JPH0748637Y2 - ウインチ装置 - Google Patents
ウインチ装置Info
- Publication number
- JPH0748637Y2 JPH0748637Y2 JP2608292U JP2608292U JPH0748637Y2 JP H0748637 Y2 JPH0748637 Y2 JP H0748637Y2 JP 2608292 U JP2608292 U JP 2608292U JP 2608292 U JP2608292 U JP 2608292U JP H0748637 Y2 JPH0748637 Y2 JP H0748637Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- boom
- winch
- drum
- rope
- guided
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Jib Cranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は移動式クレーン車のウ
インチ装置に関するものである。
インチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の移動式クレーン車の一般的構成を
示す側面図を図6に示す。図において、aは下部走行
体、bはこの下部走行体aの上に搭載された上部旋回
体、cはこの上部旋回体bの旋回フレームで、この旋回
フレームcには、左右いずれかの片側(通常は右側)に
運転室dが設置され、後部にはウインチボックスeが設
けられ、該ウインチボックスe内に主巻ロープfを巻取
駆動する主巻用ウインチg、及び補巻ロープhを巻取駆
動する補巻用ウインチiが収容されている。jはウイン
チボックスeの後面に取付けられたカウンタウエイトで
ある。kはブームで、ブームフットmがブームフットピ
ンnを介して旋回フレームcの上端部に枢着され、ブー
ム全体がこのブームフットピンnを中心として起伏シリ
ンダpにより起伏されるようになっている。qはブーム
kの基端部に設けられたガントリで、2個のガントリシ
ーブr,sを有し、ウインチg,iから引き出された主
巻及び補巻の両ロープf,hがこのガントリシーブr,
sにより、ブーム先端に向けてガイドさている。
示す側面図を図6に示す。図において、aは下部走行
体、bはこの下部走行体aの上に搭載された上部旋回
体、cはこの上部旋回体bの旋回フレームで、この旋回
フレームcには、左右いずれかの片側(通常は右側)に
運転室dが設置され、後部にはウインチボックスeが設
けられ、該ウインチボックスe内に主巻ロープfを巻取
駆動する主巻用ウインチg、及び補巻ロープhを巻取駆
動する補巻用ウインチiが収容されている。jはウイン
チボックスeの後面に取付けられたカウンタウエイトで
ある。kはブームで、ブームフットmがブームフットピ
ンnを介して旋回フレームcの上端部に枢着され、ブー
ム全体がこのブームフットピンnを中心として起伏シリ
ンダpにより起伏されるようになっている。qはブーム
kの基端部に設けられたガントリで、2個のガントリシ
ーブr,sを有し、ウインチg,iから引き出された主
巻及び補巻の両ロープf,hがこのガントリシーブr,
sにより、ブーム先端に向けてガイドさている。
【0003】上記従来の移動式クレーン車においては、
ウインチg,iが旋回フレームcの後部に設けられてい
るため、ブームフットmがウインチg,iよりも前方に
配置され、この結果ブーム全体が前方寄りに位置するこ
とになり、クレーン車の走行時におけるブームkの車体
前方突出量tが大きくなるため、このブーム突出部分に
よって走行視界が悪くなり、走行安全の面で好ましくな
かった。
ウインチg,iが旋回フレームcの後部に設けられてい
るため、ブームフットmがウインチg,iよりも前方に
配置され、この結果ブーム全体が前方寄りに位置するこ
とになり、クレーン車の走行時におけるブームkの車体
前方突出量tが大きくなるため、このブーム突出部分に
よって走行視界が悪くなり、走行安全の面で好ましくな
かった。
【0004】そこでこの間題を解消するために特公平3
−69832号公報にて図7に示すような提案がなされ
ている。図7においては上記図6に示したと同様な機能
をを持った装置、部品の符号は1文字目は図6と同じ記
号で、2文字目は7を付し(例えば下部走行体は図6で
はaであり、図7ではa7である)て詳しい説明は省略
するが、要点はブームk7がクレーン走行時の倒伏状態
で運転室d7内の運転者の目の位置よりも下方位置で、
運転室d7の一側面を横切る状態となるように装着さ
れ、巻上ロープf7,h7を巻取駆動するウインチg
7、i7がブームk7の倒伏状態での上面における運転
室d7内の運転席よりも後方に位置し、ブームk7最大
起立時には上部旋回体b7の後端よりも前方に位置する
状態で設置されて構成されているものである。
−69832号公報にて図7に示すような提案がなされ
ている。図7においては上記図6に示したと同様な機能
をを持った装置、部品の符号は1文字目は図6と同じ記
号で、2文字目は7を付し(例えば下部走行体は図6で
はaであり、図7ではa7である)て詳しい説明は省略
するが、要点はブームk7がクレーン走行時の倒伏状態
で運転室d7内の運転者の目の位置よりも下方位置で、
運転室d7の一側面を横切る状態となるように装着さ
れ、巻上ロープf7,h7を巻取駆動するウインチg
7、i7がブームk7の倒伏状態での上面における運転
室d7内の運転席よりも後方に位置し、ブームk7最大
起立時には上部旋回体b7の後端よりも前方に位置する
状態で設置されて構成されているものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記図7に示した特公
平3−69832号公報においては一応所期の目的は達
しているようであるが、ブーム上面における運転室d7
の側方位置に左右一対の筒状ロープf7,h7が、ガン
トリシーブr7及びs7よりブーム先端に向けて、ブー
ム上面に接近させてガイドされているが、この構成では
ウインチi7から引き出されロープh7はロープ掛けu
7に達する間にウインチg7に邪魔されて、その構成の
現実性に乏しいという大きい問題がある。
平3−69832号公報においては一応所期の目的は達
しているようであるが、ブーム上面における運転室d7
の側方位置に左右一対の筒状ロープf7,h7が、ガン
トリシーブr7及びs7よりブーム先端に向けて、ブー
ム上面に接近させてガイドされているが、この構成では
ウインチi7から引き出されロープh7はロープ掛けu
7に達する間にウインチg7に邪魔されて、その構成の
現実性に乏しいという大きい問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この考案は上記
に鑑みなされたものであって、移動式クレーン車のウイ
ンチ装置であって、ブーム上に2軸のウインチが配設さ
れたウインチ装置において、ドラムの軸を前後に配置
し、ウインチの減速機および油圧モータはそれぞれドラ
ムとはクラッチブレーキに対して反対側に配設すること
によりシーブがスライドできるスペースを確保し、後方
のドラムからのロープは前方のドラムの下方にあるシー
ブにより案内され、前方のドラムからのロープは該前方
ドラムの更に前方にあるシーブにより案内されて、それ
ぞれブームの先端部に導かれることにより、クレーン車
走行時におけるブーム倒伏状態において、ブームは運転
者の目の位置よりも下方位置で運転室の一側面を横切る
状態になるように装着し、巻上ロープを巻取駆動するウ
インチが、ブームの倒伏状態でのブーム上面における運
転室よりも後方に位置し、ブーム最大起立時には上部旋
回体の後端よりも前方に位置する状態に配設することを
実現可能にしたものである。
に鑑みなされたものであって、移動式クレーン車のウイ
ンチ装置であって、ブーム上に2軸のウインチが配設さ
れたウインチ装置において、ドラムの軸を前後に配置
し、ウインチの減速機および油圧モータはそれぞれドラ
ムとはクラッチブレーキに対して反対側に配設すること
によりシーブがスライドできるスペースを確保し、後方
のドラムからのロープは前方のドラムの下方にあるシー
ブにより案内され、前方のドラムからのロープは該前方
ドラムの更に前方にあるシーブにより案内されて、それ
ぞれブームの先端部に導かれることにより、クレーン車
走行時におけるブーム倒伏状態において、ブームは運転
者の目の位置よりも下方位置で運転室の一側面を横切る
状態になるように装着し、巻上ロープを巻取駆動するウ
インチが、ブームの倒伏状態でのブーム上面における運
転室よりも後方に位置し、ブーム最大起立時には上部旋
回体の後端よりも前方に位置する状態に配設することを
実現可能にしたものである。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいてこの考案の実施例につ
いて説明する。図1はこの考案による移動式クレーン車
の側面図であって、1は下部走行体、2は上部旋回体、
3は旋回フレーム、4は運転室、7は主巻ロープ6を巻
取駆動する主巻用ウインチ、9は補巻ロープ8を巻取駆
動する補巻用ウインチ、11はブーム、14はブームフ
ットピン、18は主巻シーブ、19は補巻シーブであ
る。
いて説明する。図1はこの考案による移動式クレーン車
の側面図であって、1は下部走行体、2は上部旋回体、
3は旋回フレーム、4は運転室、7は主巻ロープ6を巻
取駆動する主巻用ウインチ、9は補巻ロープ8を巻取駆
動する補巻用ウインチ、11はブーム、14はブームフ
ットピン、18は主巻シーブ、19は補巻シーブであ
る。
【0008】次にこの考案の最も特徴とするウインチシ
ーブとの配設について、図2〜図4を用いて説明する。
図2は図1におけるウインチシーブとの配設を説明する
ための詳細図であり、図3は図2における30矢視図、
図4は図3における40矢視図である。図において主巻
用ウインチ7は油圧モータ22、減速機24、クラッチ
ブレーキ26、主巻用ドラム28より構成され、補巻用
ウインチ9は油圧モータ21、減速機23、クラッチブ
レーキ25、補巻用ドラム27から構成されている。そ
して主巻用ウインチ7と補巻用ウインチ9とは、ブーム
11倒伏時には図1に示すようにブーム11上に前後に
配設され、補巻用ドラム27から出た補巻ロープ8は、
補巻用ウインチ9より前方の主巻用ウインチ7の下方に
配設された補巻シープ19によりブーム11の先端部に
案内され、主巻用ドラム28から出た主巻ロープ6は、
主巻用ウインチよりやや前方に配設された主巻シーブ1
8によりブーム11の先端部に導かれるようになってい
る。
ーブとの配設について、図2〜図4を用いて説明する。
図2は図1におけるウインチシーブとの配設を説明する
ための詳細図であり、図3は図2における30矢視図、
図4は図3における40矢視図である。図において主巻
用ウインチ7は油圧モータ22、減速機24、クラッチ
ブレーキ26、主巻用ドラム28より構成され、補巻用
ウインチ9は油圧モータ21、減速機23、クラッチブ
レーキ25、補巻用ドラム27から構成されている。そ
して主巻用ウインチ7と補巻用ウインチ9とは、ブーム
11倒伏時には図1に示すようにブーム11上に前後に
配設され、補巻用ドラム27から出た補巻ロープ8は、
補巻用ウインチ9より前方の主巻用ウインチ7の下方に
配設された補巻シープ19によりブーム11の先端部に
案内され、主巻用ドラム28から出た主巻ロープ6は、
主巻用ウインチよりやや前方に配設された主巻シーブ1
8によりブーム11の先端部に導かれるようになってい
る。
【0009】そしてシーブ18及び19はそれぞれ、図
3において矢印31及び32に示す方向にスライドする
ので、図3に示したように、減速機23,24及び油圧
モータ21,22はそれぞれドラム27,28とは、ク
ラッチブレーキ25及び26に対して反対側に配設して
あるので、シーブ18及び19が矢印31及び32に示
す方向にスライドできるスペースが確保されているもの
である。図5はウインチ7,9の構造の一実施例を示す
断面図である。
3において矢印31及び32に示す方向にスライドする
ので、図3に示したように、減速機23,24及び油圧
モータ21,22はそれぞれドラム27,28とは、ク
ラッチブレーキ25及び26に対して反対側に配設して
あるので、シーブ18及び19が矢印31及び32に示
す方向にスライドできるスペースが確保されているもの
である。図5はウインチ7,9の構造の一実施例を示す
断面図である。
【0010】
【考案の効果】この考案は以上詳述したようにして成る
ので、クレーン車走行時におけるブーム倒伏状態におい
て、ブームは運転者の目の位置よりも下方位置で運転室
の一側面を横切る状態になるように装着し、巻上ロープ
を巻取駆動するウインチが、ブームの倒伏状態でのブー
ム上面における運転席よりも後方に位置し、ブーム最大
起立時には上部旋回体の後端よりも前方に位置する状態
に配設することを実現可能にしたものである。従ってこ
の考案によればコンパクトな構造で運転者の良好な視界
を確保できるウインチ装置を提供することができる。
ので、クレーン車走行時におけるブーム倒伏状態におい
て、ブームは運転者の目の位置よりも下方位置で運転室
の一側面を横切る状態になるように装着し、巻上ロープ
を巻取駆動するウインチが、ブームの倒伏状態でのブー
ム上面における運転席よりも後方に位置し、ブーム最大
起立時には上部旋回体の後端よりも前方に位置する状態
に配設することを実現可能にしたものである。従ってこ
の考案によればコンパクトな構造で運転者の良好な視界
を確保できるウインチ装置を提供することができる。
【図1】この考案による実施例の移動式クレーン車の側
面図である。
面図である。
【図2】図1におけるウインチとシーブとの配設を説明
するための詳細図である。
するための詳細図である。
【図3】図2における上面矢視図である。
【図4】図3における後面矢視図である。
【図5】ウインチ構造の一実施例を示す断面図である。
【図6】従来の移動式クレーン車の一般構成を示す側面
図である。
図である。
【図7】図6に示す従来のものの改良図である。
6 ロープ 7 ウインチ 8 ロープ 9 ウインチ 11 ブーム 18 シーブ 19 シーブ 21 油圧モータ 22 油圧モータ 23 減速機 24 減速機 25 クラッチブレーキ 26 クラッチブレーキ 27 ドラム 28 ドラム
Claims (2)
- 【請求項1】 移動式クレーン車のウインチ装置におい
て、ブーム11上に2軸のウインチ装置7,8が配置さ
れ、ドラム27,28の軸が前後に配置されて、後方の
ドラム27からのロープはシーブ19により前方のドラ
ム28の下方に案内され、前方のドラム28からのロー
プ6は該ドラム28のさらに前方にあるシーブ18によ
り案内されて、それぞれブーム11の先端部に導かれる
ことを特徴量とするウインチ装置。 - 【請求項2】 上記請求項1におけるウインチ装置にお
いて、ウインチ7,9の減速機24,23及び油圧モー
タ22,21はそれぞれ、ドラム28,27とはクラッ
チブレーキ26,25に対して反対側に配設したことを
特徴とするウインチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2608292U JPH0748637Y2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ウインチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2608292U JPH0748637Y2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ウインチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0577188U JPH0577188U (ja) | 1993-10-19 |
JPH0748637Y2 true JPH0748637Y2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=12183709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2608292U Expired - Fee Related JPH0748637Y2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | ウインチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748637Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP2608292U patent/JPH0748637Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0577188U (ja) | 1993-10-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |