JPH10272550A - 溶湯給湯方法及び溶湯給湯装置 - Google Patents

溶湯給湯方法及び溶湯給湯装置

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JPH10272550A
JPH10272550A JP9662097A JP9662097A JPH10272550A JP H10272550 A JPH10272550 A JP H10272550A JP 9662097 A JP9662097 A JP 9662097A JP 9662097 A JP9662097 A JP 9662097A JP H10272550 A JPH10272550 A JP H10272550A
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JP
Japan
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molten metal
float
holding furnace
hot water
water supply
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JP9662097A
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English (en)
Inventor
Hirotake Usui
弘武 臼井
Kazuya Matsuura
一也 松浦
Yoshiaki Matsuda
良昭 松田
Yuji Maeda
裕司 前田
Shozo Minami
省三 南
Masao Shibuya
征夫 渋谷
Toshio Hashioka
敏夫 橋岡
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HIROCHIKU KK
Ryobi Ltd
Original Assignee
HIROCHIKU KK
Ryobi Ltd
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Publication date
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    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/30Accessories for supplying molten metal, e.g. in rations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/32Controlling equipment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D39/00Equipment for supplying molten metal in rations
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造工程が簡単で鋳造サイクルを短縮できる
溶湯給湯方法及び、小型で部品点数が少なく、鋳造サイ
クルを短縮できる溶湯給湯装置の提供。 【解決手段】 フロート駆動装置6に接続されると共に
保持炉2内に貯留された溶湯4内に浸漬可能なフロート
5が設けられ、保持炉と射出スリーブ17間に給湯管3
が接続される。射出スリーブの注湯口17aは、射出直
前の保持炉内の溶湯の定湯面位置と同じ高さに位置す
る。また、保持炉内の溶湯4の定湯面を検知して定湯面
検知信号を出力する湯面センサー8と、所定量の溶湯を
射出スリーブに供給するため、検知信号に応答してフロ
ート駆動装置に駆動信号を出力してフロートを所定量降
下させる制御器9が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶湯給湯方法及び溶
湯給湯装置に関し、特に保持炉内の溶湯を給湯管を介し
て射出スリーブに供給するための溶湯給湯方法及び溶湯
給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト鋳造において射出スリーブ内
に溶湯を充填するために、保持炉と射出スリーブを給湯
管で接続して、保持炉内の溶湯を射出スリーブ内に直接
充填する直接給湯法と称せられる種々の方法が従来より
提案、実施されている。
【0003】例えば、特開昭63−119965号公報
に記載されている溶湯給湯装置では、溶湯を貯留する保
持炉と、保持炉内に貯留された溶湯内に浸漬可能に設け
られたフロートと、保持炉内の溶湯面を検知する湯面セ
ンサーと、フロートを上下動させるフロート駆動装置
と、保持炉と射出スリーブ間に接続され保持炉内の溶湯
を該射出スリーブに搬送する給湯管と、給湯管の途中に
おいて溶湯を射出スリーブに送出する電磁ポンプとを有
する溶湯給湯装置について記載している。保持炉内の溶
湯が常に一定の湯面となるようにフロート駆動装置を駆
動してフロートを上下動させ、電磁ポンプのサクション
ヘッドを常に一定に保持することにより、電磁ポンプの
定量の溶湯吐出を可能としている。
【0004】また特開昭56−105864号公報に記
載されている溶湯給湯装置は、保持炉とフロートと、フ
ロート駆動手段と、保持炉の溶湯出口を摺動動作によっ
て開閉する摺動閉鎖弁を備えている。
【0005】更に特開昭57−88963号公報記載の
溶湯給湯装置では、溶湯を貯留する保持炉と、保持炉内
に貯留された溶湯内に浸漬可能に設けられたフロート
と、フロートを上下動させるフロート駆動装置と、射出
スリーブに接続され保持炉内の溶湯を射出スリーブに搬
送する給湯管と、保持炉を仕切るように設置され給湯管
に接続された給湯シリンダピストン機構と、給湯シリン
ダ内に溶湯を選択的に導入する弁とを有している。フロ
ートの上下動により湯面の管理がなされ、弁を移動させ
てシリンダ内に所定量の溶湯を導入し、ピストンを作動
させて、供給管を介して射出スリーブに所定量の溶湯が
供給される。
【0006】更に又実公平7−44377号公報記載の
溶湯給湯装置では、溶湯を貯留する保持炉と、保持炉内
に貯留された溶湯内に浸漬可能に設けられ保持炉内の湯
面を制御するフロートと、保持炉内に設けられた密閉構
造の加圧炉と、加圧炉と保持炉とを選択的に連通させる
弁と、加圧炉内を加圧する加圧機構と、加圧炉と射出ス
リーブ間に接続された給湯管とを有する。弁を開いた状
態でフロートを上下動させて保持炉内の湯面を所定レベ
ルとし、その後弁を閉じて加圧炉を加圧すると、所定量
の溶湯が射出スリーブに供給される。
【0007】加えて特開平8−281412号公報は、
保持炉と、保持炉内に設けられ保持炉内部を保持室と出
湯室に連通可能に画成する区画壁と、出湯室内の溶湯を
ダイカスト装置本体の射出スリーブに供給するために出
湯室と射出スリーブ間に設けられた供給管と、保持室と
出湯室とを選択的に連通遮断可能とするため連通位置と
遮断位置間に移動可能な遮断手段と、保持炉内の溶湯の
所定の液面レベルを検出する液面レベル検出手段と、保
持室内に昇降自在に設けられ遮断手段が連通位置にある
とき所定の液面レベルが検出されるまで下降して保持室
の溶湯を出湯室に導入する第1の浸漬体と、出湯室内に
昇降自在に設けられ、遮断手段が遮断位置にあるとき下
降して保持室の溶湯を該射出スリーブに供給する第2の
浸漬体とを設けた給湯装置を記載している。大気と出湯
室の溶湯を画成すると共に第2の浸漬体と連動するベロ
ーズを備え、ベローズ内に不活性ガスを導入するための
不活性ガス導入手段がベローズ内に接続して設けられ、
不活性ガス導入手段は遮断手段が連通位置にあるときに
のみ出湯室の溶湯面を大気圧に保持している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ここで特開昭63−1
19965号公報記載の溶湯給湯装置では、溶湯センサ
とフロートを用いて定湯面管理をしているが、給湯手段
に電磁ポンプを用いており、フロートの上下動による定
湯面管理の後に電磁ポンプを作動させているので、給湯
サイクルが長くなり、また高額な装置となる。
【0009】また特開昭56−105864号公報に記
載されている溶湯給湯装置は摺動閉鎖弁により溶湯出口
を完全に遮断することは困難であり、溶湯出口から溶湯
の漏洩が生じると射出スリーブ内への溶湯の充填量の精
度に多大な影響を及ぼす。
【0010】更に特開昭57−88963号公報記載の
溶湯給湯装置では、給湯シリンダが別個設けられている
ために装置が複雑となり、また、保持炉内を仕切る弁の
開閉動作が必要であり給湯サイクルが長くなるという欠
点が認められる。
【0011】更に、実公平7−44377号公報記載の
溶湯給湯装置では、弁開閉動作に伴い鋳造サイクルが長
くなり、また、加圧炉や加圧機構を設けるために、装置
が大型化複雑化する。
【0012】加えて特開平8−281412号公報記載
の溶湯給湯装置では、装置が複雑で大がかりなものとな
り、特開昭57−88963号公報や実公平7−443
77号公報記載の溶湯給湯装置と同様な問題がある。
【0013】以上のように従来の溶湯給湯装置では、フ
ロートにより保持炉内の溶湯残量にかかわらず保持炉内
における溶湯面高さを任意に調整する機構の他に、空気
圧力やフロートや給湯シリンダ等により射出スリーブに
溶湯を送出するための機構及び又は溶湯の流路を選択的
に遮断する弁を備えており、装置が大型化複雑化し、部
品点数が多くなるという欠点がある。また上述したよう
に弁の設置による溶湯漏洩の問題点や、鋳造サイクルを
長くするという問題が認められる。
【0014】そこで本発明は、鋳造工程が簡単で鋳造サ
イクルを短縮できる溶湯給湯方法を提供しまた、小型で
部品点数が少なく、鋳造サイクルを短縮できる溶湯給湯
装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、保持炉内に貯留された溶湯内に浸漬可能に
フロートを設け、該保持炉と射出スリーブとを給湯管で
接続し、該フロートの下降により該保持炉内の溶湯を該
給湯管を介して該射出スリーブに給湯する溶湯給湯方法
において、保持炉2内の該溶湯4の湯面4aが該射出ス
リーブ17の注湯口17a直前の位置と一致する定湯面
CLに合致するまで、該フロート5、5A、5Bを上下
動させる工程と、該溶湯4の湯面4aが定湯面CLに合
致した後に該フロート5、5Aを所定量下降させ、該給
湯管6のみを介して所定量の溶湯4を該射出スリーブ1
7へ搬送する工程を有する溶湯給湯方法を提供してい
る。
【0016】本発明は更に、溶湯を貯留する保持炉と、
該保持炉内に貯留された溶湯内に浸漬可能に設けられた
フロートと、該フロートを上下動させるフロート駆動装
置と、該保持炉と射出スリーブ間に接続され該保持炉内
の溶湯を該射出スリーブに搬送する給湯管とを有する溶
湯給湯装置において、保持炉2内の溶湯4の定湯面CL
を検知して定湯面検知信号を出力する湯面センサー8
と、所定量の溶湯4を該給湯管3のみを介して該射出ス
リーブ17に供給するために、該検知信号に応答して該
フロート駆動装置6、6Aに駆動信号を出力して該フロ
ート5、5Aを所定量下降させる制御手段9を有し、該
射出スリーブ17の注湯口17aは、射出直前の該保持
炉2内の溶湯の定湯面CL位置と同位置に開口して位置
している溶湯給湯装置1,1’を提供している。
【0017】ここで該フロートは内フロート5Aと外フ
ロート5Bに分割して設けられ、該フロート駆動装置は
該内フロート5Aを駆動する内フロート駆動装置6A
と、該外フロート5Bを駆動する外フロート駆動装置6
Bにより構成され、該内フロート5Aと該外フロート5
Bとがそれぞれ独立又は同期して上下動可能に構成され
るのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
溶湯給湯方法及び溶湯給湯装置について図1乃至図5に
基づき説明する。図1は鋳造装置であるダイカストマシ
ン11と給湯装置1の配置を示す。ダイカストマシン1
1の金型は、固定ダイス13を保持する固定ダイスホル
ダ12と、可動ダイス14を保持する可動ダイスホルダ
15を備え、固定ダイス13と可動ダイス14とで金型
キャビティ16が画成される。固定ダイスホルダ12に
は射出スリーブ17が固定され、射出スリーブ17内は
ランナー部18を介して金型キャビティ16と連通して
いる。
【0019】射出スリーブ17には注湯口17aが形成
され、また射出スリーブ17内を往復摺動動作すると共
にこの摺動動作により注湯口17aを開口、閉鎖可能な
プランジャチップ19が設けられている。即ちプランジ
ャチップ19の後退位置では、注湯口17aは開口し
(図1、図2、図3)注湯口17aから射出スリーブ内
に溶湯が充填可能であり、プランジャチップ19が前進
すると、射出スリーブ内に充填された溶湯が金型キャビ
ティ16に充填されると共に、プランジャチップ19の
外周面が注湯口17aを閉鎖して湯切りが行われるよう
に構成されている。
【0020】このようなダイカストマシン11の射出ス
リーブ17の注湯口17aに給湯装置1が接続される。
給湯装置1は、溶湯を貯留する保持炉2を有し、保持炉
には溶湯出口2aが形成されている。そして溶湯出口2
aと注湯口17aとが給湯管3により接続されている。
ここで、射出スリーブ17の注湯口17aは、保持炉2
と略同等の高さに位置しており、プランジャチップが後
退している状態で、後述する定湯面の位置に開口するよ
うな高さにある。
【0021】保持炉2内には、貯留された溶湯4内に浸
漬可能なフロート5が設けられる。フロート5はフロー
ト駆動装置6に接続され、フロート駆動装置6の駆動に
よりフロート5が上下動することにより、湯面4aの高
さが調整され、またフロート5が下降することにより、
射出スリーブ17内に所定量の溶湯4が送出される。ま
た保持炉2内には溶湯温度を維持するためのヒーター7
が浸漬配置される。更に湯面4aの所定の高さ(定湯面
CL)を検知して定湯面検知信号を出力する湯面センサ
ー8が設けられている。ここで定湯面CL(図2)と
は、連通管の原理により保持炉2内の湯面が射出スリー
ブ17の注湯口17aの直前の位置になるような位置で
あり、フロート5の上下動により、任意の湯面4aを定
湯面CLに合致させることができる。
【0022】フロート駆動装置6と湯面センサ8は制御
器9に電気的に接続されている。制御器9は、定湯面を
設定入力可能であると共に、1回の鋳造に必要な溶湯量
に対応する定湯面からのフロートの下降量を演算可能に
設けられている。そして湯面センサ8からの定湯面検知
信号に応答してフロート駆動装置8に駆動信号を出力し
てフロートを所定量下降させるように構成されている。
【0023】以上の構成において、プランジャチップ1
9が後退している状態では、注湯口17aは開口してお
り、この状態で溶湯面4aが定湯面CLに合致するま
で、即ち湯面センサ8によって定湯面検知信号が出力さ
れるまで、フロート駆動装置6はフロート5を下降させ
る。フロート5の沈み込み体積に依存して湯面が上下
し、定湯面検知信号が出力された状態では、図2に示さ
れるように給湯管3内の溶湯4は、射出スリーブ17の
注湯口17aの直下近傍位置に達している。また図示せ
ぬ溶湯補充機構によって保持炉2に溶湯が補充される場
合には、フロート5はその補充量に応じて上昇して定湯
面調整が行われる。この状態が射出準備状態である。
【0024】次に、射出準備状態に連続させてフロート
駆動装置6を動作させ、図3に示されるようにフロート
5が所定量だけ溶湯4中に下降する。このときの下降量
は1回の鋳造に必要な溶湯量に対応しており、予め制御
器9内で演算決定されている。フロート5の下降によ
り、保持炉2内の溶湯面高さが上昇し、同時に注湯口1
7aを通じて射出スリーブ17内に溶湯が送出される。
従って、給湯管3から射出スリーブ17内に所定量の溶
湯が充填されることになる。このように溶湯面高さの調
整と溶湯の充填を連続でかつ同一の機構で行うため、従
来例のような弁からの溶湯の漏れに起因する充填量の変
動の問題が生じず、高い精度の充填が可能となる。
【0025】所定量の溶湯が射出スリーブ17内に充填
された時点で、図4に示されているように、プランジャ
チップ19を前進させ、射出スリーブ17内の溶湯はラ
ンナー部18を介して金型キャビティ16内に充填され
る。このとき、プランジャチップ19は注湯口17aを
閉塞し、給湯管3から射出スリーブ17への溶湯の流れ
が遮断される。
【0026】そして次回の鋳造のために湯面を定湯面C
Lに合致させるため、フロート5を図2に示されている
位置まで上昇させる(図4)。フロート5の上昇によ
り、保持炉2内の溶湯面4aが低下すると共に注湯口1
7a直下の溶湯面も低下する。このときの溶湯面の低下
量は射出スリーブ17に送出された溶湯量に対応する量
である。そして次に図5に示されるように、フロート5
を溶湯中に下降させて、溶湯面の定湯面検出が行われ
る。
【0027】このように溶湯の射出スリーブ11への供
給をフロートの上下動のみによって行うため、図2から
図5に示す一連の動作を短時間で行うことができ、鋳造
サイクルの短縮化を図ることができる。
【0028】本発明の第2の実施の形態による給湯装置
について図6に基づき説明する。この給湯装置1’は、
フロートとフロート駆動装置のみが第1の実施の形態と
異なる。即ちフロートは内フロート5Aと外フロート5
Bに分割されており、内フロート5Aと外フロート5B
とは同軸的に配置され、内フロート5Aが外フロート5
Bの内周面を摺動可能に設けられている。そして内フロ
ート5Aの体積は外フロート5Bに比較して極めて小さ
く形成されている。フロート駆動装置は内フロート5A
を駆動する内フロート駆動装置6Aと、外フロート5B
を駆動する外フロート駆動装置6Bにより構成され、内
フロート5Aと外フロート5Bとがそれぞれ独立又は同
期して上下動可能に構成される。
【0029】この構成によると、まず定湯面調整のため
には内フロート5Aが外フロート5Bの内周面に挿入さ
れた状態で内・外フロート5A、5Bを同時に下降させ
る。次に内フロート5Aのみを下降させて、所定量の溶
湯を射出スリーブ17内に充填する。このように動作さ
せることにより、より少量の溶湯を正確に給湯すること
ができる。また、給湯時には大きなフロートを動かす必
要がないので、保持炉2内の溶湯の乱れを防ぐことがで
きる。更に内フロート5Aは小型なので、運動の調節が
簡単であり、給湯量の制御が容易になるという利点があ
る。
【0030】本発明による溶湯給湯方法及び溶湯給湯装
置は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲
に記載した範囲で種々の変更が可能である。例えば上述
した実施の形態では、定湯面検出後のフロート5の下降
のタイミングは、射出準備状態に連続させているが、ダ
イカストマシン11から出力される射出開始信号に応じ
るようにしてもよい。
【0031】また、上述した実施の形態においては、射
出時のフロート5の上昇動作(図4)と定湯面調整のた
めのフロート5の下降動作(図5)が別々に行われる
が、射出スリーブ17に充填される溶湯の所定量から図
5に示されるフロート5の下降分を予め換算して制御に
盛込むことで、図4におけるフロートの上昇量を決定し
てもよい。
【0032】更に、溶湯の充填の際に、フロート5の沈
み込み体積と湯面の上昇量とを演算することで、射出ス
リーブ17内への充填量を検出し、検出した充填量とプ
ランジャチップ19が注湯口17aを閉塞するタイミン
グを同調させることで、任意の充填量を得ることも可能
である。なおこの場合にはフロート5の下降量を予め決
定しておかなくてもよい。
【0033】加えて、上述した実施の形態では湯面が定
湯面に達した後において、所望の給湯量に対応するフロ
ートの下降量は演算により決定されるが、制御器にRA
Mを接続して所望の給湯量に対応するフロートの下降量
を予めテーブル化して記憶おき、設定された給湯量に対
応してテーブルから下降量を読みとるようにしてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の溶湯給湯方法によれば、
溶湯面を定湯面に合致させる工程と、所定量の溶湯を射
出スリーブに供給する工程とが連続したフロートの昇降
動作のみで達成でき、給湯サイクルを短縮化でき、また
給湯のための制御が容易となる。
【0035】請求項2記載の溶湯給湯装置によれば、請
求項1の効果と同様に、溶湯面を定湯面に合致させるた
め、及び所定量の溶湯を射出スリーブに供給するために
はフロートの昇降動作のみで達成でき、給湯サイクルを
短縮化でき、また給湯のための制御が容易となる。更に
溶湯の流路を遮断するような弁が不要となるため溶湯の
漏洩の問題が生じず、溶湯充填量を高い精度で維持する
事が可能となる。加えて溶湯を圧送する電磁ポンプも不
要となり、全体として機構が簡単で小型な溶湯給湯装置
が提供できる。
【0036】請求項3記載の溶湯給湯装置によれば、フ
ロートを外フロートと内フロートに分割し、両者を一体
に又は別個に駆動することにより、より少量の溶湯を精
度よく給湯することができ、また溶湯面の揺れを防ぐこ
とができると共に、フロートの駆動制御が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による溶湯給湯装置
を示す概略断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による溶湯給湯装置
の給湯準備状態を示す概略説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態による溶湯給湯装置
の射出スリーブへの給湯状態を示す概略説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態による溶湯給湯装置
において射出スリーブへの給湯直後の状態を示す略略説
明図
【図5】本発明の第1の実施の形態による溶湯給湯装置
において、次回の給湯準備のためのフロートの下降状態
を示す概略説明図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による溶湯給湯装置
を示す概略断面図。
【符号の説明】
1、1’溶湯給湯装置 2 保持炉 3 給湯管 4a 溶湯の湯面 5,5A、5B フロート 6,6A、6B フロート駆動装置 8 湯面センサ 9 制御器 11 ダイカストマシン 17 射出スリーブ 17a 注湯口 CL 定湯面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 良昭 静岡県庵原郡蒲原町蒲原5215−1 リョー ビ株式会社静岡工場内 (72)発明者 前田 裕司 広島県府中市目崎町762番地 リョービ株 式会社内 (72)発明者 南 省三 兵庫県姫路市広畑区正門通4丁目10−11 株式会社広築内 (72)発明者 渋谷 征夫 兵庫県姫路市広畑区正門通4丁目10−11 株式会社広築内 (72)発明者 橋岡 敏夫 兵庫県姫路市広畑区正門通4丁目10−11 株式会社広築内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持炉内に貯留された溶湯内に浸漬可能
    にフロートを設け、該保持炉と射出スリーブとを給湯管
    で接続し、該フロートの下降により該保持炉内の溶湯を
    該給湯管を介して該射出スリーブに給湯する溶湯給湯方
    法において、 該保持炉内の該溶湯の湯面が該射出スリーブの注湯口直
    前の位置と一致する定湯面に合致するまで、該フロート
    を上下動させる工程と、 該溶湯の湯面が定湯面に合致した後に該フロートを所定
    量下降させ、該給湯管のみを介して所定量の溶湯を該射
    出スリーブへ搬送する工程を有することを特徴とする溶
    湯給湯方法。
  2. 【請求項2】 溶湯を貯留する保持炉と、該保持炉内に
    貯留された溶湯内に浸漬可能に設けられたフロートと、
    該フロートを上下動させるフロート駆動装置と、該保持
    炉と射出スリーブ間に接続され該保持炉内の溶湯を該射
    出スリーブに搬送する給湯管とを有する溶湯給湯装置に
    おいて、 保持炉内の溶湯の定湯面を検知して定湯面検知信号を出
    力する湯面センサーと、 所定量の溶湯を該給湯管のみを介して該射出スリーブに
    供給するために、該検知信号に応答して該フロート駆動
    装置に駆動信号を出力して該フロートを所定量下降させ
    る制御手段を有し、 該射出スリーブの注湯口は、射出直前の該保持炉内の溶
    湯の定湯面位置と同位置に開口して位置していることを
    特徴とする溶湯給湯装置。
  3. 【請求項3】 該フロートは内フロートと外フロートに
    分割して設けられ、該フロート駆動装置は該内フロート
    を駆動する内フロート駆動装置と、該外フロートを駆動
    する外フロート駆動装置により構成され、該内フロート
    と該外フロートとがそれぞれ独立又は同期して上下動可
    能としたことを特徴とする請求項2記載の溶湯給湯装
    置。
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