JP2007100852A - トルク変動吸収ダンパ - Google Patents
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Abstract
【課題】カップリングゴムの耐久性を低下させずに捩り方向剪断ばね定数を極力低くすることによって、トルク変動の伝達に対する絶縁性を向上させたトルク変動吸収ダンパを提供する。
【解決手段】ハブ1にダンパゴム3を介して環状質量体2が連結されたダイナミックダンパ部DDと、前記ハブ1にカップリングゴム7を介してプーリ4が連結されたフレキシブルカップリング部FCからなり、カップリングゴム7が、軸方向一端がハブ1側に取り付けられたハブ側筒状ゴム71と、軸方向一端がプーリ4側に取り付けられたプーリ側筒状ゴム72を、径方向に同心的に配置すると共に連結プレート73を介して互いに軸方向折り返し状態に連結した構造となっている。
【選択図】図1
【解決手段】ハブ1にダンパゴム3を介して環状質量体2が連結されたダイナミックダンパ部DDと、前記ハブ1にカップリングゴム7を介してプーリ4が連結されたフレキシブルカップリング部FCからなり、カップリングゴム7が、軸方向一端がハブ1側に取り付けられたハブ側筒状ゴム71と、軸方向一端がプーリ4側に取り付けられたプーリ側筒状ゴム72を、径方向に同心的に配置すると共に連結プレート73を介して互いに軸方向折り返し状態に連結した構造となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転機器の駆動軸から他の回転機器へトルクを伝達すると共にそのトルクの変動を吸収し、かつ駆動軸の共振を吸収するトルク変動吸収ダンパに関する。
自動車のエンジンのクランクシャフトに設けられるトルク変動吸収ダンパの典型的な従来技術が、特許文献1に開示されている。
特許第3155280号
図3は、特許文献1と同様の構成を備える従来のトルク変動吸収ダンパを、その軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。すなわち、このトルク変動吸収ダンパは、クランクシャフト(不図示)の軸端に取り付けられてこのクランクシャフトと一体に回転するハブ101のリム部101aの外周に、ゴム状弾性材料からなるダンパゴム102を介して環状質量体103が連結され、この環状質量体103の外周にラジアルベアリング104を介してプーリ105が支持され、このプーリ105から内周側へ延びるフランジ部105aが、ハブ101と一体の金具106にゴム状弾性材料からなるカップリングゴム107を介して軸方向に連結され、ハブ101と一体のスラスト受け108とプーリ105のフランジ部105aとの間にスラストベアリング109が介在された構造を有する。
すなわち、このトルク変動吸収ダンパは、ダンパゴム102と環状質量体103で構成されるダイナミックダンパ部が、所定の振動数域において捩り方向へ共振することによる動的吸振効果によって、クランクシャフトの捩り振動を低減すると共に、クランクシャフトからハブ101へ入力された駆動トルクを、カップリングゴム107の捩り方向剪断変形作用によってトルク変動を吸収しながら、プーリ105へ伝達するものである。
ところで、この種のトルク変動吸収ダンパにおいて、ハブ101からプーリ105へのトルク変動伝達に対する絶縁性を向上するには、カップリングゴム107の捩り方向剪断ばね定数を極力低くすることが有効であるが、図3のような従来構造によれば、カップリングゴム107の軸方向長さを大きくすることはできないから、カップリングゴム107のばね定数を低くするには、その径方向肉厚を小さくする必要がある。しかしながら、カップリングゴム107の径方向肉厚を小さくすると、その耐久性が著しく低下してしまう問題があった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、カップリングゴムの耐久性を低下させずに捩り方向剪断ばね定数を極力低くすることによって、トルク変動の伝達に対する絶縁性を向上させたトルク変動吸収ダンパを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、ハブにダンパゴムを介して環状質量体が連結されたダイナミックダンパ部と、前記ハブにカップリングゴムを介してプーリが連結されたフレキシブルカップリング部からなり、前記カップリングゴムが、軸方向一端が前記ハブ側に取り付けられたハブ側筒状ゴムと、軸方向一端が前記プーリ側に取り付けられたプーリ側筒状ゴムを含む複数の筒状ゴムを、径方向に同心的に配置すると共に連結プレートを介して互いに軸方向折り返し状態に連結したものである。
また、請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダンパは、請求項1に記載の構成において、連結プレートとハブとの軸方向対向面間にスラストベアリングが介在されたものである。
請求項1の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、カップリングゴムを、複数の筒状ゴムを連結した構造とすることによって、実質的にハブ側の連結端部とプーリ側の連結端部との間の長さが長くなるので、カップリングゴムの肉厚を小さくすることなくその捩り方向剪断ばね定数を低下させ、ハブからプーリへのトルク変動伝達に対する絶縁性を向上させることができる。
請求項2の発明に係るトルク変動吸収ダンパによれば、請求項1の構成に加え、連結プレートとハブとの間にスラストベアリングが介在されたことによって、カップリングゴムに軸方向の適度な予圧縮を与えて、その耐久性を向上することができる。また、低回転時にはスラストベアリングによる大きなフリクション減衰が得られ、回転速度が上昇するにつれてフリクション減衰が小さくなるといった特性が得られる。
以下、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず図1は、第一の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。なお、以下の説明において「正面側」とは、図における左側であって車両のフロント側のことであり、「背面側」とは図おける右側であって不図示のエンジンが存在する側のことである。
図1において、参照符号1は、自動車エンジンのクランクシャフト(不図示)に取り付けられるハブである。このハブ1は、金属材料の鋳造等により製作されたものであって、内周の軸孔11aにクランクシャフトの軸端が挿入されるボス部11と、このボス部11の外周側に形成された内周筒部12と、その正面側の端部から径方向に展開した円盤部13と、その外周端部から背面側へ前記ボス部11及び内周筒部12と同心の円筒状に形成されたリム部14からなる。なお、11bはボス部11の軸孔11aに形成されたキー溝である。
ハブ1のリム部14の外周には環状質量体2が配置されており、この環状質量体2と前記リム部14は、ダンパゴム3を介して円周方向相対変位可能に弾性的に連結されることによって、ダイナミックダンパ部DDを構成している。環状質量体2は、鉄系等の比重の大きい金属材料の鋳造等によって製作されたものであり、ダンパゴム3は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料で環状に加硫成形され、ハブ1のリム部14と環状質量体2の対向周面間に圧入嵌着されたものである。
ハブ1のリム部14の外周面及び環状質量体2の内周面は、軸方向中間部で外周側へ緩やかに蛇行した断面形状に形成されている。このため、ダンパゴム3は、リム部14と環状質量体2との間で径方向にうねった状態で介入されており、これによって、軸方向や円周方向のスベリが起こりにくいようになっている。
ダイナミックダンパ部DDの捩り方向共振周波数は、環状質量体2の円周方向慣性質量と、ダンパゴム3の捩り方向剪断ばね定数によって、クランクシャフトの捩れ角が最大となる所定の振動数域、言い換えればクランクシャフトの捩り方向共振周波数と合致するように同調されている。
参照符号4はプーリである。このプーリ4は、金属板のプレス成形及び転造等によって製作されたものであって、環状質量体2の外周側に配置されたプーリ本体41と、その背面側の端部から環状質量体2とダンパゴム3(ダイナミックダンパ部DD)の背面側及びハブ1のリム部14の背面側を内周へ延びる内向きフランジ42からなる。プーリ本体41の外周面にはポリV溝41aが形成されており、図示されていない無端ベルトが巻き掛けられるようになっている。
環状質量体2と、その外周側及び背面側を包囲するように存在するプーリ4のプーリ本体41及び内向きフランジ42の外周部との間には、プーリ支持ベアリング5が介装されている。このプーリ支持ベアリング5は、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で成形されたものであって、環状質量体2の外周面とプーリ本体41の内周面との間に摺動可能に介在された円筒状のラジアルベアリング部51と、環状質量体2の背面とプーリ4の内向きフランジ42との軸方向対向面間に摺動可能に介在された鍔状のスラストベアリング部52からなり、すなわち軸心Oを通る平面で切断した形状(図示の断面形状)が略L字形をなす。したがって、プーリ4は、プーリ支持ベアリング5を介して、環状質量体2に円周方向相対変位可能に同心支持されている。
ハブ1の内周筒部12の外周面には圧入金具6が圧入嵌着されている。この圧入金具6は、金属板の打ち抜きプレス成形等によって製作されたものであって、前記内周筒部12の外周面に所要の締め代をもって圧入されたスリーブ61と、その背面側の端部から外周側へ鍔状に展開した外向きフランジ62からなる。
圧入金具6の外向きフランジ62と、その外周側に位置するプーリ4の内向きフランジ42は、ハブ1における内周筒部12、円盤部13及びリム部14で囲まれた環状空間S内に配置されたカップリングゴム7を介して、円周方向相対変位可能に弾性的に連結されており、これによって、フレキシブルカップリング部FCが構成されている。
カップリングゴム7は、クランクシャフトからハブ1へ入力された駆動トルクを、円周方向剪断変形作用によって平滑化しながら、プーリ4へ伝達するものである。そして、クランクシャフトのトルク変動は、アイドリング以下の低回転領域で顕著になるので、このカップリングゴム7は、ばね定数を極力低くすると共に、ハブ1とプーリ4間での捩り方向許容変位量を極力大きくし、しかも大きなトルク伝達力を与えるため、十分な径方向肉厚を確保してある。
すなわち、カップリングゴム7は、径方向に互いに同心的に配置されたハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72を、連結プレート73を介して互いに軸方向折り返した状態で連結した構造を有する。詳しくは、このカップリングゴム7は、請求項1に記載された「ハブ1側」に相当する圧入金具6の外向きフランジ62の内側面に軸方向一端が加硫接着されたハブ側筒状ゴム71と、それより大径であってプーリ4の内向きフランジ42の内周部の内側面に軸方向一端が加硫接着されたプーリ側筒状ゴム72と、金属板を環状に打ち抜くことによって製作され前記ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72の軸方向他端に跨って一体的に加硫接着された連結プレート73からなる。連結プレート73は、ハブ1の円盤部13の内側面と軸方向に近接対向されている。
言い換えれば、カップリングゴム7は、トルク変動の伝達方向に対して、ハブ側筒状ゴム71とプーリ側筒状ゴム72を直列に連結したものであり、このため実質的に、カップリングゴム7におけるハブ1側の連結端部である圧入金具6の外向きフランジ62と、プーリ4側の連結端部である内向きフランジ42との間の長さが、従来の約2倍となる。したがって、径方向平均肉厚を従来と略同等とした場合、ハブ1とプーリ4間での捩り方向許容変位量も従来の約2倍とすることができ、捩り方向剪断ばね定数を、従来の約1/2程度に低下させることができ、これによって、カップリングゴム7をばねとする補機ベルト系の捩り共振領域(振動伝達率が1より大きい領域)を、アイドル振動よりも十分に低い振動数域に設定してある。
ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72は、耐熱性、耐寒性及び機械的強度に優れたゴム状弾性材料からなるものであって、不図示の金型に、予め加硫接着剤を塗布した圧入金具6、プーリ4及び連結プレート73を同心的にセットし、型締めによってこの圧入金具6の外向きフランジ62と連結プレート73の内周部との間、及びプーリ4の内向きフランジ42と連結プレート73の外周部との間に画成される筒状のキャビティに、未加硫ゴム材料を充填して加熱・加圧することによって、加硫成形と同時に、前記外向きフランジ62、連結プレート73及び内向きフランジ42に加硫接着したものである。
なお、ハブ1側の圧入金具6の外向きフランジ62とプーリ4の内向きフランジ42との間でカップリングゴム7が円周方向剪断変形を受けた時に、ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72の剪断歪量がほぼ均一になるように、相対的に内周側にあって円周方向のボリュームの小さいハブ側筒状ゴム71は径方向肉厚を相対的に大きくし、相対的に外周側にあって円周方向のボリュームの大きいプーリ側筒状ゴム72は径方向肉厚を相対的に小さくしてある。
また、図示されていないが、好ましくは、ハブ1側とプーリ4側のいずれか一方に設けた突起と他方に設けた凹部又は穴とを、円周方向所定のクリアランスをもって遊嵌させることにより、ハブ1とプーリ4の円周方向相対変位を所定の範囲に制限するストッパが構成される。
以上の構成を具えるトルク変動吸収ダンパは、ハブ1のボス部11が、図示されていないエンジンのクランクシャフトの軸端に装着されることによって、このクランクシャフトと共に回転される。クランクシャフトの駆動トルクは、ハブ1からフレキシブルカップリング部FCを介してプーリ4へ伝達され、更に、そのプーリ本体部41に巻き掛けられた不図示のベルトを介して、冷却ファンや、オルタネータ等の補機の回転軸に伝達される。
ここで、アイドリング回転域では、クランクシャフトには顕著なトルク変動が発生するが、カップリングゴム7のハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72が、円周方向へ繰り返し剪断変形されることによって、このトルク変動を熱エネルギに変換するので、トルク変動の伝達が有効に絶縁され、プーリ4のプーリ本体41に巻き掛けられた駆動ベルトへの伝達トルクが平滑化される。この形態によれば、トルク変動に対する絶縁性を従来に比較して20〜40%程度向上することができる。
そして、カップリングゴム7は、先に説明したように、ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72を径方向に互いに同心的に配置して、連結プレート73を介して互いに軸方向折り返した状態に連結した構造であることによって、捩り方向剪断ばね定数が著しく低く、これによって、カップリングゴム7をばねとする補機ベルト系の捩り共振領域を、アイドル振動よりも十分に低い例えばクランキング振動域に設定してあるため、クランキング振動域よりも高周波側の全ての領域で、振動伝達率を1より小さい防振領域とすることができ、したがって振動絶縁性を著しく向上することができる。
また、環状質量体2とダンパゴム3からなるダイナミックダンパ部DDは、クランクシャフトの捩り振動による捩れ角が最大となる振動数域で円周方向に共振し、その共振によるトルクは入力振動のトルクと方向が逆になるといった動的吸振効果によって、クランクシャフトの共振による捩れ角のピークを有効に低減することができる。
更には、トルク変動の入力やダイナミックダンパ部DDの共振によって、環状質量体2とプーリ4が円周方向相対変位する際には、両者間に介在するプーリ支持ベアリング5が、ベルト張力に由来する径方向荷重によって適当な面圧で摺動するので、ここでも運動エネルギを熱エネルギに変換するフリクション減衰が得られる。
なお、カップリングゴム7は、金属からなる連結プレート73をマスとし、ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72をばねとする副振動系を構成するので、連結プレート73のサイズによる慣性質量や、ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72のサイズによる捩り方向剪断ばね定数によって、ダイナミックダンパ部DDと異なる周波数域で捩り共振による動的吸振作用を得るようにすることができる。
次に図2は、本発明に係るトルク変動吸収ダンパの好ましい第二の形態を、軸心Oを通る平面で切断して示す半断面図である。
この形態において、図1に示される第一の形態と異なるところは、ハブ1の円盤部13と、その内側面に軸方向に近接対向されたフレキシブルカップリング部FCにおける連結プレート73との間に、PTFE等の耐摩耗性に優れた低摩擦係数の合成樹脂材料で平ワッシャ状に成形されたスラストベアリング8が介装されたことにある。また、これによって、カップリングゴム7におけるハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72は、軸方向への適当な予圧縮を与えられている。その他の構成は、図1と同様である。
以上の構成を具えるトルク変動吸収ダンパによれば、第一の形態と同様の効果のほか、カップリングゴム7におけるハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72が、軸方向に予圧縮されているので、その耐久性を向上させることができる。また、トルク変動の入力によって、ハブ1とプーリ4が円周方向相対変位すると、カップリングゴム7の連結プレート73は、ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72の捩り方向剪断変形に伴って円周方向へ変位し、スラストベアリング8に円周方向の摺動を生じるので、このスラストベアリング8によるフリクション減衰を得ることができる。
一方、軸方向予圧縮されたハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72の反力は、スラストベアリング8の摺動面の面圧として作用する。また、これらハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72には、回転に伴う遠心力が、外周側へ膨らんだ形状に変形させるように作用し、このような変形は、ハブ側筒状ゴム71及びプーリ側筒状ゴム72の軸方向両端間の距離を縮小させることになるので、前記予圧縮の反力によるスラストベアリング8の摺動面の面圧を減少させるように作用する。したがって、低回転時にはスラストベアリング8の摺動面の面圧が大きいので、大きなフリクション減衰が得られ、回転速度が上昇するにつれてフリクション減衰が小さくなるといった特性が得られることになる。
したがって、低回転ではスラストベアリング8による大きなフリクション減衰が得られることを利用して、例えばアイドル回転より低回転域でのクランキング等によるフレキシブルカップリング部FCの捩り共振に対して、その共振倍率を低下させ、プーリ4のプーリ本体41に巻き掛けられたベルトのバタツキを低減させることができる。また、常用回転数域では、高回転になるほど、上述の作用によってスラストベアリング8によるフリクション減衰が小さくなるため、フレキシブルカップリング部FCが低ばねとなって振動絶縁性(トルク変動吸収性)が向上し、補機への伝達トルクの平滑性を向上することができる。
1 ハブ
11 ボス部
12 内周筒部
13 円盤部
14 リム部
2 環状質量体
3 ダンパゴム
4 プーリ
41 プーリ本体
42 内向きフランジ
5 プーリ支持ベアリング
51 ラジアルベアリング部
52 スラストベアリング部
6 圧入金具
61 スリーブ
62 外向きフランジ
7 カップリングゴム
71 ハブ側筒状ゴム
72 プーリ側筒状ゴム
73 連結プレート
8 スラストベアリング
DD ダイナミックダンパ部
FC フレキシブルカップリング部
11 ボス部
12 内周筒部
13 円盤部
14 リム部
2 環状質量体
3 ダンパゴム
4 プーリ
41 プーリ本体
42 内向きフランジ
5 プーリ支持ベアリング
51 ラジアルベアリング部
52 スラストベアリング部
6 圧入金具
61 スリーブ
62 外向きフランジ
7 カップリングゴム
71 ハブ側筒状ゴム
72 プーリ側筒状ゴム
73 連結プレート
8 スラストベアリング
DD ダイナミックダンパ部
FC フレキシブルカップリング部
Claims (2)
- ハブ(1)にダンパゴム(3)を介して環状質量体(2)が連結されたダイナミックダンパ部(DD)と、前記ハブ(1)にカップリングゴム(7)を介してプーリ(4)が連結されたフレキシブルカップリング部(FC)からなり、前記カップリングゴム(7)が、軸方向一端が前記ハブ(1)側に取り付けられたハブ側筒状ゴム(71)と、軸方向一端が前記プーリ(4)側に取り付けられたプーリ側筒状ゴム(72)を含む複数の筒状ゴムを、径方向に同心的に配置すると共に連結プレート(73)を介して互いに軸方向折り返し状態に連結したものであることを特徴とするトルク変動吸収ダンパ。
- 連結プレート(73)とハブ(1)との軸方向対向面間にスラストベアリング(8)が介在されたことを特徴とする請求項1に記載のトルク変動吸収ダンパ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005291980A JP2007100852A (ja) | 2005-10-05 | 2005-10-05 | トルク変動吸収ダンパ |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2005-10-05 JP JP2005291980A patent/JP2007100852A/ja active Pending
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