JP2005118874A - 低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置 - Google Patents

低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 キャビティへ溶湯を充填する前に、ストーク内の湯面位置を定溶湯湯面位置に正確に保持でき、キャビティ内への溶湯の充填中に充填の圧力を最適な圧力に補正可能な低圧鋳造方法及び当該低圧鋳造方法を行うための低圧鋳造装置の提供。
【解決手段】 低圧鋳造装置1は金型12内のキャビティに連通するストーク11を備え、ストーク11は溶湯保持るつぼ21内に設けられた加圧ポット31内に連通する。加圧ポット31内には湯面ストロークセンサー35が設けられ、キャビティ内への溶湯の充填中には、湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bが加圧ポット31内の湯面位置を検出し続け、充填圧力を最適な値に補正する。溶湯充填後、センサー部35Bは湯面から離間した位置に固定され、湯面がセンサー部35Bに接触したときに、ストーク11内の湯面位置が定溶湯湯面位置11aとなったことを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置に関し、特にキャビティに連通するストーク内に保持された一定量の溶湯が、キャビティ内へ圧送されて充填され鋳造が行われる低圧鋳造方法、及び当該低圧鋳造方法を行うための低圧鋳造装置に関する。
従来より、低圧鋳造装置としては、上下方向に延在するストークとストークの上端に湯口を介して連続するキャビティが形成された金型とを有する鋳造機を備える構成のものが知られている。ストークの下端は給湯管を介して加圧ポット内に連通しており、鋳造が行われるときには、ストーク内に一定量の溶湯が保持され、ストーク内に保持された溶湯がキャビティへ圧送されて溶湯のキャビティ内への充填が行なわれる。
特開2002−254153号公報には、このような構成の低圧鋳造装置が記載されている。低圧鋳造装置は、上下方向に延在するストークとストークの上端に湯口を介して連続するキャビティが形成された金型とを有する鋳造機を備えている。また、溶湯が貯留される溶湯保持るつぼを備えており、溶湯保持るつぼ内に貯留された溶湯には、溶湯供給装置を構成する加圧ポットの下部が浸漬されている。加圧ポット内に保持された一定量の溶湯に対して圧力が加えられて溶湯がストーク内へ圧送され、ストーク内の溶湯がキャビティ内へ充填されることにより鋳造が行われる。
より具体的には、キャビティ内に溶湯が充填される直前には、加圧ポット内の溶湯に圧力が加えられることによって、加圧ポットからストーク内へ溶湯が送られ、溶湯の湯面がストーク内の定溶湯湯面位置に到達するまで注入される。溶湯が定溶湯湯面位置に到達したか否かについては、鋳抜きピン内に設けられた熱電温度計によって検出される温度によって判断される。
そして、加圧ポット内の溶湯に圧力が加えられることによりストーク内の溶湯がキャビティ内に充填されて鋳造が一回行われる。鋳抜きピン内に設けられた熱電温度計によって検出される温度が下降してゆき、所定の温度に至ったときに加圧ポット内の溶湯に対する加圧を停止し、充填圧力を解除する。これと同時に、加圧ポットとストークとを連通する吐出口を閉じることにより、ストーク内の溶湯が加圧ポット内へと逆流することを防止する。このようにして溶湯の湯面位置を、次回の鋳造に備えてストーク内の定溶湯湯面位置に保持する。
特開2002−254153号公報(5頁〜8頁、図1〜図8)
上記公報記載の低圧鋳造装置では、上述のように、鋳造後に次の鋳造を行うために、加圧ポット内の溶湯への加圧を停止し、充填圧力を解除し、これと同時に、加圧ポットとストークとを連通する吐出口を閉じて、ストーク内の溶湯が加圧ポット内へと逆流することを防止して、溶湯の湯面位置をストーク内の定溶湯湯面位置に保持しようとしていた。
しかし、このようにして溶湯の湯面位置をストーク内の定溶湯湯面位置に保持しようとしても、実際には、ストーク内の湯面位置に20mm〜30mm程度のばらつきが生じ、湯面位置を定溶湯湯面位置に正確に保持することは困難である。ストーク内の湯面位置を定溶湯湯面位置に保持することができないと、一定量の溶湯を同じ加圧パターンによってストークからキャビティ内へと充填することができず、製品にばらつきが生じたり、引け巣が生じたりする。
また、上記公報記載の低圧鋳造装置では、ストーク内の溶湯の充填は同じ加圧パターンにより行われる。このため、充填の状況に応じて加圧ポット内の溶湯に付加する圧力を適宜補正して、最適な圧力により加圧ポット内の溶湯を加圧して溶湯をキャビティ内へ充填するといったことは不可能であった。
そこで、本発明は、キャビティへ溶湯を充填する前に、ストーク内の湯面位置を定溶湯湯面位置に保持することができ、キャビティ内への溶湯の充填中に充填の圧力を最適な圧力に補正可能な低圧鋳造方法及び当該低圧鋳造方法を行うための低圧鋳造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、上下方向に延在するストーク11と該ストーク11の上端に湯口12aを介して連続するキャビティが形成された金型12とを有する鋳造機10と、溶湯2が貯留される溶湯保持るつぼ21と、該溶湯保持るつぼ21内に貯留された溶湯2に下部が浸漬される加圧ポット31を有する溶湯供給装置30とを備える低圧鋳造装置1を用いて行う低圧鋳造方法であって、該加圧ポット31内に保持された一定量の溶湯2に対して圧力を加えて溶湯2を該ストーク11内へ圧送することにより該ストーク11内の溶湯2を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造方法において、該加圧ポット31内の湯面変位を湯面センサー35により継続的に測定し、該測定の結果に基づいて該加圧ポット31内に加える圧力を制御する低圧鋳造方法を提供している。
また、本発明は、上下方向に延在するストーク11と該ストーク11の上端に湯口12aを介して連続するキャビティが形成された金型12とを有する鋳造機10と、溶湯2が貯留される溶湯保持るつぼ21と、該溶湯保持るつぼ21内に貯留された溶湯2に下部が浸漬される加圧ポット31を有する溶湯供給装置30とを備え、該加圧ポット31内に保持された一定量の溶湯2に対して圧力を加えて溶湯2を該ストーク11内へ圧送することにより該ストーク11内の溶湯2を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造装置1において、該加圧ポット31内には、該加圧ポット31内の湯面変位を測定する湯面センサー35が配設され、該湯面センサー35の測定結果に基づいて該加圧ポット31内に加える圧力を制御する制御手段が設けられている低圧鋳造装置1を提供している。
また、本発明は、上下方向に延在するストーク11と該ストーク11の上端に湯口12aを介して連続するキャビティが形成された金型12とを有する鋳造機10と、溶湯2が貯留される溶湯保持るつぼ21と、該溶湯保持るつぼ21内に貯留された溶湯2に下部が浸漬される加圧ポット31を有する溶湯供給装置30とを備える低圧鋳造装置1を用いて行う低圧鋳造方法であって、該溶湯供給装置30によって、該加圧ポット31内の溶湯2を該ストーク11内へ圧送して該ストーク11内に予め設定された定溶湯湯面位置11aに溶湯2を押し上げた後に逆流を防止して溶湯面を該定溶湯湯面位置11aに保持し、該定溶湯湯面位置11aに溶湯2を保持した状態で該加圧ポット31内の溶湯2に対して圧力の供給を行うことにより該ストーク11内の溶湯2を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造方法において、該加圧ポット31内の溶湯2に圧力を供給して溶湯2をキャビティへ充填した後に圧力の供給を停止し、該ストーク11から該加圧ポット31内に溶湯2を逆流させ、該加圧ポット31内に配設した湯面センサー35が該加圧ポット31内の湯面が所定レベルまで上昇したことを検知することによって、該ストーク11内の溶湯2の湯面位置が該定溶湯湯面位置11aとなったことを認識した時点で溶湯2の逆流を停止させる低圧鋳造方法を提供している。
ここで、該湯面センサーとして、鉛直上下方向に移動可能なセンサー部35Bを有し該センサー部35Bを該加圧ポット31内の任意の位置に設定することにより該加圧ポット31内における溶湯の湯面が該任意の位置まで上昇したことを測定可能なストロークセンサー35を用い、湯面が該所定レベルにあるときの該加圧ポット31内の溶湯の体積と該加圧ポット31内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後圧力の供給を停止し、該ストーク内の溶湯を該加圧ポット31内へ逆流不能とした時点における該加圧ポット31内の溶湯の体積との差が、該湯口12aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置11aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積との差に等しくなるような該所定レベルに、該加圧ポット31内の湯面が達したことを検出可能な位置に該ストロークセンサー35を設定することが好ましい。
または、該湯面センサーとして、該加圧ポット31内に移動不能に固定され第1湯面位置Aを検出する第1のセンサー135Aと該第1のセンサー135Aよりも鉛直上方の位置に移動不能に固定され第2湯面位置Bを検出する第2のセンサー135Bとを用い、該第1湯面位置Aにおける該加圧ポット31内の溶湯の体積と該第2湯面位置Bにおける該加圧ポット31内の溶湯の体積との差が、該湯口12aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置11aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積との差に等しくなるような該第1湯面位置A、該第2湯面位置Bに湯面がそれぞれ達したことを検出可能な位置に、該第1のセンサー135A、該第2のセンサー135Bをそれぞれ固定し、該加圧ポット31内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後、圧力の供給を停止し、該ストーク11内の溶湯を該加圧ポット31内へ逆流不能とし、該溶湯保持るつぼ21内の溶湯を該加圧ポット31内へ流入可能とし、該加圧ポット31内を減圧することによって該溶湯保持るつぼ21内の溶湯を該加圧ポット31内へ流入させて溶湯の液面を該第1湯面位置Aまで上昇させ、該溶湯保持るつぼ21内の溶湯を該加圧ポット31内へ流入不能とし、該ストーク11内の溶湯を該加圧ポット31内へ逆流可能とし、該ストーク11から該加圧ポット31内に溶湯が逆流して該加圧ポット31内の湯面が該第2湯面位置Bに達したことを該第2のセンサー135Bが検知することによって、該ストーク11内の溶湯の湯面位置が該定溶湯湯面位置11aとなったことを認識したときに、該ストーク11内の溶湯を該加圧ポット31内へ逆流不能とすることが好ましい。
また、本発明は、上下方向に延在するストーク11と該ストーク11の上端に湯口12aを介して連続するキャビティが形成された金型12とを有する鋳造機10と、溶湯2が貯留される溶湯保持るつぼ21と溶湯供給装置30とを有する保持炉20とを備え、該溶湯供給装置30は、該溶湯保持るつぼ21内に貯留された溶湯2に下部が浸漬された加圧ポット31と、該加圧ポット31の下部に形成された吸込口31aを開閉する吸込口側弁体33と、該加圧ポット31下部内部に向けて開口し該ストーク11に連通する吐出口31bを開閉する吐出口側弁体34と、該加圧ポット31内を減圧又は加圧する加圧ポット減圧加圧手段とを有し、該溶湯供給装置30によって、該加圧ポット31内の溶湯2を該ストーク11内へ圧送して該ストーク11内に予め設定された定溶湯湯面位置11aに溶湯2を押し上げた後に逆流を防止して溶湯面を該定溶湯湯面位置11aに保持し、該定溶湯湯面位置11aに溶湯2を保持した状態で該加圧ポット31内の溶湯2に対して圧力の供給を行うことにより該ストーク11内の溶湯2を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造方法において、該加圧ポット31内には湯面センサー35が配設され、該加圧ポット31内の溶湯2に圧力を供給して溶湯2を該キャビティへ充填した後、圧力の供給を停止した後に、該ストーク11から該加圧ポット31内に溶湯2が逆流して該加圧ポット31内の湯面が所定レベルまで上昇することを該湯面センサー35が検知することによって、該ストーク11内の溶湯2の湯面位置が該定溶湯湯面位置11aとなったことを認識したら該吐出口側弁体34に該吐出口31bを閉じさせる吐出口側弁体閉鎖手段が設けられている低圧鋳造装置1を提供している。
ここで、該湯面センサーは、鉛直上下方向に移動可能なセンサー部35Bを有し該センサー部35Bを該加圧ポット31内の任意の位置に設定することにより該加圧ポット31内における溶湯の湯面が該任意の位置まで上昇したことを測定可能なストロークセンサー35からなり、該スロークセンサー35は該加圧ポット31内の該所定レベルに湯面が達したことを検出可能な位置に設定され、湯面が該所定レベルにあるときの該加圧ポット31内の溶湯の体積と該加圧ポット31内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後圧力の供給を停止し、該ストーク内の溶湯を該加圧ポット31内へ逆流不能とした時点における該加圧ポット内の溶湯の体積との差は、該湯口12aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置11aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積との差に等しいことが好ましい。
または、該湯面センサーは、該加圧ポット31内に移動不能に固定された第1のセンサー135Aと該第1のセンサー135Aよりも鉛直上方の位置に移動不能に固定された第2のセンサー135Bとからなり、該第1のセンサー135Aにおいて検出する第1湯面位置Aにおける該加圧ポット31内の溶湯の体積と該第2のセンサー135Bにおいて検出する第2湯面位置Bにおける該加圧ポット31内の溶湯の体積との差は、該湯口12aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置11aに湯面が位置しているときの該ストーク11内の溶湯の体積との差に等しく、該吐出口弁体閉鎖手段は、該加圧ポット31内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後、圧力の供給を停止し、該吐出口側弁体34によって該吐出口31bを閉じ、該吸込口側弁体33によって該吸込口31aを開き、該加圧ポット減圧加圧手段40を駆動させて該加圧ポット31内の溶湯の液面を該第1湯面位置Aまで上昇させ、該吸込口側弁体33によって該吸込口31aを閉じ、該吐出口側弁体34によって該吐出口31bを開き、該ストーク11から該加圧ポット31内に溶湯が逆流して該加圧ポット31内の湯面が該第2湯面位置Bに達したことを該第2のセンサー135Bが検知することによって、該ストーク11内の溶湯の湯面位置が該定溶湯湯面位置11aとなったことを認識したら該吐出口弁体34に該吐出口31bを閉じさせることが好ましい。
本発明の請求項1記載の低圧鋳造方法、請求項2記載の低圧鋳造装置によれば、湯面センサーによって、加圧ポット内の湯面変位が継続的に測定され、湯面センサーの測定結果に基づいて加圧ポット内に加えられる圧力が制御されるため、溶湯を充填しているときに、常に最適な加圧力によって加圧ポット内の溶湯を加圧して、キャビティ内へ溶湯の充填を行うことができる。
本発明の請求項3記載の低圧鋳造方法、請求項6記載の低圧鋳造装置によれば、加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯をキャビティへ充填した後に圧力の供給を停止し、ストークから加圧ポット内に溶湯を逆流させ、加圧ポット内に配設した湯面センサーが加圧ポット内の湯面が所定レベルまで上昇したことを検知することによって、ストーク内の溶湯の湯面位置が定溶湯湯面位置となったことを認識した時点で溶湯の逆流を停止させるようにしたため、ストーク内における溶湯の湯面の位置を正確に検知することができ、ストーク内における溶湯の湯面の位置を高い精度で定溶湯湯面位置に保持することができる。このため、ストーク内に貯留される溶湯の量をばらつきの少ない一定量とすることができ、製品のばらつきを減らすことができ、引け巣の発生を防止することができる。
本発明の請求項4記載の低圧鋳造方法、請求項7記載の低圧鋳造装置によれば、湯面センサーとして、鉛直上下方向に移動可能なセンサー部を有しセンサー部を加圧ポット内の任意の位置に設定することにより加圧ポット内における溶湯の湯面が任意の位置まで上昇したことを測定可能なストロークセンサーを用い、湯面が所定レベルにあるときの加圧ポット内の溶湯の体積と加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯をキャビティへ充填した後圧力の供給を停止し、ストーク内の溶湯を加圧ポット内へ逆流不能とした時点における加圧ポット内の溶湯の体積との差が、湯口に湯面が位置しているときのストーク内の溶湯の体積と定溶湯湯面位置に湯面が位置しているときのストーク内の溶湯の体積との差に等しくなるような所定レベルに、加圧ポット内の湯面が達したことを検出可能な位置にストロークセンサーを設定するようにしたため、加圧ポット内で所定レベルに湯面が位置したことをストロークセンサーによって検知したときに、ストーク内で定溶湯湯面位置に湯面が位置していることを認識することできる。
本発明の請求項5記載の低圧鋳造方法、請求項8記載の低圧鋳造装置によれば、湯面センサーとして、加圧ポット内に移動不能に固定され第1湯面位置を検出する第1のセンサーと第1のセンサーよりも鉛直上方の位置に移動不能に固定され第2湯面位置を検出する第2のセンサーとを用い、第1湯面位置における加圧ポット内の溶湯の体積と第2湯面位置における加圧ポット内の溶湯の体積との差が、湯口に湯面が位置しているときのストーク内の溶湯の体積と定溶湯湯面位置に湯面が位置しているときのストーク内の溶湯の体積との差に等しくなるような第1湯面位置、第2湯面位置に湯面がそれぞれ達したことを検出可能な位置に、第1のセンサー、第2のセンサーをそれぞれ固定するようにしたため、加圧ポット内で第2湯面位置に湯面が位置していることを第2のセンサーで検知したときに、ストーク内で定溶湯湯面位置に湯面が位置していることを認識することできる。
また、加圧ポット内を減圧することによって溶湯保持るつぼ内の溶湯を加圧ポット内へ流入させて溶湯の液面を第1湯面位置まで上昇させた後に、ストークから加圧ポット内に溶湯が逆流して加圧ポット内の湯面が第2湯面位置に達したことを第2のセンサーが検知するようにしたため、溶湯をキャビティへ充填した後、圧力の供給を停止し、ストーク内の溶湯を加圧ポット内へ逆流不能とした時点の加圧ポット内の湯面位置にばらつきがあったとしても、溶湯のキャビティへの充填を行うたびに第1のセンサー及び第2のセンサーの固定位置を加圧ポット内で変えることなく定位置としたままで、ストーク内における湯面位置が定溶湯湯面位置となったことを正確に検知することができる。
本発明の実施の形態による低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置について図1を参照しながら説明する。図1に示されるように、低圧鋳造装置1は鋳造機10と保持炉20と図示せぬ制御装置を備え、鋳造機10はストーク11と金型12とを備えている。ストーク11は上下方向に延在しており、ストーク11の上端は、湯口12aを介して金型12内に形成されたキャビティに連続し、下端は、後述する給湯管32に接続され、後述の保持炉20内の溶湯供給装置30を構成する加圧ポット31内に連通する。
保持炉20は溶湯保持るつぼ21と溶湯供給装置30とを備えており、溶湯保持るつぼ21内には、これから金型12内のキャビティに充填されて鋳造品となる金属溶湯2が貯留されている。溶湯供給装置30は、加圧ポット31と、給湯管32と、吸込口側弁体33と、吐出口側弁体34と、図示せぬ制御装置に接続された図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置とを備える。給湯管32は、一端がストーク11の下端に接続されており、他端は、加圧ポット31の下部に設けられ加圧ポット31内部と外部とを連通する管状吐出部31Aの、加圧ポット31外部に位置する一端に接続されている。加圧ポット31は、溶湯保持るつぼ21内に貯留された溶湯2に下部が浸漬されており、加圧ポット31の下部には貫通孔が形成されている。貫通孔は、加圧ポット31外部から加圧ポット31内部へ溶湯2を吸引するための吸込口31aをなす。
管状吐出部31Aの、加圧ポット31内部に位置する他端は、加圧ポット31の下部に位置し、加圧ポット31内部に貯留されている溶湯2に浸漬されている。加圧ポット31内部に位置する管状吐出部31Aの部分であって管状吐出部31Aの他端近傍の位置には貫通孔が形成されており、この貫通孔は、加圧ポット31内の溶湯2を給湯管32を介してストーク11内へと送込むための吐出口31bをなす。
吸込口側弁体33は、図1に示されるように略棒状をなしており、吸込口31aの鉛直上方に配置されている。吸込口側弁体33は、図示せぬ制御装置により制御されることによって、その軸方向、即ち、鉛直上下方向に移動することができる。吸込口側弁体33が鉛直下方に移動してゆき、吸込口側弁体33の先端部が吸込口31aを塞ぐことによって、加圧ポット31内部と外部との連通を遮断することができる。吸込口側弁体33の先端部が吸込口31aを塞いでいないときには、溶湯2は吸込口31aを通って加圧ポット31の外部と内部とを行き来することができる。図示せぬ制御装置は制御手段、吐出口側弁体閉鎖手段に相当する。
吐出口側弁体34は、吸込口側弁体33と同様に略棒状をなしており、吐出口31bの鉛直上方に配置されている。吐出口側弁体34は、図示せぬ制御装置により制御されることによって、その軸方向、即ち、鉛直上下方向に移動することができる。吐出口側弁体34が鉛直下方に移動してゆき、吐出口側弁体34の先端部が吐出口31bを塞ぐことによって、加圧ポット31内部と給湯管32内部との連通を遮断することができるように構成されている。吐出口側弁体34の先端部が吐出口31bを塞いでいないときには、溶湯2は吐出口31bを通って加圧ポット31内部と給湯管32内部とを行き来することができる。
加圧ポット31内に流入した溶湯2は、吸込口31aが塞がれ且つ吐出口31bが塞がれていないときには、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内が加圧されることによって、吐出口31bから給湯管32内に圧送されるように構成されている。また、吸込口31aが塞がれておらず且つ吐出口31bが塞がれているときには、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内が減圧されることによって、溶湯保持るつぼ21内であって加圧ポット31外部にある溶湯2を加圧ポット31内に吸込むことができるように構成されている。加圧ポット減圧加圧装置は加圧ポット減圧加圧手段に相当する。
また、加圧ポット31内には湯面ストロークセンサー35が設けられている。湯面ストロークセンサー35は、図1に示されるように、シリンダ部35Aとセンサー部35Bとを備えおり、図示せぬ制御装置に接続されている。センサー部35Bは略棒状をなし、一端が湯面に当接したことを検知可能であり、他端はシリンダ部35A内部に位置する。即ち、センサー部35Bは、その一端側がシリンダ部35Aの一端からシリンダ部35Aの軸方向に向けてシリンダ部35A外部に突出しており、他端側がシリンダ部35A内部に位置しており、シリンダ部35Aに対して軸方向に移動可能である。
従って、センサー部35Bの一端を湯面に常時接触させるようにして、湯面位置が変化した場合に湯面の動きにセンサー部35Bの一端を追従させて湯面位置の変化を検知することができる。また、センサー部35Bを溶湯2から離間させ、一時的にシリンダ部35Aに対してセンサー部35Bを移動不能に固定し、湯面位置が変化してセンサー部35Bの一端に溶湯2が接することにより湯面が所定の位置に達したことを検知できるように構成されている。湯面ストロークセンサー35としては、例えば、SMC株式会社製のCE2(ブレーキ付きものさしくん)等が挙げられる。湯面ストロークセンサー35は湯面センサーに相当する。
低圧鋳造方法では、先ず、ストーク11の定溶湯湯面位置11aに溶湯2を圧送する湯詰め工程を行う。湯詰め工程では、先ず、湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bを軸方向に移動させて湯面からセンサー部35Bを離間させ、所定の位置でシリンダ部35Aに対して移動不能に固定する。移動不能に固定される湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bの位置は、キャビティ内への溶湯の充填を1回行うためにストーク11内に貯留される溶湯2の略1/3程度の量が、加圧ポット31内に貯留されたときの湯面位置である。そして、吸込口31aが吸込口側弁体33によって塞がれておらず且つ吐出口31bが吐出口側弁体34によって塞がれている状態とし、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内を減圧することにより、加圧ポット31外であって溶湯保持るつぼ21内にある溶湯2を、吸込口31aを通して加圧ポット31内に導入する。湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bの一端が湯面と接触すると、吸込口31aが吸込口側弁体33によって塞がれる。
次に、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内の溶湯2を加圧し、吐出口31bを吐出口側弁体34によって塞がれていない状態とすることにより、加圧ポット31内の溶湯2は、給湯管32を通ってストーク11内へと圧送される。
そして、加圧ポット31内の溶湯のストーク11内への圧送を3回繰り返すことにより、ストーク11内の溶湯2の湯面が上昇してゆき、ストーク11内の定溶湯湯面位置11aに設けられている図示せぬ電極に溶湯面が接触する。電極が導通すると図示せぬ制御装置は吐出口31bを吐出口側弁体34によって塞いで、ストーク11から加圧ポット31内への溶湯2の逆流を防止し、加圧を停止する。
次に、キャビティ内に溶湯2を充填する充填工程を行う。この充填工程では、先ず湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bを軸方向に移動させ、所定の位置でシリンダ部35Aに対して移動不能に固定し、また、吸込口31aが吸込口側弁体33によって塞がれておらず且つ吐出口31bが吐出口側弁体34によって塞がれている状態とし、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内を減圧する。このことにより、溶湯保持るつぼ21内であって加圧ポット31外部にある溶湯2が加圧ポット31内に吸込まれる。移動不能に固定される湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bの位置は、キャビティへの溶湯2の充填を一回行うのに必要な量の溶湯2が加圧ポット31内に貯留されたときの溶湯2の湯面位置である。
加圧ポット31内に溶湯2が吸込まれてゆくことにより加圧ポット31内の湯面が上昇し、センサー部35Bの一端が加圧ポット31内において湯面と接触すると、吸込口側弁体33によって吸込口31aが塞がれて加圧ポット31内への溶湯2の吸込が終了する。そして、湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bはシリンダ部35Aに対して移動可能な状態とされ、加圧ポット31内の溶湯2の湯面位置の測定が行われる。湯面位置が所望の位置とは異なっている場合には、後述するキャビティ内への溶湯2の充填の圧力を湯面位置に対応させて補正するか、又は、吸込口31aを再度塞がれていない状態として、加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内を減圧又は加圧し、加圧ポット31内の溶湯2の湯面が所望の位置の公差内となるように調整する。例えば、加圧ポット31内の湯面が所望の位置よりも高かった場合には、加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内を加圧し、加圧ポット31内の溶湯2を吸込口31aから排出してやることにより湯面を下げて所望の位置の公差内となるように調整する。
次に、金型12の型閉めが行われ、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内の溶湯2を加圧し始めてから略3秒後に、吐出口側弁体34によって吐出口31bが塞がれていない状態とされて、加圧ポット31内の溶湯2が給湯管32を介してストーク11内に圧送されることによりストーク11内の溶湯2がキャビティ内に充填される。溶湯2が加圧ポット31から圧送されている間中、湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bの一端は、湯面に接触した状態で湯面に追従してその軸方向移動し、湯面の位置の変位を検出し続ける。図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内を加圧し始めてから略3秒後に吐出口側弁体34によって吐出口31bが塞がれていない状態としたため、加圧ポット31内の溶湯2を充分に加圧した状態とした後に吐出口31bが塞がれていない状態とすることができ、ストーク11や給湯管32内に溜まっている溶湯2が加圧ポット31内へ逆流することを防止することができる。
理想的な湯面の位置の変位は予め予測されており、図示せぬ制御装置によって認識されている。溶湯2が加圧ポット31から圧送されている間中、湯面ストロークセンサー35によって検出された湯面の位置の変位は、理想的な湯面の位置の変位と比較され続け、湯面の位置の変位に対して適切な加圧力が計算され続け、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内を加圧する圧力を、当該適切な加圧力に補正する制御を行い続ける。このため、溶湯2を充填しているときに、常に最適な加圧力によって加圧ポット31内の溶湯2を加圧して、キャビティ内へ溶湯2の充填を行うことができる。
次に、所定時間経過した時点で加圧ポット31内の溶湯2の湯面の位置を湯面ストロークセンサー35によって測定する。この時点の理想的な湯面の位置は予め予測されており、図示せぬ制御装置によって認識されている。湯面ストロークセンサー35によって検出された湯面の位置は、理想的な湯面の位置と比較され、湯面の位置に対して適切な平衡圧力(押し湯圧力)が計算され、加圧ポット減圧加圧装置によって加圧ポット31内を加圧して押し湯を行う圧力を当該適切な平衡圧力に補正する制御を行う。このため、最適な平衡圧力によって押し湯を行うことができる。例えば、加圧ポット31内の湯面が理想的な湯面の位置よりも高かった場合には、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって押し湯を行う加圧力を低くし、加圧ポット31内の湯面が理想的な湯面の位置よりも低かった場合には、図示せぬ加圧ポット減圧加圧装置によって押し湯を行う加圧力を高くするように調整する。
次に、溶湯2が所定の温度まで冷却した後に、加圧ポット減圧加圧装置による加圧ポット31内の溶湯2の加圧を停止し、吐出口側弁体34によって吐出口31bを閉じてストーク11内の溶湯を加圧ポット31内へ逆流不能とし、再び加圧ポット31内の溶湯2の湯面の位置を湯面ストロークセンサー35によって測定する。湯面の位置に差が生じていた場合には、加圧ポット31から溶湯2のリークが生じており、図示せぬ制御装置は異常を表示する出力を行う。このように、加圧ポット31内の溶湯2の加圧を停止した後に、再び加圧ポット31内の溶湯2の湯面の位置を測定することにより、押し湯の際の加圧ポット31からの溶湯2のリークの有無を検出することができる。
次に、湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bを軸方向に移動させて湯面からセンサー部35Bを離間させ、所定の位置でシリンダ部35Aに対して移動不能に固定する。移動不能に固定される湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bの位置は、ストーク11内の溶湯2が自重により加圧ポット31内に流入してゆき、次回の充填工程を行うために最適な量の溶湯2がストーク11内に残留したときの加圧ポット31内の溶湯2の湯面の位置であり、ストーク11内の溶湯2の湯面が定溶湯湯面位置11aとなる位置である。
このセンサー部35Bの位置は、ストーク11内の湯面の面積と加圧ポット31内の湯面の面積との比から予め求められる。湯面が当該センサー部35Bの位置にあるときの加圧ポット31内の溶湯の体積と加圧ポット31内の溶湯に圧力を供給して溶湯をキャビティへ充填した後圧力の供給を停止した後であって金型12の型開きが行われる前の時点における加圧ポット31内の溶湯の体積との差は、湯口12aに湯面が位置しているときのストーク11内の溶湯の体積と定溶湯湯面位置11aに湯面が位置しているときのストーク11内の溶湯の体積との差に等しい。
吐出口側弁体34によって吐出口31bを開くと、ストーク11内の溶湯2が自重により加圧ポット31内に逆流してゆくことにより加圧ポット31内の湯面が上昇し、湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bの一端が溶湯2の湯面に接触すると、図示せぬ制御装置は、ストーク11内の溶湯2の湯面位置が定溶湯湯面位置11aとなったことを認識し、吐出口側弁体34によって吐出口31bを塞ぐことにより逆流を停止させる。そして、金型12の型開きが行われ、鋳造品が取り出される。そして、湯面ストロークセンサー35のセンサー部35Bはシリンダ部35Aに対して移動可能な状態とされ、加圧ポット31内の溶湯2の湯面位置の測定が行われる。このときの湯面の位置が公差内でない場合には、制御装置は異常を表示する出力を行う。
公差内である場合には、金型12の型閉めが行われ、1回目の充填工程と同様にして2回目の充填工程が行われる。以下、3回目、4回目、・・・と繰り返し溶湯2のキャビティへの充填が行われ、鋳造が繰り返される。
加圧ポット31内の湯面の位置を直接検出することにより、ストーク11内における溶湯2の湯面の位置を検知することができるので、ストーク11内における溶湯2の湯面の位置を高い精度で定溶湯湯面位置11aに保持することができる。このため、ストーク11内に貯留されている溶湯2の量をばらつきが少ない一定量とすることができ、製品のばらつきを減らすことができ、引け巣の発生を防止することができる。
本発明による低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、湯面ストロークセンサー35によって加圧ポット31内の溶湯2の湯面を検出することにより、ストーク11内の溶湯2の湯面が定溶湯湯面位置11aとなったことを検出したが、湯面ストロークセンサー35に代えて第1センサーと第2センサーとの2つのセンサーを湯面センサーとして用いて、加圧ポット内の溶湯の湯面が定溶湯湯面位置となったことを検出するようにしてもよい。
具体的には、図2に示されるように、低圧鋳造装置101の加圧ポット31内には、湯面ストロークセンサー35に代えて第1センサー135Aと第2センサー135Bとが固定されている。第2センサー135Bは、第1センサー135Aよりも鉛直上方に配置されており、第1センサー135Aにおいて検出する第1湯面位置Aにおける加圧ポット31内の溶湯の体積と第2センサー135Bにおいて検出する第2湯面位置Bにおける加圧ポット31内の溶湯の体積との差は、湯口12aに湯面が位置しているときのストーク11内の溶湯の体積と定溶湯湯面位置11aに湯面が位置しているときのストーク11内の溶湯の体積との差に等しくなるように設定されている。
なお図2では、図1において図示を省略した加圧ポット減圧加圧装置40を図示した。加圧ポット減圧加圧装置40は加圧装置41と減圧装置42とを備える。加圧装置41、減圧装置42は、それぞれ管部材43によって加圧ポット31内に連通しており、管部材43は、加圧装置41、減圧装置42それぞれから延出し、途中の合流部で合流し、1本の管となって加圧ポット31内に連通している。合流部では、加圧装置41を加圧ポット31に連通させるか、減圧装置42を加圧ポット31に連通させるかの切換えを行うことができるように構成されている。第1センサー135A、第2センサー135B、加圧ポット減圧加圧装置40は図示せぬ制御装置に接続されている。
低圧鋳造方法を行う際には、あらかじめ第1センサー135A、第2センサー135Bを、第1湯面位置A、第2湯面位置Bにおいて湯面を検出可能な位置にそれぞれ固定しておく。そして、図示せぬ制御装置は、低圧鋳造方法において加圧装置41を駆動させて加圧ポット31内の溶湯に圧力を供給して溶湯をキャビティへ充填した後に、加圧装置41による圧力の供給を停止し、吐出口側弁体34によって吐出口31bを閉じてストーク11内の溶湯を加圧ポット31内へ逆流不能とする。そして、吸込口側弁体33によって吸込口31aを開いて溶湯保持るつぼ21内の溶湯を加圧ポット31内へ流入可能とする。
次に、図示せぬ制御装置は、減圧装置42を駆動させて溶湯保持るつぼ21内の溶湯を加圧ポット31内へ流入させて加圧ポット31内の溶湯の液面を第1湯面位置Aまで上昇させ、吸込口側弁体33によって吸込口31aを閉じて溶湯保持るつぼ21内の溶湯を加圧ポット31内へ流入不能とする。次に、吐出口側弁体34によって吐出口31bを開く。すると、溶湯の自重によりストーク11から加圧ポット31内に溶湯が逆流し、加圧ポット31内の湯面が上昇する。そして、湯面が第2湯面位置Bに達したことを第2センサー135Bが検知することによってストーク11内の溶湯の湯面位置が定溶湯湯面位置11aとなったことを図示せぬ制御装置が認識したときに、図示せぬ制御装置は吐出口弁体34によって吐出口31bを閉じ、ストーク11から加圧ポット31内への溶湯の逆流を阻止する。
このような構成とすることにより、溶湯2をキャビティへ充填した後、圧力の供給を停止し、ストーク11内の溶湯を加圧ポット内へ逆流不能とした時点の加圧ポット31内の湯面位置にばらつきがあったとしても、溶湯2のキャビティへの充填を行うたびに第1のセンサー135A及び第2のセンサー135Bの固定位置を加圧ポット31内で変えることなく定位置としたままで、ストーク11内における湯面位置が定溶湯湯面位置11aとなったことを正確に検知することができる。
また、吐出口31b、吸込口31aの位置や構成は、本実施の形態による低圧鋳造装置1における吐出口31b、吸込口31aの位置に限定されない。例えば吸込口31aは、加圧ポット31下部に形成された貫通孔により構成されずに、一端が加圧ポット31下部の内部に連通し他端が加圧ポット31外であって溶湯保持るつぼ21内に開口する管状部材の、当該他端の開口により吸込口31aが構成されてもよい。
また、吐出口31b、吸込口31aを塞ぐ吐出口側弁体34、吸込口側弁体33は、本実施の形態による低圧鋳造装置1における吐出口側弁体34、吸込口側弁体33のような構成でなくてもよい。吐出口31b、吸込口31aを塞いだり開放したりできればよい。
また、給湯管32を設けずに、ストークの下端を加圧ポットに直接接続して、ストーク内部と加圧ポット内部とを連通させてもよい。
また、本実施の形態では、溶湯2が加圧ポット31から圧送されている間中、湯面ストロークセンサー35が湯面の位置の変位を検出し続けて、加圧ポット31内を加圧する圧力を当該適切な加圧力に補正する制御を行う充填工程と、キャビティ内に充填するための溶湯2を予めストーク11内の定溶湯湯面位置11aに所定の量の溶湯2を押上げた後に逆流を防止する工程との両方を一連の工程の中で行ったが、前者のような充填工程は、キャビティ内に溶湯を充填する工程を行う毎に、一定量の溶湯が加圧ポット内に補給されるものであれば適用可能である。従って、例えば後者のような工程を行わずに、前者の様な充填工程のみを行うものにも適用可能である。
本発明の低圧鋳造方法及び低圧鋳造装置は、高い精度で行われる低圧鋳造の分野において極めて有用である。
本発明の実施の形態による低圧鋳造装置を示す概略図。 本発明の実施の形態の変形例による低圧鋳造装置を示す概略図。
符号の説明
1、101 低圧鋳造装置
2 溶湯
10 鋳造機
11 ストーク
12 金型
12a 湯口
20 保持炉
21 溶湯保持るつぼ
30 溶湯供給装置
31 加圧ポット
31a 吸込口
31b 吐出口
32 給湯管
33 吸込口側弁体
34 吐出口側弁体
35 湯面ストロークセンサー
41 加圧装置
42 減圧装置
135A 第1センサー
135B 第2センサー
A 第1湯面位置
B 第2湯面位置

Claims (8)

  1. 上下方向に延在するストークと該ストークの上端に湯口を介して連続するキャビティが形成された金型とを有する鋳造機と、溶湯が貯留される溶湯保持るつぼと、該溶湯保持るつぼ内に貯留された溶湯に下部が浸漬される加圧ポットを有する溶湯供給装置とを備える低圧鋳造装置を用いて行う低圧鋳造方法であって、
    該加圧ポット内に保持された一定量の溶湯に対して圧力を加えて溶湯を該ストーク内へ圧送することにより該ストーク内の溶湯を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造方法において、
    該加圧ポット内の湯面変位を湯面センサーにより継続的に測定し、該測定の結果に基づいて該加圧ポット内に加える圧力を制御することを特徴とする低圧鋳造方法。
  2. 上下方向に延在するストークと該ストークの上端に湯口を介して連続するキャビティが形成された金型とを有する鋳造機と、
    溶湯が貯留される溶湯保持るつぼと、
    該溶湯保持るつぼ内に貯留された溶湯に下部が浸漬される加圧ポットを有する溶湯供給装置とを備え、
    該加圧ポット内に保持された一定量の溶湯に対して圧力を加えて溶湯を該ストーク内へ圧送することにより該ストーク内の溶湯を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造装置において、
    該加圧ポット内には、該加圧ポット内の湯面変位を測定する湯面センサーが配設され、
    該湯面センサーの測定結果に基づいて該加圧ポット内に加える圧力を制御する制御手段が設けられていることを特徴とする低圧鋳造装置。
  3. 上下方向に延在するストークと該ストークの上端に湯口を介して連続するキャビティが形成された金型とを有する鋳造機と、溶湯が貯留される溶湯保持るつぼと、該溶湯保持るつぼ内に貯留された溶湯に下部が浸漬される加圧ポットを有する溶湯供給装置とを備える低圧鋳造装置を用いて行う低圧鋳造方法であって、
    該溶湯供給装置によって、該加圧ポット内の溶湯を該ストーク内へ圧送して該ストーク内に予め設定された定溶湯湯面位置に溶湯を押し上げた後に逆流を防止して溶湯面を該定溶湯湯面位置に保持し、該定溶湯湯面位置に溶湯を保持した状態で該加圧ポット内の溶湯に対して圧力の供給を行うことにより該ストーク内の溶湯を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造方法において、
    該加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後に圧力の供給を停止し、該ストークから該加圧ポット内に溶湯を逆流させ、該加圧ポット内に配設した湯面センサーが該加圧ポット内の湯面が所定レベルまで上昇したことを検知することによって、該ストーク内の溶湯の湯面位置が該定溶湯湯面位置となったことを認識した時点で溶湯の逆流を停止させることを特徴とする低圧鋳造方法。
  4. 該湯面センサーとして、鉛直上下方向に移動可能なセンサー部を有し該センサー部を該加圧ポット内の任意の位置に設定することにより該加圧ポット内における溶湯の湯面が該任意の位置まで上昇したことを測定可能なストロークセンサーを用い、
    湯面が該所定レベルにあるときの該加圧ポット内の溶湯の体積と該加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後圧力の供給を停止し、該ストーク内の溶湯を該加圧ポット内へ逆流不能とした時点における該加圧ポット内の溶湯の体積との差が、該湯口に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積との差に等しくなるような該所定レベルに、該加圧ポット内の湯面が達したことを検出可能な位置に該ストロークセンサーを設定することを特徴とする請求項3記載の低圧鋳造方法。
  5. 該湯面センサーとして、該加圧ポット内に移動不能に固定され第1湯面位置を検出する第1のセンサーと該第1のセンサーよりも鉛直上方の位置に移動不能に固定され第2湯面位置を検出する第2のセンサーとを用い、
    該第1湯面位置における該加圧ポット内の溶湯の体積と該第2湯面位置における該加圧ポット内の溶湯の体積との差が、該湯口に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積との差に等しくなるような該第1湯面位置、該第2湯面位置に湯面がそれぞれ達したことを検出可能な位置に、該第1のセンサー、該第2のセンサーをそれぞれ固定し、
    該加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後、圧力の供給を停止し、該ストーク内の溶湯を該加圧ポット内へ逆流不能とし、該溶湯保持るつぼ内の溶湯を該加圧ポット内へ流入可能とし、該加圧ポット内を減圧することによって該溶湯保持るつぼ内の溶湯を該加圧ポット内へ流入させて溶湯の液面を該第1湯面位置まで上昇させ、該溶湯保持るつぼ内の溶湯を該加圧ポット内へ流入不能とし、該ストーク内の溶湯を該加圧ポット内へ逆流可能とし、該ストークから該加圧ポット内に溶湯が逆流して該加圧ポット内の湯面が該第2湯面位置に達したことを該第2のセンサーが検知することによって、該ストーク内の溶湯の湯面位置が該定溶湯湯面位置となったことを認識したときに、該ストーク内の溶湯を該加圧ポット内へ逆流不能とすることを特徴とする請求項3記載の低圧鋳造方法。
  6. 上下方向に延在するストークと該ストークの上端に湯口を介して連続するキャビティが形成された金型とを有する鋳造機と、
    溶湯が貯留される溶湯保持るつぼと溶湯供給装置とを有する保持炉とを備え、
    該溶湯供給装置は、該溶湯保持るつぼ内に貯留された溶湯に下部が浸漬された加圧ポットと、該加圧ポットの下部に形成された吸込口を開閉する吸込口側弁体と、該加圧ポット下部内部に向けて開口し該ストークに連通する吐出口を開閉する吐出口側弁体と、該加圧ポット内を減圧及び加圧する加圧ポット減圧加圧手段とを有し、
    該溶湯供給装置によって、該加圧ポット内の溶湯を該ストーク内へ圧送して該ストーク内に予め設定された定溶湯湯面位置に溶湯を押し上げた後に逆流を防止して溶湯面を該定溶湯湯面位置に保持し、該定溶湯湯面位置に溶湯を保持した状態で該加圧ポット内の溶湯に対して圧力の供給を行うことにより該ストーク内の溶湯を該キャビティ内へ充填して鋳造する低圧鋳造装置において、
    該加圧ポット内には湯面センサーが配設され、
    該加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後、圧力の供給を停止した後に、該ストークから該加圧ポット内に溶湯が逆流して該加圧ポット内の湯面が所定レベルまで上昇したことを該湯面センサーが検知することによって、該ストーク内の溶湯の湯面位置が該定溶湯湯面位置となったことを認識したら該吐出口弁体に該吐出口を閉じさせる吐出口弁体閉鎖手段が設けられていることを特徴とする低圧鋳造装置。
  7. 該湯面センサーは、鉛直上下方向に移動可能なセンサー部を有し該センサー部を該加圧ポット内の任意の位置に設定することにより該加圧ポット内における溶湯の湯面が該任意の位置まで上昇したことを測定可能なストロークセンサーからなり、
    該スロークセンサーは該加圧ポット内の該所定レベルに湯面が達したことを検出可能な位置に設定され、湯面が該所定レベルにあるときの該加圧ポット内の溶湯の体積と該加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後圧力の供給を停止し、該ストーク内の溶湯を該加圧ポット内へ逆流不能とした時点における該加圧ポット内の溶湯の体積との差は、該湯口に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積との差に等しいことを特徴とする請求項6記載の低圧鋳造装置。
  8. 該湯面センサーは、該加圧ポット内に移動不能に固定された第1のセンサーと該第1のセンサーよりも鉛直上方の位置に移動不能に固定された第2のセンサーとからなり、該第1のセンサーにおいて検出する第1湯面位置における該加圧ポット内の溶湯の体積と該第2のセンサーにおいて検出する第2湯面位置における該加圧ポット内の溶湯の体積との差は、該湯口に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積と該定溶湯湯面位置に湯面が位置しているときの該ストーク内の溶湯の体積との差に等しく、
    該吐出口弁体閉鎖手段は、該加圧ポット内の溶湯に圧力を供給して溶湯を該キャビティへ充填した後、圧力の供給を停止し、該吐出口側弁体によって該吐出口を閉じ、該吸込口側弁体によって該吸込口を開き、該加圧ポット減圧加圧手段を駆動させて該加圧ポット内の溶湯の液面を該第1湯面位置まで上昇させ、該吸込口側弁体によって該吸込口を閉じ、該吐出口側弁体によって該吐出口を開き、該ストークから該加圧ポット内に溶湯が逆流して該加圧ポット内の湯面が該第2湯面位置に達したことを該第2のセンサーが検知することによって、該ストーク内の溶湯の湯面位置が該定溶湯湯面位置となったことを認識したら該吐出口弁体に該吐出口を閉じさせることを特徴とする請求項6記載の低圧鋳造装置。
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