JPH07145863A - 樹脂ブーツの取付構造 - Google Patents

樹脂ブーツの取付構造

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JPH07145863A
JPH07145863A JP5299195A JP29919593A JPH07145863A JP H07145863 A JPH07145863 A JP H07145863A JP 5299195 A JP5299195 A JP 5299195A JP 29919593 A JP29919593 A JP 29919593A JP H07145863 A JPH07145863 A JP H07145863A
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JP
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boot
fixing portion
outer periphery
boot fixing
resin
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JP5299195A
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Zenichi Fukumura
善一 福村
Takeshi Ikeda
武 池田
Makoto Tomoue
真 友上
Kenji Terada
健二 寺田
Masuo Takagi
万寿夫 高木
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Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/703Bellows

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂ブーツの抜け止め強度およびシール性を
十分に確保しつつ、コスト低減を図る。 【構成】 ブーツ固定部12は、外周に環状の凸部17
を一体に有し、この凸部17と対向して内周に、等速自
在継手13の外輪14の外周に設けられた環状の係合溝
18に係合する環状の内周突部19を一体に有する。ブ
ーツ固定部12の取付けは、外輪14の外周にブーツ固
定部12を嵌合した後、ブーツ固定部12の外周にブー
ツバンド16を嵌め、このブーツバンド16でブーツ固
定部12を締付けて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用等速自在継手
等に取り付けられる樹脂ブーツの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂ブーツの取付構造としては、
例えば、図13および図14に示すものが公知である。
樹脂ブーツ1は、TPEE(熱可塑性合成樹脂エラスト
マー)やウレタン等の樹脂材料から形成され、山部と谷
部を交互に備え、かつ、一端側から他端側に順次山径が
縮小した形状の蛇腹部2と、蛇腹部2の両端に連続して
設けられた筒状のブーツ固定部3とを一体に有してい
る。そして、大径側のブーツ固定部3を等速自在継手4
の外輪5に、小径側のブーツ固定部3を軸6に鉄板製の
ブーツバンド7で締付固定されることにより、等速自在
継手4の外輪5と軸6との間に取付けられている。
【0003】図14に拡大して示すように、ブーツ固定
部3の内周には環状の内周突部8が一体に形成されてお
り、この内周突部8が、外輪5(および軸6)の外周に
設けられた環状の係合溝9に係合することにより、樹脂
ブーツ1の軸方向の位置決めがなされるとともに、ブー
ツ固定部3の軸方向の抜け止め強度およびシール性が確
保されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような取付構造
においては、ブーツ固定部3の内周突部8の高さを高く
すれば、外輪5および軸6の係合溝9に強固に係合させ
ることができるから、取付け後のブーツ固定部3の軸方
向の抜け止め強度およびシール性を確保する上で望まし
い。
【0005】ところが、樹脂ブーツ1の場合、成形上の
問題によりブーツ固定部3の内周に形成し得る内周突部
8の大きさには制約があり、特に内周突部8の高さはあ
まり高くすることができない。何故ならば、樹脂ブーツ
1は、一般に、射出成形で内型と外型とからなる成形型
のキャビティ内に樹脂材料を注入して形成したり、或い
は、ブロー成形で内周面に内周突部8を形成するための
環状の突起部を有する外型からなる成形型内にパイプ状
の樹脂材料を挿入して、その内部に空気を吹き込んで膨
らませることにより成形型の内周面に押しつけて成形す
るため、内周突部8の高さを過度に高くすると、前者の
射出成形の場合には、内型と外型とを離型するときに内
周突部8が型から抜けないといった問題があり、後者の
ブロー成形の場合には、成形型の内周面に有する内周突
部8を形成するための突起部の突出量が大きくなりすぎ
て、内周突部8が成形し難いといった問題があるからで
ある。
【0006】また、樹脂ブーツ1は硬度がHD50程度
と高く、ゴムブーツに比べ弾性変形しにくいことから、
内周突部8の高さをあまり高くすると、ブーツ固定部3
の外輪5および軸6への嵌合作業が困難になる。
【0007】以上のような理由から、上記取付構造で
は、内周突部8の高さを比較的低く設定する一方、締付
力の高い樹脂ブーツ専用のブーツバンドを使用し、ブー
ツ固定部3を外周から強く締付けて弾性変形させること
により、内周突部8を外輪5および軸6の係合溝9に係
合させ、取付け後のブーツ固定部3の軸方向の抜け止め
強度およびシール性を確保している。したがって、上記
取付構造にあっては、高価な樹脂ブーツ専用のブーツバ
ンドを使用することが必要であり、その分、コスト高に
なるという問題がある。また、樹脂ブーツの硬度が高く
弾性変形しにくいことに起因して、外輪5および軸6の
外周、ブーツ固定部3の内周の寸法精度をゴムブーツの
場合に比べ高精度に管理する必要があり、このこともコ
スト高につながる。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みて提案された
もので、その目的とするところは、樹脂ブーツの抜け止
め強度およびシール性を十分に確保しつつ、コスト低減
を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の取付構造は、
樹脂ブーツの端部に設けた筒状のブーツ固定部を相手部
材の外周に嵌合し、ブーツ固定部の外周にブーツバンド
の締付け力を作用させることにより、ブーツ固定部の内
周を相手部材の外周に設けた環状の係合溝に係合させて
固定した樹脂ブーツの取付構造において、ブーツ固定部
の外周に、係合溝と対向した環状の凸部を一体形成した
ものである。
【0010】請求項2の取付構造は、請求項1の構成に
おいて、相手部材の外周に、係合溝の肩部と近接した環
状の突起部を形成したものである。
【0011】請求項3の取付構造は、請求項2の構成に
おいて、ブーツ固定部の外周に、係合溝と対向した環状
の凸部と、この凸部から突起部の形成位置を跨いで軸方
向にずれた環状の凸部とを形成したものである。
【0012】請求項4の取付構造は、樹脂ブーツの端部
に設けた筒状のブーツ固定部を相手部材の外周に嵌合
し、ブーツ固定部の外周にブーツバンドの締付け力を作
用させることにより、ブーツ固定部を相手部材に固定し
た樹脂ブーツの取付構造であって、相手部材の外周に所
定の間隔を隔てて複数の突起部を形成すると共に、ブー
ツ固定部の外周に、突起部の形成位置から軸方向にずら
して、環状の凸部を形成したものである。
【0013】
【作用】相手部材に嵌合したブーツ固定部の外周にブー
ツバンドを嵌めて締付けると、ブーツ固定部の外周に形
成された環状の凸部がブーツバンドの締付け力によって
内径側に圧迫される。この圧迫力により、凸部の形成位
置に対応したブーツ固定部の肉厚部分が弾性変形を起こ
し、その内周が相手部材の係合溝側に変位して、これに
強く係合密着する。
【0014】係合溝の肩部に近接した環状の突起部を相
手部材の外周面に形成することにより、ブーツ固定部の
肉厚部分が凸部からの圧迫力を受けて弾性変形する際、
ブーツ固定部の内周が突起部に強く押しつけられ、その
部分の応力が局部的に高くなる。そのため、ブーツ固定
部の弾性変形が促進され、その内周が相手部材の係合溝
側に変位し易くなり、また、取付後においては、突起部
がブーツ固定部の内周に食い込んでこれを強固に保持す
る。
【0015】ブーツ固定部の外周に、係合溝と対向した
凸部に加え、この凸部から突起部の形成位置を跨いで軸
方向にずれた環状の凸部を形成することにより、ブーツ
固定部の肉厚部分が突起部を支点として両凸部から圧迫
力を受けることになるので、ブーツ固定部の弾性変形が
より一層促進され、また、取付後における突起部の食い
込みも大きくなる。
【0016】上記の2つの構成は、相手部材の外周に係
合溝と突起部とを併設したものであるが、係合溝を設け
ることなく、所定の間隔を隔てて複数の突起部を形成す
ると共に、ブーツ固定部の外周に、突起部の形成位置か
ら軸方向にずらして、環状の凸部を形成することによっ
ても、同様の作用をなさしめることができる。この場
合、ブーツ固定部の内周は突起部との係合によって固定
される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。
【0018】図1は、この実施例に係わる樹脂ブーツ1
0を等速自在継手13に取付けた状態を示す一部を破断
した正面図、図2は図1における要部拡大図である。
【0019】樹脂ブーツ10は、TPEE(熱可塑性合
成樹脂エラストマー)やウレタン等の樹脂材料から射出
成形、ブロー成形等で形成され、山部と谷部とを交互に
備え、かつ、一端側から他端側に順次山径が縮小した形
状の蛇腹部11と、蛇腹部11の両端に連続して設けら
れた筒状のブーツ固定部12とを一体に有する。この樹
脂ブーツ10は、大径側のブーツ固定部12を等速自在
継手13の外輪14に、小径側のブーツ固定部12を軸
15に鉄板製のブーツバンド16で締付固定されること
により、等速自在継手13の外輪14と軸15との間に
取付けられる。ブーツ固定部12は、図2に示すよう
に、外周に環状の凸部17を一体に有し、この凸部17
と対向して内周に、等速自在継手13の外輪14の外周
に設けられた環状の係合溝18に係合する環状の内周突
部19を一体に有する。尚、図2では、大径側のブーツ
固定部12の周辺を示しているが、小径側のブーツ固定
部12の周辺も全く同様の構成であるので、簡単のた
め、小径側については図示および説明を省略する(以下
の実施例についても同様)。
【0020】凸部17は、図3に示すように、外輪14
に嵌合したブーツ固定部12をブーツバンド16で締付
固定する前の状態では、ブーツ固定部12の外周面から
所定の高さ(h)だけ突出するように形成される。ブー
ツバンド16は、ワンタッチバンドやエチカタイプバン
ド等が使用され、ブーツ固定部12の外周に嵌めて縮径
させる。ブーツ固定部12の取付けは、外輪14の外周
にブーツ固定部12を嵌合した後、図2に示すように、
ブーツ固定部12の外周にブーツバンド16を嵌め、こ
のブーツバンド16でブーツ固定部12を締付けて固定
する。
【0021】このようにしてブーツ固定部12をブーツ
バンド16で締付固定する過程で、凸部17がブーツバ
ンド16の締付け力によって内径側に圧迫され、この圧
迫力により、図4に示すように、ブーツ固定部12が凸
部17の根部近傍から弾性変形を起こし、内周突部19
が係合溝18側に変位する。そして、ブーツバンド16
の締付け力の増大に伴い、内周突部19が係合溝18内
にその形状に沿って嵌め込まれてゆき、係合溝18に強
固に係合密着する。したがって、ブーツ固定部12の内
周突部19の高さが比較的低くても、係合溝18との強
固な係合密着力が得られるため、ブーツ固定部12の高
い抜け止め強度とシール性とが確保される。
【0022】図5は、本発明の他の実施例を示す。この
実施例では、図1〜図4に示す構成において、ブーツ固
定部12の内周に内周突部19が設けられていない。こ
の場合、図6に示すように、凸部17がブーツバンド1
6の締付け力によって内径側に圧迫されると、この圧迫
力により、ブーツ固定部12が凸部17の根部近傍から
弾性変形を起こし、凸部17と対向したブーツ固定部1
2の内周部分が係合溝18側に変位する。そして、ブー
ツバンド16の締付け力の増大に伴い、上記内周部分が
係合溝18内にその形状に沿って嵌め込まれてゆき、係
合溝18に強固に係合密着する。したがって、ブーツ固
定部12の内周に環状の内周突部19を設けない場合で
も、係合溝18との強固な係合密着力が得られるため、
ブーツ固定部12の高い抜け止め強度とシール性とが確
保される。
【0023】図7は、外輪14の外周に複数、例えば2
つの係合溝18を形成すると共に、ブーツ固定部12の
外周に係合溝18と対向した複数、例えば2つの凸部1
7および2つの内周突部19を一体に形成した実施例を
示す。2つの凸部17をブーツバンド16で内径側に圧
迫し、上述したような態様で、2つの内周突部19をそ
れぞれ係合溝18に強固に係合密着させることにより、
ブーツ固定部12の軸方向の抜け止め強度およびシール
性をより一層向上させることができる。
【0024】図8は、係合溝18の両肩部外周にそれぞ
れ環状の突起部20を形成した実施例を示す。ブーツ固
定部12が凸部17からの圧迫力を受けて弾性変形する
際、ブーツ固定部12の内周が内周突部19の両側部分
において突起部20に強く押しつけられ、その部分の応
力が局部的に大きくなるので、ブーツ固定部12の弾性
変形が促進され、内周突部19が係合溝18側へ変位し
易くなる。また、取付後において、突起部20がブーツ
固定部12の内周に食い込んでこれを保持するので、ブ
ーツ固定部12の軸方向の抜け止め強度およびシール性
がより一層向上する。
【0025】図9に示す実施例は、図8に示すものと同
様に、係合溝18の両肩部外周にそれぞれ環状の突起部
20を形成したものであるが、この実施例では、ブーツ
固定部12の外周に、係合溝18に対向した複数例えば
2つの凸部17と、これら凸部17から突起部20の形
成位置を跨いで軸方向にずれた2つの凸部17’とを形
成してある。同図に示す状態からブーツバンド16を締
付けて凸部17および凸部17’を内径側に圧迫する
と、ブーツ固定部12が突起部20を支点として凸部1
7と凸部17’とから圧迫力を受けることにより、突起
部20を中心として両側にたわむような状態で弾性変形
を起こす。そのため、ブーツ固定部12の弾性変形がよ
り一層促進され、また、取付後における突起部20の食
い込みも大きくなる。したがって、ブーツ固定部12の
軸方向の抜け止め強度およびシール性がより一層向上す
る。尚、この実施例では、凸部17’に対向したブーツ
固定部12の内周部分を環状の肉取り部21によって肉
取りすると共に、凸部17と凸部17との間におけるブ
ーツ固定部12の外周部分を環状の肉取り部22で肉取
りすることにより、ブーツ固定部12が弾性変形しやす
くなるよう配慮してある。
【0026】図10に示す実施例は、図9に示すものと
基本的には同様の構成のものであるが、この実施例で
は、係合溝18に対向した凸部17は1つだけ形成され
ている。また、凸部17に対向したブーツ固定部12の
内周部分を環状の肉取り部23によって肉取り、さら
に、凸部17の両側におけるブーツ固定部12の外周部
分を環状の肉取り部24で肉取りしてある。
【0027】図11に示す実施例は、図8に示すものと
基本的には同様の構成のものであるが、この実施例で
は、ブーツ固定部12の内周に2つの内周突部19’が
形成され、かつ、それぞれの内周突部19’の形成位置
が突起部20から外側にずれている。また、凸部17に
対向したブーツ固定部12の内周部分を環状の肉取り部
25で肉取りすると共に、内周突部19’に対向したブ
ーツ固定部12の外周部分を環状の肉取り部26で肉取
りしてある。
【0028】図12に示す実施例は、外輪14の外周に
複数例えば2つの係合溝18を形成すると共に、これら
係合溝18の両肩部外周に突起部20を設けたものであ
る。係合溝18間の突起部20は共通であり、この実施
例では、合計3つの突起部20がある。ブーツ固定部1
2の外周には、係合溝19にそれぞれ対向した2つの凸
部17が一体に形成され、ブーツ固定部12の内周には
係合溝18にそれぞれ対向した2つの内周突部19が一
体に形成されている。また、凸部17の両側におけるブ
ーツ固定部12の外周を環状の肉取り部27で肉取りす
ると共に、凸部17に対向したブーツ固定部12の内周
部分を環状の肉取り部28で肉取り、かつ、ブーツ固定
部12の肉厚を以上の実施例のものに比べ全体とし薄肉
とすることにより、ブーツ固定部12がより一層弾性変
形しやすくなるよう配慮してある。
【0029】尚、図9〜図12は、いずれも、ブーツバ
ンド16を締付ける前(ブーツ固定部12が弾性変形す
る前)の状態を示しているが、凸部17の形状は、図2
〜図8に示すような丸形、図9〜図12に示すような台
形の他、角形、三角形等、種々の形状のものが考えら
れ、本発明は例示したものには限定されない。また、図
8〜図12に示す構成においては、外輪14の外周に係
合溝18を設けることなく、突起部20のみを設けた構
成とすることも可能である。この場合、突起部20の高
さをやや高めに設定するのが望ましい。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以下に示す特有の効果を有す
る。
【0031】(1)ブーツ固定部の外周に形成した環状
の凸部をブーツバンドの締付け力によって内径側に圧迫
する構成としたので、従来のように、高価な樹脂ブーツ
専用ブーツバンドを使用しなくても、ブーツ固定部を必
要な量だけ弾性変形させ、その内周を相手部材の係合溝
に強固に係合密着させることが可能である。したがっ
て、本発明によれば、樹脂ブーツの抜け止め強度および
シール性を十分に確保しつつ、コスト低減を図ることが
できる。
【0032】(2)ブーツ固定部の外周に凸部を一体成
形するだけでよいから、従来構造に比べ、部品点数、製
造コストの増加がなく、しかも、取付け作業が極めて容
易である。
【0033】(3)相手部材の外周に係合溝の肩部に近
接した突起部を形成することにより、ブーツ固定部の弾
性変形が促進されると同時に、取付後において、突起部
がブーツ固定部の内周に食い込んでこれを強固に保持す
るので、樹脂ブーツの抜け止め強度およびシール性をよ
り一層向上する。
【0034】(4)ブーツ固定部の外周に、係合溝と対
向した凸部に加え、この凸部から突起部の形成位置を跨
いで軸方向にずれた環状の凸部を形成することにより、
ブーツ固定部の弾性変形がより一層促進されると同時
に、取付後における突起部の食い込みも大きくなるの
で、樹脂ブーツの抜け止め強度およびシール性がより一
層向上する。
【0035】(5)相手部材の外周に係合溝を設けるこ
となく、所定の間隔を隔てて複数の突起部を形成すると
共に、ブーツ固定部の外周に、突起部の形成位置から軸
方向にずらして、環状の凸部を形成することによって
も、上記と同様の効果を達成することができる。
【0036】(6)ブーツ固定部の弾性変形が促進され
ることにより、従来構造に比べ、相手部材の外周および
ブーツ固定部の内周の寸法管理をラフにすることができ
るので、コスト低減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂ブーツを自動車用等速自在継
手に組付けた状態を示す一部を破断した正面図である。
【図2】図1における要部拡大図である。
【図3】本発明に係る樹脂ブーツにおけるブーツ固定部
の締付前の状態を示す断面図である。
【図4】環状部材での嵌込溝の溝底近傍の圧迫変形を示
す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例におけるブーツ固定部の締
付前の状態を示す断面図である。
【図6】図5における締付時の状態を示す断面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す要部断面図である
(締付け前の状態)。
【図10】本発明の他の実施例を示す要部断面図である
(締付け前の状態)。
【図11】本発明の他の実施例を示す要部断面図である
(締付け前の状態)。
【図12】本発明の他の実施例を示す要部断面図である
(締付け前の状態)。
【図13】従来の樹脂ブーツを自動車用等速自在継手に
取付けた状態を示す一部を破断した正面図である。
【図14】図13における要部拡大図である。
【符号の説明】
10 樹脂ブーツ 12 ブーツ固定部 14 外輪 15 軸 16 ブーツバンド 17 凸部 17’ 凸部 18 係合溝 20 突起部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の樹脂ブーツ
は、端部にブーツバンドの締付け力で内周が相手部材の
外周に設けられた係合溝と係合して固定される筒状のブ
ーツ固定部を有する樹脂ブーツにおいて、ブーツ固定部
の外周に、係合溝と対向する環状の凸部を一体に有する
ものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】請求項2の樹脂ブーツは、端部にブーツバ
ンドの締付け力で内周が相手部材の外周に設けられた突
起部と係合して固定される筒状のブーツ固定部を有する
樹脂ブーツにおいて、ブーツ固定部の外周に、突起部の
形成位置から軸方向にずれた環状の凸部を一体に有する
ものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項3の樹脂ブーツの取付構造は、樹脂
ブーツの端部に設けた筒状のブーツ固定部を相手部材の
外周に嵌合し、ブーツ固定部の外周にブーツバンドの締
付け力を作用させることにより、ブーツ固定部の内周を
相手部材の外周に設けた環状の係合溝に係合させて固定
した樹脂ブーツの取付構造において、ブーツ固定部の外
周に、係合溝と対向した環状の凸部を一体形成したもの
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】請求項4の樹脂ブーツの取付構造は、請求
項3の構成において、相手部材の外周に、前記係合溝の
肩部と近接した環状の突起部を形成したものである。請
求項5の樹脂ブーツの取付構造、請求項4の構成におい
て、ブーツ固定部の外周に、係合溝と対向した環状の凸
部と、この凸部から突起部の形成位置を跨いで軸方向に
ずれた環状の凸部とを形成したものである。請求項6の
樹脂ブーツの取付構造は、樹脂ブーツの端部に設けた筒
状のブーツ固定部を相手部材の外周に嵌合し、ブーツ固
定部の外周にブーツバンドの締付け力を作用させること
により、ブーツ固定部を相手部材に固定した樹脂ブーツ
の取付構造であって、相手部材の外周に所定に間隔を隔
てて複数の突起部を形成すると共に、ブーツ固定部の外
周に、突起部の形成位置から軸方向にずらして、環状の
凸部を形成したものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂ブーツの端部に設けた筒状のブーツ
    固定部を相手部材の外周に嵌合し、前記ブーツ固定部の
    外周にブーツバンドの締付け力を作用させることによ
    り、前記ブーツ固定部の内周を相手部材の外周に設けた
    環状の係合溝に係合させて固定した樹脂ブーツの取付構
    造において、 前記ブーツ固定部の外周に、前記係合溝と対向した環状
    の凸部を一体形成したことを特徴とする樹脂ブーツの取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記相手部材の外周に、前記係合溝の肩
    部と近接した環状の突起部を形成したことを特徴とする
    請求項1の樹脂ブーツの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記ブーツ固定部の外周に、前記係合溝
    と対向した環状の凸部と、この凸部から前記突起部の形
    成位置を跨いで軸方向にずれた環状の凸部とを形成した
    ことを特徴とする請求項2の樹脂ブーツの取付構造。
  4. 【請求項4】 樹脂ブーツの端部に設けた筒状のブーツ
    固定部を相手部材の外周に嵌合し、前記ブーツ固定部の
    外周にブーツバンドの締付け力を作用させることによ
    り、前記ブーツ固定部を相手部材に固定した樹脂ブーツ
    の取付構造であって、 前記相手部材の外周に所定の間隔を隔てて複数の突起部
    を形成すると共に、前記ブーツ固定部の外周に、前記突
    起部の形成位置から軸方向にずらして、環状の凸部を形
    成したことを特徴とする樹脂ブーツの取付構造。
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