JPH0748961A - 膜体の接続構造 - Google Patents

膜体の接続構造

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JPH0748961A
JPH0748961A JP19490493A JP19490493A JPH0748961A JP H0748961 A JPH0748961 A JP H0748961A JP 19490493 A JP19490493 A JP 19490493A JP 19490493 A JP19490493 A JP 19490493A JP H0748961 A JPH0748961 A JP H0748961A
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JP
Japan
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pressing
film
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portions
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Application number
JP19490493A
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English (en)
Inventor
Toru Aoyanagi
徹 青柳
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜体の接続を簡単かつ強固に行うことができ
る膜体の接続構造を提供する。 【構成】 膜体10の接続端部10aに紐12を巻回し
て係止部14を形成する。主繋ぎ部材18に中央凹部1
8aを形成し、その両側立上部分18bの基部に溝部2
2を形成する。押え部材20の両側部に、立上部分18
bに近接する押圧部20aを折曲する。係止部14を溝
部22に嵌合して中央凹部18aに押え部材20を嵌合
し、両者を取付ボルト32およびナット36,40を介
して締付固定し、接続端部10aを立上部分18bと押
圧部20aとの間に挟着する。主繋ぎ部材18と押え部
材20との中央部間に、弾性部材からなる所定厚さの中
間台座42を介在する。中間台座42は膜体10の接続
状態で主繋ぎ部材18と押え部材20との間に緩衝的に
圧接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜体同士を簡単にかつ
確実に接続するための膜体の接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ドーム等の無柱構造となった大空
間施設等の構築物の屋根を膜屋根として構築するものが
出現するが、この膜屋根は大空間施設を連続して覆う必
要があることからその面積は著しく大きくなり、従っ
て、この膜屋根を構成する膜体は、複数の膜片を互いに
接続してその全体が形成されるようになっている。
【0003】ところで、前記膜屋根を構成する膜体は、
これを接合する場合は気密性を保持した状態で接合し、
雨水等が侵入するのを防止する必要がある。このため、
従来では例えば図3に示す方法をもって膜体1,1同士
の接合が行われていた。
【0004】即ち、接合しようとする膜体1,1の各端
部同士はレイシング法により結合されると共に、各端部
から二股状に分岐して一対の継手膜2,2を設け、これ
ら継手膜2,2の先端部同士が融着されるようになって
いる。前記膜体1,1の各端部同士を接合するレイシン
グ法とは、図4に示すように膜体1,1の各端部に一定
間隔をもって交互に鳩目3を設け、この鳩目3を紐4で
縫う方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の膜体の接続構造にあっては、前述したように膜体
1,1同士をレイシング法により結合する際、膜体1,
1の接続端部全長に亘って紐4の縫い力を均等にして、
膜体1,1に作用する張力を各鳩目3で均等に受け持た
せる必要がある。このため、前記鳩目3間を紐4で縫っ
ていく際に、端から順序よく均等な力で縫って行かなけ
ればならず、この縫い合わせ作業が著しく困難になると
共に、多大な時間を要してしまうという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、膜体の接続を簡単かつ強固に行うことができる膜体
の接続構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、互いに接続しようとする膜体の接続端部
にそれぞれ形成した係止部と、中央部を凹設してその両
側立上部分内側に前記係止部をそれぞれ嵌合する溝部を
形成した主繋ぎ部材と、両側部に前記主繋ぎ部材の中央
凹部の幅と略等しい幅をもって下方に折曲した押圧部を
形成した押え部材と、主繋ぎ部材と押え部材とを前記中
央凹部に押え部材を嵌合した状態で締付固定する締結部
材と、前記主繋ぎ部材と前記押え部材との中央部間に介
在され、前記接続端部を前記立上部分と前記押圧部との
間に挟着した状態で主繋ぎ部材と押え部材との間に緩衝
的に圧接される弾性部材とを設けることにより構成す
る。また、かかる構成において前記膜体の接続端部から
それぞれ二股状に連続する繋ぎ膜を分岐し、これら繋ぎ
膜を前記膜体の接続部分を覆って気密構造をもって接続
することが望ましい。
【0008】
【作用】以上の構成により本発明にかかる膜体の接続構
造にあっては、主繋ぎ部材の両側立上部分内側に形成し
た溝部に膜体の接続端部の係止部を嵌合した状態で、主
繋ぎ部材の中央凹部に押え部材を嵌合し、これら両者を
締結部材で締付固定することにより、主繋ぎ部材の立上
部分と押え部材の押圧部とで膜体の接続端部を挟持し
て、これら主繋ぎ部材と押え部材とを締結部材で締付固
定することができる。従って、膜体を接続する際には主
繋ぎ部材と押え部材との間に膜体の接続端部を挟み込ん
で、これら両者を締付固定するのみでよく、その接続作
業が著しく簡単化される。また、前記係止部が前記主繋
ぎ部材の溝部に嵌合した状態でこの主繋ぎ部材と押え部
材との間に接続端部が締め付けられることにより、膜体
に大きな引っ張り力が作用した場合にも、係止部が溝部
に係止されて膜体が抜け出てしまうのを確実に防止し、
膜体同士の接続を確実に行うことができる。更に、前記
主繋ぎ部材と前記押え部材との中央部間に、接続端部を
前記立上部分と前記押圧部との間に挟着した状態で主繋
ぎ部材と押え部材との間に緩衝的に圧接される弾性部材
を設けたので、前記締結部材を締付固定した際に押え部
材の移動量を規制して、前記接続端部の挟着力を調整す
ることができるため、接続端部に過剰な挟着力が作用す
るのを防止して膜体が破損されるのを防止することがで
きる。
【0009】また、前記膜体の接続端部からそれぞれ二
股状に繋ぎ膜を分岐し、これら繋ぎ膜を膜体の接続部分
を覆って気密構造をもって接続することにより、これら
繋ぎ膜により膜体の接続部分を確実に気密状態とするこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1,図2は本発明にかかる膜体の接続構造
の一実施例を示し、図1は膜体の接続部分の全体を示す
断面図、図2は膜体の接続部分を概略的に示す要部平面
図である。
【0011】即ち、本実施例の膜体の接続構造は図1,
図2に示したように、互いに接続しようとする膜体1
0,10の接続側端部を紐12,12を巻回して折り返
し、この紐12を巻回した部分を係止部14,14とす
ると共に、折り返した膜体端部を膜体10,10下面に
融着して、この折り返し部分を接続端部10a,10a
とする。また、前記膜体10,10の接続端部10a,
10a上面には、前記係止部14,14から所定距離だ
け内方に入った位置に繋ぎ膜16,16を二股状に分岐
して融着してある。
【0012】前記膜体10,10の接続端部10a,1
0a間に配置される主繋ぎ部材18が設けられると共
に、この主繋ぎ部材18の外側(図1中上側)に配置さ
れる押え部材20が設けられ、これら主繋ぎ部材18と
押え部材20とを介して膜体10,10同士が互いに接
続される。
【0013】前記主繋ぎ部材18および前記押え部材2
0は、それぞれアルミニウムの押し出し成形により所定
長さおよび所定幅をもって形成される。主繋ぎ部材18
は両側部を上方に立上げて中央部を凹設し、この中央凹
部18a両側の立上部分18b,18bの基部に前記係
止部14,14を嵌合する溝部22,22が形成される
と共に、この立上部分18b,18bの先端部が円弧状
に形成される。
【0014】一方、前記押え部材20は両側部に内方
(図1中下方)に垂下される押圧部20a,20aを形
成して、その断面が全体的に略M字状に形成される。こ
のとき、前記押圧部20a,20a間の間隔Sは、前記
中央凹部18aの両側立上部分18b,18b間の間隔
と略等しく形成して、押圧部20a,20aを立上部分
18b,18bの先端部に近接させてある。
【0015】前記主繋ぎ部材18の両側立上部分18
b,18bの溝部22から先端に亘る内側および前記押
え部材20の押圧部20a,20aの外側には、それぞ
れゴム層24,26が所定厚さをもって加硫接着等によ
り固着される。また、前記主繋ぎ部材18および前記押
え部材20の中央部には、その長さ方向に等間隔をもっ
て4箇所のボルト挿通穴28,30が形成され、これら
挿通穴28,30には締結部材としての取付ボルト32
が貫通されるようになっている。
【0016】前記取付ボルト32は、その両端部に上,
下方ねじ部32a,32bが形成され、この取付ボルト
32が前記挿通穴28および30に挿通されるようにな
っている。そして、前記取付ボルト32がそれぞれの挿
通穴28,30に挿通された状態で、下方ねじ部32b
に座金34を介してナット36が螺合されると共に、上
方ねじ部32aに座金38を介してナット40が螺合さ
れる。
【0017】ここで、本実施例にあっては前記主繋ぎ部
材18の中央凹部18aと前記押え部材20の中央部と
の間に、ゴム等の弾性部材からなる所定厚さの中間台座
42が介在される。前記中間台座42は両側内部に中空
部42a,42aが形成され、これら中空部42a,4
2aによって中間台座42全体のばね定数を低下させる
ようになっている。そして、前記中間台座42は前記主
繋ぎ部材18と前記押え部材20とを取付ボルト32お
よびナット36,40を介して締付けた際に、これら主
繋ぎ部材18と押え部材20との間に緩衝的に圧接され
るようになっている。
【0018】以上の構成により本実施例の膜体の接続構
造にあっては、膜体10,10同士を接続する際、接続
端部10a,10aに形成した係止部14,14を、主
繋ぎ部材18の溝部22,22に嵌合し、この状態で主
繋ぎ部材18の中央凹部18aに押え部材20を嵌合す
る。そして、取付ボルト32およびナット36,40を
介して主繋ぎ部材18と押え部材20とを締付固定する
ことにより、前記接続端部10a,10aは主繋ぎ部材
18の立上部分18b,18bと押え部材20の押圧部
20a,20aとの間に挟着されて、膜体10,10同
士の接続が行われる。このように本実施例の膜体の接続
構造では、主繋ぎ部材18と押圧部材20との間に膜体
10,10の接続端部10a,10aを挟み込んで、こ
れら主繋ぎ部材18と押圧部材20とを取付ボルト32
およびナット36,40を介して締付固定するのみでよ
く、膜体10,10の接続作業が著しく簡単化される。
【0019】また、このように主繋ぎ部材18と押え部
材20との間に挟着して膜体10,10を接続した際
に、ナット36,40の締付けによりこれら主繋ぎ部材
18と押え部材20との間で中間台座42が緩衝的に圧
接されるため、この中間台座42の圧縮反力により押え
部材20の移動量を規制することができる。従って、前
記接続端部10a,10aの挟着力を前記中間台座42
によって調整することができるため、この接続端部10
a,10aに過剰な挟着力が作用するのを防止して膜体
10,10が破損されるのを防止することができる。
【0020】また、本実施例では立上部分18b,18
bの内側および押圧部20a,20aの外側にそれぞれ
弾性層24,26を形成してあるので、接続端部10
a,10aはこれら弾性層24,26に直接接触して挟
着され、接続端部10a,10aの固定力を大幅に増大
できると共に、挟着部分で膜体10,10自体が破損さ
れるのを防止することができる。
【0021】更に、前記接続端部10a,10aの係止
部14,14が前記溝部22,22に嵌合した状態で、
接続端部10a,10aは前記立上部分18b,18b
と前記押圧部20a,20aとの間に挟着されるため、
この点からも膜体10,10に大きな引っ張り力が作用
した場合に、係止部14,14が溝部22,22に係止
されて膜体10,10が抜け出てしまうのを阻止するこ
とができる。
【0022】尚、前記主繋ぎ部材18および押え部材2
0はそれぞれの長さが等しく形成されて、接続端部10
a,10aに沿って連続して接続されるようになってお
り、このとき、図2に示したように主繋ぎ部材18と押
え部材20との接続部分を交互に配置して、お互いに相
手側の接続部分を補強するようになっている。
【0023】ところで、本実施例にあっては前記膜体1
0,10を前記主繋ぎ部材18および前記押え部材20
を介して接続した後、接続端部10a,10aからそれ
ぞれ分岐した繋ぎ膜16,16を、膜体10,10の接
続部分上側を覆って配置し、これら繋ぎ膜16,16同
士をファスナー44を介して気密構造をもって接続する
ようになっている。従って、このように膜体10,10
の接続部分が繋ぎ膜16,16によって気密構造をもっ
て覆うことにより、接続された膜体10,10の内方を
確実に気密状態に保つことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す膜体の接続構造にあっては、主繋ぎ部材の両側立上
部分内側に形成した溝部に、膜体の接続端部に形成した
係止部を嵌合し、この状態で主繋ぎ部材の中央凹部に押
え部材を嵌合して両者を締結部材で締付固定し、前記立
上部分と押え部材の押圧部とで膜体の接続端部を挟持す
ることにより膜体同士を互いに接続するようにしたの
で、膜体を接続は主繋ぎ部材と押え部材との間に膜体の
接続端部を挟み込んで、これら両者を締付固定するのみ
でよく、その接続作業を著しく簡単化することができ
る。また、前記主繋ぎ部材と前記押え部材との中央部間
に緩衝的に圧接される弾性部材を設けたので、前記締結
部材を締付固定した際に押え部材の移動量を規制して、
前記接続端部の挟着力を調整できるため、接続端部に過
剰な挟着力が作用するのを防止して膜体が破損されるの
を防止することができる。更に、前記係止部が主繋ぎ部
材の溝部に嵌合した状態で、この主繋ぎ部材と押え部材
との間に接続端部が締め付けられることにより、膜体に
大きな引っ張り力が作用した場合にも、係止部が溝部に
係止されて膜体が抜け出てしまうのを確実に防止し、膜
体同士の接続を確実に行うことができる。
【0025】また、本発明の請求項2にあっては、膜体
の接続端部からそれぞれ二股状に繋ぎ膜を分岐し、これ
ら繋ぎ膜を膜体の接続部分を覆って気密構造をもって接
続したので、これら繋ぎ膜により膜体の接続部分を確実
に気密状態とすることができるという各種優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の膜体の接続構造の一実施例を示す接続
部分全体の断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す膜体の接続部分の概略
要部平面図である。
【図3】従来の膜体の接続構造を示す断面図である。
【図4】従来の膜体の接続構造を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 膜体 10a 接続端
部 14 係止部 16 繋ぎ膜 18 主繋ぎ部材 18a 中央凹
部 18b 立上部分 20 押え部材 20a 押圧部 22 溝部 32 取付ボルト(締結部材) 42 中間台座
(弾性部材) 44 ファスナー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接続しようとする膜体の接続端部
    にそれぞれ形成した係止部と、中央部を凹設してその両
    側立上部分内側に前記係止部をそれぞれ嵌合する溝部を
    形成した主繋ぎ部材と、両側部に前記主繋ぎ部材の中央
    凹部の幅と略等しい幅をもって下方に折曲した押圧部を
    形成した押え部材と、主繋ぎ部材と押え部材とを前記中
    央凹部に押え部材を嵌合した状態で締付固定する締結部
    材と、前記主繋ぎ部材と前記押え部材との中央部間に介
    在され、前記接続端部を前記立上部分と前記押圧部との
    間に挟着した状態で主繋ぎ部材と押え部材とに緩衝的に
    圧接される弾性部材とを設けたことを特徴とする膜体の
    接続構造。
  2. 【請求項2】 前記膜体の接続端部からそれぞれ二股状
    に連続する繋ぎ膜を分岐し、これら繋ぎ膜を前記膜体の
    接続部分を覆って気密構造をもって接続したことを特徴
    とする請求項1に記載の膜体の接続構造。
JP19490493A 1993-08-05 1993-08-05 膜体の接続構造 Pending JPH0748961A (ja)

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JP19490493A JPH0748961A (ja) 1993-08-05 1993-08-05 膜体の接続構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020016085A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 ゲート工業株式会社 伸縮型テントにおける屋根用シートの取り付け構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020016085A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 ゲート工業株式会社 伸縮型テントにおける屋根用シートの取り付け構造

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