JP2563229Y2 - 自在継手用ブーツ - Google Patents
自在継手用ブーツInfo
- Publication number
- JP2563229Y2 JP2563229Y2 JP1990102308U JP10230890U JP2563229Y2 JP 2563229 Y2 JP2563229 Y2 JP 2563229Y2 JP 1990102308 U JP1990102308 U JP 1990102308U JP 10230890 U JP10230890 U JP 10230890U JP 2563229 Y2 JP2563229 Y2 JP 2563229Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diameter portion
- small
- boot
- universal joint
- bent portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自在継手用ブーツの改良に関する。
自在継手は、自動車や各種産業機械における動力の伝
達に用いられ、駆動軸と従動軸とを連結し、これら2軸
が角度をなした状態でも回転動力を伝達することができ
るようになっている。そして、この自在継手をブーツが
覆って砂塵等の異物が継手内部に侵入するのを防止して
いる。
達に用いられ、駆動軸と従動軸とを連結し、これら2軸
が角度をなした状態でも回転動力を伝達することができ
るようになっている。そして、この自在継手をブーツが
覆って砂塵等の異物が継手内部に侵入するのを防止して
いる。
自動車のプロペラシャフト等のように高速で回転する
軸を連結する自在継手には、通常、第3図に示すような
ブーツ(1)が使用される。このブーツ(1)は、ゴム
材料等の可撓性材料で形成され、大径部(1a)を鉄板製
のブーツアダプタ(2)に結合され、小径部(1b)を内
輪軸(4)に固定される。ブーツアダプタ(2)は、高
速回転に伴う遠心力によってブーツが膨張するのを防止
する作用をなす。
軸を連結する自在継手には、通常、第3図に示すような
ブーツ(1)が使用される。このブーツ(1)は、ゴム
材料等の可撓性材料で形成され、大径部(1a)を鉄板製
のブーツアダプタ(2)に結合され、小径部(1b)を内
輪軸(4)に固定される。ブーツアダプタ(2)は、高
速回転に伴う遠心力によってブーツが膨張するのを防止
する作用をなす。
この種のブーツでは、小径部側のヒダ部(1d)が遠心
力によって膨張するため、継手が作動角をとった場合、
屈曲側では、第4図に示すように、屈曲部(1c)の変形
が異常に大きくなる。この状態が長時間続くと、屈曲部
(1c)に永久変形が生じ、ブーツの耐久性が低下するお
それがある。
力によって膨張するため、継手が作動角をとった場合、
屈曲側では、第4図に示すように、屈曲部(1c)の変形
が異常に大きくなる。この状態が長時間続くと、屈曲部
(1c)に永久変形が生じ、ブーツの耐久性が低下するお
それがある。
そこで、本考案の目的は、回転遠心力による小径部側
ヒダ部の膨張変形を抑制することにあり、これにより、
ブーツの耐久性を向上させることにある。
ヒダ部の膨張変形を抑制することにあり、これにより、
ブーツの耐久性を向上させることにある。
本考案では、屈曲部の小径部側ヒダ部の外周の複数個
所に、ブーツを形成する可撓性材料よりも剛性の高い材
料からなり、小径部側ヒダ部の回転膨張を抑制するため
のリングを嵌着した。
所に、ブーツを形成する可撓性材料よりも剛性の高い材
料からなり、小径部側ヒダ部の回転膨張を抑制するため
のリングを嵌着した。
屈曲部の小径部側ヒダ部の外周の複数個所に、ブーツ
を形成する可撓性材料よりも剛性の高い材料からなるリ
ングを嵌着したので、小径部側ヒダの回転に伴う膨張変
形がこれらリングの剛性によって抑制される。
を形成する可撓性材料よりも剛性の高い材料からなるリ
ングを嵌着したので、小径部側ヒダの回転に伴う膨張変
形がこれらリングの剛性によって抑制される。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1A図は、本考案に係るブーツ(1)を示す。このブ
ーツ(1)は、ゴム材料等の可撓性材料で形成され、大
径部(1a)と小径部(1b)との間に屈曲部(1c)を有す
る略U字形状をなす。大径部(1a)は、鉄板製のブーツ
アダプタ(2)の端部(2a)に抱き込まれた状態で結合
され、小径部(1b)は、内輪軸(4)にブーツバンド
(5)により固定される。ブーツ(1)の小径部側ヒダ
部(1d)には、第1B図に示すように、適宜個数の環状溝
(6a)が形成される。そして、環状溝(6a)に鋼、ゴム
材料、あるいは樹脂材料等で形成されたリング(6)が
嵌着される。リング(6)の形成材料は、本実施例の意
図するところより、ブーツ(1)の形成材料よりも剛性
が高く、かつ、小径部側ヒダ部(1d)の高速回転に伴う
膨張変形を効果的に抑制しうる程度の剛性を有するもの
である。
ーツ(1)は、ゴム材料等の可撓性材料で形成され、大
径部(1a)と小径部(1b)との間に屈曲部(1c)を有す
る略U字形状をなす。大径部(1a)は、鉄板製のブーツ
アダプタ(2)の端部(2a)に抱き込まれた状態で結合
され、小径部(1b)は、内輪軸(4)にブーツバンド
(5)により固定される。ブーツ(1)の小径部側ヒダ
部(1d)には、第1B図に示すように、適宜個数の環状溝
(6a)が形成される。そして、環状溝(6a)に鋼、ゴム
材料、あるいは樹脂材料等で形成されたリング(6)が
嵌着される。リング(6)の形成材料は、本実施例の意
図するところより、ブーツ(1)の形成材料よりも剛性
が高く、かつ、小径部側ヒダ部(1d)の高速回転に伴う
膨張変形を効果的に抑制しうる程度の剛性を有するもの
である。
小径部側ヒダ部(1d)は、リング(6)の剛性によっ
て外形方向への変形を規制されるから、高速回転に伴う
遠心力を受けても、回転膨張しにくい。このため、屈曲
部(1d)には異常な変形が生じず、長時間使用しても永
久変形は生じにくい。
て外形方向への変形を規制されるから、高速回転に伴う
遠心力を受けても、回転膨張しにくい。このため、屈曲
部(1d)には異常な変形が生じず、長時間使用しても永
久変形は生じにくい。
尚、小径部側ヒダ部(1d)の肉厚を他の部分よりも厚
くすることによって、該部分の剛性を他の部分よりも高
くすることもできる。
くすることによって、該部分の剛性を他の部分よりも高
くすることもできる。
本考案によれば、屈曲部の小径部側ヒダ部の外周の複
数個所に、ブーツを形成する可撓性材料よりも剛性の高
い材料からなり、小径部側ヒダ部の回転膨張を抑制する
ためのリングを嵌着したので、小径部側ヒダ部の回転に
伴う膨張変形がリングの剛性によって抑制されることに
より、屈曲部に永久変形が生じにくく、そのためブーツ
の耐久性が向上する。
数個所に、ブーツを形成する可撓性材料よりも剛性の高
い材料からなり、小径部側ヒダ部の回転膨張を抑制する
ためのリングを嵌着したので、小径部側ヒダ部の回転に
伴う膨張変形がリングの剛性によって抑制されることに
より、屈曲部に永久変形が生じにくく、そのためブーツ
の耐久性が向上する。
第1図は本考案に係るブーツを示す断面図、 第2図は第1図におけるA部の拡大断面図、 第3図は従来のブーツを示す断面図、 第4図は小径部側ヒダ部の変形状態を示す断面図であ
る。 1……ブーツ、2……ブーツアダプタ 1a:大径部、4……内輪軸 1b:小径部、6……リング 1c:屈曲部、6a:環状溝 1d:小径部側ヒダ部
る。 1……ブーツ、2……ブーツアダプタ 1a:大径部、4……内輪軸 1b:小径部、6……リング 1c:屈曲部、6a:環状溝 1d:小径部側ヒダ部
Claims (1)
- 【請求項1】可撓性材料からなり、ブーツアダプタに結
合される大径部と、内輪軸に固定される小径部と、大径
部と小径部とに連続した略U字形状の屈曲部とを有し、
高速回転する軸を連結する自在継手に装着される自在継
手用ブーツであって、上記屈曲部の屈曲部分から小径部
に繋がる円錐筒状の小径側ヒダ部の外周の複数箇所に、
上記可撓性材料よりも剛性の高い材料からなり、上記小
径部側ヒダ部の回転膨張を抑制するためのリングを嵌着
したことを特徴とする自在継手用ブーツ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990102308U JP2563229Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 自在継手用ブーツ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990102308U JP2563229Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 自在継手用ブーツ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0462421U JPH0462421U (ja) | 1992-05-28 |
JP2563229Y2 true JP2563229Y2 (ja) | 1998-02-18 |
Family
ID=31846440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990102308U Expired - Fee Related JP2563229Y2 (ja) | 1990-09-29 | 1990-09-29 | 自在継手用ブーツ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563229Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5625247B2 (ja) * | 2009-03-18 | 2014-11-19 | Nok株式会社 | 密封装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60159233U (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-23 | キ−パ−株式会社 | 等速ジヨイント用フレキシブルブ−ツ |
JPS6364926U (ja) * | 1986-10-16 | 1988-04-28 | ||
JPH02102022U (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-14 |
-
1990
- 1990-09-29 JP JP1990102308U patent/JP2563229Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0462421U (ja) | 1992-05-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |