JPH11159538A - 等速自在継手用ブーツ - Google Patents

等速自在継手用ブーツ

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JPH11159538A
JPH11159538A JP32803897A JP32803897A JPH11159538A JP H11159538 A JPH11159538 A JP H11159538A JP 32803897 A JP32803897 A JP 32803897A JP 32803897 A JP32803897 A JP 32803897A JP H11159538 A JPH11159538 A JP H11159538A
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晃 鳥居
Yukihiro Watanabe
幸弘 渡辺
Hiroshi Kurematsu
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/703Bellows

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーツの取付作業および製造工程の簡略化 【解決手段】 ブーツ1は、筒状の大径側クランプ部1
aと、筒状の小径側クランプ部1bと、大径側クランプ
部1aから内径側に連続して延びた段部1cと、段部1
cから軸方向に連続して延びた筒部1dと、筒部1dか
ら略U字形に屈曲して小径側クランプ部1bに連続した
屈曲部1eとを備えたものである。ブーツ1は、クロロ
プレンゴム(CRゴム)等からなる可撓性部分を主体と
し、大径側クランプ部1aの基部から筒部1dを含む領
域が、可撓性部分よりも剛性の高い材料、例えば鋼板等
からなる補強環3によって一体的に補強されている。ブ
ーツ1の大径側クランプ部1aは等速自在継手2の外側
継手部材2aの端部外周面にブーツバンド4で締付け固
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、等速自在継手に装
着されるブーツに関する。
【0002】
【従来の技術】等速自在継手用ブーツは、継手内部に封
入されたグリースの漏れ出しや継手内部への異物侵入防
止を目的として、等速自在継手の外側継手部材と軸部に
それぞれ固定される。等速自在継手用ブーツには、蛇腹
状の屈曲部を有するものと、略U字形の屈曲部を有する
ものとがあり、それぞれ、用途に応じて使い分けられて
いる。
【0003】図4に示す等速自在継手用ブーツ11は、
略U字形の屈曲部を有するもので、ゴム等の可撓性材料
からなり、金属環アダプタ13を介して等速自在継手1
2の外側継手部12aに固定される大径部11aと、等
速自在継手12の軸部12bにブーツバンド15で固定
される小径部11bと、大径部11aと小径部11bと
に連続した略U字形(断面)の屈曲部11cとを備えて
いる。金属環アダプタ13の一端部はブーツ11の大径
部11aを抱込み把持し、他端部は外側継手部材12a
に対するシール性と抜け止め強度を確保するために、外
側継手部材12aの端部外周面にOリング14を介して
圧入された後、ローリング加締等によって加締固定され
る。ブーツ11の略U字形の屈曲部11cは、金属環ア
ダプタ13の内周面と軸部12bの外周面との間に形成
される空間部に介挿され、継手が作動角をとりつつ回転
する際、半径方向の屈伸動作を繰り返す。
【0004】この種のブーツは、主に、回転膨張しにく
い形状(略U字形状)であること、屈曲部11cの膨張
変位が金属環アダプタ13によって規制されることか
ら、蛇腹状ブーツに比べて耐回転膨張性に優れている。
そのため、自動車のプロペラシャフト等、高速で回転す
る軸を連結する等速自在継手に多く装着されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3に示す従来ブーツ
では、外側継手部材12aへの取付けに際し、Oリング
14の装着、金属環アダプタ13の圧入および加締作業
が必要であるため、取付作業に手間と熟練を要してい
た。また、金属環アダプタ13の防錆処理(金属環アダ
プタ13の外表面が外部に露出するため)、金属環アダ
プタ13の大径部11aへの加締作業が必要であり、製
造工程も複雑であった。
【0006】そこで、本発明は、この種のブーツにおけ
る取付作業および製造工程の簡略化を図ることを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の等速自在継手用
ブーツは、等速自在継手の外側継手部材の端部外周面に
固定される筒状の大径側クランプ部と、等速自在継手の
軸部の外周面に固定される筒状の小径側クランプ部と、
大径側クランプ部から内径側に連続して延びた段部と、
段部から軸方向に連続して延びた筒部と、筒部から略U
字形に屈曲して小径側クランプ部に連続した屈曲部とを
備え、大径側クランプ部の基部から筒部を含む領域が、
このブーツの主体をなす可撓性部分の形成材料よりも剛
性の高い材料からなる補強環によって一体的に補強さ
れ、かつ、可撓性部分を主体とする大径側クランプ部が
ブーツバンドによって外側継手部材の端部外周面に締付
け固定されるものである。補強環は可撓性部分に固着等
しても良いが、製造工程の簡略化を図るため、可撓性部
分と一体成形(インサート成形)するのが好ましい。ま
た、補強環の防錆処理を省略するため、補強環の少なく
とも外表面が可撓性部分によって覆われている構成とす
るのが好ましい。
【0008】大径側クランプ部は、外側継手部材の端部
外周面の環状溝に嵌合される環状の凸部を一体的に有す
るものとすることができる。ブーツバンドの締付け力
(緊迫力)とこれを受けた大径側クランプ部の弾性変形
によって、大径側クランプ部の内周面が外側継手部材の
端部外周面に密着し、また、軸方向のずれ力に対して凸
部と環状溝との係合力が働き、良好なシール性と抜け止
め強度が得られる。
【0009】ブーツバンドの締付け力による、大径側ク
ランプ部の充分な弾性変形量を確保し、良好なシール性
と抜け止め強度を得るため、大径側クランプ部の補強環
による補強領域の境界は、上記凸部の形成領域よりも基
部側にあるのが望ましい。また、上記凸部を環状溝に正
しく嵌合させるため、大径側クランプ部を外側継手部材
の端部外周面に装着した状態で、段部の内側面と外側継
手部材の端面との間に隙間が形成される構成とすること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0011】図1は、この実施形態のブーツ1を固定型
等速自在継手(ボールフィックスドジョイント)2に取
付けた状態を示している。
【0012】等速自在継手2は、例えば自動車等のプロ
ペラシャフトの一端を連結するもので、内周面に複数の
曲線状の案内溝2a1を軸方向に形成した外側継手部材
2a、外周面に複数の曲線状の案内溝2b1を軸方向に
形成した内側継手部材2b、外側継手部材2aの案内溝
2a1と内側継手部材2bの案内溝2b1とが協働して
形成されるボールトラックに配されたボール2c、ボー
ル2cを作動角の角度2等分面内に保持する保持器2
d、および、内側継手部材2bにセレーション(又はス
プライン)嵌合された軸部2eを備えている。
【0013】ブーツ1は、筒状の大径側クランプ部1a
と、筒状の小径側クランプ部1bと、大径側クランプ部
1aから内径側に連続して延びた段部1cと、段部1c
から軸方向に連続して延びた筒部1dと、筒部1dから
略U字形に屈曲して小径側クランプ部1bに連続した屈
曲部1eとを備えたものである。ブーツ1は、クロロプ
レンゴム(CRゴム)等からなる可撓性部分を主体と
し、大径側クランプ部1aの基部から筒部1dを含む領
域が、可撓性部分よりも剛性の高い材料、例えば鋼板等
からなる補強環3によって一体的に補強されている。大
径側クランプ部1aの基部以外の部分、屈曲部1e、及
び小径側クランプ部1bは可撓性部分で構成されてい
る。尚、小径側クランプ部1bの構成は、図4に示す従
来ブーツと同じである。
【0014】ブーツ1の大径側クランプ部1aは等速自
在継手2の外側継手部材2aの端部外周面にブーツバン
ド4で締付け固定され、小径側クランプ部1bは等速自
在継手2の軸部2eの外周面にブーツバンド5で締付け
固定される。ブーツ1の屈曲部1eは、筒部1dの内周
面と軸部2eの外周面との間の空間部に介在し、等速自
在継手2が作動角をとりつつ回転する際、半径方向の屈
伸動作を繰り返す。
【0015】図2に拡大して示すように、補強環3は例
えば鋼板素材からプレス加工等によって成形されたもの
で、筒状の鍔部3aと、鍔部3aから内径側に連続して
延びた段部3bと、段部3bから軸方向に連続して延び
た筒部3cと、筒部3cから内径側に折曲した折曲部3
dとを備えた環体である。補強環3は、ブーツ1の可撓
性部分と例えば一体成形(インサート成形)される。補
強環3の少なくとも外表面(外部側の表面)はゴム材料
等からなる可撓性部分によって覆われており、そのた
め、補強環3に特別な防錆処理を施す必要はない。補強
環3の内表面(内部側の表面)は可撓性部分で覆われて
いても良いし、露出していても良い。
【0016】大径側クランプ部1aは可撓性部分を主体
として構成され、その基部は補強環3の鍔部3aによっ
て補強される。また、大径側クランプ部1aは屈曲部1
eなどに比べて厚肉であり、その内周面1a1には環状
の凸部1a2が一体形成され、その外周面には環状のバ
ンド溝1a3が形成される。大径側クランプ部1aの凸
部1a2に対応して、外側継手部材2aの端部外周面2
a2に環状溝2a3が形成される。
【0017】大径側クランプ部1aを外側継手部材2a
に取付けるに際しては、大径側クランプ部1aを外側継
手部材2aの端部外周面2a2に外挿し、その凸部1a
2を環状溝2a3に嵌合した後、バンド溝1a3にブー
ツバンド4を装着して、これを締付ける。ブーツバンド
4の締付け力(緊迫力)とこれを受けた大径側クランプ
部1aの弾性変形によって、大径側クランプ部1aの内
周面1a1(凸部1a2の形成領域を含む)が端部外周
面2a2(環状溝1a3の形成領域を含む)に密着し、
また、軸方向のずれ力に対して凸部1a2と環状溝2a
3との係合力が働き、良好なシール性と抜け止め強度が
得られる。尚、ブーツバンド4としてはレバー式ブーツ
バンド(ワンタッチ式ブーツバンド)等を用いることが
できる。
【0018】大径側クランプ部1aは可撓性部分を主体
として構成され、適度の弾性を有するため、従来の金属
環アダプタに比べて、外側継手部材2aへの外挿作業が
容易である(金属環アダプタのような圧入作業は不要で
ある)。しかも、ブーツバンド4の締付け力によって充
分なシール性と抜け止め強度が得られるので、Oリング
等の別体のシール部材が不要で、かつ、金属環アダプタ
のような加締作業も不要である。そのため、従来ブーツ
に比べて取付作業が簡略化される。
【0019】一方、等速自在継手2が作動角をとりつつ
回転する際、ブーツ1の筒部1dは、屈曲部1eの半径
方向の屈伸動作に伴う圧縮・引張荷重や遠心力荷重を受
けるが、大径側クランプ部1aの基部から筒部1dを含
む領域が補強環3によって補強されているので、上記の
圧縮・引張荷重や遠心力荷重による筒部1dの変位・変
形が抑制される。そのため、筒部1dは屈曲部1eの膨
張変位を抑制するというその本来の機能を果たすことが
でき、これにより、この種のブーツの特徴である良好な
耐回転膨張性が確保され、特に高速回転用ブーツとして
好適なものとなる。
【0020】さらに、この実施形態では、上記のような
効果をより一層確実ならしめるため、以下のような構成
を採用している。
【0021】まず、大径側クランプ部1aにおける補強
環3の鍔部3aの先端位置(補強領域の境界)を基部側
領域A(凸部1a2の基部側の起点と段部1cの内側面
1c1との間の軸方向領域)内に設定し、かつ、大径側
クランプ部1aを外側継手部材2aの端部外周面2a2
に装着した状態で、鍔部3aの先端(補強領域の境界)
が端部外周面2a2の端面側領域B(環状溝2a3の端
面側の肩と端面2a4との間の軸方向領域)内に位置す
るようにしている。補強環3の鍔部3aの先端(補強領
域の境界)が凸部1a2の形成領域にまで延びている
と、ブーツバンド4の締付け力が補強環3の剛性によっ
て相殺されてしまい、大径側クランプ部1aの主要領域
C(凸部1a2の形成領域を含む先端側の領域)が充分
に弾性変形しないために、シール性および抜け止め強度
の不足をきたす。一方、鍔部3aの先端が端面側領域B
に至らないと、筒部3cの半径方向への変位能が大きく
なり、そのために、屈曲部1eの膨張変位が助長され
る。大径側クランプ部1aにおける補強環3の補強領域
を上記のように設定することにより、大径側クランプ部
1aの締付け状態を確実ならしめ、良好なシール性およ
び抜け止め強度を確保できる同時に、筒部1dの半径方
向への変位を抑制し、屈曲部1eの膨張変位を抑制する
というその本来の機能を確保することができる。
【0022】つぎに、大径側クランプ部1aの内周面1
a1と外側継手部材2aの端部外周面2a2との締め代
を、端面側領域Bでは極力小さくし(例えば0mm以上
1mm以内)、それ以外の領域Cではシュラウドタイプ
のゴムブーツ(クランプ部をブーツバンドによって締付
け固定するタイプのゴムブーツ)における平均的な締め
代と同程度(例えば1mm程度)にしてある。これによ
り、大径側クランプ部1aを端部外周面2a2に外挿す
る際の作業性を良くすることができる。
【0023】さらに、大径側クランプ部1aを外側継手
部材2aの端部外周面2a2に装着した状態で、段部1
cの内側面1c1と外側継手部材2の端面2a4との間
に隙間D(=A−B)が形成されるようにしてある。ブ
ーツ1はゴム材料等の成形品であるため、大径側クラン
プ部1aの寸法(特に凸部1a2の寸法)を高精度に管
理することは困難である。通常のシュラウドタイプのゴ
ムブーツでは、凸部と相手側の環状溝との位置関係に誤
差があった場合でも、その誤差が大径側クランプ部の伸
びによって吸収されるので、隙間Dを設けなくても、凸
部を環状溝に正しく嵌合させて、大径側クランプ部の内
周面と外側継手部材の端部外周面とを密着状態にするこ
とができる。しかしながら、この実施形態のブーツ1で
は、大径側クランプ部1aの伸びが補強環3の補強力に
よって規制されるので、大径側クランプ部1aの伸びだ
けでは上記誤差を吸収できない場合があり、そのため
に、凸部1a2が環状溝2a3に正しく嵌合されず、主
要領域Cにおける密着性が不充分になる可能性がある。
そこで、この実施形態では、段部1cの内側面1c1と
外側継手部材2aの端面2a4との間に隙間Dができる
構成とし、上記誤差に係わらず、常に、凸部1a2を環
状溝2a3に正しく嵌合させ、主要領域Cを良好な密着
状態にすることを可能にしている。隙間Dの大きさは、
大径側クランプ部1aの基部側領域Aおよび端部外周面
2a2の端面側領域Bの寸法設定値、それらの寸法公差
によって異なり、寸法設定値および寸法公差の如何によ
っては、隙間Dはゼロ近傍の値をとることもある。ま
た、場合によっては、隙間Dを設けない構成とすること
も可能である。
【0024】図3に示す他の実施形態では、大径側クラ
ンプ部1aにおける補強環3の鍔部3aの先端位置(補
強領域の境界)が凸部1a2の基部側の起点付近まで延
び、かつ、鍔部3aの内表面(内部側の表面)が露出し
ている。そして、鍔部3aの露出した内表面が外側継手
部材2aの端部外周面2a2の端面側領域Bに締め代を
もって圧入されている。補強環3の鍔部3aを端面側領
域Bに直接圧入することにより、大径側クランプ部1a
の基部から筒部1dを含む領域の半径方向荷重に対する
剛性が高められるので、高速回転時の筒部1dの変位・
変形がより一層効果的に抑制され、耐回転膨張性が向上
する。また、ブーツの耐久性も向上する。尚、この実施
形態では、大径側クランプ部1aを外側継手部材2aの
端部外周面2a2に装着した状態で、段部1cの内側面
1c1と外側継手部材2の端面2a4との間に隙間が存
在していないが、図2に示す実施形態に準じて、隙間D
を設けても良い。
【0025】本発明のブーツは図1に示すような固定型
等速自在継手(ボールフィックスドジョイント)2に限
らず、ダブルオフセット型、クロスグルーブ型、トリポ
ード型等、他形式の等速自在継手にも同様に適用するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の等速自在継手用ブーツは、大径
側クランプ部の基部から筒部を含む領域を補強環によっ
て一体的に補強し、可撓性部分を主体とする大径側クラ
ンプ部をブーツバンドによって外側継手部材の端部外周
面に締付け固定する構成としたので、以下に示す格別の
効果を有する。
【0027】(1)大径側クランプ部が適度の弾性を有
するため、従来の金属環アダプタを用いたブーツに比べ
て、外側継手部材への外挿作業が容易である(金属環ア
ダプタのような圧入作業を不要にすることもでき
る。)。しかも、ブーツバンドの締付け力によって充分
なシール性と抜け止め強度が得られるので、Oリング等
の別体のシール部材が不要で、かつ、金属環アダプタの
ような加締作業も不要である。そのため、従来ブーツに
比べて取付作業が簡略化される。
【0028】(2)大径側クランプ部の基部から筒部を
含む領域が補強環によって補強されているので、筒部は
屈曲部の膨張変位を抑制するというその本来の機能を果
たすことができる。これにより、この種のブーツの特徴
である良好な耐回転膨張性が確保され、特に高速回転用
ブーツとして好適なものとなる。
【0029】(3)可撓性部分と補強環とを一体成形す
ることにより、両者の一体化が容易になる。また、補強
環の少なくとも外表面を可撓性部分によって被覆するこ
とにより、補強環の防錆処理を省略することができる。
従って、これらの構成により、ブーツの製造工程を簡略
化することができる。
【0030】(4)大径側クランプ部に、外側継手部材
の端部外周面の環状溝に嵌合される環状の凸部を一体的
に設けることにより、ブーツバンドで締付けた時、大径
側クランプ部の内周面が端部外周面に密着し、また、軸
方向のずれ力に対して凸部と環状溝との係合力が働くの
で、良好なシール性と抜け止め強度が得られる。
【0031】(5)大径側クランプ部を外側継手部材の
端部外周面に装着した状態で、段部の内側面と外側継手
部材の端面との間に隙間が形成される構成とすることに
より、大径側クランプ部を常に端部外周面に正しく装着
し、両者の良好な密着状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のブーツを等速自在継手に取付けた状
態を示す断面図である。
【図2】図1における大径側クランプ部の周辺部を示す
拡大断面図である。
【図3】他の実施形態における大径側クランプ部の周辺
部を示す拡大断面図である。
【図4】従来のブーツを等速自在継手に取付けた状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 ブーツ 1a 大径側クランプ部 1a1 内周面 1a2 凸部 1b 小径側クランプ部 1c 段部 1d 筒部 1e 屈曲部 2 等速自在継手 2a 外側継手部材 2a2 端部外周面 2a3 環状溝 2e 軸部 3 補強環

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 等速自在継手の外側継手部材の端部外周
    面に固定される筒状の大径側クランプ部と、等速自在継
    手の軸部の外周面に固定される筒状の小径側クランプ部
    と、大径側クランプ部から内径側に連続して延びた段部
    と、段部から軸方向に連続して延びた筒部と、筒部から
    略U字形に屈曲して小径側クランプ部に連続した屈曲部
    とを備え、大径側クランプ部の基部から筒部を含む領域
    が、このブーツの主体をなす可撓性部分の形成材料より
    も剛性の高い材料からなる補強環によって一体的に補強
    され、かつ、可撓性部分を主体とする大径側クランプ部
    がブーツバンドによって外側継手部材の端部外周面に締
    付け固定される等速自在継手用ブーツ。
  2. 【請求項2】 可撓性部分と補強環とが一体成形された
    請求項1記載の等速自在継手用ブーツ。
  3. 【請求項3】 補強環の少なくとも外表面が可撓性部分
    によって覆われている請求項1又は2記載の等速自在継
    手用ブーツ。
  4. 【請求項4】 大径側クランプ部が、外側継手部材の端
    部外周面の環状溝に嵌合される環状の凸部を一体的に有
    する請求項1、2又は3記載の等速自在継手用ブーツ。
  5. 【請求項5】 大径側クランプ部の補強環によって補強
    される領域の境界が上記凸部の形成領域よりも基部側に
    ある請求項4記載の等速自在継手用ブーツ。
  6. 【請求項6】 大径側クランプ部を外側継手部材の端部
    外周面に装着した状態で、段部の内側面と外側継手部材
    の端面との間に隙間が形成される請求項1、2、3、4
    又は5記載の等速自在継手用ブーツ。
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