JPH0746612Y2 - 乗用田植機の前側転倒防止装置 - Google Patents

乗用田植機の前側転倒防止装置

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JPH0746612Y2
JPH0746612Y2 JP1989020197U JP2019789U JPH0746612Y2 JP H0746612 Y2 JPH0746612 Y2 JP H0746612Y2 JP 1989020197 U JP1989020197 U JP 1989020197U JP 2019789 U JP2019789 U JP 2019789U JP H0746612 Y2 JPH0746612 Y2 JP H0746612Y2
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JP
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passenger
wheel
passenger aircraft
planting
grounding
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JP1989020197U
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調史 北野
年広 大太
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、乗用機体の後方に植付部を連結した乗用田植
機に関し、さらに詳しくは植付部を取り外した状態の乗
用機体の前側転倒を防止できる乗用田植機の前側転倒防
止装置に関する。
〔従来技術〕
乗用田植機は、前輪および後輪を有する乗用機体の後方
に、昇降自在に駆動される平行リンク機構を介して植付
部を連結する構造となつている。
しかし、この乗用田植機は、年間を通じ期間が極めて短
い水稲の植付のみに使用された後、植付部が取り外され
ることなく、農家の倉庫に保管されたままで、有効利用
されてないという実情であつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、この乗用田植機は、乗用機体とこの乗用機体
の後方に連結される植付部との重量バランスにより安定
した前後バランスが保持されているので、植付部を取り
外してしまうと、重心位置が前方に移動し乗用機体は前
荷状態になり走行が不安定になるという問題がある。
つまり、第10図の如く、乗用田植機を農用トラクタのよ
うに動く動力源として使用するために、後部側の植付部
を取り外し乗用機体Kだけにすると、この乗用機体K
は、前輪2の軸芯を通る垂線P−Pから重心点G1までの
水平距離がL1と短くなり、後輪3の分担荷重が大幅に減
少するので、前荷状態となり走行が不安定になるという
問題があつた。
また、多くの場合、低速で走行している間は安全である
が、比較的高速で路上の走行中に急ブレーキをかける
と、重心点G1位置が比較的に高いこともあつて、その慣
性力で第11図に示す如くバンパーIが接地するという前
側転倒が発生し非常に危険である。また、前側転倒の場
合、重心点G1が前輪2の軸芯を通る垂線P−Pよりも前
方に移動するので、そのままでは水平姿勢に復元しない
という問題点があつた。
そこで、本考案は上述した従来の実情に鑑み、その問題
を解消すべく創案されたもので、後方の植付部を取り外
した乗用機体の前輪よりも前側に接地体を設けることに
より、乗用機体を安全を確保して有効利用できる乗用田
植機の前側転倒防止装置を提供することを目的として実
施するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成する本考案は、前輪および後輪を有する
乗用機体の後方に植付部を着脱自在に連結する乗用田植
機において、前記前輪よりも前方側の乗用機体の最前部
下方に、地表面よりも所定の距離高くした接地体を設
け、前記植付部を取り外した乗用機体が走行中、急ブレ
ーキによる慣性力で前記後輪が所定高さ浮上した際に前
記接地体が地表面に接地し、前記乗用機体の前側への転
倒を阻止する構成にしたを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案は上記のように構成され、前輪よりも前方側の乗
用機体の最前部下方に地表面より所定距離高くした接地
体を設け、植付部を取り外した乗用機体が走行中、急ブ
レーキによる慣性力で後輪が所定高さ浮上した際に接地
体が地表面に接地し、乗用機体の前側への転倒を阻止す
る構成にしたので、乗用田植機から植付部を取り外した
状態の前荷状態となる乗用機体で走行する場合であって
も、前側に転倒することがなくなるため、確実に安全を
確保し、常に安定した走行を行うことができる。
その上、地表面よりも所定の距離高く接地体を設けるた
め、通常の作業状態では、その接地体が地表面に接する
ことがなく、そのため、作業や走行に全く支障を招くこ
とがない。
〔実施例〕
以下、本考案を一実施例として示す図面について説明す
る。
第1図に示す如く、乗用田植機Jは、乗用機体Kの後方
には平行リンク機構を介して図示しない植付部が着脱自
在に連結され、この植付部と植付部を昇降駆動する平行
リンク機構を取り外した乗用機体Kには、前輪2よりも
前方側の乗用機体Kの最前部下方に、地表面よりも所定
の距離Tだけ高くした接地輪10が設けられ、走行中の急
ブレーキによる慣性力で後輪3が一定の高さHだけ浮上
した際に接地輪10が地表面に接地し、乗用機体Kの前側
への転倒を阻止する構成になっている。
即ち、植付部を取り外した乗用機体Kには、バンパーI
の幅方向略中央に前方ヒツチ7が着脱自在に固定され、
この前方ヒツチ7に設けた上下方向の取付孔には上下方
向に延びるステー9の上方が上下位置調節固定自在に設
けられている。つまり、ステー9の上方に複数段にわた
つて横方向に設けたセツト孔が、前方ヒツチ7に設けた
取付孔を貫通する連結ピンにより位置決めされている。
上記ステー9の下端には接地輪10が回転自在に支承され
ているが、この接地輪10は、その接地点と地表との間に
所定の距離Tの高さを有する空間が設けられ、通常の走
行時には地表に接触することがなく、第2図の如く後輪
3が所定高さHだけ浮き上つた場合にのみ接地する高さ
となるようステー9が上下位置調節固定自在に設けられ
ている。
上記接地輪10は、常時は接地しないのでステー9の下端
をL字状に屈曲した抵抗棒形式、またはステー9の下端
に固定した橇状形式の接地体であれは、接地輪10と同様
に、後輪3の所定高さH以上の浮上りを阻止できる。
また、乗用機体Kには、運転席11が装備され、この運転
席11の前方には、前輪2を操向するステアリングホイー
ル12が設けられ、この乗用機体Kに設けられた前輪2お
よび後輪3は、夫々エンジンから駆動される四輪駆動形
式に構成されている。
さらに、上記乗用機体Kには、エンジンの側方に配設さ
れた肥料タンク13と、運転席11下方の機体に配設された
複数本のねじポンプ等からなる施肥ポンプ14と、これら
を互いに連結するサクシヨンパイプ16とからなる施肥装
置15が簡単に装備される構造となつているので、この施
肥装置15を有効利用し、この施肥ポンプ14に図示しない
必要条数の施肥ノズルを連結固定し、例えば、中耕培土
作業しながら同時に施肥することにより、乗用機体Kを
水稲植付以外の農作業に有効に利用できる。
次に第3図〜第4図について説明する。この例は、植付
部を取り外した乗用機体の後方に、平行リンク機構を介
して植付部よりも重量が軽い中耕培土作業機6を連結す
ることにより、前輪2の軸芯を通る垂線P−Pから重心
点G2までの水平距離がL2が長くなるようにしたものであ
る。
つまり、植付部を取り外した乗用機体Kの後方に、アツ
パーリンク4、ロワーリンク5からなる平行リンク駆動
機構を介して重量の軽い中耕培土作業機6を連結した場
合は、前輪2の軸芯を通る垂線P−Pから機体の重心点
G2までの水平距離が長くなるL2となり、後輪3の分担荷
重は第10図に示した乗用機体K単体の場合よりも増加す
る。
この状態で比較的高速で路上走行中に急ブレーキをかけ
た際、その慣性力で第4図に示す如くバンパーIが接地
する前側転倒状態となつた場合でも、重心点G2が前輪2
の軸芯を通る垂線P−Pよりも後方に位置しているの
で、水平姿勢への復元性を確保することができる。
次に第5図〜第6図について説明する。この例の場合
は、後輪にバランスウエイトを取付けることによつて、
乗用機体Kが後荷状態となるようにしたものである。つ
まり、第5図に示す例は、左右の後輪3に、そのホイル
プレート3cを利用して一体形のバランスウエイト17を夫
々取付ボルト等により固定したものである。また第6図
に示す例は、左右の後輪3に、そのホイルプレート3cと
ホイルラグ3aとを連結固定する3本のホイルフオーク3b
を利用して、分割形の各バランスウエイト19を夫々取付
ボルト等で固定したものである。
このように、後輪3にバランスウエイト17または19を装
着することにより、前輪2の軸芯を通る垂線P−Pから
機体の重心点G3までの水平距離が長くなるL3となる上
に、重心点G3位置を第10図の前例よりも低くできる。
この第5図〜第6図に示すバランスウエイトを設けた例
と、第10図に示すバランスウエイトを装着しない例とを
比較すると、前輪2の軸芯を通る垂線P−Pから機体の
重心点Gまでの水平距離は、L1<L3となり、また、重心
点に作用する重量は、W1<W3となるので、前輪2の接地
点pに対するモーメントMは、 M=W1×L1<W3×L3 となるので、バランスウエイト17または19を装着する
と、重心点G3が低くなることも相俟つて走行時の安定度
が高くなる上に、高速走行時に急ブレーキをかけた場合
等に仮令、乗用機体Kが前側転倒状態となつても、重心
点G3位置が前輪2の軸芯を通る垂線P−Pよりも後方側
に位置し前方側に移動しないので、水平姿勢への復元性
を確保できる。
次に、第7図〜第9図について説明する。この例は、前
例の第3図に示した中耕培土作業機6が連結されたまま
の乗用機体Kを、その下端の培土部23が道板22に接触さ
せることなく、運搬車21に円滑に積み降しができるよう
にしたもので、詳細は次のようになつている。
つまり、植付部を取り外した乗用機体Kを有効利用して
中耕培土作業機6を装着し、大豆の作付け圃場を中耕培
土するような場合、その中耕培土作業機6は、その下方
に前方から圃場表面に接地して回転するゲージ輪24と、
ゲージ輪24の後方に位置し圃場を切り込むコールタ25、
およびコールタ25の後方に位置する培土部23とがその順
に配設されているので、第9図に示す如く平行リンク駆
動機構の最大上げ位置でも最後部に位置する培土部23が
道板22に接触し、運搬車21への積み降しができないとい
う問題があるが、この問題は第7図の如く後端側の培土
部23のみを上方側に反転装着可能に構成することにより
解決できる。
つまり、第8図に示す如く、中耕培土作業機6は、培土
部23に下端が固定され上方に突出する左右一対のブラケ
ツト26、このブラケツト26に支点軸29を中心にして揺動
自在に設けられ前方に向けて突出する取付杆27、この取
付杆27とブラケツト26との間に設けられた調節握り付の
角度調節機構30とが設けられており、この取付杆27は、
その取付部に間隔Bをおいて設けた2個の取付孔31を、
2個の連結ピン32を介してL型状の取付ブラケツト33の
取付部33aに間隔Bをおいて設けた2個の取付孔35に連
結することで、培土部23が下方に位置する作業状態に取
付けられる構造となつているが、取付部33aの上面に前
方側の取付孔34との間に間隔Bの取付孔35を有する固定
ブラケツト36を固着しておくことにより、前方側の取付
孔34と固定ブラケツト36の取付孔35とを利用して培土部
23が上下反転して取付け得るので、第7図に示す如く、
道板22を避けて中耕培土作業機6を円滑に運搬車21に積
み降しできる。なお、第8図中符号38は連結ピン32の抜
止めピンである。
〔考案の効果〕
上述したように本考案は、前輪および後輪を有する乗用
機体の後方に植付部を着脱自在に連結する乗用田植機に
おいて、前記前輪よりも前方側の乗用機体の最前部下方
に、地表面よりも所定の距離高くした接地体を設け、前
記植付部を取り外した乗用機体が走行中、急ブレーキに
よる慣性力で前記後輪が所定高さ浮上した際に前記接地
体が地表面に接地し、前記乗用機体の前側への転倒を阻
止する構成にしたので、以下のような優れた効果を奏す
るものである。
即ち、前輪よりも前方側の乗用機体の最前部下方に地表
面より所定距離高くした接地体を設け、植付部を取り外
した乗用機体が走行中、急ブレーキによる慣性力で後輪
が所定高さ浮上した際に接地体が地表面に接地し、乗用
機体の前側への転倒を阻止する構成にしたため、乗用田
植機から植付部を取り外した状態の前荷状態となる乗用
機体で走行する場合であっても、前側に転倒することが
なく、安全を確保し、常に安定した走行を行うことがで
きる。
しかも、接地体を地表面よりも所定の距離高く設けるた
め、通常の作業状態では、その接地体が地表面に接する
ことがないので、作業や走行に全く支障が生じることが
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本考案の一実施例を示し、第1図は植
付部を取り外した乗用機体のバンパーに接地輪を装着し
た例を示す側面図、第2図は第1図の作用説明図、第3
図は植付部を取り外した乗用機体の後方に中耕培土作業
機を連結した例を示す側面図、第4図は第3図の作用説
明図、第5図は植付部を取り外した乗用機体の後輪に一
体形のウエイトを装着した例を示す側面図、第6図は植
付部を取り外した乗用機体の後輪に分割形のウエイトを
装着した例を示す側面図、第7図は乗用機体の後方に中
耕培土作業機を連結した乗用機体を運搬車に積み込む場
合を示す側面図、第8図は中耕培土作業機の分解斜視
図、第9図は中耕培土作業機を連結した乗用機体を運搬
車に積み込む例を示す従来例、第10図は植付部を取り外
した状態の乗用機体におけるバランス関係説明図、第11
図は植付部を取り外した状態の乗用機体における前側転
倒状態を示す側面図である。 1……バンパー、2……前輪、3……後輪、4……アツ
パーリンク、5……ロワーリンク、6……中耕培土作業
機、7……前方ヒツチ、9……ステー、10……接地輪
(接地体)、15……施肥装置、J……乗用田植機、K…
…乗用機体、T……地表面と接地体との間の所定の距
離、H……後輪が浮き上がる所定高さ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪および後輪を有する乗用機体の後方に
    植付部を着脱自在に連結する乗用田植機において、前記
    前輪よりも前方側の乗用機体の最前部下方に、地表面よ
    りも所定の距離高くした接地体を設け、前記植付部を取
    り外した乗用機体が走行中、急ブレーキによる慣性力で
    前記後輪が所定高さ浮上した際に前記接地体が地表面に
    接地し、前記乗用機体の前側への転倒を阻止する構成に
    した乗用田植機の前側転倒防止装置。
JP1989020197U 1989-02-27 1989-02-27 乗用田植機の前側転倒防止装置 Expired - Lifetime JPH0746612Y2 (ja)

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