JP3548329B2 - 軸継手の密封装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は軸継手の密封装置に関する。特に、高速回転及び揺動する軸継手用の密封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本発明に関する先行技術として、実開平3−69320号公報が存在する。
【0003】
この公報には、図5に示す自在継手のアダプタ付ブーツが示されている。図5は、外輪51と内輪52との間にボール53を介したベアリングを有し、このベアリングの内輪52にスプラインを介して嵌着した駆動軸54と外輪51のボルト穴55を介してボルトにより取り付けられるコンパニオンフランジ56とにより自在継手50を構成している。この自在継手50のボール53側の摺動部を保護するために潤滑油(グリース)が介在されているが、この摺動部側をカバーするためにアダプタ付ブーツ65が嵌着されている。
【0004】
このアダプタ付ブーツ65は、アダプタ57とブーツ62との連結により構成されている。
【0005】
アダプタ57は一端に嵌着部58を有し、この嵌着部58は、外輪51に嵌合して取り付けられている。そして、嵌着部58からフランジ部61を形成すると共に、フランジ部61から小径円筒部59を形成して自由端に連結部60を有する。
【0006】
アダプタ57の連結部60とカシメ結合した接続部63を一端に有するブーツ62は、アダプタ57の内方へ断面V形状に突出した他端が駆動軸54と嵌合する取付部64を有する。
【0007】
このブーツ62は、ゴム材製で可撓性を有すると共に肉厚が環状に形成されて駆動軸54を囲んでいる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このアダプタ付ブーツ65は、ベアリングを介して駆動軸54が軸芯を屈折しながら回動するとき、又は、ベアリング内の潤滑油が遠心力の影響を受けたときに、ブーツ62が仮想線で示すようにアダプタ57内から飛び出すように外方へ変形して損傷し、更には、アダプタ57と駆動軸54との間に挟まれて損傷することがある。その結果、損傷した個所からベアリング内の潤滑油が流出し、更には、ダストがベアリング内に侵入し、摺動部が早期に摩耗することになる。
【0009】
すなわち、図6は、図5のアダプタ付ブーツの半断面図であるが、ベアリングに介在する潤滑油に遠心力が作用すると、ブーツ62がその遠心力によって弾性変形する初期の状態図である。
【0010】
このブーツ62の状態から図5の仮想線で示すようにブーツの中間部が外方へ反転し損傷する。そして、駆動軸54が屈折したとき、アダプタ57の自由端である連結部60との間でブーツ62が破損させられるのである。
【0011】
更に、図示は省略するが、ボール53側の潤滑油がブーツ62側へ移動するのを防止するため、アダプタ57の小径円筒部59の内周面にボール53側とブーツ62側とを仕切る断面L形の仕切環を嵌着した従来例が存在する。
しかし、この従来例は、仕切板とブーツ62との間に潤滑油が溜まると、仕切板によって逃げ場を失ったこの潤滑油に遠心力が作用してブーツ62を外方へ膨張させることになる。そして、ブーツ62の連結部60側から破損させることになる。
【0012】
本発明は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、その技術的課題は、潤滑油を軸受の摺動面に保持すると共に、この潤滑油がブーツ側に移動してブーツを破損させるのを防止することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述の技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的手段は、以下のように構成されている。すなわち、軸受と軸とが連結された摺動部側をカバーする軸継手の密封装置であって、軸受と接合する取付部を一端に有すると共に中間に筒状部を有し且つ他端側に連結部を有する筒状のアダプタおよびアダプタの連結部に一端側が連結された結合部を有すると共に結合部から前記アダプタ内に突出する可撓部分を有して断面U形状に形成された中間可撓部を有し且つ中間可撓部の他端側が軸に嵌着する嵌着部を有したゴム状弾性材製ブーツを具備し、軸受とブーツの可撓部分との間に配置されてアダプタの内周面に嵌合した嵌合部を有すると共に可撓部分に接合する接合面を有した支持リングを有するものである。
【0014】
【作用】
密封装置に回転時の遠心力が作用して軸受の摺動面側の潤滑油がブーツ側へ移動しようとするが、軸受とブーツとの間を仕切る支持リングにより潤滑油の移動が阻止される。同時に、支持リングとブーツとの間に潤滑油が蓄積されるのも支持リングに有する接合面により阻止される。その結果、軸継手の密封装置が回動しても、軸受側の潤滑油がブーツ側へ移動してブーツを破損させるのを防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の軸継手の密封装置の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1の実施の形態を示す軸継手の密封装置11の断面図である。図1において、1は軸受である。軸受1は内輪2と外輪3とを有すると共に、内輪2と外輪3の対向面には各々溝が形成されており、この溝にボール4が配置されている。そして、内輪2の内周面に有するスプライン7に、軸8のスプライン部10が嵌合して自在継手50を構成している。尚、外輪3には、アダプタ12取付用のボルト孔6が形成されている。
【0017】
自在継手50は、ボール4を介して回転を伝達すると共に、軸8が屈折して回動できるように構成されている。
そして、自在継手50の摺動部には、潤滑油16が介在されて、摺動部が摩耗するのを防止している。
【0018】
上述のように構成された自在継手50の摺動部をカバーする密封装置11は、アダプタ12とブーツ20から構成されている。アダプタ12は、金属又は樹脂材製である。又、ブーツ20は、ゴム又は樹脂等のゴム状弾性材製で、可撓性を有する。
【0019】
そして、アダプタ12は、軸受1に取り付けられるように断面L形状に形成されて一端に取付部13を形成している。そして、取付部13から筒状部14に連続形成され、自由端に連結部15を設けている。筒状部14には内周面14aを有する。
【0020】
アダプタ12は、金属材製で、鉄板、ステンレス板、アルミ板、銅板等が適している。又、加工は、プレス加工により形成される。更に、樹脂材製にすることもできる。樹脂材の場合は、成形加工が好ましい。
【0021】
ブーツ20は、一端に結合部21を有し、この結合部21は、アダプタ12の連結部15によりカシメられた固着部15aにより保持されている。更に、結合部21から、肉厚板状の中間可撓部22が形成されており、この中間可撓部22は、断面U形状をして内方の先端側が折曲部分23になるように形成されている。更に、中間可撓部22の他端は、軸8に嵌合する嵌着部24に形成されている。この嵌着部24の外周面には、バンド溝25が形成されており、このバンド溝25にバンド27が取り付けられて軸8に締結する。
【0022】
そして、結合部21の先から折曲部分23まではアダプタ12の筒状部14に対し、三角形状の空間を形成するような傾斜した可撓部分26に成されている。
【0023】
更に、筒状部14と可撓部分26との三角形状の空間に先端が突出した支持リング30がアダプタ12における筒状部14の内周面14aに嵌着されている。支持リング30は、外周の嵌合部31が筒状部14の内周面14aに嵌合して固着されると共に、ブーツ20側内周面の接合面32がブーツ20の可撓部分26に対面接合する形に形成されている。
【0024】
この支持リング30は、鉄板をプレス加工により断面U状に形成されると共に、環状に形成されている。
支持リング30の接合面32は、好ましくは、折曲部分23にまで接合するように形成すると良い。
【0025】
支持リング30は、鉄板の他にアルミ板、ステンレス板、樹脂板にすることもできる。
又、支持リング30の嵌合部31がアダプタ12の内周面14aに嵌着して固着されるが、この他に支持リング30の一端部を軸受1とアダプタ12の取付部13との間に挟持して固着しても良い。
【0026】
次に、図2は本発明の第2の実施の形態を示す軸継手の密封装置の断面図である。
【0027】
図2において、図1と相違する点は、支持リング30が樹脂材製で形成されていることである。この支持リング30もアダプタ12の筒状部14に嵌合されているが、外周の端部は軸受1に接合して係止されている。尚、支持リング30を筒状部14と遊合状態にして支持リング30の接合面32をブーツ20の弾性変形に応じて可撓部分26と常に接合するようにしても良い。
【0028】
又、図3は、本発明の第3の実施の形態を示す軸継手の密封装置の断面図である。
【0029】
図3において、図1と相違する点は、ブーツ20の可撓部分26の外面に樹脂材製の保持シート40を積層状態に取り付けたことである。この保持シート40は、連結部15の固着部15aによりカシメ固定されている。そして、保持シート40の弾性により可撓部分26を弾性的に常に支持リング30に圧接させるものである。この圧接により潤滑油が筒状部14と可撓部分26との間に侵入しないようにするものである。
【0030】
更に、図4は、本発明の第4の実施の形態を示す軸継手の密封装置の断面図である。
【0031】
図4において、図1と相違する点は、支持リング30の接合面32がゴム状弾性材で形成されたものである。つまり、アダプタ12に嵌着するリング30aにゴム材製の支持部30bを一体成形したものである。そして、支持部30bと可撓部分26とのシール的な密接を良好にすると共に、可撓部分26の耐久性を向上させるものである。
【0032】
【発明の効果】
本発明の軸継手の密封装置は、支持リングの嵌着部がアダプタの筒状部に嵌合すると共に接合面が可撓部分に接合しているから、筒状部と可撓部分との空間に軸受側からの潤滑油が移動して滞留することがない。その結果、軸継手の回転時に潤滑油が遠心力の作用によりブーツの可撓部分に作用して可撓部分を軸方向外方へ異常変形させ、破損に至るのを効果的に防止することができる。特に、従来例の仕切板の場合には、仕切板と可撓部分との間に滞留した潤滑油が仕切板の作用を受けると共に遠心力の作用により可撓部分の外方向に作用して可撓部分を早期に損傷させる結果となるが、本発明の支持リングは、この損傷を効果的に防止することが可能となる。又、従来例の軸継手のアダプタ付の密封装置は、高速回転用であるため可撓部分が遠心力によりアダプタの内周面に圧着されるように弾性変形して破損するが、可撓部分は本発明の支持リングの接合面により支持され、その変形が防止されて可撓部分の耐久性を発揮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる第1の実施の形態を示す軸継手の密封装置の取付断面図である。
【図2】本発明に係わる第2の実施の形態を示す軸継手の密封装置の半断面図である。
【図3】本発明に係わる第3の実施の形態を示す軸継手の密封装置の半断面図である。
【図4】本発明に係わる第4の実施の形態を示す軸継手の密封装置の半断面図である。
【図5】従来のアダプタ付ブーツの断面図である。
【図6】従来のアダプタ付ブーツにおける圧力により変形する状態の半断面図である。
【符号の説明】
1……軸受
2、52……内輪
3、51……外輪
4、53……ボール
5……ボルト
6……ボルト孔
7……スプライン
8……軸
9……嵌着溝
10……スプライン部
11……密封装置
12、57……アダプタ
13、64……取付部
14……筒状部
14a……内周面
15、58、60……連結部
15a……固着部
16……潤滑油
20、62……ブーツ
21……結合部
22……中間可撓部
23……折曲部分
24、58……嵌着部
25……バンド溝
26……可撓部分
27……バンド
30……支持リング
30a……リング
30b……支持部
31……嵌合部
32……接合面
40……保持シート
50……自在継手
54……駆動軸
55……ボルト穴
56……コンパニオンフランジ
59……小径円筒部
61……フランジ部
63……接続部
65……アダプタ付ブーツ

Claims (1)

  1. 軸受と軸とが連結された摺動部側をカバーする軸継手の密封装置であって、前記軸受(1)と接合する取付部(13)を一端に有すると共に中間に筒状部(14)を有し且つ他端側に連結部(15)を有する筒状のアダプタ(12)および前記アダプタ(12)の連結部(15)に一端側が連結された結合部(21)を有すると共に前記結合部(21)から前記アダプタ(12)内に突出する可撓部分(26)を有して断面U形状に形成された中間可撓部(22)を有し且つ前記中間可撓部(22)の他端側が前記軸(8)に嵌着する嵌着部(24)を有したゴム状弾性材製ブーツ(20)を具備し、前記軸受(1)と前記ブーツ(20)の可撓部分(26)との間に配置されて前記アダプタ(12)の内周面に嵌合した嵌合部(31)を有すると共に前記可撓部分(26)に接合する接合面(32)を有した支持リング(30)を有することを特徴とする軸継手の密封装置。
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