JPH0744969U - プロペラシャフト用等速ジョイントのブーツ - Google Patents

プロペラシャフト用等速ジョイントのブーツ

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JPH0744969U
JPH0744969U JP10770891U JP10770891U JPH0744969U JP H0744969 U JPH0744969 U JP H0744969U JP 10770891 U JP10770891 U JP 10770891U JP 10770891 U JP10770891 U JP 10770891U JP H0744969 U JPH0744969 U JP H0744969U
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propeller shaft
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tightening
constant velocity
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 締付バンドの締付けによってプロペラシャフ
トの外側に取付けられるブーツの装着部に亀裂が生じる
のを防止する。 【構成】 プロペラシャフト1の外側に嵌合されるブー
ツAのテーパ状内筒部11の小径端に装着部14を設け
る。装着部14の円筒形外周の中心を円筒形内面の中心
に対して偏心させる。装着部14の厚肉部22の内面に
軸方向の通気溝24を形成して上記装着部14をプロペ
ラシャフト1に嵌合した際に、装着部14の円筒形外面
20が変形するのを防止し、上記装着部14を締付バン
ド15によって周方向全体が均一に締付けられるように
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のプロペラシャフト用等速ジョイントのブーツに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プロペラシャフトの連結部は、図4に示すように、プロペラシャフト 1とトランスミッションからの駆動力を伝えるコンパニオンフランジ2との間に 等速ジョイント3を組込み、その等速ジョイント3によってプロペラシャフト1 とコンパニオンフランジ2の相対的な移動を吸収している。
【0003】 上記等速ジョイント3は、内部に封入したグリースによって摺動部が潤滑され 、かつ発熱が抑制される。そのグリースの外部漏洩を防止し、かつジョイント内 部にごみが侵入するのを防止する目的から等速ジョイント3とプロペラシャフト 1の結合部はブーツBによってシールされる。
【0004】 この種のブーツBとして、テーパ状の内筒部11の大径端に連続して反転部1 2を設け、その反転部12の端に連続してテーパ状の外筒部13を設けたものが 知られている。ここで、内筒部11の小径端には装着部14が設けられ、その装 着部14の外側に巻付けた締付バンド15の締付けによってプロペラシャフト1 の外周に装着部14が固定され、一方、外筒部13の大径端は等速ジョイント3 の外輪5に取付けたブーツカバー6の端部のカシメによってそのブーツカバー6 に連結される。
【0005】 プロペラシャフト1はきわめて高速で回転するため、等速ジョイント3が発熱 し易く、その発熱によってジョイント内部の圧力が高くなり、ブーツBを反転さ せるおそれがある。
【0006】 このため、等速ジョイント用ブーツBにおいては、装着部14の内側に通気路 16を形成してジョイント内部の膨張空気を外部に漏洩させるようにしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来の等速ジョイント用ブーツにおいては、図5に示すように、装 着部14の内径面に内方に突出する複数の突条17を形成し、その突条17間に 形成された溝を通気路16としているため、装着部14をプロペラシャフト1の 外側に嵌合した際、突条17がプロペラシャフト1の外径面に当接して変形し、 締付バンド15を締付ける装着部14の固定時に上記突条17はさらに変形する ことになり、通気路16の確保が困難になり、通気の信頼性に問題があった。
【0008】 また、プロペラシャフト1の外側に装着部14を嵌合した状態では、突条17 の形成部18が外径方向に盛り上がり、その盛り上がりのため、装着部14を周 方向全体にわたって均一に締付けることができず、突条17の形成部18にバン ド15の締付け力が集中し、亀裂が発生する恐れがある。さらに、等速ジョイン トが作動角をとってトルクを伝達するとき、ブーツBは繰り返し変形し、形成部 18に繰り返し応力が集中して疲労により亀裂が発生し、耐久性が低下する問題 もある。
【0009】 この考案は、上記の問題点を解決し、通気の信頼性を高め、ブーツのバンド締 付け部における亀裂の発生を防止し、耐久性の向上を図ることを技術的課題とし ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案においては、締付バンドによって締付 けられる装着部の円筒形外面の中心を円筒形内面の中心に対して偏心させ、装着 部の厚肉部の内面に軸方向の通気溝を形成した構成を採用したのである。
【0011】
【作用】 上記のように、装着部の円筒形内面に軸方向の通気溝を形成したことによって 、プロペラシャフトの外側に装着部を嵌合する取付けにおいて、装着部の外面は 円筒形の状態に保持され、装着部の外周に巻付けた締付バンドの締付けによって 装着部の周方向全体を均一に締め付けることができる。
【0012】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図1乃至図3に基づいて説明する。なお、先に述べ た図4の従来例と同一の部品には同一符号を付して説明を省略する。
【0013】 図1および図2に示すように、プロペラシャフト1と等速ジョイント3の結合 部を密封するブーツAは、従来のブーツBと同様に、内筒部11、反転部12お よび外筒部13を有し、内筒部11の小径端に装着部14が設けられている。
【0014】 装着部14の外周にはバンド溝19が形成され、そのバンド溝19の円筒形外 面20の中心(イ) は、図2に示すように、装着部14の円筒形内面21の中心(ロ ) に対して偏心し、その偏心によって装着部14には厚肉部22と薄肉厚部23 とが対向位置に設けられ、上記厚肉部22の内面に軸方向の通気溝24が形成さ れている。ここで、通気溝24は、図3に示すように、3本設けてもよく、通気 溝24の数は任意である。
【0015】 装着部14は、上記バンド溝19の外周に巻付けた締付バンド15の締付けに よってプロペラシャフト1に固定されている。
【0016】 締付バンド15は、図2に示すように、帯バンド25を円形に折曲げて両端を 重ね合わせ、その重ね合わせ部に取付けたレバー26を周方向に倒して帯バンド 25を締付ける従来から周知のものであって、倒されたレバー26は止め金具2 7によって伏倒状態に保持される。
【0017】 ここで、等速ジョイント3の作動角は、締付バンド15の重ね合わせ部とブー ツカバー6のブーツ加締め部7の干渉によって決定され、その重ね合わせ部が厚 肉部23の外側に位置すると、等速ジョイント3の作動角が小さくなるため、締 付バンド15は、重ね合わせ部を薄肉厚部23の外側に位置する状態で締付けを 行なうようにする。
【0018】 この考案は、装着部14の内面に軸方向の通気溝24を設けた構成であるため 、プロペラシャフト1の外側に装着部14を嵌合しても、装着部14の外周に盛 り上がりが生じず、装着部14の外面20は円筒形の状態に保持される。
【0019】 このため、バンド溝19に巻付けた締付バンド15の締付けにより装着部14 をプロペラシャフト1の外周に固定した際、上記装着部14を周方向の全体にわ たって均一に締付けることができ、通気溝24が閉塞されることはない。また、 締付けの不均一によって生じる亀裂の発生も防止することができる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように、この考案に係るブーツにおいては、装着部の内面に通気溝を形 成したので、その装着部をプロペラシャフトの外側に嵌合した際に、装着部の外 周が変形するのを防止することができ、締付バンドによって上記装着部を周方向 の全体にわたって均一に締付けることができる。
【0021】 このため、バンドの締付けによって通気溝が塞がれるという不都合の発生はな く、また、締付けの不均一によって生じる亀裂の発生も防止することができる。
【0022】 さらに、装着部の締付けが不均一であると、トルクの伝達時に、ブーツの繰り 返しの変形によって締付けの強い部分に繰り返し応力が集中し、屈曲疲労により 亀裂が生じ易いが、装着部を周方向の全体にわたって均一に締付けることができ るため、屈曲疲労による亀裂の発生も防止できる。
【0023】 また、装着部の円筒形外面の中心を円筒形内面の中心に対して偏心させ、装着 部の厚肉部の内面に通気溝を形成したので、通気溝の形成部の肉厚を充分確保す ることができ、耐久性に優れたブーツを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るブーツの使用状態を示す縦断正
面図
【図2】同上ブーツの装着部の断面図
【図3】同上ブーツの他の例を示す断面図
【図4】従来のブーツの使用状態を示す縦断正面図
【図5】同上ブーツの断面図
【符号の説明】
14 装着部 15 締付バンド 20 円筒形外面 21 円筒形内面 22 厚肉部 24 通気溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の装着部を端部に有し、この装着部
    を締付バンドの締付けによってプロペラシャフトに固定
    するプロペラシャフト用等速ジョイントのブーツにおい
    て、前記装着部の円筒形外面の中心を円筒形内面の中心
    に対して偏心させ、装着部の厚肉部の内面に軸方向の通
    気溝を形成したことを特徴とするプロペラシャフト用等
    速ジョイントのブーツ。
JP1991107708U 1991-12-27 1991-12-27 プロペラシャフト用等速ジョイントのブーツ Expired - Fee Related JP2566324Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8834279B2 (en) 2012-03-14 2014-09-16 Dana Automotive Systems Group, Llc Shaft assembly for a constant velocity joint
KR101670236B1 (ko) * 2015-05-16 2016-10-28 서한산업(주) 등속 조인트용 부트 유닛
KR20160135106A (ko) * 2016-09-22 2016-11-24 서한산업(주) 등속 조인트용 부트 유닛

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01100930U (ja) * 1987-12-26 1989-07-06
JPH01132858U (ja) * 1988-02-29 1989-09-08

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