JPH07503840A - 低コレステロールのダイエット用卵全体製品又は卵黄製品の製造方法並びにそれらの製品の食品への2次加工方法 - Google Patents

低コレステロールのダイエット用卵全体製品又は卵黄製品の製造方法並びにそれらの製品の食品への2次加工方法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 低コレステロールのダイエツト用卵全体製品又は卵黄製品の製造方法並びにこれ らの製品の食品への矛次加工方法本発明は、低コレステロールのダイエツト用卵 全体製品又は卵黄製品の製造方法、製品自身並びに食品の製造における出発原料 としてのこれらの製品の用途に関する。さらに、本発明は、前記製品の製造過程 で副産物として生じる卵油出物、並びに食品添加荊としての用途に関する。
卵とか卵黄という概念は、鶏卵に優先的に結びつく。鶏卵には、蛋白質(例えば ビテリン)、りん脂’I(レシチン)のような栄養生理学的に価値のある成分の 外に、医学的見地からは、コレステロールのような望ましくない物質が含まれて いる。コレステロールは、卵黄の脂肪分に含まれており、やはり望ましくない物 質である、飽和脂肪酸と合わせて、卵黄の利用可能な重量の約20%を占めてい る。
ダイエツト食品に卵を使用する際は、卵黄のコレステロールを低減することが望 ましい、 この関連で、溶剤(例えば、ヘキサン)を用いた全抽出の過程で、卵 黄の脂肪分は、除去できることが知られている。この方法によって、確かにコレ ステロールは除去できるが、一方では、医学上望ましいレシチンも、少なくとも 一部は、−緒に抽出される。また、抽出溶剤(例えば、ヘキサン)を、製品を損 なうことなく、卵材料がら、完全に除去することは困難である。
超臨界流体(例えば、CO□)による高圧抽出を行って、卵黄からコレステロー ルを除去することも可能である。高圧抽出の過程で、コレステロールを、卵黄に 含まれている他の脂肪分と共に、レシチン含量を下げることなく、選択的に除去 できる。しかしこの方法では、コレステロールは主として、流体流れから卵黄− 脂肪分の最終物質として分離され、そのため、長い処理時間を必要とする欠点が ある。高圧抽出の間の温度及び圧力条件によって、卵黄蛋白質の部分的変質が容 易に生じる。
さらに、液状の卵黄にシクロデキストリンを加えて、卵黄からコレステロールを 分離することもできる。シクロデキストリンはコレステロールを選択的に閉じ込 める特性を持っている。
所定の時間作用させた後、シクロデキストリンは、閉じ込めたコレステロールと 共に、卵黄から分離できる。この方法は、目下経済的な理由から、実用化されて いない。
従って、本発明の課題は、コレステロールの少ない卵全体製品又は卵黄製品を製 造するための、経済的で、健康の見地から問題の少ない方法を提供することにあ る。本発明のもう一つの目的は、ダイエツトに適した、低コレステロールの卵全 体製品又は卵黄製品を提供することである。
本発明の課題は、請求項1の特徴ある方法並びに請求項13による製品により解 決された。本発明による副産物として、請求項18による、生産物がある。
本発明による方法は、本質的には、出発原料である卵全体又は卵黄を脱水し、次 いで、コレステロールの少ない液状食用油を主成分とする抽出剤で、処理するこ とにある。本性の原理は、卵黄の脂肪分とそれに加えた液状食用油からなる混合 物において、すべての脂肪成分の濃度を均一にすることにある。言い換えると、 卵黄脂肪分中のコレステロールはコレステロールの少ない抽出剤に均一に分散す る。従って、抽出剤を分離すれば、1回だけの抽出操作で、卵黄コレステロール の主要部を分離できる。
請求項2で提案しているように、抽出操作を何度か繰り返すと、卵黄のコレステ ロール分は、簡単に約95%かそれ以上を低減できる。
最終製品の脂肪含量次第で、請求項3による最後の脱油処理は、抽出剤のごく一 部を除去するだけで済ますことができる。
抽出剤としてはいろいろな食用油が考えられる。例えば、本質的には天然の卵黄 であるが、コレステロールなしの卵黄組成に相当する製品に関心が寄せられてお り、例えば、請求項4による抽出に、コレステロールの少ない卵油を使うことが できる。この種の卵油は、例えば卵黄をまず任意の食用油で抽出し、次いでその 抽出物からコレステロールを除去することにより得られる。卵黄における条件と は対照的に、液体脂肪のコレステロールは大した問題もなく、従来の方法で除去 できる。最初の処理工程で得られた、脱コレステロール抽出物を、抽出剤として 再び使用し、卵油を濃縮できる。この操作を何回か繰り返すと、コレステロール はないが、本質的に卵油の性質を示す、卵黄脂肪がますます濃縮した、抽出剤が 得られる。この種のam卵油を抽出剤として利用すると、その他の点では天然の 卵組成に相当する、コレステロールのない卵製品が得られる。しかし、この方法 は、比較的費用のかかる方法である。
従って、請求項5による抽出剤としては、普通の植物性食用油を使うことが好ま れている0例えば、麦芽油、ヒマワリ油、大豆油、やし油、アザミ油のような植 物性食用油が、すべて適している。これらの油を、個別又は混合物として使うこ とができる。経済性を度外視すると、この種の抽出剤は、コレステロールの他に やはり望ましくない成分である、動物性飽和脂肪酸を除去するか低減し、場合に よっては、不飽和の植物性脂肪酸や油溶性のビタミンの濃縮も可能である。
請求項6による脱油処理、つまり余剰の抽出剤の除去は、デカンテーション、分 離、濾過のように、一般的に行われている方法、特に遠心分離で、有利に行える 。
請求項7と8は、卵全体又は卵黄を抽出剤で処理する前に、噴霧乾燥して瞬間的 に粒径150〜300μに造粒するのが、有利であると考えている。スプレー乾 燥の過程で、出発原料の卵黄又は卵全体は温和な方法で脱水され、瞬間的に造粒 された粉末が、抽出剤処理で容易に且つ均一に脱油される。
しかし、前に述べた脱油方法では、処理した卵材料から抽出剤を完全に除去する ことはできない。多くの場合、コレステロールのない製品を得ることに関心が集 まっており、脂肪を全て完全に除去することは、必ずしも必要ではない。むしろ 、植物油系脂肪酸であるため、コレステロールのない製品が高品質を示す場合に は、反対に利点になりうる。
それにもかかわらず、例えば、スポーツマン用食品との関連で、完全に脂肪のな い卵黄製品又は卵全体製品を提供することが必要になる。このような場合、本発 明は請求項9により、最後の脱油操作の後で得られた、実質的にコレステロール のない卵材料を、超臨界流体を用いて抽出できると考えている。もちろん、得ら れた卵材料を流体抽出する前に、さらに請求項1゜により、0.5〜2Il−の 粒径にすることは意味のあることである、このように粒状化された卵材料は、流 体流れを均一に貫流できる。とはいうものの、上述の高圧抽出は、抽出剤に植物 性食用油を用い、何回か抽出を繰り返す場合にのみ、意義ある方法になりうる。
植物性脂肪は、動物性脂肪とは対照的に、比較的容易に流体流れに移行し、短い 処理時間で抽出できる。従って、天然卵黄の超臨界流体による処理について、初 めに述べた欠点は、ここでは発現しない。即ち、温和な方法で完全に脂肪のない 製品が得られる。これと関連して、請求項11により、スプレー乾燥前の原料に 、食塩及び/又はクエン酸ナトリウムのような電解質を、0.1から2%添加す ると、を利であることが分かった。卵材料にこのような塩が存在すると、蛋白質 の変質を防ぐ効果もある。
上述の流体抽出の代替又はその前段として、少なくとも最後の脱油即ち余剰抽出 剤を除去する間に、請求項12により不活性ガスを、場合によっては加圧下で、 卵材料に圧入し、普通に吸収されている油を除去することができる。その際、本 発明の方法全体を、保護ガスの下で行うのが有利である。
初めに述べたように、医学的に望ましくない物質、特にコレステロールは、専ら 卵黄に含まれている。鶏卵の卵白は、本質的にはアルブミンとグロブリンの混合 物であり、ダイエツト食品としては問題ない。このような理由から、大抵の場合 、本発明の方法の原料として卵全体を使う必要はなく、卵黄を処理するだけで十 分である。卵黄のみの処理は、目的に合った抽出をできるという利点がある。そ の上、処理量が減少する。通常、本発明の方法では、卵黄を処理することから出 発する。
請求項13は、出発原料に卵黄を用い、ダイエツト用最終製品として、卵全体と 同じ組成を得ようとする場合に関するものである。このような場合について、請 求項13は、得られた卵黄材料の処理後、スプレー乾燥した卵白を混合して、天 然の卵全体の組成に合わせることを提案している。
本発明は、請求項5から13の方法により、植物性食用油を用いた抽出により製 造できる、ダイエツト用卵黄又は卵全体製品に関する。通常、請求項14による 低コレステロール製品には、まだ、ある程度の抽出剤が含まれている。言い換え ると、本来卵黄に含まれていた脂肪分が、全体又は部分的に、植物性食用油で置 換されている。この種の製品は、コレステ口−ルカ(少ないだけでなく、ダイエ ツトの見地から特に価値がある、植物性の脂肪酸が蓄積されている。
本発明の方法による卵製品は、任意の植物性食用油を用いた抽出により製造する ことができる。それに応じてさまざまな食用油による、さまざまな製品が考えら れる。しかし、これに関連して好まれているのは、「赤やし油」を含む製品、少 なくとも他の植物性食用油との混合物として「赤やし油」を含む製品である。「 赤やし油」は優れた酸化防止剤であり、本発明による卵製品は貯蔵安定性があり 、早めに傷んだりしないことを保証する。
さらにを利な卵製品が請求項16で開示されている。この卵製品は、卵製品の脂 肪分が植物性の食用油によって形成されているという違いがあるだけで、本質的 には、未処理の卵全体又は卵黄と、量的には同じ脂肪分を持っている。この種の 製品は、処方に指示された量と全く同し量の卵黄を使用し、処理できる。
本発明の方法により得られる卵製品は、ダイエツト食品の製造に使うことができ る。これらの製品には、申告義務のある物質は、何も含まれていない。製品の抽 出並びに製造によって得られるのは、問題のない食品である。従って、本発明は 更に、請求項17により、本発明の方法により製造された卵製品の、ダイエツト 食物を調理加工する際の、利用に関する。
本発明の方法を進行させる過程で、脱油中に卵材料から・副生成物として、分離 された抽出剤が生しる。この抽出剤には、末法の操作方法に応じて、卵黄の天然 脂肪並びに場合によっては、他の油溶性物質が、さまざまな濃度で蓄積されてい る。まず、この非抽出物は、乳化剤として、優れた性質を持っている事が分かっ ている。さらに、抽出物に蓄積されたコレステロールは、簡単に、例えば、包接 化合物(アダクト結晶)として除去できる。従って、天然着色剤(卵黄染料)又 は食品加工における味覚物質(食品香料)としての非抽出物の利用は、食品添加 剤としての申告を必要としない。
従って、請求項I8と19は、本発明の方法の副産物として生しる、非抽出物並 びにその利用法に関する。
次にいくつかの例と図表により、本発明を説明する。
例 1 1.000gのスプレー乾燥した、普通の卵黄粉末を1.5 gの大豆油に40 °Cにて浸漬し、約10背後遠心フィルター(遠心分離指数1300)で脱油し 、次いで、0.52の大豆油で4回40°Cにて後処理する。その後、卵材料を 約10分遠心脱油する。収量は1085gであった。残留コレステロール含量は 239+ag/100g (卵粉末)であった。
例2 処理操作は例1に応じて行った。しかし、スプレー乾燥した卵黄粉末の乾燥プロ セスを一部変更したので、その粒子は、高い空隙率を示す。平均粒子径は、22 5μであった。この場合、収量は1040g 、残留コレステロール含量は22 3a+g/100g (卵粉末)であった。
例3 処理操作は例1に応して行い、出発物質として用いた卵黄粉末は、例2に応じて スプレー乾燥した0例1による処理と異なるのは、遠心室だけでなく、受器も不 活性ガス(ここではc。
2)で満たし、幾分加圧に保ったことである。不活性ガスは、遠心機と受器の間 で循環する。収量は976g、残留コレステロール含量は200+mg/100 g (卵粉末)であった。
例4 処理操作は例3の方法により行った。しかし、ここでは、後処理油に0.250  ffiの大豆油と0.250 ffiの「赤やし油」の混合物を用いた。「赤 やし油」は天然組成のもので、酸化防止剤として有効である。プロビタミンA( カロチン)の含有量が異常に高く、またプロビタミンE()コフエロール)の含 有量も高いので長期間有効で、やし油で処理された卵製品は早めに傷むのが防止 される。収量は977g、残留コレステロール含量は200mg/100g ( 卵粉末)であった。
例4の方法により得られた卵黄粉末を分析した結果を、未処理卵黄粉末の分析結 果と比較して、次の表に示す。
成分 単位 試料4 原料品 平均値 水 g 3.0 3.4 蛋白N g 34.8 31.7 脂肪 g 56.0 59.3 炭水化物 g 2.5 2.1 ミネラル g3・73・5 ビタミンA mg 20.5 1.79ビタミンE −g 215.0 5.6 0パルミチン酸C1b:Og 13.10 12.80ステアリン酸C+s+O g 2.10 4.30パルミトレイン酸C,、:l g O,244,10油 酸C1+111 g 16.96 26.40リノール酸C+*+2 g ビタ ミンF 21.41 10.80す/ レンt1acI++3 g ヒタミ7F  2.85 1.65アラキドン酸Czo+Og O,100,30脂肪酸C1 :Og O,010,10 脂肪酸C2ドロ g O,010,10レソナン(卵) lIg 12400  12500コレステロール mg 200 3015シトステロール −g 1 38 0 ステイグマステロール mg 52 0カンペステロール +gg 48 0 この表から、適当な植物油を(この場合、大豆油とやし油)を抽出に用いると、 本発明により、下記のような可能性があることが、分かった。
■、コレステロール含量の90%以上の低下。
2、卵レシチンの含量は実質的に変わらない。
3、プロビタミンAが約10倍に上昇。
4、プロビタミンEが約40倍に上昇。
5、プロビタミンFが約100%増加。
例5 例3の方法により処理した。しかし、0.51の大豆油による後処理を、4回で はなく8回行った。卵黄粉末の残留コレステロール含量は、総ステリン含量21 0++g/100g (卵粉末)において、わずか51mg/100g (卵粉 末)であった。これはコレステロールの洗い落とし率が、約98%であることを 意味している。
これまでに挙げた例については、効率の大きい遠心分離機を用いたり、仕上げの 遠心処理を長時間続けることにより、卵黄粉末の油分を著しく下げられるが、こ の処理により、残留コレステロール含量も下がると、一般的に言える0例3の方 法により、高圧不活性ガスを、卵材料に導入した時にも、類似の効果が得られる 。
例 6 品質をテストするため、例4の方法により製造した卵黄粉末を、新鮮な卵黄の代 わりに、マヨネーズに80%、サラダマヨネーズに50%、サラダドレッシング に25%、並びに卵バタークリームに加えた。
処方で指定された新鮮卵黄15gを、本発明の方法により造った卵黄粉末7.6 5gを水7.65gに溶かしたもので、置き換えたものを、標準処方とした。マ ヨネーズ/ドレッシングの場合の卵黄量は、新鮮卵黄にあてはめた油分の7.5 %になる。新鮮卵黄の、スプレー乾燥した卵黄粉末への換算は、次のリストによ り行われる。
平均的卵の重量=50g 卵の殻 = 6g 卵黄部分 −15g/ スプレー乾燥 = 7.65g卵白部分 −山 / ス プレー乾燥 =250g 11.42g コレステロールの少ない卵黄粉末に基づく標準処方によって製造した製品は、テ スト者とは関わりなく評価された。製品は、外観(一様な視覚像)、安定性(ク リーム状態や口ざわり)並びに味覚がすべて良いと評価された。新鮮卵黄からの 製品と比べ、別系統の味がするとか、その他重要な違いがあるといったことは全 くなかった。
例7 上記関係に対応して、例4から得られた卵黄粉末7.65gに、スプレー乾燥し た卵白粉末3.77gを混合すると、卵全体の粉末の組成を持つ製品11.42 gを得た。この製品11.42gを32.58s i、の水に溶かすと、1個の 卵の代わりに、簡単に、種々の処方で加工できる。
そのようにして製造した卵全体製品の品質の比較を、模範的に示すために、次の ような料理を調理場で調理し、テストしたa)ベーコン付いり卵 製品c)d)e)の場合は、まず、アメリカの工業的処方に対応した、いわゆる 「レディミックスjを造る。(「レディミックスJは卵、スパイスなどのすべて の成分が含まれている混合物で、調理の前に水かミルクと混ぜるだけでよい。) この場合も、光学的検査や味覚に関する検査では、普通の卵を用いて造った対照 製品と比べ、全く違いがないことが確認できた。
次の例8.9.10は、天然の卵黄もしくは本発明の方法により処理した卵黄の 、超臨界流体を用いた処理に関する。3つの実験はすべて、次のように同一条件 下で行った。
1、出発源ネ4として用いる卵黄を、50゛Cの予め乾燥した不活性ガスを用い て、残留水分2%まで乾燥したう2、抽出容器(直径11.5cm)に圧力をか けずに1,000gの卵製品を充填した。
3、抽出は、温度40’C1圧力5.000psiにて純CO,を用い、卵黄1 gにつき、33g COz/hの流量にて行った。
例8 上述のように、残留水分2%にまで乾燥された、普通に販売されている卵黄粉末 を、抽出器にゆったり充填する。それから、抽出は上記3条件に従い、4.5時 間にわたり行った。装置を開放して見ると、ガス経路がつくられており、従って 、抽出は抽出ケーキの中を不均一に行われていることが明らかになった、卵粉末 の重il減少は35%、抽出された卵黄の残留コレステロール含量は1.34% であった。
例9 卵黄粉末を、例3の方法により、大豆油で洗浄し、次いで、うす巻き層造粒機で 、粒径1〜2mmに造粒し、残留水分2%まで乾燥する。得られた、乾燥卵黄を 抽出器に充填し、上述の3条件に従い、3.5時間にわたり抽出する。卵黄顆粒 の重量減少は37%、抽出卵黄の残留コレステロール含量は、総ステリン含量0 .11%において0.069%であった。
例10 スプレー乾燥の前に、卵黄粉末に、食塩とクエン酸カリウムの混合物を1.5% 添加するという違いが一つあるが、本質的には例9の方法により処理した。抽出 は約3時間行った。卵黄顆粒の重量減少は、油の収量が41.1%の時に、43 %であり、そのコレステロール含量は、ステリン含量が0.07%の時に、0. 031%であった。
例8.9.10の抽出経過を図に示す。
油分の少ない卵粉末を用いることにより(例5の注釈を見よ)、図から例8が最 悪、例10が最良であることが判明するように、CO0抽出の経済性は、さらに 改善することができる。
例9とlOの方法により得られた、卵顆粒について、さらに分析を行い、これら の顆粒には、実質的に脂肪が含まれていないことが判明した。顆粒は両方とも、 色はクリームのように白く、臭いは無難で、卵黄の味を呈した。さらに、これら は溶解性がよく、新鮮な卵黄に換算したレシチン含量は、未処理卵黄と実質的に 差がない、従って、例9と10の方法による顆粒は、蛋白質とレシチンに冨んだ 、合成食品に適している。
最後の例11は9例1から4による方法で、抽出剤として用いた植物油に関する 。これらの植物油は、抽出後分離され、次のように処理する。
最初の処理工程で、卵黄粉末から分離された抽出油と、最初の後洗浄で得られた 抽出油を一つにまとめる。この油を分析した結果、次のような組成であることが 判明した。
総ステリン含量 1.442% その内 コレステロール 0.945%スティグマステリン 0.065% カンベステリン 0.178% ントステリン 0.254% レシチン 0.0099% 統合した抽出油は、20°Cで3日間貯蔵し、その後は、10−12°Cで貯蔵 した。
この間に、ワックス状の成分が底に沈んだ、透明な上澄み液は、デカンテーショ ンし、不透明な沈澱物は10°Cで遠心分離にかけるか、フィルタープレスで絞 りだした。
透明な油から公知の方法、例えば、包接化合物を経ることにより、コレステロー ルが分離され、さらに抽出される。この処理により得られた透明な油は、乳化剤 、味覚剤(人工香油)、卵黄染料等、多方面にわたり使用できる。
国際調査報告 国際調査報告 国際調査報告 EP 9200159

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.卵全体又は卵黄を脱水し、次いで液状食用油を主とするコレステロールの少 ない抽出剤と混合して、抽出剤を作用させ、さらに脱油処理で卵材料から再び除 去することを特徴とする、ダイエット用、低コレステロール卵全体製品又は卵黄 製品の製造方法。
  2. 2.抽出剤処理、並びに、引き続いて行う脱油を、場合によっては、種々の抽出 剤を用い、何回か繰り返して行うことを特徴とする、請求の範囲第1項による方 法。
  3. 3.最後の脱油処理において、卵材料から抽出剤を一部だけ取り去ることを特徴 とする、請求の範囲第1項と第2項による方法。
  4. 4.抽出剤として、任意の液状食用油と低コレステロール卵油分の混合物もしく は低コレステロール卵油のみを用いることを特徴とする、請求の範囲第1項から 第3項による方法。
  5. 5.抽出剤として、植物性食用油もしくはいくつかの植物性食用油の混合物を用 いることを特徴とする、請求の範囲第1項から第3項による方法。
  6. 6.脱油処理をデカンテーション、セパレーション、フィルタープレスにより、 特に遠心分離の方法で行うことを特徴とする、請求の範囲第1項から第5項によ る方法。
  7. 7.卵全休もしくは卵黄を脱水するため、スプレー乾燥プロセスにかけることを 特徴とする、請求の範囲第1項から第6項による方法。
  8. 8.卵黄もしくは卵全体を、スプレー乾燥内において、又は次工程で、瞬間的に 粒径150μから300μに造粒することを特徴とする、請求の範囲第7項によ る方法。
  9. 9.最後の脱油処理の後、さらに卵材料を超臨界液体、好ましくはCO2で抽出 することを特徴とする、請求の範囲第5項から第8項による方法。
  10. 10.最後の脱油処理の後、卵材料を超臨界流体により抽出する前に、瞬間造粒 の方法で粒径0.5−2mmに造粒することを特徴とする、請求の範囲第9項に よる方法。
  11. 11.卵全体もしくは卵黄に、脱水する前、電解質、好ましくは食塩又はクエン 酸カリウムを、新鮮卵含有量に対し0.1から2%添加することを特徴とする、 請求の範囲第9項と第10項による方法。
  12. 12.抽出の過程又は少なくとも最後の脱油処理の間に、不活性ガヌを、加圧し て又は加圧なしに、卵材料中に導入するすることを特徴とする、請求の範囲第1 項から第11項による方法。
  13. 13.出発物質として卵黄粉末を用い、処理後得られた卵材料に、天然の卵全体 の組成に対応した量の、スプレー乾燥した卵白を混合することを特徴とする、請 求の範囲第1項から第12項による方法。
  14. 14.請求の範囲第5項から第13項による方法により得られた、ダイエット用 低コレステロール卵製品又は卵黄製品。
  15. 15.製品に含まれる脂肪分が、植物性食用油の混合物であり、その内の一つが 、天然の「赤やし油」であることを特徴とする、請求の範囲第14項による製品 。
  16. 16.脂肪含有量が、本質的には、未処理卵又は卵黄の脂肪含有量に対応してい ることを特徴とする、請求の範囲第14項と第15項による製品。
  17. 17.請求の範囲第1項から第13項による方法により製造した低コレステロー ル卵全体製品又は卵黄製品の食品製造における利用。
  18. 18.請求の範囲第1項から第13項による方法の副産物として得られた、卵全 体又は卵黄の抽出物。
  19. 19.請求の範囲第18項による卵全体又は卵黄抽出物の、乳化剤、染料又は食 品用香料物質としての利用。
JP04503502A 1992-01-24 1992-01-24 低コレステロールのダイエット用卵全体製品又は卵黄製品の製造方法並びにそれらの製品の食品への2次加工方法 Expired - Fee Related JP3024798B2 (ja)

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