JPH0745409Y2 - 自動車の車室前下部構造 - Google Patents

自動車の車室前下部構造

Info

Publication number
JPH0745409Y2
JPH0745409Y2 JP1989008528U JP852889U JPH0745409Y2 JP H0745409 Y2 JPH0745409 Y2 JP H0745409Y2 JP 1989008528 U JP1989008528 U JP 1989008528U JP 852889 U JP852889 U JP 852889U JP H0745409 Y2 JPH0745409 Y2 JP H0745409Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center tunnel
welded
dash panel
reinforcing plate
overlapped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989008528U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0299075U (ja
Inventor
英樹 寺前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP1989008528U priority Critical patent/JPH0745409Y2/ja
Publication of JPH0299075U publication Critical patent/JPH0299075U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0745409Y2 publication Critical patent/JPH0745409Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、自動車の車室前下部構造に関し、より詳し
くは、フロアパネルとダッシュパネルとの連結部構造に
関する。
(従来の技術) 自動車の車室前下部構造には、従来、例えば、実開昭61
-72476号公報の特に第2図で示されるものがある。
これを上記公報の図の符号を括弧書きにより付記して説
明すると、車室の下面を形成するフロアパネル(4,31)
の前端部と、同上車室の前面を形成するダッシュパネル
(3,5)の下端部とが互いに重ねられている。この重ね
部の前、後部でそれぞれ上記フロアパネル(4,31)とダ
ッシュパネル(3,5)とが互いに溶接され、これら前、
後溶接部の間における上記フロアパネル(4,31)の前端
部と、ダッシュパネル(3,5)の下端部とが互いに離さ
れて上記重ね部の側面断面が剛性のある箱形とされてい
る。そして、これにより、これらフロアパネル(4,31)
とダッシュパネル(3,5)との互いの連結部の剛性が高
められている。
また、上記構成において、従来、フロアパネルの車幅方
向の中途部を車室側に膨出させてその正面断面が倒立U
字状で前後方向に長いセンタートンネルを形成し、この
センタートンネルの内部に推進軸を収納させるようにし
たものがある。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、上記従来構成のフロアパネルにおけるセンタ
ートンネルは断面が倒立U字状であって、これはフロア
パネルの他の部分である平坦状の部分に比べて剛性が高
くなるものである。このため、前記したフロアパネルと
ダッシュパネルとの連結部のうちで、特に剛性が高くな
る上記センタートンネルとダッシュパネルとの連結部に
は、車体に与えられる負荷によって生じる応力が集中し
がちとなる。
そこで、上記センタートンネルとダッシュパネルとの連
結部をより効果的に強度向上させることが望まれるが、
上記公報で示された従来構成では、センタートンネルを
含む上記フロアパネル(4,31)と、ダッシュパネル(3,
5)との連結部は、全体にわたり特に補強されたという
ものではなく、よって、従来構造には、上記連結部の強
度を向上させる上で改善の余地が残されている。
(考案の目的) この考案は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、フロアパネルのセンタートンネルとダッシュパネル
との連結部における強度を効果的に向上させると共に、
これが簡単な構成で達成されるようにすることを目的と
する。
(考案の構成) 上記目的を達成するためのこの考案の特徴とするところ
は、 車室の下面を形成するフロアパネルの車幅方向の中途部
を車室側に膨出させてその正面断面が倒立U字状で前後
方向に長いセンタートンネルを形成し、上記センタート
ンネルの前端部と、同上車室の前面を形成するダッシュ
パネルの下端部とを重ねて、この重ね部の前、後部でそ
れぞれ上記センタートンネルの前端部とダッシュパネル
の下端部とを互いに溶接するようにし、これらの前、後
溶接部(S2,S3)の間における上記センタートンネルの
前端部とダッシュパネルの下端部とを互いに離れさせて
上記重ね部の側面断面が箱形をなすようにした自動車の
車室前下部構造において、 上記センタートンネルの前端部に重ね合わされる第1補
強板を設ける一方、ダッシュパネルの下端部に重ね合わ
される第2補強板を設け、上記前、後溶接部(S2,S3
でそれぞれ上記センタートンネル、ダッシュパネル、お
よび第1補強板の三部材を互いに重ね合わせて互いに溶
接し、一方、上記センタートンネル、第1補強板、およ
び第2補強板の三部材を互いに重ね合わせてこれらを上
記前、後溶接部(S2,S3)から離れた位置である他の溶
接部(S4)で互いに溶接した点にある。
(作用) 上記構成による作用は次の如くである。
即ち、板金材を重ね合わせて溶接する場合、板合わせの
枚数が4枚以上になると、一般的にいって、溶接強度の
面で不利となる。
そこで、この考案では、センタートンネル16の前端部
と、ダッシュパネル5の下端部とを重ねて、この重ね部
の前、後部でそれぞれ上記センタートンネル16の前端部
とダッシュパネル5の下端部とを互いに溶接するように
した場合において、上記センタートンネル16の前端部に
重ね合わされる第1補強板17を設ける一方、ダッシュパ
ネル5の下端部に重ね合わされる第2補強板21を設け、
上記前、後溶接部S2,S3でそれぞれ上記センタートンネ
ル16、ダッシュパネル5、および第1補強板17の三部材
を互いに重ね合わせて互いに溶接し、一方、上記センタ
ートンネル16、第1補強板17、および第2補強板21の三
部材を互いに重ね合わせてこれらを上記前、後溶接部S
2,S3から離れた位置である他の溶接部S4で互いに溶接
してある。
このため、センタートンネル16とダッシュパネル5との
溶接による連結が、その板合わせの枚数が4枚以上にな
ることが防止されて合理的に行われる。
しかも、上記センタートンネル16とダッシュパネル5の
連結部の構成によれば、第1補強板17によるセンタート
ンネル16の補強部から、第2補強板21によるダッシュパ
ネル5の補強部に至るまでの部分では、3枚の板金材、
もしくは少なくとも2枚の板金材が重ね合わされた多重
構造となる。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面により説明する。
第2図において、1は自動車の車体で、この車体1はそ
の下部に前後方向に延びる左右一対のサイドフレーム2,
2を有している。この左右サイドフレーム2,2に板金製の
フロアパネル3が支持され、このフロアパネル3は車室
4の下面を形成している。この車室4の前面を形成する
板金製のダッシュパネル5が設けられ、上記フロアパネ
ル3の前端部にダッシュパネル5の下端部が後述するよ
うに連結される。上記車室4において、フロアパネル3
上には左右一対の前座席7,7と、後座席8とが設置され
ている。
上記ダッシュパネル5の前方がエンジンルーム9となっ
ており、このエンジンルーム9にエンジン10が収容され
ている。その他、12は前輪、13は後輪、14はサイドドア
である。
第1図と第3図において、上記フロアパネル3の車幅方
向の中途部である中央部は車室4側に向って膨出させら
れており、これがセンタートンネル16とされている。こ
のセンタートンネル16は正面断面が倒立U字状をなして
前後方向に延び、つまり、前後方向に長い形状をなして
いる。そして、上記センタートンネル16はその下面側の
内部にエンジン10から後輪13に向って延びる推進軸(図
示せず)が収納される。
上記センタートンネル16の前端部上面には第1補強板17
が溶接されている。この第1補強板17は断面が倒立U字
状をなして、上記センタートンネル16の上面に重ね合わ
されて溶接され、これによりセンタートンネル16の前端
部が十分に補強されている。
一方、前記ダッシュパネル5は上下に延びるダッシュパ
ネル本体19と、このダッシュパネル本体19の下縁に沿っ
て延びるダッシュクロスメンバ20とで構成され、このダ
ッシュクロスメンバ20は断面がほぼコの字状をなし、そ
の左右両端が対応する前記サイドフレーム2にそれぞれ
強固に固定されている。
同上ダッシュクロスメンバ20の上縁と上記ダッシュパネ
ル本体19の下縁とがスポット溶接により溶接部S1で互
いに連結されている。また、同上ダッシュクロスメンバ
20内には断面がコ字状をなす第2補強板21が嵌め込まれ
ており、それらダッシュクロスメンバ20と第2補強板21
とは重ね合わされて溶接され、これによりダッシュパネ
ル5の下端部が十分に補強されている。
上記センタートンネル16を含めたフロアパネル3の前端
部と、上記ダッシュパネル5の下端部および第2補強板
21とが重ねられており、この重ね部の前、後部である
前、後溶接部S2,S3で、それぞれ上記各部材が互いにス
ポット溶接により連結されている。
これを上記センタートンネル16についてより詳しく説明
すると、上記センタートンネル16の上面板の前縁は前上
方に向って延出してこれが延出片16aとなっており、こ
の延出片16aの延出端と、上記ダッシュクロスメンバ20
と第2補強板21の各上縁とが互いに重ね合わされて三重
構造とされ、これが前溶接部S2で互いにスポット溶接
されている。
また、同上延出片16aの基部と、ダッシュクロスメンバ2
0と第2補強板21の各下縁とが互いに重ね合わされてこ
れも三重構造とされ、これが後溶接部S3で互いにスポ
ット溶接されている。この場合、特に第1図で示すよう
に、上記前、後溶接部S2,S3の間における上記第2補強
板21で補強されたダッシュクロスメンバ20と、延出片16
aとが互いに離されて上記ダッシュクロスメンバ20と延
出片16aの重ね部の側面断面が箱形とされ、この部分の
剛性と強度が向上させられている。
更に、上記第2補強板21の下縁は後方に向って延出しこ
れが延出片21aとなっており、この延出片21aと、前記セ
ンタートンネル16の上面板と、前記第1補強板17の前縁
とが互いに重ね合わされて三重構造とされ、これが上記
前、後溶接部S2,S3から離れた位置である他の溶接部S
4で互いにスポット溶接されている。
なお、以上は図示の例によるが、ダッシュクロスメンバ
20に両第1補強板17,21を重ね合わせて三重構造とし、
これを溶接するようにしてもよい。
(考案の効果) この考案によれば、次の効果がある。即ち、板金材を重
ね合わせて溶接する場合、板合わせの枚数が4枚以上に
なると、一般的にいって、溶接強度の面で不利となる。
そこで、この考案では、センタートンネルの前端部と、
ダッシュパネルの下端部とを重ねて、この重ね部の前、
後部でそれぞれ上記センタートンネルの前端部とダッシ
ュパネルの下端部とを互いに溶接するようにした場合に
おいて、上記センタートンネルの前端部に重ね合わされ
る第1補強板を設ける一方、ダッシュパネルの下端部に
重ね合わされる第2補強板を設け、上記前、後溶接部で
それぞれ上記センタートンネル、ダッシュパネル、およ
び第1補強板の三部材を互いに重ね合わせて互いに溶接
し、一方、上記センタートンネル、第1補強板、および
第2補強板の三部材を互いに重ね合わせてこれらを上記
前、後溶接部(S2,S3)から離れた位置である他の溶接
部(S4)で互いに溶接してある。
このため、センタートンネルとダッシュパネルの溶接に
よる連結が、その板合わせの枚数が4枚以上になること
が防止されて、上記したように溶接強度の面で不利にな
るということが防止される。
よって、上記センタートンネルは剛性が高く、特にこの
センタートンネルとダッシュパネルとの連結部に応力が
集中しがちとなるが、上記連結部によれば、上記応力集
中に十分に対抗できることとなる。
しかも、上記センタートンネルとダッシュパネルの連結
部の構成によれば、第1補強板によるセンタートンネル
の補強部から、第2補強板によるダッシュパネルの補強
部に至るまでの部分では、3枚の板金材、もしくは少な
くとも2枚の板金材が重ね合わされた多重構造となるた
め、この連結部には、むらのない、かつ、十分の強度が
確保される。
更に、上記連結部の構成は、別途補強材を用いることな
く、センタートンネルやダッシュパネルをそれぞれ補強
するための補強板を利用して達成されたものであること
から、この構成は簡単であり、よって、実用上極めて有
益である。
【図面の簡単な説明】 図はこの考案の実施例を示し、第1図は第2図のI−I
線矢視部分拡大断面図、第2図は車体の簡略平面図、第
3図は車室前下部の斜視一部断面図である。 1……車体、3……フロアパネル、5……ダッシュパネ
ル、16……センタートンネル、17……第1補強板、19…
…ダッシュパネル本体、20……ダッシュクロスメンバ、
21……第2補強板、21a……延出片(一部)、S2……前
溶接部、S3……後溶接部、S4……他の溶接部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室の下面を形成するフロアパネルの車幅
    方向の中途部を車室側に膨出させてその正面断面が倒立
    U字状で前後方向に長いセンタートンネルを形成し、上
    記センタートンネルの前端部と、同上車室の前面を形成
    するダッシュパネルの下端部とを重ねて、この重ね部の
    前、後部でそれぞれ上記センタートンネルの前端部とダ
    ッシュパネルの下端部とを互いに溶接するようにし、こ
    れらの前、後溶接部(S2,S3)の間における上記センタ
    ートンネルの前端部とダッシュパネルの下端部とを互い
    に離れさせて上記重ね部の側面断面が箱形をなすように
    した自動車の車室前下部構造において、 上記センタートンネルの前端部に重ね合わされる第1補
    強板を設ける一方、ダッシュパネルの下端部に重ね合わ
    される第2補強板を設け、上記前、後溶接部(S2,S3
    でそれぞれ上記センタートンネル、ダッシュパネル、お
    よび第1補強板の三部材を互いに重ね合わせて互いに溶
    接し、一方、上記センタートンネル、第1補強板、およ
    び第2補強板の三部材を互いに重ね合わせてこれらを上
    記前、後溶接部(S2,S3)から離れた位置である他の溶
    接部(S4)で互いに溶接した自動車の車室前下部構
    造。
JP1989008528U 1989-01-27 1989-01-27 自動車の車室前下部構造 Expired - Lifetime JPH0745409Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989008528U JPH0745409Y2 (ja) 1989-01-27 1989-01-27 自動車の車室前下部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989008528U JPH0745409Y2 (ja) 1989-01-27 1989-01-27 自動車の車室前下部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0299075U JPH0299075U (ja) 1990-08-07
JPH0745409Y2 true JPH0745409Y2 (ja) 1995-10-18

Family

ID=31214486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989008528U Expired - Lifetime JPH0745409Y2 (ja) 1989-01-27 1989-01-27 自動車の車室前下部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0745409Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5967061B2 (ja) * 2013-12-05 2016-08-10 トヨタ自動車株式会社 車両下部構造

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0215014Y2 (ja) * 1984-10-18 1990-04-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0299075U (ja) 1990-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4077433B2 (ja) 車体前部構造
JPH0423116Y2 (ja)
JP3951507B2 (ja) 自動車の側部車体構造
JP3865178B2 (ja) 自動車用シートの支持補強構造
JP2000016338A (ja) リヤダンパハウス構造
JPH0576966U (ja) 車両用のステアリングコラム支持構造
JPH0745409Y2 (ja) 自動車の車室前下部構造
JP3537669B2 (ja) 自動車の車体下側部補強構造
JP3307870B2 (ja) 自動車車体のサイドシル補強構造
JP2000038165A (ja) 自動車の車体下側部補強構造
JP3321065B2 (ja) 自動車の車体フレーム補強構造
JP3321110B2 (ja) 自動車の車体フレームの補強構造
JPH06166384A (ja) 自動車のアンダボディとサイドボディの結合構造
JPH0558347A (ja) 自動車の下部車体構造
JP3271920B2 (ja) 自動車の車体側部構造
JPH0712193Y2 (ja) 自動車のフロア構造
JP3442609B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP2002337730A (ja) 中空構造体
JP2003205856A (ja) 自動車のピラー構造
JP2509242Y2 (ja) 自動車の車体前部構造
JPH0742925Y2 (ja) フロントデッキとフロントピラーの結合構造
JPH0532390Y2 (ja)
JPH0715824Y2 (ja) 自動車のダッシュパネル部車体構造
JPH0532389Y2 (ja)
JPH11192978A (ja) 自動車の車体下部補強構造