JPH07195166A - 低圧鋳造機の移湯方法及びその装置 - Google Patents

低圧鋳造機の移湯方法及びその装置

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JPH07195166A
JPH07195166A JP35031093A JP35031093A JPH07195166A JP H07195166 A JPH07195166 A JP H07195166A JP 35031093 A JP35031093 A JP 35031093A JP 35031093 A JP35031093 A JP 35031093A JP H07195166 A JPH07195166 A JP H07195166A
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JP
Japan
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molten metal
transfer
pipe
casting machine
hot water
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JP35031093A
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English (en)
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Yukifumi Okita
幸史 大北
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
Mamoru Nakada
守 中田
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶湯酸化及びガス吸収を低減させ、バルブを
閉塞する恐れのない低圧鋳造機の移湯方法及びその装置
を提供することを目的とする。 【構成】 鋳造機保持炉5内に収納された受湯側容器6
湯面上に、管体11の一方の管口を配置し他方の管口を
移湯側容器2の溶湯内に配置し、前記鋳造保持炉5内を
減圧して移湯を開始し、減圧により移湯側の溶湯が受湯
側に向かって移動して前記管体11内を満たし、受湯側
容器6湯面が上昇して前記一方の管口位置を越えた後、
サイホン作用により移湯を継続させることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶解炉にて溶解したア
ルミニウム、マグネシウム及びそれらの合金を、低圧鋳
造機保持炉へ移送するための低圧鋳造機の移湯方法及び
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移湯装置は、図3の
(a)に示すように、高位の移湯側の容器40に保持さ
れる溶融金属Aを、低位の受湯側容器41に保持される
溶融金属B中に移送するため、同図の(b)に示す頂上
部となる湾曲を有し、一方の管口42aが移湯側溶融金
属A中に浸漬される移湯側パイプ42に対し、他方の管
口43aが受湯側溶融金属B中に浸漬される受湯側パイ
プ43を気密接続してサイホンを構成し、さらに、移湯
側パイプ42の頂上部に大気解放用パイプ43を垂直に
接続するとともに、その大気解放用パイプ43の受湯側
寄りで、頂上部の内径の水平線より低い位置に、減圧用
パイプ44を接続した構成が知られている。この移湯装
置では、移湯パイプ42,43の移湯側及び受湯側パイ
プの先端をそれぞれの溶融金属内に浸漬させ、減圧用パ
イプ44からそのパイプ内の空気を吸引することにより
サイホン作用を発起させ、移湯を行うようになってい
る。なお、図中45はストップバルブ、46は真空ポン
プ接続用パイプ、47はストップバルブ、48は真空ゲ
ージである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
移湯装置では、サイホン作用発起のため減圧用パイプ4
4から吸引を行う際に、パイプ内の空気を完全に吸引す
る前に移湯側の溶湯が頂上部を越えて受湯側へ流れ始め
ることになる。このため、移湯パイプ内で溶湯が空気を
巻き込み、酸化及びガス吸収してしまうという課題があ
った。また、減圧量の調節が難しいため、溶湯が減圧用
パイプ44上端まで上昇してしまい、ストップバルブ4
7を閉塞してしまうという課題もあった。本発明は以上
のような従来の移湯装置における課題を考慮し、溶湯酸
化及びガス吸収を低減させ、バルブを閉塞する恐れのな
い低圧鋳造機の移湯方法及びその装置を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、鋳
造機保持炉内に収納された受湯側容器湯面上に、管体の
一方の管口を配置し他方の管口を移湯側容器の溶湯内に
配置し、前記鋳造保持炉内を減圧して移湯を開始し、減
圧により移湯側の溶湯が受湯側に向かって移動して前記
管体内を満たし、受湯側容器湯面が上昇して前記一方の
管口位置を越えた後、サイホン作用により移湯を継続さ
せる低圧鋳造機の移湯方法である。
【0005】請求項2の本発明は、高位にある移湯を保
持する移湯側容器と、低位にある受湯を保持する受湯側
容器と、前記受湯側容器を収納する鋳造機保持炉と、一
方管口が前記受湯側容器湯面の上方に配置され、他方管
口が前記移湯内に浸漬される管体と、前記鋳造機保持炉
内を減圧する減圧手段と、を備えた低圧鋳造機の移湯装
置である。
【0006】
【作用】請求項1及び2の本発明では、鋳造保持炉内を
減圧して移湯を開始すると、減圧によって移湯側の溶湯
が受湯側に向かって移動して管体内を満たし、受湯側容
器湯面が上昇して一方の管口位置を越えた後は、サイホ
ン作用により移湯が継続される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の移送方法を実施するために使用
する低圧鋳造機の移湯装置の構成図である。同図におい
て、搬送用取鍋1内には高位にある移湯を保持するため
の移湯側容器2が備えられており、その移湯側容器2の
上方は、蓋3によって覆われ、蓋3には防燃ガスの吹き
込み口4a及び出口4bが備えられている。
【0008】一方、鋳造機保持炉5(以下保持炉5と呼
ぶ)内には低位にある受湯を保持するための受湯側容器
6が収納されており、保持炉内は炉蓋7によって密閉さ
れた隔室に形成されている。炉蓋7上には金型9が配置
され、保持炉内が加圧された場合には、ストーク10を
介して受湯側容器6内の溶湯が金型9のキャビティーに
送られるようになっている。
【0009】11は「管体」としての移湯パイプ11で
あり、その一方の管口11aは、上記保持炉5内であっ
て受湯側容器6の湯面の上方に配置されており、他方の
管口11bは、移湯内に浸漬されている。移湯パイプ1
1の経路途中には弁12が設けられ、この弁12は鋳造
中は閉じられ、給湯中は開かれるよう動作される。ま
た、13は移湯パイプ11から分岐して設けられた分岐
パイプ,14は希ガス吹き込み弁であり、不活性ガスを
吹き込むために設けられている。
【0010】加圧装置15は、配管16を通じて保持炉
5内を加圧するものであり、その配管16には加圧量を
制御するための弁17が備えられている。18は保持炉
5からの排気を行う排気弁である。これらの弁17及び
18の開閉動作は、マイクロコンピュータ19によって
制御され、それによって保持炉5内の加圧状態をコント
ロールできるようになっている。
【0011】分岐配管20は切換え弁21を介して配管
16と接続されており、その端部には保持炉5内を減圧
するための「減圧手段」としての減圧装置22が接続さ
れている。また、炉蓋7の下面には受湯側容器6の湯面
高さを検知するための「検知手段」としての湯面センサ
23が取り付けられており、その湯面センサ23の出力
はマイクロコンピュータ19に与えられるようになって
いる。なお、適応できる湯面センサ23としては渦電流
式センサがある。
【0012】次に、このような構成を有する移湯装置の
動作について説明する。加圧装置15の作動により配管
16を通じて保持炉5内を加圧していき、溶湯がストー
ク10を介して金型9のキャビティーを満たすことで鋳
造が行われる。鋳造中、切換え弁21は加圧装置15と
配管16とを連通させており、減圧装置22と配管16
とは連通されていない。このとき、弁12は閉じてあ
る。この状態でマイクロコンピュータ19は弁17と排
気弁18とを操作することにより、保持炉5内の加圧を
制御している。
【0013】鋳造を行うことによって保持炉5内の受湯
側容器6の湯面が下降し、移湯パイプ11の受湯側管口
11aと湯面との距離d1 が0以上になった状態、すな
わち受湯側管口11aと湯面が離れた状態で移湯を開始
する。ここで、初期の受湯容器6の湯面高さ、及び溶湯
使用量を確認することにより、各行程における湯面高さ
を知ることができるが、保持炉5内に上記した湯面セン
サ23を備えることにより、より正確に湯面高さを把握
することができる。これにより、移湯直前の移湯パイプ
11の受湯側管口11aと湯面との距離d1 を小さくす
る、すなわち、溶湯が管口11aから湯面に落ちる時間
を短くすることができ、それにより溶湯乱れを減少させ
ることができる。また、鋳造中において保持炉5内の雰
囲気が希ガスでない場合には、排気弁14を開いて加圧
装置15側より希ガスを吹き込み、保持炉5内を希ガス
雰囲気に置換しておく。
【0014】次に、移湯を開始するために、先ず切換え
弁21を切り換えることにより加圧装置15と配管16
との連通を遮断し、減圧装置22と配管16とを連通さ
せる。このとき弁12は“開”に操作する。そして溶解
精錬の終了した溶湯を移湯側容器2に満たす。
【0015】次いで、減圧装置22を作動させることに
より減圧を行い、それにより移湯パイプ11内を移湯側
の溶湯が受湯側に向かって流れ始める。移湯開始後、受
湯側容器6の湯面が上昇して距離d1 >0の位置まで満
たされた後、排気弁18を開き、以後はサイホン作用に
より移湯が継続させる(減圧量の一例として、溶融金属
がMg合金の場合、距離d2 =300mmで、減圧量35
mmHg以上を必要とする)。なお、上述の方法において、
移湯開始後、排気弁18を開くことなく必要な溶湯移湯
量が得られるまで減圧を続けても同様な効果が得られ
る。
【0016】また、移湯を終了する時は、弁12を閉じ
る。移湯パイプ11は移湯中および鋳造中、常にヒータ
加熱されており、この方法で終了した場合は、一度移湯
作業を行うと、以後移湯パイプ11内は溶湯で満たされ
た状態になる。
【0017】また、移湯を終了する別の方法として、弁
14より不活性ガスを吹き込んで終了する方法もある。
なお、弁14より不活性ガスを吹き込んで終了する場合
には、移湯パイプ11内が空になるため、図2に示すよ
うに、弁14と移湯側容器2の間に脱着可能なパイプ接
合部24を設ければ、連台等で運んできた溶湯を給湯す
ることも可能となる。
【0018】また、溶湯がMg合金のように酸化しやす
い合金の場合、移湯中、移湯側容器2の内壁に酸化物が
付着した状態になると考えられる。したがって移湯側容
器2を何度か連続して使用したい場合には、移湯側容器
2に密閉用のカバーを設けて内部を希ガス雰囲気に保つ
ことが好ましい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1及び2の本発明によれば、サイホン移湯開始時
に管体内で溶湯が空気を巻き込むことがないため、移湯
の際に溶湯酸化及びガス吸収を低減させることができ
る。受湯側容器湯面に溶湯が落下する際の炉内雰囲気が
希ガスであるため、酸化物の発生、ガス吸収を低減させ
ることができる。また、請求項2の本発明では、減圧パ
イプを備えない構成であるため、バルブの閉塞を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る低圧鋳造機の移湯装置
の構成図である。
【図2】同実施例の移湯パイプの変形例を示す説明図で
ある。
【図3】従来例の低圧鋳造機の移湯装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 搬送用取鍋 2 移湯側容器 3 蓋 5 鋳造機保持炉 6 受湯側容器 7 炉蓋 9 金型 10 ストーク 11 移湯パイプ 15 加圧装置 19 マイクロコンピュータ 23 湯面センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造機保持炉内に収納された受湯側容器
    湯面上に、管体の一方の管口を配置し他方の管口を移湯
    側容器の溶湯内に配置し、前記鋳造保持炉内を減圧して
    移湯を開始し、減圧により移湯側の溶湯が受湯側に向か
    って移動して前記管体内を満たし、受湯側容器湯面が上
    昇して前記一方の管口位置を越えた後、サイホン作用に
    より移湯を継続させることを特徴とする低圧鋳造機の移
    湯方法。
  2. 【請求項2】 高位にある移湯を保持する移湯側容器
    と、低位にある受湯を保持する受湯側容器と、前記受湯
    側容器を収納する鋳造機保持炉と、一方管口が前記受湯
    側容器湯面の上方に配置され、他方管口が前記移湯内に
    浸漬される管体と、前記鋳造機保持炉内を減圧する減圧
    手段と、を備えたことを特徴とする低圧鋳造機の移湯装
    置。
  3. 【請求項3】 前記鋳造機保持炉内に、前記受湯側容器
    湯面の高さを検知する検知手段が備えられた請求項2記
    載の移湯装置。
JP35031093A 1993-12-29 1993-12-29 低圧鋳造機の移湯方法及びその装置 Withdrawn JPH07195166A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101817075A (zh) * 2010-05-21 2010-09-01 陈鹏 镁及镁合金定量浇铸炉
JP2010240701A (ja) * 2009-04-07 2010-10-28 Zeon North Kk 溶湯金属の自動吸引供給装置および溶湯金属用取鍋
KR101310779B1 (ko) * 2011-11-15 2013-09-25 핸즈코퍼레이션주식회사 마그네슘합금을 이용한 주조제품 제조장치 및 제조방법
JP2019162648A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 宇部興産機械株式会社 溶湯補給装置及び溶湯補給方法

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Effective date: 20010306