JP2001205425A - 自動給湯装置 - Google Patents
自動給湯装置Info
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- JP2001205425A JP2001205425A JP2000009201A JP2000009201A JP2001205425A JP 2001205425 A JP2001205425 A JP 2001205425A JP 2000009201 A JP2000009201 A JP 2000009201A JP 2000009201 A JP2000009201 A JP 2000009201A JP 2001205425 A JP2001205425 A JP 2001205425A
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- water supply
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 設備費をあまり掛けずに溶湯を精度良く定量
給湯する。 【解決手段】 圧力センサ16の圧力信号に基づいて開
閉弁14及び圧力調整弁17をシーケンス制御装置20
で以下のように動作制御する。給湯容器2内を大気圧状
態にするとともに、導入口3を開いて給湯容器2内外の
湯面レベルを同じにし、この状態から給湯容器2内の湯
面レベルを導出口4まで下降させ、この時の圧力値と溶
湯Mの比重とにより給湯容器2内外の湯面レベル差を演
算する。この湯面レベル差に相当する給湯容器2の容積
に対して少なくとも1ショット分の設定給湯量との差が
零になるよう補正値を演算し、この補正値に応じて給湯
容器2内の溶湯量を設定給湯量に合致させる。導入口3
を閉じ、給湯容器2内の溶湯Mを加圧して1ショット分
の溶湯Mを給湯管5を経て鋳造金型Bの射出スリーブ9
に自動的に給湯する。
給湯する。 【解決手段】 圧力センサ16の圧力信号に基づいて開
閉弁14及び圧力調整弁17をシーケンス制御装置20
で以下のように動作制御する。給湯容器2内を大気圧状
態にするとともに、導入口3を開いて給湯容器2内外の
湯面レベルを同じにし、この状態から給湯容器2内の湯
面レベルを導出口4まで下降させ、この時の圧力値と溶
湯Mの比重とにより給湯容器2内外の湯面レベル差を演
算する。この湯面レベル差に相当する給湯容器2の容積
に対して少なくとも1ショット分の設定給湯量との差が
零になるよう補正値を演算し、この補正値に応じて給湯
容器2内の溶湯量を設定給湯量に合致させる。導入口3
を閉じ、給湯容器2内の溶湯Mを加圧して1ショット分
の溶湯Mを給湯管5を経て鋳造金型Bの射出スリーブ9
に自動的に給湯する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、溶湯を鋳造金型
に溶湯保持炉から自動的に給湯する自動給湯装置の改良
に関し、特に給湯量の定量制御を精度良く行う対策に関
するものである。
に溶湯保持炉から自動的に給湯する自動給湯装置の改良
に関し、特に給湯量の定量制御を精度良く行う対策に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、鋳物を鋳造する場合、自動給
湯装置が用いられている。この自動給湯装置は、電磁ポ
ンプ式のものと気体加圧式のものとに大別される。前者
の電磁ポンプ式自動給湯装置は、例えば特開昭63−2
95049号公報に開示されているように、鋳造金型と
溶湯保持炉とを給湯管で接続し、この給湯管の外周りに
電磁ポンプを配置して電磁力の作用により溶湯保持炉内
の溶湯を給湯管を経て鋳造金型に自動的に給湯するよう
になっている。
湯装置が用いられている。この自動給湯装置は、電磁ポ
ンプ式のものと気体加圧式のものとに大別される。前者
の電磁ポンプ式自動給湯装置は、例えば特開昭63−2
95049号公報に開示されているように、鋳造金型と
溶湯保持炉とを給湯管で接続し、この給湯管の外周りに
電磁ポンプを配置して電磁力の作用により溶湯保持炉内
の溶湯を給湯管を経て鋳造金型に自動的に給湯するよう
になっている。
【0003】一方、後者の気体加圧式自動給湯装置は、
溶湯保持炉を密閉構造にするとともに、給湯管を溶湯保
持炉内に上方から漬け込み、不活性ガス等の気体を溶湯
保持炉内に供給して溶湯を加圧することで、溶湯を給湯
管を経て鋳造金型に自動的に給湯するようになってい
る。
溶湯保持炉を密閉構造にするとともに、給湯管を溶湯保
持炉内に上方から漬け込み、不活性ガス等の気体を溶湯
保持炉内に供給して溶湯を加圧することで、溶湯を給湯
管を経て鋳造金型に自動的に給湯するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の前者
の電磁ポンプ式自動給湯装置では、溶湯を電磁力による
非接触の間接的な力で移送するため給湯量の制御が難し
く、また、それは大電力の交流電流の精密な制御で行わ
れるため高度な技術と高価な設備が必要となる。さら
に、一般に、このタイプの自動給湯装置では、給湯管を
溶湯保持炉側壁の下端寄りに接続しているため、接続用
の孔を形成しなければならず、給湯管を上方から漬け込
むタイプの従来の気体加圧式自動給湯装置の溶湯保持炉
をそのまま用いることができず、改造が必要になる。ま
た、一旦、改造すると上記漬け込みタイプの溶湯保持炉
に用いる場合には接続用に形成した孔を埋めなければな
らず、再度、改造が必要になる。さもなくば、漬け込み
タイプの溶湯保持炉とは別に給湯管接続用の孔を開けた
専用の溶湯保持炉を用意しなければならず、不経済であ
る。
の電磁ポンプ式自動給湯装置では、溶湯を電磁力による
非接触の間接的な力で移送するため給湯量の制御が難し
く、また、それは大電力の交流電流の精密な制御で行わ
れるため高度な技術と高価な設備が必要となる。さら
に、一般に、このタイプの自動給湯装置では、給湯管を
溶湯保持炉側壁の下端寄りに接続しているため、接続用
の孔を形成しなければならず、給湯管を上方から漬け込
むタイプの従来の気体加圧式自動給湯装置の溶湯保持炉
をそのまま用いることができず、改造が必要になる。ま
た、一旦、改造すると上記漬け込みタイプの溶湯保持炉
に用いる場合には接続用に形成した孔を埋めなければな
らず、再度、改造が必要になる。さもなくば、漬け込み
タイプの溶湯保持炉とは別に給湯管接続用の孔を開けた
専用の溶湯保持炉を用意しなければならず、不経済であ
る。
【0005】一方、後者の気体加圧式自動給湯装置で
は、気体が漏れないように溶湯保持炉を密閉構造にしな
ければならず、一般に、高温の溶湯保持炉を密閉構造に
するのは非常に難しいため、溶湯保持炉の構造が複雑に
なり、また、経費が嵩むことにもなる。さらに、このタ
イプの自動給湯装置では、給湯量を直接に計量するので
はなく、加圧時間で間接的に計量しているため、給湯量
を精度良くコントロールするのは困難である。
は、気体が漏れないように溶湯保持炉を密閉構造にしな
ければならず、一般に、高温の溶湯保持炉を密閉構造に
するのは非常に難しいため、溶湯保持炉の構造が複雑に
なり、また、経費が嵩むことにもなる。さらに、このタ
イプの自動給湯装置では、給湯量を直接に計量するので
はなく、加圧時間で間接的に計量しているため、給湯量
を精度良くコントロールするのは困難である。
【0006】また、これら従来の自動給湯装置では、自
動給湯するためには給湯量が変動しないように溶湯保持
炉内の湯面レベルを常に管理しなければならず、このた
め、湯面検知装置や定湯面装置等が必要になり、設備費
の高騰を招くことになる。
動給湯するためには給湯量が変動しないように溶湯保持
炉内の湯面レベルを常に管理しなければならず、このた
め、湯面検知装置や定湯面装置等が必要になり、設備費
の高騰を招くことになる。
【0007】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、設備費をあまり掛け
ずに溶湯を精度良く定量給湯できるようにすることであ
る。
であり、その目的とするところは、設備費をあまり掛け
ずに溶湯を精度良く定量給湯できるようにすることであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、構造が簡単な給湯容器を溶湯保持炉内
の溶湯に浸漬し、上記給湯容器内の圧力をコントロール
することで給湯量を正確に計量するようにしたことを特
徴とする具体的には、この発明は、溶湯保持炉に貯溜さ
れている溶湯を鋳型に給湯管を経て自動的に給湯する自
動給湯装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
め、この発明は、構造が簡単な給湯容器を溶湯保持炉内
の溶湯に浸漬し、上記給湯容器内の圧力をコントロール
することで給湯量を正確に計量するようにしたことを特
徴とする具体的には、この発明は、溶湯保持炉に貯溜さ
れている溶湯を鋳型に給湯管を経て自動的に給湯する自
動給湯装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0009】すなわち、この発明は、上記溶湯保持炉内
の溶湯に浸漬するように設けられ、上記溶湯を導入する
導入口を底面に、上記給湯管が接続される導出口を側面
下端にそれぞれ有する給湯容器と、上記導入口を開閉す
る開閉手段と、上記給湯容器内の圧力を検知する圧力検
知手段と、上記給湯容器にそれぞれ接続された負圧手段
及び加圧手段と、上記給湯容器と負圧手段及び加圧手段
との間に介設され、給湯容器内を負圧状態、加圧状態及
び大気圧状態のいずれかに調整する圧力調整手段と、上
記開閉手段、圧力検知手段及び圧力調整手段が接続され
た制御手段とを備え、上記制御手段は、上記圧力調整手
段に大気圧実行信号を出力して給湯容器内を大気圧状態
に保持するとともに、上記開閉手段に開作動信号を出力
して導入口を開き給湯容器内外の湯面レベルを同じに
し、この状態から、上記圧力調整手段に加圧実行信号を
出力して給湯容器内の湯面レベルを導出口まで下降さ
せ、上記圧力検知手段の圧力信号を入力してこの時の圧
力値と溶湯の比重とにより給湯容器内外の湯面レベル差
を演算し、この湯面レベル差に相当する給湯容器の容積
に対して少なくとも1ショット分の設定給湯量との差が
零になるよう補正値を演算し、この補正値に応じて上記
圧力調整手段に負圧実行信号又は加圧実行信号を出力し
て給湯容器内の湯面レベルを上昇又は下降させ給湯容器
内の溶湯量を上記設定給湯量に合致させ、この状態か
ら、上記開閉手段に閉作動信号を出力して導入口を閉
じ、かつ上記圧力調整手段に加圧実行信号を出力して給
湯容器内の溶湯を加圧し、1ショット分の溶湯を導出口
から給湯管を経て鋳型に自動的に給湯するよう上記開閉
手段及び圧力調整手段を動作制御するように構成されて
いることを特徴とする。
の溶湯に浸漬するように設けられ、上記溶湯を導入する
導入口を底面に、上記給湯管が接続される導出口を側面
下端にそれぞれ有する給湯容器と、上記導入口を開閉す
る開閉手段と、上記給湯容器内の圧力を検知する圧力検
知手段と、上記給湯容器にそれぞれ接続された負圧手段
及び加圧手段と、上記給湯容器と負圧手段及び加圧手段
との間に介設され、給湯容器内を負圧状態、加圧状態及
び大気圧状態のいずれかに調整する圧力調整手段と、上
記開閉手段、圧力検知手段及び圧力調整手段が接続され
た制御手段とを備え、上記制御手段は、上記圧力調整手
段に大気圧実行信号を出力して給湯容器内を大気圧状態
に保持するとともに、上記開閉手段に開作動信号を出力
して導入口を開き給湯容器内外の湯面レベルを同じに
し、この状態から、上記圧力調整手段に加圧実行信号を
出力して給湯容器内の湯面レベルを導出口まで下降さ
せ、上記圧力検知手段の圧力信号を入力してこの時の圧
力値と溶湯の比重とにより給湯容器内外の湯面レベル差
を演算し、この湯面レベル差に相当する給湯容器の容積
に対して少なくとも1ショット分の設定給湯量との差が
零になるよう補正値を演算し、この補正値に応じて上記
圧力調整手段に負圧実行信号又は加圧実行信号を出力し
て給湯容器内の湯面レベルを上昇又は下降させ給湯容器
内の溶湯量を上記設定給湯量に合致させ、この状態か
ら、上記開閉手段に閉作動信号を出力して導入口を閉
じ、かつ上記圧力調整手段に加圧実行信号を出力して給
湯容器内の溶湯を加圧し、1ショット分の溶湯を導出口
から給湯管を経て鋳型に自動的に給湯するよう上記開閉
手段及び圧力調整手段を動作制御するように構成されて
いることを特徴とする。
【0010】上記の構成により、この発明では、給湯容
器内外の湯面レベル差に相当する給湯容器の容積が設定
給湯量に対して補正され、この補正値に応じて給湯容器
内の溶湯量が設定給湯量に合致されることから、溶湯保
持炉内の湯面レベルの変化に左右されずに常に精度の良
い定量給湯が可能になり、したがって、湯面検知装置や
定湯面装置等が不要になる。
器内外の湯面レベル差に相当する給湯容器の容積が設定
給湯量に対して補正され、この補正値に応じて給湯容器
内の溶湯量が設定給湯量に合致されることから、溶湯保
持炉内の湯面レベルの変化に左右されずに常に精度の良
い定量給湯が可能になり、したがって、湯面検知装置や
定湯面装置等が不要になる。
【0011】しかも、そればかりか、電磁ポンプで流量
を制御する場合の大電力の交流電流の精密な制御も不要
になり、さらには、加圧気体で流量を制御する場合の如
き密閉構造の溶湯保持炉も不要になり、加えて、電磁ポ
ンプ式自動給湯装置の如き給湯管接続用の孔を溶湯保持
炉に開設しなくてよいことから、従来より一般に用いら
れている簡単な構造の溶湯保持炉でよく、設備費が低減
する。
を制御する場合の大電力の交流電流の精密な制御も不要
になり、さらには、加圧気体で流量を制御する場合の如
き密閉構造の溶湯保持炉も不要になり、加えて、電磁ポ
ンプ式自動給湯装置の如き給湯管接続用の孔を溶湯保持
炉に開設しなくてよいことから、従来より一般に用いら
れている簡単な構造の溶湯保持炉でよく、設備費が低減
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
いて図面に基づいて説明する。
【0013】図1はこの発明の実施の形態に係る自動給
湯装置Aと、鋳物を鋳造する鋳型としてのダイカストマ
シンの鋳造金型Bとを示す。上記自動給湯装置Aは、溶
湯M(アルミニウム合金等の溶融金属)が貯溜されてい
る溶湯保持炉1を備え、この溶湯保持炉1内には、密閉
容器からなる給湯容器2が上端側を除く大部分を上記溶
湯Mに浸漬するように図示しない保持手段に保持されて
固定配置されている。この給湯容器2底面の中央には、
上記溶湯保持炉1内の溶湯Mを導入する導入口3が形成
されているとともに、給湯容器2側面の下端には導出口
4が形成され、この導出口4には給湯管5の一端が接続
されている。
湯装置Aと、鋳物を鋳造する鋳型としてのダイカストマ
シンの鋳造金型Bとを示す。上記自動給湯装置Aは、溶
湯M(アルミニウム合金等の溶融金属)が貯溜されてい
る溶湯保持炉1を備え、この溶湯保持炉1内には、密閉
容器からなる給湯容器2が上端側を除く大部分を上記溶
湯Mに浸漬するように図示しない保持手段に保持されて
固定配置されている。この給湯容器2底面の中央には、
上記溶湯保持炉1内の溶湯Mを導入する導入口3が形成
されているとともに、給湯容器2側面の下端には導出口
4が形成され、この導出口4には給湯管5の一端が接続
されている。
【0014】一方、上記鋳造金型Bは、固定型6と、図
示しない移動機構により固定型6に対して接離する可動
型7とからなり、型締め状態でこれら固定型6と可動型
7との間にキャビティ8が形成されるようになってい
る。上記固定型6の下端には射出スリーブ9の一端が接
続され、この射出スリーブ9の他端にはプランジャ10
が進退可能に挿入されている。このプランジャ10は、
図示しないショットシリンダに連結されたプランジャロ
ッド10aの先端に固定され、上記ショットシリンダの
伸縮作動により射出スリーブ9内を進退するようになっ
ている。また、上記射出スリーブ9の途中には供給口1
1が形成され、この供給口11には上記給湯管5の他端
が接続されている。そして、上記溶湯保持炉1の給湯容
器2から導出口4、給湯管5及び供給口11を経て射出
スリーブ9に給湯された溶湯Mをプランジャ10の進出
動作により鋳造金型Bのキャビティ8に射出充填して鋳
物を鋳造するようになっている。
示しない移動機構により固定型6に対して接離する可動
型7とからなり、型締め状態でこれら固定型6と可動型
7との間にキャビティ8が形成されるようになってい
る。上記固定型6の下端には射出スリーブ9の一端が接
続され、この射出スリーブ9の他端にはプランジャ10
が進退可能に挿入されている。このプランジャ10は、
図示しないショットシリンダに連結されたプランジャロ
ッド10aの先端に固定され、上記ショットシリンダの
伸縮作動により射出スリーブ9内を進退するようになっ
ている。また、上記射出スリーブ9の途中には供給口1
1が形成され、この供給口11には上記給湯管5の他端
が接続されている。そして、上記溶湯保持炉1の給湯容
器2から導出口4、給湯管5及び供給口11を経て射出
スリーブ9に給湯された溶湯Mをプランジャ10の進出
動作により鋳造金型Bのキャビティ8に射出充填して鋳
物を鋳造するようになっている。
【0015】この発明では、溶湯Mを給湯容器2から鋳
造金型Bの射出スリーブ9に給湯するために、以下のよ
うな構成を採用している。
造金型Bの射出スリーブ9に給湯するために、以下のよ
うな構成を採用している。
【0016】すなわち、上記給湯容器2には、上下方向
に延びるロッド12が給湯容器2上面の中央を貫通して
給湯容器2内に上下動可能に挿入され、上記ロッド12
上端は流体圧シリンダ13に連結されているとともに、
上記ロッド12下端には開閉弁14が上記導入口3に対
応するように固定されている。そして、上記開閉弁14
を流体圧シリンダ13の収縮作動により図1仮想線のよ
うに上方に後退させて導入口3を開き、溶湯保持炉1と
給湯容器2とを連通させて溶湯Mを溶湯保持炉1から導
入口3を経て給湯容器2に導入する一方、上記開閉弁1
4を流体圧シリンダ13の伸長作動により図1実線のよ
うに下方に進出させて導入口3を閉じ、溶湯保持炉1と
給湯容器2とを遮断して溶湯Mを給湯容器2内に一定量
確保するようになっている。したがって、上記ロッド1
2、流体圧シリンダ13及び開閉弁14により、給湯容
器2の導入口3を開閉する開閉手段としての開閉装置1
5が構成されている。
に延びるロッド12が給湯容器2上面の中央を貫通して
給湯容器2内に上下動可能に挿入され、上記ロッド12
上端は流体圧シリンダ13に連結されているとともに、
上記ロッド12下端には開閉弁14が上記導入口3に対
応するように固定されている。そして、上記開閉弁14
を流体圧シリンダ13の収縮作動により図1仮想線のよ
うに上方に後退させて導入口3を開き、溶湯保持炉1と
給湯容器2とを連通させて溶湯Mを溶湯保持炉1から導
入口3を経て給湯容器2に導入する一方、上記開閉弁1
4を流体圧シリンダ13の伸長作動により図1実線のよ
うに下方に進出させて導入口3を閉じ、溶湯保持炉1と
給湯容器2とを遮断して溶湯Mを給湯容器2内に一定量
確保するようになっている。したがって、上記ロッド1
2、流体圧シリンダ13及び開閉弁14により、給湯容
器2の導入口3を開閉する開閉手段としての開閉装置1
5が構成されている。
【0017】上記給湯容器2には、圧力検知手段として
の圧力センサ16が接続され、上記給湯容器2内の圧力
をこの圧力センサ16で検知するようになっている。
の圧力センサ16が接続され、上記給湯容器2内の圧力
をこの圧力センサ16で検知するようになっている。
【0018】また、上記給湯容器2には、負圧手段とし
ての真空ポンプ18と、窒素ガスやアルゴンガス等の不
活性ガスが収容された加圧手段としてのガスボンベ19
とがそれぞれ接続され、上記給湯容器2と真空ポンプ1
8及びガスボンベ19との間には、例えば特開平10−
198434号公報に開示されているような公知の圧力
調整手段としての圧力調整弁17が接続されている。そ
して、上記圧力調整弁17の圧力コントロールにより、
給湯容器2に対する真空ポンプ18の負圧流量とガスボ
ンベ19の加圧流量とを増減調整し、給湯容器2内を負
圧状態、加圧状態及び大気圧状態のいずれかに調整する
ようになっている。
ての真空ポンプ18と、窒素ガスやアルゴンガス等の不
活性ガスが収容された加圧手段としてのガスボンベ19
とがそれぞれ接続され、上記給湯容器2と真空ポンプ1
8及びガスボンベ19との間には、例えば特開平10−
198434号公報に開示されているような公知の圧力
調整手段としての圧力調整弁17が接続されている。そ
して、上記圧力調整弁17の圧力コントロールにより、
給湯容器2に対する真空ポンプ18の負圧流量とガスボ
ンベ19の加圧流量とを増減調整し、給湯容器2内を負
圧状態、加圧状態及び大気圧状態のいずれかに調整する
ようになっている。
【0019】具体的には、図2に示すように、給湯開始
前には、開閉装置15の開閉弁14は上方に後退してい
て導入口3を開けており、この状態で、給湯容器2に対
する真空ポンプ18の負圧流量とガスボンベ19の加圧
流量とを同じにして給湯容器2内を大気圧状態にし、給
湯容器2内外の湯面レベルを同じにする。図3に示すよ
うに、給湯容器2内で湯面レベルを導出口4まで下降さ
せる時には、上述の如く導入口3を開けた状態で、給湯
容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポンプ
18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を加圧状態
にし、湯面レベルを導出口4まで下降させる。図4に示
すように、溶湯Mを給湯容器2内に導入する時には、同
じく導入口3を開けた状態で、給湯容器2に対する真空
ポンプ18の負圧流量をガスボンベ19の加圧流量より
も多くして給湯容器2内を負圧状態にし、湯面レベルを
上昇させる。図5に示すように、溶湯計量完了時には、
開閉装置15の開閉弁14を下方に進出させて導入口3
を閉じ、この状態で、前述の図2の給湯開始前と同様
に、給湯容器2に対する真空ポンプ18の負圧流量とガ
スボンベ19の加圧流量とを同じにして給湯容器2内を
大気圧状態にするが、この場合には、開閉弁14が導入
口3を閉じているので、前述の図4で上昇した湯面レベ
ルが保持されている。図6に示すように、鋳造金型Bに
溶湯Mを給湯する時には、導入口3を閉じた状態で、給
湯容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポン
プ18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を加圧状
態にし、湯面レベルを下降させて溶湯Mを給湯管5に導
出する。
前には、開閉装置15の開閉弁14は上方に後退してい
て導入口3を開けており、この状態で、給湯容器2に対
する真空ポンプ18の負圧流量とガスボンベ19の加圧
流量とを同じにして給湯容器2内を大気圧状態にし、給
湯容器2内外の湯面レベルを同じにする。図3に示すよ
うに、給湯容器2内で湯面レベルを導出口4まで下降さ
せる時には、上述の如く導入口3を開けた状態で、給湯
容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポンプ
18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を加圧状態
にし、湯面レベルを導出口4まで下降させる。図4に示
すように、溶湯Mを給湯容器2内に導入する時には、同
じく導入口3を開けた状態で、給湯容器2に対する真空
ポンプ18の負圧流量をガスボンベ19の加圧流量より
も多くして給湯容器2内を負圧状態にし、湯面レベルを
上昇させる。図5に示すように、溶湯計量完了時には、
開閉装置15の開閉弁14を下方に進出させて導入口3
を閉じ、この状態で、前述の図2の給湯開始前と同様
に、給湯容器2に対する真空ポンプ18の負圧流量とガ
スボンベ19の加圧流量とを同じにして給湯容器2内を
大気圧状態にするが、この場合には、開閉弁14が導入
口3を閉じているので、前述の図4で上昇した湯面レベ
ルが保持されている。図6に示すように、鋳造金型Bに
溶湯Mを給湯する時には、導入口3を閉じた状態で、給
湯容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポン
プ18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を加圧状
態にし、湯面レベルを下降させて溶湯Mを給湯管5に導
出する。
【0020】上記開閉装置15の流体圧シリンダ13、
圧力センサ16及び圧力調整弁17は、制御手段として
のシーケンス制御装置20に接続され、このシーケンス
制御装置20は、上記圧力センサ16の圧力信号に基づ
いて流体圧シリンダ13の伸縮動作及び圧力調整弁17
の圧力コントロールを動作制御するようになっている。
圧力センサ16及び圧力調整弁17は、制御手段として
のシーケンス制御装置20に接続され、このシーケンス
制御装置20は、上記圧力センサ16の圧力信号に基づ
いて流体圧シリンダ13の伸縮動作及び圧力調整弁17
の圧力コントロールを動作制御するようになっている。
【0021】具体的には、流体圧シリンダ13及び圧力
調整弁17に対するシーケンス制御装置20の動作制御
は次のようにして行われる。
調整弁17に対するシーケンス制御装置20の動作制御
は次のようにして行われる。
【0022】(1) 図2は給湯開始前の状態を示す。
この段階では、シーケンス制御装置20が圧力調整弁1
7に大気圧実行信号を出力し、給湯容器2に対する真空
ポンプ18の負圧流量とガスボンベ19の加圧流量とを
同じにして給湯容器2内を大気圧状態に保持している。
また、シーケンス制御装置20が開閉装置15の流体圧
シリンダ13に開作動信号を出力して流体圧シリンダ1
3を収縮作動させ、開閉弁14を上方に後退させて給湯
容器2の導入口3を開き、溶湯保持炉1内の溶湯Mを導
入口3を経て給湯容器2内に導入して給湯容器2内外の
湯面レベルを同じにする。
この段階では、シーケンス制御装置20が圧力調整弁1
7に大気圧実行信号を出力し、給湯容器2に対する真空
ポンプ18の負圧流量とガスボンベ19の加圧流量とを
同じにして給湯容器2内を大気圧状態に保持している。
また、シーケンス制御装置20が開閉装置15の流体圧
シリンダ13に開作動信号を出力して流体圧シリンダ1
3を収縮作動させ、開閉弁14を上方に後退させて給湯
容器2の導入口3を開き、溶湯保持炉1内の溶湯Mを導
入口3を経て給湯容器2内に導入して給湯容器2内外の
湯面レベルを同じにする。
【0023】(2) 図3は、給湯容器2内で湯面レベ
ルを導出口4まで下降させた状態を示す。この状態にす
るためには、上記(1)の状態から、シーケンス制御装
置20が圧力調整弁17に加圧実行信号を出力し、給湯
容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポンプ
18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を不活性ガ
スで加圧し、給湯容器2内の溶湯Mを導入口3を経て溶
湯保持炉1側に排出し、給湯容器2内の湯面レベルを導
出口4まで下降させる。そして、給湯容器2内の不活性
ガスの一部が導出口4を経て給湯管5に流入すると、給
湯容器2内の湯面レベルはそれ以上下降せず安定する。
なお、不活性ガスが給湯管5に流入することで給湯管5
内が不活性雰囲気になり、その後に給湯される溶湯Mの
酸化を防止して健全な鋳物を鋳造することができる。こ
の状態から、上記シーケンス制御装置20は圧力センサ
16の圧力信号を入力してこの時の圧力値と溶湯Mの比
重とにより給湯容器2内外の湯面レベル差H1を演算す
る。
ルを導出口4まで下降させた状態を示す。この状態にす
るためには、上記(1)の状態から、シーケンス制御装
置20が圧力調整弁17に加圧実行信号を出力し、給湯
容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポンプ
18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を不活性ガ
スで加圧し、給湯容器2内の溶湯Mを導入口3を経て溶
湯保持炉1側に排出し、給湯容器2内の湯面レベルを導
出口4まで下降させる。そして、給湯容器2内の不活性
ガスの一部が導出口4を経て給湯管5に流入すると、給
湯容器2内の湯面レベルはそれ以上下降せず安定する。
なお、不活性ガスが給湯管5に流入することで給湯管5
内が不活性雰囲気になり、その後に給湯される溶湯Mの
酸化を防止して健全な鋳物を鋳造することができる。こ
の状態から、上記シーケンス制御装置20は圧力センサ
16の圧力信号を入力してこの時の圧力値と溶湯Mの比
重とにより給湯容器2内外の湯面レベル差H1を演算す
る。
【0024】(3) 図4は溶湯Mを給湯容器2内に導
入した状態を示す。この状態にするためには、シーケン
ス制御装置20が上記湯面レベル差H1に相当する給湯
容器2の容積に対して1ショット分の設定給湯量(給湯
容器2の高さに換算して「H2」とする)との差が零に
なるよう補正値H3を演算し、この補正値H3に応じて
圧力調整弁17に負圧実行信号又は加圧実行信号を出力
して給湯容器2内の湯面レベルを上昇又は下降させ、給
湯容器2内の溶湯量を上記設定給湯量に合致させる。図
4では、負圧実行信号を出力させた場合を例示し、シー
ケンス制御装置20は、下記の式 H3=H1−H2 H3の値が負の場合:吸引 H3の値が正の場合:加圧 により必要な吸引圧を計算し、給湯容器2に対する吸引
ポンプ18の負圧流量をガスボンベ19の加圧流量より
も多くして給湯容器2内を負圧状態にし、湯面レベルを
上昇させて溶湯Mを計量する。逆に、加圧実行信号を出
力させた場合には、給湯容器2に対するガスボンベ19
の加圧流量を真空ポンプ18の負圧流量よりも多くして
給湯容器2内を加圧状態にし、溶湯レベルを下降させ
る。
入した状態を示す。この状態にするためには、シーケン
ス制御装置20が上記湯面レベル差H1に相当する給湯
容器2の容積に対して1ショット分の設定給湯量(給湯
容器2の高さに換算して「H2」とする)との差が零に
なるよう補正値H3を演算し、この補正値H3に応じて
圧力調整弁17に負圧実行信号又は加圧実行信号を出力
して給湯容器2内の湯面レベルを上昇又は下降させ、給
湯容器2内の溶湯量を上記設定給湯量に合致させる。図
4では、負圧実行信号を出力させた場合を例示し、シー
ケンス制御装置20は、下記の式 H3=H1−H2 H3の値が負の場合:吸引 H3の値が正の場合:加圧 により必要な吸引圧を計算し、給湯容器2に対する吸引
ポンプ18の負圧流量をガスボンベ19の加圧流量より
も多くして給湯容器2内を負圧状態にし、湯面レベルを
上昇させて溶湯Mを計量する。逆に、加圧実行信号を出
力させた場合には、給湯容器2に対するガスボンベ19
の加圧流量を真空ポンプ18の負圧流量よりも多くして
給湯容器2内を加圧状態にし、溶湯レベルを下降させ
る。
【0025】(4) 図5は溶湯Mの計量完了状態を示
す。この状態にするためには、上記(3)の状態から、
シーケンス制御装置20が流体圧シリンダ13に閉作動
信号を出力して流体圧シリンダ13が伸長作動し、開閉
弁14が進出して導入口3を閉じ、給湯容器2内外を遮
断する。この状態から、シーケンス制御装置20が圧力
調整弁17に大気圧実行信号を出力し、給湯容器2に対
する真空ポンプ18の負圧流量とガスボンベ19の加圧
流量とを同じにして給湯容器2内を大気圧状態にする
が、上述の如く開閉弁14が導入口3を閉じているの
で、上記(3)で上昇した湯面レベルは変動せず、当該
湯面レベルを保持している。
す。この状態にするためには、上記(3)の状態から、
シーケンス制御装置20が流体圧シリンダ13に閉作動
信号を出力して流体圧シリンダ13が伸長作動し、開閉
弁14が進出して導入口3を閉じ、給湯容器2内外を遮
断する。この状態から、シーケンス制御装置20が圧力
調整弁17に大気圧実行信号を出力し、給湯容器2に対
する真空ポンプ18の負圧流量とガスボンベ19の加圧
流量とを同じにして給湯容器2内を大気圧状態にする
が、上述の如く開閉弁14が導入口3を閉じているの
で、上記(3)で上昇した湯面レベルは変動せず、当該
湯面レベルを保持している。
【0026】(5) 図6は給湯状態を示す。この状態
にするためには、上記(4)の状態から、シーケンス制
御装置20が圧力調整弁17に加圧実行信号を出力し、
給湯容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポ
ンプ18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を加圧
状態にし、給湯容器2内の湯面レベルを下降させて1シ
ョット分の溶湯Mを導出口4、給湯管5及び供給口11
を経て鋳造金型Bの射出スリーブ9に自動的に給湯す
る。
にするためには、上記(4)の状態から、シーケンス制
御装置20が圧力調整弁17に加圧実行信号を出力し、
給湯容器2に対するガスボンベ19の加圧流量を真空ポ
ンプ18の負圧流量よりも多くして給湯容器2内を加圧
状態にし、給湯容器2内の湯面レベルを下降させて1シ
ョット分の溶湯Mを導出口4、給湯管5及び供給口11
を経て鋳造金型Bの射出スリーブ9に自動的に給湯す
る。
【0027】(6) 上記(5)の状態から、ショット
シリンダを伸長作動させ、射出スリーブ9に給湯された
溶湯Mをプランジャ10の進出動作により鋳造金型Bの
キャビティ8に射出充填して鋳物を鋳造する。
シリンダを伸長作動させ、射出スリーブ9に給湯された
溶湯Mをプランジャ10の進出動作により鋳造金型Bの
キャビティ8に射出充填して鋳物を鋳造する。
【0028】このように、給湯容器2内外の湯面レベル
差H1に相当する給湯容器2の容積を設定給湯量(給湯
容器2の高さに換算して「H2」とする)に対して補正
し、この補正値H3に応じて給湯容器2内の溶湯量を設
定給湯量に合致させるようにしていることから、溶湯保
持炉1内の湯面レベルの変化に左右されることなく常に
精度良く定量給湯を行うことができる。
差H1に相当する給湯容器2の容積を設定給湯量(給湯
容器2の高さに換算して「H2」とする)に対して補正
し、この補正値H3に応じて給湯容器2内の溶湯量を設
定給湯量に合致させるようにしていることから、溶湯保
持炉1内の湯面レベルの変化に左右されることなく常に
精度良く定量給湯を行うことができる。
【0029】また、従来必要とした湯面検知装置や定湯
面装置等を採用しなくて済むばかりか、電磁ポンプ式自
動給湯装置の如き精密制御や給湯管接続孔の開設をしな
くて済み、さらには、気体加圧式自動給湯装置の如く溶
湯保持炉を密閉構造にしなくて済むので、従来より一般
に用いられている簡単な構造の溶湯保持炉でよく、廉価
な自動給湯装置Aとすることができる。
面装置等を採用しなくて済むばかりか、電磁ポンプ式自
動給湯装置の如き精密制御や給湯管接続孔の開設をしな
くて済み、さらには、気体加圧式自動給湯装置の如く溶
湯保持炉を密閉構造にしなくて済むので、従来より一般
に用いられている簡単な構造の溶湯保持炉でよく、廉価
な自動給湯装置Aとすることができる。
【0030】なお、上記の実施の形態では、給湯容器2
内に1ショット分の溶湯Mを保持するようにしたが、数
ショット分の溶湯Mをまとめて保持するように補正値H
3を演算し、溶湯Mを1ショット分ずつ給湯するように
してもよい。
内に1ショット分の溶湯Mを保持するようにしたが、数
ショット分の溶湯Mをまとめて保持するように補正値H
3を演算し、溶湯Mを1ショット分ずつ給湯するように
してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、給湯容器内外の湯面レベル差に相当する給湯容器の
容積を設定給湯量に対して補正し、この補正値に応じて
給湯容器内の溶湯量を設定給湯量に合致させるようにし
たので、溶湯保持炉内の湯面レベルの変化に左右されず
に常に精度良く定量給湯することができる。しかも、湯
面検知装置や定湯面装置等が不要であるばかりか、電磁
ポンプで流量を制御する場合の大電力の交流電流の精密
な制御も不要であり、さらには、加圧気体で流量を制御
する場合の如き密閉構造の溶湯保持炉が不要であり、加
えて、電磁ポンプ方式の如き給湯管接続用の孔を開設し
なくてよいので、簡単な構造の溶湯保持炉で済ますこと
ができて設備費を低減することができる。
ば、給湯容器内外の湯面レベル差に相当する給湯容器の
容積を設定給湯量に対して補正し、この補正値に応じて
給湯容器内の溶湯量を設定給湯量に合致させるようにし
たので、溶湯保持炉内の湯面レベルの変化に左右されず
に常に精度良く定量給湯することができる。しかも、湯
面検知装置や定湯面装置等が不要であるばかりか、電磁
ポンプで流量を制御する場合の大電力の交流電流の精密
な制御も不要であり、さらには、加圧気体で流量を制御
する場合の如き密閉構造の溶湯保持炉が不要であり、加
えて、電磁ポンプ方式の如き給湯管接続用の孔を開設し
なくてよいので、簡単な構造の溶湯保持炉で済ますこと
ができて設備費を低減することができる。
【図1】自動給湯装置及び鋳造金型の構成図である。
【図2】自動給湯装置において給湯開始前の状態を示す
工程図である。
工程図である。
【図3】自動給湯装置において給湯容器内で湯面レベル
を導出口まで下降させた状態を示す工程図である。
を導出口まで下降させた状態を示す工程図である。
【図4】自動給湯装置において溶湯を給湯容器内に導入
した状態を示す工程図である。
した状態を示す工程図である。
【図5】自動給湯装置において溶湯の計量完了状態を示
す工程図である。
す工程図である。
【図6】自動給湯装置において給湯状態を示す工程図で
ある。
ある。
1 溶湯保持炉 2 給湯容器 3 導入口 4 導出口 5 給湯管 15 開閉装置(開閉手段) 16 圧力センサ(圧力検知手段) 17 圧力調整弁(圧力調整手段) 18 真空ポンプ(負圧手段) 19 ガスボンベ(加圧手段) 20 シーケンス制御装置(制御手段) A 自動給湯装置 B 鋳造金型(鋳型) M 溶湯
Claims (1)
- 【請求項1】 溶湯保持炉に貯溜されている溶湯を鋳型
に給湯管を経て自動的に給湯する自動給湯装置であっ
て、 上記溶湯保持炉内の溶湯に浸漬するように設けられ、上
記溶湯を導入する導入口を底面に、上記給湯管が接続さ
れる導出口を側面下端にそれぞれ有する給湯容器と、 上記導入口を開閉する開閉手段と、 上記給湯容器内の圧力を検知する圧力検知手段と、 上記給湯容器にそれぞれ接続された負圧手段及び加圧手
段と、 上記給湯容器と負圧手段及び加圧手段との間に介設さ
れ、給湯容器内を負圧状態、加圧状態及び大気圧状態の
いずれかに調整する圧力調整手段と、 上記開閉手段、圧力検知手段及び圧力調整手段が接続さ
れた制御手段とを備え、 上記制御手段は、上記圧力調整手段に大気圧実行信号を
出力して給湯容器内を大気圧状態に保持するとともに、
上記開閉手段に開作動信号を出力して導入口を開き給湯
容器内外の湯面レベルを同じにし、 この状態から、上記圧力調整手段に加圧実行信号を出力
して給湯容器内の湯面レベルを導出口まで下降させ、上
記圧力検知手段の圧力信号を入力してこの時の圧力値と
溶湯の比重とにより給湯容器内外の湯面レベル差を演算
し、 この湯面レベル差に相当する給湯容器の容積に対して少
なくとも1ショット分の設定給湯量との差が零になるよ
う補正値を演算し、 この補正値に応じて上記圧力調整手段に負圧実行信号又
は加圧実行信号を出力して給湯容器内の湯面レベルを上
昇又は下降させ給湯容器内の溶湯量を上記設定給湯量に
合致させ、 この状態から、上記開閉手段に閉作動信号を出力して導
入口を閉じ、かつ上記圧力調整手段に加圧実行信号を出
力して給湯容器内の溶湯を加圧し、1ショット分の溶湯
を導出口から給湯管を経て鋳型に自動的に給湯するよう
上記開閉手段及び圧力調整手段を動作制御するように構
成されていることを特徴とする自動給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009201A JP2001205425A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 自動給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000009201A JP2001205425A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 自動給湯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001205425A true JP2001205425A (ja) | 2001-07-31 |
Family
ID=18537378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000009201A Pending JP2001205425A (ja) | 2000-01-18 | 2000-01-18 | 自動給湯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001205425A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010000545A (ja) * | 2009-10-07 | 2010-01-07 | Ariake Serako Kk | 鋳造方法及び鋳造装置 |
CN101954470A (zh) * | 2010-11-01 | 2011-01-26 | 东莞宜安电器制品有限公司 | 压铸机真空压铸系统 |
JP5642256B1 (ja) * | 2013-11-08 | 2014-12-17 | 満 江口 | アルミニウム合金用ホットチャンバー鋳造機及びアルミニウム合金を金属材料に用いたホットチャンバー鋳造方法 |
CN108907165A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-11-30 | 昆山中能工业设备有限公司 | 重力浇铸的定量给料方法 |
CN112008088A (zh) * | 2019-05-31 | 2020-12-01 | 领凡新能源科技(北京)有限公司 | 气雾化制粉控制方法、装置以及气雾化制粉系统 |
TWI810374B (zh) * | 2018-10-12 | 2023-08-01 | 瑞典商安訊士有限公司 | 在頻率調變連續波(fmcw)雷達單元中減少干擾的方法及裝置、fmcw雷達系統及相關的非暫時性電腦可讀媒體 |
-
2000
- 2000-01-18 JP JP2000009201A patent/JP2001205425A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010000545A (ja) * | 2009-10-07 | 2010-01-07 | Ariake Serako Kk | 鋳造方法及び鋳造装置 |
CN101954470A (zh) * | 2010-11-01 | 2011-01-26 | 东莞宜安电器制品有限公司 | 压铸机真空压铸系统 |
JP5642256B1 (ja) * | 2013-11-08 | 2014-12-17 | 満 江口 | アルミニウム合金用ホットチャンバー鋳造機及びアルミニウム合金を金属材料に用いたホットチャンバー鋳造方法 |
WO2015068757A1 (ja) * | 2013-11-08 | 2015-05-14 | 満 江口 | アルミニウム合金用ホットチャンバー鋳造機 |
CN108907165A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-11-30 | 昆山中能工业设备有限公司 | 重力浇铸的定量给料方法 |
TWI810374B (zh) * | 2018-10-12 | 2023-08-01 | 瑞典商安訊士有限公司 | 在頻率調變連續波(fmcw)雷達單元中減少干擾的方法及裝置、fmcw雷達系統及相關的非暫時性電腦可讀媒體 |
CN112008088A (zh) * | 2019-05-31 | 2020-12-01 | 领凡新能源科技(北京)有限公司 | 气雾化制粉控制方法、装置以及气雾化制粉系统 |
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