JPH07501210A - Moraxella catarrhalisの有用な抗原に関する方法と組成 - Google Patents

Moraxella catarrhalisの有用な抗原に関する方法と組成

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 23、」二記DNAセグメントが、組換えベクターを利用して細胞内に導入され たことを特徴とする請求項22記載の宿主細胞。 24、上記DNAセグメントを発現することができ、上記抗原を産生ずることを 特徴とする請求項23記載の宿主細胞。 25、Moraxella catarrhalisの30kD、80kD、ま たは、高分子量タンパク質の外膜タンパク質の発現が可能であることを特徴とす る請求項24記載の宿主細胞。 26、Moraxella catarrhalis細胞に比較して、80kD の外膜タンパク質の過剰発現が可能であることを特徴とする請求項25記載の宿 主細胞。 27、請求項1記載の抗原に対する抗体。 28、モノクローナル抗体であることを特徴とする請求項27記載の抗体。 29、モノクローナル抗体10F3と同じ抗原と交差反応するモノクローナル抗 体であることを特徴とする請求項28記載の抗体。 30、モノクローナル抗体17C7と同じ抗原と交差反応するモノクローナル抗 体であることを特徴とする請求項28記載の抗体。 31、モノクローナル抗体8B6と同じ抗原と交差反応するモノクローナル抗体 であることを特徴とする請求項28記載の抗体。 32、下記の工程からなる検体中において請求項1記載の抗原を検出する方法。 a)その様な抗原を含むと推定される検体を得る工程と、 b)該抗体が検体中に存在する抗原と免疫複合体を形成するような条件下におい て、検体を請求項27記載の抗体と接触させる工程と、 C)その様な免疫複合体の形成を検出することによって、該検体中の該抗原の存 在を検出する工程。 33、下記の工程からなる検体中に存在する請求項27記載の抗体を検出する方 法。 a)その様な抗体を含むと推定される検体を得る工程と、 b)抗原が検体中に存在する該抗体と免疫複合体を形成するような条件下におい て、該検体を請求項1記載の抗原と接触させる工程と、 C)その様な免疫複合体の形成を検出することによって、該検体中の該抗体の存 在を検出する工程。 34、検体中の請求項1記載の抗原の存在を検出するためのキットであって、 a)請求項27記載の抗体と、 b)免疫学的検出試薬と、 C)該抗体および該試薬を収容する手段と、を備えてなるキット。 35、検体内申の請求項27記載の抗体の存在を検出するためのキットであって 、 a)請求項1記載の抗原と、 b)免疫学的検出試薬と、 C)当該抗原および試薬を収容する手段と、を備えてなるキット。 36、請求項27記載の抗体の有効量を動物へと投与することからなる、動物に おけるMoraxella catarrhalisの感染に対する耐性を誘導 する方法。 37、上記抗体が受動免疫療法によって動物に投与され、上記抗体の有効投与量 が哺乳動物の血流内に投与されることを特徴とする請求項36記載の方法。 38、上記抗体が動物自身の免疫系で産生され、請求項1紀載の抗原を使用した 免疫化によって哺乳動物に上記抗体が提供されること特徴とする請求項36記載 の方法。 39、薬理学的に許容される担体5.希釈剤あるいはアジュバントを含む、請求 項1記載の抗原からなるワクチン組成物。 40、薬理学的に許容される担体、希釈剤あるいはアジュバントを含む、請求項 27記載の抗体からなる医薬組成物。 明細書 Moraxella catarrhalisの有用な抗原に関する方法と組成 発明の背景 1、技術分野 本発明は、一般的に、Moraxella catarrhalisの種々の外 膜タンパク質類(OMPs: outer membrane protein s)に関するものである。Moraxella qatarrhalisの種々 の外膜タンパク質類(OMPs)は、Moraxella catarrhal is関連疾患の治療用ワクチンまたは防御抗体の調製等の免疫療法において有用 な標的であることが本発明者等によって見出されている。特に、本発明は、約3 0kDや、80kDの分子量によって同定される抗原、並びにSDSポリアクリ ルアミドゲル電気泳動法により200から700kDの分子量を有する「高分子 量タンパク質」抗原、すなわち”HMWP”抗原と呼ばれる第三の抗原に関する ものである。またそれ以外に、本発明は、これらの抗原をコード化している組換 えクローン、それから得られる抗原フラグメント、その同等物質、並びにこれら の種類と反応する抗体に関するものである。更に、本発明は、Moraxell a catarrhalis抗原と抗体の検出方法、並びにMoraxella  catarrhalis感染症に対する受動免疫と能動免疫の両者における特 異抗原および抗体の使用に関するものである。 2、関連技術の説明 Moraxella catarrhalis (以前は、Branhamel la catarrhalis(カタル球菌)またはNe1sseria ca tarrhalisとして知られていた)は、以前は無害な腐生菌と考えられて いた。しかし、この10年間に、この細菌が重要なヒトの病原菌であることが明 らかにされてきた。事実、最近の研究では、このグラム陰性双球菌が多くのヒト の感染症の原因であることが立証されている(Murphi、 1989)。例 えば、Moraxella catarrhaHsは、中耳炎、急性上顎洞炎並 びに上気道の一般的な感染症の主要原因である (例えば、Murphy et  al、、 1989参照)。 研究によって、Moraxella catarrhalis感染症を原因とす る中耳炎と副鼻腔炎の発生は増加しつつあり、はぼ3番目に多い原因菌であるこ とが立証されている。事実、中耳炎が、乳児と小児が治療を受ける最も一般的な 疾病であることが報告されている(Consensus、 1989)。 上記に引用した”Con5ensus”レポートは、全年齢の一定集団と、乳児 と小児に発生することから中耳炎の予防が、医療の最終目標であるとの結論を下 している。 事実、中耳炎の全医療費は、少なくとも年間25億ドル、すなわち医療費の約3 %と推定されている。多くの理由から、ワクチンかこの疾病の最も望ましい予防 法であることが確認された。例えば、ワクチンにより中耳炎の発生を30%減少 できれば、それによって約4億ドルの年間医療費削減が可能となる。しかし、一 般的な中耳炎の媒介病原菌3種の内2種、すなわち5treptococcus  pneumoniaeとHe+5ophilus 1nfluenzae(イ ンフルエンザ菌)のワクチン開発には進歩が認められるが、Moraxella  catarrhalisに関しては、同様の進歩は認められていない。これは 、現在Moraxella catarrhalisが全中耳炎感染の17〜Z O%を占めていることから、特に問題である(Murphy、 1989)。 過去に、感染症に対するヒトの免疫応答の重要な標的として作用すると思われる Moraxella catarrhalis抗原を同定し、その特徴を明らか にする試みがなされている(Murphy、 1989: Goldblatt  et al、、 1990; Murphy et al、、1990)。  一般に、 Moraxella catarrhalisの表面は、外膜タンパ ク質類(OMP)と、リポオリゴ糖(LO8)と、線毛とから構成されている。 Murpt+yが指摘している様に、細胞3膜の界面活性剤分別法によるMor axella catarrhalisの外膜分離法において、一定の結果が得 られないことが一般的に立証されたことから、MOraxella catar rhalisは、他のグラム陰性菌とは多少異なっている様に思われる。更に、 得られた標本に、細胞質膜の混入が認められたことから、Moraxella  catarrhalisの細胞3膜の特徴が通常と異なることが示唆されている 。 しかし、この分野の研究者等は、7〜8種類の主な外膜タンパク質(OMP)の 存在を証明しており、これらは、検討された菌株が多様であるにもかかわらず、 Moraxella catarrhalisの菌株間では全く共通に見える。 例えば、Campagnarらは、分子量98kD (OMP−A)のバンドか ら分子量98kD (OMP−A)のバンドまで、外膜タンパク質(OMP”) をAからHまでの文字によって同定した(Campagnar et al、、  1987)。 Moraxella catarrhalisのりポオリゴ糖(LO5)も、ワ クチン開発の標的となり得ることが示唆されている。 リポオリゴ糖(LO3)が、Moraxella catarrhalis菌株 から分離され、5DS−PAGE (SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動) と銀染色により処理された(Murphy、 1989)。1つの菌株を除き全 菌株が、同一のりポオリゴ糖(LO3)染色パターンを示した。従って、Mor axella catarrhaliSのリポオリゴ糖(LO8)は、高い抗原 性を保持しているものと思われ、リポオリゴ糖(LO8)分子の一部をワクチン 構成成分として利用できる可能性がでてきた。 最後に、線毛をワクチンとして利用できる可能性が示唆されている。綿毛は、一 部の細菌において、粘膜作用とコロニー形成にある役割を果たしているものと思 われる。この分野の研究者等は、抗原性を持つ抗原決定基が線毛に発現されてお り、それを同定することができれば、その様な抗原決定基に対する抗体も治療に 有用であろうと推定している。つまり、その様な抗原決定基がワクチン構成成分 として作用し得ると推定している。 Moraxella catarrhalisの様々な構成成分が、ワクチン候 補探索の開始拠点として示唆されてはいるものの、残念ながら、その様な候補は まだ同定されていない。 確かに、防御抗体を誘導することが明らかにされた抗原決定基は皆無である。従 って、今必要なことは、もし存在するとすれば、どのM、 catarrhal isの構成成分が、ワクチン等の能動免疫および受動免疫治療薬の調製に利用で きる有用な抗原として作用し得るのかを同定することであることは明白である。 更に、一旦この様な抗原が同定されたならば、これらのワクチンを調製するため の方法と組成、また治療プロトコルにおいて広範な規模で使用できるだけの量を 調製するための方法と組成を提供することが必要である。 発明の要旨 従って、全体として、本発明は、疾病の予防と診断の両者に利用するためのMo raxella catarrhalis抗原種の同定とそれに続く調製に関す るものである。より具体的に述べれば、本発明は、30kDや、80 k D、 そして高分子量タンパク質 (HMWP)の外膜タンパク質(OMP)抗原を含 む、特定のMoraxella catarrhalis外膜タンノくり質(O MP)抗原かワクチン開発において特に有用であるという本発明者等の驚くべき 発見に関するものである。そこで、発明者等は、これらの抗原がワクチンの構成 成分として直接利用できること、あるいは、配列分析により、対応するまたは同 等の抗原の調製に使用できるものと仮定した。 これらのOMP抗原の中で、発明者等は、30kDとHM W P力(、最も有 用であることか証明されると確信して0ることを指摘しておかなくてはならない 。その理由番よ、発明者等の研究によって、これらの2種類のOMP lこ対す る抗体がMoraxella catarrhalisのサブタイプと分離菌( こ広範に反応することが明らかにされたためである。し力)し、80kDに対す る抗体は、全てのサブタイプと反応することはまだ証明されておらず、従って全 て(こ41反応しないかもしれない。従って、本発明で特(こ好適な実施例は、 30kDおよびHMWPのOMP抗原、これらの抗原と関連する種類をコード化 しているDNAフラグメント、これらの抗原の種類を認識する抗体などに関する ものである。 従って、幾つかの実施例において、本発明lよ、前述のMoraxella c atarrhalisのOMP抗原の1つ以上と免疫学的に交差反応する抗原決 定基を組み入れた精製タンパク質またはペプチド抗原から構成される抗原組成( こ関する。一般に、精製タン/くり質またi′iベフ゛チド抗原は、OMPその ものから構成されるが、本明細書(ま、これらのOMP抗原や、関連する抗原決 定基を組み入れtコベブチド、ならびにこれらのそれぞれと抗原機能力(同等な 物質の変異型の調製に使用できる技術を提(共するものである。更に、種々のO MP抗原をコード化するDNAセグメントが明らかにされているため、組換え技 術をSt用して、他のMoraxella catarrhalis抗原の抗原 決定基が本質的に存在しない抗原を供給できる。すなわち、MOraxella  catarrhalisや関連種以外の宿主細胞を利用する組換え発現手段に よって抗原を調製でき、それによって、他のMoraxella catarr balis抗原を含まない本質的に純粋な抗原を調製できる。従って、その様に 調製された抗原は、例えばリポオリゴ糖(LO5)または線毛抗原を含まない。 更に別の実施例において、標準的なりNA配列決定法により、ここに明らかにさ れたI)NA上セグメント配列を決定でき、このDNA配列から、30kD、  80kDあるいはHMWPのOMPの種類にかかわらず、選択されたOMPタン ノくり質の基本的なアミノ酸配列を決定できる。一旦この情報が得られれば、適 切な抗原決定基を同定することは比較的簡単なことである。これは、例えば、本 技術に精通した人か入手できるこの様な抗原決定基を予想するためのソフトウェ アプログラムを利用することによって行われる。これらの「抗原決定基のコア配 列」のアミノ酸配列は、ベブチF合成の応用または組換え技術のどちらによって 、より短いペプチドに容易に組み入れることができる。 好んで選択されるペプチドは、一般に約15から50個のアミノ酸の長さで、よ り好まれるのは、約15から30個のアミノ酸の長さである。選択されたOMP の抗原決定基を組み入れたより短い抗原ペプチドは、例えば、ワクチン調製また は免疫学的検出分析等の特定の条件において利点を発揮することが提案されてい る。利点の例としては、この長さのペプチドは、ペプチド合成装置を利用する合 成法によって容易に調製できるため、組換え生成法により調製されるタンパク質 にしばしば認められる汚染と純度の問題を回避できること等かある。 その他の実施例において、本発明は、30kDや、80kD。 またはHMWPのOMPと免疫学的に交差反応する抗原決定基を組み入れた精製 タンパク質またはペプチド抗原を含む組成物調製のプロセスに関する。一般に、 これらのプロセスでは、まず、その様なタンパク質またはペプチド抗原を発現で きる細胞を選択し、抗原を発現させるために有効な条件下で細胞を培養し、抗原 を収集し、それによって組成物を調製する。OMP抗原そのものを調製したい場 合には、最初の段階として、Moraxella catarrhalis細胞 を培養すればよい。この場合、抗原は発現時に、細胞の外膜分画内に供給される 。それから、抗原が次の方法で調製される。まず、膜分画を調製し、次にイオン 性または非イオン性界面活性剤を用いて、調製された膜から抗原を溶解、抽出す る。更にカラム分別、等電点電気泳動など、さらに、OMPに対する抗体を使用 する免疫吸着法を含む様々な方法によって精製が行われる。 勿論、ここに開示される事項に照らして、より望ましい実施例を選択し、目的の 抗原を調製することができる。それには、組換え宿主細胞において、抗原をコー ド化している組換えDNAセグメントを発現させる方法も含まれる。本発明によ る抗原の発現により望ましい組換え宿主細胞は、抗原が細菌の抗原であることか ら、細菌の宿主細胞である。望ましい細菌宿主細胞には、E、 coli (大 腸菌)、H,influenzaeSSalmonella (サルモネラ)属 、Micobacterium(マイコバクテリア)属、またBacilLis  5ubtiLis(枯草菌)細胞も含まれる。勿論、希望する場合には、真核 細胞において目的の抗原を発現することもできる。 上述の様に、特定の実施例において、本発明は、目的のタンパク質またはペプチ ド抗原をコード化しているDNAセグメントに関するものである。自然に存在す る状態のままで精製した状態で、その様なセグメントを得る方法かここに明らか にされている。これらのDNAセグメントには、多くの利点と用途がある。例え ば、OMP遺伝子全体をコード化しているセグメントを、組換え宿主細胞に導入 し、タンパク質抗原全体を発現させることができる。あるいは、遺伝子工学技術 を応用して、選択されたOMP遺伝子の部分または誘導体を使用して、より短い が、目的の抗原決定基を組み入れたペプチド配列を調製することかできる。更に 、特定部位の突然変異誘発技術の応用により、本発明のDNAセグメントを再加 工して、コーディング配列を変更することができる。例えば、抗原決定基のコア 配列の抗原性を改善し、それによって、抗原性に関して機能が同等のペプチドを 調製することができる。勿論、希望する場合には、融合ペプチドも調製すること ができる。抗原のコーディング領域が同じ発現ユニット内で、例えば、免疫検出 を目的とする場合(例えば、酵素標識コーディング領域)の様に望ましい機能を 持った他の抗原あるいはタンパク質あるいはペプチドと配列表現ユニット内に配 列される場合である。 使用する宿主系によって、例えば宿主細胞のトランスフェクション効率を改善で きる適切なベクター配列に、本発明のDNAセグメントを組み込めば、特別な利 点が得られることがある。細菌の宿主細胞を使用する場合には、本技術において 選択された宿主細胞に適切であることが知られている殆ど全てのベクターを使用 できることが提案されている。従って、E、 colt (大腸菌)の場合、p BR322の様なプラスミドベクター、あるいはλGEM−11の様なバクテリ オファージを利用することによって、特別な利点が得られることがある。他の特 別な例が、下記に明らかにされている。 適切にトランスフェクションされた細胞を選択するための組換えクローンバンク の調製において、内因性のプロモーター配列を有するベクターを使用しない宿主 細胞内で、選択されたOMP遺伝子配列の発現が達成できることはよくあること である。これは、クローンバンク調製に使用されるMoraxella cat arrhalisのゲノムのDNAフラグメントが、種々のコーディング配列に 関連する内因性のプロモーターを含んでいるからである。 しかし、発明者等は、最終的には、本発明の抗原をコードしているフラグメント のプロモーター領域を再加工して、異種のプロモーターを導入することになるで あろうと考えている。これによって、Moraxella catarrhal is細胞による自然の発現よりも、OMP抗原を過剰に発現させることが可能と なる。 本発明の核酸セグメントには、抗原性を有するペプチドまたはタンパク質の発現 に関連すること以外に、多くの利用法があると考えられている。例えば、OMP 遺伝子配列領域を組み込んだ少なくとも約14個のヌクレオチドの長さの核酸セ グメントは、選択された標本のM、 catarrhalis配列を検出するた めの選択的ハイブリッド形成プローブとして、または、対応あるいは関連する配 列から構成されるクローンを同定するためにクローンバンクをスクリーニングす るために利用することができる。更に、短いセグメントを、例えばPCR技術と 組み合わせて、核酸プライマーとして利用したり、クローニングや遺伝子工学の 実験、あるいはPCHに基づく検出試験等の全てに応用できる。 更に別の実施例において、本発明は、OMP抗原の抗原決定基との免疫複合体形 成が可能な抗体の調製に関する。本発明による抗体の調製に関する特別な技術が 下記に明らかにされている。しかし、モノクローナルまたはポリクローナル技術 のいずれかを応用することによって、抗体調製技術全般に関する公知の現在の技 術の全てを利用できることを、発明者等は提案するものである。上述の様に、本 発明の驚くべき点は、30kD。 80kD、 HMWP抗原に対するモノクローナル抗体が、動物モデルにおいて M、 catarrhalisの作用に対し防御効果を発揮するという発明者等 の発見に関係している。この驚くべき発見は、受動免疫療法において使用するた めの組成物の調製に抗体を使用することができるだけでなく、更にこれらのOM P抗原の抗原決定基を、ワクチン組成の調製に使用できるということを示してい る。 従って、本発明は、本発明による抗原を含むワクチン組成物とその様な抗原に対 する抗体の両者に関するものであり、更に薬理学的に許容できるキャリア、希釈 液、アジュバントについても関する。 更に別の実施例において、本発明は、免疫検出法とそれに関連するキットに関す るものである。本発明の抗原を、これに対し反応性を有する抗体の検出に使用で きること、あるいは本発明に準じて調製された抗体を抗原の検出に使用できるこ とが提案されている。一般に、これらの方法は、まずこの様な抗原または抗体を 含むと思われる試料を得て、その試料を、本発明による抗体または抗原に接触さ せ、場合によっては、この抗体が、検出すべき抗体または抗原と免疫複合体を形 成できるような条件下でこの接触を行い、免疫複合体の形成を検出することによ って、試料中の抗原の存在を検出することが含まれる。 一般に、免疫複合体形成の検出法は、本技術分野においてかなりよく知られてお り、多くの方法を応用して達成することができる。例えば、本発明において、E LISASRIA、免疫プロット法、 ドツトプロット法、間接免疫蛍光法、そ の曲間種類のものが考えられる。一般に、免疫複合体形成は、放射性同位元素標 識または酵素標識(アルカリホスファターゼ、ホースラディツシュペルオキシダ ーゼなど)等の標識を利用して検出される。本技術において知られている様に、 第二の抗体またはビオチン/アビジンリガンド結合法等の二次的に結合するリガ ンドを利用することによって、更に利点を見出すことができるであろう。 場合によっては、検出しようとする抗体または抗原を含むと思われる殆ど全ての 試料を、診断のために使用できることが提案されている。例となる試料としては 、血液または血清試料、耳からの採取試料、喀痰試料、中耳からの浸出液等の患 者から採取される臨床試料か含まれ、また恐らく尿試料さえも使用できる。更に 、この様な実施例を、抗原または抗体試料の力価測定、ハイブリドーマの選択等 の非臨床試料にも応用することが考えられている。 関連する実施例において、本発明によれば、試料中の抗原および/または抗体の 存在を検出するために使用できるキットの調製が考えられる。一般的には、本発 明によるキットは、適当なOMP抗原 (すなわち、30kD、 80kD、ま たはHMWPの種類、またはこれらの−以」−に対応する抗原決定基を含むタン パク質)、またはこの様な抗原に対する抗体、並びに免疫検出試薬と、抗体また は抗原と試薬の収納手段が含まれる。免疫検出試薬は、典型的には、抗体または 抗原に付着した標識または二次的結合リガンドに付着した標識を含む。例として 挙げられるリガンドには、最初の抗体または抗原に対する二次抗体、または関連 する標識を付けたビオチンまたはアビジン (またはストレプトアビジン)リガ ンドが含まれる。勿論、上述の様に、多くの例して挙げられる標識が、本技術分 野において公知であり、その様な標識の全てを、本発明において使用することが できる。 容器は、一般に、抗体、抗原または検出試薬を入れることができ、望ましくは適 切に分注できるバイアルである。本発明のキットは、典型的に、抗体、抗原、お よび試薬用バイアルを販売用にきちんと包装するための収納手段も含んでいる。 この様な収納容器は、射出あるいは吹込み成形されたプラスチック容器で、その 中に目的のバイアルを入れる。 図面の簡単な説明 図1は、80kDの外膜タンパク質(OMP)を認識するモノクローナル抗体1 0F3をプローブとして用いるM、 catarrhalisタンパク質のウェ スタンプロット分析を示す。 レーンAは、Rainbowタンパク質分子量マーカー (分子量14.3から 200kDSAmersham)、レーンBは、4B1/pBR322/RRI の細胞全体の溶菌液を含むネガティブコントロール(4B1は、モノクローナル 抗体4B1によって認識される無関係なタンパク質をコード化しているM、 c atarrhal is遺伝子)、レーンCおよびDは、10F3/pBR32 2/RR1の全細胞溶菌液、レーンEは、ブランクコントロールである。 図2は、Mab 10F3と反応する80kD抗原をコード化しているセグメン トを含むpMEH120の予備試験による制限地図である。 図3は、Mab 17C7と反応する高分子量タンパク質()IMWP)抗原を コード化しているセグメントを含むファージMEH200の予備試験の制限地図 である。 図4は、30kDの外膜タンパク質を認識するモノクローナル抗体886をプロ ーブとして使用するM、 catarrhalisタンパク質のウェスタンプロ ット分析を示す。レーンAは、Rainbowタンパク質分子量マーカー (分 子量143から200kD、Amersham)、レーンBは、予め染色された 低分子量用5DS−PAGE標準液 (分子量16から110kD。 B j、 o −Ra d )、レーンCは、30kDのOMPを発現する組換 えE。 col iのファージ溶菌液のタンパク質を含む(LE39278B6)、レー ンDは、ブランクコントロール、レーンEはネガティブコントロール(高分子量 タンパク質OMPを発現する組換えE、 coliのファージ溶菌液、LE39 2/17C7)、レーンFは、ポジティブコントロール (M、 catarr halis 035E外膜小胞)である。 図5は、高分子量タンパク質 (HMWP) OMPを認識するモノクローナル 抗体17C7をプローブとして使用するに。 catarrhalisタンパク質のウェスタンプロット分析を示す。レーンA は、Rainbowタンパク質分子量マーカー(分子量14.3から200kD 、 Amersham)、レーンBは、予め染色された低分子量用5DS−PA GE標準液 (分子量16から110kD、、Bio−Rad)、レーンC,D 、Eは、HMWP OMPを発現する組換えE、 coltのファージ溶菌液の タンパク質を含む(LE392/17C7)、レーンFは、ブランクコントロー ル、レーンHはネガティブコントロール (30kDのOMPを発現する組換え E、 coltのファージ溶菌液、E、 colt/8B6フアージ溶菌液)、 レーンGは、ポジティブコントロール (M、 catarrhalis 03 5E外膜小胞)である。 女適実施 の管−グ」1朋 本発明は、例えば、診断用および治療用試薬の調製において、特に有用な特性を 有することが明らかとなっているM、 catarrhalisの特別な外膜タ ンパク質(OMP)を発明者等が同定したことに係わるものである。これらのタ ンパク質は、細胞表面に露出した状態で自然に存在しているものと思われ、5D S−PAGE上で、それぞれ分子量として約30kDや、80 k D、約20 0から700kDを示す。 各実施例は、これらのタンパク質をコード化している配列の組換えクローニング 、抗原性のあるサブフラグメント、変異型、その地間種類のものに係わるもので ある。本発明はまた、鰯歯頚のモデル系を用いた肺のクリアランス試験において 証明された様に、限局性の肺感染症において感染性M、 catarrhali s菌数を減少させることか明らかにされているM、 catarrhalisの OMPに対するモノクローナル抗体にも係わるものである。 1つ以」二の選択されたOMPを発現し、また精製されたOMP抗原、並びに突 然変異体およびタンパク質変異体を大量に調製するために使用できる組換えクロ ーンが、本明細書の範囲に含まれている。選択されたOMP抗原とその変異体は 、M、 catarrhalis感染症の診断と治療にとって有用性が非常に高 いものと予測される。例えば、これらのOMP抗原またはペプチド変異体をM、  catarrhalisを検出する免疫分析に使用したり、あるいはM、 c atarrhalis感染症を治療するワクチンとして使用することが提案され ている。 本発明に関して個々の点を実施する技術者を援助するために、ブタベスト条約の 規定の下に、30kDや、80kD、高分子量タンパク質 (HMWP)のOM P抗原をそれぞれコート化しているDNAセグメントを持つ組換えクローンを、 1992年8月4日にアメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC)に 寄託した。特に、30kDのOMP抗原をコード化しているセグメントを持つプ ラスミドpMEH300(ATCC受託番号第69049号)、80kD17)  OMP抗原をコード化しているセグメントを持つプラスミドpMEH120( ATCC受託番号第75285号)、HMWPの抗原をコード化しているセグメ ントを持つファージMEH200(ATCC受託番号第75286号)は、ファ ージ溶菌液(MEH200)、または精製されたプラスミドDNA (pMEH 120)、または組換えE、 coli、 RRI株(pMEH)の形態で寄託 された。 pMEH300プラスミドは、添加されたXholおよび5aclリンカ−によ ってpLG338が分解された、修飾pLG33111ベクターとして特徴付け ることができる。この新しいベクターは、約20kbの大きさのMoraxel la catarrhalis染色体DNA挿入断片を含み、これは5aclに より分解して、切断することかできる。この挿入断片は、モノクローナル抗体8 B6と反応する30kDの抗原をコード化しているM、 catarrhali sの遺伝子を含んでいる。従って、ベクター全体の大きさは約27kbで、ベク ターは約7.3kb Lか占めていない。 80kDのOMPをコード化している遺伝子は、最初pMEH100と名付けら れたpBR322に基づく組換えプラスミドにおいてクローン化された。その後 、この遺伝子は配列決定分析のためにpBluescriptにおいてサブクロ ーン化された。このpMEH120と名付けられた新しいプラスミドが、ATC Cに寄託されたものである。組換えプラスミドpMEH120は、約4 、5k bのM、 catarrhalis染色体DNAの挿入断片を含み、モノクロー ナル抗体10F3と反応する約80kDのタンパク質をコード化しているpBl uescript II SK+ベクターである。pMEH120の予備試験に よる制限地図が図2に示されている。 Mab 17C7と反応するHMWPのOMP抗原をコード化している遺伝子は 、下記の具体例に記述されているクローニングに使用されるλGEM−11フア ージ、ファージME)1200からサブクローン化されながった。λGEM−1 1ファーンベクターは、約11kbの大きさのM、 catarrhalis染 色体DNA挿入断片を含んでおり、これは5filまたは5aclによる消化に よって、ファージがら切断できる。予備試験による制限地図が図3に示されてい る。 当業者は、ここに開示された詳細を考慮すれば、本発明が、ATCCに寄託され た前述あるいはその他の特定の実施例に限定されないことを理解するであろう。 選択されたOMP抗原またはその変異型をコード化している核酸配列は、M、  catarrhalisを検出するためのハイブリダイゼーションまたはポリメ ラーゼ連鎖反応(PCR)法に有用な場合がある。従って、本発明の開示には、 多くの有用性の可能性を持つ多様なりNAフラグメントを調製するために利用で きる情報が含まれる。それには例えば、抗原の比較的短い免疫性/抗原性のある ペプチジルサブフラグメントの調製、インビトロにおける検出のためのプローブ として、PCRおよびハイブリダイゼーション試験においてDNAまたはRNA 配列を利用すること、並びに、M、 eatarrhalisの研究、診断、治 療に関するその他の有用な医学的および生物医学的応用等がある。 本発明ノOMP抗原は、それソt’L30kD、 80kD、またハHMWP  (高分子量タンパク質)のOMPと呼ばれる。これらのタンパク質は、発明者等 によって、M、 catarrhalisの外膜小胞に対する一連のモノクロー ナル抗体から選択されたモノクローナル抗体を基準にして同定された。 これらの抗体は、M、 catarrhalis 035E外膜小胞調製液の5 DS−PAGE分析から対応する抗原を同定するためのウェスタンプロット分析 のプローブとして使用された。 30kDのOMPを認識するモノクローナル抗体は8B6と名付けられ、’80 kDのOMPを認識する抗体は10F3と名付けられ、HMWPのkDの抗原を 認識する抗体は17c7と名付けられた(図1.4.5を参照)。重要なことは 、前述のハイブリドーマが全て、動物モデルにおいてM、 catarrhal isに対して防御作用を発揮することが明らかにされている点である。 組換えベクターおよびクローンがATCCに寄託されているが、それと同じ様に 、望ましいOMP抗原を認識する前述のモノクローナル抗体を分泌するハイブリ ドーマも、ブタベスト条約の規定の下に1992年7月30日にATCCに寄託 された。寄託されたハイブリドーマは、30kDのOMP抗原を認識するモノク ローナル抗体8B6 (ATCC受託番号第HB110’91号)、80kDの OMP抗原を認識するモノクローナル抗体10F3 (ATCC受託番号第1( B11092号)、HMWPノOMP抗原を認識するモノクローナル抗体17C 7(ATCC受託番号第HB11093号)を、それぞれ分泌する。 本発明は、本発明のOMP抗原タンパク質の精製と分離の両者に関する様々な手 段を包含するものである。それは、天然由来 (例えば、M、 catarrh alis細菌細胞)または組換えDNA由来(例えば、E、 coliまたは微 生物細胞)の精製された、あるいは部分精製されたタンパク質からの分離に及ぶ ものである。後者の場合、本発明のOMP抗原、またはそれに由来する抗原性を 有するペプチドが、選択されたOMPの種類にかかわらず、他のMcatarr hal isの抗原決定基を含まない点で、本質的に純粋な抗原性を有する状態 で供給することができる。 本発明による天然あるいは組換えDNA由来のOMP抗原の分離か、細胞3膜ま たは外膜を分離し、次に界面活性剤に基づく精製法により達成できることが提案 されている。組換え細胞の場合、目的の抗原は封入体内に存在する。 30kD、 80kD、 HMWPのOMP抗原に対するモノクローナル抗体が 本発明によって明らかにされているため、免疫吸着法の利用が、OMP抗原また は、免疫学的に交差反応するその変種の精製に有用であることが予測される。 この目的に有用な抗体か、下記に明らかにされている技術によって、あるいはモ ノクローナル抗体調製技術(米国特許第4,514,498号および第4.74 0,467号参照)、および選択された目的のOMPタンパク質またはペプチド 調製技術に関して公知の方法で調製することができることか提案されている。更 に、前述の一般的な分離法は、OMP変異体または、抗原性または免疫性を有す るタンパク質のサブフラグメントの分離に関しても、等しく作用し、目的のペプ チジル領域に対し親和性を持つ抗体の精製と利用たけが必要であると、考えられ ている。 更に、DNA突然変異誘発の様な技術を応用することによって、本発明により、 修飾された、あるいは単純化されたタンパク質構造を持つ所謂「第二世代」の分 子を容易に調製することができる。第二世代のタンパク質は、例えば、特別な抗 原性または免疫性を有する抗原決定基のコア配列の様に、完全な長さの抗原と1 つ以」二の共通の特性を有するのが典型的である。抗原決定基の配列は、ペプチ ドの知識、あるいは基礎となっているDNA配列に関する情報に基づいて調製さ れた比較的短い分子上に供給することができる。その様な変異型の分子は、タン パク質構造の選択された免疫性または抗原性を有する領域から得られるだけでな く、天然の配列との類似性、あるいは相違に基ついて選択された1つ以」−の機 能か同等のアミノ酸も含んでいる。 OMP抗原の抗」犬罪基のコηy± 」二連の様に、抗原決定性または免疫性を有するコア配列を含む合成ペプチドの 調製により、特別な利点を実現することができる。これらの抗原決定基のコア配 列は、ここに特別な観点から、OMP抗原の親水性領域として同定されている。 これらの領域が、T細胞またはB細胞刺激を促進する可能性が最も高い領域であ り、従って、特異的な抗体産生を引き起こすことが提案されている。抗原決定基 のコア配列は、ここに使用されている様に、比較的短いアミノ酸配列であり、O MPに対する抗体の抗原結合部位に対して「親和性」があるので、抗原結合部位 に結合する。更に、また、抗原決定基のコア配列は、抗体に対するOMPと交差 反応する抗体を誘発するものである。本明細書において、 「親和性」という言 葉は、互いに引き合う力を有するアミノ酸またはペプチドに関するものである。 従って、本発明の特定の抗原決定基のコア配列は、対応するOMPに対する抗血 清と目的のOMP抗原との結合に競合する能力、あるいはその結合を解離させる 能力の観点から、実際上規定することができる。 一般に、ポリペプチド抗原の大きさは、少なくとも同定されたコア配列または配 列を保持できる程度の大きさである限りは、特別重要であるとは考えられていな い。本明細書により予測される最も小さ0有用なコア配列は、約15個のアミノ 酸の長さであろう。従って、この大きさは、本発明により調製される最も小さ0 ペプチドコア配列に一般に対応することになる。し力)し、希望によって、コア 配列の大きさは、基本的な抗原決定基のコア配列を含む限り、更に大きくするこ とができる。 従って、コンピュータによるペプチド配列分析プログラム (DNAStarソ フトウェア、DNA5tar社、マディソン、ウィスコンシン州)を使用して、 発明者は、タンパク質の特定の抗原決定基から成る抗原決定基のコア配列を構成 すると考えられている30kD、 80kD、またはHMVPのOMP抗原の特 定の親水性ペプチジル領域を同定することを提案する。 抗原決定基の配列または抗原決定基をその配列内に含むペプチドの合成は、固相 法 (例えば、Applied Biosystems Model 430  A Peptide 5ynthesizerの様な市販のペプチド合成装置) の様な従来の合成技術を用いて簡単に行われる。次に、この方法で合成されたペ プチド抗原は、予め決められた量を一部採取され、水溶液、あるいはより望まし い状態の粉末または凍結乾燥状態で使用に備え保存される。 一般に、ペプチドは比較的安定性が高いので、希望する場合には、かなり長期間 水溶液として容易に保存できる。例えば、殆どどの様な水溶液の状態でも、6力 月またはそれ以上、抗原活性の低下または喪失を認めることなく保存できる。し かし、更に長期間水溶液での保存を考える場合には、pH7、0から75を維持 するために、トリスまたは燐酸緩衝液等の緩衝液を含む試薬を含めることが一般 に望ましい。更に、アジ化ナトリウム(sodium azide)またはマー ジオレート(Merthiolate)等の微生物の成長を抑制する試薬を含め ることが望ましい場合がある。水溶液の状態でより長期間保存するには、溶液を 4℃で保存するか、あるいはより望ましくは、凍結することである。勿論、ペプ チドを凍結乾燥または粉末状態で保存した場合には、例えば、量を測定した部分 標本として殆ど無期限に保存することができる。部分標本は、使用する前に予め 決められた量の水(蒸留水が望ましい)または緩衝液により再び水に溶かすこと ができる。 K象支渠又L1−熊一医1笠!と乙E/IP上述の様に、目的のOMP抗原の構 造、あるいは抗原性または免疫性を有するその一部に多くの修飾および変更を加 えることかでき、同様の、あるいは望ましい特徴を有する分子を更に得ることが できる。 例えば、タンパク質構造の抗原活性または免疫活性を修飾あるいは改善するため に、タンパク質構造において特定のアミノ酸を他のアミノ酸と置換できることが 知られている (例えば、Kyte et al、またはHopp。 米国特許第4’、554.101号を参照、これらは引用することにより本明細 書の一部とする)。例えば、別のアミノ酸に置換することによって、抗原性を有 するペプチドのコンフォメーンヨンに小さな変更を加えることができ、その結果 、抗原と抗体の結合領域間の親和性が増加する。あるいは、OMP抗原性を有す る特定のペプチドのアミノ酸置換により、アミノ酸残基を提供することかできる 。このアミノ酸残基が別の分子に結合して、他の目的に十分有用な程度の抗原性 を有するペプチド分子複合体が得られる。たとえば、強固な支持物に結合させた 、選択されたOMPペプチドを作成できる可能性がある。このペプチドは、診断 のための実施例において特に利点を発揮するものと思われる。 タンパク質に対する生物学的相互作用を発揮する際に、アミノ酸のバイトロバシ ック(hydropathiC)指数が重要であることがKyte等によって一 般的に論じられている(Kyte et al、、 1982)。この明細書の 中で、特定のアミノ酸を類似のバイトロバシック指数またはコアを持つ他のアミ ノ酸と置換しても、類似の生物活性を保持できることが見出されている。下記の 表に示す様に、疎水性と電荷特性に基ついてアミノ酸のバイトロバシック指数が 表示されている。アミノ酸の相対的疎水特性により、得られるタンパク質の相対 的バイトロバシック特性が決定され、それによって基質分子とタンパク質の相互 作用が規定されるものと考えられている。 結合能の監視のために望ましい置換は、一般に、互いの指数の差が±2単位以内 を示し、±1単位以内であればより望ましく、±05単位以内であれば更に望ま しい。 表」 フェニルアラニン 28 システイン/シスチン 25 グルタミン酸 −3,5 グルタミン −3,5 アスパラギン酸 −3,5 従って、例えば、ハイドロパンツク指数が+4.5のイソロイシンは、バリン( + 4.2)またはロイシン(+3.8)等のアミノ酸と交換されるのが望まし い。あるいは、反対側の尺度では、リジン(−3,9)は、アルギニン(−4゜ 5)等と置換されるのが望ましいことになる。 類似のアミノ酸の置換は、親水性に基づいて行うこともできる。特に、これによ って作られた生物学的機能が同等のタンパク質またはペプチドが、免疫学的実施 例において使用することを目的としている場合には、この方法が採られる。引用 することにより本明細書の一部をなす米国特許第4,554.101号において 、近隣のアミノ酸の親水性によって左右されるタンパク質の局所の親水性の最大 平均値が、その免疫性と抗原性、すなわちそのタンパク質の生物学的特性に相関 していると報告されている。 米国特許第4.554.101号に詳細に示されている様に、以下の親水性を示 す値がアミノ酸残基について決められている。アルギニン (+ 3.0);  リジン (+3.0);アスパラギン酸塩 (+30±1)、グルタミン酸塩( +3゜0±1)、セリン (+0.3):アスパラギン (+0.2):グルタ ミン (+ 0.2);グリシン (0);(0±1);スレオニン(−0,4 ); アラニン(−0,5); ヒスチジン(−0,5); システィン(−1 ,0): メチオニン(−1,3);バリン(−1,5); ロイシン(−1, 8):イソロイシン(−1,8):チロシン(−2、3)、フェニルアラニン( −2,5); l−リプトファン(−3,4)である。アミノ酸を、親水性を示 す値が類似している別のアミノ酸と置換しても、なお生物学的に同等の、特に免 疫学的に同等のタンパク質が得られるものと考えられている。この様に変更する 場合、親水性を示す値が±2以内のアミノ酸の置換が望ましく、±1以内は更に 望ましく、±05以内はより一層望ましい。 従って、一般に、これらのアミノ酸の置換は、例えば、大きさ請求電子性、電荷 等に関するアルキル基の相対的類似性に基づいている。一般に、上記の特性を考 慮にいれた望ましい置換は以下の通りである。 アスパラギン グルタミン、ヒスチジンアスパラギン酸 グルタミン酸 グルタミン酸 アスパラギン酸 グリシン アラニン ヒスチジン アスノくラギン、グルタミンリンン アルギニン、グルタミン、グ ルタミン酸メチオニン ロイシン、アラニン セリン スレオニン スレオニン セリン トリプトファン チロシン チロシン トリプトファン、フェニルアラニンバリン イソロイシン、ロイシン McHjlrrhalisのOMPに文・するモノクローナル抗 の製 本発明のMoraxella catarrhalisに特異的なモノクローナ ル抗体は、従来の免疫化技術によって調製できる。 まず、外膜小胞標本の様なOMPの抗原決定基を含む組成を使用して、マウス等 の実験動物を免疫化し、それから、膵臓またはリンパ細胞集団を採取する。次に 、膵臓またはリンパ細胞を、ヒトまたはマウスのミエローマ細胞株の様な細胞株 と融合させ、抗体を産生ハイブリドーマを生成する。これらのハイブリドーマを 分離して個々のクローンを得ることができる。それを、目的のOMPに対する抗 体産生をするかどうかスクリーニングする。 特に、本発明は、M、 catarrhalj、sの外膜フラグメントを利用し て、実験動物において免疫応答を誘発している。免疫化後、プラズマ細胞腫を用 いる標準的な融合法 (例えば、引用することにより本明細書の一部をなすTh e Co1d Spring Harbor Manual for Hybr idoo+aDeve lopmen tを参照)により、牌臓細胞を取り出し 、融合させ、外股タンパク質に対するモノクローナル抗体を産生ずるハイブリド ーマを生成する。選択されたOMPに対するモノクローナル抗体を産生ずるハイ ブリドーマは、ELISAやウェスタンプロット分析等の標準的技術を用いて同 定される。 次ニハイブリドーマのクローンは、液体培地中で培養することができ、この培養 上清を精製してOMPに特異的なモノクローナル抗体を得ることができる。 時且I」臣亙1./文且二太土五斐り順」一般に、目的のM、 catarrh alisのOMP抗原は、M、 catarrhalis感染症の診断と治療の 両者に使用できる。 本発明のモノクローナル抗体が、ELISAやウェスタンプロット法等の標準免 疫化学法、並びにOMP抗原決定基に特異的な抗体を利用するその他の方法に有 用に応用できることが提案されている。これらのOMPに特異的なモノクローナ ル抗体は、M、 cat、arrbalis感染症を治療する多様で有用な方法 となるものと予想されている。 例えば、受動免疫に応用されて、有用性を発揮するものと予想されている。 更に、特定のOMPに特異的なモノクローナル抗体を、他の有用な応用例に使用 できることが提案されている。 例えば、免疫吸着法に利用すれば、自然のOMPまたは組換えOMP、あるいは その変異型の精製に有用と思われる。 研究によって、本発明のOMP抗原に対する抗体製剤が、M、 catarrh alis感染症に対し、顕著な防御作用を示すことが明らかにされた。本発明者 等は、これらのOMPに対する特異的なモノクローナル抗体による受動免疫によ り、細菌のポーラス (瞬時大量)注入後のM、 catarrhalis数を 有意に減少させることを明らかにした。この事実は、これらのOMP抗原が、M 、 catarrhalis感染症関連疾患に対する受動免疫に利用するための ガンマグロブリン製剤の製造に利用できること、あるいはワクチン成分に直接利 用できることを証明している。 適切なガンマグロブリン製剤を入手するために、モノクローナル抗体、望ましく は、ヒトまたはヒト化されたハイブリドーマの調製がめられることがある。 あるいは、過剰に免疫化されたヒト個体からのグロブリン分画も使用できるかも しれない。 本発明は、また、M、 catarrhalisのOMP遺伝子あるいは変異型 を分離し、30kD、 80kD、 またi;i HMIfP17) OMP遺 伝子をコード化しているDNAセグメントを適当なベクターに組み入れ、それか ら適切な宿主に転換して、組換えタンパク質またはその変異型を発現させる方法 に関するものである。当業者は、本明細書の開示内容に照らして考えれば、本発 明が、目的のOMPを発現する適切なM、 catarrhalisの下位種ま たは分離菌等の、適切なコーディング配列を含むもの全てに由来するOMP遺伝 子の分離と利用にも応用できることがわかるであろう。この様なOMP遺伝子供 給源は、選択されたOMPに対するモノクローナル抗体を用いる免疫学的スクリ ーニングによって容易に同定される。 OMPをコード化しているDNAの分離と利用に関する本発明の望ましい応用例 は、一般に次のステップを経て行われる。 (1) Moraxellaゲノム DNAの分離、 (2) Pstl等の酵素を用いてゲノムDNAの部分制限酵 素分解(制限酵素の選択は重要ではない)を行い、例えば、6〜23kbの平均 長のDNAを供給する、(3)部分分解されたDNAを、pBR322の様な選 択されたベクターの選択された部位に結合する (この段階でも、希望により他 のプラスミドまたはファージベクターを利用できる)、(4)組換えベクターに よるE、 coli細胞等の適切な宿主細胞の形質転換、トランスフェクション 、またはエレクトロポレーション、(5)特別に考案されたスクリーニング法に よる目的のOMPを発現するコロニーの選択の各ステップである。OMP遺伝子 を含むクローンの同定後、外膜タンパク質またはその配列の変異型の産生を増強 するために、望ましい宿主とベクターとプロモーターの系の中に入れて、遺伝子 を再度加工することができる。 前述の一般的な段階を応用することによって、発明者等は、対応する外膜タンパ ク質をある程度産生できるM、 catarrhalisのOMP遺伝子を含む 多くのクローンを同定し、選択するのに成功している。 これらの技術の望ましい応用例において、SDSを利用し、リボヌクレアーゼと プロテイナーゼに処理を行い、フェノールとクロロホルムとイソアミルアルコー ルによる抽出とエタノール沈澱を行い、Moraxella catarrha lis 035E株のゲノムDNAを細菌がら分離した。Pstlの様な制限酵 素を用いて、6〜23kbの長さのフラグメントを供給できる様な、部分制限酵 素による分解が適切に行われるための条件が決定された。大きさによる分別を行 った後、選択された大きさの範囲にある部分的に分解されたMoraxella のDNAフラグメントを、Pstlによって完全分解されて、ゲノムDNAフラ グメントと結合できる部位を産生ずるpBR322の様な、完全に分解されたベ クターと結合させた。 結合後、組換えベクターを用いて、E、 colt RRIの様な適切な宿主を 形質転換し、DNAフラグメント挿入断片によってコード化されたM、 cat arrhalisのタンパク質の種類を発現するメンバーを持つ組換えライブラ リーを作成する。組換え微生物クローンは、望ましくは、栄養寒天培地表面上で 培養され、肉眼で観察できるコロニーを形成する。次に、表面を露出したM、  catarrhalisの外膜タンパク質を発現するコロニーは、Mcatar rhalisに対するモノクローナル抗体を用いてコロニープロットラジオイム ノアッセイにより同定される。 抗OMP抗体と反応する抗原決定基を持つタンパク質を発現する組換えE、 c oliクローンを、希望する量だけ培養することかできる。 rのt立 とベクター 一般に、当然であるが、本発明においてDNA配列の初期のクローニングと、有 用なベクターの作成には、原核細胞が望ましい。例えば、E、 coli RR I株は、特に有用である。その他の利用できる細菌株には、E、 coliLE 392、E、 coli B、 E、 coli X 1776 (ATCCN o、31537)等のE、 coli株が含まれる。これらの例は、当然、限定 的なものではなく、単に例証することを目的としたものである。 発現に関しても、原核細胞が望ましい。前述の株と、E、 coli W311 0 (F−、ラムダー、プロトトロフィック、ATCCNo、273325)、 Bacillus 5ubtillisの様なIくチルス属、Salmonel la typhimurium (ネズミチフス菌)、または5erratia  marcescens(霊菌)の様な腸内細菌科、種々のPseudomon as (シュードモナス)種が利用できる。 一般に、宿主細胞に適合する種から得られたレプリコンと制御配列を含むプラス ミドベクターか、これらの宿主と共に使用される。ベクターは通常複製部位と共 に、形質転換された細胞内で表現形の選択ができるマーキング配列を持っている 。例えば、E、 coliは、典型的にはE、 coli種由来のプラスミド、 pBR322を使用して形質転換される(Bolivar et al、197 7)。pBR322は、アンビンリンとテトラサイクリンに対する耐性の遺伝子 を持っているので、形質転換された細胞を簡単に同定できる。pBR322プラ スミド、または他の微生物のプラスミドまたはファージも、微生物自身のタンノ くり質を発現するために微生物によって利用できるプロモーターを持つか、ある いは持つ様に修飾されなくてはならない。 更に、宿主微生物に適合するレプリコンと制御配列を持つファージベクターは、 その様な宿主と共に形質転換ベクターとして使用できる。例えば、ファージラム ダGEM−11(GEMは商標)は、E、 colt LE392等の宿主細胞 を形質変換すのに利用できる組換えファージベクターを作製するのに利用できる 。 組換えDNAの作製に最も多く使用されるプロモーターには、B−ラクタマーゼ (ペニシリナーゼ)およびラクトースプロモーターシステム(Chang et  al、、 1978; 1takura et al、、 1977: Go eddel et al、、 1979)、およびトリプトファン(trp)プ ロモーターシステム(Goeddel et al、、 1980; EPOA ppl、 Pub、 No、 0036776)等がある。これらは最もよく使 用されるが、他の微生物のプロモーターか発見、利用されており、それらのヌク レオチド配列に関する詳細も既に発表されており、当該技術に精通している研究 者は、それらの機能をプラスミドベクターに結合させることができる(EPOA ppl、 Pub、 No、 0036776)。 原核細胞の他に、酵母等の真核生物の培養も利用できる。Saccharomy ces cerevisiaeまたは通常のパン酵母が、真核生物の中で最も多 く利用されるが、多くの他の株もよく利用される。Saccharomyces 内での発現には、例えばプラスミドYRp7がよく利用される(Stinchc omb et al、、 1979; Kingsman et al、、 1 979; Tschemper et al、、 1980)。このプラスミド は既にtrpl遺伝子を持っており、トリプトファンの中で増殖する能力を欠く 酵母の突然変異株の選択マーカーとなる。例としてATCCNo、 44076 すなわちPEP4−1 (Jones、 1977)力(ある。酵母宿主細胞ゲ ノムの特徴としてtrplの損傷力くあることか、トリプトファンが存在しない 条件で増殖することによる形質変換を検出するための効果的な環境を提供する。 酵母ベクターにおける適切なプロモーター配列に(ま、3−ホスホグリセレート キナーゼUitzeman et al、、 1980)またはその他の解糖酵 素(Hess et al、、 1968; Ho1land et al、、  1978)のプロモーターが含まれる。例えば、エノラーゼ、グリセルアルデ ヒド−3=燐酸デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラ ーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、グルコース−6−リン酸イソメラーゼ、3−ホ スホグリセレートムターゼ、ピルビン酸キナーゼ、トリオースホスフェートイソ メラーゼ、ホスホグルコースイソメラーゼ、グルコキナーゼ等かある。適切な発 現ベクターの調製にお0て、これらの遺伝子に関連している終結配列も、mRN Aのポリアデニル化と終結のために、発現ベクターの西己夕1jの3イ立に結合 される。成長条件によって制御される転′−仔(こよる更なる利点を有するその 他のプロモーター(ま、アルコールデヒドロゲナーゼ2や、イソチトクロームC 1酸性ホスファターゼ、窒素代謝に関係する分解酵素、前述のグリセルアルデヒ ド−3−燐酸デヒドロゲナーゼ、マルトースとがラクト−ス利用に関与する酵素 などのプロモーター領域である。酵母に適合するプロモーター、複製起点の配列 、終結の配列を持っている全てのプラスミドベクターか適切である。 微生物の他に、多細胞生物由来の細胞培養も宿主として利用できる。原則として 、を推動物の培養であろうと、無を推動物の培養であろうと、との様な細胞培養 も利用できる。しかし、を推動物細胞に対する関心が非常に高まっており、を推 動物細胞を培地内で増殖させること (細胞培養)が、近年日常的に用いられる 手法となりツツある (Tissue Cu1ture、 1973)。この様 な有用な宿主細胞系は、VEROおよびHeLa細胞、チャイニーズハムスター の卵巣(CHO)細胞系、W2B5、BHK、 C05−7,293、MDCK 細胞系である。この様な細胞の発現ベクターには通常(必要な場合には)、複製 起点、発現される遺伝子の前面に位置するプロモーター、並びに、必要なリポソ ーム結合部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位、転写終結配列が含 まれる。 哺乳動物細胞において利用する場合には、発現ベクターの制御機能は、通常ウィ ルスの物質から得られる。 例えば、一般に使用されるプロモーターはポリオーマ、アデノウィルス2、最も 頻繁に使用されるンミアンウイルス40 (SV40)から得られる。SV40 ウィルスの早期および後期プロモーターは、共にSV40ウィルスの複製起点も 含むフラグメントとしてウィルスから簡単に得ることができるため、特に有用で ある(Fiers et al、、 1978)。ウィルスの複製起点にHin d I11部位からBql 1部位に伸びる約250bpの配列が含まれていれ ば、より小さい、あるいはより大きいSV40フラグメントも利用できる。 更に、目的の遺伝子配列に通常伴うプロモーターまたは制御配列を利用すること も、その様な制御配列が宿主細胞系と適合する限り、可能であり、通常望ましい 。 複製起点は、SV40またはその他のウィルス (例えば、ポリオーマ、アデノ 、vS■、BPV等)から得られる様に、ベクターの作製によって外因性由来の ものを入れるか、あるいは宿主細胞の染色体複製機序によって得られる。 ベクターが宿主細胞の染色体に統合される場合には、通常、後者で充分である。 OMPjl伝子の配列決定 目的の0IJPをコート化している遺伝子をクローニング後、例えばSange rら(Sanger et at、、 1977)のジデオキシ法により、制限 地図作製とDNAセグメント配列の分析を実施できる。それから、DNA配列と 推定されるアミノ酸配列の両者を、既知の配列と比較し、既知のタンパク質との 相同性を明らかにすることができる。タンパク質のアミノ酸配列によって、例え ば細胞質、膜結合、基質結合領域等の様々な領域の性質が明らかにされ、遺伝子 工学技術により酵素構造を改善する方法に関して、重要な情報が提供される。 コンピューターによるペプチド配列分析プログラム(DNAStarソフトウェ ア、DNA5tar社、マディソン、ウィスコンシン州)を利用することによっ て、OMP抗原の特定の親水性ペプチジル領域を同定できる。これは、抗原決定 基のコア配列を構成し、タンパク質と前述の生物学的に機能する同等のペプチド の特定の抗原決定基を構成する可能性か高い。更に詳細な説明が下記に特定部位 の突然変異誘発は、基礎となるDNAセグメントの特異的な突然変異誘発を利用 して、OMP抗原配列に由来する個々のペプチド、または生物学的に同等に機能 するタンパク質またはペプチドを調製するために有用な技術である。この技術は 、例えば前述の考えを取り入れて、DNAに1個所あるいは複数個所のヌクレオ チド配列の変更を導入することによって、配列の変異型の調製と試験を容易にす る。特定部位の突然変異誘発によって、目的とする突然変異のDNA配列をコー ド化するオリゴヌクレオチド配列を利用した突然変異体の作成が可能となる。し かも、充分な数の隣り合ったヌクレオチドが得られ、横断されている削除接合部 の両側に安定した複合体を形成するのに充分な大きさと充分な配列の複雑さを持 ったプライマー配列の形成ができる。典型的には、変換された配列の接合部の両 側に5から10個の残基を持って、17から25個のヌクレオチドの長さのプラ イマーが望ましい。 一般的には、特定部位の突然変異誘発は、ある報告(Adelman et a l、、 1983)に例証されている様に、本分野では公知のものである。本技 術は、典型的には、1本鎖および2本鎖の両者の形態で存在するファージベクタ ーを使用することか理解されるであろう。特定部位の突然変異誘発に利用される 典型的なベクターには、M13ファージ(Messing et al、、 1 981)の様なベクターが含まれる。これらのファージは、市場から容易に人手 でき、それの利用は本技術に精通する者にはよく知られている。 一般的には、本発明と同様な特定部位の突然変異誘発は、先ずその配列中にOM P抗原をコード化しているDNA配列を含む1本鎖のベクターを得ることによっ て実施される。目的の突然変異配列を持つオリゴヌクレオチドのプライマーか、 一般的には、Creaら(Crea et al、、 197g)の方法を例と する合成法によって、調製される。次に、このプライマーは、1本鎖ベクターと 一緒にアニーリングされ、突然変異を持つDNA鎖の合成を完成させるために) :、 coliのポリメラーゼI KlenowフラグメントなとのDNA重合 酵素か作用させられる。この様にして、1本のストランドは本来の突然変異して ない配列で、もう1本のストランドが目的の突然変異を持つ様なヘテロ二重ラセ ンが形成される。次に、このヘテロ二重ラセンベクターが、E、 coli細胞 などの適当な細胞を形質転換させるのに使用され、突然変異配列を持つ組換えベ クターを含むクローンが選択される。 特定部位の突然変異誘発を利用した、選択されたOMP遺伝子の配列の変異型の 調製法は、有用なOMP種を産生ずる可能性のある方法としてここに記載されて いるものであり、OMPの配列の変異型が得られる方法は他にも存在するので、 この方法に限定されるものではない。 例えば、目的のOMP遺伝子をコード化している組換えベクターを突然変異誘発 因子によって処理することにより、配列の変異型を作成してもよい (例えば、 ヒドロキシルアミンを利用したプラスミドDNAの突然変異誘発に関しては、E ichenlaub、 1979に開示された方法を参既に述べた様に、ある観 点から見れば、本発明によって明らかにされるDNA配列に関する情報によって 、選択されたOMP抗原遺伝子の遺伝子配列と特異的に)飄イブリット形成を行 う能力を持った比較的短いDNA(あるいはRNA)の配列の調製が可能となる 。これらの観点において、適当な長さの核酸プローブが、天然の配列に基ついて 、あるいは、例えば、プラスミドpBR322に見られる遺伝子下流の領域など の様に、OMP遺伝子のフランキング領域に由来して、調製される。この様な核 酸ブローブのOMP遺伝子配列と特異的にハイブリッド形成を行・5能力によっ て、これらは、種々の実施例において特に有用なものとなっている。最も重要な ことは、プローブを種々の診断的測定法において、検体中の病原微生物の検出に 利用できることである。しかし、配列の情報を突然変異種のプライマー調製に利 用するとか、他の遺伝子構造の調製においてプライマーとして利用するとか、他 の利用法も考えられている。 本発明によるある利点を実現するため、ハイブリッド形成に関する研究あるいは 測定に利用するのに望ましい核酸配列は、ヌクレオチドの数が少なくとも10か ら20程度の配列に相補的な配列であることが望ましい。 ヌクレオチドが少なくとも10個の長さであれば、安定し、かつ選択的である二 重ラセン分子を形成するのに充分な長さのフラグメントであることか確実となる 。 しかし、安定性と選択性を高め、それによって得られる特異的なハイブリット分 子の程度と質を改善するためには、長さが10塩基以上の相補的な配列を持つ分 子か一般的には望ましい。従って5.一般的には、OMP遺伝子に相補的な15 から20個のヌクレオチドの配列を有するか、必要と考えられる場合にはそれ以 上の長さを有する核酸分子が望ましい。この様なフラグメントは、例えば、化学 的手段によって、あるいは、米国特許第4.603,102号のPCR法の様な 核酸複製技術の応用によって、あるいは、組換え生産のために選択された配列を 組換えベクターに導入することによって、フラグメントを直接合成すれば容易に 調製できると考えられる。 本発明のOMP抗原は、病原性のMoraxella catarrhalis の指標となると考えられるので、本発明は、臨床検体においてOMPに特異的な RNAあるいはDNAを検出するための診断的ハイブリッド形成測定法の基礎と して特に有用であることが理解される。従って、感染の診断に利用することがで きる典型的な臨床検体は、Moraxellaの核酸を含む可能性のある検体で あればどの様な検体でも可能で、中耳の滲出液、痰、気管支肺胞内液、羊水など が含まれるであろう。本発明のハイブリッド形成に関連して利用できる種々のハ イブリッド形成技術とハイブリッド形成システムが知られており、これには、F alkowらの米国特許第4,358,535号に開示されているような診断的 測定法が含まれる。 従って、本発明のヌクレオチド配列は、対応するOMP遺伝子の相補的配列と選 択的に二重ラセンを形成する能力が重要である。考慮している応用方法にもよる が、プローブの目標とする配列に対する種々の程度の選択性を得るために、ハイ ブリッド形成の種々の条件が利用できることが望ましい。高い選択性を必要とす る応用方法においては、典型的には、ハイブリッドを形成する比較的厳密な条件 が望ましい。例えば、50℃から70℃の温度で、0.02M〜015Mの塩化 ナトリウムによって得られる様な、比較的塩濃度が低く、および/または、高温 の条件を選択することになる。この様な条件では、特に選択性が高くなり、プロ ーブとテンプレートないし標的とするストランドの間のミスマツチを許さない。 勿論、ある種の応用においては、突然変異型のプライマーを基となるテンプレー トにハイブリッド形成させて、突然変異遺伝子を調製することを目的とする場合 には、ヘテロ二重ラセンを形成させるために、より厳密性の低いハイブリット形 成条件が必要となる。この様な場合には、015M〜0.9Mの塩濃度で、20 °Cから55°Cの温度範囲なとの条件が望ましい。どの様な場合でも、添加す るホルムアミドの量を増加させることによって、ハイブリッド形成条件をより厳 密にすることが可能であることは一般的に知られている。ホルムアミドにより、 温度上昇によるのと同様に、ハイブリッド二重ラセンが不安定化する。この様に 、ハイブリッド形成条件は、容易に操作可能であり、目的とする結果によっては 、この方法が一般的に選択されることとなるであろう。 ある種の実施例においては、突然変異クローンを含むクローンバンクから変異型 を分離するのに、核酸プローブの利用が望ましいことがある。特定の実施例にお いては、固相の培地上に形成されるOMP遺伝子配列の変異型を含む突然変異ク ローンのコロニーを、コロニープロットアッセイに利用される様に、ハイブリッ ド形成の条件と方法を二重のフィルターとして同定し、変異型の配列を含むプロ ーブと特定のコロニーに含まれる変異型の核酸配列の間のハイブリッド形成だけ を分離することも可能であろう。この方法においては、短いハイブリッド形成プ ローブを利用して、固相培地に形成されたOMP遺伝子配列全体の変異型を含む クローンを同定することも可能である。次に、これらのクローンを成長させ、目 的とする量のOMP核酸配列の変異型、あるいはそれに対応するOMP抗原を得 ることもできる。 臨床的診断における実施例においては、本発明の核酸配列は、標識化など、ハイ ブリッド形成を測定するための適当な方法と組み合わせて利用される。本分野に おいては、放射能活性、アビジンやビオチンなどの酵素性あるいはその他のリガ ンドを含む広範な種類の適当な指標が知られており、検出可能なシグナルを付与 することかできる。望ましい診断用の実施例では、放射能活性あるいは他の環境 に望ましくない試薬の代わりに、つ1ノアーゼ、アルカリホスファターゼ、ベル オキシダーゼなどの酵素標識が望ましいであろう。酵素標識を利用する場合、比 色指標基質が知られており、この方法を利用すれば、肉眼、あるいは分光光度計 により、病原微生物の核酸を含む検体の特異的なハイブリッド形成を確認できる 。 本発明において開示されているハイブリッド形成プローブは液体中のハイブリッ ド形成だけでなく、固相を利用する実施例においても試薬として利用できると考 えられている。固相を利用する実施例においては、滲出液、体液(例えば、羊水 、中耳滲出液、気管支肺胞洗浄液)あるいは組織でも、臨床検体となって、それ らの検体から検査対象のDNA (あるいはRNA )が、選択された基質ない し表面に、吸着されるが他の方法で固定される。次に、この固定された1本鎖の 核酸に対して、選択されたプローブによる特異的なハイブリッド形成が目的の条 件下に行われる。条件の選択は、必要な基準(例えば、G+C含有量、標的の核 酸の種別、核酸の供給源、ハイブリッド形成プローブの大きさなどに依る)に基 づく状況に依存する。非特異的に結合したプローブ分子を除去するために、ハイ ブリッド形成を行った表面を洗浄してから、標識を利用して、特異的なハイブリ ッド形成を検出するか、あるいは定量することも可能である。 他の実施例においては、OMP配列あるいはその変異型をポリメラーゼ連鎖反応 (PCR)測定法において試薬として利用すると、M、 catarrhali sの高度に特異的で感受性の高い検出が可能となる。一般的に、PCR技術を、 例えば、米国特許第4,603.102号に開示されている様に応用することに より、検体中のOMP核酸の特定部分のPCR増幅において、OMP配列の種々 の部分をオリゴヌクレオチドプローブとして利用することができる。次に、OM P配列の増幅された部分が、相捕的な配列を含むハイブリッド形成プローブによ るハイブリッド形成によって検出される。この方法により、OMP配列を利用し て、検体中の極めて微量のM、 catarrhalis核酸が検出される。 他の実施例においては、OMP遺伝子の選択された部分を、目的とする量までイ ンビトロで調製するために、OMP配列をPCR用に利用することができる。遺 伝子の選択された部分を増幅し、次に、これらの部分をベクターに組み込むこと により、OMP抗原のサブフラグメントを含むOMP変異型を発現する組換えク ローンを調製することも可能である。この方法によれば、外膜タンパク質の抗原 決定基を持つペプチドを調製し、種々の目的に利用することが可能となる。 イムノアッセイ 上記のように、本発明によるOMPペプチドは、例えば、ワクチンの開発におけ る、免疫原として、または、抗OMP抗原抗体を検出するためのイムノアッセイ などにおいて、抗原として有用であることが提案される。最初にイムノアッセイ を見ると、最も単純で直接的な意味で、本発明に関する望ましいイムノアッセイ には、本分野において公知の種々の形式のエンザイムーリンクド・イムノソルベ ント・アッセイ(エリザ: ELISA)が含まれる。しかし、OMPペプチド の有用性は、その種の測定法に限定されず、他の有用な実施例として、RIAお よび、他の種類の酵素非関連型の抗体結合検定法あるいは抗体結合方法か含まれ る。 望ましいELISA検定法においては、OMP抗原を組み込んだペプチドは、選 択された表面に固定される。この表面は、ポリスチレンマイクロタイタープレー トの四部の様にタンパク質親和性を示すのが望ましい。不完全に吸着した物質を 除去するために洗浄してがら、牛血清アルブミンあるいはカゼインなどの非特異 的タンパク質を四部表面に結合させるか、あるいはそれによりこの表面を覆う。 これらのタンパク質は、検定用の抗血清に関して抗原としては中性であることが 知られている。これによって、固定表面の非特異的な吸着部位をブロックし、表 面への抗血清の非特異的な結合に原因するバックグラウンドを減少させることが できる。 凹部に抗原性を示す物質を結合させ、バックグラウンドを減少させるために非反 応性の物質で被覆し、結合しなかった物質を除去するために洗浄し、その後、免 疫複合体 (抗原と抗体の複合体)が形成される様に、固定表面を検定用の抗血 清あるいは臨床的あるいは生物学的抽出物と接触させる。この条件においては、 BSA、牛ガンマグロブリン(BGG)、燐酸緩衝食塩水(PBS)/Twee nなとの希釈剤を使用して、抗血清を希釈することが望ましい。これらの添加試 薬も、非特異的なバックグラウンドの減少を補助する傾向がある。次に、載せら れた抗血清を、2から4時間インキュベートする。 温度は、25°Cから27℃程度が望ましい。インキュベーションに続いて、抗 血清が接触した表面を洗浄し、免疫複合体を形成しなかった材料を除去する。望 ましい洗浄方法は、PBS/Tweenあるいはホウ酸塩緩衝液による洗浄であ る。 結合した抗原と検査用検体との間の特異的な免疫複合体の形成、それに続く洗浄 に続いて、検査用検体に特異的な第二の抗体を免疫複合体に反応させることによ って、免疫複合体形成の有無と、その量までも測定される。勿論、検査用検体は 典型的にはヒト由来であるので、第二の抗体はヒl−1gG一般に対する特異性 を持つ抗体が望ましい。検出を可能とするために、第二の抗体には、適当な発色 物質とインキュベートすると発色する様な酵素を結合させるのが望ましい。従っ て、免疫複合体が形成される様な条件下において、抗血清が結合した表面に、ウ レアーゼあるいはペルオキシダーゼと複合した抗ヒトIgGを、一定時間接触さ せるか、インキュベートさせるのが望ましい (例えば、PBS−Tweenな どのPBSを含む溶液中で、室温で2時間のインキュベーション)。 酵素で標識した第二の抗体とのインキュベーションを行い、それに続いて結合し なかった物質を除去するための洗浄を行ってから、例えば、尿素とブロモクレゾ ールパープル、または、酵素標識としてペルオキシダーゼを使用した場合には、 2.2−アジノージ−(3−エチル−ベンズチアゾリン−6−スルフィン酸[A BTS]と820□といった発色物質とともにインキュベートして、標識の量を 定量する。次に、例えば、可視スペクトルによるスベクトロフォトメーターを利 用して、発色の程度を測定して定量化が完了する。 ワクチンの−1と ワクチンとしての利用に適するとして提案されている免疫学的組成は、本明細書 に開示されている方法によって、免疫原性のOMPタンパク質、および/あるい は、ペプチドから、容易に直接に調製することができる。 抗原の材料は、有害な分子量の小さい分子を除去するための充分な透析の実施と 、および/あるいは、望ましい担体に容易に製剤化できるように凍結乾燥を行う ことが望ましい。 活性成分としてペプチド配列を含むワクチンの調製は、例えば、米国特許第4. 608,251号、第4,601,903号、第4,599.231号、第4, 599.230号、第4,596,792号、第4゜578.770号が例証と なる様に、本分野においては一般に充分に理解されており、これらの例証は全て 参考文献として本発明に取り入れられている。典型的には、この様なワクチンは 、注射製剤として調製されるが、溶液あるいは懸濁液であり、注射の前に、溶液 あるいは懸濁液に溶解するのに適した固体の形状でも調製されることがある。ま た、エマルジョンの形状で調製されることもある。活性を持つ免疫原性成分は、 しばしば、薬理学的に許容でき、活性成分に適合した賦形剤と混合される。賦形 剤として適しているのは、例えば、水、食塩、デキストロース、グリセロール、 エタノールなどや、これらの組み合わせである。さらに、必要であれば、ワクチ ンは、ワクチンの効果を高める、湿潤剤あるいはエマルジョン化剤、pH緩衝剤 、アジュバントなどの微量の補助剤を含むことがある。 従来、ワクチンは、非経口的に注射によって、例えば、皮下注射あるいは筋肉内 注射によって、投与されている。他の投与方法に適する調製方法としては、座薬 、場合によっては経口薬がある。座薬に関しては、従来の結合剤と担体としては 、例えば、ポリアルカレン(polyalkalene)グリコールあるいはト リグリセライドかある。この様な座薬は活性成分を05%から10%の範囲で、 望ましくは1〜2%の範囲で含有する混合体から製剤される。経口剤は、通常利 用される賦形剤である、製薬用等級のマンニトール、ラクトース、澱粉、ステア リン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグネシウムな どを含む。これらの組成は、溶液、懸濁液、錠剤、火剤、カプセル、徐放製剤、 粉末の形態を取り、10〜95%の、望ましくは25〜70%の活性成分を含む 。 タンパク質は中性あるいは塩の形態でワクチンとして製剤化される。薬理学的に 許容できる塩類には、酸付加型塩類(ペプチドの遊離アミノ基群と共に形成され る)と、例えば、塩酸、燐酸などの無機酸類、および酢酸、シュウ酸、酒石酸、 マンデル酸などの有機酸と共に形成される塩類かある。遊離のカルボキシル基と 結合して形成される塩類は、例えば、ナトリウムや、カリウム、アンモニウム、 カルシウム、鉄の水酸化物などの無機の塩基、および、イソプロピルアミン、ト リメチルアミン、2−エチルアミノエタノール、ヒスチジン、プロ力インなどの 有機の塩基に由来することもある。 ワクチンは、投与量の剤形に適合した方法で、治療として有効で免疫原性を発揮 する様な投Inで投与される。投与すべき量は、治療を受ける個体によって異な る。例えば、個体の免疫システムか抗体を合成する能力、目的とする予防力の程 度などによって異なる。 活性成分の厳密な投与量は、実施医師の判断に依る。 しかし、適当な投与量の範囲は、−回のワクチン投与に付き数百マイクログラム の活性成分が投与される様な範囲である。初回投与とブースター注射の適当な投 与方法も様々であるか、初回投与に続いて二回目の接種あるいは他の投与方法を 行うのが典型的である。 応用方法は広範である。従来のワクチン投与方法は全て応用可能である。生理学 的に許容できる固体の基質を利用して経口投与する方法、生理学的に許容できる 分散形態で非経口的に注射などで投与するなどの方法か含まれると思われる。ワ クチンの投与量は、投与経路によって異なり、ワクチンを投与される個体の大き さによって異なる。 ワクチンに関してアジュバント効果を得るための種々の方法としては、水酸化ア ルミニウム、燐酸(ミョウバン)などの試薬を、通常は0.05がら0.1%の 溶液として燐酸緩衝食塩水の中で利用する方法、0.25%の溶液として利用さ れる糖(Carbopol)の合成ポリマーと混合する方法、温度範囲を70℃ から101℃として30秒がら2分間の範囲でワクチンのタンパク質を熱処理に より凝集させる方法かある。利用できる方法として、ペプシン処理を行った(F ab)抗アルブミン抗体を利用した再活性化による凝集、C,parvumなど の細菌細胞や、エンドトキシン、グラム陰性細菌のりボボリサッヵライドとの混 合、ブロック置換基としてパーフルオロカーボン(Fluosol−DA)の2 0%溶液を用いたエマルジョン化がある。 多くの場合、ワクチンの複数回投与が望ましいが、通常は6回のワクチン接種を 越えない、多くの場合には4回のワクチン接種を越えず、工ないしそれ以上の回 数か望ましいが、少なくとも3回程度のワクチン接種が望ましい。ワクチン接種 は通常2から12週間の間隔を置くが、より多くの場合には3から5週間の間隔 である。1〜5年間隔、通常は3年間隔のの周期的なブースター注射が、予防効 果のある抗体濃度を維持するのに望ましい。上清の抗原に対する抗体を測定する ことによって、免疫獲得の経過を追うことができる。 この測定は、例えば、放射能核種、酵素、蛍光物質などの従来の標識を利用した 標識化によって実施できる。 これらの測定技術はよく知られており、米国特許番号第3,791,932号、 第4,174.384号、第3,949,064号など、これらの種類の測定方 法を説明している特許は、広範にわたる。 例」。 外膜フラグメントのEDTAに基づく抽出法OMP抗原に対する抗体を得るため に、免疫原としてM、 catarrhalis035E株の外膜フラグメント を調製した。M、 catarrhalis 035E株細胞を、脳心臓浸出肉 汁を使用して、寒天平板上で増殖させた。平板を、蝋燭を消火するジャー内で3 7℃でインキュベートした。その後、Murphyら(Murphy et a l、、 Microb、 Path、、 1989)に記載のEDTAに基づく 抽出法により、これらの細胞がら外膜フラグメントを調製した。 例」 M、catarrhalis OMPの1本明細書において、選択されたM、  catarrhalisのOMPに特異的なモノクローナル抗体が同定されたこ とに鑑み、以下の一般的な手法によって、対応するOMP抗原を精製できるであ ろうことが提案される。細胞の包膜は音波破砕により調製され、外膜フラグメン トは、M、 catarrhalis細胞全体のEDTAに基づく処理により抽 出される。これらの膿は、イオン性または非イオン性の界面活性剤によって処理 され、目的のタンパク質が分離される。これは、次に、従来のカラムクロマトグ ラフィーまたは免疫親和性技術を用いて、精製することができる。 鮭J M、 catarrhalisの タンパク に、 丘なモノクローナル 体の 調製 本具体例は、本発明の特定の点を実際に応用する際に、発明者等が実行した段階 を説明するものである。 特に、本具体例は、30kD、 80kD、またはHMWPのOMP抗原に対す るモノクローナル抗体を産生ずるハイブリドーマの産生と同定に係わるものであ る。一旦、M、 catarrhalisの表面に露出したOMP抗原に対する モノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマが同定されれば、これらのOMP 抗原に対する抗体を産生ずると決定されたハイブリトーマが選択され、培養され 、M、 catarrhalisの肺クリアランスに関する研究の様な、他の研 究に使用するための抗体を産生ずることができた。 EDTAに基づく抽出法により調製されたM、 catarrhalis 03 5E株の外膜タンパク質フラグメントの腹腔内注射によりBALB/cマウスを 免疫化した。各動物を、0.1+m1の完全フロインドアジュバント中の50〜 100μgのタンパク質により免疫化した。1力月後、動物を不完全フロインド アジュバント中のこの同じタンパク質製剤同量によりブーストした。3力月後、 マウスにFBS中に懸濁した同じ膜製剤の50μgタンパク質を静脈内投与(尾 静脈内)した。 「パンケーキ型」融合法が、以下の様に用いられた。 すなわち、SP2/。−Ag14プラズマ細胞腫細胞を使用した。これらの細胞 を、DMEM (ダルベツコの変法イーグル培地)715%のラン胎児血清を含 むペニシリン−ストレプトマイシン−グルタミン、1%のフンギソン(Fung izone)および8−アザグアニン中で維持した。融合2週間前に、細胞の一 部を1%のフンギソンを含み、8−アザグアニンを含まない培地中に分割した。 これらの細胞を1〜2X 105/m1以下の密度で10日間維持した。融合の 3日前から開始し、5P210細胞を24時間おきに継代培養を行い、約2〜3 x1.057m1の密度で維持した。融合の3日前、マウスを約50μgのタン パク質の免疫原を静脈内投与によるブーストした。融合当日、2匹のマウスを頚 椎脱臼により屠殺した。 牌臓を無菌的に摘出し、その細胞を解離した。牌臓細胞を10m】のDMEM− HY培地(NCTC−10960m1、試験管6本分のヒボキサンチン−チミジ ン−グリシン貯蔵溶液、試験管6本分のオキサロ酢酸−ウジインシュリン貯蔵溶 液、ペニシリン−ストレプトマイシン−グルタミン 12m1.100mMのピ ルビン酸ナトリウム 2.7ml、 DMEM 508m1)に採取した。室温 にて、170X gで11分間遠心分離を行い、SF3゜細胞と胛臓細胞を、そ れぞわの試験管に収集した。S P 2 、、、o細胞と胛臓細胞を、それぞれ 全15m1のDMEM−HY培地中に再懸濁した。 ヒポギサンチンーヂミンンーグリシン貯蔵溶液は、136Bのヒポキサンチンを 100m1の0.1M )IcIに加え、387mgのチミジンを100m1の H2Oに加え、2.3mgのグリシノを20m1のH2Oに加えて調製した。こ れらの溶液は別々に溶解し、合わせた後、2.2mlずつ分注した。 オキサロ酢酸−ウジインシュリン貯蔵溶液は、80.3mgのウシインシュリン を100m1の820に加え、1.32gmのオキサロ酢酸を加え、1mlずつ 分注した。 次に、牌臓細胞を2X 108細胞75m1に希釈し、5P210細胞を2X1 07細胞75m1となる様に希釈した。牌臓細胞と5P210細胞の比率は、1 01であった。次に、牌臓細胞を5P27゜細胞と1.1の比率で混合した。次 に、牌臓−8P27゜混合物を3mlの50%のPEG/DMEM−HY培地で 35秒間処理した。融合牌臓−3P2/。細胞を直ちにDMEM−HYで洗浄し 、30%のHY:HIFC5(35ml DMEM−HY、 15m1 FBS 、フィルター)内で、37℃で24時間インキュベートした。融合から24時間 後、培地と融合細胞を、170Xgで5分間遠心分離して、 20%HY:H[ Fe2 (80mlのDMEM−HY、20m1のFBS、フィルター)中に収 集した。次に、融合細胞を100m1の20%HAT:l([Fe2に再懸濁【 7.100μm/溝の96個の溝を持つ微量力価測定用プレートに移した。融合 の1週間後、100μmの20%HY:HIFC3を谷溝に加えた。融合から2 週間後、増殖したハイブリッド細胞を含む溝が酸性になった時、陽性を示すそれ ぞれの溝を、24個の溝を持つプレートの2mlの溝に分離し、抗体の特徴を明 らかにするために、培地の上清を分析した。 これらのクローンの上清を、エリザ(ELISA)結合法とウェスタンプロット 法によりM、 catarrhalisに対する抗体に関してスクリーニングし た。エリザ法では、EDTAで抽出したM、 catarrhalis 035 E株の外膜フラグメントを抗原として、ウェスタンプロット法ではこの株の全細 胞溶菌液を抗原として使用した。次に、Kimuraら(Kimura et  al、、 1985および1986)により説明されているように、間接抗体接 近能RIAを用いて、陽性の上清を検査し、外膜抗原の表面露出状態を検討した 。 次に、陽性のハイブリドーマを標準DME中で培養し、Eyら(Ey et a l、1978)が説明した方法で、タンパク質^−セファロースCL−4B上で 、モノクローナル抗体を培養上清から精製した。 ウェスタンプロット分析においてM、 catarrhalisと反応すること からモノクローナル抗体と同定された全てに、間接抗体接近能RIAを行い、こ れらのモノクローナル抗体が、M、 catarrhalisの表面に露出した 抗原決定基と反応するかどうかを明らかにした。実施された抗体接近能分析は、 Patrickら(Patrick et al、、 1987)によって説明 されたものであった。 モノクローナル抗体10F3(Mab 10F3)は、ウェスタンプロット分析 において、見掛けの分子量が約80.000の抗原と反応し、035E株の全細 胞の表面に結合することが明らかにされた。このモノクローナル抗体は、Gul igら(Gulig et al、、 1987)の方法によるコロニーブロー 7トRIA分析によって検査したモノクローナル抗体株10種類中4種類と反応 した。 モノクローナル抗体17C7(Mab 17C7)は、ウェスタンプロット分析 において、2種類の異なる大きさのバンドと反応した。このモノクローナル抗体 は、拡散型に移動するゲルのほぼ頂上のバンドと反応し、しばしば約200から 700kDの見■けの分子量に移動する第二のバンドと反応した。はっきりさせ るために、このモノクローナル抗体を、 「高分子量タンパク質 (HMWP) J抗原と反応するものと定義する。このモノクローナル抗体は、035E株の表 面に結合し、コロニープロットRIAによって検査した10種類のMoraxe lla catarrhalis株の全てと反応した。 モノクローナル抗体886(Mab 8B6)は、ウェスタンプロット分析にお いて見iffけの分子量約30.000の抗原と反応した。このモノクローナル 抗体は、035E株の表面とも反応し、コロニープロットRIAによって検査し た10種類の異なるMoraxella catarrhalis株の全てと反 応した。 例]4 本具体例は、本発明の特定の点を実際に応用する際に、発明者等が実行したステ ップを説明するものである。本具体例によって、鰯歯動物モデルを用いて、30 kDや、80kD、 HMWPのOMPに特異的なモノクローナル抗体のM、  catarrhalisの肺クリアランスを増加する能力が証明されている。従 って、本具体例によって、30kDや、80kDSHMWPのOMPに対する抗 体か、受動免疫に有用な可能性があり、これらのOMPから構成されるワクチン が、M、 catarrhalis感染症に対して、能動免疫を惹起することか 証明される。 し−抗」Iえ与 細菌接種を行う18時間前に、1群当たり5匹のマウスに、モノクローナル抗体 17C7,8B6または10F3を静脈内投与して、受動的に免疫化した。対照 動物は、無関係な抗体、2H11により免疫化した。これは、Haemophi lus ducreyiの外膜タンパク質に対する抗体である。各動物に、総タ ンパク質量150μgに相当する等量の精製抗体を投与した。 B、il fii マウスを2mgの塩酸ケタミン(Fort Dodge Lab、 Fort  Dodge、アイオワ州)と0.2mgのアセプロマシンマレート(acepr omazine maleate)(Fort Dodge Lab)を筋肉的 注射し、麻酔をかけた。気管を露出後、各動物に20ゲージの静脈内カテーテル を口から挿管し、半透明の気管壁から見えるまで進めた。次に、5μmの細菌懸 濁液を入れたPE−10ポリエチレンチユーブをカテーテルを通して肺まで入れ 、150μmの空気と共に細菌を沈着させた。この技術によって、接種材料が肺 の局所末梢部分に接種された。全実験において、マウスに、M、 catarr halis 035E株を接種した。 Cのクリアラン不 各実験毎に、5匹のマウスを、接種直後(0時間)に0.75mgのベントバル ビタールテトリウム(sodium pentobarbital)(Abbo tt Labs、 Chicago、イリノイ州)を腹腔内投与して層殺し、肺 内の細菌沈着量を測定した。 接種後6時間後に、実験群(17C7,8B6、または10F3によって免疫化 された群)と対照群(2811によって免疫化された群)を層殺し、肺の中に残 っている生存可能な細菌数を以下の様に測定した。各動物の肺を無菌的に摘出し 、組織ホモジナイザー内で2mlの滅菌B旧ブロス中でホモジネートしてから、 組織粉砕器で滑らかになるまで粉砕した。ホモジネートを無菌的にB旧ブロスで 希釈し、B旧寒天培地面上に平板培養し、5%のCO2を含む雰囲気のエアイン キュベーター内で、37℃で24時間インキュベートした。肺からのM、 ca tarrhalisのクリアランスは、同じ実験における0時に存在した細菌の 平均コロニー形成単位(cfu)に対する各時点の肺の中に残っているcfuの パーセントとして表した。 ■ 0.98X 105から2.OX 105cfuのM、catarrhalis  035Eをポーラス (瞬時大量)沈着後の免疫化されたマウスと対照マウス の肺の中に残っている生存可能な細菌数の平均値を測定し、最初の接種時に対す るパーセントとして表1−た。 聚J 免疫化しない 134 109 2H11により免疫化 113 10817C7により免疫化 2722 10F3により免疫化 1013 表3には、モノクローナル抗体8B6に関する肺クリアランスデータが含まれて いないことに気付くであろう。このモノクローナル抗体は最初陽性を示したが、 次の実験では、肺クリアランスに関して最初と同じ陽性結果は得られなかった。 しかし、追跡試験では、モノクローナル抗体8B6は多くとも限定された防御作 用を示しているが、17C7または10F3程ではない様に思われる。これらの 追跡試験(2回の実験)において、6時間後の残存細菌の平均%は、8B6では 38%を示し、対照のモノクローナル抗体2H11では、約97%であった。 昨支 M、 catarrhalisの80kDのOMP(10F3に反応する)をコ ード化している遺伝子のクローニング 本具体例は、M、 catarrhalisの80kDのOMP (10F3に 反応する)をコート化している遺伝子のクローニングにおいて、発明者が実施し た段階を説明するものである。 本具体例は、以下の手順によって分離される80kD OMP抗原を発現する一 以上の望ましい組換えE、 coliクローンを明らかにするものである。 AゲノムDNAの 離 本研究のMoraxella病原菌の代表として、M、 catarrhali s 035E株を使用した。以下の様に、M、 catarrhalis 03 5E株のゲノムDNAを抽出し、精製した。M、 catarrhalis細胞  (湿性重量約2gm)を寒天平板から削り取り、20m1のPBS中に再懸濁 した。この懸濁液に3.2mlの10%(w/v) SDSと1mlのりボヌク レアーゼ(10mg/ml)を加えた。この混合物を37℃でインキュベートし てから、3mgのプロテイナーゼKを加え、更に55℃で一部インキユベートし た。次に、インキュベートした混合物をフェノールで1回、フェノール・クロロ ホルム:イソアミルアルコールで2回、クロロホルム:イソアミルアルコールで 3回抽出した。次に、得られたDNAを、2倍量の無水アルコールで沈澱させ、 パスツールピペットで収集した。 B、BR322におけるM、 catarrhalisゲノムライブラリΔ作1 1ooμgのM、 catarrhalisゲノムDNAと種々の量の制限酵素 Pstlを、約1.5mlの反応容量中で、37°Cにて1時間インキュベート し、ゲノムDNAを部分分解した。次に部分分解したゲノムDNAを、ショ糖密 度勾配遠沈により大きさによって分別した。約6kbから23kbの長さのDN Aフラグメントを含む分画を選択し、透析し、pBR322と結合させる精製ゲ ノムDNAフラグメントを得た。 15μgのpBR322と50単位のPstlを、約iooμlの反応容量中で 、37℃にて18時間インキュベートして、プラスミドベクターpBR322を 、Pstlにより完全分解した。Maniatisら (Maniatis e t at、、 1982)によって報告された条件において、300ngの精製 DNAフラグメントとPst[により分解されたpBR322を、ATPとT4  DNAリガーゼと共にインキュベートシ、精製DNAフラグメントをPstT により分解されたpBR322ヘクター中に結合させた。結合後、DNAを1. OmM)リス塩酸(pH8,0)で1:5に希釈し、CaCl2法により受容能 を持つ様になったE、 coli RRIを形質転換するのに使用した。 C、−腹l木」シたjLRlのコロニーをM、 catarrhalis01什 1〜間渭Jごy口、てコロニープロット・入Zオイムノアノセイ咀」二ってスク リーニンー坏J二も、次に、モノクローナル抗体10F3を一次抗体として用い るGuligら(Gulig et al、、 1987)によって報告された 方法でコロニープロット・ラジオイムノアッセイを実ローンの41(1泗らかに する。 コロニープロット・ラジオイムノアッセイにおいてモノクローナル抗体10F3 と反応したクローンを、抗生物質テトラサイクリン(15μg/ml)を含むL B培地を用いて培養した。M、 catarrhalis OMP抗原を発現す る組換えE、 coli RRIの全細胞溶菌液を、Patrickら(Pat ricket al、、 19’87)によって報告された方法で調製した。 簡単に述べれば、これらの全細胞溶菌液の一部を、Gufigら(Gulig  et al、、 1987)によって報告された方法で、5DS−PAGEにか け、次にクーマシーブルーで染色するか、あるいはウェスタンプロット分析を行 うためにニトロセルロースに移した。 図1に示した結果は、組換え80kD OMP遺伝子が、モノクローナル抗体1 0F3によって同定されるクローンにおいて発現していたことを示している。こ のクローンはその後pMEH100と名付けられた。配列分析のために、pME Hlooの2.5kbのサブフラグメントをpBluescript SK+ベ クター内でサブクローンした(pMEH120)。pMEHI20の予備試験に よる制限分析か図2に示されている。 C7と反応する)外股タンパク をに二」二化」ユニとA1上他のクローニング 法において、M、 catarrhalisゲノムDNAを035E株から分離 、精製し、Pstlについて上記に説明した様に、100μgの標本を5au3 A (Promega BioteCh)を用いて室温で部分分解した。 B バクテリオファージベクターλGEM−11を用いるMcatarrhal isゲノムDNAライブラリの r分解したDNAを、ショ糖密度勾配法により 大きさにより分別し、15kb以上のDNAフラグメントを収集し、ライブラリ 作製に使用した。これらのDNAフラグメント(1μg)を、Klenow手法 (Promega社)を用いて、14℃で90分間充填した。次に、BRLから のT4 DNAリガーゼを使用した以外は、ラムダGEM−11* Xho I ハーフサイトアームクローニングシステムにおいてPromega社によって供 給されるプロトコルと試薬を用いて、これらのフラグメントを標準的手法で洗浄 し、ファージDNAのアームに結合し、パッケージングした。パッケージングの 後、ファージに基づくライブラリの力価を、E、 colt LE392を用い て測定した。このゲノムライブラリは、so、oooO組換えクローンを含んで いた。 Cモノクローナル 17C7と8B6によるバクテリオクローンバンクをスクリ ーニングするために、Mo1ecular Biology (Wiley I nterscience)のl” Current ProtocolsJに記 載されているプラークスクリーニング法を利用して、20,000個のプラーク をモノクローナル抗体17C7および8B6を用いて免疫学的に反応させた。こ の方法は、放射性ヨードで標識したヤギ抗マウス免疫グロブリンを、プラークに 結合したモノクローナル抗体の検出のために使用するものである。最終的には、 各モノクローナル抗体と反応する1種類の組換えファージが確定された。 D モノクローナルL17C7および8B6と 応 るえファージの特性 これらの組換えファージの液状の溶菌液の培養物が、Mo1ecular Bi ology (Wiley Interscience)のr Current  ProtocolsJに記載されている標準的な方法によって調製された。標 準的な方法でDNAが抽出された。液状の溶菌液から収集されたファージを、標 準的SDS分解緩衝液中において100℃で3分間加熱し、次に、これらの組換 えファージが適切なM、 catarrhalis抗原を発現していることを確 認するために5DS−PAGEとウェスタンプロット分析を行った。 MEH200と名付けられた、モノクローナル抗体17C7と反応する組換えフ ァージは、HMWPをコード化しているDNAを含んでいることが判明した。大 きさが約11kbの挿入部分の構成が示されている、予備実験にょるMEH20 0の制限地図を図3に示す。二番目のクローンは、pMEH3000と名付けら れ、モノクローナル抗体8B6と反応する30kDの抗原をコード化している大 きさが約18kbのDNAセグメントを組み込んでいることが判明した。 図4は、E、 coliのクローンであるLE392/8B6から得られたタン パク質のウェスタンプロット分析を説明するためのもので、このクローンは30 kDのOMP抗原を発現する。本研究においては、種々の検体をニトロセルロー ス膜に移し、30kDのOMPに特異的なモノクローナル抗体8B6をプローブ として利用して、PAGE分析を行った。 ここで分かるように、はぼ30kDの分子量のバンドがLE392/8B6レー ン(レーンC)中に見え、同様のバンドが位置対照レーン(レーンF)に見える 。LE392/8B6(レーンC)内の残りの2つのバンドの性質は明らかでは ないが、組換えタンパク質の処理過程、あるいはゲルの過剰負荷に原因するかも 知れない。陰性の対照レーン(レーンDおよびE)に認められるバンドは明らか にレーンCおよびFからの漏出によるものである。 図5は、LE392/17C7と名付けられたHMWP OMPを発現している クローンからのファージ溶菌液の同様のウェスタンプロット分析で、モノクロー ナル抗体17C7をプローブとして利用したものである。レーンC−Eは、クロ ーンLE392/17C7からのファージ溶菌液のタンパク質である。これらの レーンは非常に高い分子量の範囲において軽度の反応性を示している。 本発明の実際応用に関する望ましい態様となる様に、発明者が発見し、提示した 特定の実施例により本発明を開示している。本明細書の開示内容に照らせば、本 発明の目的とする範囲内において、提示した特定の実施例の多種類の改変および 変更が可能であることが、当業者には理解されるであろう。例えば、コドンは重 複しているので、タンパク質の配列に影響すること無く、基となるDNAの配列 を変更することも可能である。 さらに、生物学的機能が同等であることを考慮すれば、生物学的活性の種類およ び活性度に影響を与えること無く、タンパク質の構造に変更を加えることも可能 である。この様な改変は全て、添付する請求の範囲内に含めることを意図してい る。 以下の参考文献は、本明細書において明らかにされた詳細事項に関して、補助的 な実施方法および他の詳細事項を提供する範囲において、引用することにより本 明細書の一部をなすものである。 Adelman et al、 (1983) DNA 2:183Boliv ar et al、 (1977) Gene 2:95Campagnari  et al、 (1987)、 Infect、 Immun、、 55:8 82Chang et al、 (1978) Nature 375:615 Consensus (1989)、Pediater、 Infect、 D is、 J、、 8:Crea et al、 (1978)、 Proc、  Natl、 Acad、 Sci、 U、S、A75:5765 Eichenlaub、R,(1979) J、Bacterior 138: 559−566EPOAppl、Publ、No、0036776Ey at  al、(1978)、Immunochem 5:429−436Fiers  et at、(1978)Nature 273:113Goeddel et  al、(1979) Nature 281:544Goeddel et  al、(1980) Nucleic Ac1ds Res、8:4057Go ldblatt et al、(1990)、Jrnl、Infect、Dis 、、162:1ll28−113 5Guli et al、(1987) Infect、Immun、55:5 13−520Hess et al、(1968) J、Adv、Enz)+m e Reg、7:149Hitzeman et al、(1980) J、B iol、Chem、255:2073Holland et al、(1978 ) Biochemistry 17:4900Itakura et al、 (1977) 5cience 198:1056Jones (197?)  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Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.M.catarrhalisの30kD、80kD、または、高分子量タン パク質の外膜タンパク質と免疫学的に交差反応する抗原決定基を組み込んだ、精 製されたタンパク質あるいはペプチド抗原からなる抗原組成物。
  2. 2.上記抗原が、M.catarrhalisの30kD、80kD、または、 高分子量タンパク質の外膜タンパク質であることを特徴とする、請求項1の抗原 組成物。
  3. 3.他の種類のM.catarrhalis抗原の抗原決定基を実質的に含まな いことを特徴とする請求項1記載の抗原組成物。
  4. 4.上記抗原が、そのような抗原決定基を組み込んだペプチドであることを特徴 とする請求項1記載の抗原組成物。
  5. 5.上記抗原が、15から50個のアミノ酸から形成される長さのペプチドであ ることを特徴とする請求項1記載の抗原組成物。
  6. 6.上記抗原が、15から30個のアミノ酸から形成される長さのペプチドであ ることを特徴とする請求項5記載の抗原組成物。
  7. 7.上記ペプチド抗原が、M.catarrhalisの30kD、80kD、 または、高分子量タンパク質の外膜タンパク質の抗原決定基を組み込んでいるこ とを特徴とする請求項4記載の抗原組成物。
  8. 8.以下の工程からなる請求項1記載の抗原組成物を調製する方法。 a)M.catarrhalisの30kD、80kD、または、高分子量タン パク質の外膜タンパク質と免疫学的に交差反応する抗原決定基を組み込んだタン パク質或いはペプチド抗原の発現能力を有する細胞を選択する工程と、b)該抗 原の発現が可能な条件下においてそれらの細胞を培養する工程と、 c)該抗原を回収し、上記抗原組成物を調製する工程。
  9. 9.上記抗原が、M.catarrhalisの30kD、80kD、または、 高分子量タンパク質の外膜タンパク質であることを特徴とする請求項8記載の方 法。
  10. 10.上記細胞が、M.catarrhalisの細胞であることを特徴とする 請求項9記載の方法。
  11. 11.上記細胞が、上記抗原をコード化した組換えDAセグメントを発現する組 換え宿主細胞を含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
  12. 12.上記組換え宿主細胞が、細菌宿主細胞を含むことを特徴とする請求項11 記載の方法。
  13. 13.上記細菌宿主細胞が、E.coli、H.ifluezae、SaImo ella、Mycobacterium、または、Bacillis subt ilis細胞を含むことを特徴とする請求項12記載の方法。
  14. 14.上記組換えDAセグメントが、が、M.catarrhalisの30k D、80kD、または、高分子量タンパク質の外膜タンパク質あるいはそれらの 抗原サブフラグメントをコード化していることを特徴とする請求項11記載の方 法。
  15. 15.M.catarrhalisの外膜小胞の界面活性剤による抽出を含む方 法による抗原の精製を更に含む請求項8記載の方法。
  16. 16.請求項8記載の方法により調製された抗原組成物。
  17. 17.M.catarrhalisの30kD、80kD、または、高分子量タ ンパク質の外膜タンパク質と免疫学的に交差反応する抗原決定基を組み込んだタ ンパク質あるいはペプチド抗原をコード化しているDNAセグメント。
  18. 18.更にMoraxella catarrhalisの30kD、80kD 、または、高分子量タンパク質である外膜タンパク質をコード化していることを 特徴とする請求項17記載のDNAセグメント。
  19. 19.そのような抗原決定基を組み込んだペプチドをコード化していることを特 徴とする請求項17記載のDNAセグメント。
  20. 20.上記のコード化されたペプチドが、アミノ酸15から50個の長さである ことを特徴とする請求項19記載のDNAセグメント。
  21. 21.請求項17記載のDNAセグメントを組み込んだ組換えベクター。
  22. 22.請求項17記載のDNAセグメントを含む組換え宿主細胞。
  23. 23.上記DNAセグメントが、組換えベクターを利用して細胞内に導入された ことを特徴とする請求項22記載の宿主細胞。
  24. 24.上記DNAセグメントを発現することができ、上記抗原を産生することを 特徴とする請求項23記載の宿主細胞。
  25. 25.Moraxella catarrhalisの30kD、80kD、ま たは、高分子量タンパク質の外膜タンパク質の発現が可能であることを特徴とす る請求項24記載の宿主細胞。
  26. 26.Moraxella catarrhalis細胞に比較して、80kD の外膜タンパク質の過剰発現が可能であることを特徴とする請求項25記載の宿 主細胞。
  27. 27.請求項1記載の抗原に対する抗体。
  28. 28.モノクローナル抗体であることを特徴とする請求項27記載の抗体。
  29. 29.モノクローナル抗体10F3と同じ抗原と交差反応するモノクローナル抗 体であることを特徴とする請求項28記載の抗体。
  30. 30.モノクローナル抗体17C7と同じ抗原と交差反応するモノクローナル抗 体であることを特徴とする請求項28記載の抗体。
  31. 31.モノクローナル抗体8B6と同じ抗原と交差反応するモノクローナル抗体 であることを特徴とする請求項28記載の抗体。
  32. 32.下記の工程からなる検体中において請求項1記載の抗原を検出する方法。 a)その様な抗原を含むと推定される検体を得る工程と、 b)該抗体が検体中に存在する抗原と免疫複合体を形成するような条件下におい て、検体を請求項27記載の抗体と接触させる工程と、 c)その様な免疫複合体の形成を検出することによって、該検体中の核抗原の存 在を検出する工程。
  33. 33.下記の工程からなる検体中に存在する請求項27記載の抗体を検出する方 法。 a)その様な抗体を含むと推定される検体を得る工程と、 b)抗原が検体中に存在する該抗体と免疫複合体を形成するような条件下におい て、該検体を請求項1記載の抗原と接触させる工程と、 c)その様な免疫複合体の形成を検出することによって、該検体中の該抗体の存 在を検出する工程。
  34. 34.検体中の請求項1記載の抗原の存在を検出するためのキットであって、 a)請求項27記載の抗体と、 b)免疫学的検出試薬と、 c)該抗体および該試薬を収容する手段と、を備えてなるキット。
  35. 35.検体内中の請求項27記載の抗体の存在を検出するためのキットであって 、 a)請求項1記載の抗原と、 b)免疫学的検出試薬と、 c)当該抗原および試薬を収容する手段と、を備えてなるキット。
  36. 36.請求項27記載の抗体の有効量を動物へと投与することからなる、動物に おけるMoraxella catarrhalisの感染に対する耐性を誘導 する方法。
  37. 37.上記抗体が受動免疫療法によって動物に投与され、上記抗体の有効投与量 が哺乳動物の血流内に投与されることを特徴とする請求項36記載の方法。
  38. 38.上記抗体が動物自身の免疫系で産生され、請求項1記載の抗原を使用した 免疫化によって哺乳動物に上記抗体が提供されること特徴とする請求項36記載 の方法。
  39. 39.薬理学的に許容される担体、希釈剤あるいはアジュバントを含む、請求項 1記載の抗原からなるワクチン組成物。
  40. 40.薬理学的に許容される担体、希釈剤あるいはアジュバントを含む、請求項 27記載の抗体からなる医薬組成物。
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