JP3543206B2 - 横引き移動棚装置の転倒防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、横引き移動棚装置の移動棚の転倒を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の横引き移動棚装置の転倒防止装置としては、例えば実開昭54-154825号公報、実公昭63-48772号公報に記載されているものが挙げられる。
これらの転倒防止装置では、前段の移動棚に前端を固定した連結板を、後部の固定棚の前端まで延ばし、この連結板の後端に配設したローラを、固定板の前端に沿設された外れ止めの部材に係合させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来の構造では、地震などで強力な力が作用して、移動棚が倒れかかると、ローラがはずれ止めの部材をこじ上げ、この外れ止めの部材をめくれ上がらせて、ローラは外れ、転倒防止の役を果たさなくなるおそれがある。
【0004】
本発明は、地震などで強力な力が作用しても、確実な転倒防止が果たされるようにした横引き移動棚装置の転倒防止装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)1列に並設した固定棚の前方に、移動棚を左右方向に移動可能に配設してなる横引き移動棚装置の転倒防止装置において、前記移動棚の頂部の後端に連結板を水平に固定し、この連結板の後端に、水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、前記固定棚の頂部の前方にまで突出させて取り付け、前記固定棚の前部には、前記水平及び垂直ローラ部材の各ローラを案内するコ字状断面の案内部材を設け、この案内部材の開口部と対峙する縁部を互いに内方に直角に曲げて、下部の折り曲げ部分と、これと対向するコ字の連結部との間を 、前記水平ローラ部材のローラの軌道とする。
【0006】
( 2 ) 上記 ( 1 )項において、コ字状形断面の案内部材のほぼ中央に、水平に延びる部分を備えるL字形の条片を取り付け、このL字形の条片とコ字の上部の腕との間を、垂直ローラ部材のローラの軌道とする。
【0007】
( 3 ) 上記 ( 1 ) または ( 2 )項において、水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、共通のボルトにより連結板に共付けする。
【0008】
( 4 ) 上記(1)〜( 3 )項のいずれかにおいて、水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、連結板の両端近くに1組ずつ配設する。
【0009】
( 5 ) 上記(1)〜( 4 )項のいずれかにおいて、移動棚を前後2列に設けた3重横引き移動棚装置の前列の移動棚の後端に連結板を固定し、この連結板を、後列の移動棚を越えて固定棚の前端まで延ばし、その後端に配設した水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、前記固定棚に設けた案内部材に収容する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施した横引き移動棚装置の斜視図であって、この横引き移動棚装置は、後部に3個の固定棚(1)を並設し、その前に2列の移動棚(2)(3)を2個ずつ、レール(4)上に左右方向に移動可能に装架した3重の構成のものである。
【0011】
前列の移動棚(3)の頂部の後部には、連結板(5)の前端が固定されている。
【0012】
連結板(5)は、後列の移動棚(2)の上を越えて、固定棚(1)の頂部の前端近くまで水平に延びており、その後端に設けたローラ部材(図2以下において詳述する)は、並設された3本の固定棚(1)の頂部の前縁全体に沿設された案内部材(6)に係合している。
【0013】
図2に示すように、連結板(5)の前端は、鋼板をコ字状に曲げて形成したた固定支持部材(7)と、ボルト(8)により、前列の移動棚(3)の頂部の後端に固定されている。
【0014】
図2、図3及び図4に示すように、連結板(5)の後端面には、水平ローラ部材(9)及び垂直ローラ部材(10)が、ボルト(11)により共付けされている。
図示はされていないが、水平垂直ローラ部材(9)(10)は、連結板(5)の左右両端近くに1組ずつ配設されている。
【0015】
水平ローラ部材(9)は、板金をL字状に曲げた部材の下部に、ローラ(9a)を水平に軸(9b)により回転可能に取り付けたものである。
【0016】
垂直ローラ部材(10)は、板金をコ字状に曲げた部材の一方の腕を連結板取付側とし、他方の腕にローラ(10a)を軸(10b)により回転可能に取り付けたもので、ローラ(10a)は、上述のローラ(9a)の上方に位置するようにされている。
【0017】
左右に長い案内部材(6)は、側面視L字状に曲げられた半部材(13)と、同様にL字状に曲げられた支持部材(13)とを、コ字状断面となるように組み合わせたもので、L字状断面に折り曲げられた別のL字部材(14)をほぼ中央に配して、ボルトナット(15)により一体に結合され、ボルト(16)により固定棚(1)の頂部に取り付けられている。
【0018】
半部材(12)の連結板側の端部及び半部材(13)の連結板側の端部、すなわちコ字の両腕の端部は、互いに内向きに直角に曲げられ、折り曲げ部分(12a)(13a)を形成している。
【0019】
このような構成の案内部材(6)の中に、水平ローラ部材(9)のローラ(9a)が、折り返し部分(13a)とそれに対向するコ字の連結部との間に、僅かな間隙を残して収容されるように、また、垂直ローラ部材(10)のローラ(10a)が、L字形の支持部材(14)に乗り、ローラ(10a)の上部が半部材(12)の上部の内面、すなわちコ字の上の腕の内面に僅かな間隙を残して収容されるように、水平垂直ローラ部材(9)(10)が収められている。
【0020】
このような構成であるので、地震などの大きな力が前列の移動棚(3)に加わり、これが転倒しようとする力、すなわち図2の左側の矢印に示すような力が加わると、移動棚(3)に固定された連結板(5)の後端も、右側の矢印に示すように大きく動こうとする。
【0021】
この時、垂直ローラ部材(10)のローラ(10a)はコ字の上部の腕の内面に当たり、水平ローラ部材(9)のローラ(9a)は、案内部材(6)の折り返し部分(13a)に強く押し付けられるとともに、L字形の支持部材(14)の底面に衝突し、垂直水平ローラ部材(10)(9)の上がりは制止される。
従って、連結板(5)の後端の持ち上がりは有効に阻止され、前列の移動棚(3)の転倒は防止される。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、水平垂直の2つのローラを案内部材に係合させるので、これらのローラと案内部材との結合強度を高めることができ、転倒の応力が作用したときに、案内部材が変形して外れてしまう心配がなくなる。
また、転倒防止の機構をコンパクトにまとめることができる。
【0023】
さらに、コ字形断面の案内部材の開口部に対峙する縁部を互いに内方に直角に曲げて、下部の折り曲げ部分とこれに対向するコ字の連結部との間を水平ローラ部材のローラの軌道としたので、水平ローラのための別途の案内部材を設ける必要もなく、コンパクトな構成とすることができる。
【0024】
請求項2記載の発明のように、コ字形断面の案内部材のほぼ中央に、水平に延びる部分を備えたL字形の条片を取り付け、このL字形の条片とコ字の上部の腕との間を垂直ローラ部材のローラの軌道とすると、垂直ローラのための別途の案内部材を設ける必要もなく、コンパクトな構成とすることができ、かつ案内部材を構造的に補強し、強固な案内部材を形成させることができる。
【0025】
請求項3記載の発明のように、水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、共通のボルトにより連結板に共付けすると、少ない部品点数で、両ローラ部材を強固に連結板に固定することができる。
【0026】
請求項4記載の発明のように、水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、連結板の両端近くに1組ずつ配設すると、連結板の確実な支持及び転倒防止を計ることができる。
【0027】
請求項5記載の発明のように、移動棚を2段に設けた3重の横引き移動棚装置の前列の移動棚の後端に連結板を固定し、この連結板を、後列の移動棚を越えて固定棚の前端まで延ばし、その後端に配設した水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、前記固定棚に沿設した案内部材に収容させると、前列の移動棚ばかりでなく後列の移動棚の転倒防止を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した3重の横引き移動棚装置の斜視図である。
【図2】図1の横引き移動棚装置の上部の連結板付近を示す一部省略拡大側面図である。
【図3】図2の連結板の後端付近の部分拡大側面図である。
【図4】連結板の後端縁と水平及び垂直ローラ部材の拡大分解斜視図である。
【符号の説明】
(1)固定棚
(2)後段の移動棚
(3)前段の移動棚
(4)レール
(5)連結板
(6)案内部材
(7)固定支持部材
(8)ボルト
(9)水平ローラ部材
(9a)ローラ
(9b)軸
(10)垂直ローラ部材
(10a)ローラ
(10b)軸
(11)ボルト
(12)半部材
(12a)折り曲げ部分
(13)半部材
(13a)折り曲げ部材
(14)L字部材
(15)ボルトナット
(16)ボルト
Claims (5)
- 1列に並設した固定棚の前方に、移動棚を左右方向に移動可能に配設してなる横引き移動棚装置の転倒防止装置において、
前記移動棚の頂部の後端に連結板を水平に固定し、この連結板の後端に、水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、前記固定棚の頂部の前方にまで突出させて取り付け、前記固定棚の前部には、前記水平及び垂直ローラ部材の各ローラを案内するコ字状断面の案内部材を設け、この案内部材の開口部と対峙する縁部を互いに内方に直角に曲げて、下部の折り曲げ部分と、これと対向するコ字の連結部との間を、前記水平ローラ部材のローラの軌道としたことを特徴とする横引き移動棚装置の転倒防止装置。 - コ字状形断面の案内部材のほぼ中央に、水平に延びる部分を備えるL字形の条片を取り付け、このL字形の条片とコ字の上部の腕との間を、垂直ローラ部材のローラの軌道とした請求項1記載の横引き移動棚装置の転倒防止装置。
- 水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、共通のボルトにより連結板に共付けした請求項1または2記載の横引き移動棚装置の転倒防止装置。
- 水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、連結板の両端近くに1組ずつ配設した請求項1〜3のいずれかに記載の横引き移動棚装置の転倒防止装置。
- 移動棚を前後2列に設けた3重横引き移動棚装置の前列の移動棚の後端に連結板を固定し、この連結板を、後列の移動棚を越えて固定棚の前端まで延ばし、その後端に配設した水平ローラ部材と垂直ローラ部材とを、前記固定棚に設けた案内部材に収容した請求項1〜4のいずれかに記載の横引き移動棚装置の転倒防止装置。
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