JPH0746199Y2

JPH0746199Y2 - 自転車支持装置

Info

Publication number: JPH0746199Y2
Application number: JP1993003491U
Authority: JP
Inventors: 広康鷹野
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 1993-01-14
Filing date: 1993-01-14
Publication date: 1995-10-25
Anticipated expiration: 2005-10-25
Also published as: JPH0655463U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、自転車販売店等におい
て、自転車を転倒しないように陳列するための自転車支
持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】自転車販売店において自転車を陳列する
場合、陳列スペースを効率よく利用するためには、自転
車相互の間隔をできるだけ狭めて配列する必要がある。

【０００３】また、一定の陳列スペースにおける陳列台
数を増加させるために、自転車を床上に並べるだけでな
く、床の上方に適宜の高さの陳列台を設置して、上下２
段に陳列することも行われている。

【０００４】これらの場合に、自転車を床上又は陳列台
上に転倒しないように支持するのに、従来は、自転車自
体のスタンドを使用するか、又は自転車のフレームもし
くは車輪軸を支承する特殊な自転車専用スタンドを設け
ていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】しかし、これらのスタ
ンドを使用しても、自転車に大きな外力が働いた場合に
は、やはり転倒のおそれがあり、自転車を上段の陳列台
上に陳列した場合には、そこから転落する危険性があ
る。

【０００６】また、従来の自転車専用スタンドは、構造
が複雑で高価であり、かつ床等に固定した場合には、そ
の後の位置調節や、自転車のサイズに応じた調節が困難
である。

【０００７】本考案は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、簡単な構造で、自転車を転倒すること
なく確実に支持することができるとともに、容易に位置
調節や、自転車のサイズに応じた調節を行えるようにし
た自転車支持装置を提供することを目的としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、前後方向を向く載置台に前後移動しうる
ようにして装着した取付け枠に、先端部が平面視Ｕ字状
に屈曲するとともに、左右の間隔が自転車の車輪幅とほ
ぼ同一か又は若干大きい車輪支持枠の基端部を、その先
端部が、前上方又は後上方に傾斜するようにして固着す
ることにより、前記車輪支持枠内に自転車の車輪を嵌合
して、自転車を転倒しないように支持するようにし、か
つ前記載置台に複数の係止孔を前後方向に並べて設ける
とともに、前記取付け枠に、前記複数の係止孔のいずれ
にも係合しうるフックを設け、該フックを複数の係止孔
のいずれかに選択的に係合させることにより、載置台に
対する取付け枠並びに車輪支持枠の前後方向の位置を調
節しうるようにしてある。

【０００９】載置台は、フレームに架設された前後方向
を向く固定台に、前後方向に摺動可能に装着されたスラ
イド式のものとするのがよい。

【００１０】

【作用】車輪支持枠の基端部を載置台に固定し、車輪支
持枠に自転車の車輪を嵌合すると、自転車の車輪が車輪
支持枠に挾まれて、自転車の左右方向への転倒が阻止さ
れ、また車輪支持枠のＵ字状の先端部に自転車の車輪が
当接することにより、自転車の前方又は後方への移動が
阻止される。

【００１１】取付け枠の取付け位置を前後に調節するこ
とにより、各種の寸法の異なる自転車に対応させること
ができる。

【００１２】

【実施例】以下、本考案の一実施例を、添付図面を参照
して説明する。図１〜図４は、上下２段とした自転車陳
列台に本考案を適用した場合の例を示す。図２に示すよ
うに、左右１対の方形の側面枠(10)の前後部を、それぞ
れ上下２本の水平な前部連結材(11)及び後部連結材(12)
で連結して、箱型のフレームを構成してある。上下の後
部連結材(12)は、それぞれ対応する前部連結材(11)より
も、やや高い位置にある。

【００１３】上下各段の前部連結材(11)と後部連結材(1
2)にわたって、前後方向を向く複数の固定台(13)を架設
してある。後部連結材(12)は対応する前部連結材(11)よ
りも高い位置にあるため、各固定台(13)は、前下がりと
なっている。各固定台(13)には、自転車(１)を載置する
スライド式載置台(14)を、前後方向に摺動可能に装着し
てある。

【００１４】各固定台(13)は、鋼板を折り曲げた上向き
コ字状の断面形状をなし、その両側面の上端を内向きに
折り曲げて、両側縁に内向きコ字状のガイドレールを形
成してある。固定台(13)の前端には、載置台(14)の底面
を支承する垂直のローラ(17)を軸支してある。

【００１５】載置台(14)は、鋼板を上向きコ字状に折り
曲げてなり、その後端下面には、固定台(13)に形成した
ガイドレール内を転動する左右１対の車輪(18)を軸支し
てある。

【００１６】固定台(13)の後端にストッパ(21)を立設
し、一方、載置台(14)の後端下面に当り板(22)を固着し
て、載置台(14)が後方に抜け落ちるのを防止してある。

【００１７】固定台(13)の前端要所には、係止装置(19)
を設置してあり、載置台(14)の底面に穿設した複数個の
係止孔(20)に係合することにより、載置台(14)を、固定
台(13)の中に収容される陳列位置と、固定台(13)の前方
に突出する自転車の積み降ろし位置とに、それぞれ係止
するようにしてある。

【００１８】自転車を陳列したり、積み降ろしたりする
場合には、係止装置(19)と係止孔(20)の係合を解除し
て、載置台(14)を前方に突出させることにより、容易に
作業を行うことができる。

【００１９】本考案は、このような自転車陳列台におけ
る各載置台(14)に、自転車を転倒しないように載置する
自転車支持装置に関するものである。

【００２０】各載置台(14)の前端部と後端部とには、そ
れぞれ先端部が斜の前方及び後方を向くとともに、平面
視後向き及び前向きのＵ字状をなし、かつ左右の幅が、
自転車の車輪幅とほぼ同一か又は若干大きい車輪支持枠
(15)(16)を止着してある。各車輪支持枠(15)(16)に、自
転車(１)の前輪(２)及び後輪(３)を嵌合して、自転車
(１)は陳列される。

【００２１】後部の車輪支持枠(16)は、載置台(14)に前
後方向に位置調節可能として装着されている。すなわ
ち、図１に示すように、後部の車輪支持枠(16)の前端
は、断面Ｕ形の取付け枠(24)の後端上縁に止着され、載
置台(14)の底面には、取付け枠(24)を係着するための複
数個の係止孔(23)を穿設してある。係止孔(23)は、前後
方向を長辺とした長方形をなし、２個ずつを１組とし
て、中心線に対して左右対称に配置され、かつ各組を、
前後方向に一定のピッチで列設してある。

【００２２】取付け枠(24)の底面には、左右２個を１組
とする前後２組のフック(25)(25)を、底面を切り抜いて
下方へ折り曲げることにより形成してある。左右１組の
フック(25)(25)は、載置台(14)の係止孔(23)と等しい間
隔を有し、前後各組のフツク(25)は、係止孔(23)の前後
方向のピッチの２倍のピッチを有している。

【００２３】各フック(25)の下端には、後方に突出する
係止部(26)を形成してあり、各フック(25)を係止孔(23)
に挿入した後、取付け枠(24)を後方へ押して、係止部(2
6)を係止孔(23)の後縁に係合させることにより、取付け
枠(24)を係着するようにしてある。

【００２４】フック(25)の前後方向のピッチを、載置台
(14)の係止孔(23)の前後方向のピッチの２倍としてある
ため、各フック(25)を係止孔(23)に対して一つとびに係
合させることができ、したがって、取付け枠(24)の取付
け位置を、係止孔(23)の列設ピッチを単位として、前後
方向に変更することができる。すなわち、載置台(14)に
載置される自転車の車体寸法に応じて、所要の組の係止
孔(23)を選択して、取付け枠(24)を装着することによ
り、前後の車輪支持枠(15)(16)の間隔を、規格の異なる
各種の自転車に適合するように調節することができる。

【００２５】一方、前部の車輪支持枠(15)は、載置台(1
4)の両側板の前端上縁に、溶接等により頑丈に固着され
ている。

【００２６】載置台(14)は、固定台(13)に沿って前下が
りとなっているので、これに載置された自転車には、前
方へ向く推力がはたらくが、載置台(14)に固着した前部
の車輪支持枠(15)のＵ字状の先端部に自転車(１)の前輪
(２)が当接することにより、自転車(１)の前方への移動
は阻止される。

【００２７】また、前後の各車輪支持枠(15)(16)内に自
転車(１)の前輪(２)及び後輪(３)を嵌合することによ
り、自転車(１)の前輪(２)及び後輪(３)は各車輪支持枠
(15)(16)に挾まれて、自転車(１)の左右方向への転倒が
阻止され、自転車(１)は、載置台(14)上に転倒すること
なく安定して支持される。

【００２８】前後の車輪支持枠(15)(16)の間隔が、陳列
しようとする自転車(１)の車体寸法に適合しない場合に
は、後部の車輪支持枠(16)が固着された取付け枠(24)の
前後方向の位置を上述のようにして変更することによ
り、前後の車輪支持枠(15)(16)の間隔を、陳列しようと
する自転車(１)の車体寸法に簡単に適合させることがで
きる。

【００２９】上記実施例においては、載置台(14)に前後
１対の車輪支持枠(15)(16)を設けて、自転車(１)を前後
より挾むようにしたが、載置台(14)を上述のように前下
り又は後下りに傾斜させた場合は、載置台(14)の前部又
は後部のみに、単一の車輪支持枠(15)又は(16)を設ける
だけとしてもよい。

【００３０】

【考案の効果】本考案によると、次のような効果を奏す
ることができる。 (ａ) 自転車の車輪は、車輪支持枠に嵌合支持されるの
で、自転車の左右方向への転倒が阻止される。

【００３１】(ｂ) 車輪支持枠のＵ字状の先端部に自転
車の車輪が当接することにより、自転車の前方又は後方
への移動が阻止され、自転車は、転倒することなく安定
して支持される。

【００３２】(ｃ) 取付枠を前後に移動させることによ
り、載置台への車輪支持枠の取付け位置を、工具等を使
用することなく簡単に調節することができ、車体寸法の
異なる各種の自転車に適用することができる。

【００３３】(ｄ) 請求項２記載のような構成とする
と、小スペース内に多数の自転車を転倒することなく密
集して陳列することができるとともに、個々の自転車の
出し入れを容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の要部を示す斜視図である。

【図２】本考案を適用した自転車陳列台の一例を示す概
略斜視図である。

【図３】固定台とスライド式載置台とを組付けた平面図
である。

【図４】同じく側面図である。

【符号の説明】

(１)自転車 (２)前輪 (３)後輪 (10)側面枠 (11)前部連結材 (12)後部連結材 (13)固定台 (14)載置台 (15)(16)車輪支持枠 (17)ローラ (18)車輪 (19)係止装置 (20)係止孔 (21)ストッパ (22)当り板 (23)係止孔 (24)取付け枠 (25)フック (26)係止部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】前後方向を向く載置台に前後移動しうる
ようにして装着した取付け枠に、先端部が平面視Ｕ字状
に屈曲するとともに、左右の間隔が自転車の車輪幅とほ
ぼ同一か又は若干大きい車輪支持枠の基端部を、その先
端部が、前上方又は後上方に傾斜するようにして固着す
ることにより、前記車輪支持枠内に自転車の車輪を嵌合
して、自転車を転倒しないように支持するようにし、か
つ前記載置台に、複数の係止孔を前後方向に並べて設け
るとともに、前記取付け枠に、前記複数の係止孔のいず
れにも係合しうるフックを設け、該フックを複数の係止
孔のいずれかに選択的に係合させることにより、載置台
に対する取付け枠並びに車輪支持枠の前後方向の位置を
調節しうるようにしたことを特徴とする自転車支持装
置。
【請求項２】載置台が、フレームに架設された前後方
向を向く固定台に、前後方向に摺動可能に装着されたス
ライド式のものである請求項１記載の自転車支持装置。