JPH0726798A - 膜体の接続構造 - Google Patents

膜体の接続構造

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Publication number
JPH0726798A
JPH0726798A JP17572193A JP17572193A JPH0726798A JP H0726798 A JPH0726798 A JP H0726798A JP 17572193 A JP17572193 A JP 17572193A JP 17572193 A JP17572193 A JP 17572193A JP H0726798 A JPH0726798 A JP H0726798A
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JP
Japan
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film
film body
eyelet
pressing plate
bodies
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JP17572193A
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English (en)
Inventor
Toru Aoyanagi
徹 青柳
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 膜体の接続部分の気密性を確保しつつ、その
接続を簡単かつ強固に行う。 【構成】 膜体10の端部を折り返して接続端部10a
とし、接続端部10aから延設される端部を二股状に分
岐して繋ぎ膜14とする。接続端部10aに鳩目16を
所定間隔に設ける。U字状ボルト18の両端ねじ部18
a下部に固定座20を溶接固定する。固定座20の上側
に載置する床板22の上面に鳩目16の受容凹部22c
を形成する。床板22の上方に配置する押え板24の下
面に、鳩目16の受容凹部24bを形成し、受容凹部2
4bの外周部に先端が鋭角状に突出する環状突起24c
を形成する。膜体10を床板22と押え板24との間に
挟持した状態で、押え板24の上側からねじ部18aに
螺合されるダブルナット28,28aで締付固定する。
膜体10の接続部分の上方を繋ぎ膜14で覆い、繋ぎ膜
14どうしをファスナー30を介して機密構造をもって
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜体どうしを気密性を
もって確実に接続するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ドーム等の無柱構造となった大空
間施設等の構築物の屋根を膜屋根として構築するものが
出現するが、この膜屋根は大空間施設を連続して覆う必
要があることからその面積は著しく大きくなり、従っ
て、この膜屋根を構成する膜体は、複数の膜片を互いに
接続してその全体が形成されるようになっている。
【0003】ところで、前記膜屋根を構成する膜体は、
これを接合する場合は気密性を保持した状態で接合し、
雨水等が侵入するのを防止する必要がある。このため、
従来では例えば図5に示す方法をもって膜体1,1同志
の接合が行われていた。
【0004】即ち、接合しようとする膜体1,1の各端
部同志はレイシング法により結合されると共に、各端部
から二股状に分岐して一対の継手膜2,2を設け、これ
ら継手膜2,2の先端部同志が融着されるようになって
いる。前記膜体1,1の各端部同志を接合するレイシン
グ法とは、図6に示すように膜体1,1の各端部に一定
間隔をもって交互に鳩目3を設け、この鳩目3を紐4で
縫う方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の膜体の接続構造にあっては、前述したように膜体
1,1同志をレイシング法により結合する際、膜体1,
1の接続端部全長に亘って紐4の縫い力を均等にして、
膜体1,1に作用する張力を各鳩目3で均等に受け持た
せる必要がある。このため、前記鳩目3間を紐4で縫っ
ていく際に、端から順序よく均等な力で縫って行かなけ
ればならず、この縫い合わせ作業が著しく困難になると
共に、多大な時間を要してしまうという。また、前記レ
イシング法では膜体1,1どうしを縫合する紐4自体の
耐久性に問題があるという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、膜体の接続部分の気密性を確保しつつ、その接続を
簡単かつ強固に行うことができる膜体の接続構造を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、互いに接続しようとする膜体の接続端部
に鳩目をそれぞれ設けると共に、それぞれの膜体の鳩目
より内方に寄った上面に二股状に繋ぎ膜を設ける一方、
接続しようとする膜体の鳩目に跨がって両端ねじ部が挿
通されるU字状ボルトを設け、このU字状ボルトの両端
ねじ部下部にそれぞれ固定座を設けると共に、この固定
座の上側に上面に前記鳩目の受容凹部を形成した床板を
載置し、かつ、この床板の上側に前記U字状ボルトのね
じ部に前記鳩目を挿通して膜体を配置すると共に、この
膜体の上側に下面に前記鳩目の受容凹部を形成した押え
板を前記ねじ部に挿通して配置し、この押え板を前記ね
じ部に螺合されるナットを介して締付け固定する一方、
膜体にそれぞれ設けた前記繋ぎ膜を膜体の接続部分上側
を覆って気密構造をもって接続する構成とする。
【0008】また、前記U字状ボルトの両端ねじ部に挿
通される押え板どうしを互いに連結することが望まし
い。
【0009】更に、前記押え板を弾性体で形成し、この
押え板が膜体に当接される下面に前記ねじ部と略同心状
に形成され、先端が鋭角状に突出される環状突起を設け
ることが望ましい。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明にかかる膜体の接続構
造にあっては、互いに接続しようとする膜体は、それぞ
れの膜体に設けた鳩目に両端ねじ部が挿通されるU字状
ボルトを介して接続されるため、その接続作業が簡単と
なる。このとき、前記膜体は鳩目の周縁部が床板と押え
板との間に挟み込まれ、更に、これら床板と押え板とが
固定座とナットとの間に締付けられることにより、それ
ぞれの膜体はU字状ボルトに固定され、膜体どうしの接
続強度を著しく向上することができると共に、U字状ボ
ルトの耐久性が大きいことにより、膜体どうしの接続部
分の耐久性が著しく向上される。そして、それぞれの膜
体から分岐した繋ぎ膜を気密構造をもって接続したこと
により、この繋ぎ膜によって前記膜体どうしの接続部分
を気密状態とすることができる。
【0011】また、前記U字状ボルトの両端ねじ部に挿
通される押え板どうしを互いに連結することにより、こ
れら押え板どうしが膜体の上側で連結されることにな
り、膜体の下側で連結される前記U字状ボルトと相俟っ
て膜体の接続強度を更に増大することができる。
【0012】更に、前記押え板を弾性体で形成し、この
押え板が膜体に当接される下面に前記ねじ部と略同心状
に形成され、先端が鋭角状に突出される環状突起を設け
ることにより、膜体を前記固定座と押え板との間に締付
固定した際に、この環状突起により膜体の固定力を著し
く増大することができ、延いては、膜体の接続強度を大
幅に増大することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図1から図4は本発明にかかる膜体の接続構
造の一実施例を示し、図1は接続部分の要部拡大断面
図、図2は接続部分全体を概略的に示す側面図、図3は
接続部分の分解斜視図、図4は図1中A部の拡大断面図
である。
【0014】即ち、本実施例の膜体の接続構造は図1か
ら図3に示したように、互いに接続しようとする膜体1
0,10の接続側端部を紐12,12を巻回して折り返
し、この折り返した所定区間に亘って融着して接続端部
10a,10aを形成し、この接続端部10a,10a
から更に延設される端部を膜体10,10から二股状に
分岐して繋ぎ膜14,14としてある。
【0015】前記接続端部10a,10aには膜端方向
に沿って多数の鳩目16,16が所定間隔をもって設け
られる。そして、互いに接続しようとする膜体10,1
0間に跨がって配置されるU字状ボルト18が多数設け
られ、このU字状ボルト18の両端に形成されたねじ部
18a,18aが、膜体10,10で互いに対向する鳩
目16,16に挿通されるようになっている。尚、前記
U字状ボルト18の中間部分にはシャンク18bが溶接
により垂設され、このシャンク18bに図外の膜体支持
用のケーブル等が取り付けられるようになっている。
【0016】前記U字状ボルト18の両端ねじ部18
a,18aの下部には円盤状の固定座20,20が溶接
固定され、これら固定座20,20の上側に床板22,
22が載置されるようになっている。前記床板22は前
記固定座20より大径の円盤状に形成され、その中心部
に前記ねじ部18aの挿通穴22aが形成されると共
に、下面に固定座20を嵌合する円形凹部22bが形成
され、かつ、上面には前記鳩目16の受容凹部22cが
形成される。
【0017】一方、前記床板22,22の上方には押え
板24,24が配置され、これら床板22,22と押え
板24,24との間に、前記U字状ボルト18のねじ部
18a,18aに鳩目16,16を挿通した状態で膜体
10,10の接続端部10a,10aを挟み込むように
なっている。前記押え板24はゴム等である程度大きな
硬度を有する弾性体で形成され、その中央部には前記ね
じ部18aの挿通穴24aが形成されると共に、この押
え板24の下面には前記鳩目16の受容凹部24bが形
成され、かつ、この受容凹部24bの外周部には前記挿
通穴24aと同心状に図4に示したように先端が鋭角状
に突出される環状突起24cが形成される。また、本実
施例では1つのU字状ボルト18に取り付けられる一対
の前記押え板24,24を、連結部24dを介して一体
に連結してある。
【0018】そして、互いに接続しようとする前記膜体
10,10は、床板22,22と前記押え板24,24
との間に挟持した状態で、この押え板24の上側からワ
ッシャ26を介してねじ部18aに螺合されるダブルナ
ット28,28aで締付固定される。また、このように
膜体10,10の接続が完了された接続部分は、前記繋
ぎ膜14,14でその上方を覆い、これら繋ぎ膜14,
14どうしをファスナー30を介して機密構造をもって
接続するようになっている。
【0019】以上の構成により本実施例の膜体の接続構
造にあっては、膜体10,10を接続しようとする際、
まず、U字状ボルト18の固定座20,20に床板2
2,22を両端ねじ部18a,18aに挿通して載置し
ておき、このねじ部18a,18aを接続しようとする
膜体10,10の鳩目16,16に挿通する。次に膜体
10,10の上側に押え板24を前記ねじ部18a,1
8aに挿通して配置し、その上側からワッシャ26を介
してダブルナット28,28aをねじ部18a,18a
に螺合して締め付ける。そして、最後にそれぞれの膜体
10,10から分岐された繋ぎ膜14,14をファスナ
ー30を介して接続する。
【0020】従って、前記膜体10,10はそれぞれに
設けた鳩目16,16にU字状ボルト18の両端ねじ部
18a,18aが挿通されることにより、このU字状ボ
ルト18を介して接続されることになり、膜体10,1
0どうしの接続部分の耐久性を著しく増大することがで
きる。また、前記膜体10,10は前記U字状ボルト1
8を介して接続される際、床板22と押え板24との間
に締め付けられるため、膜体10とU字状ボルト18と
の固定強度が著しく増大され、延いては膜体10,10
どうしの接続強度を大幅に増大することができる。そし
て、それぞれの膜体10,10から分岐した繋ぎ膜1
4,14を気密構造をもって接続したことにより、この
繋ぎ膜14,14によって前記膜体10,10どうしの
接続部分を気密状態とすることができる。
【0021】ところで、本実施例にあっては前記U字状
ボルト18の両端ねじ部に挿通される押え板24,24
どうしを連結部24dを介して互いに連結してあるの
で、これら押え板24,24どうしが膜体10,10の
上側で連結されることになり、膜体10,10の下側で
連結される前記U字状ボルト18と相俟って膜体10,
10の接続強度を更に増大することができる。
【0022】また、弾性体で形成した前記押え板24の
下面に、先端が鋭角状に突出される環状突起24cを設
けたので、この押え板24と床板22との間に膜体10
を締付固定した際に、この環状突起24cの先端部が膜
体10を押圧した際の面圧を著しく大きくできるため、
膜体10の固定力を著しく増大することができ、延いて
は、膜体10の接続強度を大幅に増大することができ
る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す膜体の接続構造にあっては、互いに接続しようとす
る膜体は、それぞれの膜体に設けた鳩目にU字状ボルト
の両端ねじ部が挿通されることにより接続されるため、
膜体の接続作業を簡単化することができると共に、U字
状ボルトの耐久性が大きいことにより、膜体どうしの接
続部分の耐久性を著しく向上できる。また、前記膜体は
U字状ボルトを介して接続する際に、鳩目の周縁部が床
板と押え板との間に挟み込まれ、更に、これら床板と押
え板とが固定座とナットとの間に締付けられるため、膜
体とU字状ボルトとの固定力が増大し、延いては、膜体
どうしの接続強度を著しく向上することができる。更
に、前記膜体の接続部分は、それぞれの膜体から分岐し
た繋ぎ膜が接続されることにより気密状態を保持するこ
とができる。
【0024】また、本発明の請求項2にあっては、前記
U字状ボルトの両端ねじ部に挿通される押え板どうしを
互いに連結したので、これら押え板どうしが膜体の上側
で連結されることになり、膜体の下側で連結される前記
U字状ボルトと相俟って膜体の接続強度を更に増大する
ことができる。
【0025】更に、本発明の請求項3にあっては、前記
押え板を弾性体で形成し、この押え板が膜体に当接され
る下面に前記ねじ部と略同心状に形成され、先端が鋭角
状に突出される環状突起を設けたので、膜体を前記固定
座と押え板との間に締付固定した際に、この環状突起に
より膜体の固定力を著しく増大することができ、延いて
は、膜体の接続強度を大幅に増大することができるとい
う各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる膜体の接続構造の一実施例を示
す膜体接続部分の要部拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す膜体接続部分全体の概
略側面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す膜体接続部分の分解斜
視図である。
【図4】図1中A部の拡大断面図である。
【図5】従来の膜体の接続構造を示す断面図である。
【図6】従来の膜体の接続構造を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 膜体 10a 接続端
部 14 繋ぎ膜 16 鳩目 18 U字状ボルト 18a ねじ部 20 固定座 22 床板 22c 受容凹部 24 押え板 24b 受容凹部 28,28a
ダブルナット 30 ファスナー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接続しようとする膜体の接続端部
    に鳩目をそれぞれ設けると共に、それぞれの膜体の鳩目
    より内方に寄った上面に二股状に繋ぎ膜を設ける一方、
    接続しようとする膜体の鳩目に跨がって両端ねじ部が挿
    通されるU字状ボルトを設け、このU字状ボルトの両端
    ねじ部下部にそれぞれ固定座を設けると共に、この固定
    座の上側に上面に前記鳩目の受容凹部を形成した床板を
    載置し、かつ、この床板の上側に前記U字状ボルトのね
    じ部に前記鳩目を挿通して膜体を配置すると共に、この
    膜体の上側に下面に前記鳩目の受容凹部を形成した押え
    板を前記ねじ部に挿通して配置し、この押え板を前記ね
    じ部に螺合されるナットを介して締付け固定する一方、
    膜体にそれぞれ設けた前記繋ぎ膜を膜体の接続部分上側
    を覆って気密構造をもって接続したことを特徴とする膜
    体の接続構造。
  2. 【請求項2】 前記U字状ボルトの両端ねじ部に挿通さ
    れる押え板どうしを互いに連結したことを特徴とする請
    求項1に記載の膜体の接続構造。
  3. 【請求項3】 前記押え板を弾性体で形成し、この押え
    板が膜体に当接される下面に前記ねじ部と略同心状に形
    成され、先端が鋭角状に突出される環状突起を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の膜体の接続構
    造。
JP17572193A 1993-07-15 1993-07-15 膜体の接続構造 Pending JPH0726798A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8127628B2 (en) 2009-02-10 2012-03-06 Consolidated Edison Company Of New York, Inc. Gas meter reading system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8127628B2 (en) 2009-02-10 2012-03-06 Consolidated Edison Company Of New York, Inc. Gas meter reading system

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