JPH09166151A - 自在継手の密封装置 - Google Patents

自在継手の密封装置

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JPH09166151A
JPH09166151A JP32902695A JP32902695A JPH09166151A JP H09166151 A JPH09166151 A JP H09166151A JP 32902695 A JP32902695 A JP 32902695A JP 32902695 A JP32902695 A JP 32902695A JP H09166151 A JPH09166151 A JP H09166151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boot
intermediate flexible
adapter
sealing device
universal joint
Prior art date
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Pending
Application number
JP32902695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiaki Sugiura
杉浦芳昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーツが内圧力及び遠心力により外方へ変形
して損傷するのを防止することにある。 【解決手段】 アダプタ12の連結部15に一端が支持
されて、自由端側がブーツ20の中間可撓部22の変形
を防止するように支持する変形防止板26をブーツ20
に有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自在継手の密封装
置に関する。特に、高速回転及び揺動する自在継手用の
密封装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】本発明に関する先行技術として、実開平3
−69320号公報が存在する。
【0003】この公報には、図5に示す自在継手のアダ
プタ付ブーツが示されている。図5は、外輪51と内輪
52との間にボール53を介したベアリングを有し、こ
のベアリングの内輪52にスプラインを介して嵌着した
駆動軸54と外輪51のボルト穴55を介してボルトに
より取り付けられるコンパニオンフランジ56とにより
自在継手50を構成している。この自在継手50のボー
ル53側の摺動部を保護するために潤滑油が介在されて
いるが、この摺動部側をカバーするためにアダプタ付ブ
ーツ65が装着されている。
【0004】このアダプタ付ブーツ65は、アダプタ5
7とブーツ62との連結により構成されている。
【0005】アダプタ57は一端に嵌着部58を有し、
この嵌着部58は、外輪51に嵌合して取り付けられて
いる。そして、嵌着部58からフランジ部61を形成す
ると共に、フランジ部61から小径円筒部59を形成し
て自由端に連結部60を有する。
【0006】アダプタ57の連結部60とカシメ結合し
た接続部63を一端に有するブーツ62は、アダプタ5
7の内方へ断面V形状に突出して他端が駆動軸54と嵌
合する取付部64を有する。
【0007】このブーツ62は、ゴム材製で可撓性を有
すると共に肉厚が環状に形成されて駆動軸54を囲んで
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このアダプタ
付ブーツ65は、ベアリングを介して駆動軸54が軸芯
を屈折しながら回動するとき、又は、ベアリング内の潤
滑油が遠心力の影響を受けたときに、ブーツ62が仮想
線で示すようにアダプタ57内から飛び出すように外方
へ変形し、アダプタ57と駆動軸54との間に挟まれて
損傷することがある。その結果、ベアリング内の潤滑油
が流出し、更には、ダストがベアリング内に侵入し、摺
動部が早期に摩耗することになる。
【0009】すなわち、図6は、図5のアダプタ付ブー
ツの半断面図であるが、ベアリングに介在する潤滑油に
遠心力が作用すると、ブーツ62がその遠心力によって
弾性変形する初期の状態図である。
【0010】このブーツ62の状態から図5の仮想線で
示すようにブーツの中間部が外方へ反転する。そして、
駆動軸54が屈折したとき、アダプタ57の自由端であ
る連結部60との間でブーツが損傷させられるのであ
る。
【0011】この他にも、図示は省略するが、ベアリン
グを介して駆動軸54が屈折し、同時に駆動軸54が高
速回転すると、ブーツが種々の変形状態になり、損傷し
て耐久性を失う。
【0012】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その技術的課題は、アダプタによっ
て、密封装置の耐圧性を発揮させると共に、ブーツが遠
心力や駆動軸の異常な作用力により変形して損傷に至る
のを防止することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の技術的
課題を解決するために成されたものであって、その技術
的手段は、以下のように構成されている。すなわち、軸
受と軸との連結された摺動部側をカバーする自在継手の
密封装置であって、一端側に軸受と接合する取付部を有
すると共に、他端側に連結部を有する筒状のアダプタ及
びアダプタの連結部に一端側が連結された結合部を有し
て結合部からアダプタ内に突入すると共に折返部分を形
成して外方へ突出した環状を成す中間可撓部を有し、且
つ中間可撓部の他端側が軸に嵌着する嵌着部を有するゴ
ム状弾性材製ブーツを具備し、アダプタの連結部に結合
部と共に一端部が保持され且つ自由端側が中間可撓部の
折返部分側に配置されて折返部分側を外方へ変形しない
ように支持する変形防止板がブーツに有するものであ
る。
【0014】
【作用】密封装置に遠心力が作用してブーツ20の中間
可撓部22が軸方向外方に変形しようとしても、一端部
が連結部15に保持されて自由端部が折返部分23側を
変形しないように支持する変形防止板が設けられている
から、ブーツが外方により変形するのを防止する。その
結果、ブーツは膨出することがないから、軸が屈折して
回転しても中間可撓部をアダプタとの間で挟み込むこと
がなくなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の自在継手の密封
装置の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1は、本発明の自在継手の密封装置11
の断面図である。図1において、1は軸受である。軸受
1は内輪2と外輪3とを有すると共に、内輪2と外輪3
の対向面には各々溝が形成されており、この溝にボール
4が配置されている。そして、内輪2の内周面に有する
スプライン7に、軸8のスプライン部10が嵌合して、
自在継手50を構成している。尚、外輪3にはアダプタ
12取付用のボルト孔6が形成されている。
【0017】自在継手50は、ボール4を介して回転を
伝達すると共に、軸8が屈折して回動できるように構成
されている。そして、自在継手50の摺動部には、潤滑
油16が介在されて、摺動部が摩耗するのを防止してい
る。
【0018】上述のように構成された自在継手50の摺
動部をカバーする密封装置11は、アダプタ12とブー
ツ20から構成されている。アダプタ12は、金属又は
樹脂材製である。又、ブーツ20は、ゴム又は樹脂等の
ゴム状弾性材製で、可撓性を有する。
【0019】そして、アダプタ12は、軸受1に取り付
けられるように断面L形状に形成されて一端に取付部1
3を形成している。そして、取付部13から筒状部14
に連続形成され、自由端に連結部15を設けている。筒
状部14は、内方へ断面V形状に形成されて自由端の連
結部15に向かってテーパ状に拡大している。これは、
軸1の屈折角を大きくするためである。同時に、高速回
転時に中間可撓部を支持して異常変形を防止するためで
ある。
【0020】アダプタ12は、金属材製で、鉄板、ステ
ンレス板、アルミ板、銅板等が適している。又、加工
は、プレス加工により形成される。更に、樹脂材製にす
ることもできる。樹脂材の場合は、成形加工が好まし
い。
【0021】ブーツ20は、一端に結合部21を有し、
この結合部21は、アダプタ12の連結部15によりカ
シメられた固着部15aにより保持されている。更に、
結合部21から、肉厚板状の中間可撓部22が形成され
ており、この中間可撓部22は、断面U形状をして内方
の先端側が折返部分23になるように形成されている。
更に、中間可撓部22の他端は、軸8に嵌合する嵌着部
24に形成されている。この嵌着部24の外周面には、
バンド溝25が形成されており、このバンド溝25にバ
ンド27が取り付けられて軸8を締結する。
【0022】次に、中間可撓部22の結合部21から折
返部分23にかけて変形防止板26が埋設状態に取り付
けられている。この変形防止板26は、中間可撓部22
の結合部21から折返部分23に至る形状と略同形状の
環状に形成されて、その部分に埋設されている。そし
て、結合部21に埋設された部分は、連結部15により
固着部15aを介して保持されると共に、折返部分23
側は自由端に成されて、折返部分23側を支持してい
る。
【0023】又、変形防止板26は、鉄板、ステンレス
板、銅板、樹脂板などが用いられる。そして、肉厚が実
施の形態では略同一であるが、折返部分23側が順次薄
肉になるように形成しても良い。又、変形防止板26は
環状ではなく、環状に沿って等配に分割された変形防止
板26を埋設しても良いし、更に、環状の変形防止板2
6の折返部分23側を等配に全長の1/3だけ分割(ス
リット加工)しても良い。
【0024】上述のように構成された密封装置11は、
アダプタ12の取付部13が軸受1に嵌着されると共
に、ボルト5により軸受1に固定される。又、ブーツ2
0の嵌着部24は軸8の嵌着溝9に嵌着されると共に、
バンド27により軸8側へ締結される。そして、自在継
手50の摺動部側をカバーして密閉する。
【0025】以上により、自在継手50が高速回転する
と、密封装置11に遠心力が生じるが、ブーツ20は、
外方配置のアダプタ12により、径方向外方へ変形しよ
うとするのを押さえられる。ところが、ブーツ20の中
間可撓部22は、嵌着部24側外方へ変形しようとする
力も受ける。特に、潤滑油16が遠心力によって、この
中間可撓部22の変形を更に後押しすることになる。
【0026】しかし、ブーツ20の中間可撓部22に埋
設された変形防止板26により、中間可撓部22が軸方
向外方へ変形しようとするのを効果的に防止することが
できる。しかも、中間可撓部22は、ゴム状弾性材であ
るから弾性変形が可能であり、軸8の屈折に対しても容
易に対応することができる。
【0027】図2は、本発明に係る第2の実施の形態を
示す密封装置の半断面図である。
【0028】図2において、密封装置11全体の構成
は、図1に示す密封装置11と略同様である。図2に示
す密封装置11は、中間可撓部22に埋設された変形防
止板26が、多数の孔27を有し、中間可撓部22との
一体結合を強力にすると共に、変形防止板26に弾性力
を付与することができる。そして、変形防止板26の一
端部は、連結部15のカシメられた固着部15aにより
挟持されている。
【0029】特に、この孔27を変形防止板26の自由
端に向かって、順次数が増加するようにすると良い。又
は、変形防止板26の自由端に向かって孔27の径が順
次大径になるようにしても良い。
【0030】この変形防止板26は、ばね鋼、ステンレ
ス、又は樹脂材製にすることが好ましい。
【0031】図3は、本発明の第3の実施の形態を示す
密封装置11の半断面図である。
【0032】図3において、中間可撓部22には、変形
防止板26が外面に層状に取り付けられている。この層
状面は、一体接着又は接合のどちらにしても良い。尚、
一体接着の場合は、変形防止板26に孔27を設け、こ
の孔27に中間可撓部22が成形時に入り込むようにし
て結合させると良い。又、この変形防止板26の好まし
い例は、ステンレス板で環状に形成されている。尚、自
由端側に約1/2に達するスリットを設けても良い。
又、ステンレス板の代わりに樹脂板、ばね鋼板にしても
良い。
【0033】図4は、本発明の第4の実施の形態を示す
密封装置11の半断面図である。
【0034】図4において、変形防止板26は、中間可
撓部22の内方側に一体接着により層状にしたものであ
る。そして、結合部21側は、結合部21と連結部15
との間に挟持されると共に、カシメによる固着部15a
により固定されている。
【0035】この変形防止板26は、樹脂板、又はばね
鋼板が環状に形成されている。尚、変形防止板26の自
由端側をスリット加工により複数に分割にしても良い。
【0036】このブーツ20は、樹脂材製であるが、ゴ
ム材製にしても良い。尚、ブーツ20に変形防止板26
を一体結合するには、成形型内で成形時に一体接着する
ものである。又、接着剤によりブーツ20に変形防止板
26を一体接着しても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明の密封装置は、遠心による作用力
を受けても、ブーツに設けられている変形防止板により
中間可撓部が外方へ変形しようとするのを防止するか
ら、ブーツが損傷させられるのを効果的に防止できる。
この変形防止板を設けることにより、ブーツの材質をゴ
ム状弾性力の大きい材質にしても、耐久性が飛躍的に向
上することが認められる。更に、変形防止板を設けるこ
とにより、ブーツの結合部側が補強されるから、アダプ
タを薄肉にすることができ、密封装置全体を軽量化する
ことが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態を示す自在継手
の密封装置の取付断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施の形態を示す自在継手
の密封装置の半断面図である。
【図3】本発明に係る第3の実施の形態を示す自在継手
の密封装置の半断面図である。
【図4】本発明に係る第4の実施の形態を示す自在継手
の密封装置の半断面図である。
【図5】従来のアダプタ付ブーツの断面図である。
【図6】従来のアダプタ付ブーツにおける圧力により変
形する状態の半断面図である。
【符号の説明】
1……軸受 2、52……内輪 3、51……外輪 4、53……ボール 5……ボルト 6……ボルト孔 7……スプライン 8……軸 9……嵌着溝 10……スプライン部 11……密封装置 12、57……アダプタ 13、64……取付部 14……筒状部 15、58、60……連結部 15a……固着部 16……潤滑油 20、62……ブーツ 21……結合部 22……中間可撓部 23……折返部分 24、58……嵌着部 25……バンド溝 26……変形防止板 27……バンド 50……自在継手 54……駆動軸 55……ボルト穴 56……コンパニオンフランジ 59……小径円筒部 61……フランジ部 63……接続部 65……アダプタ付ブーツ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受(1)と軸(8)との連結された摺
    動側をカバーする自在継手の密封装置であって、一端側
    に前記軸受(1)と接合する取付部(13)を有すると
    共に他端側に連結部(15)を有する筒状のアダプタ
    (12)及び前記アダプタ(12)の連結部(15)に
    一端側が連結された結合部(21)を有して前記結合部
    (21)から前記アダプタ(12)内に突入すると共に
    折返部分(23)を形成して外方に突出した環状を成す
    中間可撓部(22)を有し且つ前記中間可撓部(22)
    の他端側が前記軸(8)に嵌着する嵌着部(24)を有
    するゴム状弾性材製ブーツ(20)を具備し、前記アダ
    プタ(12)の連結部(15)に前記結合部(21)と
    共に一端部が保持され且つ自由端側が前記中間可撓部
    (22)の折返部分(23)側に配置されて前記折返部
    分(23)側を外方へ変形しないように支持する変形防
    止板(26)が前記ブーツ(20)に有することを特徴
    とする自在継手の密封装置。
JP32902695A 1995-12-18 1995-12-18 自在継手の密封装置 Pending JPH09166151A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111853078A (zh) * 2019-04-30 2020-10-30 美国滚柱轴承股份有限公司 柔性联接器和用于组装柔性联接器的工具及方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111853078A (zh) * 2019-04-30 2020-10-30 美国滚柱轴承股份有限公司 柔性联接器和用于组装柔性联接器的工具及方法

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