JPH074579B2 - 籾玄米選別装置 - Google Patents

籾玄米選別装置

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JPH074579B2
JPH074579B2 JP60185461A JP18546185A JPH074579B2 JP H074579 B2 JPH074579 B2 JP H074579B2 JP 60185461 A JP60185461 A JP 60185461A JP 18546185 A JP18546185 A JP 18546185A JP H074579 B2 JPH074579 B2 JP H074579B2
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利彦 佐竹
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株式会社佐竹製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、籾玄米混合粒を籾と玄米とに選別し、その選
別純度を高精度に確保する籾玄米選別装置に関する。
【従来の技術】
籾玄米混合粒を籾と玄米に選別することにおいて、ジャ
ポニカタイプの短粒種よりもインディカタイプの長粒種
の選別がはるかに困難であることは周知であり、特に多
段に傾斜させた選別網に籾玄米混合粒を流動させ、粒大
選別により籾米と玄米とに選別する万石選別では、長粒
種米を籾米と玄米とに選別することは全く期待すること
ができない。 長粒種の籾玄米混合粒を籾と玄米とに選別できる選別機
の一つとして、揺動機構に連結すると共にローラー上に
載置した長尺テーブルの長手方向を左右に揺動し、長尺
テーブルには多数の3角状の米粒衝突体をジグザグに複
数列揺動方向に直交して縦設し、米粒衝突体を複数列に
縦設したその間の空間を米粒の選別行程とし、長尺テー
ブルを揺動方向と直交する方向に緩傾斜させ、緩傾斜し
た米粒の選別行程の略中間部から籾玄米混合粒を供給
し、長尺テーブルの水平揺動と米粒衝突体との選別作用
により選別した玄米を傾下側の選別行程端部より流出さ
せ、複数列の選別行程から流出する玄米を集めて長尺テ
ーブルと共に揺動する玄米受樋の一側部より排出し、ま
た傾上側の選別行程端部に設けた仕切壁上端より溢出す
籾米を集めて長尺テーブルと共に揺動する籾米受樋の一
側端部から排出するようにしたコンパートメントセパレ
ーターが、諸外国において古くから使用されている。 また、短粒種米と長粒種米のいずれかにおいても籾玄米
混合粒を籾米と玄米とに選別できる選別機として、粗雑
面をなす横に傾いた選粒盤に線の揺動角を有する縦振動
を与え該盤上の横行程に雑粒混合粒体を流動せしめなが
ら徐々に該横行程の両側にそれぞれ異種粒を偏流せしめ
適宜の場所に誘導選出する選別機が特公昭35−14468号
公報として知られている。
【発明が解決しようとする課題】
上記コンパートメントセパレーターの技術においては、
選別行程に供給された混合粒が、玄米受樋または籾米受
樋のどちらかに選別されて排出されるものであるから、
玄米受樋に流出する玄米中の籾混入数を減少させるとす
ると、例えばUSNo.1規格の500g玄米中に籾米混入数20粒
以下の製品を確保するには、選別行程に供給する混合粒
流量を減少し、揺動ストロークと揺動数を適正に再調整
すると共に、長尺テーブルの傾斜角度を緩くして選別行
程の傾下側に向けて流動す玄米流速を抑制することとな
るが、この調節に伴い選別行程の米粒層は厚層となり、
選別行程の傾上側端部に設けた仕切上端から溢出する籾
米に混入する玄米量も増大し、籾米中に混入する玄米比
率は同等またはそれ以上となり、籾摺機に再度環流して
脱作用を受ける際に玄米が砕粒となり、製品の品質あ
るいは歩留,そして選別能力を低下する等の欠点を有す
るものであった。 また、上記特公昭35−14468号公報に記載の選別機にお
いては、横に傾いた選粒盤に揺動角を有する縦振動を与
え、横に傾いた選粒盤の傾上側から供給した混合粒を傾
下側選粒盤端部に向けて転動流動する過程において、前
記縦振動と選粒盤の粗雑面との選別作用により、選粒盤
の横行程の高位側に玄米を、低位側に籾米を、その中間
に混合粒をそれぞれ偏流し、傾下側選粒盤端部から前記
玄米,籾米,混合粒のそれぞれの3種に濃縮して排出さ
れるものであるから、玄米排出樋に取出される玄米はUS
No.1規格を容易に確保できるが、選粒盤に供給される混
合粒が選粒盤全面にほぼ均一の粒厚となるように供給し
なければならず、もし供給量が多過ぎて選粒盤の低位側
が厚層になる状態では、一定粒厚以上では縦振動と粗雑
面の作用が及ばぬので、選粒盤の低位側から排出される
籾米に混入する玄米量が多くなり、反対に供給量が不足
する場合には、選粒盤の低位側の盤面が一部露出状態と
なり、混合粒,籾米それぞれの偏流域が玄米偏流域側に
移動し、選別精度が低下するために選粒盤の傾斜角度を
調節し、選別盤全面が均一な粒厚となるように角度調節
に入手を要する欠点を有する。 本発明は、上記欠点に鑑みて工夫したものであり、選別
されて排出される籾米中に混入する玄米を再選別して除
去し、籾摺機に環流する籾米には玄米の混入を無くして
砕粒の発生を防止し、高品質,高歩留の製品を確保しよ
うとするものである。
【課題を解決するための手段】
表面に粗雑面を有する選別板を傾架して揺動機構に連結
し、斜め上下に揺動する前記選別板の傾斜上位側から供
給した籾玄米混合粒を該選別板の傾斜下位側に向けて流
動させて、前記選別板の傾斜下位側端部の高位側に玄米
を、低位側に籾米を、その中間部に混合粒をそれぞれ偏
集して排出する一次揺動板式選別機を連絡し、該一次揺
動板式選別機の籾米排出部に、排出する籾米中に混入す
る玄米を選別除去して籾米の純度を向上するための一次
揺動式選別機と同一の選別機構である二次揺動板式選別
機を設け、前記一次揺動板式選別機の前記籾米排出部と
前記二次揺動板式選別機の供給部とを流路を介して連結
するとともに、二次揺動板式選別機の籾米混合粒の排出
部に、該籾玄米混合粒の供給を、一次揺動板式選別機ま
たは二次揺動板式選別機に切換える切換弁を連絡する。
【作用】
選別板の傾斜上位側から供給した籾玄米混合粒を、選別
板の傾斜下位側に向けて流動移動させる行程において、
選別板の斜め上下の揺動と、選別板の粗雑面との選別作
用により、比重の小さい籾米を米粒層中から米粒層上部
に浮上させると共に、選別板の揺動方向に傾斜した低位
側に流動流下させ、比重の大きい玄米を沈下させて選別
板の粗雑面により選別板の傾斜高位側に揺り寄せ、両側
に玄米と籾米を偏集すると共に中間部の混合流量を順減
し、選別板傾下側端部からそれぞれの3種に選別区分し
て排出される。 一次揺動板式選別機の籾米排出部に排出された籾米は二
次揺動板式選別機に供給され、二次揺動板式選別機にお
いて籾米中に混入した玄米を選別除去し、除去した玄米
(若干の籾米混入がある)は切換弁の切換えにより一次
揺動板式選別機または二次揺動板式選別機に再供給さ
れ、玄米を除去した籾米は籾摺機に環流して再脱がな
されるが、環流する籾米には玄米が混入していないから
砕粒発生の心配がなく、高品質,高歩留の製品を確保す
ることができると共に、二次揺動板式選別機を設けてあ
るので一次揺動板式選別機は頻繁な調節を必要とするこ
となく、高精度,高能率な運転が実施できる。
【実施例】
本発明の実施例を第1図に基づき説明する。図中26は籾
玄米一次揺動板式選別機であり、一次揺動板式選別機26
の後行程には籾玄米二次揺動板式選別機63を配設し、一
次揺動板式選別機26の前行程には籾摺機5,風選機8とに
よって構成する籾摺装置19を配設してある。以下にそれ
ぞれの機械および装置の構成について詳述する。 張込みホッパー1を下部に連結した揚米機2の上部と籾
摺機5の調整タンク4とを流下樋3を介して接続し、籾
摺機5内部には一対の脱ロール6,7を回転自在に軸架
してある。8は風選機であり、脱桴物流下樋9に接続
して風選胴10を傾斜状に設け、風選胴10の傾斜上位側を
籾殻と空気とに分離するサイクロン室11を介して送風機
12の吸風口に接続し、送風機12の排風側を風路を介して
風選胴10に接続してある。13は風選された籾玄米混合粒
を集め機体背面に設けた混合粒排出口14に搬送するスク
リューコンベヤー、15は未熟粒を集めて機体正面に設け
た未熟粒排出口16に搬送するスクリューコンベヤー、17
は籾殻を集めて機体正面に設けたエヤーロックを備えた
籾殻排出口18に搬送するスクリューコンベヤーである。 混合粒排出口14と揚米機20の下部とを流樋によって接続
し、揚米機20の上部をケース21内に螺旋体22を軸架した
スクリューコンベヤー23の一側端部に接続し、その他側
部底壁を開口して排出樋24を設け、揚米機57に懸架した
混合粒調整タンク25に接続する。籾玄米一次揺動板式選
別機26は、前後に設けた支柱27A,27Bを揺動枠27に一体
的に連結し、揺動枠27は前後にそれぞれ設けた前部揺動
アーム28,28、後部揺動アーム29,29によって二方向に傾
斜を有して揺動自在に傾下してある。揺動枠27上には表
面に粗雑面を有する無孔の選別板30を複数段に重載して
支柱27A,27Bに固定してある。駆動部用フレーム31は架
台32に固着して設け、駆動部用フレーム31に回転自在に
軸架したカム軸33にカム34を軸着し、カム34を一側に嵌
装した連結杆35の他方側を回動自在に支柱27Aに軸支し
揺動枠27を揺動するように形成してある。カム軸34の一
側端部に軸着した受動調車36と、架台32に固設した電動
機37に軸着した駆動調車38とに無端ベルト39を懸回して
ある。一側を架台32に軸支した角度調節アーム40によっ
て前記後部揺動アーム29,29が支架されており、角度調
節アーム40の端部に作動アーム41を軸支し、作動アーム
41に設けた回動駒42に一端部を架台32に係止する角度調
節ネジ43を螺合させてある。選別板30…の傾斜上位側の
傾斜高位部に分配樋44を連結し、混合粒調整タンク25下
部に配した均分器34を分配樋44に連結してある。選別板
30…の傾斜下位側には排出樋46を選別板30…の側壁に固
着して設け、排出樋46には籾米仕切板47と玄米仕切板48
とを移動調節可能に装着してあり、49は玄米排出部、50
は籾米排出部、51は混合粒排出部である。 52は排出樋46の玄米排出部49から排出する玄米を受ける
玄米用ホッパーであり、一側部を玄米ホッパー52に連結
してスクリューコンベヤー53の他側部を玄米昇降機54の
下部に連結してある。混合米排出部51に接続する混合粒
用ホッパー55にスクリューコンベヤー56の一側部を連結
し、その他側端部を混合粒還元用昇降機57の下部に連結
し、昇降機57の上部は混合粒調整タンク25に接続してあ
る。籾米排出部50に籾米用ホッパー58を接続し、二次選
別機63の供給部となす均分器64とはスクリューコンベヤ
ー59,揚米機60,調整タンク61,流下樋62等の籾米の搬送
流路を介して接続されている。二次選別機63は、選別板
30…の枚数と、選別板30…の枚数に対応し支柱27C,27D
の高さと、均分器64の横幅と、分配機65の流入口数と、
排出樋66とが一次選別機26と相違するのみで他の構成は
全く同一である。排出樋66には籾米仕切板67が移動自在
に装着してあり、下部に籾米排出口68と混合粒排出口69
とを設けてある。混合粒排出口69に混合粒用ホッパー70
を接続し、スクリューコンベヤー71の一側部を混合粒ホ
ッパー70を接続し、スクリューコンベヤー71の一側部を
混合粒ホッパー70にその他側部を揚米機72の下部に連結
し、揚米機72の上部米粒吐出口部には二方切換弁73を設
け、一方の流樋74を混合米還元用昇降機57に接続し、他
方の流樋75を二次選別機に籾米を搬送する揚米機60に接
続してある。排出樋66の籾米排出口68に籾米ホッパー76
を接続し、籾米ホッパー76をスクリューコンベヤー77の
一側端部に接続し、スクリューコンベヤー77の他側端部
は揚米機2の下部に連結され、風選機8の未熟米排出口
16もスクリューコンベヤー77に接続してある。 以下に上記構成における作用について説明する。 張込みホッパー1に投入された籾米を揚米機2,流下樋3
を介して調整タンク4に供給し、調整タンク4から籾摺
機5に供給される籾米を脱桴ロール6,7間に通過させ
て脱し、脱物は脱流下樋9から風選胴10に流出す
る。風選胴10を流下する脱物に送風機12からの送風に
より、比重の小さい籾殻はサイクロン室11に吸引されて
籾殻と空気とが分離される。籾殻はスクリューコンベヤ
ー17によって集められ籾殻排出口18から排出され、空
送,またはスクリューコンベヤー等(図示してない)に
より適所に搬送される。送風機12の送風作用を受けなが
らサイクロン室11に吸引されなかった未熟粒は、スクリ
ューコンベヤー15によって集められて未熟粒排出口18か
らスクリューコンベヤー77に流出し、籾米と合流して再
度籾摺機5に供給される。籾殻および未熟粒を風選除去
された籾玄米の混合粒はスクリューコンベヤー13によっ
て集められ、混合粒排出口14から揚米機20に連絡され、
籾玄米混合粒は揚米機20,スクリューコンベヤー23を介
し混合粒調整タンク25に供給される。 混合粒調整タンク25から流出する混合粒を均分器45内に
おいて左右に拡散させ、(第2図A,B参照)同一粒厚に
整粒した混合粒を等間隔に流路を設けた分配樋44に流出
し、各選別板30…の傾斜上位側Fの高位側Hに供給す
る。選別板30…に供給された混合粒は、カム34による斜
め上動の揺動と選別板30…の粗雑面との作用により、大
比重の玄米を米粒層Tの底部に沈下させると共に、揺動
方向に傾斜した高位側Hに玄米流域Bを形成し、揺動作
用を受けて反転流動する米粒層T中から小比重の籾米は
米粒層T上部に浮上する。米粒層T上部に浮上した籾米
は選別板30…の粗雑面の作用を受けず、選別板30…の揺
動に伴って傾斜低位側Lに滑流して籾米流域Pを形成
し、玄米流域Bと籾米流域Pとの中間に混合粒流域Mが
形成され、選別板30…の傾上側Fから供給された籾玄米
混合粒が、選別板30…の傾下側端部Dに向けて転動する
間に玄米流域Bに玄米を、籾米流域Pには籾米の偏集量
をそれぞれ増大し、また混合粒量を順減して選別板端部
Dからそれぞれ玄米排出部49,籾米排出部50,混合粒排出
部51に流出する。玄米排出部49に流出する玄米中に籾米
の混入がないように排出樋46に装着した玄米仕切板48を
設定し、また籾米排出部50に流出する籾米中に玄米の混
入がないように籾仕切板47を設定する。 玄米排出部49に流出する玄米は玄米用ホッパー49,スク
リューコンベヤー53,玄米昇降機54のそれぞれを介して
次行程に搬送され、混合粒排出部51に流出口した混合粒
は混合粒用ホッパー55,スクリューコンベヤー56,混合還
元用昇降機57を介して混合粒調整タンク25に還元され、
籾米排出部50に流出した籾米は籾米用ホッパー58,スク
リューコンベヤー59,揚米機60,調整タンク61,流下樋62
等の流路を介して二次揺動板式選別機63の供給部である
均分器64に搬送して供給される。 上記籾玄米一次揺動板式選別機26の運転席中において、
均分器45に流出する混合粒中に混入する籾米の比率が高
くなると、即ち籾摺機5の脱ロール6,7の摩耗により
ロール間隙を広くして脱率が低下すること、あるいは
第3図に示すように籾米仕切板47の設定位置が不適当で
混合粒排出部51に流出する混合粒に混入する籾米が多過
ぎ、時間の経過と共に増々籾米比率を高くすることがあ
る。このような状態のときには、籾米仕切板47を玄米が
混入せぬ位置まで移動して再設定するか、または角度調
節ネジ43に軸着したハンドルを操作して選別板30…の揺
動方向の傾斜角度を急傾斜に調節し、混合流域Mから籾
米流域Pに籾米を流動滑流させ、玄米中には籾米を、籾
米中には玄米を混入させぬように調節を行うものである
が、籾玄米一次揺動板式選別板26は、斜め上下の揺動作
用によって選別を行うものであるから、選別板30…表面
上の米粒層Tの変動は玄米流域Bにはあまり影響はな
く、したがって玄米排出部49に流出する玄米の選別精度
はコンスタントに維持されるが、前述したように籾米流
域Pには脱率の変化、それに伴う混合粒調整タンク25
から流出する流出量変化等の影響を大にしてその都度選
別板30…の傾斜角度あるいは籾米仕切板47の調節を必要
とするものであるが、本発明では籾米の二次揺動板式選
別機63を設けてあるので、一次揺動板式選別機26の運転
方法は次に説明するように行うことができる。 混合粒調整タンク25から流出する混合粒量を若干増量
し、(第4図参照)籾米流域Pの米粒層下部に玄米が混
入する程度に選別板30の傾斜角度を角度調節ネジ43によ
り設定すれば、玄米中に籾米の混入がない位置に玄米仕
切板48を設定して玄米取出幅Wを広くでき、また米粒層
Tを厚くして玄米流出量を多くして能力を増大でき、そ
して運転過程中に脱率等の変動があったとしても籾米
流域Pが完全籾米になるだけであるから、混合粒流域M
にも籾米混入の変動が及ばず、玄米流域Bに全く影響を
及ぼすことがないので長時間に亘り調節することなく高
精度な玄米を確保することができるものである。 しかし、玄米中には玄米の混入が増減変化するものであ
るが、本発明では籾米の二次揺動板式選別機63を設けて
いるので、均分器64,分配器65を介して各選別板30…に
供給された玄米混入籾米は、選別板30…の粗雑面と揺動
作用とにより、選別板30…の揺動方向の傾斜低位側に籾
米を、傾斜高位側に玄米をそれぞれに偏集し、選別板端
面から流出する籾米に玄米が混入しない位置に籾仕切板
67を設定し、排出樋66の籾米排出口68から流出する籾米
は、籾米ホッパー76,スクリューコンベヤー77,揚米機2
等を介して再度籾摺機5に供給されて再脱作用を受け
るが、籾米排出口68から流出する籾米中には玄米の混入
がないので、籾摺機5によって玄米が砕粒となり、品質
あるいは歩留を低下する従来の問題点が解消される。二
次揺動板式選別機63の選別板30…の傾斜高位側に集めら
れて混合粒排出口69から混合粒用ホッパー70に流出し、
スクリューコンベヤー71を介して揚米機72によって揚米
された混合粒は、二方切換弁73の操作により流樋74また
は流樋75のどちらか放出され、混合粒還元用昇降機57ま
たは揚米機60を介して混合粒調整タンク25または調整タ
ンク61に還元される。 つまり、二次揺動板式選別機53の選別初期においては、
選別板30上に供給される籾玄米混合粒が少ないため選別
不良が生じる。そのため、二方切換弁73を揚米機60側へ
切換えて籾玄米混合粒を循環させ、一次揺動板式選別機
26から供給される籾玄米混合粒と合流させる。二次揺動
板式選別機53の選別板30上に供給される籾玄米混合粒の
供給量が適当な量となって選別が可能となると、二方切
換弁73を混合粒循環用昇降機57側へ切換えて一次揺動板
式選別機26で再選別を行う。 二次揺動板式選別機63の運転中において、均分器64から
流出する籾米中に混入する玄米量が変動しても、例えば
籾米中の玄米混入量が減少した場合は、揺動方向に傾斜
した選別板30…の傾斜下位側の選別板30…表層部を露出
する状態となったとしても、混合米中に混入する籾米量
が若干増大するだけで籾米排出口68に流出する籾米には
玄米の混入かないものである。その反対の玄米混入量の
多い状態においては、籾米仕切板67の設定時が玄米混入
量の多いときになされたものであれば籾仕切板67の位置
はそのままでよいし、もし、籾米排出口68に排出する籾
米中に玄米混入があるようであれば、籾米仕切板68の再
設定または角度調節ネジ43により選別板30…の傾斜角度
を調節することで容易に玄米混入を皆無にできる。ま
た、無孔の選別板の揺動により選別する機構であるの
で、米粒品種が異なる都度選別板を交換する必要のない
特徴を有する。 なお、二次揺動板式選別機63の選別板30…の傾斜高位側
の籾米の混入せぬ位置に玄米仕切板を設け、排出樋66に
玄米排出口を設けて流出する玄米を玄米揚米機54に移送
する場合もある。
【発明の効果】
本発明における籾玄米選別装置によれば、籾玄米一次揺
動板式選別機の籾米排出部に排出する籾米を再選別する
二次揺動板式選別機を設ける構成により、一次揺動板式
選別機の玄米選別精度と能力を増大すると共に、操作の
無調整を可能として省力化でき、また、一次揺動板式選
別機の籾米排出部から排出される籾米に混入する玄米は
二次揺動板式選別機によって籾米のみにして籾摺機に環
流するので、再脱時における玄米が砕粒となって品質
および歩留を低下させる要因を排除でき、製品を高品
質,高歩留に確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2図A,Bは
籾玄米選別機の選別作用を示す説明図、第3図および第
4図はともに籾玄米選別機の選別状態を示す説明図であ
る。 1…張込みホッパー、2…揚米機、3…流下樋、4…調
整タンク、5…籾摺機、6,7…脱ロール、8…風選
機、9…脱物流下樋、10…風選胴、11…サイクロン
室、12…送風機、13…スクリューコンベヤー、14…混合
粒排出口、15…スクリューコンベヤー、16…未熟粒排出
口、17…スクリューコンベヤー、18…籾殻排出口、19…
籾摺装置、20…揚米機、21…ケース、22…螺旋体、23…
スクリューコンベヤー、24…排出樋、25…混合粒調整タ
ンク、26…籾玄米一次揺動板式選別機、27…揺動枠、27
A,27B…支柱、28…前部揺動アーム、29…後部揺動アー
ム、30…選別板、31…駆動部用フレーム、32…架台、33
…カム軸、34…カム、35…連結杆、36…受動調車、37…
電動機、38…駆動調車、39…無端ベルト、40…角度調節
アーム、41…作動アーム、42…回動駒、43…角度調節ネ
ジ、44…分配樋、45…均分器、46…排出樋、47…籾米仕
切板、48…玄米仕切板、49…玄米排出部、50…籾米排出
部、51…混合粒排出部、52…玄米用ホッパー、53…スク
リューコンベヤー、54…玄米昇降機、55…混合粒用ホッ
パー、56…スクリューコンベヤー、57…混合粒還元用昇
降機、58…籾米用ホッパー、59…スクリューコンベヤ
ー、60…揚米機、61…調整タンク、62…流下樋、63…二
次揺動板式選別機、64…均分器、65…分配器、66…排出
樋、67…籾米仕切板、68…籾米排出口、69…混合粒排出
口、70…混合粒用ホッパー、71…スクリューコンベヤ
ー、72…揚米機、73…二方切換弁、74…流樋、75…流
樋、76…籾米ホッパー、77…スクリューコンベヤー、B
…玄米流域,D…傾下側端部、F…傾上側、H…高位側、
L…低位側、M…混合流域、P…籾米流域、W…玄米取
出巾。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に粗雑面を有する選別板を傾架して揺
    動機構に連結し、斜め上下に揺動する前記選別板の傾斜
    上位側から供給した籾玄米混合粒を該選別板の傾斜下位
    側に向けて流動させて前記選別板の傾斜下位側端部の高
    位側に玄米を、低位側に籾米を、その中間部に混合粒を
    それぞれ偏集して排出する一次揺動板式選別機を設け、
    該一次揺動板式選別機の籾米排出部に、排出する籾米中
    に混入する玄米を選別除去して籾米の純度を向上するた
    めの一次揺動板式選別機と同一の選別機構である二次揺
    動板式選別機を連絡し、前記一次揺動板式選別機の前記
    籾米排出部と前記二次揺動板式選別機の供給部とを流路
    を介して連結するととともに、二次揺動板式選別機の籾
    玄米混合粒の排出部に、該籾玄米混合粒の供給を、一次
    揺動板式選別機または二次揺動板式選別機に切換える切
    換弁を連絡したことを特徴とする籾玄米選別装置。
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JPS6022992B2 (ja) * 1978-04-12 1985-06-05 イオニ−株式会社 籾米と玄米の分離装置
JPS59119342U (ja) * 1983-01-31 1984-08-11 セイレイ工業株式会社 籾すり選別装置における異種粒除去装置

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