JP2566324Y2 - プロペラシャフト用等速ジョイントのブーツ - Google Patents

プロペラシャフト用等速ジョイントのブーツ

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JP2566324Y2
JP2566324Y2 JP1991107708U JP10770891U JP2566324Y2 JP 2566324 Y2 JP2566324 Y2 JP 2566324Y2 JP 1991107708 U JP1991107708 U JP 1991107708U JP 10770891 U JP10770891 U JP 10770891U JP 2566324 Y2 JP2566324 Y2 JP 2566324Y2
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constant velocity
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boot
propeller shaft
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車のプロペラシ
ャフト用等速ジョイントのブーツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プロペラシャフトの連結部は、
図4に示すように、プロペラシャフト1とトランスミッ
ションからの駆動力を伝えるコンパニオンフランジ2と
の間に等速ジョイント3を組込み、その等速ジョイント
3によってプロペラシャフト1とコンパニオンフランジ
2の相対的な移動を吸収している。
【0003】上記等速ジョイント3は、内部に封入した
グリースによって摺動部が潤滑され、かつ発熱が抑制さ
れる。そのグリースの外部漏洩を防止し、かつジョイン
ト内部にごみが侵入するのを防止する目的から等速ジョ
イント3とプロペラシャフト1の結合部はブーツBによ
ってシールされる。
【0004】この種のブーツBとして、テーパ状の内筒
部11の大径端に連続して反転部12を設け、その反転
部12の端に連続してテーパ状の外筒部13を設けたも
のが知られている。ここで、内筒部11の小径端には装
着部14が設けられ、その装着部14の外側に巻付けた
締付バンド15の締付けによってプロペラシャフト1の
外周に装着部14が固定され、一方、外筒部13の大径
端は等速ジョイント3の外輪5に取付けたブーツカバー
6の端部のカシメによってそのブーツカバー6に連結さ
れる。
【0005】プロペラシャフト1はきわめて高速で回転
するため、等速ジョイント3が発熱し易く、その発熱に
よってジョイント内部の圧力が高くなり、ブーツBを反
転させるおそれがある。
【0006】このため、等速ジョイント用ブーツBにお
いては、装着部14の内側に通気路16を形成してジョ
イント内部の膨張空気を外部に漏洩させるようにしてい
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の等速
ジョイント用ブーツにおいては、図5に示すように、装
着部14の内径面に内方に突出する複数の突条17を形
成し、その突条17間に形成された溝を通気路16とし
ているため、装着部14をプロペラシャフト1の外側に
嵌合した際、突条17がプロペラシャフト1の外径面に
当接して変形し、締付バンド15を締付ける装着部14
の固定時に上記突条17はさらに変形することになり、
通気路16の確保が困難になり、通気の信頼性に問題が
あった。
【0008】また、プロペラシャフト1の外側に装着部
14を嵌合した状態では、突条17の形成部18が外径
方向に盛り上がり、その盛り上がりのため、装着部14
を周方向全体にわたって均一に締付けることができず、
突条17の形成部18にバンド15の締付け力が集中
し、亀裂が発生する恐れがある。さらに、等速ジョイン
トが作動角をとってトルクを伝達するとき、ブーツBは
繰り返し変形し、形成部18に繰り返し応力が集中して
疲労により亀裂が発生し、耐久性が低下する問題もあ
る。
【0009】この考案は、上記の問題点を解決し、通気
の信頼性を高め、ブーツのバンド締付け部における亀裂
の発生を防止し、耐久性の向上を図ることを技術的課題
としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この考案においては、締付バンドによって締付け
られる装着部の円筒形外面の中心を円筒形内面の中心に
対して偏心させ、その装着部における厚肉部の内面に
その内面を窪ませる軸方向の通気溝を形成した構成を採
用したのである。
【0011】
【作用】上記のように、装着部の円筒形内面に軸方向の
通気溝を形成したことによって、プロペラシャフトの外
側に装着部を嵌合する取付けにおいて、装着部の外面は
円筒形の状態に保持され、装着部の外周に巻付けた締付
バンドの締付けによって装着部の周方向全体を均一に締
め付けることができる。
【0012】
【実施例】以下、この考案の実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。なお、先に述べた図4の従来例と同一
の部品には同一符号を付して説明を省略する。
【0013】図1および図2に示すように、プロペラシ
ャフト1と等速ジョイント3の結合部を密封するブーツ
Aは、従来のブーツBと同様に、内筒部11、反転部1
2および外筒部13を有し、内筒部11の小径端に装着
部14が設けられている。
【0014】装着部14の外周にはバンド溝19が形成
され、そのバンド溝19の円筒形外面20の中心(イ)
は、図2に示すように、装着部14の円筒形内面21の
中心(ロ) に対して偏心し、その偏心によって装着部14
には厚肉部22と薄肉厚部23とが対向位置に設けら
れ、上記厚肉部22の内面に軸方向の通気溝24が形成
されている。ここで、通気溝24は、図3に示すよう
に、3本設けてもよく、通気溝24の数は任意である。
【0015】装着部14は、上記バンド溝19の外周に
巻付けた締付バンド15の締付けによってプロペラシャ
フト1に固定されている。
【0016】締付バンド15は、図2に示すように、帯
バンド25を円形に折曲げて両端を重ね合わせ、その重
ね合わせ部に取付けたレバー26を周方向に倒して帯バ
ンド25を締付ける従来から周知のものであって、倒さ
れたレバー26は止め金具27によって伏倒状態に保持
される。
【0017】ここで、等速ジョイント3の作動角は、締
付バンド15の重ね合わせ部とブーツカバー6のブーツ
加締め部7の干渉によって決定され、その重ね合わせ部
が厚肉部23の外側に位置すると、等速ジョイント3の
作動角が小さくなるため、締付バンド15は、重ね合わ
せ部を薄肉厚部23の外側に位置する状態で締付けを行
なうようにする。
【0018】この考案は、装着部14の内面に軸方向の
通気溝24を設けた構成であるため、プロペラシャフト
1の外側に装着部14を嵌合しても、装着部14の外周
に盛り上がりが生じず、装着部14の外面20は円筒形
の状態に保持される。
【0019】このため、バンド溝19に巻付けた締付バ
ンド15の締付けにより装着部14をプロペラシャフト
1の外周に固定した際、上記装着部14を周方向の全体
にわたって均一に締付けることができ、通気溝24が閉
塞されることはない。また、締付けの不均一によって生
じる亀裂の発生も防止することができる。
【0020】
【考案の効果】以上のように、この考案に係るブーツに
おいては、装着部の内面に、その内面を窪ませる通気溝
を形成したので、その装着部をプロペラシャフトの外側
に嵌合した際に、装着部の外周が変形するのを防止する
ことができ、締付バンドによって上記装着部を周方向の
全体にわたって均一に締付けることができる。
【0021】このため、バンドの締付けによって通気溝
が塞がれるという不都合の発生はなく、また、締付けの
不均一によって生じる亀裂の発生も防止することができ
る。
【0022】さらに、装着部の締付けが不均一である
と、トルクの伝達時に、ブーツの繰り返しの変形によっ
て締付けの強い部分に繰り返し応力が集中し、屈曲疲労
により亀裂が生じ易いが、装着部を周方向の全体にわた
って均一に締付けることができるため、屈曲疲労による
亀裂の発生も防止できる。
【0023】また、装着部の円筒形外面の中心を円筒形
内面の中心に対して偏心させ、装着部の厚肉部の内面に
通気溝を形成したので、通気溝の形成部の肉厚を充分確
保することができ、耐久性に優れたブーツを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るブーツの使用状態を示す縦断正
面図
【図2】同上ブーツの装着部の断面図
【図3】同上ブーツの他の例を示す断面図
【図4】従来のブーツの使用状態を示す縦断正面図
【図5】同上ブーツの断面図
【符号の説明】
14 装着部 15 締付バンド 20 円筒形外面 21 円筒形内面 22 厚肉部 24 通気溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の装着部を端部に有し、この装着部
    を締付バンドの締付けによってプロペラシャフトに固定
    するプロペラシャフト用等速ジョイントのブーツにおい
    て、前記装着部の円筒形外面の中心を円筒形内面の中心
    に対して偏心させ、その装着部における厚肉部の内面
    、その内面を窪ませる軸方向の通気溝を形成したこと
    を特徴とするプロペラシャフト用等速ジョイントのブー
    ツ。
JP1991107708U 1991-12-27 1991-12-27 プロペラシャフト用等速ジョイントのブーツ Expired - Fee Related JP2566324Y2 (ja)

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JPH0744969U JPH0744969U (ja) 1995-12-05
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US8834279B2 (en) 2012-03-14 2014-09-16 Dana Automotive Systems Group, Llc Shaft assembly for a constant velocity joint
KR101670236B1 (ko) * 2015-05-16 2016-10-28 서한산업(주) 등속 조인트용 부트 유닛
KR101865049B1 (ko) * 2016-09-22 2018-06-07 서한산업(주) 등속 조인트용 부트 유닛

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JPH01100930U (ja) * 1987-12-26 1989-07-06
JPH01132858U (ja) * 1988-02-29 1989-09-08

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