JP2002039383A - ブーツ取付構造 - Google Patents

ブーツ取付構造

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JP2002039383A JP2000225721A JP2000225721A JP2002039383A JP 2002039383 A JP2002039383 A JP 2002039383A JP 2000225721 A JP2000225721 A JP 2000225721A JP 2000225721 A JP2000225721 A JP 2000225721A JP 2002039383 A JP2002039383 A JP 2002039383A
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Yoshitaka Okaji
芳孝 岡地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中間軸の加工工数の低減化を図ると共に、中
間軸に形成されるブーツ溝と突起を最適な大きさにし得
るブーツ取付構造を提供することにある。 【解決手段】 ブーツ5の小径側端部に位置するブーツ
固定部5bの内周に環状の凸部11を形成し、この凸部
11を収容し、前記ブーツ固定部5bが嵌合される環状
のブーツ溝15と、このブーツ溝15の両側に環状の突
起16とを中間軸2に形成し、前記ブーツ固定部5bの
外周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力
でブーツ固定部5bの内周を弾性変形させて中間軸2の
外周に固定したブーツ取付構造において、前記中間軸2
の外周に形成されたブーツ溝15を転造により形成し、
その中間軸2の外周に対して、前記ブーツ溝15の体積
Bとその両側に位置する突起16の体積Aとの比率A/
Bを0.3〜0.6の範囲に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブーツ取付構造に関
し、例えば自動車のドライブシャフト又はプロペラシャ
フトの端部に等速自在継手を組み付けた構造において、
外部へのグリース漏洩防止や内部への異物侵入防止のた
めに両者間に装着されるブーツの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示すように自動車エンジ
ンからの駆動力を車輪に伝達するドライブシャフト1
は、中空あるいは中実状の中間軸2の両端部に一対の等
速自在継手3,4をトルク伝達可能に結合させたユニッ
ト構造を有する。自動車の軽量化やドライブシャフト剛
性アップによる車室内の静粛性向上の要求から、中空状
の中間軸2が多用される傾向にある。
【0003】このドライブシャフト1の中間軸2の一方
の軸部に摺動型等速自在継手4がセレーション嵌合によ
りトルク伝達可能に結合され、他方の軸部に固定型等速
自在継手3がセレーション嵌合によりトルク伝達可能に
結合される。通常、摺動型等速自在継手4が自動車のエ
ンジンの駆動軸側に連結され、固定型等速自在継手3が
車輪側に連結される。
【0004】前記ドライブシャフト1においては、等速
自在継手3,4の内部に封入されたグリースの漏洩を防
止したり、あるいは、等速自在継手3,4の内部への異
物の侵入を防止する目的から、中間軸2の端部と等速自
在継手3,4との間に密封用ブーツ5,6を装着するの
が一般的である。このブーツ5,6は、等速自在継手
3,4の外輪の外周に嵌着される大径部5a,6aと、
中間軸2の外周に嵌着される小径部5b,6bと、前記
大径部5a,6aと小径部5b,6bの間の蛇腹部5
c,6cからなる。ブーツ5,6の大径部5a,6aと
小径部5b,6bとは、円筒状のブーツ固定部として、
等速自在継手3,4および中間軸2の外周に嵌着された
後、金属製のブーツバンド7a,7b,8a,8bで締
め付けられて気密的に固定される。
【0005】前記ブーツ5,6は、樹脂製ブーツとゴム
製ブーツに大別され、近年では樹脂製ブーツが多用され
る傾向にある。特に、樹脂製ブーツは、ゴム製ブーツに
比べて弾性が小さいために、その固定状態が不安定にな
りやすいこともあって、その取付構造に特別な工夫がな
されており、従来のブーツ取付構造としては、図4およ
び図5に示すものであった。なお、同図のブーツ取付構
造は、一例として、固定型等速自在継手3が連結された
中間軸2の端部に装着された樹脂製ブーツ5について説
明する。
【0006】図4はブーツ装着前の状態にある中間軸2
のブーツ取付部位を示し、図5はブーツ装着後の状態を
示す。図4に示すように中間軸2の外周に、ブーツ固定
部5b(ブーツ小径端部)が嵌合される環状のブーツ溝
9を形成し、そのブーツ溝9の両側に環状の突起10を
形成する。一方、ブーツ固定部5bの内周に環状の凸部
11を形成する。
【0007】そして、図5に示すようにそのブーツ固定
部5bを中間軸2に嵌合させる際にブーツ固定部5bの
内周の凸部11を中間軸2の外周のブーツ溝9に収容さ
せて位置合わせした状態で、前記ブーツ固定部5bの外
周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力で
ブーツ固定部5bの内周を弾性変形させて中間軸2の外
周に固定する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のブー
ツ取付構造では、中間軸2の外周に、ブーツ固定部5b
が嵌合される環状のブーツ溝9と、そのブーツ溝9の両
側に環状の突起10とを旋削加工により形成している。
そのため、中間軸2の加工工数を低減させることが困難
であり、また、突起10を形成する外径寸法を見込ん
で、中間軸2の素材として外径の大きなものを使用しな
ければならず、材料経費面でコストアップを招来すると
いう問題があった。
【0009】また、ブーツ5の小径端部5bを中間軸2
に固定する機能面では、ブーツ固定部5bの内周に形成
された凸部11が収容される中間軸2の外周のブーツ溝
9が浅いと、ブーツ5の組み付け時の位置決めが不安定
になる。また、前記ブーツ溝9の両側に位置する突起1
0が低すぎると、突起10のブーツ内周への食い込み量
が少なくなり、シール性が不十分となり、逆に、突起1
0が高すぎると、ブーツ5に亀裂が生じるという課題も
あった。
【0010】そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、中間軸の加工
工数の低減化を図ると共に、中間軸に形成されるブーツ
溝と突起を最適な大きさにし得るブーツ取付構造を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段として、請求項1に係る発明は、ブーツの
小径側端部の固定部内周に環状の凸部を形成し、この凸
部を収容し、前記ブーツ固定部が嵌合される環状のブー
ツ溝と、このブーツ溝の両側に環状の突起とを中間軸に
形成し、前記ブーツ固定部の外周をブーツバンドにて締
め付け、この締め付け力でブーツ固定部の内周を弾性変
形させて中間軸の外周に固定したブーツ取付構造におい
て、前記中間軸の外周に形成されたブーツ溝を転造によ
り形成し、その中間軸の外周に対して、前記ブーツ溝の
体積Bとその両側に位置する突起の体積Aとの比率A/
Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことを特徴とす
る。
【0012】この請求項1の発明では、中間軸の外周に
形成されたブーツ溝を転造により形成したことにより、
中間軸の加工工数を低減させることが容易になり、しか
も、突起を形成する外径寸法を見込んで、中間軸の素材
として外径の大きなものを使用する必要がないので、材
料経費面でコストダウンを図ることができる。また、ブ
ーツ溝の体積Bとその両側に位置する突起の体積Aとの
比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことによ
り、中間軸に形成されるブーツ溝と突起を最適な大きさ
にし得る。つまり、ブーツの組み付け時の位置決めが安
定し、突起のブーツ内周への食い込み量が適正となり、
十分なシール性も確保できる。このブーツ溝と突起の体
積比率A/Bは、シール性および成形性の面から、その
下限値を0.3、上限値を0.6とした。
【0013】前記請求項1の発明では、請求項2の発明
のように、前記ブーツ固定部の外周をブーツバンドにて
締め付け、この締め付け力でブーツ固定部の内周を弾性
変形させたとき、前記ブーツの凸部が前記中間軸のブー
ツ溝底に接触しないように設定することが望ましい。つ
まり、ブーツバンドの締め付け時にブーツの凸部が中間
軸のブーツ溝底に接触して弾性変形すると、その変形分
の反力だけ中間軸の突起の食い込み性が低下する。
【0014】また、請求項3の発明のように前記ブーツ
固定部の凸部が、幅方向略中央に位置するように前記ブ
ーツバンドを配設することが望ましい。このようにすれ
ば、ブーツ固定部を中間軸に締め付けるときにその締め
付け力のバランスがよく、良好な締め付け状態が得られ
る。すなわち、ブーツバンドの締め付け力は、その幅方
向略中央で最も強くて、バンド端部に近づくにつれて低
下する。そのため、ブーツバンドでブーツ固定部を中間
軸に締め付けるとき、その締め付け力が中間軸のブーツ
溝と突起の部所に最も効果的に強く作用させるには、ブ
ーツ固定部の凸部をブーツバンドの幅方向略中央で締め
付けるようにすればよい。
【0015】請求項4の発明のように前記中間軸のブー
ツ溝は、この両側の突起の縁を結ぶ円弧状に形成されて
いることが望ましい。このようにすれば、中間軸のブー
ツ溝による突起のブーツ固定部への食い込み性が良好と
なる。
【0016】なお、前記ブーツが樹脂製であれば、その
表面硬さがHDD38〜50であることが望ましい。そ
の表面硬さがHDD38より小さいと、耐熱性の低下、
ブーツのコストアップおよび強度低下を招来し、逆に、
表面硬さがHDD50より大きいと、疲労性、柔軟性お
よび組付性の低下を招来する(請求項5)。また、前記
ブーツは、熱可塑性ポリエステル系エラストマー、もし
くは熱可塑性ポリエステル系エラストマーを含む組成物
により形成されているものが好ましい(請求項6)。
【0017】請求項7の発明のように前記中間軸が中空
状であれば、従来の切削加工で生じていた制約、つま
り、ブーツ溝近傍を前もって厚肉にしなければならない
等の制約がなくなり、加工工程の簡略化や歩留まりの向
上が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係るブーツ取付構造の実
施形態を以下に詳述する。なお、図3と同一部分には同
一参照符号を付す。
【0019】例えば、図3に示すように自動車エンジン
からの駆動力を車輪に伝達するドライブシャフト1は、
中空あるいは中実状の中間軸2の両端部に一対の等速自
在継手3,4をトルク伝達可能に結合させたユニット構
造を有する。このドライブシャフト1の中間軸2の一方
の軸部に摺動型等速自在継手3がセレーション嵌合によ
りトルク伝達可能に結合され、他方の軸部に固定型等速
自在継手4がセレーション嵌合によりトルク伝達可能に
結合される。通常、摺動型等速自在継手4が自動車のエ
ンジンの駆動軸側に連結され、固定型等速自在継手3が
車輪側に連結される。
【0020】前記ドライブシャフト1においては、等速
自在継手3,4の内部に封入されたグリースの漏洩を防
止したり、あるいは、等速自在継手3,4の内部への異
物の侵入を防止する目的から、中間軸2の端部と等速自
在継手3,4との間に樹脂製またはゴム製ブーツ5,6
を装着している。このブーツ5,6は、等速自在継手
3,4の外輪の外周に嵌着される大径部5a,6aと、
中間軸2の外周に嵌着される小径部5b,6bと、前記
大径部5a,6aと小径部5b,6bの間の蛇腹部5
c,6cからなる。ブーツ5,6の大径部5a,6aと
小径部5b,6bとは、円筒状のブーツ固定部として、
等速自在継手3,4および中間軸2の外周に嵌着された
後、金属製のブーツバンド7a,7bで締め付けられて
気密的に固定される。
【0021】本発明に係るブーツ取付構造の実施形態を
図1および図2に示す。なお、同図のブーツ取付構造
は、一例として、固定型等速自在継手3が連結された中
間軸2の端部に装着されたブーツ5について説明する
が、摺動型等速自在継手4が連結された中間軸2の端部
に装着されたブーツ6にも適用可能である。
【0022】図1はブーツ装着前の状態にある中間軸2
のブーツ取付部位を示し、図2はブーツ装着後の状態を
示す。図1に示すように中間軸2の外周に、ブーツ固定
部5b(ブーツ小径端部)が嵌合される環状のブーツ溝
15を形成し、そのブーツ溝15の両側に環状の突起1
6を形成する。一方、ブーツ5の小径側端部に位置する
ブーツ固定部5bの内周に環状の凸部11を形成する。
【0023】前記中間軸2の外周に形成されたブーツ溝
15を転造により形成する。これにより、切削加工に比
べ中間軸2の加工工数を低減させることが容易になり、
しかも、突起16を形成する外径寸法を見込んで、中間
軸2の素材として外径の大きなものを使用する必要がな
いので、材料経費面でコストダウンを図ることができ
る。なお、この転造によるブーツ溝15の形成は、中間
軸2が中実状あるいは中空状のいずれであっても適用可
能である。中間軸2が中空状であれば、従来の切削加工
で生じていた制約、つまり、ブーツ溝近傍を前もって厚
肉にしなければならない等の制約がなくなり、加工工程
の簡略化や歩留まりの向上が図れる。
【0024】そして、図2に示すようにそのブーツ固定
部5bを中間軸2に嵌合させる際にブーツ固定部5bの
内周の凸部11を中間軸2の外周のブーツ溝15に収容
させて位置合わせした状態で、前記ブーツ固定部5bの
外周をブーツバンド7bにて締め付け、この締め付け力
でブーツ固定部5bの内周を弾性変形させて中間軸2の
外周に固定する。
【0025】このとき、ブーツ固定部5bの凸部11
が、幅方向略中央(図2の鎖線Lで示す)に位置するよ
うにブーツバンド7bを配設する。このようにすれば、
ブーツ固定部5bを中間軸2に締め付けるときにその締
め付け力のバランスがよく、良好な締め付け状態が得ら
れる。すなわち、ブーツバンド7bの締め付け力は、そ
の幅方向略中央で最も強くて、バンド端部に近づくにつ
れて低下する。そのため、ブーツバンド7bでブーツ固
定部5bを中間軸2に締め付けるとき、その締め付け力
が中間軸2のブーツ溝15と突起16の部所に最も効果
的に強く作用させるには、ブーツ固定部5bの凸部11
をブーツバンド7bの幅方向略中央で締め付けるように
すればよい。
【0026】また、ブーツ固定部5bの外周をブーツバ
ンド7bにて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部
5bの内周を弾性変形させたとき、前記ブーツ5の凸部
11が前記中間軸2のブーツ溝15の底部に接触しない
ように設定する。つまり、ブーツバンド7bの締め付け
時にブーツ5の凸部11が中間軸2のブーツ溝15の底
部に接触して弾性変形すると、その変形分の反力だけ中
間軸2の突起16の食い込み性が低下する。なお、中間
軸2のブーツ溝15は、この両側の突起16の縁を結ぶ
円弧状に形成されている。このようにすれば、中間軸2
のブーツ溝15による突起16のブーツ固定部5bへの
食い込み性が良好となる。
【0027】ブーツ固定部5bを中間軸2に固定する機
能面では、ブーツ固定部5bの内周に形成された凸部1
1が収容される中間軸2の外周のブーツ溝15が浅い
と、ブーツ5の組み付け時の位置決めが不安定になる。
また、前記ブーツ溝15の両側に位置する突起16が低
すぎると、突起16のブーツ内周への食い込み量が少な
くなり、シール性が不十分となり、逆に、突起16が高
すぎると、ブーツ5に亀裂が生じる。
【0028】そこで、この転造により形成されたブーツ
溝15については、中間軸2の外周に対して、ブーツ溝
15の体積Bとその両側に位置する突起16の体積Aと
の比率A/Bを0.3〜0.6の範囲に設定する。この
ようにブーツ溝15と突起16の体積比率A/Bを0.
3〜0.6の範囲に設定したことにより、中間軸2に形
成されるブーツ溝15と突起16を最適な大きさにし得
る。つまり、ブーツ5の組み付け時の位置決めが安定
し、突起16のブーツ内周への食い込み量が適正とな
り、十分なシール性も確保できる。
【0029】このブーツ溝15と突起16の体積比率A
/Bは、シール性および成形性の面から、その下限値を
0.3、上限値を0.6とした。すなわち、前記体積比
率A/Bの下限値としては、シール性の面から0.14
以上必要であり、成形性の面から0.14〜0.31の
間に限界値が存在する。その結果、体積比率A/Bの下
限値を0.3とした。また、前記体積比率A/Bの上限
値としては、シール性の面から0.47以上必要であ
り、成形性の面から0.55〜0.63の間に限界値が
存在する。その結果、体積比率A/Bの上限値を0.6
とした。
【0030】前記ブーツ5が樹脂製の場合、その表面硬
さはHDD38〜50であることが望ましい。例えば、
表面硬さがHDD47の熱可塑性ポリエステル系エラス
トマー〔商品名:ハイトレル(デュポン社製)〕が好適
である。その表面硬さがHDD38より小さいと、耐熱
性の低下、ブーツのコストアップおよび強度低下を招来
し、逆に、表面硬さがHDD50より大きいと、疲労
性、柔軟性および組付性の低下を招来する。また、前記
ブーツ5がゴム製の場合、CR材やシリコン材などが好
ましい。このブーツ5がゴム製の場合、その表面硬さは
HDA50〜70であることが望ましい。その表面硬さ
がHDA50より小さいと、ブーツの強度低下を招来
し、逆に、表面硬さがHDA70より大きいと、疲労性
の低下を招来する。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、中間軸の外周に形成さ
れたブーツ溝を転造により形成したことにより、中間軸
の加工工数を低減させることが容易になり、しかも、突
起を形成する外径寸法を見込んで、中間軸の素材として
外径の大きなものを使用する必要がないので、材料経費
面でコストダウンを図ることができる。また、ブーツ溝
の体積Bとその両側に位置する突起の体積Aとの比率A
/Bを0.3〜0.6の範囲に設定したことにより、中
間軸に形成されるブーツ溝と突起を最適な大きさにし得
る。つまり、ブーツの組み付け時の位置決めが安定し、
突起のブーツ内周への食い込み量が適正となり、十分な
シール性も確保できる。このようにして、製作コストの
低減化を容易に実現することができ、信頼性の高い良品
質のブーツ取付構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブーツ取付構造の実施形態で、ブ
ーツ装着前の状態にある中間軸のブーツ取付部位を示す
要部拡大断面図である。
【図2】図1の実施形態で、中間軸のブーツ取付部位に
ブーツをブーツバンドにより装着した後の状態を示す要
部拡大断面図である。
【図3】中間軸の両端部に一対の等速自在継手を結合さ
せたドライブシャフトを示す断面図である。
【図4】ブーツ取付構造の従来例で、ブーツ装着前の状
態にある中間軸のブーツ取付部位を示す要部拡大断面図
である。
【図5】図4の従来例で、中間軸のブーツ取付部位にブ
ーツをブーツバンドにより装着した後の状態を示す要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
2 中間軸 5 ブーツ 5b ブーツ固定部 7b ブーツバンド 11 凸部 15 ブーツ溝 16 突起 A 突起の体積 B ブーツ溝の体積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡地 芳孝 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 (72)発明者 新保 正道 静岡県磐田市東貝塚1578番地 エヌティエ ヌ株式会社内 Fターム(参考) 3J045 AA10 AA14 BA02 BA03 BA04 CB16 CB23 DA10 EA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーツの小径側端部に位置するブーツ固
    定部の内周に環状の凸部を形成し、この凸部を収容し、
    前記ブーツ固定部が嵌合される環状のブーツ溝と、この
    ブーツ溝の両側に環状の突起とを中間軸に形成し、前記
    ブーツ固定部の外周をブーツバンドにて締め付け、この
    締め付け力でブーツ固定部の内周を弾性変形させて中間
    軸の外周に固定したブーツ取付構造において、 前記中間軸の外周に形成されたブーツ溝を転造により形
    成し、その中間軸の外周に対して、前記ブーツ溝の体積
    Bとその両側に位置する突起の体積Aとの比率A/Bを
    0.3〜0.6の範囲に設定したことを特徴とするブー
    ツ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ブーツ固定部の外周をブーツバンド
    にて締め付け、この締め付け力でブーツ固定部の内周を
    弾性変形させたとき、前記ブーツの凸部が前記中間軸の
    ブーツ溝底に接触しないように設定したことを特徴とす
    る請求項1に記載のブーツ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記ブーツ固定部の凸部が、幅方向略中
    央に位置するように前記ブーツバンドを配設したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載のブーツ取付構造。
  4. 【請求項4】 前記中間軸のブーツ溝が、この両側の突
    起の縁を結ぶ円弧状に形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載のブーツ取付構造。
  5. 【請求項5】 前記ブーツが樹脂製で、その表面硬さが
    HDD38〜50であることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載のブーツ取付構造。
  6. 【請求項6】 前記ブーツが、熱可塑性ポリエステル系
    エラストマー、もしくは熱可塑性ポリエステル系エラス
    トマーを含む組成物により形成されていることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載のブーツ取付構
    造。
  7. 【請求項7】 前記中間軸が中空状であることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれかに記載のブーツ取付構
    造。
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