JP4122126B2 - ブーツ取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はブーツ取付構造に関し、例えば自動車のドライブシャフト又はプロペラシャフトの端部に等速自在継手を組み付けた構造において、外部へのグリース漏洩防止や内部への異物侵入防止のために両者間に装着されるブーツの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図3に示すように自動車エンジンからの駆動力を車輪に伝達するドライブシャフト1は、中空あるいは中実状の中間軸2の両端部に一対の等速自在継手3,4をトルク伝達可能に結合させたユニット構造を有する。自動車の軽量化やドライブシャフト剛性アップによる車室内の静粛性向上の要求から、中空状の中間軸2が多用される傾向にある。
【0003】
このドライブシャフト1の中間軸2の一方の軸部に摺動型等速自在継手4がセレーション嵌合によりトルク伝達可能に結合され、他方の軸部に固定型等速自在継手3がセレーション嵌合によりトルク伝達可能に結合される。通常、摺動型等速自在継手4が自動車のエンジンの駆動軸側に連結され、固定型等速自在継手3が車輪側に連結される。
【0004】
前記ドライブシャフト1においては、等速自在継手3,4の内部に封入されたグリースの漏洩を防止したり、あるいは、等速自在継手3,4の内部への異物の侵入を防止する目的から、中間軸2の端部と等速自在継手3,4との間に密封用ブーツ5,6を装着するのが一般的である。このブーツ5,6は、等速自在継手3,4の外輪の外周に嵌着される大径部5a,6aと、中間軸2の外周に嵌着される小径部5b,6bと、前記大径部5a,6aと小径部5b,6bの間の蛇腹部5c,6cからなる。ブーツ5,6の大径部5a,6aと小径部5b,6bとは、円筒状のブーツ固定部として、等速自在継手3,4および中間軸2の外周に嵌着された後、金属製のブーツバンド7a,7b,8a,8bで締め付けられて気密的に固定される。
【0005】
前記ブーツ5,6は、樹脂製ブーツとゴム製ブーツに大別され、近年では樹脂製ブーツが多用される傾向にある。特に、樹脂製ブーツは、ゴム製ブーツに比べて弾性が小さいために、その固定状態が不安定になりやすいこともあって、その取付構造に特別な工夫がなされており、従来のブーツ取付構造としては、図4および図5に示すものであった。なお、同図のブーツ取付構造は、一例として、固定型等速自在継手3が連結された中間軸2の端部に装着された樹脂製ブーツ5について説明する。
【0006】
図4はブーツ装着前の状態にある中間軸2のブーツ取付部位を示し、図5はブーツ装着後の状態を示す。図4に示すように中間軸2の外周に、ブーツ固定部5b(ブーツ小径端部)が嵌合される環状のブーツ溝9を形成し、そのブーツ溝9の両側に環状の突起10を形成する。一方、ブーツ固定部5bの内周に環状の凸部11を形成する。
【0007】
そして、図5に示すようにそのブーツ固定部5bを中間軸2に嵌合させる際にブーツ固定部5bの内周の凸部11を中間軸2の外周のブーツ溝9に収容させて位置合わせした状態で、前記ブーツ固定部5bの外周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部5bの内周を弾性変形させて中間軸2の外周に固定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のブーツ取付構造では、中間軸2の外周に、ブーツ固定部5bが嵌合される環状のブーツ溝9と、そのブーツ溝9の両側に環状の突起10とを旋削加工により形成している。そのため、中間軸2の加工工数を低減させることが困難であり、また、突起10を形成する外径寸法を見込んで、中間軸2の素材として外径の大きなものを使用しなければならず、材料経費面でコストアップを招来するという問題があった。
【0009】
また、ブーツ5の小径端部5bを中間軸2に固定する機能面では、ブーツ固定部5bの内周に形成された凸部11が収容される中間軸2の外周のブーツ溝9が浅いと、ブーツ5の組み付け時の位置決めが不安定になる。また、前記ブーツ溝9の両側に位置する突起10が低すぎると、突起10のブーツ内周への食い込み量が少なくなり、シール性が不十分となり、逆に、突起10が高すぎると、ブーツ5に亀裂が生じるという課題もあった。
【0010】
そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、中間軸の加工工数の低減化を図ると共に、中間軸に形成されるブーツ溝と突起を最適な大きさにし得るブーツ取付構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段として、請求項1に係る発明は、ブーツの小径側端部の固定部内周に環状の凸部を形成し、この凸部を収容し、前記ブーツ固定部が嵌合される環状のブーツ溝と、このブーツ溝の両側に環状の突起とを中間軸に形成し、前記ブーツ固定部の外周をブーツバンドにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部の内周を弾性変形させて中間軸の外周に固定したブーツ取付構造において、中空状の中間軸の外周に形成されたブーツ溝を転造により形成し、前記突起はブーツ固定部内周の凸部両側部位を弾性変形させる凹曲面をブーツ溝の外側に有し、その中間軸の外周に対して、前記ブーツ溝の体積Bとその両側に位置する突起の体積Aとの比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことを特徴とする。
【0012】
この請求項1の発明では、中間軸の外周に形成されたブーツ溝を転造により形成したことにより、中間軸の加工工数を低減させることが容易になり、しかも、突起を形成する外径寸法を見込んで、中間軸の素材として外径の大きなものを使用する必要がないので、材料経費面でコストダウンを図ることができる。また、その中間軸が中空状であることから、従来の切削加工で生じていた制約、つまり、ブーツ溝近傍を前もって厚肉にしなければならない等の制約がなくなり、加工工程の簡略化や歩留まりの向上が図れる。さらに、ブーツ溝の体積Bとその両側に位置する突起の体積Aとの比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことにより、中間軸に形成されるブーツ溝と突起を最適な大きさにし得る。つまり、ブーツの組み付け時の位置決めが安定し、突起のブーツ内周への食い込み量が適正となり、十分なシール性も確保できる。このブーツ溝と突起の体積比率A/Bは、シール性および成形性の面から、その下限値を0.3、上限値を0.6とした。
【0013】
前記請求項1の発明では、請求項2の発明のように、前記ブーツ固定部の外周をブーツバンドにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部の内周を弾性変形させたとき、前記ブーツの凸部が前記中間軸のブーツ溝底に接触しないように設定することが望ましい。つまり、ブーツバンドの締め付け時にブーツの凸部が中間軸のブーツ溝底に接触して弾性変形すると、その変形分の反力だけ中間軸の突起の食い込み性が低下する。
【0014】
また、請求項3の発明のように前記ブーツ固定部の凸部が、幅方向略中央に位置するように前記ブーツバンドを配設することが望ましい。このようにすれば、ブーツ固定部を中間軸に締め付けるときにその締め付け力のバランスがよく、良好な締め付け状態が得られる。すなわち、ブーツバンドの締め付け力は、その幅方向略中央で最も強くて、バンド端部に近づくにつれて低下する。そのため、ブーツバンドでブーツ固定部を中間軸に締め付けるとき、その締め付け力が中間軸のブーツ溝と突起の部所に最も効果的に強く作用させるには、ブーツ固定部の凸部をブーツバンドの幅方向略中央で締め付けるようにすればよい。
【0015】
請求項4の発明のように前記中間軸のブーツ溝は、この両側の突起の縁を結ぶ円弧状に形成されていることが望ましい。このようにすれば、中間軸のブーツ溝による突起のブーツ固定部への食い込み性が良好となる。
【0016】
なお、前記ブーツが樹脂製であれば、その表面硬さがHDD38〜50であることが望ましい。その表面硬さがHDD38より小さいと、耐熱性の低下、ブーツのコストアップおよび強度低下を招来し、逆に、表面硬さがHDD50より大きいと、疲労性、柔軟性および組付性の低下を招来する(請求項5)。また、前記ブーツは、熱可塑性ポリエステル系エラストマー、もしくは熱可塑性ポリエステル系エラストマーを含む組成物により形成されているものが好ましい(請求項6)。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るブーツ取付構造の実施形態を以下に詳述する。なお、図3と同一部分には同一参照符号を付す。
【0019】
例えば、図3に示すように自動車エンジンからの駆動力を車輪に伝達するドライブシャフト1は、中空あるいは中実状の中間軸2の両端部に一対の等速自在継手3,4をトルク伝達可能に結合させたユニット構造を有する。このドライブシャフト1の中間軸2の一方の軸部に摺動型等速自在継手3がセレーション嵌合によりトルク伝達可能に結合され、他方の軸部に固定型等速自在継手4がセレーション嵌合によりトルク伝達可能に結合される。通常、摺動型等速自在継手4が自動車のエンジンの駆動軸側に連結され、固定型等速自在継手3が車輪側に連結される。
【0020】
前記ドライブシャフト1においては、等速自在継手3,4の内部に封入されたグリースの漏洩を防止したり、あるいは、等速自在継手3,4の内部への異物の侵入を防止する目的から、中間軸2の端部と等速自在継手3,4との間に樹脂製またはゴム製ブーツ5,6を装着している。このブーツ5,6は、等速自在継手3,4の外輪の外周に嵌着される大径部5a,6aと、中間軸2の外周に嵌着される小径部5b,6bと、前記大径部5a,6aと小径部5b,6bの間の蛇腹部5c,6cからなる。ブーツ5,6の大径部5a,6aと小径部5b,6bとは、円筒状のブーツ固定部として、等速自在継手3,4および中間軸2の外周に嵌着された後、金属製のブーツバンド7a,7bで締め付けられて気密的に固定される。
【0021】
本発明に係るブーツ取付構造の実施形態を図1および図2に示す。なお、同図のブーツ取付構造は、一例として、固定型等速自在継手3が連結された中間軸2の端部に装着されたブーツ5について説明するが、摺動型等速自在継手4が連結された中間軸2の端部に装着されたブーツ6にも適用可能である。
【0022】
図1はブーツ装着前の状態にある中間軸2のブーツ取付部位を示し、図2はブーツ装着後の状態を示す。図1に示すように中間軸2の外周に、ブーツ固定部5b(ブーツ小径端部)が嵌合される環状のブーツ溝15を形成し、そのブーツ溝15の両側に環状の突起16を形成する。一方、ブーツ5の小径側端部に位置するブーツ固定部5bの内周に環状の凸部11を形成する。なお、突起16はブーツ固定部5b内周の凸部11両側部位を弾性変形させる凹曲面をブーツ溝15の外側に有する。
【0023】
前記中間軸2の外周に形成されたブーツ溝15を転造により形成する。これにより、切削加工に比べ中間軸2の加工工数を低減させることが容易になり、しかも、突起16を形成する外径寸法を見込んで、中間軸2の素材として外径の大きなものを使用する必要がないので、材料経費面でコストダウンを図ることができる。なお、この転造によるブーツ溝15の形成は、中間軸2が中実状あるいは中空状のいずれであっても適用可能である。中間軸2が中空状であれば、従来の切削加工で生じていた制約、つまり、ブーツ溝近傍を前もって厚肉にしなければならない等の制約がなくなり、加工工程の簡略化や歩留まりの向上が図れる。
【0024】
そして、図2に示すようにそのブーツ固定部5bを中間軸2に嵌合させる際にブーツ固定部5bの内周の凸部11を中間軸2の外周のブーツ溝15に収容させて位置合わせした状態で、前記ブーツ固定部5bの外周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部5bの内周を弾性変形させて中間軸2の外周に固定する。
【0025】
このとき、ブーツ固定部5bの凸部11が、幅方向略中央(図2の鎖線Lで示す)に位置するようにブーツバンド7bを配設する。このようにすれば、ブーツ固定部5bを中間軸2に締め付けるときにその締め付け力のバランスがよく、良好な締め付け状態が得られる。すなわち、ブーツバンド7bの締め付け力は、その幅方向略中央で最も強くて、バンド端部に近づくにつれて低下する。そのため、ブーツバンド7bでブーツ固定部5bを中間軸2に締め付けるとき、その締め付け力が中間軸2のブーツ溝15と突起16の部所に最も効果的に強く作用させるには、ブーツ固定部5bの凸部11をブーツバンド7bの幅方向略中央で締め付けるようにすればよい。
【0026】
また、ブーツ固定部5bの外周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部5bの内周を弾性変形させたとき、前記ブーツ5の凸部11が前記中間軸2のブーツ溝15の底部に接触しないように設定する。つまり、ブーツバンド7bの締め付け時にブーツ5の凸部11が中間軸2のブーツ溝15の底部に接触して弾性変形すると、その変形分の反力だけ中間軸2の突起16の食い込み性が低下する。なお、中間軸2のブーツ溝15は、この両側の突起16の縁を結ぶ円弧状に形成されている。このようにすれば、中間軸2のブーツ溝15による突起16のブーツ固定部5bへの食い込み性が良好となる。
【0027】
ブーツ固定部5bを中間軸2に固定する機能面では、ブーツ固定部5bの内周に形成された凸部11が収容される中間軸2の外周のブーツ溝15が浅いと、ブーツ5の組み付け時の位置決めが不安定になる。また、前記ブーツ溝15の両側に位置する突起16が低すぎると、突起16のブーツ内周への食い込み量が少なくなり、シール性が不十分となり、逆に、突起16が高すぎると、ブーツ5に亀裂が生じる。
【0028】
そこで、この転造により形成されたブーツ溝15については、中間軸2の外周に対して、ブーツ溝15の体積Bとその両側に位置する突起16の体積Aとの比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定する。このようにブーツ溝15と突起16の体積比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことにより、中間軸2に形成されるブーツ溝15と突起16を最適な大きさにし得る。つまり、ブーツ5の組み付け時の位置決めが安定し、突起16のブーツ内周への食い込み量が適正となり、十分なシール性も確保できる。
【0029】
このブーツ溝15と突起16の体積比率A/Bは、シール性および成形性の面から、その下限値を0.3、上限値を0.6とした。すなわち、前記体積比率A/Bの下限値としては、シール性の面から0.14以上必要であり、成形性の面から0.14〜0.31の間に限界値が存在する。その結果、体積比率A/Bの下限値を0.3とした。また、前記体積比率A/Bの上限値としては、シール性の面から0.47以上必要であり、成形性の面から0.55〜0.63の間に限界値が存在する。その結果、体積比率A/Bの上限値を0.6とした。
【0030】
前記ブーツ5が樹脂製の場合、その表面硬さはHDD38〜50であることが望ましい。例えば、表面硬さがHDD47の熱可塑性ポリエステル系エラストマー〔商品名:ハイトレル(デュポン社製)〕が好適である。その表面硬さがHDD38より小さいと、耐熱性の低下、ブーツのコストアップおよび強度低下を招来し、逆に、表面硬さがHDD50より大きいと、疲労性、柔軟性および組付性の低下を招来する。また、前記ブーツ5がゴム製の場合、CR材やシリコン材などが好ましい。このブーツ5がゴム製の場合、その表面硬さはHDA50〜70であることが望ましい。その表面硬さがHDA50より小さいと、ブーツの強度低下を招来し、逆に、表面硬さがHDA70より大きいと、疲労性の低下を招来する。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、中間軸の外周に形成されたブーツ溝を転造により形成したことにより、中間軸の加工工数を低減させることが容易になり、しかも、突起を形成する外径寸法を見込んで、中間軸の素材として外径の大きなものを使用する必要がないので、材料経費面でコストダウンを図ることができる。また、その中間軸が中空状であることから、従来の切削加工で生じていた制約、つまり、ブーツ溝近傍を前もって厚肉にしなければならない等の制約がなくなり、加工工程の簡略化や歩留まりの向上が図れる。さらに、ブーツ溝の体積Bとその両側に位置する突起の体積Aとの比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことにより、中間軸に形成されるブーツ溝と突起を最適な大きさにし得る。つまり、ブーツの組み付け時の位置決めが安定し、突起のブーツ内周への食い込み量が適正となり、十分なシール性も確保できる。このようにして、製作コストの低減化を容易に実現することができ、信頼性の高い良品質のブーツ取付構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブーツ取付構造の実施形態で、ブーツ装着前の状態にある中間軸のブーツ取付部位を示す要部拡大断面図である。
【図2】図1の実施形態で、中間軸のブーツ取付部位にブーツをブーツバンドにより装着した後の状態を示す要部拡大断面図である。
【図3】中間軸の両端部に一対の等速自在継手を結合させたドライブシャフトを示す断面図である。
【図4】ブーツ取付構造の従来例で、ブーツ装着前の状態にある中間軸のブーツ取付部位を示す要部拡大断面図である。
【図5】図4の従来例で、中間軸のブーツ取付部位にブーツをブーツバンドにより装着した後の状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
2 中間軸
5 ブーツ
5b ブーツ固定部
7b ブーツバンド
11 凸部
15 ブーツ溝
16 突起
A 突起の体積
B ブーツ溝の体積

Claims (6)

  1. ブーツ5の小径側端部に位置するブーツ固定部5bの内周に環状の凸部11を形成し、この凸部11を収容し、前記ブーツ固定部5bが嵌合される環状のブーツ溝15と、このブーツ溝15の両側に環状の突起16とを中間軸2に形成し、前記ブーツ固定部5bの外周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部5bの内周を弾性変形させて中間軸2の外周に固定したブーツ取付構造において、
    中空状の中間軸2の外周に形成されたブーツ溝15を転造により形成し、前記突起16はブーツ固定部5b内周の凸部11両側部位を弾性変形させる凹曲面をブーツ溝15の外側に有し、その中間軸2の外周に対して、前記ブーツ溝15の体積Bとその両側に位置する突起16の体積Aとの比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことを特徴とするブーツ取付構造。
  2. 前記ブーツ固定部5bの外周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部5bの内周を弾性変形させたとき、前記ブーツ5の凸部11が前記中間軸2のブーツ溝底に接触しないように設定したことを特徴とする請求項1に記載のブーツ取付構造。
  3. 前記ブーツ固定部5bの凸部11が、幅方向略中央に位置するように前記ブーツバンド7bを配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載のブーツ取付構造。
  4. 前記中間軸2のブーツ溝15が、この両側の突起16の縁を結ぶ円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のブーツ取付構造。
  5. 前記ブーツ5が樹脂製で、その表面硬さがHDD38〜50であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のブーツ取付構造。
  6. 前記ブーツ5が、熱可塑性ポリエステル系エラストマー、もしくは熱可塑性ポリエステル系エラストマーを含む組成物により形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のブーツ取付構造。
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