JP2003202065A - 動力伝達装置 - Google Patents
動力伝達装置Info
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- JP2003202065A JP2003202065A JP2002015693A JP2002015693A JP2003202065A JP 2003202065 A JP2003202065 A JP 2003202065A JP 2002015693 A JP2002015693 A JP 2002015693A JP 2002015693 A JP2002015693 A JP 2002015693A JP 2003202065 A JP2003202065 A JP 2003202065A
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- torque
- power transmission
- transmission device
- rotating body
- torque transmission
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H2055/366—Pulleys with means providing resilience or vibration damping
Landscapes
- Pulleys (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 継ぎ手の大型化を招くことなく、トルク変動
を十分に吸収する。 【解決手段】 プーリ110にトルクが作用したとき
に、ダンパー140が圧縮変形しながらせん断変形する
ようなナイトハルト構造とする。これにより、主に圧縮
変形のみでトルク変動を吸収する上記出願に比べて、ダ
ンパー140の弾性係数をを小さくすることができるの
で、継ぎ手100の大型化を招くことなく、トルク変動
を十分に吸収することができる。因みに、ダンパー14
0の変形(圧縮変形及びせん断変形)のうち回転方向成
分の変形に伴って発生する反力によりトルクが伝達され
るとともに、ダンパー140が変形(圧縮変形及びせん
断変形)することによりトルク変動が吸収される。
を十分に吸収する。 【解決手段】 プーリ110にトルクが作用したとき
に、ダンパー140が圧縮変形しながらせん断変形する
ようなナイトハルト構造とする。これにより、主に圧縮
変形のみでトルク変動を吸収する上記出願に比べて、ダ
ンパー140の弾性係数をを小さくすることができるの
で、継ぎ手100の大型化を招くことなく、トルク変動
を十分に吸収することができる。因みに、ダンパー14
0の変形(圧縮変形及びせん断変形)のうち回転方向成
分の変形に伴って発生する反力によりトルクが伝達され
るとともに、ダンパー140が変形(圧縮変形及びせん
断変形)することによりトルク変動が吸収される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンや電動モ
ータ等の駆動機器のトルクをポンプや圧縮機等の従動機
器に伝達する動力伝達装置(以下、継ぎ手と呼ぶ。)に
関するものであり、車両用空調装置の圧縮機にエンジン
の動力を伝達する継ぎ手に適用して有効である。
ータ等の駆動機器のトルクをポンプや圧縮機等の従動機
器に伝達する動力伝達装置(以下、継ぎ手と呼ぶ。)に
関するものであり、車両用空調装置の圧縮機にエンジン
の動力を伝達する継ぎ手に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術及び】車両用空調装置に適用される継ぎ手
は、走行用エンジン、つまりレシプロ型の内燃機関の駆
動力を圧縮機に伝達するため、電動モータ等の回転電機
の駆動力を伝達する場合に比べて伝達トルクの変動が大
きい。
は、走行用エンジン、つまりレシプロ型の内燃機関の駆
動力を圧縮機に伝達するため、電動モータ等の回転電機
の駆動力を伝達する場合に比べて伝達トルクの変動が大
きい。
【0003】そこで、出願人は、図12に示すように、
エンジンから駆動力を受けて回転するプーリ110、圧
縮機に向けて駆動力をセンターハブ130、及びトルク
変動を吸収するゴム製のダンパー140等からなる発明
(特願2000−296763号)を出願している。
エンジンから駆動力を受けて回転するプーリ110、圧
縮機に向けて駆動力をセンターハブ130、及びトルク
変動を吸収するゴム製のダンパー140等からなる発明
(特願2000−296763号)を出願している。
【0004】ところで、トルク変動を十分に吸収するに
は、ダンパー140の弾性係数を小さくすることが望ま
しいが、上記出願では、ダンパー140を圧縮変形させ
ることよりトルク変動を吸収しながらトルクを伝達して
いるので、ダンパー140の弾性係数を小さくするに
は、ダンパー140の大きさ、特に、圧縮加重方向の寸
法を大きくする必要がある。
は、ダンパー140の弾性係数を小さくすることが望ま
しいが、上記出願では、ダンパー140を圧縮変形させ
ることよりトルク変動を吸収しながらトルクを伝達して
いるので、ダンパー140の弾性係数を小さくするに
は、ダンパー140の大きさ、特に、圧縮加重方向の寸
法を大きくする必要がある。
【0005】しかし、ダンパー140の大きさを大きく
するには、プーリ110の円周寸法を大きくせざるを得
ないので、プーリ110の径寸法の大型化を招いてしま
う。
するには、プーリ110の円周寸法を大きくせざるを得
ないので、プーリ110の径寸法の大型化を招いてしま
う。
【0006】本発明は、上記点に鑑み、継ぎ手、つまり
動力伝達装置の大型化を招くことなく、トルク変動を十
分に吸収することを目的とする。
動力伝達装置の大型化を招くことなく、トルク変動を十
分に吸収することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明では、駆動機器の
トルクを従動機器に伝達する動力伝達装置であって、駆
動機器により回転駆動される第1回転体(110)と、
従動機器に連結され、第1回転体(110)と同軸上に
配置されて回転する第2回転体(130)と、第1回転
体(110)と第2回転体(130)とに接触し、第1
回転体(110)から第2回転体(130)にトルクを
伝達する弾性変形可能な複数個のトルク伝達部材(14
0)とを有し、第1回転体(110)のうちトルク伝達
部材(140)と接触する第1トルク伝達面(110
a)と、第2回転体(130)のうちトルク伝達部材
(140)と接触する第2トルク伝達面(130a)と
は、回転軸方向と直交する方向に並んで互いに対向し、
第1トルク伝達面(110a)には、第2トルク伝達面
(130a)と反対側に向けて陥没するように湾曲した
複数個の第1凹面部(110b)が回転軸周りに形成さ
れ、第2トルク伝達面(130a)には、第1トルク伝
達面(110a)と反対側に向けて陥没するように湾曲
した複数個の第2凹面部(130b)が回転軸周りに形
成されており、さらに、トルク伝達部材(140)は、
互いに対向する両凹面部(110b、130b)間に配
設されていることを特徴とする。
成するために、請求項1に記載の発明では、駆動機器の
トルクを従動機器に伝達する動力伝達装置であって、駆
動機器により回転駆動される第1回転体(110)と、
従動機器に連結され、第1回転体(110)と同軸上に
配置されて回転する第2回転体(130)と、第1回転
体(110)と第2回転体(130)とに接触し、第1
回転体(110)から第2回転体(130)にトルクを
伝達する弾性変形可能な複数個のトルク伝達部材(14
0)とを有し、第1回転体(110)のうちトルク伝達
部材(140)と接触する第1トルク伝達面(110
a)と、第2回転体(130)のうちトルク伝達部材
(140)と接触する第2トルク伝達面(130a)と
は、回転軸方向と直交する方向に並んで互いに対向し、
第1トルク伝達面(110a)には、第2トルク伝達面
(130a)と反対側に向けて陥没するように湾曲した
複数個の第1凹面部(110b)が回転軸周りに形成さ
れ、第2トルク伝達面(130a)には、第1トルク伝
達面(110a)と反対側に向けて陥没するように湾曲
した複数個の第2凹面部(130b)が回転軸周りに形
成されており、さらに、トルク伝達部材(140)は、
互いに対向する両凹面部(110b、130b)間に配
設されていることを特徴とする。
【0008】本発明では、第1回転体(110)にトル
クが作用して第1回転体(110)と第2回転体(13
0)とが相対的に変位と、トルク伝達部材(140)
は、圧縮変形しながらせん断変形するので、トルク伝達
部材(140)の変形、すなわち圧縮変形及びせん断変
形のうち回転方向成分の変形に伴って発生する反力によ
り第1回転体(110)から第2回転体(130)にト
ルクが伝達されるとともに、トルク伝達部材(140)
が変形することによりトルク変動が吸収される。
クが作用して第1回転体(110)と第2回転体(13
0)とが相対的に変位と、トルク伝達部材(140)
は、圧縮変形しながらせん断変形するので、トルク伝達
部材(140)の変形、すなわち圧縮変形及びせん断変
形のうち回転方向成分の変形に伴って発生する反力によ
り第1回転体(110)から第2回転体(130)にト
ルクが伝達されるとともに、トルク伝達部材(140)
が変形することによりトルク変動が吸収される。
【0009】したがって、主に圧縮変形のみでトルク変
動を吸収する上記出願に比べて、トルク伝達部材(14
0)の弾性係数をを小さくすることができるので、動力
伝達装置の大型化を招くことなく、トルク変動を十分に
吸収することができる。
動を吸収する上記出願に比べて、トルク伝達部材(14
0)の弾性係数をを小さくすることができるので、動力
伝達装置の大型化を招くことなく、トルク変動を十分に
吸収することができる。
【0010】なお、トルク伝達部材(140)の弾性係
数とは、第2回転体(130)に対する第1回転体1
(110)の相対回転角θに対する、第1回転体(11
0)と第2回転体(130)との間で伝達される伝達ト
ルクTの変化率K(=ΔT/Δθ)を言う。
数とは、第2回転体(130)に対する第1回転体1
(110)の相対回転角θに対する、第1回転体(11
0)と第2回転体(130)との間で伝達される伝達ト
ルクTの変化率K(=ΔT/Δθ)を言う。
【0011】なお、第2トルク伝達面(130a)は、
請求項2に記載の発明のごとく、第1トルク伝達面(1
10a)より回転軸側に位置させることが望ましい。
請求項2に記載の発明のごとく、第1トルク伝達面(1
10a)より回転軸側に位置させることが望ましい。
【0012】また、請求項3に記載の発明のごとく、第
1回転体(110)に、トルク伝達部材(140)が、
所定寸法以上、回転軸方向一端側に変位することを規制
する第1軸方向ストッパ(110c)を設けてもよい。
1回転体(110)に、トルク伝達部材(140)が、
所定寸法以上、回転軸方向一端側に変位することを規制
する第1軸方向ストッパ(110c)を設けてもよい。
【0013】また、請求項4に記載の発明のごとく、第
2回転体(130)にトルク伝達部材(140)が、所
定寸法以上、回転軸方向他端側に変位することを規制す
る第2軸方向ストッパ(131a)を設けてもよい。
2回転体(130)にトルク伝達部材(140)が、所
定寸法以上、回転軸方向他端側に変位することを規制す
る第2軸方向ストッパ(131a)を設けてもよい。
【0014】請求項5に記載の発明では、第1回転体
(110)には、トルク伝達部材(140)が、所定寸
法以上、回転軸方向他端側に変位することを規制する第
2軸方向ストッパ(131a)が係止固定されているこ
とを特徴とする。
(110)には、トルク伝達部材(140)が、所定寸
法以上、回転軸方向他端側に変位することを規制する第
2軸方向ストッパ(131a)が係止固定されているこ
とを特徴とする。
【0015】これにより、第1回転体(110)、第2
回転体(130)、トルク伝達部材(140)及び第2
軸方向ストッパ(131a)を容易に組み付けることが
できる。
回転体(130)、トルク伝達部材(140)及び第2
軸方向ストッパ(131a)を容易に組み付けることが
できる。
【0016】請求項6に記載の発明では、第2回転体
(130)には、従動機器に伝達するトルクが所定値以
上となったときに、トルクの伝達を遮断するトルクリミ
ッタ機構(132)が設けられており、トルクリミッタ
機構(132)は、従動機器の回転シャフトに連結され
る連結部(132a)と、第2トルク伝達面(130
a)が形成された部位と一体的に回転する回転部(13
2b)と、回転部(132b)と連結部(132a)と
を橋渡すように連結し、伝達されるトルクが所定トルク
以上となったときに破断する複数本のブリッジ部(13
2c)とを有して構成されており、さらに、トルク伝達
部材(140)の個数は、ブリッジ部(132c)の本
数の自然数倍であることを特徴とする。
(130)には、従動機器に伝達するトルクが所定値以
上となったときに、トルクの伝達を遮断するトルクリミ
ッタ機構(132)が設けられており、トルクリミッタ
機構(132)は、従動機器の回転シャフトに連結され
る連結部(132a)と、第2トルク伝達面(130
a)が形成された部位と一体的に回転する回転部(13
2b)と、回転部(132b)と連結部(132a)と
を橋渡すように連結し、伝達されるトルクが所定トルク
以上となったときに破断する複数本のブリッジ部(13
2c)とを有して構成されており、さらに、トルク伝達
部材(140)の個数は、ブリッジ部(132c)の本
数の自然数倍であることを特徴とする。
【0017】これにより、各トルク伝達部材(140)
に作用するトルクを略均一として、トルク伝達部材(1
40)及びブリッジ部(132c)に偏荷重作用するこ
とを防止できるので、動力伝達装置の耐久性を向上させ
ることができるとともに、トルクリミッタ機構(13
2)が誤作動してしまうことを防止できる。
に作用するトルクを略均一として、トルク伝達部材(1
40)及びブリッジ部(132c)に偏荷重作用するこ
とを防止できるので、動力伝達装置の耐久性を向上させ
ることができるとともに、トルクリミッタ機構(13
2)が誤作動してしまうことを防止できる。
【0018】請求項7に記載の発明では、トルク伝達部
材(140)の断面形状は、トルク伝達部材(140)
にトルクが作用したきに発生する歪みがトルク伝達部材
(140)の断面全体に渡って略均一となるような形状
に設定されていることを特徴とする。
材(140)の断面形状は、トルク伝達部材(140)
にトルクが作用したきに発生する歪みがトルク伝達部材
(140)の断面全体に渡って略均一となるような形状
に設定されていることを特徴とする。
【0019】これにより、トルク伝達部材(140)に
亀裂が発生することを抑制することができるので、トル
ク伝達部材(140)の耐久性を向上させることができ
る。
亀裂が発生することを抑制することができるので、トル
ク伝達部材(140)の耐久性を向上させることができ
る。
【0020】請求項8に記載の発明では、トルク伝達部
材(140)の断面形状は、トルク伝達部材(140)
の外周面のうち第1、2トルク伝達面(110a、13
0a)とトルク伝達部材(140)との接触面(140
a)の端部(140b)を繋ぐ部位(140c)を略直
線状とし、かつ、端部(140b)を曲面状とする形状
に設定されていることを特徴とする。
材(140)の断面形状は、トルク伝達部材(140)
の外周面のうち第1、2トルク伝達面(110a、13
0a)とトルク伝達部材(140)との接触面(140
a)の端部(140b)を繋ぐ部位(140c)を略直
線状とし、かつ、端部(140b)を曲面状とする形状
に設定されていることを特徴とする。
【0021】これにより、トルク伝達部材(140)の
断面全体に渡って略均一となるので、トルク伝達部材
(140)に亀裂が発生することを抑制することがで
き、トルク伝達部材(140)の耐久性を向上させるこ
とができる。
断面全体に渡って略均一となるので、トルク伝達部材
(140)に亀裂が発生することを抑制することがで
き、トルク伝達部材(140)の耐久性を向上させるこ
とができる。
【0022】請求項9に記載の発明では、トルク伝達部
材(140)にトルクが作用していない状態において、
部位(140c)が第1回転体(110)の径方向に対
して、回転方向後退側に傾くように設定されていること
を特徴とする。
材(140)にトルクが作用していない状態において、
部位(140c)が第1回転体(110)の径方向に対
して、回転方向後退側に傾くように設定されていること
を特徴とする。
【0023】これにより、トルク伝達部材(140)に
トルクが作用しても、トルク伝達部材(140)が第
1、2トルク伝達面(110a、130a)から離れ
て、両者の接触面積が減少してしまうことを防止できる
ので、接触面圧が過度に上昇してトルク伝達部材(14
0)に発生する応力が増大してしまうことを防止でき
る。
トルクが作用しても、トルク伝達部材(140)が第
1、2トルク伝達面(110a、130a)から離れ
て、両者の接触面積が減少してしまうことを防止できる
ので、接触面圧が過度に上昇してトルク伝達部材(14
0)に発生する応力が増大してしまうことを防止でき
る。
【0024】請求項10に記載の発明では、第1、2凹
面部(110b、130b)は、回転方向前進側と回転
方向後退側との曲率半径が異なるように非対称となって
いることを特徴とする。
面部(110b、130b)は、回転方向前進側と回転
方向後退側との曲率半径が異なるように非対称となって
いることを特徴とする。
【0025】これにより、トルク伝達部材(140)と
の距離Δ(後述する図5(a)参照)を小さくするする
ことができるので、トルク変動等により逆向きのトルク
がトルク伝達部材(140)に作用したときのトルク伝
達部材(140)の移動量が小さくなり、トルク伝達部
材(140)の摩耗を抑制することができる。
の距離Δ(後述する図5(a)参照)を小さくするする
ことができるので、トルク変動等により逆向きのトルク
がトルク伝達部材(140)に作用したときのトルク伝
達部材(140)の移動量が小さくなり、トルク伝達部
材(140)の摩耗を抑制することができる。
【0026】請求項11に記載の発明では、トルク伝達
部材(140)は、第1、2トルク伝達面(110a、
130a)と接触する外層部(141)と、この外層部
(141)の内側に位置して外層部(141)より硬度
の小さい材質からなる内層部(142)とを有して構成
されていることを特徴とする。
部材(140)は、第1、2トルク伝達面(110a、
130a)と接触する外層部(141)と、この外層部
(141)の内側に位置して外層部(141)より硬度
の小さい材質からなる内層部(142)とを有して構成
されていることを特徴とする。
【0027】これにより、トルク伝達部材(140)の
耐摩耗性を確保しつつ、トルク伝達部材(140)のバ
ネ定数を小さくしながら、高い減衰力を得ることができ
るので、良好にトルク変動を吸収することができる。
耐摩耗性を確保しつつ、トルク伝達部材(140)のバ
ネ定数を小さくしながら、高い減衰力を得ることができ
るので、良好にトルク変動を吸収することができる。
【0028】請求項12に記載の発明では、トルク伝達
部材(140)は、第1、2トルク伝達面(110a、
130a)と接触する外層部(141)と、この外層部
(141)の内側に位置する内層部(142)とを有し
て構成されているとともに、外層部(141)は内層部
(142)に比べて耐摩耗性に優れた材質であることを
特徴とする。
部材(140)は、第1、2トルク伝達面(110a、
130a)と接触する外層部(141)と、この外層部
(141)の内側に位置する内層部(142)とを有し
て構成されているとともに、外層部(141)は内層部
(142)に比べて耐摩耗性に優れた材質であることを
特徴とする。
【0029】これにより、トルク伝達部材(140)の
耐摩耗性を確保しつつ、トルク伝達部材(140)のバ
ネ定数を小さくしながら、高い減衰力を得ることができ
るので、良好にトルク変動を吸収することができる。
耐摩耗性を確保しつつ、トルク伝達部材(140)のバ
ネ定数を小さくしながら、高い減衰力を得ることができ
るので、良好にトルク変動を吸収することができる。
【0030】なお、請求項13に記載の発明のごとく、
外層部(141)はEPDM又はH−NBR製とし、内
層部(142)は塩化ブチルゴム又はシリコンゴム製と
することが望ましい。
外層部(141)はEPDM又はH−NBR製とし、内
層部(142)は塩化ブチルゴム又はシリコンゴム製と
することが望ましい。
【0031】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す
一例である。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る動力伝達装置を車両用空調装置の圧縮機に
エンジン(駆動源)の動力を伝達する継ぎ手に適用した
ものであって、図1は本実施形態に係る継ぎ手(動力伝
達装置)100の断面図であり、図2は図1の左側面図
である。
本発明に係る動力伝達装置を車両用空調装置の圧縮機に
エンジン(駆動源)の動力を伝達する継ぎ手に適用した
ものであって、図1は本実施形態に係る継ぎ手(動力伝
達装置)100の断面図であり、図2は図1の左側面図
である。
【0033】図1中、プーリ110はVベルト(図示せ
ず。)を介して走行用エンジン(図示せず。)から駆動
力を受けて回転する略円筒状に形成された金属又は硬質
樹脂(本実施形態では、フェノール)製の第1回転体で
あり、このプーリ110の内周側にはプーリ110を回
転可能に支持するラジアル転がり軸受120が装着され
る円筒状のプーリハブ111が一体成形されている。因
みに、ラジアル転がり軸受120の内輪は、圧縮機(図
示せず。)のフロントハウジングに圧入装着される。
ず。)を介して走行用エンジン(図示せず。)から駆動
力を受けて回転する略円筒状に形成された金属又は硬質
樹脂(本実施形態では、フェノール)製の第1回転体で
あり、このプーリ110の内周側にはプーリ110を回
転可能に支持するラジアル転がり軸受120が装着され
る円筒状のプーリハブ111が一体成形されている。因
みに、ラジアル転がり軸受120の内輪は、圧縮機(図
示せず。)のフロントハウジングに圧入装着される。
【0034】なお、本実施形態では、プーリ110とし
て、複数列のV溝112が設けられたポリードライブベ
ルト対応型のプーリを採用しているとともに、プーリ1
10を樹脂製としているので、プーリハブ111のうち
軸受120が装着される内周側には、金属製のスリーブ
113がインサート成形にてプーリハブ111に一体化
されている。
て、複数列のV溝112が設けられたポリードライブベ
ルト対応型のプーリを採用しているとともに、プーリ1
10を樹脂製としているので、プーリハブ111のうち
軸受120が装着される内周側には、金属製のスリーブ
113がインサート成形にてプーリハブ111に一体化
されている。
【0035】センターハブ130はプーリ110の内周
側に位置してプーリ110と同軸上に配置されて回転す
る金属製の第2回転体であり、このセンターハブ130
の外周側は図3示すように、複数箇所の凹凸を有すよう
に星型又は歯車状に形成されている。
側に位置してプーリ110と同軸上に配置されて回転す
る金属製の第2回転体であり、このセンターハブ130
の外周側は図3示すように、複数箇所の凹凸を有すよう
に星型又は歯車状に形成されている。
【0036】ここで、センターハブ130は、センター
ハブ130の外周側に配置された後述するダンパー14
0より硬度が大きい樹脂製のアウターハブ131、及び
インサート成形によりアウターハブ131と一体化され
た金属製のインナーハブ132からなるものである。
ハブ130の外周側に配置された後述するダンパー14
0より硬度が大きい樹脂製のアウターハブ131、及び
インサート成形によりアウターハブ131と一体化され
た金属製のインナーハブ132からなるものである。
【0037】そして、インナーハブ132は、従動機器
としてい圧縮機のシャフト(図示せず。)とスプライン
結合する円筒状に形成された連結部をなす円筒部132
a、アウターハブ131と一体化された回転部をなす環
状部132b、及び環状部132bと円筒部132aと
を機械的に連結して環状部132bから円筒部132a
にトルクを伝達するとともに、環状部132bから円筒
部132aに伝達されるトルクが所定トルク以上となっ
たときに破断するような強度に設定された複数本(本実
施形態では、3本)のブリッジ部132cから構成され
ている。
としてい圧縮機のシャフト(図示せず。)とスプライン
結合する円筒状に形成された連結部をなす円筒部132
a、アウターハブ131と一体化された回転部をなす環
状部132b、及び環状部132bと円筒部132aと
を機械的に連結して環状部132bから円筒部132a
にトルクを伝達するとともに、環状部132bから円筒
部132aに伝達されるトルクが所定トルク以上となっ
たときに破断するような強度に設定された複数本(本実
施形態では、3本)のブリッジ部132cから構成され
ている。
【0038】なお、環状部132bのうちアウターハブ
131が配設され部位には、環状部132bから突出す
る複数本の穴部132d等の機械的な係合手段を設ける
とともに、その外周側を歯車状又は星形状とすることに
より、インナーハブ132とアウターハブ131とを機
械的に係合させてインナーハブ130とダンパー140
との結合力を高めている。
131が配設され部位には、環状部132bから突出す
る複数本の穴部132d等の機械的な係合手段を設ける
とともに、その外周側を歯車状又は星形状とすることに
より、インナーハブ132とアウターハブ131とを機
械的に係合させてインナーハブ130とダンパー140
との結合力を高めている。
【0039】ところで、プーリ110のうちアウターハ
ブ131の星形外周面130a、すなわち特許請求の範
囲に記載された第2トルク伝達面に面する内周面110
a、すなわち特許請求の範囲に記載された第1トルク伝
達面は、図2に示すように、センターハブ130の星形
外周面130aに対して凹凸の向きが逆向きなるように
波打つように湾曲している。
ブ131の星形外周面130a、すなわち特許請求の範
囲に記載された第2トルク伝達面に面する内周面110
a、すなわち特許請求の範囲に記載された第1トルク伝
達面は、図2に示すように、センターハブ130の星形
外周面130aに対して凹凸の向きが逆向きなるように
波打つように湾曲している。
【0040】具体的には、センターハブ130の星形外
周面130a(以下、ハブ外周面130aと呼ぶ。)と
プーリ110の内周面110a(以下、プーリ内周面1
10aと呼ぶ。)とは、径方向、つまり回転軸と直交す
る方向に所定間隔を隔てて並んで互いに対向していると
ともに、プーリ内周面110aは、ハブ外周面130a
と反対側、つまり外径方向に向けて陥没するように湾曲
した複数個の凹面部110bが回転軸周りに形成されて
波打つような形状に構成され、一方、ハブ外周面130
aは、プーリ内周面110aと反対側、つまり中心側に
向けて陥没するように湾曲した複数個の凹面部130b
が回転軸周りに形成されて星形状に構成されている。
周面130a(以下、ハブ外周面130aと呼ぶ。)と
プーリ110の内周面110a(以下、プーリ内周面1
10aと呼ぶ。)とは、径方向、つまり回転軸と直交す
る方向に所定間隔を隔てて並んで互いに対向していると
ともに、プーリ内周面110aは、ハブ外周面130a
と反対側、つまり外径方向に向けて陥没するように湾曲
した複数個の凹面部110bが回転軸周りに形成されて
波打つような形状に構成され、一方、ハブ外周面130
aは、プーリ内周面110aと反対側、つまり中心側に
向けて陥没するように湾曲した複数個の凹面部130b
が回転軸周りに形成されて星形状に構成されている。
【0041】そして、互いに対向する凹部110b、1
30b間の空間(以下、この空間をダンパー収納部11
0cと呼ぶ。)には、プーリ内周面110a及びハブ外
周面130aに接触してプーリ110からセンターハブ
130にトルクを伝達する弾性変形可能な弾性材(本実
施形態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン
三元共重合ゴム))からなるダンパー140が配設され
ており、このダンパー140が特許請求の範囲に記載さ
れたトルク伝達部材に相当する。
30b間の空間(以下、この空間をダンパー収納部11
0cと呼ぶ。)には、プーリ内周面110a及びハブ外
周面130aに接触してプーリ110からセンターハブ
130にトルクを伝達する弾性変形可能な弾性材(本実
施形態では、EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン
三元共重合ゴム))からなるダンパー140が配設され
ており、このダンパー140が特許請求の範囲に記載さ
れたトルク伝達部材に相当する。
【0042】因みに、ダンパー140は、断面形状が楕
円状に形成された柱状のもであり、ダンパー収納部11
0c内において、ダンパー140の軸方向と回転軸方向
とが平行となるように配設されている。
円状に形成された柱状のもであり、ダンパー収納部11
0c内において、ダンパー140の軸方向と回転軸方向
とが平行となるように配設されている。
【0043】なお、アウターハブ131には、図1に示
すように、には、ダンパー140が、所定寸法以上、回
転軸方向一端側(紙面左側)に変位することを規制する
カバー131a、すなわち特許請求の範囲に記載された
第2軸方向ストッパが一体形成されており、一方、回転
軸方向他端側(紙面右側)は、プーリ110に設けられ
たダンパー140側に突出する突起部110c、すなわ
ち特許請求の範囲に記載された第1軸方向ストッパによ
り、ダンパー140が、所定寸法以上、回転軸方向他端
側(紙面右側)に変位することが規制されている。
すように、には、ダンパー140が、所定寸法以上、回
転軸方向一端側(紙面左側)に変位することを規制する
カバー131a、すなわち特許請求の範囲に記載された
第2軸方向ストッパが一体形成されており、一方、回転
軸方向他端側(紙面右側)は、プーリ110に設けられ
たダンパー140側に突出する突起部110c、すなわ
ち特許請求の範囲に記載された第1軸方向ストッパによ
り、ダンパー140が、所定寸法以上、回転軸方向他端
側(紙面右側)に変位することが規制されている。
【0044】次に、本実施形態に係る継ぎ手100の概
略作動を述べる。
略作動を述べる。
【0045】プーリ110にトルクが作用すると、プー
リ110とセンターハブ130とが相対的に変位して、
ダンパー収納部110cの体積が縮小変化するので、ダ
ンパー収納部110c内に収納されているダンパー14
0は、圧縮変形しながらせん断変形する。
リ110とセンターハブ130とが相対的に変位して、
ダンパー収納部110cの体積が縮小変化するので、ダ
ンパー収納部110c内に収納されているダンパー14
0は、圧縮変形しながらせん断変形する。
【0046】このとき、ダンパー140の変形、すなわ
ち圧縮変形及びせん断変形のうち回転方向成分の変形に
伴って発生する反力によりプーリ110からセンターハ
ブ130にトルクが伝達されるとともに、ダンパー14
0が変形することによりトルク変動が吸収される。
ち圧縮変形及びせん断変形のうち回転方向成分の変形に
伴って発生する反力によりプーリ110からセンターハ
ブ130にトルクが伝達されるとともに、ダンパー14
0が変形することによりトルク変動が吸収される。
【0047】一方、プーリ110からセンターハブ13
0に伝達されるトルクが所定値以上となると、ブリッジ
部132cが破断するため、プーリ110からセンター
ハブ130へのトルク伝達が遮断される。つまり、イン
ナーハブ132は、所定値以上のトルクが伝達されるこ
とを防止するトルクリミッタ機構として機能する。
0に伝達されるトルクが所定値以上となると、ブリッジ
部132cが破断するため、プーリ110からセンター
ハブ130へのトルク伝達が遮断される。つまり、イン
ナーハブ132は、所定値以上のトルクが伝達されるこ
とを防止するトルクリミッタ機構として機能する。
【0048】次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0049】本実施形態によれば、プーリ110からセ
ンターハブ130にトルクが伝達される際に、ダンパー
140が圧縮変形しながらせん断変形するので、主に圧
縮変形のみでトルク変動を吸収する上記出願に比べて、
ダンパー140の弾性係数をを小さくすることができ
る。したがって、継ぎ手100の大型化を招くことな
く、トルク変動を十分に吸収することができる。
ンターハブ130にトルクが伝達される際に、ダンパー
140が圧縮変形しながらせん断変形するので、主に圧
縮変形のみでトルク変動を吸収する上記出願に比べて、
ダンパー140の弾性係数をを小さくすることができ
る。したがって、継ぎ手100の大型化を招くことな
く、トルク変動を十分に吸収することができる。
【0050】なお、ダンパー140の弾性係数とは、セ
ンターハブ130に対するプーリ110の相対回転角θ
に対する、プーリ110とセンターハブ130との間で
伝達される伝達トルクTの変化率K(=ΔT/Δθ)を
言う。
ンターハブ130に対するプーリ110の相対回転角θ
に対する、プーリ110とセンターハブ130との間で
伝達される伝達トルクTの変化率K(=ΔT/Δθ)を
言う。
【0051】また、ダンパー140を単純な柱状として
いるので、ダンパー140を容易に製造することがで
き、継ぎ手100の製造原価を低減することができる。
いるので、ダンパー140を容易に製造することがで
き、継ぎ手100の製造原価を低減することができる。
【0052】また、本実施形態では、ダンパー収納部1
10c、すなわちダンパー140の個数をブリッジ部1
32cの本数の自然数倍(本実施形態では、2倍)とす
ることにより、各ダンパー140に作用するトルクを略
均一として、ダンパー140及びブリッジ部132cに
偏荷重作用することを防止している。したがって、継ぎ
手100の耐久性を向上させることができるとともに、
トルクリミッタ機構が誤作動してしまうことを防止でき
る。
10c、すなわちダンパー140の個数をブリッジ部1
32cの本数の自然数倍(本実施形態では、2倍)とす
ることにより、各ダンパー140に作用するトルクを略
均一として、ダンパー140及びブリッジ部132cに
偏荷重作用することを防止している。したがって、継ぎ
手100の耐久性を向上させることができるとともに、
トルクリミッタ機構が誤作動してしまうことを防止でき
る。
【0053】(第2実施形態)第1実施形態では、図1
に示すように、ダンパー140が軸受120に対して軸
方向(紙面左側)にずれていたが、本実施形態は、図4
に示すように、ダンパー140が軸受120の径方向外
外側に位置するように配置して、継ぎ手100の軸方向
寸法の小型化を図ったものである。
に示すように、ダンパー140が軸受120に対して軸
方向(紙面左側)にずれていたが、本実施形態は、図4
に示すように、ダンパー140が軸受120の径方向外
外側に位置するように配置して、継ぎ手100の軸方向
寸法の小型化を図ったものである。
【0054】(第3実施形態)図5は本実施形態に係る
継ぎ手100の正面図であり、以下、第1実施形態に係
る継ぎ手100との相違点について述べる。
継ぎ手100の正面図であり、以下、第1実施形態に係
る継ぎ手100との相違点について述べる。
【0055】本実施形態に係るダンパー140は、図5
(b)に示すように、ダンパー140の外周面のうちプ
ーリ内周面110a及びハブ外周面130aとダンパー
140との接触面140aの端部140bを繋ぐ部位1
40cを略直線状するとともに、端部140bを曲面と
している。
(b)に示すように、ダンパー140の外周面のうちプ
ーリ内周面110a及びハブ外周面130aとダンパー
140との接触面140aの端部140bを繋ぐ部位1
40cを略直線状するとともに、端部140bを曲面と
している。
【0056】また、上述の実施形態では、凹部110
b、130bの形状は、プーリ110の回転方向前進側
と回転方向後退側との曲率半径が同一となるような対称
形状であったが、本実施形態では、図5(a)に示すよ
うに、凹部110b、130bの形状が、プーリ110
の回転方向前進側と回転方向後退側との曲率半径が異な
るように非対称となっている。
b、130bの形状は、プーリ110の回転方向前進側
と回転方向後退側との曲率半径が同一となるような対称
形状であったが、本実施形態では、図5(a)に示すよ
うに、凹部110b、130bの形状が、プーリ110
の回転方向前進側と回転方向後退側との曲率半径が異な
るように非対称となっている。
【0057】具体的には、プーリ内周面110aの曲率
中心とプーリ内周面110aの中心とを結ぶ線L1の曲
率中心側端部がプーリ110の回転方向前進側に傾き、
プーリ内周面110aの曲率中心とプーリ内周面110
aの中心とを結ぶ線L2の曲率中心側端部がプーリ11
0の回転方向後退側に傾いているとともに、プーリ内周
面110aの曲率半径のうちプーリ110の回転方向前
進側の曲率半径が後退側の曲率半径より小さくなるよう
に設定され、ハブ外周面130aの曲率半径のうちハブ
外周面130aの回転方向前進側の曲率半径が後退側の
曲率半径より大きくなるように設定されている。
中心とプーリ内周面110aの中心とを結ぶ線L1の曲
率中心側端部がプーリ110の回転方向前進側に傾き、
プーリ内周面110aの曲率中心とプーリ内周面110
aの中心とを結ぶ線L2の曲率中心側端部がプーリ11
0の回転方向後退側に傾いているとともに、プーリ内周
面110aの曲率半径のうちプーリ110の回転方向前
進側の曲率半径が後退側の曲率半径より小さくなるよう
に設定され、ハブ外周面130aの曲率半径のうちハブ
外周面130aの回転方向前進側の曲率半径が後退側の
曲率半径より大きくなるように設定されている。
【0058】また、上述の実施形態では、カバー131
aがセンターハブ130に一体形成されていたが、本実
施形態では、センターハブ130と別体にカバー131
aを樹脂にて成形するとともに、カバー131aの外周
側にプーリ110の内周面側に係止固定するための弾性
変形可能な係止突起部131bを設けたものである。
aがセンターハブ130に一体形成されていたが、本実
施形態では、センターハブ130と別体にカバー131
aを樹脂にて成形するとともに、カバー131aの外周
側にプーリ110の内周面側に係止固定するための弾性
変形可能な係止突起部131bを設けたものである。
【0059】次に、本実施形態の特徴(作用効果)を述
べる。
べる。
【0060】図5(c)は、楕円状の断面形状を有する
ダンパー140にトルクが作用したときのダンパー14
0の歪みの状態を示すもので、ダンパー140にトルク
が作用すると、プーリ内周面110a及びハブ外周面1
30aとの接触面に対応する部位における歪みは、プー
リ内周面110a及びハブ外周面130aと接触してい
ない部位における歪みに比べて大きくなる。
ダンパー140にトルクが作用したときのダンパー14
0の歪みの状態を示すもので、ダンパー140にトルク
が作用すると、プーリ内周面110a及びハブ外周面1
30aとの接触面に対応する部位における歪みは、プー
リ内周面110a及びハブ外周面130aと接触してい
ない部位における歪みに比べて大きくなる。
【0061】このため、ダンパー140内に発生する歪
みの分布が不均一になるため、歪みが大きい部分と歪み
が小さい部分との境界部分、すなわちダンパー140の
外周面のうちプーリ内周面110a及びハブ外周面13
0aとダンパー140との接触面140aの端部140
bに大きな剪断応力が発生して、端部140bを起点と
して亀裂が発生するおそれがある。
みの分布が不均一になるため、歪みが大きい部分と歪み
が小さい部分との境界部分、すなわちダンパー140の
外周面のうちプーリ内周面110a及びハブ外周面13
0aとダンパー140との接触面140aの端部140
bに大きな剪断応力が発生して、端部140bを起点と
して亀裂が発生するおそれがある。
【0062】これに対して、本実施形態では、図5
(b)に示すように、ダンパー140の外周面のうちプ
ーリ内周面110a及びハブ外周面130aとダンパー
140との接触面140aの端部140bを繋ぐ部位1
40cを略直線状するとともに、端部140bを曲面と
しているので、丁度、図5(c)において歪みが小さい
部分が欠如した歪みが大きい部分だけの状態となる。
(b)に示すように、ダンパー140の外周面のうちプ
ーリ内周面110a及びハブ外周面130aとダンパー
140との接触面140aの端部140bを繋ぐ部位1
40cを略直線状するとともに、端部140bを曲面と
しているので、丁度、図5(c)において歪みが小さい
部分が欠如した歪みが大きい部分だけの状態となる。
【0063】したがって、ダンパー140にトルクが作
用したきに発生する歪みがダンパー140の断面全体に
渡って略均一となるので、ダンパー140に亀裂が発生
することを抑制することができ、ダンパー140の耐久
性を向上させることができる。
用したきに発生する歪みがダンパー140の断面全体に
渡って略均一となるので、ダンパー140に亀裂が発生
することを抑制することができ、ダンパー140の耐久
性を向上させることができる。
【0064】ところで仮に、ダンパー140の部位14
0cが、図7に示すように、プーリ110の径方向と略
平行であると、ダンパー140にトルクが作用すると、
ダンパー140のうちプーリ110の回転方向後退側の
端部が、二点差線で示すように、ハブ外周面130aか
ら離れてしまい、ダンパー140とハブ外周面130a
との接触面積が減少し、ダンパー140に発生する応力
が増大するおそれがある。
0cが、図7に示すように、プーリ110の径方向と略
平行であると、ダンパー140にトルクが作用すると、
ダンパー140のうちプーリ110の回転方向後退側の
端部が、二点差線で示すように、ハブ外周面130aか
ら離れてしまい、ダンパー140とハブ外周面130a
との接触面積が減少し、ダンパー140に発生する応力
が増大するおそれがある。
【0065】そこで、本実施形態では、ダンパー140
にトルクが作用していない状態において、図5(a)の
角θに示されるように、部位140cがプーリ110の
径方向に対して回転方向後退側に傾くように設定するこ
とにより、ダンパー140のうちプーリ110の回転方
向後退側の端部が、ハブ外周面130aから離れてしま
うことを防止し、ダンパー140に発生する応力が増大
することを防止している。
にトルクが作用していない状態において、図5(a)の
角θに示されるように、部位140cがプーリ110の
径方向に対して回転方向後退側に傾くように設定するこ
とにより、ダンパー140のうちプーリ110の回転方
向後退側の端部が、ハブ外周面130aから離れてしま
うことを防止し、ダンパー140に発生する応力が増大
することを防止している。
【0066】また、凹部110b、130bの形状を非
対称としたので、凹部110b、130bの形状を対称
とした場合(図5の波線に示す形状)に比べて、プーリ
110及びセンターハブ130を大きくすることなく、
隣り合う凹部110b、130b間の肉厚を大きくする
ことができる。
対称としたので、凹部110b、130bの形状を対称
とした場合(図5の波線に示す形状)に比べて、プーリ
110及びセンターハブ130を大きくすることなく、
隣り合う凹部110b、130b間の肉厚を大きくする
ことができる。
【0067】また、凹部110b、130bの形状を非
対称とすることにより、ダンパー140の部位140c
と凹部110b、130bとの距離Δ(図5(a)参
照)が、第1実施形態に比べて小さくなるので、トルク
変動等により逆向きのトルクがダンパー140に作用し
たときのダンパー140の移動量が小さくなり、ダンパ
ー140の摩耗を抑制することができる。
対称とすることにより、ダンパー140の部位140c
と凹部110b、130bとの距離Δ(図5(a)参
照)が、第1実施形態に比べて小さくなるので、トルク
変動等により逆向きのトルクがダンパー140に作用し
たときのダンパー140の移動量が小さくなり、ダンパ
ー140の摩耗を抑制することができる。
【0068】ところで、上述の実施形態では、カバー1
31aがセンターハブ130に一体形成されていたの
で、ダンパー140、センターハブ130の組み付け性
が低かったが、本実施では、センターハブ130と別体
にカバー131aを樹脂にて成形するとともに、カバー
131aの外周側にプーリ110の内周面側に係止固定
するための弾性変形可能な係止突起部131bを設けた
ので、センターハブ130を組み付けた後、ダンパー収
納部110cにダンパー140を組み込み、その後、カ
バー131aを組み付けることにより容易にダンパー1
40、センターハブ130及びカバー131aの組み付
けを終了させることができる。
31aがセンターハブ130に一体形成されていたの
で、ダンパー140、センターハブ130の組み付け性
が低かったが、本実施では、センターハブ130と別体
にカバー131aを樹脂にて成形するとともに、カバー
131aの外周側にプーリ110の内周面側に係止固定
するための弾性変形可能な係止突起部131bを設けた
ので、センターハブ130を組み付けた後、ダンパー収
納部110cにダンパー140を組み込み、その後、カ
バー131aを組み付けることにより容易にダンパー1
40、センターハブ130及びカバー131aの組み付
けを終了させることができる。
【0069】なお、本実施形態では、部位140cがプ
ーリ110の径方向に対して、回転方向後退側における
なす角θが鋭角となるように設定したが、部位140c
がプーリ110の径方向と略平行となるように設定して
もよい。
ーリ110の径方向に対して、回転方向後退側における
なす角θが鋭角となるように設定したが、部位140c
がプーリ110の径方向と略平行となるように設定して
もよい。
【0070】また、図6では、係止突起部131bがプ
ーリ110の内周面側に係止固定されていたが、図8に
示すように、係止突起部131bをプーリ110の外周
面側に係止固定してもよい。
ーリ110の内周面側に係止固定されていたが、図8に
示すように、係止突起部131bをプーリ110の外周
面側に係止固定してもよい。
【0071】(第4実施形態)本実施形態は第3実施形
態の変形例であり、具体的には、図9、図10に示すよ
うに、ダンパー140を、星形外周面130a及び内周
面110aに接触する外層部141とこの外層部141
の内側に位置する内層部142とからなる2層構造とす
るとともに、外層部141を内層部142に比べた耐摩
耗性に優れ、かつ、硬度の高いゴム、例えば、EPDM
又はH−NBR製とし、一方、内層部142を外層部1
41に比べて減衰特性及び伸び特性に優れ、かつ、硬度
の小さいゴム、例えば塩化ブチルゴム又はシリコンゴム
製として、両層141、142を接着剤により接着した
ものである。
態の変形例であり、具体的には、図9、図10に示すよ
うに、ダンパー140を、星形外周面130a及び内周
面110aに接触する外層部141とこの外層部141
の内側に位置する内層部142とからなる2層構造とす
るとともに、外層部141を内層部142に比べた耐摩
耗性に優れ、かつ、硬度の高いゴム、例えば、EPDM
又はH−NBR製とし、一方、内層部142を外層部1
41に比べて減衰特性及び伸び特性に優れ、かつ、硬度
の小さいゴム、例えば塩化ブチルゴム又はシリコンゴム
製として、両層141、142を接着剤により接着した
ものである。
【0072】これにより、ダンパー140の耐摩耗性を
確保しつつ、ダンパー140の捩りバネ定数を小さくし
ながら、高い減衰力を得ることができるので、良好にト
ルク変動を吸収することができる。
確保しつつ、ダンパー140の捩りバネ定数を小さくし
ながら、高い減衰力を得ることができるので、良好にト
ルク変動を吸収することができる。
【0073】なお、本実施形態は、外層部141と内層
部142とで特性を相違させることを特徴とするもので
あるので、例えば、外層部141と内層部142とを同
一材質で形成し、図11に示すように、内層部142に
中空部143を設けることにより外層部141の硬度が
内層部142の硬度より大きくなるように、外層部14
1と内層部142とで特性を相違させてもよい。
部142とで特性を相違させることを特徴とするもので
あるので、例えば、外層部141と内層部142とを同
一材質で形成し、図11に示すように、内層部142に
中空部143を設けることにより外層部141の硬度が
内層部142の硬度より大きくなるように、外層部14
1と内層部142とで特性を相違させてもよい。
【0074】また、ダンパー140に表面処理を施す等
の手段により外層部141と内層部142とで特性を相
違させてもよい。また、外層部141と内層部142と
で明確な分離層が無いものであってもよい。
の手段により外層部141と内層部142とで特性を相
違させてもよい。また、外層部141と内層部142と
で明確な分離層が無いものであってもよい。
【0075】(その他の実施形態)上述の実施形態で
は、空調装置に本発明に係る継ぎ手を適用したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、据え置き型の空調
装置等のその他のものにも適用することができる。
は、空調装置に本発明に係る継ぎ手を適用したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、据え置き型の空調
装置等のその他のものにも適用することができる。
【0076】上述の実施形態では、ダンパー140をゴ
ム(EPDM)製としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、エラストマ等のその他の樹脂材料にて構
成してもよい。
ム(EPDM)製としたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、エラストマ等のその他の樹脂材料にて構
成してもよい。
【0077】また、上述の実施形態では、駆動源により
回転駆動される第1回転体をなすプーリ110の内周側
に、従動機器に接続される第2回転体をなすセンターハ
ブ130が配置されていたが、これとは逆に、第2回転
体の内周側に第1回転体を配置してもよい。
回転駆動される第1回転体をなすプーリ110の内周側
に、従動機器に接続される第2回転体をなすセンターハ
ブ130が配置されていたが、これとは逆に、第2回転
体の内周側に第1回転体を配置してもよい。
【0078】また、カバー131a及び突起部110c
を廃止してもよい。
を廃止してもよい。
【図1】本発明の第1実施形態に係る動力伝達装置(継
ぎ手)の断面図である。
ぎ手)の断面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るセンターハブの正
面図である。
面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る動力伝達装置の断
面図である。
面図である。
【図5】(a)は本発明の第3実施形態に係る動力伝達
装置の正面図であり、(b)、(c)はダンパー部分の
拡大図である。
装置の正面図であり、(b)、(c)はダンパー部分の
拡大図である。
【図6】(a)は本発明の第3実施形態に係る動力伝達
装置の断面図であり、(b)(a)の左側面図である。
装置の断面図であり、(b)(a)の左側面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る動力伝達装置の効
果を説明するための説明図である。
果を説明するための説明図である。
【図8】(a)は本発明の第3実施形態の変形例に係る
動力伝達装置の断面図であり、(b)は(a)の左側面
図である。
動力伝達装置の断面図であり、(b)は(a)の左側面
図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る動力伝達装置の正
面図である。
面図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係るダンパーの四面
図である。
図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係るダンパーの変形
例に係る四面図である。
例に係る四面図である。
【図12】本発明の従来の技術に係る動力伝達装置(継
ぎ手)の断面図である。
ぎ手)の断面図である。
100…継ぎ手(動力伝達装置)、110…プーリ(第
1回転体)、120…軸受、130…センターハブ(第
2回転体)、140…ダンパー(トルク伝達部材)。
1回転体)、120…軸受、130…センターハブ(第
2回転体)、140…ダンパー(トルク伝達部材)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
F16H 55/36 F16D 9/00 B
(72)発明者 安形 直人
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会
社デンソー内
(72)発明者 伊藤 誠
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会
社デンソー内
(72)発明者 青木 祐一
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会
社デンソー内
(72)発明者 大口 純一
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会
社デンソー内
(72)発明者 柴田 治久
愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会
社デンソー内
Fターム(参考) 3J031 AA03 BA03 BA08 BC07 CA03
3J062 AA31 AB12 AC01 BA12 BA19
BA25 CF21 CF22 CF26
Claims (13)
- 【請求項1】 駆動機器のトルクを従動機器に伝達する
動力伝達装置であって、 前記駆動機器により回転駆動される第1回転体(11
0)と、 前記従動機器に連結され、前記第1回転体(110)と
同軸上に配置されて回転する第2回転体(130)と、 前記第1回転体(110)と前記第2回転体(130)
とに接触し、前記第1回転体(110)から前記第2回
転体(130)にトルクを伝達する弾性変形可能な複数
個のトルク伝達部材(140)とを有し、 前記第1回転体(110)のうち前記トルク伝達部材
(140)と接触する第1トルク伝達面(110a)
と、前記第2回転体(130)のうち前記トルク伝達部
材(140)と接触する第2トルク伝達面(130a)
とは、回転軸方向と直交する方向に並んで互いに対向
し、 前記第1トルク伝達面(110a)には、前記第2トル
ク伝達面(130a)と反対側に向けて陥没するように
湾曲した複数個の第1凹面部(110b)が回転軸周り
に形成され、 前記第2トルク伝達面(130a)には、前記第1トル
ク伝達面(110a)と反対側に向けて陥没するように
湾曲した複数個の第2凹面部(130b)が回転軸周り
に形成されており、 さらに、前記トルク伝達部材(140)は、互いに対向
する前記両凹面部(110b、130b)間に配設され
ていることを特徴とする動力伝達装置。 - 【請求項2】 前記第2トルク伝達面(130a)は、
前記第1トルク伝達面(110a)より回転軸側に位置
していることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装
置。 - 【請求項3】 前記第1回転体(110)には、前記ト
ルク伝達部材(140)が、所定寸法以上、回転軸方向
一端側に変位することを規制する第1軸方向ストッパ
(110c)が設けられていることを特徴とする請求項
1又は2に記載の動力伝達装置。 - 【請求項4】 前記第2回転体(130)には、前記ト
ルク伝達部材(140)が、所定寸法以上、回転軸方向
他端側に変位することを規制する第2軸方向ストッパ
(131a)が設けられていることを特徴とする請求項
3に記載の動力伝達装置。 - 【請求項5】 前記第1回転体(110)には、前記ト
ルク伝達部材(140)が、所定寸法以上、回転軸方向
他端側に変位することを規制する第2軸方向ストッパ
(131a)が係止固定されていることを特徴とする請
求項3に記載の動力伝達装置。 - 【請求項6】 前記第2回転体(130)には、前記従
動機器に伝達するトルクが所定値以上となったときに、
トルクの伝達を遮断するトルクリミッタ機構(132)
が設けられており、 前記トルクリミッタ機構(132)は、 前記従動機器の回転シャフトに連結される連結部(13
2a)と、 前記第2トルク伝達面(130a)が形成された部位と
一体的に回転する回転部(132b)と、 前記回転部(132b)と前記連結部(132a)とを
橋渡すように連結し、伝達されるトルクが所定トルク以
上となったときに破断する複数本のブリッジ部(132
c)とを有して構成されており、 さらに、前記トルク伝達部材(140)の個数は、前記
ブリッジ部(132c)の本数の自然数倍であることを
特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の動
力伝達装置。 - 【請求項7】 前記トルク伝達部材(140)の断面形
状は、前記トルク伝達部材(140)にトルクが作用し
たきに発生する歪みが前記トルク伝達部材(140)の
断面全体に渡って略均一となるような形状に設定されて
いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つ
に記載の動力伝達装置。 - 【請求項8】 前記トルク伝達部材(140)の断面形
状は、前記トルク伝達部材(140)の外周面のうち前
記第1、2トルク伝達面(110a、130a)と前記
トルク伝達部材(140)との接触面(140a)の端
部(140b)を繋ぐ部位(140c)を略直線状と
し、かつ、前記端部(140b)を曲面状とする形状に
設定されていることを特徴とする請求項1ないし6のい
ずれか1つに記載の動力伝達装置。 - 【請求項9】 前記トルク伝達部材(140)にトルク
が作用していない状態において、前記部位(140c)
が前記第1回転体(110)の径方向に対して、回転方
向後退側に傾くように設定されていることを特徴とする
請求項8に記載の動力伝達装置。 - 【請求項10】 前記第1、2凹面部(110b、13
0b)は、回転方向前進側と回転方向後退側との曲率半
径が異なるように非対称となっていることを特徴とする
請求項1ないし9のいずれか1つに記載の動力伝達装
置。 - 【請求項11】 前記トルク伝達部材(140)は、前
記第1、2トルク伝達面(110a、130a)と接触
する外層部(141)と、この外層部(141)の内側
に位置して前記外層部(141)より硬度の小さい材質
からなる内層部(142)とを有して構成されているこ
とを特徴とする1ないし10のいずれか1つに記載の動
力伝達装置。 - 【請求項12】 前記トルク伝達部材(140)は、前
記第1、2トルク伝達面(110a、130a)と接触
する外層部(141)と、この外層部(141)の内側
に位置する内層部(142)とを有して構成されている
とともに、前記外層部(141)は前記内層部(14
2)に比べて耐摩耗性に優れた材質であることを特徴と
する1ないし10のいずれか1つに記載の動力伝達装
置。 - 【請求項13】 前記外層部(141)はEPDM又は
H−NBR製であり、前記内層部(142)は塩化ブチ
ルゴム又はシリコンゴム製であることを特徴とする請求
項11又は12に記載の動力伝達装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002015693A JP2003202065A (ja) | 2001-03-15 | 2002-01-24 | 動力伝達装置 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001074901 | 2001-03-15 | ||
JP2001-74901 | 2001-03-15 | ||
JP2001332748 | 2001-10-30 | ||
JP2001-332748 | 2001-10-30 | ||
JP2002015693A JP2003202065A (ja) | 2001-03-15 | 2002-01-24 | 動力伝達装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003202065A true JP2003202065A (ja) | 2003-07-18 |
Family
ID=27670155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002015693A Pending JP2003202065A (ja) | 2001-03-15 | 2002-01-24 | 動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003202065A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200570A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
JP2008157451A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-10 | Hispano Suiza | 一体型のオーバカップル保護を備える歯車 |
JP2010242799A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Asmo Co Ltd | 回転伝達装置及びその製造方法 |
JP2012148738A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-09 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗型車両の駆動輪構造 |
GB2512435A (en) * | 2012-12-27 | 2014-10-01 | Morgan Motor Company Ltd | Three Wheeler Drive Train |
-
2002
- 2002-01-24 JP JP2002015693A patent/JP2003202065A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006200570A (ja) * | 2005-01-18 | 2006-08-03 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
JP2008157451A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-10 | Hispano Suiza | 一体型のオーバカップル保護を備える歯車 |
JP2010242799A (ja) * | 2009-04-02 | 2010-10-28 | Asmo Co Ltd | 回転伝達装置及びその製造方法 |
JP2012148738A (ja) * | 2011-01-21 | 2012-08-09 | Honda Motor Co Ltd | 鞍乗型車両の駆動輪構造 |
GB2512435A (en) * | 2012-12-27 | 2014-10-01 | Morgan Motor Company Ltd | Three Wheeler Drive Train |
GB2512435B (en) * | 2012-12-27 | 2019-06-19 | Morgan Motor Company Ltd | Rear wheel driven three wheel vehicle |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070130 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070605 |