JP2005061435A - 等速ジョイント用ブーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】大径側端部の内周面に厚肉部を有する等速ジョイント用ブーツと、トリポッドジョイント外筐の外周面との間のずれ防止及びシール性を向上し、また外筐の製作コスト低廉化及び容易化を図ることにある。
【解決手段】トリポッドジョイントの外筐が挿入されるトリポッドジョイント用ブーツの大径側端部内周面の周方向全周にわたって突条に設けられた1本または複数本のシールリップ47と、前記シールリップを挟んだ軸方向両側に夫々設けられ、該シールリップの基部よりも内径を小さく形成したずれ防止壁51、53を有し、該ずれ防止壁とシールリップは、前記バンド締結部35の直下に備えられている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車のディファレンシャル(デフ)ギアから車軸ハブへ動力を伝達するドライブシャフト(動力伝達軸)等に備えられる等速ジョイント(Constant Velocity Universal Joint)を保護するためのブーツに関し、特に、等速ジョイントの外筐の外周面と、この外周面に固定されるブーツの大径側端部内周面との間のシールに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用のドライブシャフトには、その両端部に等速ジョイントが用いられる。そして、等速ジョイントを潤滑するためのグリースを封入するとともに、外部からの埃や水等の異物の浸入を防ぐため、等速ジョイントの屈曲部をカバーする可撓性のブーツが装着される。このようなブーツは、通常その大径側端部および小径側端部をそれぞれディファレンシャルギア(デフ)側またはハブ側の等速ジョイントの外筐(ケーシング)の外周面と、ドライブシャフト軸部の外周面とにそれぞれバンドによって締結することによって固定される。
【0003】
ハブ側(アウトボード側)の等速ジョイントには、通常外筐の外周面が単純な円筒状のものが使用されることが一般的である。
この場合、等速ジョイント用ブーツの内周面と等速ジョイントの外筐の外周面との間のずれ防止およびシールは、例えば外筐の外周面周方向にわたって凹設した周溝に、等速ジョイント用ブーツの大径側端部の内周面に凸設した突条を係合させることによって行っている。
【0004】
一方、デフ側(インボード側)の等速ジョイントには、ドライブシャフトの軸部に三叉状に装着された例えば3組のころがそれぞれ軸方向に滑動可能に構成されてなるトリポッドジョイント(トリポートジョイント)を用いることが一般的である。
このようなトリポッドジョイントの外筐には、その薄肉化および軽量化を図るため、外周面の軸方向に凹設された軸方向溝が、例えば3本周方向に分散して形成されている。この場合、等速ジョイント用ブーツの大径側端部の内周面には、外筐の軸方向溝の溝面に適合して、例えば軸方向視形状が円弧状に張り出して形成された厚肉部が形成される。
このように、トリポッドジョイントを用いる場合において、外筐の外周面とブーツの内周面との間のずれ防止及びシールを、アウトボード側と同様に、外筐側に凹設された周溝とブーツ側に形成された突条との係合によって行うことも考えられる。
しかし、外筐外周面の軸方向溝の溝面内に周方向の溝を形成するとなると、外筐製作時の機械加工が極めて煩雑かつコスト高となる問題がある。
【0005】
そこで、デフ側(インボード側)のずれ防止とシールを図る技術的手段として次のものが知られている。
すなわち、大径側端部の外周にバンド締結用の凹溝を周設すると共に、該凹溝の直下に位置する大径側端部内周に複数本の円周状シールリップを備え、大径側端部の外周側からバンド等の締結手段を介して締め込んでシールリップの突端部を外筐の外周面に押圧することによってシールを図る。そして該シールリップ配設箇所よりもブーツの軸方向内方に円周方向のずれ防止凹部を周設すると共に、該ずれ防止部に係合する突部をトリポッドジョイントの外筐外周面端部に突設してずれ防止を図る(例えば、特許文献1及び2を参照。)。
【0006】
【特許文献1】
実公昭62−16541号公報(図4等)
【特許文献2】
特開2003−202034号公報(図1等)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような先行技術にあっては次のような不具合を抱えている。
▲1▼ずれ防止部から軸方向に外れた位置にシールリップを設けているため、ブーツボリュームが大きく、材料の無駄及びコスト高を招いていたものであると共に、ブーツの外筐への挿入性も悪かった。
▲2▼ずれ防止部を意識的にバンド締結位置から軸方向に外れた位置に設けていたため、ブーツの小径側端部方向へのずれは規制できるものの、大径側端部方向のずれを規制する力が極めて弱いものであった。
さらに、特許文献2に開示の技術にあっては、次のような不具合も重ねて抱えていた。
▲3▼トリポッドジョイントの外筐外周面の軸方向溝にビード(突部)を設けると共に、該ビードに係合する凹部をブーツの大径側端部内周に設けていた構造であったため、このビードの存在によりブーツの外筐への挿入性をさらに悪くしていた。
▲4▼鍛造のまま、つまり旋盤加工をしないものであるため、装着したブーツの芯と外筐の中に存するドライブシャフトとの同心度が悪くなり、ブーツ寿命を短くする虞が多分にあった。
▲5▼ビードに係合する凹部を大径側端部の厚肉部にも設けるため、この凹部部分は成形時におけるアンダーカットとなり、脱型が困難で成形性が悪かった。
▲6▼ビードを鍛造で成形したままであると言うことは、その寸法精度ばらつきが旋盤加工したものより大きく、ブーツ側の凹部に遊びを持たせないとビードに乗り上げることになり、バンドを締めてもシールが効かないという状態が発生する虞があった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、その課題とするところは、大径側端部の内周面に張り出して形成された厚肉部を有する等速ジョイント用ブーツと、トリポッドジョイント外筐の外周面との間のずれ防止及びシール性を向上し、さらにブーツの外筐への挿入性を向上し、ブーツ材料を低廉することによる低コスト化と、外筐の製作コスト低廉化及び容易化を図ることにある。
【0008】
【課題を解決する手段】
上記課題を達成するために本発明がなした技術的手段は、外筐外周面に複数の軸方向溝が形成されてなるトリポッドジョイント用のブーツであって、前記トリポッドジョイントの外筐が挿入される大径側端部と、トリポッドジョイントに接続された軸部が挿入される小径側端部と、大径側端部と小径側端部との間に形成されたベローズ部とで構成され、前記大径側端部は、バンドを介して外周面側からトリポッドジョイント外筐に締結固定されており、前記大径側端部は、外筐の軸方向溝に対応して内周面に張り出して形成された厚肉部と、前記大径側端部内周面の周方向全周にわたって突条に設けられた1本または複数本のシールリップと、前記シールリップを挟んだ軸方向両側に夫々設けられ、該シールリップの基部よりも内径を小さく形成したずれ防止壁を有し、該ずれ防止壁とシールリップは、前記バンド締結部の直下に備えられていることを特徴とする等速ジョイント用ブーツとした点にある。
【0009】
本発明によれば、軸方向前後のずれ防止壁間に、シールリップを備える構成としているため、大径側端部のブーツボリュームを少なくでき、材料の無駄もない。
また、ボリュームの少ない分薄肉となり、外筐への挿入性もよい。また、本発明によれば、トリポッドジョイントの外筐外周面の軸方向溝に、従来技術のようにビードを設けないため、外筐への挿入性を損ねる虞もない。また、本発明では、バンド締結部の直下に前後のずれ防止壁とシールリップを備えているため、バンドによる締結力は、前後のずれ防止壁にもシールリップにも作用するため、ずれもなく、かつシール性能にも優れている。本発明によれば大径側端部が薄肉で柔軟性を有するものとできるため、ずれ防止壁がアンダーカットではあるが、成形性を損ねるものではない。
また、トリポッドジョイントの外筐の鍛造によって形成される外周面に施す機械加工(旋盤加工)は、ブーツのずれ防止壁に係合する面を有する周方向溝と、開口端部側の縁のテーパ面のみの最小限度で足りる。シールリップと当接する面部は機械加工で切削して形成する必要がないか、若しくは最小の加工で済むから、機械加工時の削り代を低減し、外筐の加工を簡単化することができる。
【0010】
また、外筐の外側に形成される軸方向溝に沿った両端縁には通常R面取りが施され、丸めて仕上げられるが、上述したシールリップは、このような面取り部を横切って設けられることになる。この場合、例えば外筐の外面の軸方向溝以外の部分に周方向溝を形成し、その溝底にシールリップを当接させるような場合と比べて、面取り部におけるシールリップの曲げ角度を小さくすることができ、これによってシール性能が向上する。
【0011】
また、上述した場合において、シールリップの基部は大径側端部の内周面の内径が最大となる面部に設けられる構成としてもよい。
【0012】
また、ずれ防止壁は等速ジョイントの外筐の少なくとも軸方向溝以外の部分に形成された突部を、軸方向前後から挟み込むように係合する構成としてもよい。
【0013】
また、シールリップが少なくとも2本並列に設けられ、これら2本のシールリップが大径側端部の筒軸方向にわたって内径がほぼ一定の面部から突き出して形成される構成としてもよい。
【0014】
また、ずれ防止壁は、シールリップからの距離が大きくなるにつれて内径が小さくなるように形成されたテーパ面を備えてなる構成としてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる等速ジョイント用ブーツの一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、本発明の一実施形態にすぎず、なんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
【0016】
先ず、本実施形態の等速ジョイント用ブーツが装着されるトリポッドジョイントの外筐の形状について説明する。図1は、トリポッドジョイントの外筐の要部断面図である。図1に示すように、トリポッドジョイントの外筐1は、全体を筒状に形成され、等速ジョイント用ブーツは、その一方の開口端部3に装着される。図2は、図1に示すトリポッドジョイントの外筐1のII−II線断面図である。
外筐1の内周面には、ドライブシャフトの軸部に三叉状に装着された例えば3組のころを夫々収容する溝5が、周方向に120°ずつ離間して3箇所形成されている。溝5は、軸方向にわたって略一定の断面形状を有し、断面が円弧状の凹面に形成された溝底部7と、その周方向両側に形成された溝側面部9とによって構成されている。そして、隣り合った溝5の隣接する溝側面部9相互間には、外筐1の内周面において最も軸心からの内径が小さく、かつ外筐1の軸心に向いて配置された面部11が形成されている。
【0017】
そして、溝底部7の裏側に相当する外筐1の外周面13は、外筐1の軸心と略同心の円筒面状に形成されている円筒面13aと、該円筒面13aの両側から断面視円弧状に凹まされて形成された軸方向溝13bが形成されている。すなわち、外筐1の外周面13は、120°ずつ周方向にずれて3面が形成された円筒面13aと、これら各円筒面13a間に夫々設けられた3つの軸方向溝13bとからなる。また、図2に示すように、円筒面13aと、軸方向溝13bとの境目17には、R面取りが施され、丸みをつけて仕上げられている。
【0018】
そして、図1に示すように、外筐1の開口端部3に近い領域において、外周面13の円筒面13aには、周方向溝19が形成され、該周方向溝19と開口端部3との間に所望範囲の面部(突部)23が形成されている。
この周方向溝19の断面形状は、例えば図1に示すように台形であり、深くなるにつれて幅が狭く形成されている。そして、開口端部3側の縁には、テーパ面21が形成されている。
この周方向溝19の端部3寄りのテーパ面19aと前記テーパ面21に、後述するブーツ1のずれ防止壁(テーパ面51、53)が係合する。
なお、外筐1の外面であっても、上述した軸方向溝13bには、このような周方向溝19やテーパ面21の加工は施されていない。
【0019】
次に、図3は、本実施形態の等速ジョイント用ブーツの外観を示す立面図である。図3に示すように、ブーツ25は全体を筒状に形成され、等速ジョイントの外筐1側に固定される大径側端部27と、ドライブシャフトの図示しない軸部側に固定される小径側端部29とを有する。そして、大径側端部27と小径側端部29との間には、可撓性を有し屈曲可能に構成された蛇腹状のベローズ31が形成されている。なお、本実施形態の場合には、ブーツ25は、例えば熱可塑性のポリエステル系エラストマ等の弾性を有する樹脂から形成され、また大径側端部の内周側に設けられるグロメット33は大径側端部の外周側等のブーツ25の他部よりも低硬度または同等の樹脂によって形成されるが、これに限らず、例えば大径側端部の外周部を含むブーツ25本体と、グロメットとを、同一の樹脂材料によって、例えば射出成形等により一体成型するようにしてもよい。また、グロメット33をゴムによって形成するようにしてもよい。
【0020】
ベローズ31は、ブーツ25の筒軸方向すなわち図3における上下方向に、周方向に延在する凸状部31aおよび凹状部31bが繰り返し配列されて構成されている。すなわち、凸状部31aにおいては、ベローズ31の断面は外周側に凸となり、凹状部31bにおいては、ベローズ31の断面は内周側に凸となる。本実施形態の場合には、例えば5つの凸状部31aが設けられ、各凸状部31aのそれぞれ大径側端部27側に対応する凹状部31bが設けられている。そして、各凸状部31aおよび凹状部31bは、それぞれ小径側端部29側から大径側端部27側に向かうにつれて径が大きく設定され、その結果、ベローズ31は、全体として略円錐状に形成されている。
【0021】
大径側端部27の外周面には、軸方向にわたって略一定の外径に形成された面部35が設けられている。
この面部35は、ブーツ25をトリポッドジョイントの外筐1の面部23及び軸方向溝15の溝面に締結するためのバンド63(図7、8にて図示)が装着されるバンド締結部として使用される。以下、この面部をバンド締結部35として説明する。
また、バンド締結部35のブーツ25の筒軸方向の両端には、それぞれバンドが軸方向にずれることを防止するための段部37、39が形成されている。
【0022】
また、図4は、ブーツ25を大径側端部27の端面側から見た状態の図である。図4に示すように、大径側端部27の内周面には、外筐1の外面に形成された軸方向溝13bの溝面に適合して、円弧上に張り出して形成された厚肉部41が形成されている。なお、この大径側端部27の内面の、厚肉部41以外の領域を、便宜上以下薄肉部43と称して説明する。
【0023】
図5は、図4のV−V部矢視断面図であって、ブーツ25の大径側端部27の薄肉部43における拡大断面図である。図5に示すように、薄肉部43においては、大径側端部27の内周面は、断面視形状において略台形状に凹ませて形成され、この台形の上底に相当する、内径が最大となる面部45は、軸方向にわたって内径が略一定に形成されている。
そして、面部45の軸方向両端部には、それぞれ突条のシールリップ(シーリングリップ)47、49が形成されている。
シールリップ47、49の断面形状は、例えば図5に示すように突端部(頂部)を丸められた三角形状であるが限定はされない。そして、ブーツ25の軸方向(シールリップ47、49の幅方向)における各シールリップ47、49の突端部の位置は、当該シールリップの略中央部に設けられている。
【0024】
また、上述したシールリップ47、49が設けられる面部45に対して、ブーツ25の軸方向両側には、テーパ面51、53が形成されている。これらのテーパ面51、53は、本実施形態の等速ジョイント用ブーツ25が、上述したトリポッドジョイントの外筐1に挿入されたときに、それぞれ外筐1の開口端部3の縁に形成されているテーパ面21、及び外筐1の外周面13の周方向溝19のテーパ面19aと当接し、これらの当接するテーパ面51、53は、ブーツ25が外筐1に対して軸方向にずれることを防止するずれ防止壁として機能する。これらテーパ面51、53は、シールリップ47、49からの距離が大きくなるにつれて内径が小さくなるように形成される。
なお、本実施形態では、装着時の挿入性を考慮してテーパ面51、53としているが、これらの面は大径側端部27の径方向に垂設される面とすることもでき、本発明の範囲内で設計変更可能である。
以下、このテーパ面51、53をずれ防止壁51、53として説明する。
また、これらシールリップ47、49とずれ防止壁(テーパ面)51、53は、バンド締結部35の直下に備えられている。
【0025】
また、図6は、図4のVI−VI部矢視断面図であって、ブーツ25の大径側端部27の厚肉部41における拡大断面図である。
図6に示すように、厚肉部41には、薄肉部のようなずれ防止壁(テーパ面)51、53は、本実施形態の場合には設けられていないが、シールリップ47、49は厚肉部41の表面55にも形成されている。
つまり、シールリップ47、49は、厚肉部41、薄肉部43にかかわらず、大径側端部27の内周面の全周にわたって形成されている。なお、厚肉部41の表面55のうち、これらシールリップ47、49が設けられる領域は、ブーツ25の軸方向にわたって略同じ断面形状に形成されている。
【0026】
図7はブーツをトリポッドジョイントの外筐1に取り付け固定した状態を示し、(a)は本実施形態の等速ジョイント用ブーツとトリポッドジョイントの外筐、(b)は従来のブーツとトリポッドジョイントの外筐との関係を夫々示す。また図8(a)は図7(a)の要部拡大断面図、図8(b)は図7(b)の要部拡大断面図を示す。
これによれば本実施形態(図7(a)と図8(a))と従来形態(図7(b)と図8(b))とが次のように比較される。
本実施形態が、ずれ防止壁51と53の間にシールリップ47、49を設けているのに対し、従来形態では図8(b)からも確認できるように、シールリップ302の配設箇所よりもブーツ300の軸方向内方にずれた位置に円周方向のずれ防止凹部301を周設すると共に、該ずれ防止凹部301に係合する突部201をトリポッドジョイントの外筐200の外周面端部に突設してずれ防止を図っている。このような構成であるため、従来技術ではブーツボリュームの大きさが歴然としており、材料の無駄であると共に、外筐への挿入性も悪い。これに対して本実施形態によれば、薄肉でボリュームが少ないため材料の無駄もなく、外筐への挿入性にも優れている。
また、従来技術では、上述のずれ防止構造(201と301)をバンド締結部400(図中500はバンドを示す)から意識的に軸方向にずらしているため、ブーツ300の小径側端部方向へのずれ(図面上でL方向のずれ)は規制できたとしても、大径側端部方向へのずれ(図面上でR方向のずれ)を規制する力が弱い。これに対して本実施形態では、バンド締結部35の直下に軸方向前後のずれ防止壁53、51とシールリップ49、47が備えられているため、バンド63の締結力は前後のずれ防止壁53、51とシールリップ49、47に作用するため、軸方向前後いずれの方向へのずれも規制でき、かつシール性能も極めて優れている。
【0027】
以上のように、本実施形態によれば、等速ジョイントの外筐1の外周面13に対する機械加工は、不可避的に行われる鍛造面に対する微小な削り代の表面仕上げを除くと、周方向溝19とテーパ面21のみで足りるから、等速ジョイントの外筐1の製作時における加工を簡素化できる効果がある。
図8(c)は、本実施形態にて使用されるトリポッドジョイントの外筐1(実線で示す部分)と、旋盤加工される従来形態にて使用されるトリポッドジョイントの外筐200(二点鎖線で示す部分)を重ね合わせて切削代を比較した状態を示す。図に示すように斜線Aで示す部分が本実施形態によれば切削不要となるため、大きな合理化が期待できる。
【0028】
また、シールリップ47、49を、トリポッドジョイントの外筐1の外径が大きい面部(突部)23に当接させる構成としているから、各シールリップ47、49の、面部(突部)23に接する部分と軸方向溝13bに接する部分との境目17における曲げ角度が小さくなり、これによってシール性能が向上する。この原理について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態における外筐1の母材の外周面形状(鍛造により形成される面)と、面部23(母材を機械加工して形成される面)の軸方向視形状と、周方向溝19底面の軸方向視形状と、軸方向溝13bの溝面の軸方向視形状とを示す図である。鍛造によって形成される外筐1の母材の外周面形状を実線101で示す。また、シールリップ47、49が当接する外筐1の面部23の表面形状を破線103で示す。さらに、周方向溝19の溝底面の表面形状を一点鎖線105で示す。そして、例えばシールリップ47、49を、外筐1の表面を切削加工して外径を小さく形成された周方向溝19に当接させる構成にすると、周方向溝19の溝底面と軸方向溝13bの表面とが接する点107において、シールリップ47、49は比較的大きな角度βで曲げられることになる。このように、シールリップ47、49が比較的大きな角度で曲げられると、この曲がり箇所においてシール性能が低下するものと考えられる。これに対し、本実施形態の場合には、シールリップ47、49は、面部23の表面と軸方向溝13bの表面とが接する点109において曲げられるものの、その曲げ角度αは点107におけるものよりも比較的小さくなるから、シール性能を向上することができると考えられる。
【0029】
さらに、本実施形態によれば、大径側端部27の薄肉部43における、内周側の面部45と、その裏側である外周側のバンド締結部35との間の厚みを薄く形成することができる。これによって、ブーツ25の軽量化および使用材料の低減が可能となり、また、大径側端部27の剛性が低くなり、柔軟になるので、外筐1への取付作業が容易となる。
【0030】
さらに、小径側端部29、ベローズ31および大径側端部27からなるブーツ25の大部分を樹脂によって形成しているが、グロメット33をブーツ25を形成している樹脂よりも低硬度な材料によって形成し、シールリップ47、49をグロメット33と同一の材料で形成する構成としたから、シールリップ47、49を低硬度とすることができ、これによって十分な弾性変形量を確保することができるので飛躍的にシール性能を向上することができる。
【0031】
なお、本発明は、上述した実施形態によって限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更を加えることが可能である。例えば、シールリップとして機能する突条の形状を、他の形状としてもよく、またその本数も、本実施形態のように2本に限らず、それ以下の本数でもそれ以上の本数でもよく、この場合、突条の本数を増やすことによってシール性能をより向上することができる。さらに、グロメットをゴムによって形成し、その他の部分を樹脂によって形成しても、ゴム単体または樹脂単体によってブーツ全体を形成してもよい。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、大径側端部の内周面に張り出して形成された厚肉部を有する等速ジョイント用ブーツと、トリポッドジョイント外筐の外周面との間のずれ防止及びシール性能を向上させ、さらにブーツの外筐への挿入性を向上させ、併せてブーツ材料を低廉することによる低コスト化と、外筐の製作コスト低廉化及び容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる等速ジョイント用ブーツの一実施形態が装着されるトリポッドジョイントの外筐の横断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】本発明を適用してなる等速ジョイント用ブーツの第1の実施形態の縦断面図。
【図4】ブーツを大径側端部の端面側から見た図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】図4のVI−VI線断面図。
【図7】ブーツをトリポッドジョイントの外筐に取り付け固定した状態を示し、(a)は本実施形態のブーツとトリポッドジョイントの外筐、(b)は従来のブーツとトリポッドジョイントの外筐との関係を示す図。
【図8】(a)は図7(a)の要部拡大断面図、(b)は図7(b)の要部拡大断面図を示し、(c)は本実施形態にて使用されるトリポッドジョイントの外筐(実線で示す部分)と従来形態にて使用されるトリポッドジョイントの外筐(二点鎖線で示す部分)を重ね合わせて切削代を比較した状態を示す図。
【図9】本実施形態における外筐の母材の外周面形状(鍛造により形成される面)と、母材を機械加工して形成される面部の軸方向視形状と、溝底面の軸方向視形状とを示す図。
【符号の説明】
1 等速ジョイントの外筐
13 外周面
13b 軸方向溝
19a、21 テーパ面
25 等速ジョイント用ブーツ
27 大径側端部
29 小径側端部
31 ベローズ
33 グロメット
35 バンド締結部
41 厚肉部
43 薄肉部
47 シールリップ
49 シールリップ
51、53 ずれ防止壁

Claims (5)

  1. 外筐外周面に複数の軸方向溝が形成されてなるトリポッドジョイント用のブーツであって、
    前記トリポッドジョイントの外筐が挿入される大径側端部と、
    トリポッドジョイントに接続された軸部が挿入される小径側端部と、
    大径側端部と小径側端部との間に形成されたベローズ部とで構成され、
    前記大径側端部は、バンドを介して外周面側からトリポッドジョイント外筐に締結固定されており、
    前記大径側端部は、
    外筐の軸方向溝に対応して内周面に張り出して形成された厚肉部と、
    前記大径側端部内周面の周方向全周にわたって突条に設けられた1本または複数本のシールリップと、
    前記シールリップを挟んだ軸方向両側に夫々設けられ、該シールリップの基部よりも内径を小さく形成したずれ防止壁を有し、
    該ずれ防止壁とシールリップは、前記バンド締結部の直下に備えられていることを特徴とする等速ジョイント用ブーツ。
  2. シールリップの基部は、大径側端部内周面の内径が最大となる面部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント用ブーツ。
  3. ずれ防止壁は、トリポッドジョイント外筐の外周面の少なくとも軸方向溝以外の部分に形成された突部を、軸方向前後から挟み込むように係合することを特徴とする請求項1または2に記載の等速ジョイント用ブーツ。
  4. シールリップが少なくとも2本並列に設けられ、該2本のシールリップが大径側端部の筒軸方向にわたって内径がほぼ一定の面部から突き出して形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の等速ジョイント用ブーツ。
  5. ずれ防止壁は、シールリップからの距離が大きくなるにつれて内径が小さくなるように形成されたテーパ面を備えてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の等速ジョイント用ブーツ。
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