JPH083311Y2 - 支柱への杆体取付装置 - Google Patents

支柱への杆体取付装置

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JPH083311Y2
JPH083311Y2 JP1991046734U JP4673491U JPH083311Y2 JP H083311 Y2 JPH083311 Y2 JP H083311Y2 JP 1991046734 U JP1991046734 U JP 1991046734U JP 4673491 U JP4673491 U JP 4673491U JP H083311 Y2 JPH083311 Y2 JP H083311Y2
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研二 安藤
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、棚等における支柱へ
手際よく、しかも、ボルト、ナット等を用いることな
強固に杆体を取付けるようにした、支柱への杆体取
付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、支柱への杆体取付装置としては、
例えば実開昭58−187337号公報に記載されてい
るものがある。この杆体取付装置は、図5に示すよう
に、左右方向を向く杆体(02)の両端に、垂直平板部
(03)を連この平板部(03)の適所より後方に向け
て下向き鉤状の係合片(05)を切り起こすとともに、この
係合片(05)の高さ方向の中央部両側縁に、小舌片(04)を
設け、この係合片(05)を、左右に立設した支柱(01)の前
面に穿設した係合孔(07)に前方より嵌合して、平板部(0
3)の後面を、支柱(01)の前面に密着させた後、杆体(02)
の上面をハンマーで打などして、杆体(02)を下方に移
動させて、係合片(05)の小舌(04)を係合孔(07)の下縁
に係合させるとともに、支柱(01)の前面と平板部(03)に
穿設した通孔(06)にピン(08)を挿通することにより、杆
体(02)が上方へ移動して、係合孔(07)より係合片(05)が
抜け外れるを防止したものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の杆体取付装
置にあっては、杆体(02)の上面をハンマーで打ちつけ
て、杆体(02)を下方へ移動させる時、杆体(02)が大きく
いて、平板部(03)の下方の係合片(05)が係合孔(07)よ
り抜け外れることがあり、また、ピン(08)が通孔(06)よ
り脱落したり、紛失するという問題点があった。
【0004】また、係合孔(07)より係合片(05)が抜け外
れるのを防止するためにピン(08)を用いているため、そ
の操作が面倒である。
【0005】本考案は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑み、杆体を支柱へ取付るに際し、係合片が係
合孔から抜け外れることを防止し、しかも、簡単な操作
で、杆体を支柱へ強固に取付ることができるようにし
た、支柱への杆体取付装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案の支柱への杆体取付装置は、左右方向を向く
杆体の両側端に、垂直をなす平板部を連設し、この平板
部の適所に、後方を向き、かつ左右に立設した支柱の前
面に穿設した係合孔に前方より嵌合しうる下向き鈎状の
係合片を設け、さらに前記平板部の後面または支柱の前
面のいずれか一 方に上向き突起を、同じく他方に上下1
対の小孔を設けて、前記上向き突起を前記小孔のうち上
方の小孔に嵌合した際、前記平板部が支柱の後面に密着
するようにし、前記杆体を下方へ移動させることによ
り、前記係合片を前記係合孔の下縁に係合させうるとと
もに、前記突起を下方の小孔に嵌合させうるようにした
ことを特徴としている。
【0007】杆体の両側端における平板部に、前記下向
き鈎状の係合片の上方に位置するとともに、この係合片
と同時に支柱の前面における係合孔へ嵌合しうるように
した後向きの水平突片を設けることがある。
【0008】この際、支柱の前面における係合孔が下向
き鈎状の係合片を係合孔の下縁に係合させた際、水平突
片の両側縁が係合孔の両側縁に圧接するような逆梯形状
とするのがよい。
【0009】
【作用】杆体の両端に連設した垂直をなす平板部より
後方に切り起こした下向き鉤状の係合片を、左右に立設
した支柱前面の係合孔に前方より嵌合すると、平板部
面または支柱の前面の一方に設けた上向き突起が、
他方に設けた上下対の小孔のうち上方の小孔に嵌合し
て、前記平板部は、支柱前面に密着する。
【0010】の後、杆体の上面をハンマーで打ちつけ
るなどして、杆体を下方に移動させると、係合孔に嵌合
した係合片により、杆体は大きく傾くことなく、係合片
は係合孔下縁に緊密に係合されていく。この係合時、
上向き突起が上方の小孔から外れ、平板部または上向き
突起が変形して、上向き突起は、支柱前面を乗り越え
下方の小孔に嵌合する。
【0011】これにより、杆体が上方へ移動して、係合
片が係合孔より抜け外れること防止される。
【0012】係合孔は、係合片を係合孔下縁に係合させ
た際、水平突片の両側縁が係合孔の両側縁に圧接するよ
うな逆梯形状に形成しておくと、簡単な操作で杆体を
支柱にガタなく、強固に取付けることができる
【0013】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0014】図1において、(1)は型鋼よりなる支
柱、(2)は左右に立設した支柱(1)の適所に掛け渡さ
杆体である。
【0015】支柱(1)の下は、図2に示すように、
盤(10)で支持されている。支柱(1)の前面適宜の高さ
のところには、係合孔(7)が上下及び左右に対を成し
て穿設され、かつ上下に対をなす係合孔(7)(7)の間に
は、上下対の小孔(8)(9)が穿設されている。
【0016】係合孔(7)は、必ずしも、実施例のよう
に、支柱(1)の前面に対を成して穿設する必要はなく、
単独で穿設しても良い。係合孔(7)は、図2に示すよう
に、逆梯形状をなしている。
【0017】図3に示すように、杆体(2)は、縦型チャ
ンネル状の型鋼からなり、その両端には、垂直をなす
平板部(3)が連設されている。平板部(3)の適所には、
後方を向き、かつ支柱(1)に穿設された係合孔(7)に前
方から嵌合できる水平突片(4)が切り起こされ、かつ
平突片(4)の直下には、前方を向く下向き鉤状の係合片
(5)が切り起こされている。本実施例では、水平突片
(4)及び係合片(5)は、上下に対をなす係合孔(7)(7)
対応するように、上下対を成して設けられている。
【0018】平板部(3)の面には、後方を向き、かつ
支柱(1)に設けた前記上下対の小孔(8)(9)に嵌合
る上向き突起(6)が切り起こされている。
【0019】なお、水平突片(4)及び係合片(5)支柱
(1)の係合孔(7)に嵌合し、かつ上向き突起(6)上方
の小孔(8)に嵌合した際に、平板部(3)が支柱(1)の
密着するようにしてある。
【0020】しかして、杆体(2)下方へ移動させて、
係合片(5)係合孔(7)の下縁に係合させた際、上向き
突起(6)が上方の小孔(8)から外れ、平板部(3)または
上向き突起(6)が変形して、この上向き突起(6)が支柱
(1)の前面を乗り越え下方の小孔(9)と嵌合するよう
してある。
【0021】係合孔(7)は、逆梯形状をなしているの
で、係合片(5)を係合孔(7)の下縁に係合すると、水平
突片(4)の両側縁は、係合孔(7)の両側縁に圧接される
こととなる。
【0022】支柱(1)の側面には、その前面と同様の上
下1対の係合孔(7)が、縦1列に穿設されている。この
係合孔(7)には、垂直板状の棚受け(11)の平板部に設け
た、杆体(2)の平板部(3)におけると同様な水平突片
(4)及び下向き鉤状の係合片(5)が、後方へ向けて設け
られている。
【0023】また、棚受け(11)の上下方向の中間に設け
た水平段部(12)には、棚板(13)が支承される。
【0024】なお、本実施例では、支柱(1)の前面に上
対の小孔(8)(9)を、また杆体(2)の平板部(3)の
背面に上向き突起(6)を設けたが、支柱(1)の前面に上
向き突起を、平板部背面に上下対の小孔を設けても
良い。
【0025】次に、作用を図4に基づいて説明する。ま
ず、杆体(2)の両端に連設した垂直をなす平板部(3)
に設けた、後方を向 水平突片(4)及び下向き鉤状の係
合片(5)を、左右に立設した支柱(1)の前面の係合孔
(7)に前方より嵌合する。
【0026】の際、平板部(3)の後面に設けた上向き
突起(6)が、支柱(1)の前面に設けた上下対の小孔
(8)(9)のうち上方の小孔(8)に嵌合するので、平板
(3)の後面は支柱(1)の前面に密着する(図4
(イ))。
【0027】ついで、杆体(2)の上面をハンマーで打ち
つけるなどして、杆体(2)を下方に移動させると、係合
孔(7)に嵌合した係合片(5)と水平突片(4)により、杆
(2)大きく傾くことなく下降して、上向き突起
(6)が上方の小孔(8)から外れ、平板部(3)または上向
き突起(6)が変形して、上向き突起(6)が支柱(1)の
前面に乗り上げる(図4(ロ))。
【0028】さらに、杆体(2)を下方移動させると、
係合片(5)は係合孔(7)の下縁に緊密に係合するとと
もに、上向き突起(6)下方の小孔(9)に嵌合する(図
4(ハ))。これにより、杆体(2)が上方へ移動して、係
合片(5)が係合孔(7)より抜け外れるのが防止される。
【0029】また、係合孔(7)は、逆梯形状をなし、
合片(5)を係合孔(7)の下縁に係合させた際、水平突片
(4)の両側縁が係合孔(7)の両側縁に圧接されるで、
簡単な操作で杆体(2)を支柱(1)にガタなく強固に
取付けることができる。
【0030】
【考案の効果】本考案は、上述のように構成されている
ので、次に記載する効果を奏することができる。杆体の
端に連設した垂直をなす平板部より後方に切り起こ
した下向き鉤状の係合片を、支柱前面の係合孔前方
より嵌合し、平板部の後面または支柱の前面の一方に設
けた上向き突起が、他方に設けた上下対の小孔のうち
上方の小孔に嵌合しているので、杆体の下方移動に際
し、杆体は大きく傾くことなく、係合片は係合孔下縁に
緊密に係合するとともに、その際、上向き突起が上方の
小孔から外れ、平板部または上向き突起が変形して、上
向き突起が支柱前面を乗り上げて下方の小孔に嵌合す
る。
【0031】これにより、杆体が上方へ移動して、係合
片が係合孔より抜け外れるのが防止される。 請求項2の
ように、係合片の上方に水平突片を設けておくと、平板
部の面にあって、作業者から見えにくい係合片を係合
孔に前方より嵌合させるに、水平突片がガイドとして
作用するため、作業者は水平突片のガイドによって、
容易に係合片を係合孔に前方より嵌合することができ
る。
【0032】請求項記載の支柱への杆体取付装置にお
いては、係合孔は、係合片を係合孔下縁に係合させた
際、水平突片の両側縁が係合孔の両側縁に圧接するよう
な逆梯形状に形成されているので、簡単な操作で杆体
を支柱にガタなく、強固に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の支柱への杆体取付装置の正面図
である。
【図2】本考案実施例の支柱への杆体取付装置の拡大し
た要部分解斜視図である。
【図3】本考案実施例の支柱への杆体取付装置における
杆体を背面から見た拡大斜視図である。
【図4】本考案実施例の支柱への杆体取付装置における
杆体を支柱へ取付る状態を示す図である。
【図5】支柱への杆体取付装置の従来例を示す図であ
る。
【符号の説明】
(1)支柱 (2)杆体 (3)平板部 (4)水平突片 (5)係合片 (6)上向き突起 (7)係合孔 (8)(9)小孔 (10)基板 (11)棚受け (12)水平段部 (13)棚板

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右方向を向く杆体の両端に、垂直を
    なす平板部を連設し、この平板部の適所に、後方を向
    き、かつ左右に立設した支柱の前面に穿設した係合孔に
    前方より嵌合しうる下向き鈎状の係合片を設け、さらに
    前記平板部の面または支柱の前面のいずれか一方に上
    向き突起を、同じく他方に上下対の小孔を設けて、
    記上向き突起を前記小孔のうち上方の小孔に嵌合し
    際、前記平板部が支柱の後面に密着するようにし、前記
    杆体を下方へ移動させることにより、前記係合片を前記
    係合孔下縁に係合させるとともに、前記突起を下方
    の小孔に嵌合させうるようにしたことを特徴とする支柱
    への杆体取付装置。
  2. 【請求項2】 杆体の両側端における平板部に、前記下
    向き鈎状の係合片の上方に位置するとともに、この係合
    片と同時に支柱の前面における係合孔へ嵌合しうるよう
    にした後向きの水平突片を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の支柱への杆体取付装置。
  3. 【請求項3】 支柱の前面における係合孔が下向き鈎状
    係合片を係合孔下縁に係合させた際、水平突片の両
    側縁が係合孔の両側縁に圧接するような逆梯形状をなし
    ていることを特徴とする請求項記載の支柱への杆体取
    付装置。
JP1991046734U 1991-05-27 1991-05-27 支柱への杆体取付装置 Expired - Fee Related JPH083311Y2 (ja)

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JP5360394B2 (ja) * 2009-06-23 2013-12-04 株式会社ダイフク ラックの枠組み構造
JP5168666B2 (ja) * 2009-06-23 2013-03-21 株式会社ダイフク ラックの枠組み構造
JP5168667B2 (ja) * 2009-06-23 2013-03-21 株式会社ダイフク ラックの枠組み構造

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