    に夫々接合し、前記ブローヘッドの各吹込み口から鋳物
    砂を圧縮空気により前記各ノズル口を介して前記各鋳枠
    に充填する方法において、前記ブローヘッドの前記分岐
    通路の一方又は各々に設けられた開閉手段により前記分
    岐通路を開閉して、前記一対の鋳枠の一方に鋳物砂を充
    填した後に、他方に鋳物砂を充填することを特徴とする
    無枠式造型装置の鋳物砂充填方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無枠式造型装置の鋳物
    砂充填方法において、前記一対の鋳枠の中、鋳物砂の充
    填に対して条件の悪い模型が設けられたマッチプレート
    の面側の鋳枠に鋳物砂を充填した後に、他方の鋳枠に鋳
    物砂を充填することを特徴とする無枠式造型装置の鋳物
    砂充填方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の無枠式造型装置の鋳物
    砂充填方法において、前記一対の鋳枠をマッチプレート
    の上下面に夫々当接する上鋳枠、下鋳枠とし、下鋳枠に
    鋳物砂を充填した後に、上鋳枠に鋳物砂を充填すること
    を特徴とする無枠式造型装置の鋳物砂充填方法。
  4. 【請求項4】 マッチプレートの両面に夫々当接された
    一対の鋳枠と、各鋳枠に前記マッチプレートと当接する
    端部と反対側の端部に嵌入する一対の加圧ヘッドと、各
    加圧ヘッドを各鋳枠に向かって進退移動させる駆動装置
    と、前記一対の鋳枠の各側壁に貫通されたノズル口に離
    脱可能に接合する一対の吹込み口が開口された分岐通路
    を有し鋳物砂を圧縮空気により前記各鋳枠に供給するブ
    ローヘッドとを備えた無枠式造型装置の鋳物砂充填装置
    において、前記ブローヘッドの前記分岐通路の一方又は
    各々に開閉手段を設けたことを特徴とする無枠式造型装
    置の鋳物砂充填装置。
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