JP4232620B2 - アイソレーションプーリ - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのクランクシャフトに装着され、クランクシャフトのトルクを各種の補機へ伝達する際に、エンジン低回転時のトルク変動によって発生するクランクシャフトの回転変動を吸収するとともに、クランクシャフトの捩り振動を低減するアイソレーションプーリに関するものである。
本出願人の先の提案に係るアイソレーションプーリを図4の断面図に基づいて説明する。
図4に示すように、アイソレーションプーリ100は、エンジンのクランクシャフトに装着され、クランクシャフトの捩り振動を低減するダンパ部1と、補機駆動用のプーリを有し、クランクシャフトの回転変動を吸収するアイソレータ部2とを備えている。
ダンパ部1は、ハブ10、慣性質量体20及び環状弾性体30から構成されている。
ハブ10は、中心部にエンジンのクランクシャフト(不図示)に取付けられる取付部11と、この取付部11の周縁部近傍から軸方向に延出し、中心軸と同軸状の外周面12を有する内部円筒部13と、この内部円筒部13の端部から放射方向に延出する立上がり部14と、この立上がり部14の周縁部から軸方向に延出し、中心軸と同軸状の外周面を有する外部円筒部15とから構成されている。
また、外部円筒部15の先端側には、ハブ10と後述するプーリ部の捩れ方向の相対変位量を制限するストッパ部15aが設けられている。
慣性質量体20は、円筒状の形状を有し、ハブ10の外部円筒部15と同軸状に配置されており、また、慣性質量体20の内周面とハブ10の外部円筒部15の外周面との間には、加硫ゴム等の環状弾性体30が圧入されている。
一方、アイソレータ部2は、アイレーションリング40、プーリ部50及び環状弾性体60から構成されている。
アイレーションリング40は、全体形状がリング状をなし、中心軸と同軸状に配置される円筒状の嵌合部41と、この嵌合部41の端部から放射方向に延出する支持部42とを有しており、嵌合部41には、後述するプレッシャーリングの嵌合部が圧入されて同軸状に嵌合し、嵌合部41の内周面には、プレッシャーリングの嵌合部の外周面が面接合しており、また、支持部42には、環状弾性体60の一端面が固着されている。
プーリ部50は、慣性質量体20と同軸状に配置されており、慣性質量体20の外周面を覆う円筒部51と、慣性質量体20の端面を覆うとともに、環状弾性体60の他端面が固着されるカバー部52とを有する円筒状をなしている。
円筒部51の外周面には、補機駆動用の無端ベルト(不図示)が掛け回されるプーリ溝53,53,…が軸方向に複数本形成されており、また、カバー部52の裏面54とアイレーションリング40の支持部42との間には、加硫ゴム等からなり、ハブ10側に固定されるアイレーションリング40とプーリ部50との間で捩り変形を受けることによってクランクシャフトの回転変動を吸収する環状弾性体60が軸方向に予圧縮された状態で装着されている。
また、プーリ部50のカバー部52には、ストッパ部15aが挿入される円弧状の長孔55が形成されている。
プレッシャーリング70は、環状弾性体60に軸方向の予圧縮を付与するためのもので、全体形状がリング状をなし、中心軸と同軸状に配置される円筒状の嵌合部71と、この嵌合部71の端部から放射方向に延出する押圧部72とを有している。
そして、嵌合部71は、アイレーションリング40の嵌合部41に圧入されて同軸状に嵌合し、嵌合部71の外周面は、嵌合部41の内周面に面接合しており、また、嵌合部71は、ハブ10の内部円筒部13の外周面12に面接合しており、この嵌合によって、ダンパ部1とアイソレータ部2とが組付けられて一体化されている。
プレッシャーリング70の押圧部72は、樹脂等からなるスラストベアリング80を介してプーリ部50のカバー部52を環状弾性体60側へ押圧し、これにより、環状弾性体60に軸方向に予圧縮が付与されている。
また、ハブ10側に固定されるプレッシャーリング70とプーリ部50が捩れ方向に相対変位する際の押圧部72の外周端部とカバー部52との機械的干渉を防止するために、押圧部72の外周端部とカバー部52との間には、僅かな隙間Cが円周状に設けられている。
また、慣性質量体20の外周面と円筒部51の内周面との間には、樹脂等からなるジャーナルベアリング81が設けられている。
特開2001−159448号公報(図1)
しかしながら、上述したアイソレーションプーリ100にあっては、プレッシャーリング70の押圧部72の外周端部とプーリ部50のカバー部52との隙間Cからダスト等が侵入する場合があり、上記隙間Cから侵入したダスト等が押圧部72とスラストベアリング80との摺動面やカバー部52とスラストベアリング80との摺動面に侵入すると、スラストベアリング80の耐久性を低下させるといった問題点があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するために成されたものであり、押圧部材の押圧部とプーリ部のカバー部との隙間からダスト等が侵入するのを防止し、以って、上記押圧部と上記カバー部との間に設けられたスラストベアリングの耐久性の低下を防止することができるアイソレーションプーリを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
慣性質量体を有するダンパ部と、
外周部にプーリ溝が形成され、前記外周部から中心方向に延出するカバー部を有するプーリ部と、
前記ダンパ部と前記カバー部との間に配設された弾性体と、
前記カバー部と対向する押圧部を有し、前記カバー部を軸方向に押圧して前記弾性体に軸方向の予圧縮を付与する押圧部材と、
を備えたアイソレーションプーリにおいて、
前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーを設けたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記カバーはリング状であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、前記カバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側は前記押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能であることを特徴とする。
ここで、前記カバーの内径側は前記押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能とは、プーリ部と押圧部材が捩れ方向に相対変位する場合に、カバーが変形して破損等することがないことを意味し、例えばカバーの内径側が押圧部に摺接する構造やカバーの内径側と押圧部との間に僅かな隙間がある構造等が挙げられる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、前記カバーの内径側は前記押圧部に固着され、前記カバーの外径側は前記カバー部に対して捩れ方向に相対変位可能であることを特徴とする。
ここで、前記カバーの外径側は前記押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能とは、プーリ部と押圧部材が捩れ方向に相対変位する場合に、カバーが変形して破損等することがないことを意味し、例えばカバーの外径側が押圧部に摺接する構造やカバーの外径側と押圧部との間に僅かな隙間がある構造等が挙げられる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、前記カバーはゴム状弾性体からなり、前記カバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側には前記押圧部に摺接するリップ部を有することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、前記カバーはゴム状弾性体からなり、前記カバーの内径側は前記押圧部に固着され、前記カバーの外径側には前記カバー部に摺接するリップ部を有することを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記カバー部には、前記ダンパ部に設けられたストッパ手段が挿入される円弧状の長孔が形成され、前記長孔を覆うカバー及び前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーとが一体に設けられていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記カバーは、リング状であることを特徴とする。
また、請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、前記長孔を覆うカバー及び前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側は前記押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能であることを特徴とする。
ここで、前記カバーの内径側は前記押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能とは、プーリ部と押圧部材が捩れ方向に相対変位する場合に、カバーが変形して破損等することがないことを意味し、例えばカバーの内径側が押圧部に摺接する構造やカバーの内径側と押圧部との間に僅かな隙間がある構造等が挙げられる。
さらに、請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、前記長孔を覆うカバー及び前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーはゴム状弾性体からなり、前記カバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側には前記押圧部に摺接するリップ部を有することを特徴とする。
請求項1又は2に記載の発明によれば、押圧部材の押圧部とプーリ部のカバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーを設けたので、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができ、以って、押圧部とカバー部との間に設けたスラストベアリングの耐久性の低下を防止することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、リング状カバーの外径側はプーリ部のカバー部に固着され、同カバーの内径側は押圧部材の押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能であるため、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ダンパ部側に固着された押圧部材とプーリ部が捩れ方向に相対変位する際にも、カバーが破損等することなく、押圧部とカバー部との隙間を塞ぐことができ、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、リング状カバーの内径側は押圧部材の押圧部に固着され、同カバーの外径側はプーリ部のカバー部に対して捩れ方向に相対変位可能であるため、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ダンパ部側に固着された押圧部材とプーリ部が捩れ方向に相対変位する際にも、カバーが破損等することなく、押圧部とカバー部との隙間を塞ぐことができ、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、リング状カバーがゴム状弾性体からなり、その外径側はプーリ部のカバー部に固着され、その内径側には押圧部材の押圧部に摺接するリップ部を有するため、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ダンパ部側に固着された押圧部材とプーリ部が捩れ方向に相対変位する際にも、カバーが破損等することなく、押圧部とカバー部との隙間をより確実に塞ぐことができ、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、リング状カバーがゴム状弾性体からなり、その内径側は押圧部材の押圧部に固着され、その外径側にはプーリ部のカバー部に摺接するリップ部を有するため、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、ダンパ部側に固着された押圧部材とプーリ部が捩れ方向に相対変位する際にも、カバーが破損等することなく、押圧部とカバー部との隙間をより確実に塞ぐことができ、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができる。
また、請求項7又は8に記載の発明によれば、ダンパ部に設けられたストッパ手段が挿入される円弧状の長孔を覆うカバー及び押圧部材の押圧部とプーリ部のカバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーとが一体に設けられているため、前記長孔からのダスト等の侵入を防止することができるとともに、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができる。
また、請求項9に記載の発明によれば、ダンパ部に設けられたストッパ手段が挿入される円弧状の長孔を覆うカバー及び押圧部材の押圧部とプーリ部のカバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーの外径側はカバー部に固着され、同カバーの内径側は押圧部材の押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能であるため、請求項7又は8に記載の発明の効果に加え、ダンパ部側に固着された押圧部材とプーリ部が捩れ方向に相対変位する際にも、カバーが破損等することなく、押圧部とカバー部との隙間を塞ぐことができ、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができる。
さらに、請求項10に記載の発明によれば、長孔を覆うリング状カバー及び押圧部材の押圧部とプーリ部のカバー部との隙間を略全周にわたって覆うリング状カバーは、ゴム状弾性体からなり、その外径側はプーリ部のカバー部に固着され、その内径側には押圧部材の押圧部に摺接するリップ部を有するため、請求項7又は8に記載の発明の効果に加え、ダンパ部側に固着された押圧部材とプーリ部が捩れ方向に相対変位する際にも、カバーが破損等することなく、押圧部とカバー部との隙間をより確実に塞ぐことができ、前記隙間からのダスト等の侵入を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係るアイソレーションプーリの断面図である。尚、図1において、図4と同一の構成には同一の符合を付してその説明を省略する。
図1に示すように、本実施の形態に係るアイソレーションプーリ101にあっては、プーリ部50のカバー部52とプレッシャーリング70の押圧部72の外周端部との間に設けられた円周状の隙間Cを塞ぐように、この隙間Cの全周にわたって、ゴム状弾性体からなり、中心軸(図中の1点破線)を略中心とするリング状のカバー90が設けられている。
このカバー90の外径側の基部91は、カバー部52の表面に加硫接着されており、また、内径側のリップ部92は、その先端が弾性力により押圧部72の外周端部に圧接し、プーリ部50とプレッシャーリング70が捩れ方向に相対変位する場合には、リップ部92と押圧部72とが摺接して隙間Cを塞ぎ、この隙間Cからのダスト等の侵入を防止するように構成されている。
このように、アイソレーションプーリ101によれば、リップ部92を有するカバー90が設けられているため、プーリ部50とプレッシャーリング70が同期回転中は勿論のこと、プーリ部50とプレッシャーリング70が捩れ方向に相対変位する場合にも、カバー90が破損等することなく、プーリ部50のカバー部52とプレッシャーリング70の押圧部72との隙間Cからダスト等が侵入するのを確実に防止することができ、以って、スラストベアリング80の耐久性の低下を防止することができる。
次に本発明の第2の実施の形態を図2に基づいて説明する。
図2は第2の実施の形態に係るアイソレーションプーリの断面図である。尚、図2において、図4と同一の構成には同一の符合を付してその説明を省略する。
図2に示すように、本実施の形態に係るアイソレーションプーリ102にあっても、プーリ部50のカバー部52とプレッシャーリング70の押圧部72の外周端部との間に設けられた円周状の隙間Cを塞ぐように、この隙間Cの全周にわたって、ゴム状弾性体からなり、中心軸(図中の1点破線)を略中心とするリング状のカバー93が設けられている。
このカバー93の内径側の基部94は、押圧部72の表面の外周端部に加硫接着されており、また、外径側のリップ部95は、その先端が弾性力によりカバー部52に圧接し、プーリ部50とプレッシャーリング70とが捩れ方向に相対変位する場合には、リップ部95とカバー部52とが摺接して隙間Cを塞ぎ、この隙間Cからのダスト等の防止するように構成されている。
このように、アイソレーションプーリ102によれば、リップ部95を有するカバー93が設けられているため、プーリ部50とプレッシャーリング70が同期回転中は勿論のこと、プーリ部50とプレッシャーリング70が捩れ方向に相対変位する場合にも、カバー93が破損等することなく、プーリ部50のカバー部52とプレッシャーリング70の押圧部72との隙間Cからダスト等が侵入するのを確実に防止することができ、以って、スラストベアリング80の耐久性の低下を防止することができる。
次に本発明の第3の実施の形態を図3に基づいて説明する。
図3は第3の実施の形態に係るアイソレーションプーリの断面図である。尚、図3において、図4と同一の構成には同一の符合を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本実施の形態に係るアイソレーションプーリ103にあっては、プーリ部50のカバー部52とプレッシャーリング70の押圧部72の外周端部との間に設けられた円周状の隙間Cを塞ぐとともに、カバー部52に形成された円弧状の長孔55を塞ぐように、隙間Cの全周及び円弧状の長孔55の全周にわたって、ゴム状弾性体からなり、中心軸(図中の1点破線)を略中心とするリング状のカバー96が設けられている。
このカバー96は、カバー部52の周上において、長孔55が形成された箇所では、基部97が長孔55の径方向の両側でカバー部52の表面に加硫接着されており、また、長孔55が形成されていない箇所にあっては、基部97の底面全体がカバー部52の表面に加硫接着されている。
また、カバー96の内径側のリップ部98は、その先端が弾性力により押圧部72の外周端部に圧接し、プーリ部50とプレッシャーリング70が捩れ方向に相対変位する場合には、リップ部98と押圧部72とが摺接して隙間Cを塞ぎ、この隙間Cからのダスト等の侵入を防止するように構成されている。
このように、アイソレーションプーリ103によれば、リップ部98を有するカバー96が設けられているため、プーリ部50とプレッシャーリング70が同期回転中は勿論のこと、プーリ部50とプレッシャーリング70が捩れ方向に相対変位する場合にも、カバー96が破損等することなく、プーリ部50のカバー部52とプレッシャーリング70の押圧部72との隙間Cからダスト等が侵入するのを確実に防止することができ、以って、スラストベアリング80の耐久性の低下を防止することができる。
また、カバー96は、ストッパ部15aが挿入される円弧状の長孔55を塞ぐため、長孔55からアイソレータ部2内へのダスト等の侵入を防止することができ、以って、ジャーナルベアリング81の耐久性の低下を防止することもできる。
尚、上述した第1乃至第3の実施の形態にあっては、環状弾性体60を軸方向に予圧縮するためのプレッシャーリング70の嵌合部71が、ハブ10の内部円筒部13に嵌合してダンパ部1とアイソレータ部2とが組付けられて一体化するものを例示したが、本発明は、上記の嵌合タイプに限定されるものではなく、例えば、プレッシャーリングの−部をハブ側に溶接等によって固着して、ダンパ部1とアイソレータ部2とを一体化するタイプのものにあっても適用可能である。
また、カバー90(93,96)は、円周状の隙間Cの全周を覆う連続したリング状のものを例示したが、カバーは、円周状の隙間Cの全周を完全に覆う必要はなく、カバーの一部に実用上支障のない範囲で、円弧の一部を切欠いた非連続部があってもよく、要は隙間Cの略全周がカバーで覆われていればよい。
また、カバー90(93,96)のリップ部92(95,98)が、その弾性力によって押圧部72(カバー部52)に圧接する構成のものを例示したが、リップ部92(95,98)は、必ずしも押圧部72(カバー部52)に圧接している必要はなく、リップ部92(95,98)と押圧部72(カバー部52)との間には、実用上支障のない範囲で僅かな隙間があってもよく、さらに、カバーの非固着側は、必ずしもリップ部である必要もなく、要はプーリ部50とプレッシャーリング70が捩れ方向に相対変位する場合に、カバーが破損等することなく、かつ、隙間Cからのダスト等の侵入防止効果が発揮できる構造であればよい。
本発明の第1の実施の形態に係るアイソレーションプーリの断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るアイソレーションプーリの断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るアイソレーションプーリの断面図である。 本出願人の先の提案に係るアイソレーションプーリの断面図である。
符号の説明
101,102,103 アイソレーションプーリ
1 ダンパ部
2 アイソレータ部
15a ストッパ部
20 慣性質量体
50 プーリ部
52 カバー部
53 プーリ溝
55 長孔
60 環状弾性体
70 プレッシャーリング(押圧部材)
72 押圧部
90,93,96 カバー
92,95,98 リップ部
91,94,97 基部
C 隙間

Claims (10)

  1. 慣性質量体を有するダンパ部と、
    外周部にプーリ溝が形成され、前記外周部から中心方向に延出するカバー部を有するプーリ部と、
    前記ダンパ部と前記カバー部との間に配設された弾性体と、
    前記カバー部と対向する押圧部を有し、前記カバー部を軸方向に押圧して前記弾性体に軸方向の予圧縮を付与する押圧部材と、
    を備えたアイソレーションプーリにおいて、
    前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーを設けたことを特徴とするアイソレーションプーリ。
  2. 前記カバーは、リング状であることを特徴とする請求項1に記載のアイソレーションプーリ。
  3. 前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、
    前記カバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側は前記押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能であることを特徴とする請求項2に記載のアイソレーションプーリ。
  4. 前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、
    前記カバーの内径側は前記押圧部に固着され、前記カバーの外径側は前記カバー部に対して捩れ方向に相対変位可能であることを特徴とする請求項2に記載のアイソレーションプーリ。
  5. 前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、
    前記カバーはゴム状弾性体からなり、前記カバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側には前記押圧部に摺接するリップ部を有することを特徴とする請求項2に記載のアイソレーションプーリ。
  6. 前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、
    前記カバーはゴム状弾性体からなり、前記カバーの内径側は前記押圧部に固着され、前記カバーの外径側には前記カバー部に摺接するリップ部を有することを特徴とする請求項2に記載のアイソレーションプーリ。
  7. 前記カバー部には、前記ダンパ部に設けられたストッパ手段が挿入される円弧状の長孔が形成され、前記長孔を覆うカバー及び前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーとが一体に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のアイソレーションプーリ。
  8. 前記カバーは、リング状であることを特徴とする請求項7に記載のアイソレーションプーリ。
  9. 前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、
    前記長孔を覆うカバー及び前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側は前記押圧部に対して捩れ方向に相対変位可能であることを特徴とする請求項8に記載のアイソレーションプーリ。
  10. 前記押圧部材は、前記ダンパ部側に固着されており、
    前記長孔を覆うカバー及び前記押圧部と前記カバー部との隙間を略全周にわたって覆うカバーはゴム状弾性体からなり、前記カバーの外径側は前記カバー部に固着され、前記カバーの内径側には前記押圧部に摺接するリップ部を有することを特徴とする請求項8に記載のアイソレーションプーリ。
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